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小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

〇〇アレルギー!!を感じてみて

2025年04月13日 | 母島 日常 日記
■先日、強烈なとあるアレルギー反応を拝見することがありました。
これって、少し興味深いなと思ったので、軽い雑感の報告です。

島のとあるグループラインに、
そのグループ活動に関係ない政治的な投稿がありました。

今、報道はされないけど、デモなど行われたりする部分、他国の脅威などの内容でした。

すると、「あんな投稿大丈夫か?」という心配の声もすぐに反応があったり、
猛烈に不快に感じたのか、グループを退会してしまった人が複数出たり、
色んな拒絶反応がありました。

それって、なんとなく今の空気感で分かるのですが、
政治アレルギーなんだなぁと思ったのですが、
僕が興味深いと思ったのが、
こんなにも政治に興味もなく、
SNSでも政治の話題はリアクションも限られ、
反応もなかなかない中、
猛烈な拒否反応があるという事実でした。

政治の話って、興味ないどころか、
そんな話題を敢えて避けたい、
そんな気持ちが見え隠れします。
とても現代的ならでは、に思えます!


■僕は、2023年から地方議員にならせてもらって、
政治家って気持ちも自覚も全然ないけれど、
政治ってまち作りだと今でも思っています。

すごく大事で、僕が議員になって、
みんなに意見を頂いて、動いたことで、
変わったことが幾つもあります。

だけど、なんか政治とまち作りはイコールなのだけど、
まったく同じとも思えず、
この政治アレルギーはすごく強い意志を感じているのです。
良い悪いではなく。


■僕は色んな人が色んな考えを持つのは当たり前だと思うし、
人の意見は人の意見、
自分の意見は自分の意見と別に考えているので、
特にイデオロギーが違くても、
何の問題もないのです。

一方、政治に興味がある方の多くは、
自分の価値観を押し付ける人が多いのもまた確かな気がするのです。

僕は議員になった今でも、
国とその国の人は別だし、
政党とそこの議員も別です。
組織と個人は違う、そう思っています。

政治家として、それは幼稚だと言われることもありますが、
僕は国としてあまり好きじゃないなと思っていても、
そこの国籍でも好きな人はいるし、
その国に属しているだけで拒絶はしないです。

政党も議員もしかり。

あまり好きではない政党にだって、
素敵だなと思っている議員はいます!
一緒に判断して拒絶するなんて、
なんてもったいないのだろうと思います。


■例えば、自分が信じている政党を悪く言われると、
人によっては本気で怒るし、
軋轢を生む光景を何度も見て来ました。
僕自身も経験したこともあります。

情熱があるのは大変いい事だけれど、
考えは本来ひとそれぞれだと思うのです。

だから、人は争いなんてしたくないし、
政治の話題には触れたがらないのかなと思えてきます。

これだけ選挙時に投票数も下がり、
地域づくりにも政治にも関心が低くなっている現代です。

無関心どころか避けられている風潮を感じます。

結果、どんどん利権でうまい汁を吸う人はのさばるし、
権力者は都合がいい法律を作って行きますし、
住民の意見は反映されなくなって当然なのでしょう。
無関心どころか、避けてるわけなので。


■でも、僕は地域づくりは本当に大事と思って議員になりました。
その重要性は日増しに感じています。

そして、それは議員だけがやればいいのではなく、
日々みんなが考え動いていかなければダメで、
人任せでは地域づくりは動いて行かないとも思うのです。

議員は別に偉い訳でも何でもなく、
議会という立場で行政を監視し、
動いていく役割を任された立場が違うだけで、
住民それぞれにみんなその立場で動いていかなければと思うのです。

だから、先日母島で行った「村民意見交換会」などで沢山の意見を挙げてもらう事もとても重要なのです♪

わざわざ足を運んで参加してもらえて、
深く感謝です!!
※レポートはこちら。ぜひ読んで欲しいです!

■人の考えなんて、夫婦でも兄弟でも違うものなのだから、
人の考えは否定しないで、
相手の考えも尊重し、
地域をみんなで作り上げていく、
そんな社会になればもっと良くなるなと感じている出来事でした(#^.^#)

海外を経験した人が、
海外では普通に政治的な話をするけど、
日本はそこを避けている印象を聞く場面があります。

GHQに操作されたから、なんて言い訳もありますが、
現時点での日本人の意識の成熟度合いに感じています。

もっともっと、地域の事、自分の国の事、文化、
気軽に考えて、動いて行っていいと思うのです♪

ぜひあなたの考えや感想など、
コメント欄やDMで教えてください!
長くなりましたが、そんな4月の朝でした☆




日はまた昇り、くりかえす

2025年04月10日 | 母島 日常 日記
■数日前、僕は草刈りと剪定仕事をしていて、
母島の南の方にある中ノ平に刈った草と枝を捨てに行きました。
(草木の捨て場が中ノ平にあるのです)

その帰り、御嶽神社のある高台で、
おお!今日の焼けは良さそうだ!
と思って、集落に降りて、売店で買い物していた友人に声をかけました。

「ねえ!今日の夕陽たぶんヤバいよ!!」
「マジでっ!?」

僕の車のバックミラーには、
夕陽のポイント、サンセットシアターに向かう彼の姿がありました。


■空一杯に広がる、美しい夕焼け。
雲が多い季節なのにまさかの水平線への日没。
日没の瞬間のグリーンフラッシュ。
日没後の言葉にならないグラデーション。
餌場に向かうオオコウモリ達。

「いやあ、ジャイアン、
 声かけてくれてありがとう。
 久々に夕陽を見に来たよ。
 素晴らしいね~!!」

サンセットを味わいながら、
お互いの内地での体験を話したり、
しょーもない話をしながら、
最高の景色を味わいました♪


■僕も毎日見に来れるわけではないけれど、
1日の終わりに夕陽を見に来る時間って、
やっぱり特別で大事で大好きです。

ひとりの時もそれそれでいいし、
色んな人に出逢う時もあるし、
仲間と共有する時もあるし、
家族の時間の時もある。

何度見ても、
同じ夕陽、焼けであることはないし、
多分何百回も観ているけど、
飽きることはありません。

こんな島暮らしって、
やっぱ有難いなぁと思います。

さあ、今日は次女の内地での高校の入学式だ!!
楽しみ過ぎる(#^.^#)



感動のドルフィンスイム、カヌーボヤージングでは初の濃厚接触!?

2025年04月08日 | 母島 日常 日記
■こんなに凄い一期一会ってあるのかな!?
カヌーでこんなにイルカちゃんと、
存分に遊べるなんて♡

長くカヌーを漕いできていますが、
今回のイルカちゃんはここ数年では一番の
遊び心いっぱいの子たちでした♪

エンジンのない、手漕ぎのカヌーだからこその、
静かなイルカのブロウ(息継ぎ)すら聞こえる、
厳かな野生動物との対峙の時。

母島でよく海に出ていれば、イルカやクジラはあまり珍しい存在ではありません。
しかし、母島の近くでは主にハシナガイルカが多く、一緒に遊んでくれるケースはあまりありません。
彼らはスピーディーに泳ぎ、跳ねるのが大好きな種類のようです。

ミナミハンドウイルカは人間と遊んでくれるので有名な種類。
父島のドルフィンスイムの対象となる種類がこのミナミハンドウイルカなのですが、
母島ではしょっちゅう逢える存在でない印象なので、
今回の濃厚接触は嬉しさ倍増でした♪

■新年度が始まり、最初のカヌーボヤージング!

なんとこの春来たばかりの新メンバーも参加し、
無事に6人揃ったお陰で、
6人乗りのアウトリガーカヌー「ベルーガ」で、
ボヤージングに行って来ました!

行く前には乳房山の山頂から、
カヌー部の友人が「鮫ヶ先と向島の間でクジラが跳ねてるよ!」
の情報もあり、
一直線に向島へ!

しかし、あまりクジラも見当たらないし、
午後は雨予報なので、
向島1周は諦めて、
少し遠くに見えたザトウクジラを目指すことにしました。

■平島方面のクジラを見に行くと、
途中の帆掛岩付近にザトウクジラがいました!

最近は北上している個体が多いみたいで、
随分と見れる数が減って来ました!
ザトウクジラ達は冬は小笠原、沖縄、ハワイなどで繁殖、
夏は餌の多い北極海で過ごしているので、
ぼちぼち北を目指しているのです。

3月上旬までは、カヌーを出せばそこら中にクジラばっかりだったのに、
今は一生懸命探さないと見れないくらいです(#^.^#)

その先にはミナミハンドウイルカもいる!!

クジラが減ると、増えてくるのがイルカちゃんたちです。

今回のイルカちゃん達はとびっきりの好奇心旺盛で、
カヌーに近づいてくる20頭くらいのミナミハンドウイルカ♪

思わず海に飛び込むと、まあ寄って来る、目が合う、一緒に周ってくれる♡

僕自身も久しぶりにドルフィンスイムを堪能できました(#^.^#)

手を伸ばせば触れるくらいの距離に来てくれるので、
カメラもフレームアウトしてしまうほどでした♪

思えば、不思議なものです。

野生動物が人と好奇心やらコミュニケーションやらで、
一緒の空間を過ごすのですから。

僕は観光で来て、
父島に住んでいる時に、
エンジンボートでイルカやクジラに会いに行くのは、
なんか好きになれなくなってきていて、
次第にビーチやSUP,カヌーでふと偶然に会えるのが好きになってきていました。

イルカやクジラにとって、
手漕ぎのカヌーの速度なんて、
簡単に振り切れる程度です。

そんな僕達に敢えて寄って来てくれるなんて、
あまりに嬉しい事ぢゃありませんか!!
人が揃わないと沖に行けない、でも6人揃った!
実は出発前の1時間で漕ぎ手不足、でも2名見つかるという展開もありました。
人数が少ない母島。
人が揃わないとカヌーは出れないので、大感謝です☆

人数が揃っても海況が悪ければ沖に出れない、でもベタ凪!!
実際は午後は雨予報でしたが、
帰りに雨に当たったくらいで抜群のコンディションでした(#^.^#)

沖に行っても必ずイルカやクジラに逢えるわけじゃない、
でも逢えた!!
これもこちらがどうあがいてもコントロールできるものじゃありません。

色んな奇跡が重なり、こうした嬉しい瞬間が待っていたのです。
そう思えると、この一期一会の出来事すべてに感謝の気持ちが溢れてきます♪

今回のログがこちら。
15㎞位漕ぐと、今日は漕いだなあ!と思えてきます(^_-)-☆

都会にあるものはほとんどないけど、
大自然だけは存分にある母島!

一緒に漕いでくれた仲間も、海も空も風も山も空気も、
イルカやクジラ、カツオドリに魚、カメたちも、
すべてがかけがえのない存在だなぁと思えた、
そんな母島の日曜の午後でした♡


30年振りの海陽町と小笠原のご縁~小笠原発見のルーツを探る旅②

2025年04月05日 | 小笠原発見のルーツ

■その①から書いていますが、こんなに奇跡って続くものなのだと感動しっぱなしです♪

旅を企画し、声掛けをすると、
トントンとご縁が繋がり、素敵な人物を紹介してもらえたり、
想像もしない人と出逢えたり、素敵な出来事が巡って来たり。

今回の旅では、今まで知らなかった徳島の港町、海陽町とのご縁が繋がりました♪
信じられない事に、5日前に行くと決めてからの展開が信じられないほどでした。

父島の知人の方が、「海陽町に行くならぜひ会って欲しい人を紹介するよ!」
と言ってくれたり、
母島の港でふと話していたら「私の親友が海陽町にいるよ!」と紹介してもらえたり、
いざ行って見れば、素敵な出会いの連続が続き、
まさかの重要人物のご子孫にまで逢えてしまったりしたのです。

本当にご縁を繋いでくれた友人、知人の皆さん、
海陽町の皆さんには心より感謝です☆

旅は失敗もするけれど、こうした必然と思える奇跡の連続が醍醐味だったりします。
江戸時代から続く、海陽町と小笠原のご縁が令和の時代にも繋がりました♪
今回はそんなお話です(#^.^#)

↑宿のすぐ裏で見た海陽町の朝焼け。美し過ぎました♡

■詳しい時代の流れはその①に書いていますので、そちらを参考にして下さい。
小笠原発見のルーツとなる長崎の嶋谷市左衛門。
そのご縁で今回、長崎市に視察に行く事になったのですが、
それまでに土日など少し日程に空きがあったので、
僕と延島さんは神戸市立博物館の特別展「古地図から広がる世界」に行く事にしました。
そこには古い小笠原の地図がありました。
これもすごかったです!

その後、僕は単独でレンタカーを借りて、
徳島県海陽町にある海陽町立博物館へ自主視察に向かいました。

人生初の明石大橋と瀬戸の大渦です!
ドキドキワクワクしかしません(#^.^#)

↑これから人生初の赤石大橋を渡る!!瀬戸の大渦も見えました!

■海陽町の阿波海南文化村に海陽町立博物館があります。

ここには、1670年2月(江戸時代中期、寛文10年)に母島に流れ着き、自力で日本本土に帰り、八丈島のはるか南に無人島があることを初めて江戸幕府に伝えた偉業を成し遂げた船乗り達の冥福の碑があります。

江戸時代1669年(寛文9年)の11月、この海陽町の船乗り4名が乗ったみかん船は和歌山で蜜柑を積み、荷主3名も乗り込み、江戸に向かうのですが、強風に流され、漂流し、年明けて2月になんと当時無人島の母島に漂着します。

これが歴史上、最古の小笠原上陸記録になります。
(小笠原ではカヌーを彫る石器なども見つかっていますが、現代の人の定住に繋がる部分でという意味です)

船主は勘左衛門、
水主に安兵衛、彦之丞、三右衛門の4名は海陽町出身の船乗り。

他に荷主として、紀伊国宮崎(現:和歌山県有田市宮崎)から
藤代長左衛門、作兵衛、庄九郎の3名が乗っていました。

約3月の長期の漂流です。
積み荷のみかんを食べつくし、魚を釣り、雨水で渇きを潤し、
奇跡的に母島に漂着しました。

↑母島の景色
 東京都公文書館に保管されている江戸~明治の小笠原の記録「小笠原島記事」より
船主の勘左衛門は疲れからか、流れ着いた翌朝に亡くなってしまったそうです。

当時の母島は無人島でしたが、
小川を見つけ、喉を潤し、上陸してくるウミガメを捕食し、
鳥や魚を食べて体力を回復させ、
壊れた船と手に入る素材で何とか修理し、
約50日後、母島~父島~聟島~八丈を経て、
本土の伊豆須崎~下田に帰還しているのです。

↑小笠原の魚が見事に描かれています、
 東京都公文書館に保管されている江戸~明治の小笠原の記録「小笠原島記事」より

船の動力のない江戸時代。
航海は風任せですし、
鎖国により遠洋航海も禁じられ、船も解体された時代です。

これまで小笠原に漂着した事はきっとあったと思うのですが、
生きて本土に生還したのは、記録上この海陽町の船乗りが初なのです!
すごい技術、執念、運なのだと思います。

そしてこの偉業は今の小笠原に深く関係しています。

父島のガイドさんであるマルベリーの吉井さんが、
ホームぺージに
詳しく書いてくれています。
そちらもぜひどうぞ!


■この海陽町の船乗りの帰還がきっかけで、幕府は八丈のはるか南に無人島の存在を認知したのです。
そして5年後に長崎の船乗り、嶋谷市左衛門を巡検に出すことになります。

この嶋谷の確かな記録が世界に認められ、
明治に小笠原諸島は正式に日本領土として世界に認められるわけですが、この海陽町の船乗り達の出来事がなければ、
このタイミングでの巡検はなかったでしょうし、
その後の欧米からの捕鯨船の流れもあったので、
小笠原は日本ではなかった可能性があるのです。

今回の海陽町訪問は、
こうした偉業をリスペクトし、
心よりの表敬をお伝えさせて頂きました。


■今回、なんと訪問5日前という、
あまりに急な連絡になってしまったにも関わらず、
博物館の館長さんが沢山の資料を用意してくれ、
しかも勘左衛門の子孫である方を紹介していただきました。

しかも子孫だと分かったのは、つい2週間前だったそうです!!
これはあまりに奇跡ではありませんか!!!
嬉しさ、有難さのあまり、言葉になりませんでした!

そして、海陽町議会事務局にも声掛けさせて頂き、
まさに船乗りの地元、浅川出身の西山幹男議員、
歴史に詳しい戸田眞理子議員も駆けつけて頂きました!

小笠原と海陽町のご縁、お互いの情報の意見交換をしました。

立派な議事堂も見せて頂きました!


■今回の訪問は平成5年に母島の郷土研究者である故・大関栄作さんが海陽町を訪れ、
当時の海陽町の教育委員長さんが母島を訪問して以来、
実に30年ぶりの小笠原と母島の交流となりました♪

ちなみにその大関さんとの交流がきっかけで、
「阿州浅川船漂流 小笠原島発見記
 社会科郷土資料(海南町教育委員会)平成5年発行」
という小冊子が作られています。
ここに海陽町と小笠原の情報が分かり易く書かれています(#^.^#)
海陽町(旧:海南町)でこの冊子が配られてから30年。
今の海陽町でも、小笠原でも
小笠原と海陽町のご縁を知っている人は、
とても少ない印象です。

ぜひ多くの人に伝えていけたらと思います。

その後は、
父島の大先輩の紹介でとても素敵な永原レキさんも駆けつけてくれ、
母島のご縁の友人達にも会えて、
本当に嬉しく、有意義過ぎる訪問になりました♪
その後についてはその③に書きたいと思います。

小笠原と海陽町、長崎。
あまり知られていない、
この事実をもっともっと知ってほしいと思います☆

まさかのサプライズゲストも現れ、
信じられない嬉しすぎるご縁の繋がりを感じています(#^.^#)

これを機に、今後も小笠原と海陽町の関係を深くしていきたいと思います!
本当にありがとうございます!


→その③へ続く

※参考文献、HP
小笠原島記事21(眞景圖)
小笠原島記事22(島真景圖)
小笠原島記事23(鱗介圖)
小笠原島記事26(嶋谷市左衛門覚書)
小笠原島記事27(無人嶋漂流記)
小笠原ゆかりの人々/田畑道夫・著(小笠原村教育委員会)
・阿州浅川船漂流 小笠原島発見記(海南町教育委員会)
・浅川人の小笠原島発見記(海陽町立博物館提供)
・海南町史 下巻
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神頼みをしなくなってる?~子供の存在、神様の領域

2025年04月03日 | 大切にしていること
母島の岸壁で僕は手を合わせ祈りました。
「どうか神様!明日は晴れますように!!」
そんな僕の姿を見た船員さん。

翌日の休憩時に、
「昨日、お祈りしてたじゃないですか?
それ見て、ああ、最近人間って何でもできると勘違いしてて、
少し思い通りに行かないとクレーム言ったり、
怒りだしたりすることが多い社会になっている気がする。

昔はもっと人の及ばない領域を理解していて、
しょっちゅう神頼みしていた気がするんですよね。
昨日、祈っているのを傍で見ていて、
ああって思ったんです。」
■先日、2日間の貨物船「共勝丸」荷役の仕事をしていました。

1日目は雨。
基本的には濡れても大丈夫な荷物を降ろし、コンクリートガラなどを150袋ほど積んだりする程度でした。
2日目も雨予報。
でも雨で絶対濡らしたくない合板やセメントなどの荷物がある。
冒頭の祈りはそんな1日目の最後に、何気に行ったものでした。
そうか、確かに人って万物の霊長、
何でもなれるように思ってしまっている節があるけれど、
確実に神様の領域って存在していて、
自然と対峙していると、自分のちっぽけさにいつも気付かされるなぁとボヤッと考えていました。

船員さんが続けます。
「僕が数少ない先生と思っている人が養老孟子先生なんだけど、
養老先生がそんなコントロールできない存在がまさに子供で、
そんな子供をコントロールしようと思うから社会がどんどん窮屈になって、それが一番少子化に影響していると思うと言ってたんですよね。」
※きっとこの記事かなと思ったので載せておきます。

ああ!確かに!
島で子育てしている時は全然感じないのだけれど、
ふとした時に内地に子供と行くと、
なんて大変なのだろう!と思う事が多かったことを思い出しました。

短い休憩時間に海に生きる船員さんと色々話すのが、
僕はとても大好きなのですが、
船員さんと話した後も、
作業をしながら色々と思い出していました。

■まず、幼児が公共交通で静かにしていることが難しくて、
内地の子どもがどうしてあんなに静かに座っていることができるのか疑問でした。

公共交通で子供が泣くのが許せない雰囲気が充満していて、
ベビーカーですら邪魔にされる状況が辛くて、
広尾から竹芝までベビーカーを押して歩いたら、
物凄く気楽で楽しかったのです♪

歩くのは大変ですが、
子どもが泣こうが、オムツを替えようが、
子どもの都合に合わせれるのが本当に楽に思えたのです。

ある時、夜の22時に東京タワーの近くを通るバスに乗っていた時、うちの娘(当時0歳)は寝ていたのだけれど、
塾帰りっぽい小学生(4年生くらい)が乗って来て、
すごく疲れた様子で傘にうなだれているのを見て、
子どもがこんなに疲れる社会って何なのだろう?
と強烈に思ったのを思い出しました。

僕は22歳で父親になったのだけれど、
結婚生活がなんとか続いたのは島暮らしだったからだと思うのです。

みんな支え合い、優しい、子供を大事にできる島暮らし。
子どもなんて泣くものだし、
強烈なエネルギーの塊で生きている。
コントロールなんてしたら逆に苦しい、良くない。
出来る限り、その子がそのままを発揮して、生きてほしい。
僕は今でもそう思っています。

島は住まいも限られるし、家は小さいし、
コンビニも映画館もライブハウスもありません。

だけど、本当に子育てを楽しめる環境だと僕は思っています♪



■次女は長野の安曇野で自宅出産をすることが出来たのですが、
その時に助産婦さんに言われた言葉が忘れられません。
「自然出産を希望しているお母さん、
 本当に多いのだけれど、
 医療に関わらないで自然だけで産めると本気で思ってる。
 女性は本来、そういう力がある。
 だけどね、今は暮らしがあまりに不自然なのよ。
 そんな不自然な暮らしをしていて、
 お産だけ自然を求めようと思うから、
 何かが起きてしまう。
 お産の時だけでなく、暮らしを自然にしないと」
そう言われて、ハッとしました。

妻は助産師をしていたので、
色んなお産の話をしてくれたのですが、
お産は人間に残された最後の野生の部分だと言っていました。

どんなに現代医療が進化しようとも、
お産は圧倒的にどうにもならないことが起こりうる。

それって神様の領域だよね、と。

■ああ、人じゃどうしようもない領域を理解して、
日々、驕(おご)らず、謙虚に生きたいな。
昔の人の様に日々身体を動かして生きたいな。
そして、お世話になって来た人への恩返しとして
目の前の困った人を自分にできる範囲でフォローしていきたい。

そして、正しいか正しくないか、
こうするべきかとかで生きるのではなく、
やっぱり楽しんで生きていきたいな。
Master of Life、人生の達人を目指して(#^.^#)

荷降ろし中、土建屋の職人さんが
「ジャイアンが合羽を脱がなければ、
 きっと降らないから、今日はお昼までは暑くても我慢して着てて!」
と言われて僕、頑張りました(笑)。
神頼みが利いたのか、僕の合羽が良かったのか分かりませんが、
結局、2日目はほとんど雨が降らず、
無事に荷物も濡らさずに運べました♡
神様、どうもありがとうございます!!

色々話してくれる島の皆様、
有難うございます!!

貨物船の仕事をしていて、
ふと船員さんと話した事がきっかけで、
色々思い出したことを書き留めたいと思った、
そんな母島の4月でした(#^.^#)

巣立った次女と妻は今、東京を離れて西に向かっているそうです。
結構寒いらしいが、温泉に入っているので幸せだろうな♡

今日無事に生きていられることに感謝!
さあ、今日も楽しんじゃおうかな♪



次女の巣立ち!! All izz Well!!!!!

2025年04月01日 | 母島 暮らし 子供
■ついに3/30、次女が母島を巣立ちました。
6人の中3卒業生の仲間と共に。

母島では滅多に出ない見送り船に乗せてもらい、
みんなで「いってらっしゃ~~い!」と叫びました。

いっぱいの期待と不安を抱えながら、
母島で暮らした15年間を卒業し、
笑顔で「いってきま~す!!!」と叫んで行きました。

巣立ちの出港の1時間前。
母島の沖港には、
沢山の先生や子供達、地域の人が見送りに集まっていました。

お世話になった先生方、
共に過ごした仲間、
島を離れる家族、
色んな想いが交錯する母島の春。
何度経験しても慣れません。

その中で本当に心から思えるのは、
周囲の皆様へのありったけの感謝です♪

人は一人では生きて行けない。
沢山の関わりの中で相互間に支え合い、
高め合って、成長して来ていると思います。

いっぱいお世話になって、成長来てほしい。
そして自分自身がお世話できる時は目一杯、
目の前の相手をお世話して欲しい。

そうやって人は生きて行くのだと思います。

そこには大人とか子供とか関係ありません。
僕は娘たちのお陰で、大人になった気は未だにしないけれど(笑)、
しっかりと親には成らせてもらったと思います。

ちゃんとした親かどうかは、まったくもって疑問ですが(#^.^#)、
娘たちのお陰で沢山学ばせてもらい、
成長させてもらいました♪

これからは近くで過ごすことはグッと減ると思いますし、
離れた子供にしょっちゅう連絡するのも、
あまり好きではないので、
遠くから子供達の活躍を見守りたいと思います。


■小笠原という日本でも特に離れて特殊な地域で育ち、
さらに母島という日本で一番遠い島で過ごした日々を糧に、
色んな事に挑戦してもらいたいと思います。

一方、子育て終えた気満々の親父は、
自分なりに色んな挑戦をしていきます!
目指すは相変わらずMaster of Life!!(人生の達人)

次に会った時は、お互いいい近況報告ができるといいなと思います。
そして、まず親よりは先に死なないで欲しい!!

辛くなったら、いつでも親や周りを頼って、
出来る限り健やかに生きて行ってほしいと思います。

■見送るみんなから、
手作りの沢山のレイ(首飾り)やハク(頭飾り)をもらい、
先生も巣立つ子供達もひとりひとりスピーチしました。

6年前、まさにここを巣立った長女が、
今度は見送る側になって抱き合っています。


この日の港ばかりは観光の皆さんはオーディエンスです。
みんなが温かい目で見守ってくれているのが分かります。
ありがとうございます!
さあ、不安と期待に胸を膨らませた卒業生の巣立ちの時です!

いつもより長い汽笛に、船長の優しい心意気をひしひしと感じます。

ははじま丸と並走する見送り船に乗り、
3年間お世話になった担任の先生と共に、
寂しいと泣く後輩と共に、
精一杯の声で叫びました!

頑張れよ!!
楽しめよ!!!
All izz Well!!!!(きっとうまくいく!)
いってらっしゃい!!!!!
関わった皆様、本当にありがとうございました!!



■涙ぐんでしまう、渾身の見送りの後、
港に入ると、
水面に幾つものレイやハクが浮いています。
出港時に渡されたレイを、島から離れる時に海に投げます。
そのレイが再び、その島に流れ着くと、
またその島に帰って来れる。

そんな言い伝えがあるのです。

僕が小笠原に来た頃には、こんな風習がずっとありました。

編む方は一生懸命にその人のことを想って作ります。
受け取った側は、その気持ちをしっかりと受け止めます。

見送る側と
見送られる側。
そこにはとても純粋な想いだけが在るのです。
なんて素敵なのだろうと思います。

離れるのは寂しいけれど、
勇気ある旅立ちには称賛しかありません!

きっとまた逢えるその日を夢見て、
今日も1日頑張ろうと思うのです。



沢山の関わった皆さん、ありがとうございました!
いってらっしゃい!!
楽しんでね!!

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次女巣立つ前日、黄昏の中で

2025年03月30日 | 母島 暮らし 子供
■今日は次女が高校進学の為に島を巣立つ日です。
母島の中学3年生で内地に進学するみんなが今日、巣立ちます。

そんな日の前日、家族4人で夕焼けを見に行きました。
行こう!と連絡が入ってから支度に準備がかかって、
日没に間に合わないのも我が家らしい(#^.^#)

でも美しい夕焼けを見ながら、
これから始まる新しい暮らしに想いを馳せて、
次女の色んな葛藤や期待を聞くことが出来ました。

カメラを片手に互いに寄り添い語る姉妹です。

すごく大事な時間でした。
妻と僕と娘二人。
人がいつ死ぬかなんて誰にも分からないのだから、
家族が4人揃うのはこれで最後かもしれないのです。


■気難しい思春期の中学生。
親は幾つか提案はしたけれど、
最終的に進路を決定したのは次女本人です。

6年前、カナダ留学を選んだ長女と同じです。

親に行かされるではなく、
自分で選択するのが重要だと思うのです。

本来であれば、人見知り、場所見知りする次女にとって、
知った顔がいる父島の小笠原高校を選択するのは、
至極当然の流れに思えてました。

実際、去年の春には「私はおが高に行くから」。
そう言っていました。
自分の意思で、決めていくなら素晴らしい!
大いに応援です!

でも、夏休みの旅程を決める時期に、僕は言いました。
「おが高でいいのなら、夏休み内地に行かなくて良くない?
 最後の母島の夏は母島で過ごそうよ。

 でも、せっかくだから色々見てみて、
 それから高校を決めればいいと思うし、
 なんなら高校に行かなくたっていいと思う。
 
 でも、どうせ行くならしっかりと見て考えてほしい。
 それでおが高を選ぶならそれでいい。
 妥協はしない方がいいと思う。
 決めた人生を生きるのは自分自身。
 自分の人生は自分で決めるしかないんだよ。
 親は代わりになれない。

 うちはお金もなくて、貧乏だけど、
 公立であれば内地の学校くらいは行かせれると思う。
 ちょっと考えてみてよ」

そこから1日経って、次女が
「やっぱり、内地の高校を見に行ってみたい!」
と言って来ました。

そこから家族で色んな高校を探り、
夏休みに地域みらい留学の高校や愛農高校など、
数校見に行く事になりました。

実際にその土地に足を運び、人に出逢い、
雰囲気を感じて、自分の未来に向き合う。

ふとすれば、現実逃避してしまいたくなる気持ちと戦い、
刻一刻とせまる巣立ちへのカウントダウン。

夏休みの高校巡りを経て、次女は決めました。
「ないものはない」
「失敗の日」
を掲げる高校への挑戦を。


■そして今年の1月。
次女は自分で決めた挑戦を頑張り、
無事に2倍以上の倍率を経て、
その学校とのご縁を繋ぐことができました。

不安いっぱいだった合格発表の連絡の時、
最高の笑顔になって飛び上がって、
頭をぶつけたのはいい思い出です(#^.^#)

夕陽を眺めながら、色んな話をする中、
自分自身の気持ちに妥協せず、
父島にある高校を惰性で選ぶのではなく、
親元を遠く離れ、単身で、
全国から意識を持って地元を離れて学びたいという人が集まる、
そんな高校を敢えて選んで本当に良かった!
と話しているのを聞いて、
親として素直に嬉しかったし、ワクワクしていました♪

長女も他人事ながら、ワクワクしていると言ってました(#^.^#)

自分でしっかりと考えて、
決めた道なのだから、
色んな困難、想定外、苦労も乗り越えれると思います。

困った時はいつでも母島の親を頼ればいい。
沢山、周囲の人も頼ればいい。
その都度、感謝やお礼は必要だけど、
その分、自分の周りで困った人がいて、
自分がサポートできる時はフォローしてほしい。
そんな“恩送り”が大事だと思う。

■大空をオオコウモリが餌場に飛翔する、
夕焼けが拡がる空の下で、
そんな家族で旅立ちを迎える次女と過ごした夕暮れ。

6年前に巣立った長女が、
これから巣立つ妹に寄り添い、
色んな話をしてくれる。

母島で僕らと別に暮らしている長女も、
今は一時的に母島に帰って来ているけれど、
もうすぐ離れていくつもりのようだ。

今日の港の見送りは、
この時ならではの独特な雰囲気だろう。

島を離れる巣立ちする子供達、
お世話になった先生方が離島する日。

保護者、当事者としてはこれが最後かな?
親父は母島に残り、
せっせと働きます。

しばらく経って、
たくましくなった顔が見れることを楽しみにしています!
グッドラック!!


不思議で、美しくて、ヤバいやつ

2025年03月25日 | 小笠原 野生動物
■母島を引き揚げる家族を見送った後、
母島沖港の海面にふと浮かぶ、不思議な物体。

ウルトラセブンのアイスラッガーみたいなのを付けて、
ぷかぷか浮かんでいる、青くて綺麗な物体。

そう、これはカツオノカンムリ!
触るな危険!の生き物です。

母島で見かけるのは3度目で、
過去に北港に大量に漂着していた記憶があります。

調べてみると、
触ると激痛が走るという、
カツオノエボシほど強力な毒ではないようですが、
毒を持った存在であることは確かなようです。

子供達に危険を伝え、みんなで数えた限りでは、
89匹いて、前浜に打ちあがっている個体もいました。

さすがは島の子供達、
普段見ない存在に取り敢えず触ることもせずに、
興味津々!!

僕も好奇心をくすぐられて、
葉っぱを使って、裏面を見たり、透明のカップに移してみたり。
色んな観察をしてみました♪

この下に出ている触手が摂餌専用でしょうか?
周囲の青い職種が主に毒がある部分のようです。


■水面から出ている透明の面で、
ヨットの帆の様に風を受けて移動するとのこと。

すごいなぁ、風任せで生きて、
風に流されるまま漂い、生きて行くというその姿勢!!
なんだかとても新鮮に感じていました(#^.^#)

■せっかくなので、色々調べてみました!
取り敢えず、周辺と下の触手に触らなければ大丈夫なようですし、
漂着しても、乾いてしまえば、そんなに刺胞も危険でなくなるようです。

昨日のカヌーの時も沖にプカプカ浮いていました☆

万が一、刺された際の応急処置は、
①まず海水で刺された部分を流す。
②その後、40度から45度くらいのお湯に浸ける。
③医療機関を受診する

この時、砂でこすりつける、冷たい真水で洗い流す、いずれも禁物。
また一般的なクラゲに刺された場合、お酢をかける人もいるようが、これも避けた方がいいようです。

カツオノカンムリの場合は死んでいても刺す『刺胞』という毒の部分を刺激してしまい、さらに毒を出してしまうことがあります。
お湯をかけてもらうのが一番良いかとのことです。
これはあくまで応急処置。
その後、医療機関で診てもらいましょう!

【カツオノカンムリ】
このカツオノカンムリは、ヒドロ虫綱の群体性クラゲの1種だそうです。
暖海性・外洋性で、黒潮海域に生息。

しばしば、カツオの群れと一緒に見つかるのでこの名があるとのことです。

鍋蓋状の気泡体(水辺板)の上に三角形の帆を持ち、風に乗って移動する。

下面には摂餌専用の個体である栄養体、周縁には餌捕獲を行なう触手状の個体である感触体を持つ。

完全に水面を突き抜けて大気中に顔を出すのは、大部分のクラゲには見られない特徴である。
触手の刺胞に刺されると激しく痛むとあります。

島の漁師さんで気付かずに網を上げてて、激痛が走り、その後腫れたこともあるそうなので、要注意です!!

こんな生き物に出逢うこともある母島です(#^.^#)
 




 
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感謝!!次女が卒業しました!

2025年03月17日 | 母島 暮らし 子供
■ようやく、次女が中学校を卒業しました!
中学生7名、小学生4名の卒業。
小さな島の、小さな学校の操業式ですが、
めいっぱい愛と優しさに包まれた、
本当に涙なみだ、感動の卒業式でした。

高校のない母島は、当たり前に全員、島を巣立って行きます。
これって、なかなか凄い事です。
少なくとも僕自身中学卒業時に、地元を離れるなんて考えたこともありませんでした。

しかし、小離島で高校がなく、近くに通える距離に高校がない場合は島っ子は中卒で巣立つのがスタンダードなのです。
東京諸島では青ヶ島や御蔵島、利島などがそうなるでしょう。

進路に悩んでいた去年とかに、次女に「お父さんたちは地元を離れなくても高校に行ける環境だからいいじゃん。こっちは絶対出なきゃいけないんだからしんどいんだよ!」と言われて、そうだよなと納得しつつ、次第にそれをチャンスに変えて行ける心の強さを養っていけて、とても嬉しかったのです。

それで迎えた卒業式、そしてその日の晩の謝恩会で、
子どもたちが辛かった時に支えてもらった友達や親、先生に感謝を伝える場面。
こみ上げてくるものが堪えられませんでした。

子供達も、厳しい先生の言葉の成長を願う気持ちに気付き、
自分の言葉で感謝を伝えていました。

僕は中卒の頃、こんなに周囲に感謝できたいたのだろうか!?
否、かなり自分の事だけを考えていたと思います!

本当に沢山の方に支えられての卒業だったと思います。


■そんな僕はいざ卒業式の会場に着いても、我が子の卒業の実感がなく、
いつもの島の子供達の卒業の雰囲気でした(笑)。

しかし、受付で妻が保護者向けに卒業生が手紙を用意してくれていて、それを式の前に読んだらダメでした…
一気にギュンときちゃうぢゃん!

来賓の挨拶では、PTA会長の言葉が、本当に良くて、
偉人の名言紹介とかではなく、
自分の言葉で話し、最後にここまで育ってくれてありがとうと子供達に感謝を伝えていて、感動しました(#^.^#)
どうもありがとうございました!

そして子供達のスピーチ、7人全員がそれぞれ話してくれました。
子供達それぞれのキャラらしい言葉で、とても感動しつつ、うんうんと頷いていました。

うちの娘は終始ずっとニコニコしていて、
エライ楽しそうでした(笑)。

でも最後にアドリブをかまして、クラスメイトが本当に有難くて、一生の宝物だと感謝の言葉を伝えてた時、これまで一緒に練習でも聞いたことがないセリフを聞いて、同級生もズキュンときていました(アドリブは当日朝に考えたらしいw)。

僕もそれに打ち抜かれました(#^.^#)

会場にはいませんでしたが、用務員の方や、事務員の方にも感謝を伝えている人もいて、本当に素晴らしいなと感動していました。

先生方も目に涙を浮かべていて、
本当に気持ちを持って接してくれていたのだなぁと、
有難く感じていました。
本当にありがとうございます!

最後の全員での歌は、「旅立ちの日に」を歌い、
後半に小学生がすごく声を大きく歌い上げて、
そこでもビシバシ感動しました。

小学生も同じ式で4人の児童が小学校卒業です。
次の中学校が楽しみですよね♪
本当におめでとうございます!

■今回は中学卒業の7人中6人が女子で、みんなが袴でとても華やかでした(#^.^#)
今回、妻と長女が力を合わせて、次女の門出にしっかりと着付けを自分達でやってあげたい!と前々から何度も練習や準備を重ねていました。

これまでは着付けは島の大先輩にお願いしていたのですが、
今回は敢えて自分たちでやることにしたようです。
本当に妻に娘ふたり、頑張っておりました!
着る袴もとても大切な方に頂いた有難い袴でした☆
本当に素敵な色合いで、次女に似合っていました!
ありがとうございました(#^.^#)

これで15年間PTAをさせてもらった学校とも、
保護者としてはおしまいです。
本当にありがとうございました!
これからは地域として関わっていきます!

いつも島の桜が散ってしまう卒業式の時に、
明老会の皆さんがが咲かせてくれる愛の花♡
心より感謝です!

夜の先生方への謝恩会では、
長女ともうひとり先輩の参加もあり、
人生の先輩としての素晴らしい応援と助言があり、
その成長の素晴らしさに教員が感動しておりました(#^.^#)

先輩なりに外の世界で苦労した経験を添えて、
無理をしないで、人に頼りつつ、挑戦してみて!
そんな愛がこもったエールでした♡

最後に中3全員に今だから話せるエピソード、感謝の言葉を話してもらい、笑いと涙の世界に突入して卒業式の日を終えることが出来ました!
修学旅行って秘密のエピソードの宝庫(笑)!

子供達、先生方、保護者の皆さん、地域の皆さん、応援してくれる皆さん、
準備に運営に何から何まで、
本当にありがとうございました!!

そして、卒業おめでとう!!
※式の写真は顔が分からない様に圧縮してあります。


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クジラ&イルカ三昧ボヤージング!!

2025年03月03日 | アウトリガーカヌー
■3月1日は母島に帰って来たからの初カヌーボヤージング!!
やっぱ島暮らし、海は最高です♪
母島は暖かい♡

ザトウクジラのメイティングポッド(興奮した交尾集団)に遭遇し、大迫力のまさに大怪獣マーチを目の当たりにして、
思わず一同、言葉を失いました。
ザトウクジラの存在感の大きさに、
自分たちの無力さ、小ささを再確認して、
大自然に対する畏敬の念が溢れてきます。

カメラを海に突っ込んでみると、
水中はザトウクジラのソングの大合唱!

■帰りにはなんと四本岩付近にミナミハンドウイルカの群れがいて、
なんとカヌーに寄って来てくれて、
思わず飛び込んだメンバーは楽しく人生初のドルフィンスイムを堪能しておりました♪

(初動が遅かった男子は見ているだけでしたw)
ハシナガイルカはよく遭遇するのですが、
ミナミハンドウイルカは割と珍しく、しかも寄って来てくれるのは嬉しかったですね(#^.^#)

※映像はメンバーが撮ったものです

■大迫力のザトウクジラの集団の後だったので、
プシュ!という可愛いイルカのブロウ(潮吹き)と、
水面にも聞こえてくるキュンキュンという可愛い声に、
実に癒されておりました♡

最近、内地でモアナ2を観て感動し、感度ビンビンだった僕にとって、
このボヤージングはやはり「つながる、つなげる」を感じさせるには十二分な出来事でした。

しかし、脇浜を出港して5分でこのクジラと遭遇できる母島のポテンシャルにはいつも感動を覚えます。
映画館もライヴハウスもホームセンターもない母島ですが、
圧倒的な大自然と対峙できる暮らしがあります♡

■ボヤージング前日には3人しかメンバーが集まっていなかったのですが、声掛けして6人乗りのカヌーを出せるだけの人数が揃いました。
SUPだと一人でも行けますが、カヌーは人数が揃わないと沖へ行けません。
この11㎞を超える大海原ボヤージングには仲間が必要なのです。

いつも漕いでいる仲間、久し振りに漕ぐ仲間、初めましての仲間、こうしてカヌーを中心に繋がることがとても嬉しく、有りがたいと感じます♪
そして、それが大自然やクジラ、カメ、イルカ達とつながることにも成っていくのです。
本当に感謝☆

そして、冬の長崎や東京で寒さを体感した僕にとって、
母島の日中は半袖で過ごせる暖かさも有難かった(#^.^#)
少し風邪っぽい感じもあるので、僕は海には入りませんでしたが、
泳いで気持ちよさそうなメンバーの顔を見ていると、
ああ島に帰って来れて、こうして過ごせて嬉しいなぁとしみじみ感じていました♪

アウトリガーカヌーのボヤージングは、エンジンもなく、手で漕ぐスタイルなのでゼロカーボン、オフグリッドなボヤージングです。

江戸時代にハワイ王朝から移住した民が小笠原に持ち込んでくれた文化の一つです。
この文化を大事にしていこうと思っています!

さて、現実世界では確定申告や議会定例会の準備が目白押しですが(泣)、楽しんで頑張ります☆


ははじま丸ドック中の為、くろしお丸での接続運航はもうちょい続きます(#^.^#)
こちらも感謝です!!



奇跡のはじまり~小笠原発見のルーツを探る旅①

2025年02月23日 | 小笠原発見のルーツ
■物事を進める時、うまくトントンと事が進み、すべてがうまくいく事があります。
逆に、何をやってもうまくいかない時もあります。

この時はまさにすべてがうまくいき、奇跡が起きて、その波にうまく乗れたなと思った瞬間がありました。
それは2025年2月。
小笠原発見のルーツを探す旅で起こった出来事でした。

■あなたは「嶋谷市左衛門(しまやいちざえもん)」という名前の人を知っていますか?
小笠原諸島に関わっていれば「小笠原貞頼(おがさわらさだより)」という名前は聞いたことがあると思います。

小笠原諸島の名前の由来にもなっていますし、父島の扇浦には小笠原貞頼神社があります。
しかし、小笠原貞頼について、今は伝説の存在となっている説が有力で、その存在は定かではありません。

実は今から丁度350年前の江戸時代1675年(延宝3年)に江戸幕府の命を受け、
歴史上初めて小笠原諸島を巡検して、しっかりと記録を取り、幕府に報告したのが嶋谷市左衛門さんなのです。
その確かな記録のお陰で、小笠原諸島は明治9年に国際的に日本領土と認められることとなりました。 

↑長崎歴史文化博物館にあるレストランの壁に飾られた古地図

お陰で今は僕たちが住むことができていますし、
排他的経済水域はなんと世界で第6位にまでなっているのは、
小笠原諸島(硫黄島などの火山列島、沖ノ鳥島、南鳥島を含む)の存在がとても大きくなるのです。

↑レストランの古地図には小笠原も描かれてる?

■この重要な巡検はとある船乗りたちの漂流からの帰還がきっかけとなっています。
嶋谷が小笠原を巡検する5年前の1670年2月(寛文10年)、母島に漂着した船乗り達がいました。

彼らは徳島県海陽町浅川の船乗りで前年の11月に和歌山県有田市宮崎でみかんを積んで、江戸に向かう途中でなんと漂流してしまい、母島の海岸に辿り着いたのです。

↑徳島県海陽町の阿波海南文化村にある海陽町立博物館の玄関前にある冥福の碑
船頭の勘左衛門さんは、漂流の疲れからか、母島に着いた翌朝に亡くなってしまったそうですが、残りの船乗りたちは壊れた船を修復し、なんと自力で本土の下田に帰還しているのです。

その報告を聞いて、幕府は八丈島の遥か南に無人島があることを知ります。

↑描かれた母島
 東京都公文書館に所蔵されている江戸~明治期の小笠原の資料「小笠原島記事」より
 
■当時、バリバリの鎖国真っ只中で、遠洋航海も禁じられている時代でしたが、
30代まで遠洋航海をしていて技術を持っていた当時69歳の嶋谷市左衛門さんに、八丈のはるか南にある無人島への巡検という白羽の矢が立ったのです。

当時で69歳の船頭というのはかなり高齢だったとは思うのですが、
漂流して帰還した船乗りたちの情報のみで、八丈より700㎞南の小さな島を見つけて、
調べて帰ってくるのですから、すごい偉業だと思います。

↑描かれた母島列島
 東京都公文書館に所蔵されている江戸~明治期の小笠原の資料「小笠原島母島列島圖」より

■今回、2024年12月議会で小笠原諸島巡検350周年記念事業実行委員会が発足し、僕も委員に選ばれ、長崎に視察に行ってくることができました。
まさに小笠原発見のルーツを巡る旅です。
このカテゴリーではその報告をしたいと思います。


↑長崎から羽田に帰ってくる際の飛行機からの美しい景色

■まず、この嶋谷関係の小笠原発見のルーツを探る旅というものは、
沢山の奇跡と出逢いがありました♪
あまりに偶然が必然を呼んでいるので、これはもう神様の采配としか思えないほどです。

これらの過去の出来事、先人たちの暮らしがなければ、
今私たちが幸せに島暮らしをすることはできていないと思うので、
関係してきているすべてにリスペクトの気持ちを込めて書いていこうと思います。

元々、嶋谷市左衛門については小笠原貞頼に比べて有名ではありませんが、
過去に出版された本や展示で時々触れられていました。

↑国立公文書館に所蔵されている江戸~明治期の小笠原の資料「小笠原島記事」

しかし、それだけではこの巡検350周年の事業には至ってなかったと思うのです。
まず、事のきっかけは父島の郷土研究家でのある延島さんが、
2024年の5月に滋賀県東近江にある博物館「西堀榮三郎記念 探検の殿堂」の企画展「小笠原諸島の探検家・嶋谷市左衛門」を見に行ったことが大きなきっかけだと思います。

延島さんはインターネット上でこの企画展の情報を発見し、上京時に行く計画を立てます。
しかし、行く予定の日を都合により1日ずらしたそうですが、この予定変更のお陰で、奇跡の出逢いが発生します。

その日、博物館に長崎から「嶋谷市左衛門を顕彰する会」のメンバーがたまたま来ていたのです。
そこで偶然にも延島さんに出会い、挨拶と情報交換を行ったのです。

↑咸臨丸と父島
 東京都公文書館に所蔵されている江戸~明治期の小笠原の資料「小笠原島記事」より

その後、小笠原の渋谷村長も延島さんから話を聞いて、企画展を見に行き挨拶を行い、僕も5月の内地出張の帰りに船の中で延島さんにこの出会いの話を聞くことになり、そのご縁もあり9月議会での嶋谷に関する一般質問に繋がっていきます。

そのやり取りの中で、僕も嶋谷市左衛門を顕彰する会の方と繋がることができました。
そして12月議会で小笠原諸島巡検350周年記念事業実行委員会が発足の補正予算が認められました♪

僕も実行委員を務めることになりました。

↑アウトリガーカヌーが描かれています。
 東京都公文書館に所蔵されている江戸~明治期の小笠原の資料「小笠原島記事」より

そして、今回2月に実行委員会の事業部会メンバーが長崎視察に行ってきたのですが、
そこでも沢山の奇跡が起こりました!

まずは長崎行きまでに東京到着から土日などがあり、
日程に空きがあったので、
僕は個人行動で最初に漂着したみかん船の徳島県海陽町に行くことにしました。

ほぼ5日前に行く事を決めて、いきなり行った強行スケジュールだったのに、
なんとそこでは母島に漂着した船頭・勘左衛門さんのご子孫さんに逢うことができたのです!
さらには長崎でも逢えると思っていなかった嶋谷市左衛門さんのご子孫にまで逢うことができたのです!

 
→詳しくは続き②をどうぞ
 ※ゆっくりアップしていきます。

※参考文献、HP
小笠原島記事21(眞景図)
小笠原島記事22(島真景図)
小笠原島記事26(嶋谷市左衛門覚書)
小笠原島記事27(無人嶋漂流記)
小笠原ゆかりの人々/田畑道夫・著(小笠原村教育委員会)

島のビン、ガラスの行く末を追って(ごみ処理レポ⑤)

2025年02月10日 | ゴミ問題

■2023年に議員になってから、小笠原村が回収しているリサイクル資源の行く末を追って、
様々な処理工場を視察してきました。

今回は埼玉県にある「中村ガラス」さんを訪ねました。
浦和レッズのホームである埼玉スタジアムの近くに工場はありました。

中村ガラスさんはガラス瓶を集めて処理し、
破砕して、不純物を取り除き、
ガラス材料として搬出している業者さんです。

処理されたビンたちは、
白(透明)、茶、色ビンの3種類に分けられています。

これまで見てきたプラやペットボトルと違い、
ビンの扱いは長い再利用の歴史があります。

思えばひと昔前、僕が子供の頃の仙台では、空いた瓶を酒屋さんに持って行って、
一瓶10円くらいで引き取ってもらい、子供の小遣い稼ぎになっていました。
全国的にも同じだったと思います。

しかし、現代は細かく展開していた地域の酒屋さんが減って来ていて、
大きなショッピングモールなどが展開してきている時代なので、
ビンを集めてリユースするよりは、
ビンを集めて砕き、リサイクルするのが主流になってきているそうです。

ペットボトルの登場で、瓶は減って来てはいるそうですが、
まだまだその存在意義は大きく、
ペットボトルの処理も歴史ある瓶の処理工程が参考になっており、
この視察はその歴史を感じながら拝見させてもらいました。


 

■さて、島では週に一度、ビン・ペットボトルとして同時に回収しています。

回収されたビンはセンターで仕分けされ、
フタや不純物を取り除き、3種類の色に分けて貯められます。

なので、捨てる際にはちゃんとフタを外し、中身はサッと洗って捨ててもらう事で、
その後の処理が格段に楽になっていきますので、
きちんと各家庭、事業者で丁寧に回収へのご協力をお願いします!

そして同じ日に集めるビン・ペットボトルの日には、
空きビン以外のガラス製品、お皿などの陶磁器が含まれています。
それらは、今回のガラス瓶とは成分が違うので、別にしています。

耐熱ガラス製品、陶磁器、照明のガラス、ガラス食器、薬品ビンなどが、
別扱いとなっています。
これらは島で僕たちが仕分けしています。

その後、3種類に分けられた瓶が貯まると、
貨物船・共勝丸で内地に運ばれ、
今回視察させてもらった、埼玉の中村ガラスさんに運ばれます。

そこからが今回の視察の段階になります☆
 



■まずこちらに着いたビン達はストックヤードに置かれます。

その後に、重機で運ばれ、まず機械にかけられて、
50㎜以下に破砕されます。

その後、ラベル剝離機でラベルがはがされ、
バキューム集塵機で軽量物を吸引除去されます。

そして、セラミック除去機で石や陶磁器類が除去されます。

次は金属検出器で金属が除去され、
水洗いされて、最後に人に検査選別されて、
ガラス瓶の原料、製品カレットになって原料として出荷されて、
またガラス瓶に生まれ変わります。

この工程の中でも、不純物を極限まで取り除くために、
何度も行き来する場合もあれば、
センサーで色分け仕分けされたりと、
様々な細かな選別作業で綺麗に分けられていきます。

さまざまな個所でこうした不純物が除去されていきます。
不純物が混入すると、再利用時の質が下がってしまうので、
工夫されてしっかりと取り除かれています。



最終段階の茶ビン
すっかり綺麗です♪


こちらが最終の白(透明)ビン
人の技術ってすごいなぁ!と感心するばかりでした♪


下記ホームページでガラスびんカレット工場の工程が紹介されています☆
良かったらどうぞ!


■小笠原から搬出される空き瓶の量は令和3年度は38トン、令和4年度は44トンになります。
年数回搬出していますが、1回あたりのビン処理はものの数十分で処理されてしまいます。
今のところ、父島のクリーンセンター、母島のリレーセンターからの空きビン資源からは、
あまりに困るようなものの混入はないそうで、聞いてホッとする自分がいました(#^.^#)

ガラス瓶はいわゆるリデュース(発生抑制)、リサイクル(再資源化)、リユース(再利用)の3Rに対応しており、
5000年前のエジプトのお墓からガラスを作る絵が見つかっている長い歴史もあります。

100%天然素材でありますし、
特に日本の現代のビンの品質はすごく高品質です。
ペットボトルやプラ容器など、
軽くて便利な容器が増えてきている現代ですが、
ビンの持つ歴史と有用性は揺るぎのないものであると感じました。
(ビールも缶よりもビンが美味しいと感じています♪)

頂いた資料によると、
今でもリユースやリサイクルされないビンは年間40万トンもあるそうです。
小笠原村が令和4年に搬出したビンの量は44トンになります。

これらのビンが太平洋を1000㎞渡り、さらに陸送を経て、
中村ガラスさんで処理されていることになります。

今回の視察を通して、処理している人たちの顔が見えたおかげで、
回収する、仕分けする、搬出する時にも活かせるものがあると感じました!
ゴミステーションに捨てる際にも、
しっかりとキャップを外し、中身をサッと洗って出してもらうことで、
後の処理で大変助かります!
ぜひよろしくお願いします★

中村ガラスの皆さん、貴重な時間を割いて、ご紹介いただきありがとうございました!

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母島の桜さくらの時期~高校受験を終えて

2025年02月03日 | 母島 暮らし 子供
■1月の末、次女の高校受験が終わりました。
お陰様で第一希望の高校に受かる事が出来て、
今度の春からは親元を離れて、小笠原を巣立ち、
新天地で頑張っていく事になりました♪

沢山の応援と励まし、フォローをありがとうございました!

そんな今、母島は寒緋桜が満開です。
卒業式にはもう散ってしまっている桜の花は、
受験生たちを祝福してくれていました。

母島に帰って来て、合格発表の結果を聞いて、
嬉しくて飛び上がって頭をぶつけた次女(笑)と、桜を見に行きました。
去年の今頃は「私は小笠原高校(父島)でいいから」そんな話をしていたと思います。
別に小笠原高校が悪いと思っているのではなく、
その決め方がどうかなぁと思ってはいました。
しかし、次女の人生は本人のもの。
自分で決めて、自分で受け止めていくものです。


そんな中、夏休みに内地の高校見学の話をしていた時に、
5月か6月ごろのある日、
「私は知っている環境の高校を選んでしまったら、
 卒業後に環境の変化にすごく自分は苦労してしまう気がする。
 だから、高校から知らない環境に飛び込んで頑張っていきたい!」
そんな決意の言葉を言ってきました。

今思えば、そこから動きが急に変わったと思います。
地域みらい留学などから、希望の学校を見つけ出し、夏に見学する予定を立てます。
面談の時も先生が「顔つきが変わった。君のこの瞬間を待っていた!」と嬉しそうに言ってもらっていました。

中2の頃から、親は色んな高校見学の気持ちはありましたが、
なかなか本人はそのリアリティに追いつけず、
でも母島を離れる現実が近づいているのも分かっていて、
その中で思春期の葛藤もあり、色々悩ましかったと思います。

考えてみると、
自分が中学生の時は、すでに仕事をしていて社会に関わっている僕でしたが、
地元仙台以外の高校に行くなんて、選択肢にすらありませんでした。

そう思うと、当たり前に高校のない母島の中学生の意識は、
なかなか想像しがたいものはあります。

6年前、姉の長女は中学を卒業し、色んなご縁がつながり、
その選択肢も十分ビックリしたものです。

あまり人見知りのしない僕や長女の性格とは違い、
外の世界に自ら飛び込むのに大きな決意がいる次女にとって、
内地の高校に進学するという選択は
自身にとってとても大きな事だったと思います。

しかし、敢えてその選択をした娘を、精一杯応援したかったのです。
受験をする、ここまでのプロセスにも十分に意味がありました。

受験後にもちろん不安いっぱいだったけれど、
「結果はどうであれ、本当にいい経験が出来た!
 面接がすごい楽しかった!
 受験させてくれて、ありがとう!」
と言って来ました。

そんな気持ちに至っただけで、親としてはもう十分でした。
無理せず、自然体で挑んでみて、あとは任せる。

でもだからこそ、その結果の合格がなお嬉しかったのです。
このスタートラインに立てるといいなぁ、
ご縁が繋がるかなぁと思っていたら、見事に繋がったのです♪


■沢山の方に支えられて、
1月11日出港のははじま丸~おがさわら丸に乗り、
受験会場現地の近くに滞在し、
受験を終えて、1月29日の船で母島に帰って来ました。
何と長い受験期間でしょう。

12月におがさわら丸の係船機器故障による、緊急欠航があったので、
その心配もあり、1便早めたという背景もありました。

今回の受験は“総合選抜”という、あまり聞き慣れないもので、
言わば、学校からの推薦ではなく、
自分自身が自分自身を推薦し、挑戦するという新しいスタイルの挑戦でした。

2日間の試験で、
1日目は1時間に3教科の学科試験+面接。
2日目は面接というもの。

2日間の試験の為に、慣れない寒い気候の中、長~い本土滞在をして、
特に体調を崩すことなく、無事に受験を終えて帰ってきて、
まずはそこでホッとしました。
島に帰って来た翌日が合格発表の連絡でした。

総合選抜は学科試験はあれど、面接に2日間かけるものでしたので、
面接の重要性は大きいと思います。
1日目は失敗して落ち込んだようですが、
2日目は手応えがあったらしく、いい顔で帰って来たようです。
妻から送られてきた次女の写真は、
満足気な顔をしていました。

僕は島でせっせと仕事をして待っている立場でしたので、
どんな様子だったのかドキドキでした。
“人事を尽くして、天命を待つ”ではありませんが、
親としてできることは大してないので、最後は神頼み☆

合格発表の日、僕は午前の仕事を少し抑えて、
発表直前に月ヶ岡神社に参拝。

青空があまりに綺麗で、ふと、うまくいく気がしました。
続けて、妻のお腹に次女がいた時に無事の出産を祈って、
毎日通った御嶽神社へ向かいました。
厳かで、大丈夫、心配ない。そういわれた気がしました。

もちろん、合格発表後には次女とお礼に参りに行きました。

幾度となく小さな島をドライブし、親子で色んな話をしてきたドライブ。
不安でいっぱい、受験の重圧から解放された次女はずっとニコニコでした(#^.^#)

思えば、6年前の長女の時はカナダ留学は希望して、
オンライン面談して、手続きをしてもう決まっていたので、
特にこうした緊張はなかったですし、
1学期だけ小笠原高校に行くために受験をしましたが、
あまりこうした緊張感はありませんでした。
(都立高校は母島で受験できます)

我が家にとっても初めての娘の内地高校の受験だったのです。

過疎地域の生徒数を支える取り組みとして、
この数年、地域みらい留学が活発になり、
寮付きの公立高校が日本中に増えているのは本当に有難い流れでした。

母島の様に、中学までしかない離島の保護者にとっては、
有難い事ばかりの制度です。
6年前の長女の高校進学時はあまり聞こえてこなかった制度でした☆

今回、この制度を学んだことで、島の保護者にも説明できる事になりましたし、小笠原側の受け入れも考えていきたいと思ってます(#^.^#)


■母島の中学3年生の内地希望受験生のほとんどが1/11出港の内地行きの船に乗ったのですが、その時の見送りも感動的でした。

先生方が港に見送りに来てくれて、うちわに「がんばれ!」や、
長い横断幕を用意してくれました。
「最後の瞬間まで諦めるな!まだまだ伸びる!
 当日の朝まで学力は伸び続ける!でも睡眠は削るな!
 自信をもって!平常心!体調管理!
 病気・ケガに注意!がんばれ~~!!」
と先生方らしい愛のある言葉が並んでいました。

これまで勉強はもちろん、何度も面接練習などをしてくれていました。
みんなの想いが嬉しくて、思わず涙が溢れてきました♪
受験生たちも
「ありがとうございます!いってきま~す!!!」
と大声で応えていました。

島のみんなも応援の声でいっぱい!
母島の子供達であることがとても誇らしかったです。
このご時世ですので、内地に行ってからもオンラインで授業は受けれるし、
オンラインで面接練習もしてもらっていました。

実際の面接でも、想定の質問が出てきたと言っていました。
島を離れる前日、次女が
「はやく面接がやりたい!楽しみ過ぎるっ!」
と言っていて、本番強さも感じたし、この気持ちになれている事に凄さを感じました。

面接後の不安な様子を先生に伝えると、
「大丈夫です!いっぱい練習したし、勉強はできているので!」
とハッキリ言われて、なんだかすごく有難かったです。

そして、やはり結果はどうであれ、
何をするにせよ、
そこまでのプロセス、スタンスが結果以上にとても大事と思いました。


■合格発表があってから、島で色んな方に声をかけてもらい、
有難い気持ちでいっぱいです♪

まだ母島の受験生全員が決まったわけではないので、
他のみんなの応援も忘れずに、
残った母島の生活を楽しんで行ければと思います。

島の方からは美味しいイチゴをお祝いに頂き、
あまりイチゴが得意ではなかった次女が、
何とこの日からイチゴが大好きになりました(笑)

去年くらいから、先入観で決めたりせずに、
果敢に挑戦する様になってきた気がします。

合格おめでとう!!
そしてこれが新しいスタートライン。
今後に期待します♪

親父も今年は色々挑戦するぞ~~!!

最後に今回の高校受験で利用させてもらった、
「地域みらい留学」
これは生徒数減少を解決すべく、寮やホームステイを駆使して、
全国から生徒を募り、新しい地域とのみらいの出逢いを得る、
新しい形の進学スタイル。
そのPVはこちら↓
"やりたいこと"と"自分らしさ"が見つかる。地域みらい留学PV 2024 | 地域みらい留学【公式】

南の島のPTA活動~ホエールウォッチング!!

2025年02月02日 | ザトウクジラ
■昨日の日中は母島小中学校PTA校外部の活動である「PTAホエールウォッチング」がありました。

沖縄座間味や奄美、八丈、伊豆諸島などでもザトウクジラは見れるので、そちらもでもこんなPTA活動はしているのかな?

我が家にとっては最後のPTAになるので、最後の参加でしょう。
保護者でもある漁師さんの2隻の船に分かれて、みんなで冬の母島の海を楽しみました♪


■一番贅沢なのは次女です(#^.^#)
「もうクジラは十分見てるからいいよ~」ともう受験も終えて、自由の身になった中3だというのに、そんな贅沢な一言。

最後なんだから見に行こうよ~という、親の言葉は空しく、我が家は夫婦のみで参加しました(笑)。
一緒に乗ったもう一つの家族も、中三娘は欠席(#^.^#)
なんて贅沢な…(苦。笑)

さてさて、今回のザトやんは、まったり土日のザトやんでした♪

出発してすぐにハシナガイルカの群れにあったり、ブリーチング(ジャンプ!)は見れましたが、今回圧巻だったのは透明度の良い日だったので、漁船の横で海中でず~っと静止しているペアのザトウクジラの存在です。

■大型バス1台分の大きな存在がすぐ横にいるという、この存在感。
とても静かで、息継ぎの時に大きな「ブシュ~~~!!」という音以外は静かな状況なのですが、その急な存在に「おおお~~!!」と歓声が上がります。
やっぱり、すごい迫力です!

母島沖港を出発して2km圏内にいっぱいいる母島は、やっぱりすごいなと感じました。

いつもはサップやカヌーで出逢う事が多いので、その存在感にいつも恐怖を抱いているのですが、こちらが大きな船に乗っていると、安心感が全然違っていて、やっぱり時々畏敬の念を抱く機会というのは大事だと再確認しました。
私達はあくまで大自然にお邪魔している、そんな気持ちを忘れてはいけません。

1988年4月から日本で初めてのホエールウォッチングが母島で始まっています。
国際的な情勢で捕鯨を中止した翌年に開始している母島なのです。
今回もわずか1時間で数え切れないほどの沢山のクジラ、イルカを堪能したPTA活動でした☆

沢山の予備日を設定したり、ライフジャケットの準備、安全な乗船や下船、船酔いにも気を遣ってくれる優しい航行など、沢山の方々のお陰でホエールウォッチングを楽しむことが出来ました♪
どうも有難うございました!!



日本の伝統文化を知る~母島茶道教室!!

2025年01月28日 | 母島 日常 日記
■この3日間は去年に引き続き、2回目の母島茶道教室を開催しました!
茶道をきっかけに父島に移住した先生がいらっしゃって、その先生の熱意で去年初めて企画したものでしたが、とても好評だったので、今年も企画実施してみました♪

子供から大人まで、
保育園児から小学生、保護者や地域の大人、外国語のALTまで、女性だけでなく、男性の参加もあり、25名の参加がありました。

■茶道という世界的にも広がっている日本の伝統文化を、
この小さな母島という場所で学ぶ機会を作れたことが嬉しく、
参加者から嬉しい感想も幾つも頂きました。

「茶道は人生を表現しているんです!」
先生のこの一言、そして教えたいという熱意に心を打たれたのです(#^.^#)

中でも去年に続き2回目、
父島で習った事がある参加者もいて、
尚更嬉しい、人のご縁が本当に嬉しいと先生が喜んでいたのが印象的です。
母島にも子供の頃から茶道を嗜んでいた方もいて、
随所に手伝って頂きました♪
どうもありがとうございました!

■日本本土から遠く離れたこの小笠原の母島で、
平安時代から1200年続いている茶道から、
色んな事を学べた3日間でした☆

僕自身はハワイ島で茶道を受けたのが最初で、
2回目は父島の今回の先生に習った事があります。
日本の伝統文化ってすごいと思いました。

所作が美しく、そのひとつひとつに意味があるのです。
どうもありがとうございました!!

☆おまけ
難解に見える掛け軸は「閑座聴松風」と読むそうです。
閑かん坐ざして松しょう風ふうを聴きく。

閑坐 … 一切の妄念を離れて坐禅すること。
松風 … 松の木に吹く風(の音)。静寂の世界を表す。また、 茶の湯では茶釜の煮えたぎる音をさす。

芳賀幸四郎『新版一行物』には、「『閑坐』とは心閑かに坐ることであるが、その坐る場所は、深山の樹下石上や清浄な禅堂や閑静な茶室でなければならぬことはない。
(中略)達人にとっては十字街頭の高層ビルの一室でもよいし、わが家の茶の間であってもよい。
また、この松風はあえて松しょう籟らいだけとは限らない。
杉風さんぷうでもよいし欅けやきの梢を揺るがせる風の音でもよいし、茶釜の煮えの音でもむろんかまわない。問題は『何で聴くか』である。
(中略)『心の耳』で聴き、肚はらでよく味わってしみじみと聴くことである。(中略)松風の音を通して『天地の鳴佩めいはい』、すなわち宇宙の大生命の息吹きを聴き、それと合一する境に遊ぶことである」とある。
【閑坐聴松風】