小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

旅先の達成感 ~トイレと食べ方(2017バリ旅行記④)

2017年08月28日 | 旅行記 バリ
■別の土地を旅してる際、達成して嬉しかったことってありませんか?
無事に目的地に辿り着いたとき、
今日の宿が見つかったとき、
現地の人と仲良くなったとき、
無事に自宅に帰ってこれたとき…
人それぞれ、あると思います。

僕は現地の人と同じ土地で、同じような習慣で過ごせた時に
とても嬉しく思う瞬間があります。

今回のバリ旅行で、
僕はとってのそれが「トイレ」と「食事」でした。

※ちなみに掲載に値する綺麗なトイレのみ載せています(笑)☆

■インドネシアのバリのトイレ。
空港やリゾート地は普通の様式のトイレで、
そのほとんどにトイレットペーパーがあり、日本と変わらない使い方で用を足せます。
紙は近くのゴミ箱へという場合もありました。

しかし、不思議なシャワーホースが付いていました。
僕はそれは初め、掃除用なのかなぁと思っていました。

こちらはグリーンスクールの生徒村のエコトイレ。

用を足した後は水洗ではなく、おがくずを数回かけておしまいです。
紙は近くのくずかごへ。

しかし、バリの田舎に行くにつれて
トイレの様子が少しずつ変わってきて、
和式の様にしゃがんで用を足す形になり。
※ちなみに用を足すときの姿勢は日本と逆で、壁に背を向けます。


しまいにはなんとトイレットペーパーそのものがなくなり、
代わりに便器横に貯水層と手桶が置かれる様になってきました!

要はバリをはじめ、インドネシアではトイレで紙を使わず、
水と手でお尻を洗うのです!
そして、その後は拭くことなく、
そのまま下着やズボンを履いて、自然乾燥するのです。

バリのどのトイレにもある小さなシャワーはお尻を洗うためだったのです!
シャワーがない場合は必ず貯水槽がありました。

そう言えば、バリのトイレでは使う前から便座がびっしょりなことが多くありました。
これもその為だったのです!!


■紙でお尻を拭くことに慣れている国の人は、
水で洗ってそのまま下着を履くことに抵抗がある人がほとんどらしいです。

逆に水洗いする国の人は、紙で拭くととても清潔に思えないらしく、
とてももどかしいと聞きます。
インドネシアやインドで左手を「不浄の手」として、
食事や握手に使わないのはそのためだそうです。

僕自身も例外でなく、
水洗い、さらにそのままで自然乾燥に抵抗がありました。
しかし、これはいつか挑戦しなければと思ってもいました(笑)。

旅の前半は紙を使い、日本と変わらないやり方を続けていました。
後半バリのど田舎を旅するようになり、
紙すらないトイレが頻繁になり、
ついに挑戦してみました。

すると、どうでしょう‼︎?
意外に気持ち良く、
そしてとても達成感があり、なんだかすごく嬉しかったのです!

どうしてもっとはやく挑戦しなかったのだろうと思うほど、
快感になってしまいました(笑)。

手で洗うのも本当に綺麗になった気がしたし、
洗った後の自然乾燥も僕は気になりませんでした。
現地の食事も便の硬さに関係していて、
洗いやすかったというのもあるかも知れません。

挑戦してみようと思っている方、
ぜひオススメです♪


■もうひとつは現地の食事でのこと。

僕は旅の時、なるべくその土地の人が普通に食べているものを
その土地の人と同じ食べている方法で食べるようにしています。

今回は「手で食べる」ということに初挑戦してみました。

バリの場合、そのほとんでスプーンやフォークが添えられてきます。
しかし、現地の人は未だに手で食べる習慣の人が残っているそうです。

沖縄から我が家と同じくグリーンキャンプに子供を参加させていた
Hさんの勧めもあり、
これも挑戦してみることにしました。
(子供達は元々実践していましたがw)

なるほど。
スプーンに比べて、一回に口に運べる量が少なくなりました。
そしてなんだか気持ち良く、
とても満足する丁寧に食べれてことができました♪
お皿を綺麗に平らげることができました☆

しかし、注意があります!
辛い香辛料料理が多いバリ料理、
手で食べた後にトイレで苦しい思いをする場合があります(笑)♪

ちなみに今回のバリ旅行、
現地のワルン(小さな現地人向けの食堂)や氷を経験しましたが、
家族4人、誰一人お腹を壊しませんでした(笑)。


■以前、高校時の担任の恩師が話してくれたことがあります。
それはその先生自身がカナダの大きな川をカヤックで下って旅していた時のこと。

川を下って一週間ごとに集落があったそうです。
その集落で現地の人はアザラシの油(シールオイル)の料理や、
カリブーの料理を出される場合が多いそうです。

それらはとても強い匂いを放っていて、
正直、かなり辛いものがあったそうです。

しかし、それを頑張って食べると、
現地の人はとても喜び、その後とても仲良くなれたというのです。

やはり、自分たちと同じものを受け入れてくれたという安堵感なのでしょう。
僕が島の郷土料理、アオウミガメの料理を食べてもらえると嬉しいように、
その土地の食事と人というのは密接に関係していると思うのです。

こんなエピソードがあります。
その先生がカナダの旅の途中、深刻な体調不良に見舞われた時、
現地の人はボウルいっぱいのアザラシの油の塊(シールオイル)を持ってきたそうです。

正常な時であれば絶対食べきれるものではない、
強い匂いを放つシールオイル。

しかし、その時はものすごく美味しいものに見えらたしく、
一口食べて、ものすごく美味しく感じて、
一気に食べ終えてしまったというのです。

そして、その後、体調は一気に回復したそうです。

現地の人がその風土の中で生み出した、
様々な生活の知恵。

僕はその知恵にたまらなく惹かれていることに、
気付かされました☆

手作りの地図(2017バリ旅行記③)

2017年08月26日 | 旅行記 バリ
▪️ここに大きな紙に書かれた地図があります。
茶色いキャンバスに、細かく描かれた手書きの地図。

これは今回バリに家族旅行する際に、
母島の友人が手渡してくれた手作りの「ウブド地図」なのです。

友人はバリの文化や芸術の中心地でもあるウブドに長期滞在した経験があり、
インターネットやガイド本の膨大な写真と情報とは違い、
僕や家族の好みを吟味した上でセレクトしてくれた最高の地図でした♪


▪️何て細かく心情やそこに住む人たちが見えてくる様な地図なのでしょう。
美しい景色のポイント、
大好きなおばちゃんがいるお店、
無愛想だけど、声をかけると途端に笑顔になるお店、
世界一気に入っているワルン(地元向けの小さな食堂)など…

所々、修正液で手直しもされており、
色んな思いを込めてその土地で過ごし、
我が家を色々考えて描いてくれたのが伝わってきます。

僕はそれが本当に嬉しかったのです!



▪️その地図をプレゼントしてくれた友人は、
旅の情報としてどの本を買ったらいいか?と聞いたら、
「ロンリープラネットがいいよ」
と勧めてくれました。

早速中古で購入し、見てみます。
なるほど、本当に面白い。

近年の日本語版は更新されておらず(英語版は更新されています!)、
情報としては古いこともありましたが、
「地球の歩きかた」や他のガイド本と決定的に違う所があります。

それは、圧倒的に写真が少なく、
文字とイラストで構成されていて、
広告はなく、お金をもらって掲載している情報がないという利点。

「ここは行くべきでない」などギョッとするようなコメントもありました(笑)。
また、バリ島全域の現地情報に溢れていて、
大型ホテルというよりは格安の宿やワルンの情報、
環境や歴史、文化も詳しく書かれていて、
バリ島を自由に歩きたいバックパッカーや、
何度もバリ島に足を運ぼうかなと思っている人にとっては、
最高の道しるべになると思います。

つまり、旅人が旅人の目線で描いた、
旅人のための本であるということです。

この情報過多の時代、
スマホやパソコンがあれば、
ありとあらゆる情報を得ることができます。
外国の風景はもちろん、
道路をヴァーチャルに進んで景色を先行して見れてしまう現代、
文字ばかりで感想を中心に書かれた本で、
なんと想像力が掻き立てられたことか!

友人の手作りの地図もそうですが、
今の時代になってみて失ってしまったものの大きさに気付かせてもらう出来事でした。
どうもありがとう!

ロンリープラネットに、
現地に詳しい友人の地図、
ぜひ旅行するときは利用してみるのもいいかも知れませんよ☆

グリーンスクール見学ツアー(2017バリ旅行記②)

2017年08月23日 | 旅行記 バリ
▪️今回のバリ旅行の大きな目的の一つ、
グリーンスクールの見学。

グリーンスクールはウブドから車で30分かからない程度の距離にあって、
シバンカジャ村という村のジャングルの中にあります。


娘二人をそれぞれ5日間のキャンプに参加させる前に、
半日のグリーンスクールの見学ツアーに参加しました。
※グリーンスクールの公式ページはこちら


目を見張るほどの美しい竹の建造物の数々。
成長がはやく環境に優しいという理由から、ほとんど全ての建造物に竹が使われています。

台風が来ないバリだからこその建築ですが、
そのデザイン性の素晴らしさは
世界中から毎日見学者が訪れるというのも頷けます。

この学校の教育哲学でもある「自然との調和」、
「世界へ能動的に関わること」を設計に反映させているそうです。
2008年に開校し、現在の生徒数は400人程度とのこと。

英語が堪能でないので、ガイドさんが色々話してくれているのですが、
きちんと理解できなかったのがとても悔しかったです。

詳しくはグリーンスクールに親子で滞在している岡さんのHPが分かりやすいと思います。

■これは受付周辺です。

バイオガスや運営やコンセプト、建築の流れが展示してあります。
(英語のみ!分からなくて悔しい!)


色んな土産物も売っています。
これらの売上金の半分はインドの子供達の支援に使われるそうです。


結構敷地は広大なので、所々にMAPが置かれています。


これは学生や来客等が食べるオーガニックレストランだそうです。
学生が夏休みの為、お休みだったのが悔しい♪


ここはヨガなど小さなイベントに使われる建物だそうです。


横の川のせせらぎがの音が落ち着きます♪


外観はこんな感じです。

近くには小さな広場があります。

ここはグリーンキャンプでも良く使われていました♪

▪️こちらがグリーンスクールの中学校の建物。
これらの建物は80%が竹でできていて、
残りの20%はコンクリートだそうです。

長女はこんなところで勉強出来たら、
絶対真面目にやるというまったくもって信頼性の低い発言をしていましたが、
僕から見てもこの環境は羨ましいです♪

所々、鉄のボルトを使っている箇所もありましたが、
ほとんどが竹の釘や楔を使っています。


中を進むと小学校の棟も見えてきました。

これは5年生の教室だそうです。


▪️高校はさらに巨大な建物でした 。

台風が来ないバリならではの建築です。
これをこのまま沖縄や小笠原に持ってきたら、
台風でとばされてしまいそうです。


階段も下駄箱もみんな見事にバンブー!



長い竹がぶら下がっていて、
色んな音を奏でる空間。

竹の筒の中に何本も弦が貼られて、
不思議な音色を奏でる場所です。。


グラウンドです。
ブランコがありました♡
奥に講堂が見えます。


これが大きな講堂です。
卒業式や講演、など様々な催しに使われているみたいです。

私たちが見学した7月末は丁度夏休み期間なので、
生徒たちが留守、ということで様々な補修が行われていました。

ハンモックや竹の船、色んな遊具のある保育園があります。

みんな唖然とする美しさですね~!

▪️グリーンスクール内にはバリの保護鳥でもあるカンムリシロムクの施設もありました。
ジャラック・プティと言われています。

バリ島固有のムクドリの一種です。
その他多くの鳥も飼育されていました。

他には犬はもちろん、
牛やアヒルも飼われていました。


これは堆肥を作っている所。
落ち葉や牛糞を利用しています。

所々に畑や田んぼもあり、
学生たちが栽培しているそうです。


もちろん所々にこうしてお花のお供えがありました。
1日3回交換されているのです!


▪️学生の寮も食堂も立派な竹建築!!

一般の見学ツアーでは案内されませんが、
今回は生徒村に宿泊する機会に恵まれたので、
拝見させて頂きました。

これは女子寮です。


美しいカーテンみたいなものは蚊帳なのです☆

学生の寮の食堂はこちら。


私たちが行った時期は夏休みだったので学生はおらず、
宿泊者向けの食材が置かれていました。

基本的にベジダブル料理だそうです。


食材は主にクルクルファームという、グリーンスクールが経営している
有機農業のものが使われています。


ローゼルもしっかりと植えられて、
ローゼルティーなども売られていました。

アースオーブンも数カ所に作られていました。


グリーンキャンプ入り口付近には細かなコテージ風の建物がありました。

▪️トイレはもちろんコンポストトイレ。

大と小に分かれていて、
大をした後はおがくずをかけて処理します。


最後は川を渡す大きな橋!!
竹だけでできたこの橋は子供が100人同時に跳ねても大丈夫な強度を持ち、
50年は持つと言われているそうです。

説明が英語なので、なかなか細かく理解できないのが
とても悔しかったです。
次回はもっと勉強して来たいと思います。

▪️1泊だけですが、グリーンスクールの生徒村にも宿泊しました。
私たちが泊まったのは生徒の関係者などが泊まる用のゲストハウス。
こちらも見事なバンブー建築です☆

お姫様のベットのようなカーテンですが、
これは蚊帳代わりなのです(笑)。

バリは驚くほどなぜか蚊が少ないので、
あまり困りませんでしたが、
この美しいベットに娘たちは虜になっておりました(笑)。


近くの川にはプール場みたいに作ってあるところがあり、
小さな滝もありました!


もちろん、みんな滝に打たれます(笑)!

結構痛かったです♡


バックパッカーの旅 (2017バリ旅行記①)

2017年08月22日 | 旅行記 バリ
▪️家族では初めての海外旅行になった今回のバリ。
ツアー旅行をできるわけもなく、
チケットも宿も旅程も自分たちで決めるのはもちろん、
その日泊まる宿はその日に決めるスタイル、
まさにバックパッカーな旅となりました。

小心者の僕は、一人の場合はともかく、
家族で旅行をする場合はある程度予定を決めて動かないと
不安なタイプ。

しかし、予定を決めて旅するよりも
予定を決めずその時のご縁と流れに任せる自由な旅をしたい妻のお陰で、
極めてスリリングで楽しい旅行をすることができました(笑)。

実際、約半月の滞在でバリではハイシーズンであるにもかかわらず、
不思議と1度も空いてる宿がなくて困ったことはなく、
どこも家族で1泊5千円以下の素敵な宿を見つけることができました。
バリの神様に護られているのかな♡と思い、感謝です☆

これはホームステイの宿の玄関口です。

▪️その中でもお気に入りは「ホームステイ」と言われる、
バリの一般家庭の空いたお部屋(別棟)を借りて滞在する宿です。

バリの一般家庭はどこも小さなお寺であり、
神様を祭った場所(必ずアグン山を向いている)、
誕生から亡くなる時の儀式に使う場所、
台所棟、
祭り時に親族が止まる宿泊用の棟があります。


バリで言うホームステイというのは、
その宿泊用の棟に泊めてもらるというもの。

どこも必ず朝食が付いていて、
現地の食事を食べることができます。

そんなホームステイの他に、
ホテル型やグリーンスクールの生徒村など、
色んな宿に泊まりましたが、
僕はバリの一般家庭にお邪魔するホームステイが一番気に入りました☆


▪️そして今回、長女はバックパックを手に入れました。

お店の人と相談して40リットルのバックパックを選びました。
これからの将来、彼女が自分で旅に出ても使っていけるように、
ちゃんとした山用の品物を選び、
本人にチョイスしてもらいました。

彼女は去年、ニュージーランドに2週間のホームステイに行く際、
キャリー付きのスーツケースを購入しました。

両親が進めるバックパックよりも、
周りがみんな持っている憧れもあり、
強い希望があったので、
これも経験かなと思い、購入しました。

それで、内地に渡った去年、
自分たちが歩くルート全てにエスカレーターやエレベーターがあるわけでもなく、
なかなか苦労しているように見えました。

いつもすごいな〜思うのですが、
小柄な女性が大きなスーツケースをもって歩いているのを見かけると、
とても力持ちだなぁと思います。

今回、長女はバックパックを背負ってみて、
重さが直接のし掛かって大変なものの、
足元の地形に左右されず、
気の向くままにどこでも動けるバックパックを気に入ってくれたようです。

バックパックで旅をしてきた僕ら夫婦にとって、
スーツケースを経て、
身を以てバックパックの魅力に気付いてくれたことが嬉しかったのです☆

日本に帰国して、
電車の中で両肩に食い込む荷物の重さにくたびれていた長女に
「あ、バックパッカーだ!カッコイイね」
と囁かれて、ムフフと笑った顔を見たことは内緒です♪

ただいま母島!!

2017年08月20日 | 母島 日常 日記
■ようやく長い夏休みが終わり、約1か月ぶりに母島に帰って来ました。

1日前は東京の竹芝桟橋で友人が見送りに来てくれていました。

一夜明けると、そこはもう住み慣れた小笠原の海。

空気と色と肌に触れる風の気持ちのいいこと!!

おが丸で父島に着いて暑さがあまりにも心地良く、
発熱しているにも関わらず思わず前浜で泳いでしまいました♪
やっぱり最高に気持ちのいい禊ぎとなりました☆
(↑そのせいか、風邪は一気に回復!!)

母島に着いたら、さらに増した湿気の心地良いこと!!
身体が求めていたのは、
やはりこの住み慣れた母島の気候だったようです♡

青い空と海が本当に気持ちいい♪

しかし、クーラーのない我が家、1か月閉めきって出かけていたので家の中は猛烈なカビるんるんだらけ(笑)!
長女と思いっきり掃除して、ついでに心までスッキリ!!

心配だった畑も意外と台風の被害は少なく、
家畜の留守番をしてくれた友人に大感謝です☆

ははじま丸から集落を眺めます。
いや~すんごい田舎だ(笑)♪
すんごい大好きだ☆

長女はまったく手の付けていない夏休みの宿題は、
明日からやるようです(笑)。
やんなくてもいいと思うけど、
それなりに頑張れ~☆

さあ、これから溜まりに溜まった仕事を消化しつつ、
母島の夏を目一杯楽しみます♪
よろしくお願いします!

娘たちのグリーンキャンプ終了!!(バリ2017現地報告③)

2017年08月11日 | 旅行記 バリ
■涙を流しながら、
「おとうさん、おかあさん、M(次女)、グリーンキャンプに行かせてくれてありがとう」
と長女に言われました。

5日間のグリーンキャンプを終え、
ウブドに向かう車の中で、彼女のその様を見て、
親として行かせて良かったなぁと心底思いました。

毎日迎えに行った60名参加の次女のデイキャンプと違い、
4泊5日泊まり込んで13名の少数で濃密な日々を過ごした長女がどんな顔をしているか、とても楽しみでした。

迎えに行ったときは、
別れる友人と別れを惜しんで泣いて抱き合っていて、
ああいい出逢いをしたんだなぁと思えて嬉しかったです。

しまいには
「まだ帰りたくない」
「ずっとここに居たい」
と言うほど、気に入っていたようです♪

小2の次女が参加した5日間のキッズデイキャンプ、
中2の長女が参加した5日間のジャングル&サーフキャンプ。

日本を離れた異国のバリで、
多国籍なメンバーの中で経験した多くのこと。
きっと彼女たちにとってはもちろん、
親でもある僕にとっても貴重で大切な経験となりました。


■3日前に無事に帰国し、今は飛騨高山に来ています。
最終日のクタでトライした、
人生初のサーフィンが最高に楽しかったのですが、
今はその全身筋肉痛に苦しんでいます(笑)。

日本に帰ってきて、レストランで日本語のメニューがあることに感激したり、
バリの田舎と違い、道行く人に挨拶しても虚しかったり、
日本の看板の分かりやすさに感心したり、
どこに行っても普通に日本語で会話できる事がこんなにも有り難いと思えたり、
ごく普通に当たり前だったことが、
とても有り難いものなのだと痛感させられます。


色んなことを経験できた今回のバリ旅行、母島に帰るまで旅は続きますが、
国内はとりあえず安心します。

■人生初トライのサーフィンは、
やりたくても今更恥ずかしくて島ではやれなかったので、
今回のバリで初挑戦しました。

初心者の僕に最高の愛とユーモアで根気よくサーフィンを教えてくれた、
コモド島出身のフレディが、何度も最高の笑顔で
「君が波に乗れると、俺もほんと嬉しいよ!ありがとう!!(←インドネシア語+英語)」
と言ってくれて、すごくリラックスして乗れたし、
とても楽しくフィナーレを飾れました。

初心者にはとても難しいコンディションだったらしいですが、
一応、板の上には乗れるようになりました(板)。

本当に多くの人のお陰で最高のバリ滞在を過ごすことができました。
バリ島出身で現地でドライバーもガイドも相談も引き受けてくれた友人、
バリで様々なハプニングが発生したときに、
いっぱいフォローしてくれた現地のみんな、
語学が堪能でない我が家に合わせて、
とても親切に接してくれた方々、
どうもありがとうございました!

そして、母島で留守中の畑や家畜を世話してくれている友人、
仕事を1ヶ月も抜ける穴をフォローしてくれる同僚、
手書きで目一杯の愛を込めた地図を描いてくれた友人、
内地での滞在を快く引き受けてくれる友人達、
その他多くのみなさん、
本当にありがとうございました♪


バリの田舎が好き!! (バリ2017現地報告②)

2017年08月05日 | 旅行記 バリ
■バリに来て約1週間、毎日が濃密な日々を過ごさせてもらっています。
寺院や波乗り、ヒンドゥーや独自の文化など、
一大観光地でもあるバリは多くの人が愛してやまない場所と思うのですが、
僕が初めてバリに来てみて気に入ったところは二つあります。
といってもバリの田舎にしか滞在していないのですが(笑)。

気に入ったところは、
人と信仰です☆

8月1日から5日間のデイキャンプに参加している次女は、
毎朝と夕方に宿からグリーンスクールまで歩いて往復しています。

その道のりは片道15分程度で多くの人に出逢います。
僕はこの歩く道のりが大好きになってしまいました♪

出勤する人、店を商う人、
子守している人、孫とぼーっとしているおじいちゃん、
無邪気に遊ぶ子供.....

一見どう見てもよそ者の私たちは、
小さな村の中では目立ち、
ジロジロと見られます。

そこで目を合わせて
朝なら「パギ~」と言うと、
皆クシャッとしたいい笑顔でパギーと返してくれます♪
その声と表情の穏やかさはたまらなく穏やかなのです。

普段住んでいる母島もすれ違えば挨拶する島なので、
なんだか異国の地で見知らぬ人と笑顔で挨拶を交わせるということは、
懐かしく嬉しい気持ちですっかり気にいってしまいました☆

グリーンスクールのあるど田舎のシバンカジャ村でも、
バイクの数はとても多いのですが、
バイクの人たちもすれ違いに挨拶を返してくれます。

なんだか時間の流れも、人々の心のゆとりも、
日本のそれとは別次元にゆったりとしていて、
とても心地良いのです。


■何がそうさせているのか必死で考えます(笑)。
真冬の今ですら暖かいこの気候のせいなのか、
台風が来ない安心感なのか(バリは台風がこないそうです)、
ヒンドゥー教の影響なのか、
歴史のせいなのか分かりません。

私たち自身もこの旅の中で、
毎日宿を探したり、まったり過ごしたりバックパッカーな旅をしているのですが、
沢山現地の人にお世話になって過ごしています。


宿には我が家の子供たちと丁度年齢の近い姉弟がいて、
とっても素朴で可愛いのです。

僕のつたない英語で小笠原を説明するのですが、
お互いインドネシア語やバリ語、英語、日本語を織り交ぜて、
ずっとケラケラ笑っています(笑)。

店番をする中学生のしっかりものの女の子、
超恥ずかしがり屋の小学校低学年の男の子、
優しいおやじさん、
気が利いて優しくて面白いおばちゃん!

とにかくバリに来て一番気に入ったのが、
現地の人々とその雰囲気でした。

みんな素朴でとても優しいのです。


■そして、次に気に入ったというか、すごいなと思ったのは信仰です。
インドネシアのほとんどはイスラム教なのだそうですが、
バリ島だけはバリヒンドゥー教という特殊な宗教がほとんどを占めています。
1日3回のお祈りがあり、
その前には家の周囲の掃き清め、
お花のお供えを毎回作って供えます。

どうしようもないほど語学力がない僕なので間違いが多々あると思いますが、1週間過ごしていて、
バリの人々の信仰深さにはとても感銘を受けました。

僕であれば毎日毎日準備する、
やらなければいけないことに面倒さを覚えてしまいそうですが、
とても厳かで神聖な行為に感じました。

これが信仰なんだなと、
とても尊敬できる部分です。

日本は仏教を主に様々な宗教が織り混ざり、
アミニズム(自然崇拝)が根底にありつつも、
はっきりと信仰を感じる場面は少ないと僕は思っています。


日々の日常の中で神様を意識して暮らすというのが
どういうことか、
リスペクトの気持ちいっぱいに残りの1週間のバリを過ごしていこうと思います。


■あとバリはそこいら中に繋がれていない犬と鶏がいます。

狂犬病がまだ残っている地域なので、
注意は必要ですが、
自由に過ごしている犬や鶏たちを見ていると、
なんだかとても穏やかな気持ちになってきます。

自分は檻の中でヤギと鶏を飼っています。

家畜とペットが暮らしの中で、
こうも自由にのんびり暮らしていると、
色んな親子の生き物のドラマを垣間見ることもできて、
すごく色彩豊かに見えてきます。

少し自分の動物観が変わってきました(笑)。

■今回来ているこの8月の時期は乾季で、
南半球のバリでは季節が日本とは逆で冬になります。

とても湿気が低くて、
これが熱帯なのかと思うほど快適に程良く涼しいです。

しかし雨期のある夏は母島のように暑く湿気を帯びている日々だそうで、
暑いのが大好きな僕はそっちの時期も気になります。

そんな時期は涼しい外に休憩所みたいなヤグラがあり、
家の中は暑いのでみんな涼しくなるまで外で過ごしているそうです。

蚊がとても少ないのが謎のままです。
不思議と全然気にならないのです!!


■そしてたまらなく美味しい料理。

これはナシチャンプル。
程良く聞いた香辛料に野菜とお肉、魚。
日本の米(ジャポニカ米)と違い、
パラパラとしたインディカ米も美味しくて大好きです☆

宿で朝食に出る素朴なナシゴレン(炒飯みたいなもの)が
僕は大好きです♪


長女が愛するミーゴレン(焼きうどんみたいなもの)、
これから食べたい魚料理、
楽しみがいっぱいです。

今日で滞在は中間地点。
次女のキャンプ最終日の朝に彼女は少し咳と発熱。
そんな中、キャンプ最終日を頑張って乗り切りました!

今日からついにバリ文化の中心地、ウブドに来ました。
静かで優しい人ばかりの田舎とはまるで別世界。
もの凄い数の観光客と車、バイク。
すれ違う人の挨拶のない雑踏.....
これからのバリも楽しみです。

色んな出逢いと事件を繰り返し、
あと1週間のバリ滞在を思いっきり楽しみたいと思います♪


※グリーンスクールから徒歩10分圏内にあるTEGAR Guest House。
家族4人、朝食付きで3千円☆
プールにベット、温水シャワー、
優しくて可愛い子供とご夫婦が売店と家具屋さん付きで宿をやっています。
オススメです!!


バリ グリーンスクール見学ツアー参加!(バリ2017現地報告①)

2017年08月04日 | 旅行記 バリ
■いよいよ今回の旅行の目的のひとつ、インドネシア・バリ島にあるグリーンスクールを見学しに行ってきました!

グリーンスクールというのはバリ文化の中心地であるウブドから40分ほど離れたジャングルの中にあります。

設立者は、ジョンとシンシアのハーディー夫妻。環境問題に強い危機意識を持った二人は「教育こそが未来を変える」と確信し、私財を投じて学校建設に乗り出したそうです。

設立を決めてから色んな活動を通じて多くの支持者を集め、2008年に開校。当初は100人を切る生徒数だったそうですが、現在は400名ほどいるようです。

精力的な活動は世界的にも有名になり、今ではここに入学したくて移住してくる生徒や家族がいるそうです。

僕たちもそうですが、毎日多くの見学者がグリーンスクールを訪れています(生徒たちには見学者が極力影響がないようにセキュリティも含め、色々配慮されていました)。

竹の建築デザインもあまりに素晴らしく、
世界中から見に来る人が後を絶たないようです。

■こらからの持続可能な環境を考え行動するリーダーシップを教育する考えと知り、ドキドキワクワクしながら家族で初めての海外旅行となりました(笑)。

まず、僕は英語ができません!
妻は僕よりはできますが、自信はないようです。
中2の長女は英語が大好きで、去年ニュージーランドにホームステイに行っているので、一番の頼りです☆
小2の次女は頑張っています!!

そんな構成でグリーンスクールの見学、その後それぞれ5日間のキャンプに娘たちは飛び込んでいくのだからすごいですね~(笑)。

一応、この記事を書いている段階で次女のキッズキャンプは明日が最終日。
詳しくは後日書きますが、多国籍の子供たちの中、ココヤシクライミング、ラフティング、泥相撲など毎日思いっきり楽しんできています。


■見学の方でまず目を引いたのは80%竹を利用しているという建築物の美しさです!

残りの20%はコンクリートだそうですが、
何度見てもうっとりするほどのエレガントな竹の建造物がそこいら住にあります。
っていうか、グリーンスクール内の全てがその建造物なのです。
竹同士は縄や竹の釘で繋げてあります(所々ボルトの部分もあります)。

これは高校の校舎。


上に上がる階段と下駄箱まで竹です!


川を渡す大きな橋も全部竹!!
子供達以上に大人が感激していました。
まったくきしむことなく、100人の子供が一気にジャンプしても平気で50年は持つと言われているそうです。

このとがった建物が大きな橋の入り口です。

そしてこれが中学校の教室。

長女が「ここなら絶対に勉強する!!」と断言するほど、
気に入りようです(←信頼度ゼロw)

スクールの食堂横にはアースオーブン(土釜)が当たり前にあったり、


トイレは水洗でなく、堆肥化するエコトイレです。


また学生が育てている田圃や畑も随所にあります☆


インドネシアで伝統的な遊び、泥相撲のコロシアム(!?)もあります。


個人的にはオーガニックなクッキーや
当たり前にローゼルがあって嬉しかったです☆

■インドネシアに来てからずいぶんとゴミ問題が発展途上なんだと感じました。
そこいらじゅうにゴミがあり、
まるで分別していないのです。

普通にそこいらで燃やしてもいるのです。

しかし、それはここ最近(十数年前)までは暮らしのほとんどが土に還るものでできていて、そこいらに捨てていても何の問題もなかったものが、急速にプラスティック製品が入ってきて、混乱したまま対応が追いつかず、今に至るようです。


グリーンスクール内では環境に配慮した分別ゴミ回収、
なるべくプラスティックを使わない配慮がされており、
この中で育った子供たちが次世代を作っていってくれると信じています。
自分に英語力が足りず、その分別したゴミの行き先を聞けないのがとても悔しかったです!

2000年、初めて行った沖縄では当時ゴミは分別されておらず、
まだ野焼きでした。
しかし、2007年に訪れたときは八重山で分別ゴミの回収が始まっていました。

まだまだ山に普通にゴミを捨てる習慣は普通に残っていて驚きましたが、少しずつ変わって改善されていることを感じることができました。

ふだん、ゴミの少ない小笠原に暮らしていても、
海ゴミの深刻さは目に見えて明らかです。

グリーンスクール見学を通して更に見えてきた
発展途上国と先進国のゴミの問題。
決して他人事ではないので、
自分たちも含めて、考え行動していこうと思います。

グリーンスクール等については島に帰ったら(8月下旬)、色々まとめようと思ってます☆乞うご期待!