小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

刃物を研ぐという事

2022年11月24日 | 母島 日常 日記
■こないだの日曜日は天気も海も悪く、
カヌーやSUPに行けなかったので、
久し振りに色々家周りのメンテナンスをしていました。

その中で、久し振りに家の包丁を研ぎました。

そして、思い出しました。
僕は刃物を研ぐのが大好きだということを♡
※上手かどうかはまた別の話(#^.^#)

切れにくかった包丁が、
少しずつ研ぎ澄まされて行く様が堪りません♪
自分の使いたい様に包丁を研ぎながら、
色んな事に想いを馳せていました。


■僕に刃物研ぎを教えてくれた3人の師匠がいます。

ひとりは小笠原ユースのオーナーさんです。
途中に僕が結婚したりして、
2年半ほど働く間に、
色んな料理や、魚の捌き方はもちろん、
刃物の研ぎ方を教わりました。

今でも教わった通りに
ちゃんと研げてるかは疑問ですが(笑)、
どう研げばいいのか、
どう刃を確認すればいいのか、
どういう砥石を使うのかなど、
様々なノウハウを教えて頂きました。
本当に感謝です!ありがとうございます!!

もう一人は
ユースのリピーターさんで、
素潜りの天才であり、
チーム宮ノ浜のお頭、コミネさんです。
小峰さんには、ユーモラスなタコ捕り、銛突きや、素潜りも習い、
刃物研ぎの心得を教わりました。

コミネさんの
「魚が切られたことに気付かないくらい、スッと切れるように、とか、
 硬い木もトーフを切るように切る」
などの表現も面白く教わりました☆

最後は亡くなってしまったけど、
大好きなリピーターのキヨノブさん。
彼は大工で、色んな事が出来るのに、
いつも最高の笑顔で精神性を伝えてくれました。
「清信さん、どうやって研ぐのが一番いいの?」
「ジャイちゃん、刃物はね、一生懸命研ぐのが一番いいんだよ♡」
と教えてくれました。

今でもさえちゃんが作ってくれた名曲「君と出会った島」を聴くたびに、
この時のエピソードを走馬灯のように思い出します。

刃物を一生懸命研ぐ時、
そんな事を思い出しながら、
色んな人に支えられてるなぁと思えて、
心の底から感謝の気持ちが溢れてきます☆

刃こぼれの酷い出刃包丁もあるので、
これからちょくちょく研いでいこうかな(#^.^#)

早速、ハロー(ホウキハタ)を頂いたので、
美味しい刺身を切ってみたら、
ホント気持ちよく切れて大満足でした♡


■最近は便利屋さんの仕事で、高い木の上に登って、伐採をする仕事が続いています。
その中でチェーンソーをよく使うのですが、
これも何度も使っていたり、石などに当ててしまった時に、
刃がダメージを受けて切りにくくなります。

そんな時に目立てを行うのですが、
以前は細いヤスリを使って目立てていましたが、
ある時、現場の方にチェーンソービットという、
インパクトドライバーで目立てする方法を教えてもらい、
さっそく手配してやってみたら、
あらまあ!新品同様なくらいによく切れます!!

今までの苦労や切りにくさは何だったんだ⁉と思うほどでした☆

目立ての時間も大幅に短縮できて、さらによく切れるとは、
これを開発した方のセンスと技術に感動です。
電動工具など伝統的ではない機械などは、
どうも邪道的な考えになってしまう場合も多いのですが、
こうした工夫とアイディア、発明は本当に素敵に思えて、
人間の深さを垣間見る気がするのです。

なので、東急ハンズやホームセンターに行くと、
そんな人知の叡智が詰まっていて、
何時間でも楽しく過ごせるのです♪
(楽器や、電気屋も同様w)


■しかぁ~し、それでもなかなか切れなくなってきて、
切りカスが細かくなってきたら、
さすがに刃の交換時期です。

そんで、交換してみると…
嘘でしょ?って思うほど、ビックリするほどよく切れます!
コミネさんの言葉を借りればまさに枝が「豆腐を切るように切れる!」

これ、毎回刃を新品にするたびに思うことなのですが、
毎回、大事にギリギリまで使ってしまうのも、また人の性(#^.^#)

左が旧、右が新です☆

こんなエピソードも
島ならではの素材ではありませんが、
こんな島の暮らしの一コマもどうでしょうか?



オナガミズナギドリ巣立ちシーズン開始!!

2022年11月20日 | 鳥獣保護員 活動
■そろそろ秋だし、準備でもしようかなぁと思っていたら、
突然、夕方に電話が何度も何度も鳴り響きました!!
「ジャイアン、鳥!!」
おお!
今年は11/16開始と少し早いじゃないか!
「オッケー!今向かいます!」
段ボールを用意して、さっそくその鳥を保護しました。

小笠原に秋の訪れを感じさせる風物詩。
そう、オナガミズナギドリの巣立ちシーズンの始まりです☆

この記事を書いている今日も、すでに5羽のオナガミズナギドリを保護しました。

こちらは停まっている車の下にちょこんと座っているオナガミズナギドリ。
気付かずに踏まれる前に通報していただいて助かりました!!


■さてさて、そんなオナガミズナギドリさん。
カツオドリと並んで小笠原を代表する海鳥の一種です。
ははじま丸航路でもカツオドリと並んでよく見られます(真冬以外)。

日本では小笠原諸島のみに繁殖していて(外国の太平洋の島々には沢山います)、
母島列島では南崎半島部や属島(無人島)で多数繁殖しています。

この11月中旬がこの鳥さんの巣立ちシーズン。

巣穴の中で育って初めて飛んだ時に、
まだまだ経験の浅い巣立ち個体が人間の集落に不時着する場合が多いです。

元々灯りに向かってしまう習性があるようで、
集落の灯りに寄せられて、道路などに不時着します。
場合によっては電線や建物に激突して亡くなってしまう場合もあります。

これは学校前の電柱に激突して亡くなってしまったケースです。

長い羽根でグライダーのように飛ぶのは大得意なのですが、
急旋回が苦手で、よけきれない場合があります。

また、そのままふわっと道路に着陸して、
いつでも飛べるのにボーっとしていたりします。

そうしていると車に轢かれたり、
ネコに襲われたりしてしまうので、
一晩段ボールに保護して、
翌朝に海で飛ばす活動をしています。

父島では通称アイボこと小笠原自然文化研究所
母島では東京都鳥獣保護推進管理員の僕と環境省母島事務所のメンバー、さらには都レンジャー、
日中の窓口として母島観光協会が協力してくれています!
本当にありがとうございます☆


今年は11/16から毎日保護、放鳥をしています。
時々、島の子供達や観光の方、
友人などに出逢ったり声かけたりで、
一緒に放鳥をしたりします。

この機会になんと50m以上も海に潜ってしまう、
小笠原ならではの海鳥の存在を知ってもらいたいです(#^.^#)

人の住んでいない世界では、
こうした影響は関係がないのですが、
人がこの大自然にお邪魔して暮らしているので、
出来る限り人間の影響で野生動物が命を落とすのを防げればと思っています。


■先日、「24時間チャレンジ八丈太鼓」というイベントがありました。
これはもう13回も続いているみたいなのですが、
母島の小笠原太鼓同好会が参加するのはオンラインが発達したコロナ禍の2年前からだったと思います。

いつもこの11月中旬に行われていて、
見事オナガミズナギドリの巣立ち期と合っていて、
今年もなんと4羽のオナガミズナギドリが
素晴らしい太鼓を聴きに降りてきました(^^♪

4羽とも無事に保護されて、翌朝に無事に野生復帰しました。
良かった♡

この太鼓イベントは去年も小笠原は入港日に実施されていて、数羽のミズナギドリを保護した記憶があります(#^.^#)
八丈の友人がコメントをくれたり、
逆にうちの娘と同い年の子がカッコよく叩いていたりで、
700㎞くらい離れているのに、なんだか不思議な時代だなぁと感じていました♪


■オナガミズナギドリ、今日の段階で今シーズン23羽を保護しています。
多いときは1シーズンに200羽近くを保護したこともあり、
まだまだ始まったばかりなので、
僕にとってお酒の飲めない休肝シーズンにもなります(#^.^#)

何羽も放鳥していて、不思議に思うことがあります。

大体の飛べる野鳥は、
箱から出した瞬間に一目散に飛び去って行くのですが、
ミズナギドリの仲間は、何故かボーっとしていたり、いつまでも飛ばない場合があります。

別に羽を痛めている訳でもないのに、です。

野生動物なのに、なんかどこか抜けている感が否めなくて、
そこがまたなんだか愛らしいミズナギドリちゃんです。

基本水面や地面を助走して離陸するのですが、
風の向きとタイミングがマッチしていると、
その場で一気に飛び上がります。

でもこんなに飛ぶまでに結構、目の前でボーっとしていたりするんです(#^.^#)

場合によっては海面をず~っと泳いでいって、
岩場に隠れる子もいます。

その場合は犬散歩中の飼い主が見つけて、
通報して来てくれたりします。


■僕は母島で2013年から東京都鳥獣保護員をしていて、
島のみんなはだいたい鳥で何かあると、僕に連絡が来るようになっています。
本当にありがたいことです(#^.^#)

僕以上にみんなが真剣に取り組んでくれるので、
いつも色んな学びがあります。

島の子供たちは匂いでミズナギドリを見つけますからね☆

匂いと言えば、
ミズナギドリの仲間は鳥にしては珍しく嗅覚に優れているそうで、
集団営巣地(コロニー)などで自分の子供を見つけるのに、
匂いがかなり重要な役目を果たしているそうです。

そして24時間、繁殖のとき以外はずっと海上で暮らしているタイプなので、
もちろん飲む水分は真水ではなく、海水。
保護してお世話する時も飲ませる水分は基本海水です。

ウミガメの涙と同様に、
ミズナギドリは鼻の穴から鼻水のように塩分を排出するそうです。

まさに海に特化した鳥ですね!
一応巣穴も掘れるので、
一見お間抜けそうに見えて、
意外と陸、海、空、地中とオールマイティ―に使えるすごい鳥なんです♪


ミズナギドリの巣立ちが終わったら、
今度は父島母島両島のガジュマルのイリュミネーションが点灯されます。
(ミズナギドリの巣立ちを配慮してもらっています)

そう、小笠原のクリスマスは
ミズナギドリが運んでくれているかも知れません♡

それまではこうして夜間や早朝に、
ふと足元にミズナギドリがいるかも知れません。

そんな時は村内の掲示板などに連絡先を書いてありますので、
飛べない鳥を見かけたら、日中、夜間問わずにご連絡を下さい!!



■最後にオナガミズナギドリの放鳥の様子を見て、
テイクオフ!ってことは?と思い、
Instagramのリール動画でトップガンのテーマ曲の音源を探したら、ありました!
合わせてみると、なかなか合っているいると思いませんか?
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第13回 24時間チャレンジ八丈太鼓 Part2
母島は03:45:53からです☆

僕の島ソウルフード

2022年11月11日 | 母島 日常 日記
■あなたのソウルフードってなんですか?
自分の住んでいる地域の郷土料理?親の料理?家族の料理?
色々ありますよね。

僕にとってソウルフードは?
と聞かれたら、今は迷わず「カメ煮とくさや」と答えます。

最近インスタなどで自分のソウルフードに触れる機会があり、
今回ブログ記事にまとめてみました☆


【アオウミガメの煮込み】
僕のソウルフードといえば、
カメ煮です。

小笠原の戦前から食べられている伝統料理です。

最初は爬虫類を食べるなんて!!
と思っていましたが、
食べてみたら味の虜♡

今ではこの世で一番好きな食べ物になってしまいました(^^♪

亀煮は甘炊きと塩炊きがあり、
父島は塩炊きが主流、
母島は甘炊きが主流です。

僕はどちらも大好きです(#^.^#)

今回は2018年6月の母島フェスティバルで配布されたカメ煮の写真です(#^.^#)

アオウミガメは絶滅危惧種。
小笠原のウミガメを食べる伝統。
父島母島共に年間捕獲頭数を決めて、
保護増殖事業も実施されています。

資源として利用するだけでなく、
きちんと恩返しもしていると思っています。

これって実はとても大切な事だと思うのです。
獲れるだけ取って、人は何を自然に還していくのでしょう?


【ムロアジのくさや】
そして次にランクインするのは、
ムロアジの「くさや」です。

くさやについては去年の12月に泪のエピソードがあります。
現在は残念なことに、小笠原のくさやは途絶えてしまっていますが、
先日新島から取り寄せたくさやは最高に臭くて、最高に美味しかったです♡

くさやに使うムロアジは僕は世界最高に美味しい刺身だと思っています。

先日、漁師さんから立派なムロアジと黒カッポレを頂きました!
本当にありがとうございます☆

先日、世界一美味しい刺身と豪語したムロアジですが、
今回頂いた黒カッポレも極上でした♪

そして、わざわざお魚を届けてくれる漁師さんに感謝です!
もっともっとお返ししたいのに、全然できてないのが申し訳ないです<m(__)m>

そんな魚自身、
魚を育む大自然にも深い感謝です!

こんな大きな魚を捌くことも教えてくれた
小笠原ユースのペアレントさん、ありがとうございます(#^.^#)

捌くのは
今でも上手くいくときも、
行かない時もありますが、
今回は自分なりに無駄のない3枚おろしが出来た気がします。

頭や骨周りはしっかりアラ煮にして、
全て無駄なく頂きました☆

海で泳いでいて、
ムロアジもカッポレもよく出会いますが、
まだなかなかハンティングできる機会は少ないです。

これからはSUPもしつつ、
スピアフィッシングも楽しめるようにしようと
企み中です。

どうやっていこうかなぁ~
ドキドキワクワク♡


【大漁のカツ丼】
母島のソウルフード
「大漁のカツ丼」
誰もが唸るほどの絶品です♪
1200円。

昼限定メニューで
11時開店のタイミングで入らないと食べれないこともあるので注意!!
(最近、営業時間が30分早くなりました)

多くの来店者が注文する大漁のカツ丼。
僕は人生でここのカツ丼を超えるカツ丼を未だに知りません(#^.^#)
マジ美味しいです☆

おまけ
【小笠原島レモンKitKat♡】

先日は内地帰りの方に、
現在島では手に入らない素敵なお土産を頂きました(^^♪
ありがとうございます!

なんと小笠原の塩レモンを使った東京島レモンキットカット!!

甘いのはさほど得意ではない僕ですが、
このチョコはレモンの味がしっかりして美味しかったです(#^.^#)

キットカットは母島のカカオを使った商品も発売したばかり。
今年は4月の台風で島レモンはかなり収量が少なかったですが、
こうして素敵で美味しい商品になるのは嬉しいことです☆

竹芝のお土産屋さん「愛らんど」でも販売しているそうです。
そのうち、島でも買えるようになると勝手に思ってます(^_-)-☆

あなたのソウルフードは何ですか?


感動の母島フラオハナ2022

2022年11月06日 | フラ
■11/3文化の日に開催された母島フラの祭典「HULA OHANA2022」。
オハナとはハワイ語で「家族」という意味です☆

普段から毎週フラの練習に通い、その成果を発表する場なのですが、
母島にとってとても重要な意味を成すのが「卒業フラ」「お別れフラ」だと僕は思っています。

今回も中学3年生のフラは感動モノでした。
自分の長女の卒業フラでもそこまで泣かなかっただろうと思うけど、
今回の卒業フラが本当に泣けました。

彼女は他よりは遅めの小3から始めたフラ。
だけど、独特のセンスとリズムで彼女でしか表現できないものを持っていると思います。
決してぶれない自分のリズムを持っている彼女(#^.^#)

高校のない母島では、
中学卒業はそのまま巣立ちを意味しています。

自分の娘の時は、生活の傍らで、
そのタイミングをお互いに計っているので分かるのですが、
人の子の場合は、いつも見守っているのに、
何故かあっという間に感じてしまいます。

今回も「えっ?もう卒業!?」と思ってしまい、
映画フラガールのテーマ「虹へ」が流れてきた瞬間に、
涙が勝手に溢れてきました。

彼女がたったひとりで堂々とみんなと踊る時、
そして踊り終えて先生やみんなに感謝の言葉を述べる時に、
自分の中3の頃では考えられなかった広い目線で生きていることに驚かされます。

それだけに意味のある卒業フラ。
コロナ禍のイベントの行えない初年度からも、
フラの運営の皆さんの、「卒業生のフラオハナを大事にしたい」という強い想いのお陰で、
こうして実施が続いてきました。

地域の子供を見守っている立場としても、
親としても、
そのスタンスに感謝の気持ちでいっぱいです♪
本当にどうもありがとうございます☆

■フラオハナは母島のバンドのメンバーが生演奏している場合が多いのですが、
今回の終盤の卒業フラの「虹へ」の演奏も歌も素晴らしかったです☆

島出身のMちゃんが美しい高温のヴォーカルを聞かせ、
美しいアコギのバッキング、
泣きのメロディーを奏でるウクレレ。

演奏だけでも感動してしまうほどのクオリティーです(#^.^#)

いつまでもあの瞬間の踊りと表情、
美しい花飾りに旋律が余韻で残っているのです♪


■フラオハナは卒業フラ以外にも、沢山の見所があります☆
子供達の年々成長するフラも見ていて素晴らしいです。

動きはまだぎこちないものの、小さくてエネルギー満タンの小さな体は、
素晴らしく可愛いフラを魅せてくれます。
小さな子供たちはリコという名のクラスになります。

親時代は準備やモチベーションなど、
子供自身のフォローに一生懸命でしたし、
子供のステージに嬉しかったものです♪

我が娘たちも大きくなり、
その域を抜けると、
子供達のこれからの成長が楽しみになります(#^.^#)


■リコを卒業するとプアという、
ひとつお姉さんのクラスに上がります。
小学校高学年がその境目になります。

この年代になると、
踊りにも意味があることが分かり、
より楽しめる深みが増していきます。

表現力も個人差があり、見ていてとても面白いです☆

大人になってからフラを始めた人と違い、
物心ついたころから当たり前にフラをしている子供たちが
体で覚えているフラの柔軟性は
大人になってからではなかなか代えがたいものがある気がします。

子供のフラはその柔らかさに、無限の可能性を感じます(#^.^#)

次女も驚くほど気持ちよさそうにフラを踊っていました♪
長女がフラが大好きで、とても気持ちよく踊っていたのですが、
それを思い出させる次女のフラの成長ぶりでした(#^.^#)


こちらが今回のセットリストになります☆

■子供たちの出番の多い前半を越えると、大人のフラの出番が多くなります。
色んな人生を生きてきている大人は、それだけで味わいのあるフラでの表現があります。
年を重ねた意味のある表現があります☆

生きていて、色んな事がありますが、
そのすべてを微笑で包み込むフラの強さにいつも震えます。

普段島で接している表情とはまるで違う、
フラをしている人たちの表情。

手先や足運びの表現、
色んな事が心を通過していきます。

奥さんや、普段他愛もない話をしている人が、
この瞬間に言葉ではない体と表情と、踊りで表現している、それってすごく深いのです。

子供から大人まで、
沢山のフラを見ていて、
この瞬間、この場所がとても神聖な空間になっていて、
小笠原のフラっていいなぁってヒシヒシと感じていました♡


■今回は去年とカメラ機材が変わっていて、春先にポートレートの仕事を頂いた時に
オリンパスの過去のフラッグシップ機OMD EM1 markⅡになりました。

やはり暗い場面で撮ることが多いので、
顔ブレすることも多かったのですが、
今回はイメージしていた素敵なみんなの表情を撮ることが出来ました(^^♪

ブログやSNSでは顔出ししない様に画素を押さえたり、後ろ向きな構図が多いのですが、
バシッと美しくカッコよく撮れたものは、
ステキなフラを見せてもらったお礼にサークルに写真を送っています。

道端で会った時に「写真ありがとう!」「すごく素敵に撮ってくれてた♡」
と嬉しい声をかけてもらえて、素直に嬉しいです(#^.^#)
どうもありがとうございます☆


■お花が終わった後は、会場を片付けるのですが、
ダンサーたちは岸壁で打ち上げをします。

そこは色んな曲を流しながら、
思い思いにみんなが好きな曲を自由に踊るのが延々と続くのですが、
すごく気楽で楽しそうな雰囲気が漂っています(#^.^#)

もう何年も打ち上げには行ってませんが、
きっと変わらずにそんな雰囲気なんだろうと想像しています☆

次女が打ち上げを終えて、
嬉しそうな声で帰宅してきて、なんだか嬉しかったです♪

そんな感動の母島フラオハナ2022でした(#^.^#)


●母島HULA OHANA 2022 セットリスト
1  小笠原島 
2 ホイイカプーナナ    
3 カヴァイレフア    
4 グリーンローズフラ
5 大切なもの
6 カラカウアヘイノア
   🌿休憩🌿
7 イポレイモミ
8 アロハエコモマイ
9 プアリリレフア
10 レモン林
11 カワイオカレナ
12 ボニンアイランド
13 ボニンの島
14 虹を
15 Tutuki(アンコール)全員


★過去の母島フラオハナ記事

コロナ禍で無事終了!母島フラオハナ2021

長女、母島生活最後のフラオハナ2018

母島フラオハナ2017~フラを踊るということ
※最後の脇浜開催!

母島フラオハナ2016
※この年まで僕も男フラで参加してました(^^♪








小笠原ローゼル シーズン終了☆

2022年11月03日 | ローゼル
■今年も不作ながらも、超短期作物のローゼルの出荷が概ね終了しました☆
不作の為に島内販売のみにさせて頂くことになり、
いつも内地で楽しみにしている方、
今回初めてリクエストしてくれた方にお応えすることができず、
申し訳ありませんでした。

来年こそは!と思っていてください(^^♪

ローゼル。
それは食用ハイビスカスの通称です。
ジャムやハーブティー、塩漬けや酒漬けてんぷらなど、
その紅と酸味を活かした様々な料理に使えます(#^.^#)
→詳しくはローゼル加工をどうぞ!

母島には南米移民の方たちがいて、
「おお!パラグアイウメかぁ!懐かしいなぁ!」
と言われてすごく感触深かったのを覚えています。


■ローゼルとは2006年に西表のマナの店で初めて出逢いました。
あんぱんの真ん中に桜の塩漬けの代わりにローゼルの塩漬けが使われていたのです。

妻がとっさに「これ何?」と聞いて、
店員さんが丁寧に作物まで案内してくれて、
さらに種を分けて頂いたのが始まりです。

最初は作っても腰の高さくらいだったのが、
何代も種取りを行うことで、
小笠原の土地になじんできて、
今では背丈を超えるほどまで成長するようになりました♪

全くの無化学肥料、無農薬栽培でです。

今回は珍しく10月に父島に行く機会があり、
父島の友人農家の「はるさえん」さんの店頭販売を見ることが出来ました(^^♪

もちろん圃場にもお邪魔して、
ああだこうだお話しつつ、です(#^.^#)

■また、ローゼルを手にした人から、
美味しく使ってます!の報告を頂き、とても嬉しいです(#^.^#)
ありがとうございます!

ジャムやハーブティーが主流ですね☆
ガクや種のコーヒーなど積極的にチャレンジしててすごく刺激を受けます(#^.^#)

僕も実は一番塩漬けを使うタイプです。
カンパチの漬け丼の飾りに塩漬けローゼルを使います。
味も見た目も一気に引き締まるナイスな存在です(#^.^#)

11月になり小笠原ローゼルは終盤ですが、
晩生のうちなーローゼルが待機しているので、
クリスマスシーズン用にまだまだ油断はできません(#^.^#)


■今日もSUPで西浦までボヤージングして、
途中途中で海に入って泳ぐ陽気の母島ですが、
暦の上では11月、冬です。

20年小笠原に住んでいると、
四季の変化が内地より乏しいのですが、
確実に季節の移り変わりがあります。

ようやく島には秋がないのだなと思えてきました。

そうなんです。
実り多く、紅葉を伴う秋がないのです。

夏を終えると一気に冬になるのです。
今の母島は丁度その狭間です。

それでも季節は廻り、
ちゃんと草木は冬に備えて準備をしています。

小笠原ローゼルは、可憐な花を咲かせています。
何度見ても可愛いなぁと思えるピンクの小さな花です。

お隣では葉っぱを利用する葉ローゼルのルビーローゼルが花を咲かせています。

こちらはなんともアダルトな雰囲気の花を咲かせています。

そんなこんなで2022年の秋の小笠原ローゼルの出荷は終盤を迎えました☆
あと少しは出荷すると思いますが、
その後は12月の晩生うちなーローゼル待ちとなります。

クリスマスシーズンにうってつけのうちなーローゼルを
島内限定販売ですが、お楽しみください☆









母島にヒシクイ参上!!

2022年11月02日 | 母島 鳥
■「でっかいカモがいる!」
「ジャイアン、大きな黒いアヒルがいるよ!」
「何?この子?」
おお!またマガンが来たか!

こんな展開がたまらなく愛おしい♡
ああ、こんな母島が大好きです(#^.^#)

ハロウィンの10月末、
そして翌朝の通学路周辺で、
1羽の鳥の存在で母島がザワザワとしておりました。

色んな連絡を受けて、
カメラ片手に学校の通学路へ。

いました、いました。

まあ、なんと学校近くの横断歩道をちゃんと渡っているではありませんか(#^.^#)
これで手を挙げていたら、もう完璧です(笑)。

10月上旬に父島の八瀬川でマガンの幼鳥を目撃していたし、
数年に1度くらいはマガンが来ているので、
マガン幼鳥と決め込んでいたら、
知人からヒシクイじゃないか?とご指摘を受けて、
調べてみると、なるほど亜種オオヒシクイのようですね。

そんな訳で久し振りに母島でマガンの確認、ではなく、
ヒシクイ(亜種オオヒシクイ?)を初確認しました☆

母島でオオヒシクイを見るのは初めてです!
島のレジェンドに聞くと、
ヒシクイは初めてではないそうです。
記録に残っているかどうかは定かではありませんが。

よく似たマガン幼鳥は数年おきに見かけます。

■オオヒシクイ(大菱喰、Anser fabalis)は、カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類です。
国の天然記念物に指定されています。

シベリアやアリューシャン列島の方から越冬で飛んできたようです。
ザトウクジラと同じコースですね(#^.^#)

小笠原では聟島でヒメヒシクイの記録があったみたいです。

ちなみにヒシクイという名前は、好んで餌にしているものが由来しているようです。
ヒシクイは植物食の鳥で、「ヒシの実」という水草の実を好んで食べることから、
「ヒシクイ」という名前が付けられたみたいです。

なかなか面白いですね(#^.^#)

英名はBean Goose(豆を食べるガン)
学名がAnser fabalis

これはかつて英国へ飛来した時期が、豆の収穫期にあたるところから名付けられたそうです。

仲間のマガンは小笠原には時々飛来することがあり、
2014年に衰弱したマガンを数か月お世話したこともあります。

あのマガンはすごくドラマティックに野生復帰したので、
今でも強く記憶に残っています。

1か月前に父島で見かけたマガンは、
とても弱っていましたが、
昨日から母島に現れたオオヒシクイは、
色んな所でイネ科の葉っぱや穂を食べる元気な姿をみかけます。

しかし、
人を警戒してないし、
道路をペタペタと歩いているのは、
交通事故の心配があります。

もっと車のない所の草を食べてよ!

母島の写真大好き仲間のNちゃんが、
なんと母島の銀座通りの農協前を闊歩しているヒシクイさんを撮ってくれています。

写真提供 Nちゃん

どおですか?
この堂々たる佇まい!

人を知らないのか、
人に慣れているか分かりませんが、
野生動物として少々心配なくらいです☆

まあ、そんな心配なヒシクイちゃんですが、
母島のみんなが温かく見守ってくれているので、
きっと大丈夫かと思います☆

■そんなヒシクイを探しに行く傍ら、
例によって母島の大谷川の河口(前浜の河口)にいくと、
小さいのにえらい目立つ綺麗な青い鳥が飛んでいました!

これはカワセミ!?
とっさにシャッターを切ります。

間違いない。
カワセミでした。

しかし、ヒシクイやマガンと違って超コンパクトなカワセミ。
そんな超望遠レンズのカメラは今絶不調。

ちゃんと撮れるわけもありません。

でも島に長くいるほど、
島にカワセミが渡ってくるのを信じられず、
「マジで!?」と驚きます。
僕自身がそうでした。

バードウォッチングが島デビューなので、
内地の鳥のスタンダードがまるでで分かりませんが、
カワセミは流石に知っていました☆

2015年には、なかなか上手に写真も撮れました♪

曇り空でも映える鮮やかなブルーの光沢。

母島でもダイビングして小魚を獲っていました。
みんなが魅了されるのも分かります☆

川には、
オオバンやバン、
オナガガモやコガモがやって来て、
秋から冬の雰囲気になってきました☆

珍しいヒシクイちゃんはいつまで母島にいるのかな~?