小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

初めての八丈島!小笠原とのご縁

2020年04月23日 | 島旅
■2月の事なのにもうだいぶ昔の印象になってしまいました(笑)。
新型コロナウイルスが世界的なパンデミックを起こす少し前のタイミングでした。
本当に奇跡のタイミングとしか思えません。

今回、次女の青ヶ島短期留学のお迎えで、八丈島を経由しました。
予定ではほぼ空港乗り継ぎの素通りの予定でしたが、
様々な事情が重なり、青ヶ島の前後に1泊ずつ八丈島に初滞在することができました♪

八丈の中ノ郷地区の滝に行く遊歩道横の玉石の参道。

八丈島は元々小笠原とご縁のある人が多く、
江戸時代に小笠原に入植した人に、八丈島から多くの人が来ていることにも由来しています。
浅沼や菊池、沖山や奥山、前田や佐々木などの八丈がルーツの名字が小笠原に多いのもそれが理由です。

20年小笠原に住んでいて、意外にも僕にとっては初めての八丈島滞在となりました♪
様々な出逢いが続き、とても素晴らしい滞在となりました♪

※この内容は2月に八丈島に行った時のものです。
2020年4月現在は新型コロナの状況が変わり、八丈島も青ヶ島も来島自粛、椿荘も梁山泊も休業になっています。
新型コロナが収束した暁にはぜひ八丈島にも行ってみて下さい。




■僕にとっての八丈島のご縁は前出した小笠原へのルーツと
去年参加したハワイ研修プログラムであるSHIPです。
羽田から八丈の空港に着いて、
SHIPの主催者でもあるたろちゃんが迎えに来てくれ、色んな話をすることができました(#^.^#)

お互いに、島の未来を描くこれからのテーマとして、
本当に島の子供の島教育が大事であるという共通の想いを再確認できました☆

一緒にお昼を食べた藍ヶ江水産、くさやも漬け丼も超おいしかったです♪

八丈の海苔や亀の手のみそ汁など、もう島の幸、最高過ぎでした♡


SHIPメンバーから聞いていた八丈小富士も眺める事ができました。
つい数十年前までは人が住んでいた八丈小島。
色んな人の想いがあるようです。
いつか行ってみたい所のひとつです。


■羽田の朝1便で八丈入りし、(通常は1日3便)
そのまま青ヶ島に渡りたかったのですが、
9人乗りの青ヶ島行きのヘリのチケットは連日争奪戦。

明日の行き、明後日の次女との帰りは確保できていたのですが、
やはり次女が1ヶ月お世話になった青ヶ島1泊は短すぎます。

しかし、その当日の青ヶ島行きのヘリのキャンセル待ちは僕が空港に着いた段階で4人待ちでした。
どなたも青ヶ島のインフラを支える業者さんでした。

まあ、行けないものはしょうがない。
これもひとつのご縁と考え、
これは八丈島を味わうチャンス♡
前から泊まってみたいと思っていた八丈島の三根地区にある「椿荘」に泊まることにしました。


■椿荘はなんと母島で100歳で亡くなった超素敵な大好きなMおばあちゃんのご実家です。
生前から色んな椿荘の話を聞いていたので、
まさか今もまだバリバリに営業しているとは思っていませんでした。

そんな椿荘の女将さんはとっても人情味溢れるお酒好きの人☆
次女と同級生の子供もおり、母島のおばあちゃんとその親族、八丈の話に花が咲きました♪
島の仲間や業者さんとも沢山お話する事ができました(#^.^#)

料理もすご~く豪華で、とても美味しかったです☆
島寿司に金目鯛の煮付け、お刺身と超豪華絢爛!
幸せにお腹いっぱいにさせていただきました(*^。^*)

宿はとても懐かしい雰囲気の民宿です。
ぜひまた伺いたいと思います(#^.^#)
どうもありがとうございました♪


■八丈島には立派な老人ホームがあり、小笠原の人も入居しています。
今回、ようやく八丈島に行く事ができたので、
ご縁のある方に会いに老人ホームも行ってきました(もちろんご家族に了承を得ています)。

久々に会ってみて、すごく喜んでくれて、
なんと僕の事を覚えてくれていて、とても嬉しかったです♡
僕も様子を見ることができて、本当に良かったです。

スタッフの方にもすごく喜んでもらえて有難かったです♪
こうして離れていても、縁がある限り、繋がっていきたいものです。


■八丈島には素晴らしい温泉の名所が各所にあります。
温泉のない小笠原島民にとっては羨ましい限りですヽ(^o^)丿
温泉好きの妻の案内で色々巡りました。

最初に行ったのが、
末吉地区にある通好みの洞輪沢温泉。

何回も訪れてもお休みだったのに、今回は開いていて、
妻の喜び様ったら、凄いものでした(笑)

個人的には殺風景で、
まさに地元民の温泉!といった印象です。
どこにもお金を入れるところがなく、無人でした。

温度もぬるめで、
海から上がったサーファーやダイバー御用達の温泉なのだそうです。


■次に行ったのが眺めの良い、大人気のみはらしの湯。

1泊目は次女が青ヶ島にいるのを眺めたり、迎えた後に一緒に青ヶ島を眺めたり。

ザトウクジラを眺めながら露天風呂に入るというのは超贅沢な一時でした♪


室内の湯船はこんな感じでした。


中ノ郷地区にある、
大海原を眺める足湯きらめきも良かったですね☆

ちょっと風が強くて寒すぎだったので、僕は長居は出来ませんでしたが(笑)、
ふっらっと足を温めながら大海原を眺めるには最高の足湯です♪

僕にとっては今回の2月の滞在で内地や青ヶ島より、八丈が一番寒かったです(*^。^*)
天気と風が及ぼす体感温度の違いをしっかりと体感しました♪


■また末吉では妻が色々とお世話になったり、僕に会わせたいと思っている人に会わせてもらいました。

みんな本当に素敵な人達ばかりで、八丈がはぐくむ豊かさを感じさせてもらいました。

とっても可愛い山羊を飼っているおじいの畑も訪れ、
柔軟にかつしなやかに今を楽しみながら生きる大先輩の姿を見させていただきました。

一緒にハワイに行った高校生たちにも会えました♪
ハワイで会うのと、地元で会うのはやっぱり雰囲気が違いますね(#^.^#)
みんな元気に過ごしていて、何よりでした!
ようやく彼らのホームを味わうことができて、とても嬉しかったです♪


■夜には東京宝島で知り合うことができた一行さんのお店「梁山泊」を訪れ、
八丈の郷土料理の底力に言葉を失いました。

なんちゅう美味しくも深い八丈の郷土料理!!

なんと僕のソウルフード、青ウミガメの煮込みもあって、
遠い八丈の地で小笠原と八丈のルーツを沢山感じることができました。

ウミガメはなんと母島産!
八丈にはウミガメ漁師さんは継ぐ人がおらず、いなくなってしまったそうです。


島寿司に盛り合わせには八丈海苔のものまで。


明日葉の天ぷらはもお!美味しすぎる♡


島魚の刺身も美味しいし、盛り付けが美味し過ぎる(*^。^*)


八丈の里芋、皮ごと茹でたものに塩辛をつけて食べる絶品さ。
車で来たことを強く強く後悔した瞬間です(笑)。


元々海苔好きの僕にとってはこの八丈海苔の美味しさはタマリマセン♡
なんて豊かなのだろう(*^。^*)

牛乳嫌いの次女も、八丈産の牛乳を飲んで、
「美味しい!この牛乳は好き!!」
と絶賛していました♪

母島の学校では高温殺菌にアルミ箔が貼られたロングライフ牛乳しかでないので、
好きでない人が多いのです。


デザートまでふんだんに島の食材が使われていて、本当に贅沢なひと時でした。
八丈の郷土料理を味わい、その食材の豊かさ、料理の多彩さに、
小笠原では戦争と強制疎開で失われてしまった長い歴史を感じました。


こんなに美味しい料理をご馳走して頂き、帰りには素敵な梁山泊Tシャツまで頂きました♪
なんと一行さん家族は母島の返還祭にも来ており、
僕がアップした南洋踊りの動画でお子さんが映っておりました(笑)。

ぜひ、また家族でお会いしたいので、八丈にまた行きますし、小笠原にもまた来てください♪
ご馳走様でした!
ありがとうございました♡



■八丈を訪れて思ったことは、八丈の多様性に満ちたポテンシャルの高さでした。
風景も食材も産業も人も、ものすごく多様で素晴らしく、圧倒させられました。

港には八丈のショメ節と島言葉が書かれていました♪
いいですね~こういうの。

今回は僅かな滞在しかできませんでしたが、
いつか必ずゆっくり滞在したいと思いましたし、
今は年に一度しかないおがさわら丸の八丈寄港の頻度をもっと上げる意味をとても感じたので、
今度とも積極的に要望していきたいと思います♪

見送りに来てくれた友人に手を振り、橘丸で島を離れます。

よく驚かれますが、おがさわら丸で24時間航海が普通(笑)なので、
やはり飛行機は速すぎて、心が追いついて来ない感があります。
あっという間に距離を渡ってしまう飛行機よりも、
やはりゆっくりな船の方が僕にはしっくり来ます♪

僕にとってなんと初の橘丸!
青ヶ島に向かう時に2晩も乗っていた次女に色々案内をしてもらいました♡

ゆっくりな橘丸は日が暮れてから東京竹芝桟橋に到着しました。
翌日のおがさわら丸で1日、さらに乗り継いでのははじま丸。

次女の初チャレンジは沢山の人に支えられ、多くの船を経由して、これで無事に完結となりました。
初めて親元を離れた1か月。
初めての土地に初めての人々。

本当に多くの人に支えられてのチャレンジでした。
自分が4年生の時にこんな視野は確実になかったと断言できる(笑)ので、
彼女の今後の未来が、色々楽しみです(*^_^*)

STAY FARM

2020年04月22日 | 母島 農 日記
■こんなときだからこそ、
種を蒔く。
ローゼルの種を蒔く。
野菜の種を蒔く。

自分たちの食料を作るために。
文字通り、食っていくために。

新コロナで内地から食料が、
外国から食料が来なくなるかも知れないと考えて、
10年以上前から清水さんと一緒にやってきたNPO法人ワンライフ。
去年行ってタロイモを習ったハワイ。
大海原を漕ぐカヌー。
そして、フラ。

みんながどんどんつながってくる。

こんな時だからこそ、自給自足が大事になってきます。
まさにSTAY FARMだとおもいます!!


今期はなんとパッションフルーツを自家用で栽培。
僕はあまり好きではないのですが、次女が大好きなので、作ることに。
先日は美しいトケイソウとしての花を魅せてくれ、その横には大きな実も成っていました♪

収穫期が楽しみですね~(#^.^#)


大根は美しい可憐な花を咲かせています。
以前はその後の種をオガサワラカワラヒワに食害されて困っていましたが、
今はカワラヒワ自身が絶滅の危機に瀕していて、ほとんど見れなくなってしまいました。

勝手なもので、被害の時は困っていましたが、いざ来ないと寂しいものです。


■春にしては珍しい大時化、母島のとある山の中で仕事中に大きなリュウキュウマツの木を発見したので、
とりあえず登ってみることにしました(笑)。

とっても気持ちのいい眺めだったのですが、
ノスリさんがピーピー鳴いています。

これは繁殖時期の繁殖エリアである証。
早々に退散致しました☆


■ちょっと個性的な直物たちを撮ってみたので紹介しますね。

【ツルワダン】
海岸の崖や砂地、草地に生えている小笠原固有種です。
ちっちゃなタンポポみたい(#^.^#)

絶滅危惧種ⅠⅠ類(VU)に指定されています。

種子でも増えるようですが、
つるが脇に伸びて、次の株が生まれる事からこの名が付いたようです。
結構、可愛くて好きです♪


【オオハマボッス】
ハマボッス の変種で、小笠原諸島に分布。

スゴイ名前だなぁ~と思ったら、
ボッス(仏子)とは仏具の仏子のことで、
花の付き方がこれに似るということからそう呼ぶそうです。。
名前のように海岸付近に育ちます。


【シマウツボ】
突如として地面からモリモリと現れる不思議な小笠原固有種。
主にこの春の時期に見られます。


■人間達が新型コロナウイルスでパンデミックな状態になっていても、
自然界はまったく関係なく、淡々と流れて行っています。

渡り鳥のタカブシギ。

なかなか勇ましい表情で撮る事ができました♪


その横にはツグミちゃんかな?
地味で小さいけど、僕は結構好きな鳥です?


ある朝には小岸壁にサギ軍団が集まっておりました!!
これは珍しい!
ダイサギ、チュウサギに紛れて、ちゃっかりアオサギがいるのが微笑ましい。

チュウサギの飾り羽が美しいけど、風になびいて何とも言えない姿に。



■先日は1日72mm降るという、この季節には珍しい雨模様。
久々に行った玉川農業ダムは、なんとオーバーフローしていました。

去年の今頃は渇水で、貯水率30%切っていたのがウソの様です。

本当に有難い限りです♪



■日本の新コロナウイルス感染者がついに1万人を超えました。
ロックダウン、医療崩壊をおこしている深刻なニューヨークからは
「日本は1か月前のニューヨークみたい!油断してるとこうなるから、外に出ないで!」と
訴えています。

まるで嘘ではないか?という様々な虚構記事に、正面から対峙しています。
そう、確実にコロナで亡くなる人は大勢出ていて、その死に目に会えていないのです。


日本も島もまだまだ認識は甘く、残念なことにまだまだ感染は広がると思います。
諸外国に比べて、規制は甘く、自粛お願いばかり。
韓国や台湾が新規感染者が極端に低くなっているのは、
やはり強行な対応が功を奏していると思います。

日本はそもそもオリンピックの問題で初動が遅れているうえに、
緊急事態宣言も1週間の遅れ、
どんどん後手後手になっています。

休業補償を手厚くして、とにかく人が外に出なくてもいい状況を作るしかないと思います。

強く、しなやかに、逞しく、あれ

2020年04月20日 | 母島 日常 日記
■世界を深刻な事態が包み、かつてない状況が巻き起こっています。
これからどうなるか分からないけれど、
間違いなく、世界は次の段階にシフトしてきていると感じます。

学校、
働き方、
暮らし方、
色んな付き合い方、etc...
今まで当たり前だったものが通用しなくなってきているからです。

そんな中、僕は母島のとある山の中にいました。

自然は人間の社会の事なんかお構いなく、
鳥たちは春の営みを始めているし、
去年の猛烈な台風被害から頑張って山の木々たちは、緑を取り戻して来ています。
そう、自然は脆いけど、本当に逞しい。

春にしては風の強い大時化の日。
ははじま丸は欠航でした。
風速は10m/sを超えています。

そんな最中、母島の山の中はぽかぽかしていて、心地良く、
思わず横になってしまいました♪

台風で葉を落として、さも普通に次の順番が来たかのように葉を茂らせる山の木々。
僕の背中の下で何かが踊っています。

何だろう?

それは山の木の根っこでした。

強風でしなる木。
そのしなりをさらに根っこが浮いたり沈んだりして支えているのです。

今まで観察して想像はしていましたが、
実際に体感したのは初めてでした。

何ていう柔軟さなのだろう。

固くて、あまりしならない木は、途中でボッキリと折れています。
柔らかくて、しなる木は、固い木ほど大木にはなれないけれど、
強風に柔軟に対応している。


■その時、ハッと思い出しました。
台風の最中、必死に体をしならせて生き残る畑のローゼルを。

しなやかに、柔軟にしなる、というのは一つの強さだと思うのです。

それは人も同じで、固く頑固な人はそれはそれで貫き通す意思のある凄いことだけれど、
そんな人間ばかりじゃダメで、
やっぱり、しなやかな柔らかさ、素直さが時には必要な時があると思います。

山の木々から気付かされたことです♪

倒れた山の木々の、逞しく芽吹く様を見て勇気をもらいます。
アカテツの強さです。

トトロのような森のようなトンネル。
これも遊歩道をふさぐように倒れた固有種テリハハマボウ(島名:イチビ)。
しっかり逞しく茂っています♪


■うちに授かった二人の娘たち。
それぞれ助産院と自宅出産という形で、僕も出産に関わらせてもらったのですが、
お母さんの狭い産道を抜けて生まれてくる赤ちゃんは、
頭蓋骨を重ねて小さくして生まれてくるのです。

生まれてしばらくは文字通り「頭が柔らかい」状態。
それが次第に固まり、歳と共に固まっていく。

助産婦さんは
「大人もどんどん頑固に頭が固くなるでしょ?それは文字通りほんとに固まっていくのよ。
だから、ときどきこうして頭蓋骨をマッサージしてやると柔らかくなって、色んな事を素直に聞けるようになるのよ」
と言っていて、は~なるほどと思いました。

文字通り頭の柔らかい子供は、本当に素直に色んな事を吸収します。
もちろん、いい事も悪い事も。
大人になると、自分の考えも固まり、どんどん素直さが無くなっていきます。

僕は22歳で父親になり、
本当に何も知らなかったけど、頭は柔らかく、沢山の事を子育てで学ばされました。
今は、その頃に比べて、随分と頭は固くなったと自覚しています。
自分がどうしていきたいかハッキリしてるし、
今何をするべきかもハッキリといしています。

でも、時に山の木や、赤ちゃんの頭のような、
柔軟でしなやかな強さはとても大事と思うのです♪



■昨晩、とても嬉しいことがありました。
去年の春に一緒にハワイ島に行って、ネイティヴから大切な事を学ぶコミュニケーションプログラムSHIPに参加した、
八丈島の高校生が、今回の新型コロナの島での事について発信するというのです。

方法はインスタグラムのライヴ配信。
彼の個人アカウントからです。
そこには八丈町立病院のスタッフがオンラインで参加。

高校生の素直な目線での9つの質問。
島にコロナが入っているかもという噂、
万が一島にコロナが入ったらどうなるか、
島で検査は出来るのか、
自分たちができること、
正しい手洗いの方法、
高齢者の多い八丈で、新コロナの蔓延を防ぐには、若い人達の意識がとても重要等、
とても素晴らしい内容でした。

そして、何より素晴らしいのは島の高校生がこうした行動をしたことでした。
それには八丈の病院も行政も応援するという素晴らしいスタンス。

SHIPで学んだことにクレアナという言葉があります。
それはその人がもっている役割みたいなものです。
ハワイの教えでは自分のクレアナを意識して生きるとあります。

今回の八丈の高校生の発信はまさにSHIPで学んだクレアナを発揮した瞬間だと思いました。

僕は若い世代がこうして自発的に活動するということがとても嬉しかったし、とても素晴らしいと思いました♪
間違いなく、自分が十代の時には思いもつかなかったことです。

自分の趣味ややりたい事だけにフォーカスしていて、ちっとも周りの事を考えていなかった。
若くして、島で暮らし、他の島に行って学んだからこそ、素晴らしいクレアナに気付けたのだと思います。

僕自身も頑張るし、
みんなの事も応援しています♪
この若さゆえのしなやかさ、本当に学ばされます(#^.^#)


■最後に友人からの教えてもらった動画の紹介です。
ぜひ見てほしいです。


鳥肌がたちました。
涙が溢れました。

新型コロナウイルスにより、深刻な医療崩壊を起こしている、
イタリアの病院の屋上で演奏する横山令奈さん。
バイオリン制作でも有名な古都クレモナがこの企画を主催し、横山さんに依頼したそうです。

新コロナの日々の対応で疲弊する医療従事者の皆さん。
来る日も来る日も、自分自身の感染の危険に怯えながらも、
患者さんを救おうと必死に働いていると思います。

そんな、激動の現場の人が、
ふと外に出た時、
ベランダに出た時、
窓の外を見た時、
あまりにも美しい音色が聞こえてきたら、
アーティストの気持ちに触れる事ができたなら、
またもう1日、頑張れる力が湧いてくる。
そんなに気させられました。

アーティストって、こんなにも凄いんだ。
こういう形で人が人を支える事ができる。
だから世界は美しい。
これも一つのしなやかでたくましい様だと思います。
そう思えました♪

どうもありがとうございます!!

この状況を乗り切る方法 ~ピンチはチャンス!

2020年04月14日 | 新型コロナ(COVID-19)
■もう連日、新型コロナのニュースばかりじゃないですか?(TVがないので実際はわからないですがw)
室内に籠っていて、気が滅入ることもありますよね?
こんなピンチの時はやっぱりそれもチャンスと思って、色んな事にシフトする機会にしてみてはどうでしょうか?

色んな自粛、自宅待機が長期的に続く中で、
もうこの環境を受け入れ、楽しまないと乗り切っていけないと思ったので、
勝手な思い付きで、新コロナ自主対策をまとめてみました♪
僕の独断と偏見で思いつくままに書いているので、ご了承ください☆

島でできる事と内地でできることは違うとは思いますが、
気持ちは一緒です♪
思いやりを持ってハッピーに過ごす!!

写真整理したら出てきた2013年の写真です(#^.^#)

【内地暮らし編】
●ZOOM、Skype、メッセンジャーLINEなどオンラインチャットで話す
今はとても便利な時代になりました。
島で生活していても、カナダにいる娘とネットで話せてしまう時代です。

仕事としてもZOOMは多人数でできるし、何よりホスト以外はインストールする必要がなく、
とてもお手軽です。(セキュリティーの脆弱性対策についてはこちら
画面の共有やチャット、背景をいじるなどはお手の物です。
これを使って遠くの友達と会話するなんてのも、良い機会なのでは!?


●楽器練習を頑張る
これぞ楽器練習の最高の機会です♪
今までやろうと思っていた楽器を始めるチャンス!
今までやってた楽器を練習するチャンスです☆

昔と違って、今は騒音対策の色んなツールがあります。
周囲に迷惑にならない範囲で音楽を楽しみましょう(#^.^#)

ウクレレなんてのもコンパクトでいいですね!

●Youtuberをやってみる
これはぜひ、島の観光業や第一次産業の人にもやってもらいたいことです。
島の暮らしや魅力を発信する絶好の機会です(#^.^#)
僕は持っていないですが、みんなが持っているスマホは相当な動画編集能力を持っていると思います。
それだけで食っていく、のは相当大変と思いますが、
せっかくの機会なのでまずはやってみる!なんてのはいかがでしょう?

僕も新コロナの影響で年度末ライヴが中止になってしまい、
最後の送別会すら出来なかったので、バンドメンバーがそれぞれお別れ動画を撮って贈りました。
僕もヤギ小屋で大好きなゆらゆら帝国の「うそがほんとうに」に挑戦。
うる覚えだし、歌詞も間違えてそうですが、まあご了承ください(笑)!
※僕は動画で収益を求めてないので、広告なしのはずです。

●ブログ、noteをやってみる
今は情報発信が容易になりました。
この自宅待機の機会を利用して、普段思っている事や感じたことを綴ってみてはいかがでしょうか?
思わぬ出会いがあるかもしれませんよ~(#^.^#)

僕自身、いつも長い文章のブログを書いていますが(笑)、
信じられないほど物事を忘れて行ってしまう鳥頭(3歩歩けば忘れる鶏の意)なので、
ほとんど自分の日記みたいなもののつもりで書いています。
ちなみに僕は酉年生まれです(笑)!


●トレーニングをやってみる
色々室内でやれるトレーニングがあります。
筋トレやストレッチもいいですし、
ヨガや瞑想なんてもの、こんな時だからこそ心を平和に保つためにやるのお勧めです♡

僕もコロナ明けには引き締まったボディになっている!!はず(笑)!


●整理整頓をやってみる
まさに大掃除の絶好の機会。
この機会に断捨離!!
こんまりちゃんじゃないですが、触って見て、ときめくものだけで暮らすと最高の気分らしいです(#^.^#)

現代ではPCやスマホに溜まってしまった大量のデータを整理するのもいいチャンスかも知れません。

おかげでこんな懐かしい写真が。
2013年春の写真です。
次女が4歳の時ですね♡


●凝った料理をしてみる
これもこういう時にこそできるいいチャンス!!
いままで手間暇かけるのが億劫だった料理にチャレンジするのもいいですね!
コロナ感染拡大防止の為に、人と共有するのは難しいですが、
家族で味わうにはもってこいでしょう!

小笠原の郷土料理に挑戦するのもいいかもですよ?
カメ煮やダンプレン、ピーマカ、島寿司、今収穫期終盤のトマトの料理など、なんでも楽しめちゃいますね(#^.^#)

八丈海苔と島野菜のちらし寿司


●芸術を楽しむ
こういう集中できる期間は芸術を楽しむのもいい機会かもしれません。
様々な工作もいいでしょうし、大工DIYもいいですね(#^.^#)
絵を書いたり、裁縫したり、なんでも挑戦できる良い機会ぢゃあないですか♪

アイスラッガーをお持ちのカエルウオちゃん。

この魚、僕が結構好きなんです♡

我が家では「ぴょんぴょんとっと」と呼ばれています♪
何故か娘が小さい頃に魚を見て「とっと~」と言ったのが語源です。
思えば、お菓子のおっとっと。あれも魚介類の形していてとっとですね?
何か因果関係があるのでしょうか(笑)?


●映画を観まくる
今はネットで様々な映画配信されています。
有料、無料と豊富に揃っています。
これを機に今まで見たかった映画を観まくるなんてのもお勧めです♪
色んな映画サイトがあるので、悩んじゃいますね。
品揃え豊富で最初の1か月はお試しで無料のU-NEXTをやってみるもいいかもです(#^.^#)

雄さん海岸の景色です☆

●読書をしまくる
読書もこの機会にいいですね~
どこの家も読みたいけど、読まれていない本があると思います。
これを機会にじっくり読書なんていかがでしょう?
僕も読みたい本が沢山あります。

僕のバイブルは「リトルトリー」「モモ」「パパラギ」「旅をする木」の4冊なのですが、
また久々にそうした読んだ本をまた読んでみるのもいいですね。

次女が最近ミヒャエル・エンデの長編童話「モモ」を読んでいるそうです。
灰色の男たちばかりの窮屈な世界になったを一人の少女が救う話です。
とても現代にも、自分にもハッとさせられることが多いので、お勧めです。

ちなみにこれは島のドクターに頂いた北米インディアンの芸術の本です。

●写真を整理する
上の整理整頓の項でも触れましたが、膨大になった写真を整理するには最高の機会ですね。
僕も鳥獣保護員になってから鳥を撮るようになりました。
色々整理せねば。

これは渡り鳥のタゲリです。
僕は初めて見ましたが、背中の光沢がとても美しいです(#^.^#)

●語学勉強を頑張る
オンライン英会話が発達した現代だからこそできる芸当です。
新型コロナは世界の巻き込んでいるので、
世界中の講師たちが外で働けず、オンラインで仕事をしてきています。

僕も長女もDMM英会話というのをしていました。(今はお休みしています)
月6000円しないのに、毎日25分間、世界中の講師と24時間都合のいい時間に英会話を学べるにはとてもお勧めです。
実際、長女の英語の上達には遠く及びませんが(悔しい!)、
一応、英語を聞いてなんとなーく何を言っているか聞き取る耳は育ちました(聞いても単語の意味が分からないw)。
これも今だからこそお勧めです☆

これは関係ないかぴばらちゃん(笑)。


【島暮らし編】
ここからは自然に囲まれた母島ならではのことなので、
他地域ではあまり参考にならないかもですが、
要は人の集まる所には行かず、自然の中で楽しむしかないじゃん!といった感じです。
人のいない所がない!って所ではまったく使えない場合も多いのでご了承ください♪

●人のいない所でカメラを頑張る
カメラは今、スマホのカメラも凄く性能が良くなり、
今一番身近になってきているツールなのではと思います。

せっかくだから、この機会に頑張ってみるのも面白いと思います♪
室内であってもいろんな工夫でカメラを試すこともありですね☆

これは神津島の星空写真家・藤井智久さんに少しだけ習って撮ったカヌーの写真です。

マニュアル―モードで15秒の開放で撮りました。
カメラはミラーレス一眼OLYMPUSのOMD-EM5 MarkⅡです。
レンズはM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROを使用。

ポイントは
・三脚を使う
・マニュアルモードで
・まずは一番明るい星にピントを合わせること。
・ISO感度を適正にする(今回は4000で撮りました)
・シャッタースピードは30秒以下にする(星が流れてしまう)
・なるべく明るいレンズを使う
でした。

今まで同じカメラなのに大して撮れなかった星空写真が撮れて嬉しかったです♪
30秒以上で星が動いて流れてしまうなんて、
地球の自転は思ったよりも早いんですね~(#^.^#)

人がいる所では感染拡大の危険があり、
こんなことをしている状況ではないので、ダメですよ!

●海を泳ぐ
ひとりで大自然に抱かれる最高のひと時です。
つまんない悩みも海に入ると吹き飛びます。

なんか、心に自覚できないモヤモヤがあるときも、
海はリセットしてくれます。

今は大人数でカヌーを漕ぐことはできないので、
ひとりで人のいない所でこそっと泳いでいます♪

ちょっと番外編ですが、島でひとりで海に行った時とかは、
浜に打ち上がったプラゴミとかを拾うのもとても環境の為にいいし、色んな気付きになります♪

これは海のプラスティックゴミ

●山で遊ぶ
山も人がいない所は豊富にあるので、リフレッシュに最高です(#^.^#)
僕自身、普段から山で仕事しているので、過酷ではありますが、いつも気持ち良く過ごさせて頂いています。
人とは接しないで、体を動かすいい方法とも思います。

クライミングを楽しむ次女ちゃん。

●畑仕事を頑張る
こんなニュースがありました。
食料自給率40%以下の日本。
10%以下の小笠原。

食べものを自給しないとですよね。
島ならタロイモかな。
ハワイで習っておいて、良かった。

これから畑をもっと頑張らなければと思います。

これは大根。

最近は花が咲いてきて、中身にスが入ってきちゃっています。

こちらは水菜。

次女は水菜が好きで何故かミズクサと呼んでいる。
昔、水槽で色々飼っていただけに、ちょっと違和感(笑)。


大きな小松菜も美味しいです♡

「畑頑張れ~」

ヤギも申しております(笑)。

●サバイバルの練習、備えを
あとは実際、島に新型コロナが入ってしまった時のシュミレーション。
内地で深刻な事態になって、物資が途絶えたときのサバイバルの練習も不可欠です。

ライターなしで火をおこす方法。
水を得る方法、
獲物を獲る方法、
山の食べれる植物や木の実を知る
などなど......

有難いことに、島は大自然があるので(それしかないとも言えるw)、
人に会わずに外にいる方法があるので本当に有難いです。

ずっと室内にいると発狂してしまいそうになる僕としては、
母島の環境は本当にありがたいです。

STAY HOME

STAY FARM

で乗り切ろうと思っております(#^.^#)

先日はスーパームーンでした。と言っても母島は曇りで月はほとんど見えず。リュウゼツランの花と月を撮りました。

■最後に
4/11ついに東京都の1日の新型コロナ感染者が197人、4/12が166人。4/13は91人。
東京の新型コロナ感染者は患者数は2160人となりました。
ついに都内での感染者は累計で2000人を超えました。

全国規模で言うと、4/12現在でなんと6,748例。(厚生労働省発表
内訳は、患者4,302例、無症状病原体保有者507例、陽性確定例(症状有無確認中)1,939例。
国内の死亡者は98名です。
また、国内での退院者は22名増加し、784名とのことです。
どんどん爆発的に感染者が増えています。

生活の休業補償などが事実上されていない中、
実施しても効果は2週間後から現れる状況なので、
この状況はホント厳しいと思います。

東京都もそうですが、政府は明確に補償しないし、責任も取らないと言っているので、
各都道府県や地町村で独自に休業補償が始まって来ています。

東京の島々では4/13現在は感染が確認されていません。
もちろん小笠原諸島も含まれています。

しかし本日、ついに沖縄の八重山諸島の石垣島で2名の感染が見つかりました。
たった3床しかない小さな離島の病院に2名の感染者が入院。
医療者も本当に限られた人数しかいないはず。
どうか感染が広がりませんように。
重篤化しませんように。

小笠原は今日GWの着発運航をやめて、通常の父島3泊便に変更となりました。
15日の久里浜寄港便も中止になりました。

父島は各飲食店がデリバリーを始めたそうです。
母島は15日以降はすべての飲食店が休業かテイクアウトのみになります。
みんなできることを頑張っています!!

そんな中、母島小中学校は15日から再開する方向だそうです。
我が家も悩んでいますが、
今の所、次女はGW明けまでは様子見で自宅待機にする予定です(まだ本人も悩んでいます)。

今日も信じられない事ですが、
ちらほら観光客が道をガイドブック片手に歩いていました。(3月からの長期滞在者もいるそうです)
多くの島を想ってくれているみなさんは、来島を自粛してくれています。
本当に有難うございます。

色んな立場の人がそれぞれの形で頑張っています。
人によっては温度も価値観も違うでしょう。

長期戦が予想される中、
感染を拡大させない形で、自分たちの健康も維持し、
人もフォローし、楽しく過ごせる術を模索しています♪

この状況でも非常事態宣言とロックダウンを出せないでいる日本。
この状況でもこの週明けから学校再開する地域があります。

もう、指示や補助を待ってる場合じゃなくなってきています。
自分たちで判断し、行動していかなければ地域を守っていけないと思うのです。


■島も観光やサービス業、第1次産業の方など、経済的なダメージは大きいです。
高級料亭に出していた魚は料亭自身が営業できずに魚が売れない、単価が下がる状況。
現在、収穫期終盤の島トマトも沢山店頭に残っている状態です。

これからも深刻化・長期化する可能性が大きい中、
販売方法の転換や、生産作物の変更、本当の意味での働き方改革、
新たな収入も作らないと厳しいかもしれません。

この世界的な現象から私たちは何を学ばなければいけないのか?
自分たちだけ無事なのでは意味がなく、
人を思いやる心を持った行動が問われていると思うのです。

ピンチはチャンス!!
今は学ぶときだと思うのです(#^.^#)


これも2013年の頃の長女と次女。畑のハンモックにて♡






小笠原からの観光自粛宣言

2020年04月06日 | 新型コロナ(COVID-19)
■本日4月6日は歴史的瞬間が重なる日でした。

時系列を逆に追いかけますが、今日の夕方に島の防災無線で村長からのメッセージがありました。

素晴らしかったので文字起こししました。
以下、防災無線の全文です。

【村長からのメッセージ】

村民の皆様、村長の森下でございます。
新型コロナウイルス対策では、村有施設の一般利用中止や行事の中止・延期など、村民の皆様には大変ご不便をおかけしております。
皆様のご協力に大変、感謝を申し上げます。

現在、新型コロナウイルス感染症の患者が全国的に急速に増加する中、
今の所、小笠原村においては、感染者は確認されておりません。

しかしながら、村内には新型コロナウイルス感染症を確定できる手段はなく、
万が一感染が疑われた際にも検査・治療を行うための本土医療機関への移動する手段も限られております。

このような状況の中で村民の皆様の安全を図り、また来島を予定されている方の安全を配慮する為に、
小笠原への来島を予定されている方に、当面の間、不要不急の来島の自粛をお願いすることといたしました。

加えて、村民の皆様にも治療や冠婚葬祭以外と不要不急の上京は極力避けていただくようお願いいたします。

また、やむを得ず上京される際には、不必要な外出を避けるなど十分な感染症対策を行っていただくとともに、
帰島時の東京港竹芝桟橋乗船日から2週間は、極力外出を控えていただくようお願いいたします。

また日常におきましても、引き続き、こまめな手洗い、検温、マスクの着用などの咳エチケット、
密閉・密集・密接のいわゆる「3つの密」を避けるなど、個人でできうる対策をしっかり行ってください。

今、まさに感染爆発・重大局面であり、踏ん張りどころでございます。
村としてもなしうる手立てを総動員し、村民の皆様のご協力を得ながら、
危機感を持って取り組んでまいります。

村民全員で手を携えながら、一丸となってこの危機を乗り越えていきましょう!

ご不自由をおかけいたしますが、感染防止対策のため、村民の皆様のご協力をお願いいたします。

令和2年4月6日

小笠原村長 森下 一男


行政の長がこうしたリーダーシップを取って発言できたこと、本当に素晴らしいと思います。
僕自身もできる限りの事をしていこうと思います。

これと同時でしょうか?
小笠原村のホームページにも同様のメッセージが掲載されていました。
個人的には防災無線のメッセージが伝わるので、そちらを掲載します(*^。^*)

そしてその放送の5時間前には小笠原観光協会、母島観光協会、小笠原商工会、小笠原ホエールウォッチング協会連盟で、
小笠原へ観光に来る方への自粛要請の発表がありました。

水面下では色々すったもんだを聞いていましたが、
最終的にみんなが求めるゴールは一緒です。
無事にまとまって良かったし、そこまでのプロセスに意味があったと思います。

その前日には新島観光協会が来島の自粛のメッセージが。
新島が先駆けて発信をしていました。

自分たちの生活の保障がされていない中、
観光業の人がお客さんに「今は島に来るのを我慢して!」と言う発信はとても苦しい決断だったと思います。
収入がゼロになる訳ですから。

でも、コロナが蔓延して経済行為どころか暮らしが成り立たなくなる可能性があるので、この決断を指示します!!
都知事もこうした新コロに伴う収入のフォローをすると先ほどの記者会見で言っていました。

本来は民間の発信前に行政のフォローの約束が先であって欲しかったのが正直な気持ちですが。

■4/4ついに東京都の1日の新型コロナ感染者が118人。ついに100人を超えました。
4/5の今日は143人に増えました。
4/6は少し減って83人。
これで都内での感染者は累計で1000人を超えました。
全国では累計3,654人。
内訳は患者2,429例、無症状病原体保有者340例、陽性確定例(症状有無確認中)885例。国内の死亡者は73名です。
これは厚生労働省のHPを参照にしています。

ようやく明日に緊急事態宣言をすると報道がありました。
しかし、この状況でもこの週明けから学校再開する地域があります。
実際、小笠原高校は入学式を強行する予定でした。
その後は授業は14日までお休みです。
「都立なので入学式の日程の変更はできない」
と言っていましたが、なんと前日の夜遅くに内地から連絡があり、延期の指示が出たそうです。
前日に母島から行った2名は1泊だけで、母島に帰ってきました(旅費は出してもらったそうです)。
上からの指示がないと動かないこの訂正、これを変えていかなければと思います。
大人と建前、都合と子供の安全のどちらを取っているかは明白だと思います。

もう、指示や補助を待ってる場合じゃなくなってきています。
自分たちで判断し、行動していかなければ地域を守っていけないと思うのです。

観光やサービス業、第1次産業の方など、経済的なダメージは大きく、
これからも深刻化・長期化する可能性が大きい中、
新たな収入も作らないと厳しいかもしれません。
本当に休業補償してほしい!!

■4/6夜に東京都知事からも翌日に予定している緊急事態宣言について緊急記者会見がありました。

かねてより、政府に緊急事態宣言を早く出して欲しいという姿勢だった都知事。
明日、7日からの緊急事態宣言に向けて、とても具体的な発表でした。
今、切実に苦しんでいる中小企業にも保証する含みを発言していました。

こんな遅い時間までずっと、検討や調整を重ねていたのだと思います。
色んな批判もあるかもしれませんが、まずは感謝の気持ちを伝えたいと思います。
これから政府と調整し、色々具体化してきます。

みんなで一丸となって、このピンチを乗り切っていきたいですね!

ピンチはチャンス!
新しい働き方、持続可能な島ライフが生まれる予感すらあります♪

この世界的な現象から私たちは何を学ばなければいけないのか?
自分たちだけ無事なのでは意味がなく、
人を思いやる心を持った行動が問われていると思うのです。

2020年4月6日、歴史的な瞬間が重なる日でした。
新型コロナがどれくらいで収束するか分かりません。

日々毎日状況が変わる中、自分たちの対応が問われています。
どうか1日も早く収束することを願っています。

前代未聞の新型コロナが広がる世界と島の暮らし。

2020年04月04日 | 新型コロナ(COVID-19)
■2019年12月に中国武漢でCOVID-19は発生しました。
最初に感染症が確認されてから67日間で、世界の感染者数はなんと10万人に達しています。
この1週間で感染者数は2倍に膨れ上がり、
世界全体の感染者数が4月2日、100万人を突破しました。

各国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)に対処する中、
新たな厳しい局面を迎えています。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、
新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」で
これまでに世界で5万1000人以上が死亡し、20万8000人以上が回復しているとのことです。

世界全体の感染者数は、実際にはさらに多いとみられます。

世界の感染者数の4分の1近くはアメリカで、約半数は欧州で確認されています。
死者はイタリアが世界最多となっています。


日本国においても都市を中心に感染が拡大しており、
4月3日には1日の感染者がついに300人を超えました。
トータルで新型コロナの国内感染者数は3129人に上っています。

現在、深刻な状態になっているニューヨーク。
都市封鎖となり、医療崩壊も発生していて、治安の悪化も深刻化しているそうです。
でもつい3週間前までは今の日本みたく「まあ大丈夫だろう」的な雰囲気だったそうです。

ニューヨークに住む日本人の方が日本の状態があまりに3週間前のニューヨークと似通っているので、
真剣に警告を出してくれています。
※この情報はフェイクとのご意見も頂きました。
間違った拡散である可能性はありますが、日本への注意喚起はとても必要と僕は思います。
こういうパニック時の情報は気を付けなければいけないですね。
もう一人のニューヨーカーの動画もぜひ見て、それぞれが判断して欲しいと思います。
現時点で僕はどちらが正しいかフェイクかわかりません。
現地にいるわけでもないし、N.Yに信頼できる友人がいるわけでもありません。
しかし、彼女が言いたいことも分かるります。
でも住んでいる、母島の事はしっかりと発信できます。
「自分たちは大丈夫」と思わず、事実を見極め、しっかりと感染拡大で自分も人の命も守りましょう。


■皆さんが心配してくれているカナダ留学している長女ですが、
3月の下旬に緊急帰国させました。

日本よりはるかにまともな新型コロナの対策をしていて、
安全であろうカナダの方田舎暮らしでした。
今、動くべきでないなと思いつつ、
家族でも沢山議論を重ね、以下の理由で帰国を決定しました。

・16歳の未成年である
・高齢者宅にホームステイしている
・医療面で感染した時に対応が難しい
・長期化の可能性があり、飛行機が動く保証がない

でした。
結局、帰国を決意してから調べると3月いっぱいで
カナダの最寄りの空港からの国内線は全線ストップという、まさにギリギリの状況でした。
3月の段階ではカナダからの帰国者には空港検疫も隔離も定められていない状況でした。

しかし、すぐにそのまま小笠原に帰島するリスクは高かったのです。
バンクーバー空港、成田を経由するわけですから。

有難いことに、東京ではなく今も感染者が少ない地域で、
長女の自主隔離を様々なリスクを理解したうえで引き受けてくれる方がいたので、
今はそちらのお宅に滞在させてもらっています。
島に比べて、感染症対策の医療機関も近いとの事で、そういう意味でも安心です。
本当に有難うございます!

たった一人でカナダに行き、
7か月過ごして、たった一人で帰国した16歳の長女自身も
本当にお疲れ様でした。
心配していた体調不良も今はなく、元気の様です♪

新型コロナの状況が収束すれば、カナダ留学に戻るつもりではありますが、
長期化するであろうこの状況の中では、まったくの未定です。

次女の未成年たったひとりの帰国渡航は
本当に多くの人のフォローのお蔭で無事にたどり着く事が出来ました。
本当にありがとうございました。

バンクーバー空港、成田空港にそれぞれ何かあったらフォローするよ!
日本に帰って来たらうちにきなよ!
なんて心強く、有難いことか!!

お蔭様でうちは長女が無事に帰国できたので、
次はこちらがそれをフォローする番だと思ってます(#^.^#)

これは3/31に友人がシェアしてくれた東京の病院に務める方からのメッセージです。

島にいるとなかなか伝わりませんが、
東京は過去にない風景が広がっているそうです。

成田空港や羽田空港はガラガラ。
新幹線も数人しか乗っていない。
町中も飲食店もほぼお客がいない状況なのだそうです。

島はまだそこまでの雰囲気ではないし、
有難いことに人のいない大自然が広がっているので、
人に会わずに外で過ごす事が出来ます。

これがどんなに有難いことなのかを今実感しています。


■さてさて、小笠原諸島母島の現在の状況です。
4/4現在、小笠原どころか、東京の島々において、新型コロナウイルスの感染は確認されていません。

母島では休業をしている、これから休業を予定している飲食店、宿、観光ガイドがいます。(詳しくは母島観光協会へ)
小中学校はスタートを赴任者が来島した2週間後の4/15スタートに延期しました。
東京都や農協も内地からの赴任者、帰島者を2週間自宅待機にしています。

政府が緊急事態宣言を出さず、休業の補償もしない、
都知事がロックダウンの指示も出していない状況の中で、
私達は私たち自身がこれだけの状況の中で、島の暮らしを守らなければ行けません。

島の医療はとても脆弱です。
新型コロナウイルスの感染による緊急搬送はできる様になりましたが、
現段階では島では感染の検査が厳しいですし(検体を内地に送るのに時間がかかり過ぎる)、
人工呼吸器はなんと1台しかありません。

医師が一人、看護師が3名の診療所しかない母島は、感染が拡大したら医療崩壊するのが見えています。
働く人たちを全員しているからこそ、全力で私達は感染を防がなければいけません。


■そんな中、4/2のおがさわら丸で新しく赴任の皆さんが来島しました。
いつもは出迎えの大勢の島民が迎えるこの日。
本来は新しい出逢いにワクワクする日なのです。

でも、こんなにも複雑な気持ちで迎えるのは初めてです。
みんな距離を置いて出迎えたこの瞬間。

いつもの出迎え式もできない、こんなご時世が悔しいです。

島のインフラや子供たちの教育の為に来てくれる皆さん。
きっと赴任する人達も胸中穏やかではないですよね。
とても気を遣って来ている人が多いと思います。

せっかく日本で一番遠い島まで来てくれたのだから、
島の為に来てくれたのだから、
2週間の自宅待機を経て、
歓迎の言葉を話せればと思っています。

Facebookで赴任者が各離島にも新コロナのウイルスを持ち込んでいることを発信しました。
3/14長崎県壱岐島のケース
4/1鹿児島県沖永良部島のケース

または観光客が島に持ち込んだケースもあります。
3/29 沖縄観光客が本土に戻った後に感染確認
やっぱり、小笠原もこんな風に入ってくるのだろうかと心配しています。

本当に今は新型コロナが落ち着くまで、観光は我慢してほしいです。
石垣島の方も切実に訴えています

でも旅行会社からは、キャンセルすると凄い金額の違約金を海運に払わないといけないらしいです。
結果、顧客もキャンセルできずに来るという悪循環が発生しています。

こういう部分も政府、都、村が保証しないといけない部分だと思います。
国民の命を守るために。
みんな生活がかかっているのですから。

お願いだから、感染が出る前にできる限りアクセスする人を制限してほしいです。
なるべく絶対数を下げて欲しい。

でも補償や政府の緊急事態宣言を待っていてはもう遅い段階に来ていると思います。
もう、自分たちで自主対策をして動かなければ、
島内でも感染が広がり、経済活動なんて言ってる場合ではなくなるのです。



■お願いばかりではなく、私達も動かなければいけません。
まずは相手を知らなければいけません。
刻一刻と状況が変わる中、最新の情報を入れなければと思います。

分かりやすくSARSとの違いを示してくれて警告しているサイトがあります。
当初は風邪に似た症状、疾患持ちと高齢者のみ気を付けるだったのが、どんどん変化して来ています。

アメリカに住んでいる日本人家族が、新コロナと思われる症状となり、
経過を書いてくれている感染体験記サイトがあります。
とても状況が伝わりやすいです。
いざ、かかってしまうとその後の情報がかなり少ないことになっているようです。

しかし日本では疑わしい症状が出てもなかなか検査してもらえないようです。
渡辺一誠さんによる日本での新型コロナ感染体験記があります。

東京都は毎日新コロナ情報を公開しています。
4/2は165件検査して97名が陽性。
検査要請数は凄い数みたいだけど、
新型コロナ受診相談窓口 相談件数ってのがそれかなと思います。

1,949 件そのうちの165件中の97件。

過去の投稿で、かなりじゃないと検査してもらえないし、断られる状況なので氷山の一角だとは思います。

こんな時こそ現実的な想像力が必要と思います。
僕はこの記事の姿勢が凄く大好きです。

自分は大丈夫と思ってないか?
政府や都知事の指摘や批判ばかりでなく、自分自身の行動も問われていますね。


■もう来てしまった以上は、それに対して、何ができるか?です。
これだけ無症状や潜伏期間の長い症例もある新コロナです。
もう島に入っているかもと仮定するのが賢明と思うのです。

色んなシュミレーションをしなくてはいけないと思うのです。
自分自身の感染拡大を防止するのはもちろん、
各職場、その赴任者の家族の生活をフォローしてあげなくてはと思います。
もう政府頼みはばかりでは駄目でしょう。
自分たちで動くしかないと思うのです。

船が入る4/2、
議員さんや都、村、環境省、学校と関係各代に色々連絡させて頂きました。

赴任者の挨拶回りの自粛(島内はやるつもりだったので)、
赴任者の2週間の自宅待機のお願い、その自宅待機生活者の職場フォローです。
あとは他の離島の状況も知らない人が多かったのでお伝えしました。

みなさんそれぞれの現場で最善を尽くそうと頑張ってくれています。
本当に感謝です♪

東京都職員による新年度赴任者の挨拶回りは
父島→母島間では控えるとのことでしたが、
母島では島内ですら控えてくれるそうです。

この状況での挨拶回りはとても高リスクです。
「顔を覚えてもらわなければ」と言っていましたが、
顔写真とあいさつ文でまずは十分と思います。

これから総会や新年度の打ち合わせも多くなります。
この機会にZOOMなどを使ったWebでの会議をしていきましょう。
できる限りの工夫が必要です。

もちろん、部署によっては対策が不十分の所があります。
できる限りのことをする。
でも人は価値観も温度も環境も違います。
それについてはできる限りの妥協点を見つけだし、最善を尽くすしかないと思います。
目標は感染するリスクの絶対数を可能な限り減らす事。

対応してくれないからと言って、避難し、人を攻撃したり、怒ったりするのは、
何もいいことを生み出しません。
お互いが違うと分かっていて、フォローし合わなければ、
島というカヌーは、明るい未来に漕ぎ出せないのです。

非難否定だけでなく、
かならず現実的な提案を添えて意見を言うのが大事です。

行政だって、警察だって、医療だって、介護だって、生活を支えるインフラの皆さんにも
家族がいて、暮らしがあって、その上で私達の暮らしを支えてくれているのです。
みんなで支え合いましょう♡

今までにない動きをして、
色んな事に気付くチャンスです。

あんなに当たり前だった日常が、
失った事で沢山気付かされます。

みんな人って沢山の力で支え合っているのですね。
今が頑張り時です!!


■1日で300人を超える感染者がでる今日現在。
日に日に感染者は増し、どんどん増えています。

ヨーロッパやアメリカが急激に増えて医療崩壊を目の当たりにしても、
まだ「自分達は大丈夫」と思っているのでしょうか?
どこか他人事でいられるのでしょうか?

政府任せではなく、自分たちがちゃんとしなければと思います。
言われるまで待っていては駄目でしょう。

会議だけでなく、夜飲みもZOOMという多人数会話アプリ、使えますよ!
マスクも手作りできます。
不要不急の外出を控えます。
できることはいっぱいあります。

仕事がなくて困っている方、
今こそYoutuberなど新たな仕事に着手するチャンスかも!?
今は外出できなくてかなりの人がYoutubeを観ているはず!
ピンチはチャンスです(#^.^#)

できることからやっていき、
長期化するであろうこの状況を乗り切るには、
過去に固執しないで、次のステップに行く勇気と行動が必要です。


■最後に島で感染が広がった場合の事も考えておかなければいけません。
おそらく、遅かれ早かれ、そうした事態になると考えられます。

そうなった時に私達はどう暮らしていけばいいのか?

自宅隔離になった人の生活のフォローが必要になるでしょう。
買い物や役所の手続きなど、手伝えることはやっていこうと思います。

エネルギー自給、食糧自給の低い小笠原ですが、
有難いことに大自然に包まれている島の暮らしは、
食べものは海に行けば魚がいます。
畑もあるし、山には薪もあります(主食は絶対的に足りないです!)

そして、島にはそうした状況を生き延びれるスキルを持った人が沢山います♪

石器時代の民が小笠原の暮らしを継続できずに滅んでいます。
江戸時代から戦争を経て続く、小笠原の島の暮らし。

この世界的な局面をどう生き延びるか問われています。
何度も言いますが、ピンチはチャンス!
どんな時でも笑ってクリアできるように頑張っていきたいと思います。

先日、神津島の星空写真家の藤井智久さんに星の撮り方を習いました(笑)。
自分のカメラでこんなのが撮れることを知り、ビックリしました(#^.^#)
ありがとうございます♪
こんなカヌーの写真を撮りながら、これからの世界の状況を考えました。

もう、腹をくくって
やっていくしかないんだと思います。