小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

夏の小笠原はやっぱりアウトリガーカヌー(カノー)でしょ!

2020年07月16日 | アウトリガーカヌー
■やっぱり夏の小笠原と言えば、僕の中ではカノー(アウトリガーカヌーのこと)の存在は大きいです。
石器時代にも小笠原に存在し、
江戸時代から現代にいたるまで続いている、
日本で一番最初にハワイからカノーが伝わった小笠原。

エンジンもないこの船で沖を駆けるのは本当に気持ちがいいのです♡

返還50周年事業で父島と母島に1艇ずつ、6人乗りのOC6がやって来ました。
父島のが「イケカイ」、母島のが「ベルーガ」とそれぞれ名前が付いています。

去年は父島の要会主催で、父島ー母島横断ボヤージングに成功し、
島のカノー文化は着々と根付いていっているように感じます。

毎週、カノーを漕いでいますが、
先日の母島での練習動画です。

なかなかのスピードが出ているのが分かりますか?
(撮影中は漕げないので、メンバーにヒンシュクという噂ですw)

エンジン音のない沖への漕ぎは、本当に気持ちがいいものです♡
石器時代の民も同じ景色を見ていたかと思うと閑雅深いです(*^_^*)

カノーは誰か力持ちがパワーで引っ張るよりも、
みんながそれぞれ同じ力、同じタイミングで漕いだ方が速く進む、とても面白い存在なんです♪



■一緒のメンバーに、とっても素敵な存在がいます。

フィリピンから島の子ども達の為にALTとして英会話を教えに来てくれている彼女。
来るときのおがさわら丸で偶然隣同士で、
英語が堪能な長女と沢山交流していました(*^_^*)

祖国では真面目なお父さんでほとんど外で遊べなかったという彼女。
母島では一緒に青年会で焼きそばを焼いたり、
屋台をやったり、
カヌーを漕いで楽しんできます。
日本語もかなり上手になったね!!

あんなに日本語が話せない状況の中、
異国に来て、行った事のない島で暮らし、
子供達に英語を教えるって、
本当に凄い挑戦だと思います。

僕もつたない英語ですが、
島暮らしを満喫してほしいので、
色々交流を心掛けています。

来てくれて、ありがとう!!


■7/12は脇浜のサンゴの一斉産卵!!

カノー練習に脇浜に行くと一面真っ赤でした。
まるで崩れた焼きタラコ状態(笑)。

そして、帰りはまさに産卵の真っ只中でした!!
今度はあられ入りのお茶漬け状態(*^。^*)

思えば、去年の今頃もカノー練習の帰りにサンゴの産卵でした。

写真ではあの匂い、雰囲気が伝わらない(笑)。
やっぱり、生の雰囲気は五感をダイレクトに刺激する事を痛感しました。

コロナと関係なく、生命の営みに感動するひと時でした♪


■次女も今度はカノー大会での男女混合部門の優勝を目指して、
往復をしっかり漕いでおりました(去年の大会では一般男女混合で2位、キッズ大会では優勝でした☆)

おそらく母島でカノーを一番漕いでいる小学生です。

写真は沖の休憩中にカノーの下をくぐる次女。

どんどん泳ぎ、うまくなるなぁ~
20歳までカナヅチだった父親からみて、羨ましい環境です(笑)。

この間は沖に大きなプラスチックゴミが浮いていて、カノーで回収してきました♪


海面に浮いているゴミはすっかり小魚の住まいになっていました。

住まいを奪って申し訳ないけど、このまま海のゴミを増やすわけにはいかないので、
回収しました☆


■小笠原で伝統的なカノーを漕いでいると、沢山の美しい景色に出逢います。

カツオドリたちが沖に浮かぶ大きな白いカノーを見に来たり。

夕焼けを眺めながら、漕いでいたり。


輝く太陽の光の中で、みんなの漕ぐ音と掛け声だけが聴こえたり。


新型コロナウイルスは日々、新規感染者数を更新し続けています。
そんな最中でも、自然界は関係なく淡々と、日々営みを続けています。

カノーでその真っ只中にいるときに、なんだか不思議な気持ちになってきます。

全世界の人類にとって脅威となっている、新型コロナの存在の意味を考えてしまいます。
滑稽な、持続可能ではないニンゲン達の暮らしと行い。

今一度、振り返って考え直す時なのかも知れません。


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