小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

小笠原村の古紙をリサイクルしてくれている会社を訪問してきました!(ごみ処理レポ③)

2024年06月11日 | ゴミ問題
【小笠原村古紙をリサイクルしてくれている、都内の古紙会社を訪問してきました!】  
■子供の頃から廃品回収の車が回ってきて、
段ボール、ボロ布などを集めていた記憶があります。

今は母島でごみ回収の仕事もしているのですが、
あの集めてフレコンバック(トン袋)に入れて、共勝丸に載せた先はどうなっているのだろう?
そんな疑問と謎を払拭するために、
小笠原村の古紙、段ボール、牛乳パックをリサイクルしてくれている、
都内の古紙会社さんを訪問してきました!

 小笠原村とはとても長いお付き合いだそうです(^_-)-☆


こちらでは、段ボールは圧縮して処理工場へ、運搬しているそうです!
ゴミ回収していても、暮らしのゴミを出していても、
ついつい燃えるゴミに入れてしまうことも多い紙類。

つまり、燃やしてしまえば熱量となり、炉を消耗させ、
温室効果ガスを排出する紙類も、
リサイクル資源として回せば、また紙となり、
新たな森林伐採をする必要も減るわけです。

僕たちが気を付けて資源に出すことで、
買い取ってもらえるし、地球環境にも良いということです。

ただし、濡れた段ボールや、汚れた紙類は、
リサイクルした時に臭いの原因になったりするそうなので、
そうしたものは燃えるゴミに出して欲しいとのことでした。

案内してくれた所長さんの話によると、
ペーパーレス化、ネットの普及による書籍離れの影響で、
古紙自体の物量が減ってきていて、まだまだ足りないそうです。

↑丁度、小笠原村から届いている段ボールを広げて乾燥させている所も見させて頂きました。
この段ボールは本土と島を行き来しているので、
少なくとも2000km(内地と島往復)+1000㎞(東京→処理工場)は旅をしていることになります。 
凄いですね!!

こうした実態を知ると、しっかりと濡らさない形で分別し、
ゴミに出すことは地球環境にとっても大事ですし、
村の焼却炉の消耗を助ける意味合いがあることが分かっています。

そして、このような処理をしてくれる方々がいるから、
私たちの暮らしから出るゴミが山のように溢れていかず、
できる限り資源を無駄にしないでできていることが分かります。

こうした視察を通して、私たちのゴミがどうなっているのかが、
初めて具体的に見えてきました!
本当にありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします☆

小笠原の小型家電、製品プラスティック処理工場を訪ねて(ごみ処理レポ②)

2024年06月03日 | ゴミ問題
■今回はリバー(株)児玉事業所様を訪ねて、埼玉県と群馬県のほぼ県境までやってきました!
こちらでは表題の2品目を1100㎞南の小笠原から海を越えて、送らせて頂き、処理をしてもらっています。

見学をさせてもらって、想像以上にとても丁寧に廃棄物をより分けて、
再度資源にできる工夫が随所にあり、感動を覚えるほどでした(^^♪

シンプルに言えば、届いた廃棄製品を大まかに仕分け、破砕処理し、
そこから種類と大きさを分けて、金属各種、プラなどに仕分けする作業をしている処理工場になります。

お伺いする前はもっとざっくりと分けて、焼却や埋め立て処理にする部分がもっと多いと思っていました。
しかし、拝見するとミリ単位まで細かく重さ、材質、比重でより分け、
原材料として使えるように不純物を取り除き、
ほとんどがリサイクルしている現実を見させて頂きました。
もうこれは感動でした♪
まさかここまで丁寧にやってもらっているとは!

具体的には中間処分(破砕)で
金属くず、廃プラスティック類、ガラスくず、
コンクリートくず、陶磁器くず、がれき類、ゴムくず
を処理しているそうです。

処理後はその材料を扱うメーカーなどに送り、再利用してもらっているとのことです。
そのほとんどが再利用できず、埋め立て処分と言われていたソーラーパネルなども、
ここでは破砕処理され、そのほとんどがリサイクルとなることを知り、目から鱗でした。

実際にごみ回収に仕分け、搬出をしている僕自身の立ち位置にとっても、
今後、改善できる点も発見できて、今後に活かすことができそうです!

写真にあるような小型家電の山のようなゴミが1日で処理されてしまうと聞いて、
その処理能力の高さ(1日に208tの処理)、分別仕分けのクオリティの高さには驚きを超えて感動でした♪

太平洋に浮かぶ、人口2500人の島からの私たちの暮らしのゴミ。
今まで島から搬出された後を知ることはできませんでしたが、
「地球を資源だらけの星にしよう。」のコンセプトで処理してくれている、
このような人たちの努力と工夫と想いのお陰で、資源になっていることを知ることができました。

今回、こうして見学に来てみて、本当に良かったと思います!
ぜひ皆さんも自分達が捨てているごみの行く末を考えてみてください。
ごみを減らす、使い捨てを減らすはもちろんですが、
こうした処理をしてくれる人達に支えられているということを知ることも大切です。
本当にありがとうございました!!





島の容器包装プラの行く末を追って (ごみ処理レポ①)

2024年05月21日 | ゴミ問題
【小笠原村の容器包装プラを処理してくれている、日鉄リサイクル様を訪問してきました!】
「プラスティックはこちらの処理で、ほぼ原料と同じくらいに戻せています。」
目玉が飛び出るほど、驚いた1日でした。

■場所は千葉の房総半島にある君津市。
君津市は日本製鉄関連でできているといっても過言ではないほど、
広大で大きな敷地で、さまざまな資源の処理を行っていました。
小笠原の人口を軽く超えています(^^♪

製鉄所ならではの、大きな工業機械やパイプが並ぶ景色。
敷地内に汽車も走り、特殊なナンバーで走る車、一般道路は走れない大型重機など、
日常の景色とはまるで違う規模と、その光景に圧倒させられました。

プラ容器包装は製品に↑プラ↓マークが印されているものが対象になっている品目で、
同じ素材のプラスティックでもメーカーがその処理費用等を負担しているものになるそうです。

■今回、見学させてもらった「日鉄リサイクル プラスティックリサイクル工場」は、
製鉄に使われる設備を利用して、プラスティックを限りなく原料に近い状態までに処理をしているというものでした。
 これまで知っていた、プラスティックを固形燃料に加工して、発電や焼却燃料にするのとは違い、
またプラスティックにする原料にできるというのは強いなと思いました。
工場内に発電所もあり、その燃料にも使われているそうです。

そもそもCO2を減らすという意味でも、
同じ10トンのプラを燃料にして燃やすよりは、CO2の発生はだいぶ抑えられるとのことでした。
日本全国で発生するプラごみが約70万トンなのだそうですが、
日鉄グループで処理しているのが約20万トン、
この君津では約8万トンを処理しているそうです。
 1日に換算すると約200トンのプラごみを処理していることになります。

■ちなみに小笠原村から搬出されている容器包装プラのゴミの量は
令和4年 1,280kg/年になります。(約1.3トン)
全体量に比べれば微々たる量ですが、
今年度(令和6年度)の4月から小笠原村もしっかりと広報した形で、容器包装プラの拠点回収が始まりました。
これから焼却ゴミが減り、プラスティックゴミの搬出が増える見込みです。

理想としてはプラごみを出さないが一番ですが、
すぐにそこにシフトするのは厳しいと思うので、
こうしたゴミではなく資源化、原料に戻すというものはとても重要だと思います。

■こちらの施設でもやはりバッテリー等の混入は問題となっており、
火災の危険性があるので、昨今増えているリチウムイオンバッテリー類はしっかりと分別して出して欲しいと願っていました。

他にはプラスティックリサイクルだけでなく、
製鉄などの施設など広範囲で案内してもらい、
日々生活に関わっている鉄やプラスティックの在り方、見え方が広くなりました!
こうした視察を通して、私たちのゴミがどうなっているのかが、
初めて具体的に見えてきました!

日本製鉄のホームページ内で、
プラスチックリサイクルに関する紹介があります。参考にどうぞ!
日本製鉄株式会社 発見!
製鉄所のプラスチックリサイクル



本当にありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします☆