小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

母島お米作り2015春の陣!

2015年05月06日 | 小笠原 米作り
■今年もまたまた挑戦!母島でのお米作り!
去年は春先に島を空けていたのでできなかった陸稲の作付けを再開しました。

今年は2年前よりもっといっぱいお米が取れると嬉しいな♪
ゆくゆくは自分たちの主食を自給したいものです。

ネズミの脅威には島にんにくとの混植で2年前は無事収穫にこぎつけることができました。
今期はさあいかに!?


これは2011年に撮った陸稲の苗を畑に植える娘たちの写真。
とても大好きな1枚です♡

最近は娘たちは学校や保育園で畑に来る機会が減って淋しい限りです(ToT)/~~~


■春は夏野菜の作付けで大忙しです。
今年の夏の予定や台風の到来を視野に入れながら、
月の満ち欠けを参考に種を蒔き、定植していきます。


こんなゴボウも大体年間通じて収穫できるようになってきました。
土の中でずっと保存できる根菜は自給には強い味方です☆

「大浦太ゴボウ」という太くて短い品種を作っているのですが、
母島の粘土質の赤色土はカタくて掘るのが大変です(*^_^*)

でも香り高くて味が美味しいゴボウ収穫の為に頑張ります♪


■毎朝、畑にランニングをしているのですが、
ある朝はでっかい魚が釣りあげられておりました。

朝から集落の岸壁でこのサイズが普通に釣られてる母島ってやっぱりすごいなあと思います。!
7.5kgのカスミアジかな?(ロウニンじゃないよね?)

毎朝みんなが岸壁で釣る気持ちが少し分かります。

■今日は前浜ですんごい足の長いセイタカシギを発見!

まるで足長おじさんの様に長~~い足。
結構美人さんです♪
そんな長い足を揃えて飛ぶ姿もなかなか可愛いです♡

あんな頼りない飛び方でよく海を渡ってきたなぁと感心します。

バジルに来ていたオガサワラカワラヒワは
ぼちぼち島大根の種を食べ始めました。

2年前はこの貴重な鳥にほとんどの種を食べられて大打撃だったので、
それ以降はカワラヒワが来る4月中旬前に早取りして難を逃れています。

人の少しの工夫で野生生物と共存できるなら
喜んでその道を進んでいきたいと思います。


■また畑に次女と自転車で行くときは必ずチェックする場所があります。

????????
何を見ているのかと思ったら........

この隙間の奥にカエルが潜んでいるんです!

ヒキガエルの大きな体で
どうやって出入りしているのでしょう?

それとも小さい体のうちに入って、
入ってくる虫とかを食べて、生き延びているのでしょうか?

謎は深まるばかりです(笑)。

子供の観察力と好奇心はほんと尊敬に値します♪


陸稲、ついに収穫!!

2013年07月18日 | 小笠原 米作り
■小笠原での米作りを夢見て数年、ついに収穫することができました!

ネズミやカワラヒワにやられることなく、少量ですがノコギリ鎌で刈って束ねると、感触もひとしおです。

これからはざかけをして、天日干しをします。

ここで外敵に狙われる心配も多々あるので、一応室内干しと畑での屋外天日干しと二通りにしました(笑)。

無事に乾燥を終えたら、脱穀→ごみ取り→籾摺り→精米という工程を経ていきます。
4年前に安曇野で譲ってもった、足踏み脱穀機の活躍が期待されます♪

どれもが初めての事なのでとても新鮮で、多くの学びがあります。

まだ実験的栽培で、収量はまだまだごく少量ですが、僕にとっては大きな一歩となりました。
暮らしの主食を生産するということは、本当に大きな安心感と自信に繋がります。
一歩でも地域の自給に向けて、進んでいけたらなと願うばかりです♪
応援して下さっている皆様、本当にありがとうございます

■ゴボウも立派に育っています。

母島でのゴボウやニンジンの栽培は3年目を迎えていますが、野菜の本当の美味しさに気付かせてもらいました。
香りと素材の味が別格なのです♪
こうも耕して化学肥料でボンと大きくなった野菜と、島の赤土を自力で掘り進み、自然循環の恵みで育った野菜の味は同じものとは思えないほどです。

まだまだ自給用の生産が主ですが、美味しくて安全な暮らしの野菜をより地域に出荷できるように頑張りたいです。

■現在、カヤックにハマっている我が家、次女もパドリングが上手になってきました♪

エンジンに頼ることなく、自力で大海原をかける感触はたまりません☆
何より、音が風と波音だけというのが最高です♪

冬に慣ればクジラの潮吹きや海中から聞こえるザトウクジラの歌も楽しめます。
野生の自然の厳しさを肌で感じながら、自然の美しさ、深い感触を子供と共に体感していければと思います。

母島米作り~3度目の正直!!

2012年01月31日 | 小笠原 米作り
■昨日は上限の月、ということで穀物の作付けに向く月齢でした。
そこで、3度目となる島での米(陸稲)の種を降ろしました。

過去2回作付けをして満足な収穫まで至りませんでした。
1度目は夏の渇水に敗れ、
2度目は収穫直前にネズミに全滅させられました(泣)。
3度目の正直!今回こそ!!
小笠原は作付する季節のチャンスが多々あるので、ありがたいです。

しかし、島での主食の生産は僕の悲願です。
現実的には島ではサツマイモのほうが主食としては優勢ですが、日本人としてやはりお米はおさえたい所です!

■今回も品種は陸稲農林24号です。

まず、種籾を水に浸して、沈んだ籾を使用します。

前回までに直播と育苗箱と分けて、さらに移植するしないを分けていました。
その結果、移植して複数(3本)で植えたほうが風に強いことが分かったので、今回は移植前提の直播と育苗箱に蒔く2種類をしてみました。


こちらが直播の方です。
根張りはいいのですが、対ネズミに対して無防備なのが欠点です。

ネズミに対しては時期や季節も大きな要因になるので、自然を注意深く観察する必要があります。
今年は冬もバリバリ活動しているので、ネズミカゴを多数仕掛けました。

殺鼠剤をまかないで、島で作物を作るのは本当に難しいです。
弥生時代からの穀物の敵は手強いです!!


こちらは育苗箱です。
とにかく移動やカバーがしやすいので、対ネズミには本当に有効です。
将来的にはこの方法が有力な気がします。

お米の種籾というのは、これまた美しいものですね♪


■陸稲と全然関係ありませんが(笑)、うちの2歳の職人さん、最近は洗濯にまで手を出します。

手つきが器用で、何より親に手伝いを見せつけるわけでなく、自然と「どれ、やろうかね」みたいな感じでやるから驚きます。

一体、どんな大人になるのでしょう?
きっと今回の陸稲の田植えもこんな感じでやるでしょう。
本当に子供らし過ぎる姉をみていると、頭にきますが時々ホッとします。


2歳職人さん、どこまで進化するのでしょうか!?
見ものです(笑)。

黄金色の母島畑

2011年10月20日 | 小笠原 米作り
■随分とイベント続きで畑の様子をアップできませんでした。
忙しい中、作物はきちんと成長しています。

夏に作付けした陸稲がとても好調です♪
実も入り、ネズミの害も少なく、ほぼ収量のなかった春の陸稲とは雲泥の差です。

初めて小笠原で小麦色の畑を拝めました。
美しいこうべを垂れている稲穂を見ていると、お米の美しさに心を奪われます。

収穫はまだですが、とても嬉しいです♪


■畑の他の作物の様子です。

こちらはミラクル・トゥリーの異名を持つ『モリンガ』です。
ゆっくりですが、着実に成長してきています。
調べれば調べるほど驚きの作物なので今後が楽しみです。



こちらは沖縄在来種の島大根です。
去年より自家採取しています。
現在、間引きの段階ですが、ぼちぼち収穫です。
いいのが多ければ農協に出荷する予定です。



こちらはサツマイモ『安納』です。
甘く、蜜芋として有名な品種です。
小振りながらも、ネズミも虫の害もなく、嬉しい初収穫です。
亜熱帯の母島では収穫しながら次の作付けをするので、来年が楽しみです。
連作すればするほどサツマイモは良いそうです♪


一方、『紅はるか』の方は、実は大きくて立派なのですが、ネズミと虫の害が多く、収量はいまいちです。
まだまだこれからもしばらく掘るので、まだ分かりませんが…。
味の方は格別らしいです。
サツマイモは収穫後1~2週間置くと甘みが増すので、味は来週のお楽しみです。



こちらは、ローゼルです。
もはや今季で10キロ近い収穫を上げていますが、まだまだ我が家で加工が続き出荷できていません。
ジャム、砂糖漬け、塩漬けと、妻の今の一番の仕事です。(僕は加工は苦手でお任せ状態)。
加工の術が確立できたら皆さんに報告しますね。

多分、今季の最後に一瞬出荷できる予想です。



連日の出荷を盛り上げていたモロヘイヤですが、ここに来て出荷が減ってきました。
10日ごろに連続の豪雨だったのですが、その後から葉っぱに虫食いが増えました。
ほとんどの葉っぱに虫食いがあるので、なかなか出荷ができません。
楽しみにしてくれている皆様には申し訳ありませんが、落ち着くまで今しばらくお待ち下さい。
無農薬ですし、きっともうそろそろ種付けの時期で、木が転換の時期なのでしょうね。


■冬野菜も芽が出てきました。
満月前に蒔いたチンゲンサイです。


こちらは小松菜。

他には春菊やニンジン、カブなどがあります。


■次女は最近は風景を楽しんでいます。

こういう景色を見ては、
「きれー!」
と叫んでいます(笑)。

あまりに好きすぎて、お母さんも連れてきてしまうほどです。
島の自然は美しく、力強いです。
人間の画策なんて、ちっぽけだなぁと思います。
島の暮らしが持続可能な地域の自給になるのを夢に描いています。
畑から少しずつ、自分に出来る範囲でそれを実現できればなと思います。
頑張るぞー!!

稲穂の実り & 小笠原で田植え Part2

2011年08月13日 | 小笠原 米作り
■ついに、春に植えた陸稲が実ってきました♪

小笠原の大地に稲穂が揺れています。
今はまだまばらですが、時期に沢山の稲穂が揺れるかと思うと楽しみです。

でも、ネズミに食い荒らされそうでもあり、ハラハラドキドキの日々です。

何にせよ、主食の生産は島暮らしの自給の為の大事な一歩なので、大事に見守りたいと思います。
無事に稲穂が立ってきてくれて、本当に有難く、嬉しいです♪

■そして、先日稲穂の実りを横目にまたまた田植え(田んぼじゃないですが)をしました。
亜熱帯・小笠原の稲の作付けはいつでもよく、収穫の時期と台風の時期をずらすのが良いと、沖縄の米農家さんに教わりました。
そこで、本来の作付けのひとつである、夏の作付けに挑戦です。
ちなみに春の作付けは、種籾の到着の都合から、実験的にやっていました。
次回は年が明けて1月に種を蒔く予定です。

今回の第2回も育苗と直播きと2種類試しています。
今回は自然農で3年の圃場なので、土の状態がとても健全で良いです♪
触れていて、とても気持ちがいいです。
春の作付け地は、はじめての場所で、まだまだ土が不健全な場所でした。

■すべてがはじめての陸稲作り、今回は前回学んだことを教訓に植え方を工夫しました。

こちらが稲の苗箱です。


前回は3本1組で一箇所ずつ穴を開けて植えていましたが、今回は鍬で溝を掘って15㎝感覚で植えていきました。

植え終わるとこんな感じです。


■こちらは直播きの陸稲です。


よく分けつしています。


直播きは2~5cm感覚で種を蒔き、育てました。
前回、密になった場所をそのままにして失敗したので、今回は田植えに合わせて2~5㎝に修正してみました。

本当にはじめてで、島では誰も作っていないので手探りの日々です。
おいしい島のお米ができるのを夢見て、頑張りたいと思います♪


■さてさて次女ちゃん、先日は雨で畑に出れず、大根の種取りを手伝ってくれました。

莢のひとつひとつ、丁寧に開いてくれます。
もちろん、場外ホームランもたまにありますが、それはご愛嬌(笑)。
集中して手伝ってくれました♪

最後に畑とは直接関係ありませんが、海に沈む綺麗な夕日です。
島の人は結構この夕日を見に来ます。
毎日見ても、決して同じ日のない大自然。
本当に神秘です。
作物を作るようになって、更にそう思うようになりました。
あのカボチャの種からどうしてあんな大きな双葉が出てくるのでしょう!?
本当に神秘的です