小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

ルビーローゼルという存在

2018年05月26日 | ルビーローゼル
■去年から栽培を始めた沖縄品種のローゼル。
唯一、年越しして今も畑に残っているローゼルが「ルビーローゼル」です。

これは珍しい品種で、実ではなく葉を利用するローゼルです。
去年行った2月の沖縄で出逢った方に種を譲って頂きました。
ジャムやお茶に普通に利用できます♪

今までのローゼルは春に種を蒔き、
秋に収穫すると枯れていましたが、
ルビーローゼルは冬に葉を落としますが、
枯れることなく、春には新たに芽吹き、また枝を伸ばし始めました。

「沖縄と同じ亜熱帯の小笠原なら多年草よ」と言われたとおりでした!

中には実を付けている株もあり、とても異質なローゼルとして畑に存在しています。

秋しか使えなかったローゼルも、
ルビーローゼルの存在で、使える期間がかなり広くなりました!
今年はルビーローゼルを色々試してみたいですね♪

栽培はひょろっと細く高く伸びて倒れたので、
腰くらいの高さで摘芯し、
ほどいい樹形にするのがベストと思います。

数年かけてルビーローゼルの栽培方法も確立していければと思っています!



■こちらは今収穫が続いている「島らっきょ」。
時々JAに出荷しています。

沖縄の小さならっきょですが、
香り高く、旨味が最高の品種です。

葉っぱも美味しく、薬味として利用できます。
我が家は刻んで醤油につけて、ちょっとごま油を入れて、ごはんにかけると、
箸が止まらなくなります♡

先日出荷していたら、「葉っぱはいらない!」とバッサリ切られてまいました。
葉の美味しさや有効性についてもお伝えしたのですが、
食物を無駄なく全部使う、というよりは慣れたことしたいようでした。

人参も大根も葉の美味しさや栄養価の高さを知っているだけに、
このエピソードはとても悲しかったです…


■他にはトマトもちょっと栽培しています。
色んな品種のトマトの収穫もぼちぼち収穫終盤です!

左からサンマルツァーノ、中央がぷちぷよ、右がフルティカです。


サンマルツァーノは加工用のトマトで、
ケチャップやミートソースに最適なトマトです♪
自家採取でここ3年くらい続いています(*^_^*)

なかなかの存在感!



こちらはフルティカという中玉トマトの品種。
あっという間に鳥さんが突きにくるので、
割と早めに収穫します。



こちらは小指の先位のサイズのマイクロトマト。
去年のこぼれダネでいっぱい生えてくるツワモノです♪

トマトも当たり前な農薬、化学肥料、ホルモン剤を使用せず栽培しています。
が、大した量は生産していないので、
トマトの出荷は考えていません。基本、トマトは自家用なのです。


■GWにはOGASAWARA 50 COLORSというイベントがあり、
子供たちと参加してきました!



小笠原の色んな名前が付いた50種類の絵の具で、
みんなおもいおもいの絵を描きます。

選ばれた絵は、今年の返還50周年の広報に使われるそうです。


島の大人と子供の多くが参加していました♪

絵が大好きな長女が書いた作品がこれです。

島の夕陽が丘の情景を描いたそうです。
上手!!

ドラえもんとゴマちゃんしか書けない僕からすると、
異次元の巧さです(笑)。

ローゼルと磯遊びと。

2018年05月19日 | ローゼル栽培
■小笠原・母島でのローゼルの種蒔き時期は3月~5月。
まさに今です!

日に日に暖かくなり(暑くなり?)、グングン成長しています♪

こちらは母島ローゼル。
自家採取して10年経つと、見事にこの土地に馴染んでいます。

農薬も化学肥料も使わないし、肥料すら入れないのに一番グングンと育っています!
頼もしい限りです♪



こちらは去年訪れた沖縄で頂いた品種「うちなーローゼル」。
母島ローゼルの次に発芽率が良いです!
母島での自家採取を経て、これで2年目です♪
こちらは母島ローゼルに比べて晩生となり、収穫は12月。
クリスマス料理に丁度いい存在です!

去年の4倍くらいの本数を栽培しています☆



こちらも去年の沖縄で頂いた葉っぱを利用する「ルビーローゼル」。
こちらはまだまだ発芽率が低く、少し難航しています。

まだまだ葉ローゼルは使い慣れておらず、
今年は色々挑戦したいと考えています♪



こちらからは今季から初挑戦のレッド・ローゼル。
ローゼル栽培が盛んな愛知の「ローゼリアン」という素敵な団体の方と種を交換し、
初挑戦している品種です。


同じくこちらはパープル・ローゼル。
こちらもローゼリアンより。
どちらも初の細葉なんですね~!
2つとも煮ても筋の残らない品種だそうです。



最後にバリ・ローゼラ。
去年行ったインドネシアのバリで購入した品種です。
こちらはとにかく、若芽をマイマイに食べられます。
うまくいくか一番心配な品種です。
新しい品種はどうなるのか、とても楽しみです♪

今年はなんと6種類のローゼルに挑戦しています(笑)。
この段階で比較すると、やはりこの土地で代々自家採取している品種は強いです♪
新規の3種もいずれ強くなってくれると嬉しいです(*^_^*)

こぼれダネで育っている母島ローゼルは早くも実を付けていました!!


しかし、今年も雨が少ない(泣)。
ダムが70%を切り、空梅雨状態です。
すごく心配です…


■最近、しっかりと海に入れるくらい気候は夏寄りになってきました。
島の子供たちも、年々磯場で遊ぶ子供が減ってきて寂しいです。

そんな中、磯遊びが大好きな次女と延々と遊んできました(笑)!

磯には色んな生き物がおり、景色も綺麗なのでとっても楽しいのです♪


昔から「ぴょんぴょんとっと」とうちの娘が勝手に名付けたトビハゼ・カエルウオ。

魚のクセして、水中が苦手な面白い存在です(*^_^*)

こちらは天然記念物のカサガイ。

昔は良く食べられていて、美味しかったそうです(今は採取禁止です!)

こちらは通称しか知らないのですが、ハチマイガイ。

まるで三葉虫みたいなルックスです。
こちらも昔は良く食べられていたそうです。今度挑戦してみよう!!

あと楽しいのは岩場登り!
クライミング好きな次女にとっては最高の遊びですね。

小笠原の岩場はモロい所が多いので3点確保しながら慎重に進みます。
親としては超ドキドキです!!!

しっかりと数時間磯場を楽しんでいたら、
すっかり周りは夜の帳が迫って来ています。

最後に海で身を清めて帰ります。
これが本当に気持ちがいい♡


■うちの中3の長女はGW明けから9泊10日の修学旅行に行ってきていました。
東京探索、職場体験、京都・奈良、ディズニーシーを存分に味わう10日間。
僕の頃の2泊3日の修学旅行と訳が違います(笑)。
先生と生徒を合わせても、たったの6名!
制服もないし、団体と呼んでいいか謎の集団だったと思います(*^_^*)
とても楽しかったようです♪

島に帰って来て翌日は振替え休日。
平日ですが、友達と海に飛び込んで遊んでおりました(笑)!
なんちゅう中学生だ!!


■これからはアウトリガーカヌーも気持ちのいい時期です♡

先日、母島カヌークラブのみんなとサンセットに行ってきました。


水面から見る水平線に沈む夕日は言葉に出来ないほどの雰囲気を持っていました。
美し過ぎます☆


こんな贅沢な時間を過ごせることに、感謝です♪
これが当たり前に育っている島の子供たちは、
大きくなって都会に出て、何を思うのでしょうか?

来春には長女も中学校を卒業し、母島を巣立ちます。
ちゃんと巣立てるかは今も疑問ですが(笑)、
無事に元気に羽ばたいてほしいと願うばかりです☆

人生初!ぎっくり腰

2018年05月10日 | 母島 日常 日記
■それは前触れもなく、突然現れました(笑)。
GWの最中のとある夕方、
風呂上りに片足を上げて体を拭いていたらピキッといきました!

おお~動けない!
歩けない!!
座るのも辛い!!!
なんと寝るのも辛い!!!!

なんと人生初のぎっくり腰でした!!

幸か不幸か、今まで腰痛と全く縁がなかったので、
これはすごく新鮮な気付きの連続でした!!


※ちなみに今回の写真はぎっくり腰と関係ありません。
 母島で新オープンしたカフェMAMAYAの絶景風景をお送りします♪

こんなスイーツやスムージーなどがあります♡


■今は介護の仕事を週に1度程度しているのですが、
なかなかお年寄りの腰痛の気持ちがわかってやれない部分がありました。

が、今はすご~く理解できます!
こりゃ辛いわ!!

そんなまともに動けない中、中3の長女は10日間の修学旅行に旅立ちました。
親父は動けないけど、元気で楽しんで来いよ~~と痛々しい姿で見送りました。

島の知人、友人の皆様やFB友人の皆様には色々と有難いアドバイスを頂きました!
ありがとうございました♪

2日間はずっと安静にし、
3日目からあまり動かないでできる範囲の事をして、
4日目からはそこそこ動ける様になりました。

あーしんどかった!
子どもとGWに目一杯遊ぶつもりが、とおちゃんダウンしててごめんよ~
暮らしをいっぱい奥さんに支援して頂きました。
どうも有り難うございます!

これはカフェMAMAYAからの絶景です。
静沢線の奥、折田農園の先にあります。
営業は9時~15時くらい。
お休みは店主が疲れたらとのこと(笑)。


■調べてみると、ぎっくり腰というのは骨や軟骨の異常ではなく、
腰回りの筋肉の筋違いみたいなものなのですね。

だから、ヘルニアや坐骨神経痛と違い、数日で良くなるわけですね。

周りからは癖になるとやっかいだから気を付けろよととにかく言われれました。

ぎっくりするのは以外にも重いものを持った瞬間とかではなく、
今回の僕の様になんでもない動作の時になったりする場合も多いようですが、
その予兆というものも、どうやらあるらしく、
少し前に違和感とかあるらしいのです。

僕の場合は、数日前にそういや違和感らしきものがあったような気がする程度でしたが(笑)。


カフェMAMAYAのすぐ外は最高の絶景ポイント!
クジラもイルカも世界も見えます♪


■以前、安曇野で出産ステイをしている時に少し学んだインド医学のアーユルヴェーダによると、
腰痛というものは、
・内臓の疲労
・内臓や腰回りの冷え
が原因であると言われました。

腰痛持ちの人の話を聞くと、
冷たいものや飲み物をがぶ飲みする、
大食い、早食いする傾向があるはずと言われました。

本来、狩猟採取で人が暮らしていた頃は
病気なんてものはなく、健やかに生きていたそうです。

しかし、農耕の暮らしになってからは、
野生の命の純度100%の作物でなく、
栽培されて命の純度が薄い作物を食べる様になり、
生命維持のために、以前は少量で済んでいた食料が
大量に維持する必要になり、
結果、内臓が疲労するようになって、病気が始まったということでした。

なるほど~!!
と納得したのを覚えています。


カフェMAMAYAを裏側から見たところ。
父島のウェザーステーションみたい!!



■カロリーとは熱量。
体温を維持するための燃料ですね。
そのカロリーが冷たいだけで、熱にするまでに沢山ロスが生まれ、疲労に繋がる、と。

内臓が疲労しないためには、
・冷たいものを食べすぎない(アイス、ビール、氷など)
・大食い、早食いしない …少量を良く噛んで
・足腰を冷やさない
・甘いものを抑える(甘いものは陰性で体を冷やします)
・適度に運動をする
を気を付けるのが重要なようです。


つまり、うちが飼っている烏骨鶏のような暮らしでしょうか(笑)?

烏骨鶏はこの春、新しく8羽の若鶏が来てくれて、賑やかになりました。

昨日まで群れの中で一番いじめられていたやつが、
年下集団に対して一番威張っているのをみて、
なんだか可笑しいです。

ただ、ガタイが大きいのに「ピヨっ」て鳴くのには、
納得がいきません(笑)!!


何はともあれ、
4日目にして体がある程度、
難なく動かせることがこんなに有難いとは!!

頭がクリアで動けないのはとても辛い日々でしたが、
それ以上に沢山の気付き、ギフトを頂けた有難いぎっくり腰でした♪

有難いけど、もうしばらくは遠慮したいです(笑)。
家族で美しい夕陽を見に行くのですら、できなかったんですから!

自家製味噌作りと創作料理教室

2018年05月01日 | 母島 日常 日記
■この春も我が家では毎年恒例の自家製味噌作りを行いました♪

去年から大豆を煮るのをお釜でやるようになり、
鍋で煮込むのと雲泥の差になり驚いています。

とろ火で長時間煮る事が出来るというのと、
何より、豆がすごく柔らかく煮る事が出来ます!

普通のガスで炊いた風呂と
薪で沸かした風呂が全然温まり方が違うように、
ガスの火と、薪の火というのは、
何か本質的に違うのでしょうか?


麹に塩を混ぜます。


その隙に煮た大豆を米の袋に入れて、しっかりと潰します。
娘たちが大好きなお仕事です♪

豆が潰れたら先ほどの塩麹と潰した大豆をしっかりと混ぜて、
団子を作ります。


そうしたら器に投げ入れます!!
これが超楽しい♡
絶対に昔のお嫁さんは日々のうっぷんや恨みをこれにぶつけていたはずです(笑)!!


そして、カビ防止のために
上に薄く前回の味噌を塗って、
空気を遮断するラップを貼っておしまい。

これでひと夏を超えれば、たちまち美味しい味噌の出来上がり(*^_^*)

今期は妻が留守にしている期間が長く、
GWに味噌を作ることになりました。

家族が欠けていると、それだけでできなくなってしまう暮らしの営み。
いつも、こうして家族がいて、
丁寧に暮らしを作れることに感謝です☆


■また、先日は小笠原返還50周年事業として、
「おいし~ま小笠原 創作料理講習会」が開催されました。

講師は愛知から遠路はるばる来てくれた家庭料理研究家の田中稔さんです。

入念に準備された下準備の元、
スピーディーな料理教室が始まりました!!

田中先生の軽快な会話と動きに合わせて、
びっくりするほど早く、きめ細やかなアシストをする奥様。
二人とも素敵過ぎます♪

あっという間に美味しい料理が出来上がりました!!

體のチリソース

これがまた美味しかったです!
ニンニク、ショウガをささっと切る業に、驚きの歓声が上がりました♪

イカのすり身さとうきび揚げ

ソデイカを使ったすり身なのですが、
ポイントはサトウキビに巻いていること。
すり身部分を食べた後は、中心のサトウキビの甘味も楽しめます♡
その甘みがすり身にも染み込んでいて絶妙な味でした☆

サワラ照り焼きサンド

これもササっと作れましたが、美味しい!!
サワラに島の美味しいトマトも合いますね♡

パッションフルーツのココナッツゼリー

島のパッションとココナッツもこんなに合うとは!!
みんなとても美味しい料理をフルコースで食べた気になって大満足でした♪

2日間計4回、満員御礼で島の皆さんが集まるイベントになったようです!
田中先生の細かいナイスな指導やコメント、
普段の日常ではなかなか見えてこない素材への目線。

いっぱい目から鱗でした!
教室の合間には島の皆さんの包丁をしっかりと研いでくれました(#^.^#)

田中稔先生、ありがとうございました!!


■そうこうしていたら、北海道の友人が行者にんにく(アイヌネギ)を送って来てくれました!

寒い地方でさらに長い栽培期間を経て作られる、
このとてもパワーを感じる味を、母島で堪能させてもらっています。
どうもありがとう!!

様々な作物と料理。
色んな味や色、匂いを感じながら盛り付ける様はまさにアート!!

久々に料理の面白さを再確認させて頂きました♡
そうなると畑の作付けもさらにワクワクしてきますね~~