小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

愛しさと、切なさと、心強さと ~母島の新型コロナ

2022年01月27日 | 新型コロナ(COVID-19)
■この1月上旬、母島で2例目の新型コロナ感染者が見つかったと放送がありました。
去年の8月13日に母島で初の1例目の感染者が発生しました。
一気に緊張が走ります。
どちらも少し緩んできている状況で内地の感染者が爆発的に増えた状況でした。


450人の狭い島です。
どちらも来島者でない限り、誰が感染したかはすぐに分かってしまいます。
心配なのは感染者や濃厚接触者に対する誹謗中傷などです。

内地の友人からは濃厚接触者になっただけで、
アパートのドアに「外に出るな!通報する!」の張り紙がされたりと聞いていたので、
とても切ない気持ちになり心配していました。

もういつ誰が感染してもおかしくない状況です。
明日は我が身です。
大事なのは責めるのではなく、フォローなのだと思います。

母島では2例とも沢山のフォローがありました♪
職場、友人、島民と外出できない当人の為に
ご飯やおかずを届けたり、声をかけたり、LINEをしたり、
とても暖かい対応だったと聞いています。

僕はそんな“情島”の母島がとても誇らしいです(#^.^#)


■今日、無事に回復した感染した方にお礼を言われました。
久々に見た元気な笑顔がとても嬉しかったです(#^.^#)

毎度のことですが、感染していると分かって、僕はまずフォローするために動きました。
困っていることはないか?周りのフォローはあるのか?と。
買い物や手続き、人とのやりとりなど、僕にできることはやるつもりでコンタクトを取っていました。

幸いにも友人や職場の同僚、近所の方が献身的なフォローをしていて、
僕がやったことは些細な事ですが、
自分が当事者だったら、どんなに辛く、困った事だろうと思いました。

去年も今回も当人がしっかりマスクをしていて、行動も気を付けていて、
感染者が他に増えなかったのも幸いでした♪

割と重症化しにくいと言われるオミクロン株ですが、
この第6波になると、友人や親しい家族にも感染者が聞こえるようになってきました。
島の友人もおが丸乗船前のPCR検査に引っかかったりしています。
なかなかの感染力をもった存在のようです。

“困った時はお互い様”
それでも母島の人と人の支える力には心強さを感じずにはいられません☆

そして、医師1名、看護師3名で対応している母島診療所のメンバーには、
毎度頭が下がります。
こんなに少ない人数で、夜間の緊急対応やコロナ対策などをしており、
こうして母島で感染が広がらない事に心底安堵しているのを聞くと、
本当に有難いなと思います。


■現在、デルタ株と置き換わって、感染拡大を続けているオミクロン株。
世間では重症化も少なく、従来の風邪程度であるとの情報があります。

はやく新型コロナもインフルエンザ同様の扱いにされて、
世の中の活動が通常に戻ってほしいなと願っています。

先日は北海道有志医師の会が興味深い発信をしていました。

僕は専門家でもないので、あくまで個人的な見解しか言えないのですが、
普段毎年流行しているインフルエンザに比べて、
人によっての症状の差異は大きいけど、そこまで深刻なのだろうか?
と思います。

そして、ワクチンの必要性が急激に下がってきている気がします。
実際に僕の友人も数名、罹患していますが、
みんなワクチンを接種した上での感染を起こしています。

そして、症状もあって、重症化まではいかないまでも、
通常の風邪程度の辛さはあるようです。

僕はワクチンが重症化を避ける効果があっても、
感染を防止する効果はほとんどないという点、
接種することによる未知の部分が多い事を鑑みて、
現在もワクチンを接種していません。

その結果が自分自身にどうなるのかは未知数ですが、
自分自身の決断に責任をもっていきたいと思います。

そして、現時点では屋内での飲食を共にしない行動以外は、
比較的実施していっていいと思っています。

地域イベントも学校行事も各種仕事も、
現時点での配慮を行いつつ、できることはやっていった方がいいと思っています。

■母島では今、カンヒザクラが咲き始めました♪
まだ10個も咲いていませんが、かすかな春の気配に心が躍ります(#^.^#)

桜ってすごいと思います。
だって他の木や草と違って、
葉っぱの前に花を咲き誇るんだもの。

寒い冬を超えて、
春一番に人の心を鷲掴みにするその佇まい。
花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」だそうです。

まだ4つだけだけど、
これから少しずつ増えてくるでしょう♪
学校の前の明老会のカンヒザクラが今季最初かも知れません♡

新型コロナでなかなか通常の暮らしになりにくい中、
こうした微かな花を愛でる気持ちが人の心を温めてる気がします(#^.^#)

花の存在を教えた友人もとても喜んでくれて、僕も嬉しくなりました☆



■僕は毎月通っているのですが、
久しぶりに家族で舟木山に行ってきました。

水芋(タロイモ)も立派に育っています☆

江戸時代にハワイアンが小笠原に持ってきたと勝手に思っている、
小笠原の水芋(タロイモ)。

乳房ダムや舟木山にその存在を見つけた時はとても嬉しかったです♪

光煌めく湖畔を娘と歩きます。

ここはダムなので、昔は湖畔ではなく谷間だったと思います。
移り行く景色の中で、僕たちはこの小さな島で暮らしています。

石器時代の小笠原の暮らし。
戦前の小笠原の暮らし。
現代の小笠原の暮らし。
そして未来の小笠原の暮らし。

歴史書や、古い教科書などを見たりすると、
その時代の人々の息吹を感じることが出来ます。

古い教科書から感じる戦後の復興の勢いは衰え、
今はネット環境も整い、あまり不便を感じることなく暮らせています。

それが良い事なのか、悪い事なのかの判断はつきかねますが、
現代は勢いよりも少し停滞を感じる時代な気がします。

価値観が多様化して、
みんなが同じ方向を向いて暮らす時代ではなくなってきました。

これからの島がどうなっていくのか、どうしていきたいのか、
美しい夕日を眺めながら考えます。



■そんな事を考えながらも、
人はどうして色々考えてしまうのだろうとも思っています。
そんな思慮とは別次元の存在、そう野生動物や自然を見ていると、ハッとさせられます。

新型コロナや時代の移り変わりとは関係なく、
淡々と悠久の時の流れで生きている存在です。

写真は久しぶりに見かけたカワウの若鳥です。

ウはカツオドリ目鵜科に属する鳥です。
母島でも時々カツオドリと一緒にいる姿が見られます。
渡り鳥で小笠原では年に1~2度の目撃があります。

大きく分けると、カワウとウミウがいますが、
小笠原見かけるのはカワウの方が多い印象です。
海にいるのにカワウというのは正直?に思えちゃいますね(#^.^#)|

ちなみに日本では、ウミウが鵜飼に使われます。

カツオドリに比べて、潜水能力に長けていて、
数分間潜ったまま、約10m程潜って魚を捕食しています。

眺めていると、潜った場所から遠く離れた場所に浮上してくるので、ビックリさせるニクイやつです♪



■そんな事に想いを馳せながらも、
2年前の台風や、こうした新型コロナの出来事があるたびに、
島の心強さみたいなものを感じて嬉しくなります。

人と人の暮らしって、本来こういうものだよなと思うものを
母島では時々感じさせられます。

もう20年小笠原に住んでいるので、
当たり前になって来ていて、気付きにくいと思うのですが、
狭い中で色んな人達が助け合って暮らしているのがたまらなく愛おしく思えるのです。

もちろん、問題がないなんてないし、
狭い田舎なりの難しさや課題も山積みですが、
人間らしさってこれだよね、そんな事を再確認させられる、
愛しさと、切なさと、心強さを感じる母島でした(#^.^#)



想定外を味わうということ

2022年01月18日 | 大切にしていること
■物事が自分が思っていた通りに行かず、面食らって打ちひしがれる事ってあると思います。
むしろ、自分の想定通りに事が進むことの方が少ない気がします。

僕にとっては22歳で結婚したことも、島で暮らすことも、
今母島で生活していることも、便利屋を開業していることも、
すべてが想定外です(笑)。

正直、内容をあまり覚えていませんが、
学生時代に何度も先生に書かされた"将来の夢”ってやつに、
全く関係ない所に今いる気がしますし、
今の生活に十分に満足しています♡
そして、
それこそが目指す最高の人生の達人「Master of Life」な気がします。

先日、前々から予定を組んで父島に休暇に行こうとしていた友人が、
なんと海況が悪くて予定通り父島に渡れずにいて、
恐らく凹んでいるだろうと思った時に、
今回のテーマとなる”想定外を味わう”という言葉が出てきました。



■僕が大好きな写真家でもあり作家でもある星野道夫さん。
その中で一番好きな作品が「旅をする木」です。

特に巻末の「ワスレナグサ」は暗記してしまうほど好きです。
心がせかせかして、
モヤモヤして落ち着かない時、僕は必ずこの部分を読みます。
まだ読んでない人の為に前後の流れは省略します(#^.^#)(←実はその前後がすごく大事!!)

【結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。
そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間である。

頬を撫でる極北の風の感触、夏のツンドラの甘い匂い、白夜の淡い光、見過ごしそうな小さなワスレナグサのたたずまい……
ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて、五感の記憶の中にそんな風景を残してゆきたい。

何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を、大切にしたい。あわただしい、
人間の日々の営みと並行して、もうひとつの時間が流れていることを、いつも心のどこかで感じていたい。】


星野さんの本の中には幾つもの想定外を味わう余白が散りばめられています。
何週間もアラスカの原野でたった一人で過ごして紡がれる言葉は、
とてもシンプルで、
とても深いのです。

ブッシュパイロットのドン・ロスが離陸に失敗して途方に暮れている時、
金色に光るワタスゲの海の中で数千頭のカリブーの群れに囲まれて、
「ギフト(贈り物)だな…」
と語る場面。
無事に離陸できていたならば、こんな光景に出くわすこともなかったのです。
僕が大好きな場面のひとつです♪

想定外を受け入れて、それを味わえた時、
そんなイレギュラーがギフトに代わる…
それこそが旅の、
人生という旅の醍醐味な気がしたのです。


■実はクリスマス前に僕は落ちてるシャワーのノブで足をくじいて、
SUPボードをコンクリートの角に強打して破損してしまっていました。(ToT)/~~~

その瞬間、超激しく落ち込みました。
おっちょこちょいの自分なので、特に丈夫なボードを購入していただけに、
ショックは尚更でした。

物凄く落ち込んだのは事実ですが、
3時間ぐらい経過したら、「俺は最高のリペアマン(修理野郎)になる!」という気持ちがムクムクと湧いて来て、
一気にやる気になりました。
落ち込んでばかりはいられないのです。(←ド単純w)

父島のサーファーの友人つよぽんに相談し、
おススメの修理のツールを紹介してもらい、早速その日のうちに注文しました。

Phix Doctor 1OZ DURA REZN フィックス ドクター デュラ レジン サーフボードリペア剤
PU&EPS両方OK 紫外線硬化 樹脂 ソーラーレジン サイズ1oz 30ml
というのを使いました!

到着して数日後、確か1/2に早速修理に取り掛かりました。

サーフボード用のUVレジンで、
なんと数十分で修理が完了しました♪

ほんとやり易い!!
サンドペーパーを駆けて、レジンを着けて固めて、再度サンドペーパーするだけ!!

あまり綺麗ではありませんが、これが仕上がった状態です!!


翌日の1/3に海が良かったので、
妻と初泳ぎも兼ねて、妻がシーカヤック、僕はSUPで四本岩までクルージングに出かけました。

まあ楽しい♡気持ちいい♪嬉しい☆

海がいいのにSUPが焦げない悩ましい時間は、
そのまま沖に出た時の解放感が倍増するスパイスとなりました(#^.^#)

修理した個所も問題なく、
ザトウクジラが沢山いる中を気持ちよく漕いでいくことが出来ました(^^♪
やっぱ海は最高です☆

海の上を漕いでいても、沢山の想定外を乗り越える場面があります。
想定外に慣れてくると、想定外も楽しめるようになってきます。
なんだか、人生みたいです♪

ボードの破損は思い切り想定外で、滅茶苦茶落ち込みましたが、
お陰で修理スキルはアップし、島の誰かが破損した時に力になることが出来ます。
転んでもタダじゃ起きないのが面白い所ですね(#^.^#)



■さらに年明けからすんごい嬉しいイレギュラーがありました(^_-)-☆
母島に来島してきている大工さん。
実は母島の東北会という東北会出身メンバーの会のメンバーなのですが、
年末年始に内地に戻って、島に帰ってくる時にマクドナルドをお土産に買ってきてくれるというのです!!

普段、内地に行ってもなかなか食べに行かない我が家ですが、
これは流石にハイテンション(#^.^#)

ビックマックに、
倍フィレオフィッシュを注文しちゃいました(^_-)-☆

しかもなんと今はレアなマックポテトのLが勝手について来ていて、
島まで冷凍で運び、島で揚げてからアツアツで頂くという、
信じられないサプライズ付き!!

マック自体元々好んで食べるものではなかったのですが、
その気持ちと行動が嬉しくて嬉しくて、
嬉しすぎる想定外に感謝の涙が溢れました♡
有難うございます!!


■いつも1/2は家族で小剣先に登るのですが、
今年は裏南京にトレッキング(#^.^#)

家族3人でクジラを眺めながら、
美しい景色の中、だらだらと過ごします。

若干、不思議なネコも一緒でしたが(笑)。

こうした絶景を存分に味わえるのも想定外の島暮らしの醍醐味です♡
まさに今を味わうという部分に他なりません。

いつも通りでない景色とプロセスを存分に味わいました☆



■そんなことを年明けから考えていると、
色んなイレギュラーを楽しんできた思い出があります。(そんなんばっかりです)

長女出産前の緊急搬送、畳の上での出産
・次女出産の為の安曇野半年滞在、自宅出産
・カナダの空港でのエアチャイナのフライトキャンセル事件
etc....

すべて予定通りになる旅(人生)に比べて、
大変であることは事実ですが、
なんて学びも多く、実りがあるプロセスなのだろうと思います。

もちろん、そんな想定外の真っ只中の時は、
本当に大変だし、どうしてこんな事に!?と思うことがほとんどですが、
過ぎてみれば、どれもネタになるような深みのあるストーリーです。
実はそういう台本だったのでは?と思ってしまうほどです。

まさに逆境を楽しむセンス。
やはりピンチはチャンスなのです♪
人生、楽しんだもん勝ちだと思うのです(#^.^#)

僕は
思った通りに進まないことを嘆いているよりも、
その想定外を味わってもっと楽しんでいけるような、
そんなセンスを持った素敵な人を目指していきたいと思っています♡

目指すはMaster of Life!!

2022年 母島おらいの年末年始

2022年01月16日 | 母島 日常 日記
くろしお丸の記事と順序が逆になりますが、
2022年新年を迎えました。
今年は我が家は喪中にあたりますので、こちらから年賀状を出したりは控えましたが、
皆さんからの年賀状を楽しく拝見させて頂きました。
これからゆっくりとお返事していこうと思います☆

さてさて、そんな2年目のコロナ禍で迎えた母島の年末年始について書いていこうと思います。

まず何といっても初詣。
この小さな鐘が除夜の鐘に使われるものです。(超素朴な音はこちら

今年もコロナ禍ということで、
鐘を鳴らすことはなく、氏子さん達も不在の月ヶ岡神社。

しかし、神社までの参道には灯りが付けられています。
有難い事です(#^.^#)

次女とふたりで初詣に行ってきました。

コロナ禍前の初詣は、おみくじもあり、大きな焚火も行い、
なかなか趣があるのですが、やはりどこか寂しい感じです。

23:40に僕と次女で神社に上がった時は、
寒そうな駐在所の警察の方が一人で心細そうに待っていました(#^.^#)
みんなの為に有難うございます☆


■さてさて、年明けて元旦。
僕の仕事初めは早朝5時から便利屋さんでした。
高齢者のお宅の朝の訪問。

それを終えたら6:30からは年賀状の配達。
7:30からようやく青年会の獅子舞巡業でした☆

この獅子舞は青年会が手作りで始めたもので、もう10年以上の歴史があります。
去年はコロナ禍で中止としましたが、
今回は観光客と接触するイベント会場を避けるというエッセンスを取り入れ、
島民にご利益を振りまくことにしました。

久々の獅子舞、やってみて本当に良かったです(#^.^#)
すごく楽しかったし、みんなと共に過ごすいい時間(#^.^#)
やっぱりこれをやらないと正月が始まらない。

今回は小学生たちもゾロゾロとついて来てくれて、
とっても楽しい賑やかな獅子舞となりました♪

獅子舞で周っていると、
至る場所でお神酒を頂きます。

お陰で僕たちの体もポッカポカです(#^.^#)

青年会メンバーも途中交代しながら、
やんややんやと回っていきます。

ここでも年末に書いた記事のような手応えがありました。
「ああ楽しかったね~」
そんな素朴な声がなんと嬉しい事か♡

獅子舞に対するご寄付も沢山頂きました☆
青年会としてもますます地域活動を頑張って行く元気を頂きました!!

次女もガッツリ噛んでいただきました♡


■コロナ禍ということで南崎の小富士に向けての初日の出登山は中止。
海開きも規模を縮小しての開催となりました。
母島観光協会のInstagramでその様子が動画配信されています。

船客待合所では挨拶とカメ煮の配布があり、
僕のソウルフードでもあるアオウミガメの煮込みを頂きました♡


初泳ぎ、次女は元旦の大岸壁で、
友人と飛び込んでおりました☆

中にはアルゼンチンから日本に来て働いている素敵な猛者もいて、
次女がとても仲良くなっていました♡

初泳ぎ後、大岸壁でみんながカメ煮を食べながらも、
青空の下で語り合いながら過ごす平和な時間が流れていました♪


次女はアルゼンチンの方とウクレレを習ったり、歌ったり、
楽しい交流をしていました(#^.^#)
長女とは違い、割と人見知りタイプと思っていましたが、英語と交流が好きでたまらないようです☆


ちなみに僕は1/3にSUPで妻と四本岩に行き、初泳ぎを敢行!!

観光協会で初泳ぎ証明書とワンカップを頂きました(#^.^#)
それは次回の記事で書きますね☆


■正月には懐かしい顔ぶれや沢山の観光の方、リピーターの方が島にやって来ました♪
コロナ禍でなかなか交流が難しい時期ですが、
ぽかぽか陽気の出港日は子供たちとみんなで楽しい見送りダッシュ!!

クラウチングスタートの構えで待ち、ははじま丸の汽笛で一気にダッシュ!!

みんなで船に向かって
「いってらっしゃ~~い!
「元気でね~~!」と叫びます☆

こんな平和な光景がたまらなく愛おしい感じでした(#^.^#)



■1/10は前浜のガジュマルイリュミネーションの撤去作業。
これは母島観光協会のご依頼で母島青年会が行っている作業です。

ミズナギドリの巣立ちピークを終えてから約1か月、
母島の前浜にあるガジュマルをクリスマスの飾りで彩った1か月。
その撤去作業を青年会メンバー&観光協会スタッフで行いました♪

取付はああだこうだ言いながら1時間以上かかったのですが、
撤去は30分もかかりませんでした☆

これもみんなのお陰です(#^.^#)
本当にありがとうございます!!


■続けてどんど焼き。
コロナ禍前の母島どんど焼きは前浜でドラム缶と芋煮を用意して、
みんなでワイワイと温かい芋煮を頬張りながら、
焔を眺め、正月飾りをお焚き上げするものなのですが、
今年も去年同様、畑で青年会のみでお焚き上げとしました。

捨てるには忍びない飾りの数々。
火にくべて、天に還すのが一番の行いな気がします。

今年は青年会のメンバーが色々用意して来てくれて、
みんなで炎を眺めながら、色んな話をしました。

他愛もない会話と、
ど~でもいい大笑い、
そんなことがたまらなく愛おしい時間…
みんなみんなに感謝です☆

今度行う青年会のホエールウォッチングの話。
2月は南崎から北港まで走ろうよ。
3月は石門に行こうか?

やっぱりコロナ禍で失われた生身の会話はとても楽しいものでした。
はやくみんなで飲みながら語り合える日が戻ってほしいものです(#^.^#)

僕も40歳になり青年会長をこの春に引退するので、
今後の青年会は次の世代にお任せです☆



■さてさて、こんな冬でも収穫できるローゼルの品種があります。
これは2017年に沖縄やんばるに伺った時に、
森岡尚子さんに種を分けてもらいました。
2017年やんばるの旅 記事
それからずっと代々種取を繰り返し、
今では晩生「うちなーローゼル」と名付けて栽培しています。

今期はこの品種は作付け数が少なくて、
出荷はしていませんが、来期はもうちょい作れるよう頑張ります☆


■コロナ禍。
何でも中止ではなく、できることを模索するのが大事と思います。
今できるベストを尽くす。
考えることを放棄してはもったいないです(#^.^#)

昨晩はトンガの海底火山爆発で津波が発生し、小笠原にも津波注意報が発令されました。
ちなみに母島は無事です☆彡

早朝は70センチくらいの海面変動があり、
漁師たちも夜通し気にしていましたが、
灯台前で波が渦巻いて立ってる以外は
特にいつもと変わらず平和です(#^.^#)

父島は90㎝の海面変動が確認できたとの事です。

現在、大潮なので今日はカヌー練習を中止にしました☆

色々ご心配ありがとうございます!!
トンガがどうか無事でありますように!!

くろしお丸が初めて母島にやってきた!!ヤァ!ヤァ!ヤァ!

2022年01月08日 | 母島 船舶
■時は来た!
2022年1月8日。
ついに去年引退したゆり丸の後継船「くろしお丸」が母島にやってくる日です。

この日は試験航海ということで、
長崎の渡辺造船所から一直線、65時間かけて小笠原諸島へやって来たそうです。

今回の試験航海を経て、
1月30日~2月22日までのははじま丸のドック中の代船として就航するとのことです。

総トン数493トン(ははじま丸が456トン)
全長66.0m(現ははじま丸より60㎝長い)
全幅12m(現ははじま丸とほぼ同じ)
航海速度16.5ノット(現はは丸と同じ)
主機出力2000馬力×2基(現ははじま丸は4400馬力)
旅客定員84名(近海:青ヶ島)、200名(沿海:母島)
貨物コンテナ数36個(現ははじま丸より多く積めて、現あおがしま丸よりちょい少ない)
※詳しくは伊豆諸島開発のHPを参照してください。

長年、ははじま丸のドック中を支えてくれたゆり丸
それに代わる船なので、島民の関心も高く、
初入港、見学会に多くの母島島民が集まりました♪

僕自身も年季の入った船も大好きなのですが、
やはり新しい船というのはワクワクしてきてはしゃいでしまいます♡(←40歳w)

今回は動画を取りつつ、写真も撮るというハードな作業をこなしました(笑)。
入港の様子は動画をご覧ください↓
くろしお丸 母島試験航海 沖港初入港 2021.1.8



■村内のポスターにはくろしお丸は14時から見学開始と書かれていましたが、
この日ははじま丸が出港するのが14時。
奇跡の並んだ姿が見れるかも♡と期待した人もいましたが、
試験航海で、1月末からの接岸などの練習も兼ねているので、
ははじま丸が出港してからの入港となりました☆

ははじま丸が出港しました。
いよいよくろしお丸の登場です。

鮫が崎展望台の左側にチラッと見えていたのですが、
1度見えなくなりました。

何だろうと思っていたのですが、
鮫が崎で見ていた妻曰く、
1度回って、はは丸と平行に進めて、電気を点けて挨拶をしてからまたUターンして、
沖港に入って来たとの事。

その時の様子です(妻:撮影)


最後のゆり丸も父島の二見港で同様の動きをしたみたいですが、
なかなか粋な行動に思えます(#^.^#)

ゆっくりと灯台から先へ出て、姿を現しました!!

印象としてはでかい!!
はは丸より大きいのではないか?と思ってしまったほどです。
実際ははは丸より60cm長いだけだそうです。幅は同じ。

2016年のははじま丸の交代式を思い出します。
今回のくろしお丸はクレーンが油圧に代わっています。
ははじま丸の姉妹船に思えるほど、そっくりな印象です。

しっかりとくろしお丸と意外と可愛い字で書かれています。

■くろしお丸はメインは八丈~青ヶ島航路だそうです。
天然の良港である父島の二見港、母島の沖港とは違い、
過酷な青ヶ島の暮らしを支えるために作られたそうです。

現行の八丈~青ヶ島航路を結んでいる「あおがしま丸」は、
伊豆諸島のこれまでのゆり丸のような代船として活躍するそうです。


船が接岸した時に気になるロゴがありました。
どうみても青ヶ島にしか見えません☆

最初に降りてきた伊豆諸島の会長さんにいきなり聞きました。
「あのロゴ、青ヶ島ですか?」
「よく気が付いたね!その通りだよ!!」
後で理由を聞いたら、メインに青ヶ島航路に就航するからあのロゴを付けたと聞きました。
我が家の次女が2021年に1か月もお世話になった青ヶ島
妻と次女は伊豆諸島開発の船をすべて制覇しています。(僕はあおがしま丸だけ乗ってないですw)
会長さんも社長さんもそんな偏屈な我が家を覚えてくれていて、
今回も嬉しそうに船内を案内してくれました♡


狭い沖港の旋回を慎重に行っています。
船長さんの腕の見せ所です(#^.^#)


真正面からのアングルはこんな感じでした。
東京オリンピックのデザインも手掛けた野老朝雄さんのデザインのラインが映えますね。
東海汽船の「さるびあ丸」「セブンアイランド結」と同じで、
アイランドブルーを纏っていると書かれています☆


右舷側は日本語のみ反対文字になってます。
これは単純に逆になっているのではなく、
縦書きとして右から左に流れていて、両国国技館とかも同様だと今日初めて知りました(笑)。


おしりも可愛い感じです♡
書体がなんか親しみやすい感じです(#^.^#)

■母島観光協会が素敵な歓迎のプレートを作ってくれていました!


船の上部には見慣れない旗がついていました。
これは船の船体番号をしめす旗と、JRTT鉄道運輸機構の旗、伊豆諸島開発の旗だそうです。


ゆり丸では小笠原諸島と伊豆諸島の全部の島が書かれていましたが、
今回は母島⇔父島と書かれていました。
これはその都度、交換する作りなんでしょうか。


ははじま丸もあおがしま丸もゆり丸にもある
この3色のデザインは伊豆諸島開発のロゴで、
赤は太陽、
青は海、
緑は大地を意味していたと記憶しています(合っているかな?)


海況の極めて厳しい青ヶ島航路の船として建造された「くろしお丸」。
後ろから見たアングルもなかなかのデザインです。
かっちょいいですね~~



■さて、14時過ぎにははじま丸と入れ替わりの接岸後は、
みんなお待ちかねの船内見学タイムです♪
伊豆諸島開発の皆さんの粋な計らいで、
丁寧に船内を案内していただきました(#^.^#)


伊豆諸島開発の会長さんが、
自慢の新船をとても嬉しそうに話してくれます。
伊豆諸島開発の船をすべて乗っている妻と次女も嬉しそうです♪


乗船してすぐにくろしお丸の航路図が設置されています。
くろしお丸はメインが青ヶ島~八丈航路。
現行のあおがしま丸は伊豆諸島の船の代船としてゆり丸の代わりに運航するそうです。
母島~父島間のははじま丸がドックの時は毎回くろしお丸が代船として来てくれるそうです♪


乗船してすぐ右手には多目的室とバリアフリーの旅客座席。


この多目的室は色んなコンディションのお客さんを想定しているそうです。
なかなかくつろげそうなコンパクトなお部屋です。


その隣には出入りが完全バリアフリーのお部屋。
高齢者や車椅子の方などがすぐに利用できる、
気の利いた配置です。



その付近にはバリアフリートイレがありました。

車椅子でも利用しやすいし、
赤ちゃん連れの為のオムツ交換台などしっかりと揃っています。


左右の壁には東京オリンピックのロゴデザイン担当の野老さんの「HORIZON WISTERIA」が
左右対称の色合いで設置されています。
これは穏やかな水平線で無事の航海を願っているそうです。


今回、一番驚いたのがエレベーターの存在でした。


伊豆諸島開発としては初のエレベーターだそうです。
バリアフリーとしては欠かせない存在。
航行中は使えないそうですが、
年配の方にとっても上の空間を利用するのにとても大事な設備です。
設置も維持管理もコストがかかる分ですが、よくぞ設置してくれたと思いました。


こちらは荷物置き場。
今回はくろしお丸見学会用のグッツが沢山置かれていました(#^.^#)


ははじま丸で特に気の利いて人気のある冷蔵庫の存在。
くろしお丸でも設置してありました。
父島でバターやケーキを買って帰るときに重宝します(#^.^#)


水飲み場もありました☆


その先には雑魚寝用のスペースが広く4区画ありました。
これはバリアフリーの雑魚寝区画と合わせると、ははじま丸より広い印象です。


外の通路から見るとこんな感じです。



■上の階に上がります。
これは喫煙ルーム。


僕はタバコを吸わないので使いませんが、
一人くらいしか入れない、プライベートな個室です。
贅沢な一服になりそうですね(#^.^#)


通路には船体の案内板がありました☆


こちらは椅子席です。
観光協会会長が気に入って座っておりました(笑)。


2階にもコンパクトですが荷物置きが設置されていました。


そこから外に出るとこんな感じです。
前のゆり丸と比べると雲泥の差です。
超快適♪



■そのまま正面に回るとコンテナを収納するスペースになります。
コンテナはははじま丸より3つ多く収納出来て、
あおがしま丸より2つ少ない収納の規模と言っていました。

青ヶ島は就航率50%と言われていて、特に海のあれる冬場は物資がなかなか届かない、
過酷な環境です。(この時点でもまだ年明けてずっと欠航と聞いています)
このくろしお丸がより快適な生活航路になることを祈るばかりです。

妻が青ヶ島の大ファンで、さらに次女がお世話になったことから、
青ヶ島にとてもご縁を感じていて、
この船のつながりも何だか嬉しい限りなのです(#^.^#)


今回は見学会ということで特別に操舵室もお邪魔させてもらいました♪


みんな歓声が上がる場所ですね。
色んな計器がびっしりとあって、なかなか面白いです☆


島のみんなも色々と眺めています。


正面には方位磁石と双眼鏡。


上部には角度針や時計。


2つのエンジンの出力レバー。


背部には色んな連絡と監視ツール。


レーダー。


くろしお丸が鮫が崎沖で1周回ってははじま丸とえい航した軌跡が残っていますね。


父島・二見湾の盾でしょうか?


神棚もしっかりと祀られていました。


昔ながらの海図卓?もありました。



■外には緊急用の設備がありました。
なんだか文字が可愛い♡


一番上の外通路からの眺めもいいもんです♪


後ろに回り込むと煙突の間近に来れます。


これは救命ボート。
いざってときの切り札です。
ミニくろしお丸とかって名前ならいいのに(笑)。


後部には展望デッキ。
椅子もあります。


海鳥やクジラを見るにはここでしょう!


僕が船に乗るといつもいるスペースになりそうです(笑)。


最高の眺めです♪


こちらは後部で一番下のスペースです。
これは見学会用に開放されていて、普段は入れない空間だそうです。
危ないですからね。


案内板です。


最後に家族で記念撮影☆
どうも有難うございました



■こうして試験航海で船内も拝見させてもらって、
本当に貴重な経験をさせて頂きました。


くろしお丸は母島に1泊して、明日の9時に母島を出港するそうです。
なんとクリスマスから15日間欠航だったあおがしま丸が船底に穴が開いてしまったらしく、
なんと1/11まで欠航が決まってしまったそうです。
当初の予定とは違い、少し早めていきなり青ヶ島航路で活躍するかも知れませんね。


見学会にお邪魔して、沢山の素敵な記念品も頂きました♡

タオルにバンダナ(ハンカチ?)。

一発で分かってしまった青ヶ島ロゴの素敵な一品(#^.^#)


さらにくろしお丸の詳細な案内。



今回の試験航海と見学会を通して、
開発に関わった皆さんの創意工夫がビンビンと伝わって来ました。

ここ数年でおがさわら丸もははじま丸も新しくなり、格段と進化しました。
乗客が気持ちよく過ごせるように、本当に色んな箇所に気を遣ってあって、
これは本当に真心の結晶だなぁと感じさせられました♪

明日は父島に渡り、父島で見学会です。
・小笠原 父島 1 月 9 日(日) 11 時~13 時
・八丈島 1 月 12 日(水) 9 時~10 時
・ 青ヶ島 1 月 12 日(水) 14 時~15時
自分も関わって、顔を知っている友人や知人がいる島と島をつなぐ船。
ご縁をつなぐ一期一会の船。

パンフには
【船が来たら島の子供たちが笑って迎えてくれる、そんな船を目指しました】とあります。

そんな想いに満ちた1日となりました。
本当にありがとうございました!!