小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

次女と初仙台!

2017年07月31日 | 旅行記
■タイトルで仙台と言いつつ、
現在、なんと家族でインドネシアのバリに来ています!
目的は色々とあるのですが、
昨日は長いフライトを経て無事にたどり着きました。

家族初の海外旅行です☆

初めての地域の音と臭い、
出逢う人と異文化....

着いてからの宿も決まっていない、
まるで普通のバックパッカーの様な刺激的な旅をしています♪

これからの2週間の滞在が楽しみです♪


■話が前後しますが、そんなバリ島に辿り着く前、
次女にとって初となる仙台を二人で訪れました。


次女にとっては初めての仙台の景色。
きっと内地の他の大きな駅となんら変わりない印象でしょう。
でもそこで育った僕にとっては、
懐かしく嬉しい景色です。
そこを自分の子供と歩む......不思議な感覚です☆

子供の頃にただ歩くのに邪魔だった仙台の七夕飾りが、
自分の娘と一緒に過ごしていると言うだけで、
こんなにも楽しめるものになるとは思ってもいませんでした☆


今回は色んな事情で1泊の滞在になってしまいましたが、
今回の大きな目的は85歳を越える祖父母と次女を逢わせることでした。

両親を亡くしている僕にとって、
祖父母は故郷の親みたいな存在です。
ひ孫にあたる次女をこうして
元気なうちに逢わせることが出来て本当に良かったです♪

■祖父母にはずっとお世話になっており、
普段超遠隔離島に住んでいるので、
逢える機会があれば出来る限りのことをしてあげたいと思っています。

今回は屋根に雨漏りの修理や庭木の剪定をしました。
その作業をしながら、
子供の頃にあんなに大きく見えた家や町並み、
祖父母たちがとても小さく見えるのがなんだかとても不思議です。

自分が大きくなったのももちろんあるのですが、
それ以上に時間の感覚もスケールも全てが
子供の頃と大きく変わっていて、
懐かしくて知っているのに
自分がどこか別の世界から戻ってきたような感覚を感じられずにはいられません。


■バリ島に行く前に子供たちは
ずっとやりたかったクライミング(ボルダリング)を堪能しました♪

自分の力と頭と感覚で
垂直やオーバーハングした壁を上る.....
子供たちはすっかりハマってしまったようです(笑)。

僕もやりたいっ(笑)!

保護者として見ていると、
子供はリーチも力もありませんが、
頭と体の柔軟性は大人を軽く凌駕していると感じる場面があります。

島で暮らしていてはなかなかできない体験かなと思っていましたが、
いつもやっている木登りがとってもいい練習になっていたようです(笑)☆

長女(中2)は長いリーチを生かし、なかなか上手に上ります。
そしてやっぱり場を和ませるのがうまいです。
知らない顔の周囲の若者とすぐとけ込むし、
みんなを笑わせてくれます(笑)☆


次女は島のがじゅまるとコンリートの城壁登りで鍛えたセンスで、
あまりにもリーチが短いのを忘れるほど達者に上ります。
元々握力が強いのと、
クライミング系で活躍している白石阿島選手の映像などをよく見て研究しているので、初心者とは思えない大技を繰り出し、
周囲のベテランを驚かせていました。
主につま先の使い方が初心者とは思えないそうです♪
本人は自分のリーチのなさが悔しいらしく、
もっと早く成長したいらしいです♪

娘二人ともボルダリングがとても気に入ったみたいなので、
きっとバリから帰っても通ってやることになるでしょう(笑)♪

バリでも内地でも手を繋いで歩く二人は可愛いものです☆

ビックリ!!明るい時間のサンゴの産卵♪

2017年07月17日 | 母島 日常 日記
■先日、美しいべた凪の日。
みんなでアウトリガーカヌーの練習をしていました。

すると、脇浜の海の中から何やら赤いつぶつぶが…

こ、これはもしやサンゴの卵!?


潜って見てみると、間違いありません!
なんと、夜にサンゴが産卵するのは知っていましたが、
なんと、夕方(17時過ぎ)から始まっていたとは!!
これは超めずらしいのでわ!?

固いサンゴの中からポコポコと卵がどんどん生み出されてきます。

その日の朝は海がとても磯臭く、
サンゴが産卵しているのが分かっていました。
そうサンゴは植物ではなく、動物なんです!

サンゴの細胞には植物細胞特有の細胞壁や葉緑体はありません(共生藻が細胞内にいる種類はあります)。
そしてサンゴには植物に無く、動物にある神経系や筋肉系があります。

ヒドラやイソギンチャクの様に、触手で餌をとらえて食べる従属栄養生物です。
また、サンゴの配偶子は花粉などではなく、卵と精子です。
不思議ですね~!

あ、泳いでいてもちゃんと臭かったです(笑)☆
子どもたちの記憶の中にこの匂いはインプットされたでしょう(*^_^*)


■僕も初めて見る神秘的な光景に子供たちもじっくりと見入っていました。

まさか、明るい時間にこうして子どもとサンゴの産卵が見れるとは!!
僕はあまりのサプライズに超感激していました☆


中には白い粒粒を出しているサンゴの仲間もいました。
その白い粒が水面ではじけて広がる様はとても幻想的でした(*^_^*)


次女が捕まえたヒトデはいつもどうりでした(笑)♪


大好きな石次郎海岸はやっぱり美しいです♡


■ちなみに小笠原のサンゴは一般的に有名な満月の夜に産卵をするわけではなく、
今回は小潮の時期に産卵を行っていました。

写真は少し欠けた十四夜のお月様です。


月明りが美しいこの海の世界の中でも色んな生命が満ちています。

今年の七夕は満月が強くて天の川がうっすらしか見えませんでした(笑)。
でも織姫と彦星はちゃんと見えたし、
みんなで短冊も書けたからOKでしょう♪

上の月の写真も下の海も美幸の浜展望台で撮影しました。

この時期はオオコウモリ達が大好きなリュウゼツランの花茎が見事に伸びています♪


そんな海の上で楽しむ私達♡
SUPのようにカヤックの上に立つ次女。ナイスバランス!


自然は美しく、儚いですが、
とても恐ろしく、壮大でもあります。
大自然の前に立つと自分たちの小ささにハッとさせられます。
しかし、私たちはこの自然に大きな影響を与えていることも事実です。


美しい夕日を眺めながら、今日も1日が終わります。
毎日眺めていても同じ夕日は1日もありません。

いつもこの美しい景色を眺めては感謝の気持ちが沸いてきます。


今日も1日ありがとうございます☆
また明日もみんなが健やかに過ごせますように(#^.^#)


母島属島・平島 無人島の海岸清掃!

2017年07月09日 | 島のイベント
■昨日は母島・属島の平島という無人島で海岸清掃を行いました♪


平島は母島の集落から見えて、美しい白砂の砂浜が広がる無人島です。
母島との距離は約4km程度。

この島は小笠原諸島で最大のアオウミガメの産卵地で、
砂浜には無数のカメの上陸跡が無数にありました!


夏には母島小学1年生が1泊で無人島キャンプを行います。
長女も去年参加して、
無人島で1夜を明かしてきて、
遠く見える母島の集落の明かりや、
かすかに聞こえる太鼓の音、
夜に産卵に上がってくるアオウミガメの産卵を観察したりと、
島ならではの体験をしてきたようです♪

■今回、私たちはクラブノア母島を改め「ダイブステーション母島」主催で海岸清掃に行ってきました!

まずは漁船で平島へ!
今回、子供たちは参加できない為に母島でお留守番です。


目下、碧く美しい海と綺麗な砂浜が広がります!


今回は上陸の際、T船長のカヤック姿というレアな姿が拝めました(笑)!!
人生初だったそうで、かなりハマってました♪


■美しい浜に立ち、海ゴミを拾い始めます。

印象としては北港や東港、南京浜に比べれば
ゴミの絶対量は少なく、小さめなプラスティックゴミが多かったです。
(と言っても、トン袋2袋半はありました!)



森の中にも発砲スチロールゴミが沢山落ちていました。


集めてみんなで漁船に載せると、
こんなに集まりました!

本当にお疲れ様でした!


■海ゴミは景観を損なうだけでなく、
現在、野生動物の脅威としても知られています。


最近は5mm以下のマイクロプラスチックのごみの問題もクローズアップされています。


■海を漂うプラステックゴミは、
有害物質を含み、
生き物はその漂着した藻が発するオキアミと同じ匂いを嗅いで捕食してしまう様です。

私たちはこの自然の恩恵を受けて生きていけます。
その自然をこうして破壊しているのも私たち人間です。

平島の海の中です。

美しいサンゴや


美しい海底


海に降り注ぐ太陽の光。

この美しい自然に恩返しするためにも、
できる限りのことをしていこうと思います☆

今回の海岸清掃では島の人とスタッフ以外にも漁業体験で来島している方も参加していました。
漁師を志す同世代の人、
二十歳の若者、
十代の漁師見習い、
普段なかなか話さない人と出逢い、
色々話せたこともとてもいい刺激になりました!

予算を出してくれた東京都、
運営、準備してくれたダイブステーション母島、
自ら艀舟を出してくれたNやん、
そして参加した皆さん、
ほんとうにありがとうございました♪
とても楽しい海岸清掃でした!!



母島 夏の陣!

2017年07月06日 | 母島 農 日記
■農園の名を打っていながら、畑の記事が少ないブログですが、
もちろん畑に毎日通っております(笑)!
ヤギも烏骨鶏も世話しております(笑)!!

そんな訳で、今回は畑のお話メインです。

今季絶好調の島オクラさん。

島農園では島では圃場で農薬も化学肥料も一切使用していません。
島では当たり前の殺鼠剤やマイマイ剤すら使っていないので、
梅雨時期のマイマイとネズミの脅威にビビりまくっています。

今季は春の渇水の間にせっせと作付けできた為に、
小さい時期の被害が最小限に済みました。

雨季に小さい苗であることを避けて、
少しカビのある敷き草を根元に敷くことで、ある程度防除できています。


今年はどうにかネズミとマイマイから乗り切れた「3尺ささげ豆」

必ず2組で生ることから縁起が良い豆として、
神様に捧げることからこの名前が付いたそうです。

去年はネズミに壊滅的な被害を受けて、収穫できませんでした(ToT)/~~~

今年は上記のオクラと同じ状況で、すでに収穫できています!

3尺の名の通り、約90cmにもなる長い鞘が特徴です♪
完熟の豆は上等な赤飯にも使用される豆です。


我が家の夏の定番のモロヘイヤ。

ここ数年は自家採取で見事に育ってくれています。
驚異的な栄養価で夏バテ防止には最高です!
固定脂肪のセルライトも分解する作用をもっているとか☆


すっかり夏の作物から秋の定番になりつつある「シカクマメ」。

四角い鞘に四角い豆が特徴の豆です。
小笠原では戦後栽培が盛んになり、夏の定番作物になっていましたが、
自家採取を続けていたら、収穫時期がなにやら秋になりつつある面白い作物です。
これで作る天ぷらは天下一品です!


2月の沖縄旅で頂いたウチナーローゼルの2種。


こちらはルビーローゼル。
まるで赤シソみたいですね!


こちらはノーマルうちなーローゼル。
どちらもすくすくと育っています!
母島ローゼルとの違いが楽しみです♪

母島ローゼルも今季絶好調です!

これからの台風が不安ですが、
自然ばかりは叶わないので、秋の収穫の無事を祈るばかりです。


なかなか収量は増えないままですが、
陸稲も作付けしています。

島で自給するためには主食の栽培は必要不可欠です!
だいぶ水を使わなくても作れるようになってきました!
秋の収穫が楽しみです♪


■小笠原の梅雨~初夏の花と言えば、
固有種ムニンヒメツバキ(島名:ロースード)。


白くて美しい花が島の樹冠を飾ります♪

あまりにそこいらで咲いているのですが、
世界でも小笠原にしかない固有の木です♪

我が家の次女もこの花が大好きです!

小笠原村の花にも指定されています☆

村の花の他に、村の鳥、村の木、村の魚が指定されています。

村の魚はアオムロ、
村の鳥はメグロ、
村の木はタコノキです♪


ふと山に入ると何やらエイリアンのような不思議なものが(笑)。

ホウキタケの仲間だそうです。

どうやら幼菌は食べれるそうですが、キノコは怖くて手が出せません☆


■べた凪の夕方、脇浜で子供と海で遊んでいたら、
灯台付近の釣り人集団の周囲を旋回するでかい海鳥…

悠然と飛ぶ姿、
カツオドリよりでかくて、
やたら旋回していて、
高い位置でホバリングしていて、
燕尾の大きな尾羽…
そりゃグンカンドリぢゃん!!!

年に1度くらい見かければラッキーなこの赤道エリアの海鳥。
今年2回目の目視!!
今回もコグンカンドリの若鳥と思われます(オオグンカンとの区別が難しい!)
ルックス的に大好きなので、超嬉しい♡

若鳥の時期(頭が白い時期)はかなり広範囲に行動する傾向があるようです。
大人になるとオスはのど元を赤くして繁殖期は赤くふくらますあの有名な姿が見れます。
いつもは大荒れの天気の後に見かけるのに、
夕焼けの中、
こんな穏やかな海を飛ぶグンカンドリは
とっても気持ちよさそうでした♡


■そして、母島の夏と言えばやっぱり海!!

休日に晴れていればもちろん海に入りますし、
学校帰りでも暑ければ海に入ります(笑)!


我が家はクーラーがないので、
暑いときは海で体を冷ますのが一番です♡

子供たちも海は大好きです(*^_^*)
心も体もリフレッシュできて、最高です♪

子供たちにとっては当たり前のこの日常ですが、
僕が子供の頃(仙台です!)を思うと、まったくもって非日常です(笑)!!
この羨ましい子供時代を過ごした我が子たちは、
一体どのように育っていくのか、
一抹の不安を感じながらも(笑)、
なかなか将来が楽しみです(*^_^*)!