小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

母島に帰って来てからの畑

2018年08月30日 | 母島 農 日記
■1か月の夏休みを終えて島に帰って来てみて、まずホッとしたのが畑の様子でした。
いつも留守中に必ずと言っていいほどやってくる台風。

今年は小笠原に接近する台風は多いですが、
直撃はギリギリでしないで、
見事直前でコースを外れています。

お蔭で畑の様子は草ぼうぼうでしたが、平和そのものでした♡

烏骨鶏たちもみんな元気でした♪

ヤギたちも元気そのもの。
家畜たちは留守中にお世話をしてくれる方がおり、
その方が毎日通ってくれたおかげで、
私たちも安心して旅ができました。

本当に感謝です!

こちらは寂しがり屋のゆりちゃん。
「メェ~」ではなく、「ベェ~」と鳴くのがチャームポイントのヤギです。

そしてこちらは恥ずかしがり屋のなつちゃん。

産んだ子供が残念ながら病弱で亡くなってしまいましたが、
なつは元気です♪


■こちらはルビーローゼル。
葉っぱを利用できるローゼルです。

去年2月の沖縄やんばる旅で譲っていただいた種です。

まだまだ出荷できる段階ではありませんが、
実ローゼルと違い、周年収穫できるので、使い勝手は良さそうです♪

妻的にはお茶も香りが高く、
塩漬け、ジャムもイケる万能型らしいです。

現在、色々試行錯誤をしています。
台風20号の通過でがっつり葉にダメージを負ってしまいました。

通年利用できるローゼルとして、今後に期待ですね!!


■こちらはうちなーローゼル。
母島ローゼルより1か月ほど収穫が遅い晩生品種です。

鮮度保持の観点からは母島ローゼルに軍配が上がりますが、
こちらはクリスマスシーズン前に収穫&加工できるので、
去年は赤を活かしたいお菓子作りによく使ってもらっていました♪

今年は去年より多めにうちなーを栽培しています☆

今年は今のところ1度も台風の直撃を受けていないので、真っ直ぐです♪

■おなじみ母島ローゼルは絶好調!!

そろそろ蕾を付ける頃ですかね~
今年も収穫開始は9月下旬の予定です。

さあどうなるか楽しみです♪


こちらは愛知のローゼリアンの今井さんに譲っていただいた細葉ローゼルのパープル種。

初めての栽培なので色々試行錯誤です☆

これは早くも蕾を付けています!!


■こちらは自家採種・島オクラです。

島の夏野菜としては欠かせませんね~~!
大きくなっても割と筋が入らず、
美味しさを楽しめるのが特徴です♪

こちらは自家採種・モロヘイヤ。

我が家の夏バテ防止には欠かせない夏の葉物です☆

時々騒がれるほど注目を浴びているモリンガ。

こちらは台風20号の通過ですっかり葉を枯らしてしまい、現在再生中です(#^.^#)


■カナダ、日本の中部→東北と周って来てみて、
自分たちが住んでいる母島の良さを再確認しました。

こちらは運よくグリーンフラッシュを撮影できた瞬間です♪

ある日、17時過ぎに会議を終えて畑に向かったら、
空があまりに美しく焼けていたので急いで家に戻り、家族みんなで夕陽を見に行きました(笑)。

すると、なんとまあ素敵なグリーンフラッシュ!!
これは太陽が水平線に沈む瞬間に条件が揃ったときに見れる奇跡の瞬間。

僕の30倍くらい毎日夕陽を見ているのに見たことがなかった同世代友人たちも初とのことでした(笑)。

そんな美しい夕陽で1日を〆ることができて最高です♡

なかなか毎日見に行くことはできないのですが、
1日たりとも同じ景色はないし、
夕陽を見に行くという行為、時間そのものが最大の贅沢な気がするのです。

今年は返還50周年のイベントで島っ子の同窓会が開催されました。
自分たちはまだ島に移住して15年程度のよそ者ですが、
島で育った娘たちは小笠原がふるさと。

嬉しそうに再開を分かち合っている島で育ったみんなを見ていると、
いつか自分の子供たちがこんな風に島に帰ってくることもあるのかなと思って、
ジーンとこみ上げてくるものがありました。

■南崎や北港、
いやいや鮫が先展望台から跳ねるハシナガイルカを眺めながら、
こんなことも暮らしの中に当たり前にあるのが、
やっぱりすごい事なのだなと再確認できました♪

そしてこの夏の思いっきりのこの青が大好きです!

小笠原のこの青は独特で、深く濃いブルー・
ボニンブルーと呼ばれています♪

先便では妻の友人が母島まで遊びに来てくれました。
去年も予定していたのですが、台風で来れず、今年はそれのリベンジで大成功!!

いつもそれぞれ当たり前の暮らしをしている、その同じ時間に、
この地球のどこかでイルカは跳ねて、
鳥たちがさえずっている、
美しい自然があるということを知ってもらえたかなと思います。

見知らぬ土地へ旅をすることで、人は強く優しくなれる。

そう感じた夏休みでした(#^.^#)

困った人を当たり前に助ける国 【カナダ旅行記③】

2018年08月28日 | 旅行記 カナダ
■今回、カナダで20日近く過ごしていて、
心底、感動したことがあります。

それはバンクーバーシティの都会の中でも困ってる人を
みんなが当たり前に支える姿勢でした(*^_^*)

色んな場面場面でそれを見かけることができました。

バスの中で高齢者が来たら当たり前にさっと席を譲るし、
全盲の方がバス乗り場を探していたら、
さっと手を出して乗れるまで支えるし、
車いすの方がいればバスはバス自体の高さを下げ、ステップを出し、
中の乗客はその区画を空け合うのです。

日本でも見かけないこともない光景なのですが、
何というか、みんながみんな当たり前に優しいのです!

日本みたくみんながスマホを見ていて無視や、
寝ている振りなどをしている光景を見ません。

日本の都会の公共交通では高齢者や妊婦、子どもが立っていて、
目の前の普通の大人が座っているのが、
哀しいことに当たり前の光景です。

高齢の方に席を譲ると「年寄扱いするな!」と怒られるケースもあります。

カナダではフォローしてもらう受け手も紳士でした☆

横断歩道を渡るときも、
みんながみんな、
ちゃんと遠くからスピードを落とし、譲るのです。

僕たちが交差点近くで立っていたら、
その交差点にかかるすべての車が止まり、「渡んなよ~」のジェスチャー。
こりゃ渡らない訳にはいきません(笑)。

これは田舎でも島でも都会でも関係ありませんでした。

カナダは精神的に先進国であると感じ、
日本は精神的に後進国であると感じました。


■カナダでは色んな場面で私たち家族の旅行者に対してもとても良くしてもらいました♪

バンクーバー島からフェリーで本土に渡り、
バスでホースシューベイからバンクーバーのUBCにある宿に向かうバスの車内で、
初めてのバスの利用で右往左往していたら、
周囲にいた乗客が「こうして行けばいいよ!」「私も行くから案内してあげる!」
といって、みんなが支えてくれました♪

もお、バス内の雰囲気があまりに優しくアットホームでした(*^_^*)
なんて気持ちにゆとりがある人達なのだろう…

バンクーバー市内の大通りのホットドック屋のおじさんは、
注文した品物以外にも飲み物やトッピングなど色々サービスしてくれました♡

以前の記事でも書きましたが、
バスの利用で現金で支払う場合、
コインが絶対必要と分からないで乗っていました。

それをバスの運転手と話していたら、
「いい旅をしてね!」とサービスで発券してくれたり、
英語があまりできなかった私たちを見かねて、
バスの運転手がマイクで「乗客で日本語できる人はいませんか?」と呼びかけてくれて、
バスを見送ったあと、あまりの感激で長女が泣いてしまうほど、
カナダの人たちはとても優しかったのです。

フライトキャンセル事件の時にも
カナダ在住のたまたまその近くにいた二人の日本人の方が、
英語があまりできない私たちを本当に良く助けてくれました。


■日本とのその雰囲気の違いに驚き、心底感動しました(*^_^*)

なんて気持ちにゆとりがある人達なのだろうか!!
自分たちも今までやってきていたつもりでしたが、
カナダのそれは遙かに超えたものでした♪

自分たちも沢山支えて、フォローしてもらった事を、
次は自分の身の回りの人達に恩返ししていこうと思います!


■また子どもたちにとっても、
母島を出て、内地に行けば人は優しくないと思う印象が多かったと思うのですが、
文字通り、泣くほど優さを受け取る経験を通して、
人の優しさの素晴らしさを再確認できたと思います。

そして、
自分たちも困った人がいたら当たり前にフォローできるようになってほしいと思います。

ケビンの言う「それが僕の歓びだから!」がそれを物語っています。

今回のカナダ旅行で頂いた、
大きな大きな宝物のギフトのひとつとなりました☆


台風の接近!!母島・日常の有難み♡

2018年08月22日 | 母島 日常 日記
■母島に帰って来て1週間過ぎました。
3日前は台風19号今は台風20号が最接近してきていて、外は強風が吹き荒れています。

今年の台風は本当に小笠原に来襲する場面が多いのですが、
今のところそのすべてがいい意味で予想を裏切って、小笠原直撃直前でコースを変え、
今のところ直撃を免れています。

これは昨日台風前に行った南崎での高波です。

小笠原は航空路がなく、24時間かけて船で来るのが唯一の手段。
夏の着発運航の最後は残念なことにおがさわら丸が欠航となってしまいましたが、
今年は台風の多さの割に、見事に欠航が少ない夏と言えると思えます。

ちなみに我が家の夏休みはカナダ行きの台湾、帰りの成田、島に戻る時ともに台風を寸前でかわし、
日本でお盆周辺で東京~高山~富山~新潟~山形~仙台~東京と1400㎞くらい運転しましたが、見事渋滞にも当たらなかったです!
なんというか、とにかくツイている夏でした(*^。^*)

■台風接近で外は強風ですが、海の中は意外と穏やかでした♪

北港の海の中は小さな稚魚が大きな群れを作っていました!

風波は立っていても、うねりさえ入っていなければ、海の中は平和で心地良い世界♡

島の海にようやく帰って来れて、
魚に囲まれてご満悦の次女です(*^_^*)

自分で潜って、シャコガイやエイにちょっかいを出して遊べるようになってきました♪


■夕陽を見てゆっくりするのも島の日常ならではですね~

最近は台風の影響か美しい夕陽はお預けですが、やっぱりこの時間が大好きです♡
日没まで畑で働きたいのと、夕日を家族で見たい気持ちのせめぎ合いがあるのです♪

この日常が本当に有難いものだと、
外に出るとしみじみと感じます(#^.^#)


こうして町の灯りに不時着したオナガミズナギドリを保護して、
浜辺で放鳥する横で、子供は砂遊び(巣を作っているらしい)。

う~ん平和だ(笑)。

島に帰れば鳥獣保護員としての仕事も沢山舞い込んできます。
現在、子育て中のオナガミズナギドリが集落の灯りに寄せられて不時着したりします。
そのままだとネコや交通事故の危険があるので、
翌朝まで段ボールの中で保護し、放鳥するのです。

母島で暮らして不便な事、困ることはもちろんあります。
人口450人の狭い社会ですし、良くも悪くも都会では味わえないようなことも沢山。

そんな母島にこうして家族で暮らせることは本当に有難く、
一日一日を大事に暮らしていきたいなと思います♪

僕はこの母島の暮らしが大好きです♡

さあ、台風はこれからどうなるかな~?

最高のホエールウォッチング 【カナダ旅行記②】

2018年08月20日 | 旅行記 カナダ
■初めて観る事が出来たシャチに感動したことは言うまでもないのですが、
更に感動したのは、
ジョンストン海峡のホエールウォッチングのレベルの高さ、
参加したツアーの素晴らしさでした。

海の生き物に対する姿勢、アプローチ、操船の仕方、魅せ方、
そして離れる引き方、
どれも野生動物と自然に対して敬意を払う超一流のものでした♪

いたずらに追いかけ回すわけでもないし、
接近する時も自主ルールである200m以内はエンジンオフ、
クジラを囲うことなく、
クジラの進行方向、そして背後にはアプローチせず、
群れに接近するときは直角ではなく、
ゆっくりと斜めから接近するアプローチ。

テレグラフ・コーブもアラート・ベイも
ボートでホエール・ウオッチングを行うのは1社のみで、
競い合って接近するなど皆無の世界。
(トフィーノでは複数の業者がツアーを実施していました)

そしてそのどちらも情報は常にシェアし、
隠し事はしないフェアな関係とのことでした。

話を聞いて、参加してみて色んな意味のプロフェッショナルを感じた、
最高のホエールウォッチングでした♪



■同じバンクーバー島とカナダ本土付近の海域を舞台にしている、
大都市でもあるビクトリアでは(ピージェット湾が舞台だそうです)、
やはり船同士の競争や自主ルールの守れない場面があり、
オルカ達もナーバスになっていると聞きました。
(そうではない紳士的なボートも多いそうです!経験者情報!)

以前、父島で何度もそんな場面に遭遇し、
それ以来はボートでクジラに接近するツアーにあまり参加しなくなった僕にとって
今回のウォッチングは久々に嬉しい野生動物と自然のツアーでした♪

この冬、妻が見てきた
座間味のホエールウオッチングもまさにそのような感じだったらしく、
僕もいつか座間味のツアーに参加してみたいと思っています。



■最初にホエールウォッチングツアーに参加したのは、
バンクーバー島で古くからネイチャーガイドが始まった歴史のあるトフィーノのツアーでした。

利用したショップは[AQUATIC SAFARIS」。
30人乗り程度のボートでした。

その日はジョンストン海峡と違い、
外海に出るツアーでしたし、海況もさほど良くありませんでした。

しかし、コククジラを初めて見ることができました♪

ツアー自体はさほど酷いアプローチでもなく、
とても好感のもてるショップでした。

トフィーノは観光リゾート地で、
ツアーも複数の会社が行っていました。

私たちが参加したショップは女性の気のいい船長さん。

見つかったザトウやコククジラが船に囲まれつつある場面はありつつも、
距離感も特に問題なかったと思います。


■とても気に入ったツアーは
素晴らしい港町のテレグラフコーブにあるウォッチングツアーでした。

テレグラフ・コーブはとてもおしゃれな港町。
木でできた浮桟橋に沢山の船が並んでいます。


そこでホエールウォッチングを敢行しているSTUBBS ISLAND。

とてもクールなベテランの船長で操船も気配りも魅せ方も一流でした♪

乗ったボートは30人乗り程度の大きさのものでした。

直接の鯨類を見る以上に、
ガイドでもないのに何故かそれに関わる人達のアプローチや雰囲気が気になる僕と妻(笑)。

ナイスミドルな船長による乗る前の安全確認などの説明がありました。


ガイドは若い女性で、
ツアーの最初に船に乗る前に陸で様々な解説がありました。

ほんと色んな鯨類を見る事が出来るんですね~!

実際に私達はオルカ、ザトウクジラ、イシイルカ、アザラシを見る事が出来ました!


ツアーの最後には海生哺乳類を捕食する回遊型オルカと
主にシャケを主食とする定住型のオルカ体内の蓄積する有害物質の差の説明など、
環境教育も積極的でとても面白かったです♪
(もちろん英語が得意でもないので、基本ちんぷんかんぷんですw)


こうした環境教育というものが実践されているレベルの高さを垣間見た気がします。

僕があまりに魅せ方と引き際が素晴らしく感動したので、
船首からキャプテンに向かってナイス!のポーズをしたら、
素敵な笑みを浮かべて、親指でOKのポーズを返してくれました。

超カッコいい!!

■バンクーバー島から船で45分ほどの離れた小島コーモラント島にあるアラート・ベイ。
ここはかつて、インディアンのクルクル族が住み、トーテムポールが築かれた島。
今は漁業を主に暮らしています。

そこで唯一のホエールウォッチングをしているショップ、Seasmoke。

ビジターセンターの気のいいインディアンの女性に紹介され、訪れました。

とても気さくで経験豊富、意識の高い
私たちはそこのショップの奥さんに沢山の説明を頂きました♪
※主に長女の英語通訳で話をしております(笑)。

冒頭で書いてきたような、
ジョンストン海峡でのホエールウォッチングの話。

とても丁寧に、そして自然に対して敬意を持った意識に感動しました。

話を聞いて、翌日のツアーに参加することを決めました♪

鯨類に対する音の影響も最大限考慮したエンジン、
10人乗り程度の小さなボート。

操船するのは気のいいなまり英語のナイス・ガイ、ジョン。

とても丁寧なアプローチと楽しい話術の雰囲気で、
素敵なツアーをしてくれました♪


このツアーに参加した時に着せてもらったツナギ。
浮きにもなるし、防寒、防水のスペシャル。

とても暖かく、モコモコなのに動ける代物でした♪

帰国してから知った事ですが、
これは「ムスタング」というツナギで、
北海道で海鳥調査している方によると、
アメリカ人と共同調査した際に向こうが持ってきたほどのものだそうで、
「救命ベストは命は助けない!これがないと助からない!」とのこと。

この上等なツナギをこのショップは子供から大人まで揃えていて、
船は少数だし、
船を新しくする際にエンジンを極力音の小さいものに変えるし、
素晴らしいなと思いました(*^_^*)
多くのショップは船を大型化、規模の拡大を図るものです。
それなのに、ここは鯨類に対しても、
環境に対しても、
参加する人間に対しても見事なバランスで対応していると感じました。


バンクーバー島でのホエール・ウォッチングツアーの代金はほとんどが3時間で100ドル(約1万円)程度。
小笠原のツアーは1日(6~7時間)で1万ちょい。

僕はカナダのガイドの様な質であれば高いと感じなかったので、
小笠原の価格や運行時間などは考える予知があるかもですね。

安ければ、長ければいいものではないと思っています。

■自然というものは人が搾取し自由にしていいものではなく、
大自然にお邪魔しているという、
自然に対して畏敬の念を忘れないツアーに、
遠く離れたカナダで出逢えてとても嬉しかったです♪

僕自身、
母島で観光ではなく野生動物に関わる保全の仕事をしているので、
これからこの学んだことを更に生かして行ければと思います☆

念願のシャチ(オルカ)との出会い♡ 【カナダ旅行記①】

2018年08月17日 | 旅行記 カナダ
■僕は子供の頃から何故かイルカ・クジラに惹かれていました。
図書館やTVの生き物地球紀行で
クジラの場面を見ては何時間も過ごしていたのを覚えています。

その中でも、特別好きだったのがオスのシャチでした。

年頃の男の子にとって、
英名でキラーホエールと呼ばれるシャチ(オルカ)は、
グッと心を鷲掴みにするには十二分な存在でした。

オスの天に向けて高く伸びた2mの背びれ。
鯨類で唯一、
地球で一番大きな存在でもあるクジラを群れで襲う存在。

バルデス半島で砂浜に大きな体を乗り上げてまでオタリアを捕食するもの、
群れで一斉にクジラを襲うもの、
定住型・移動型・沖合型などの、
多様な捕食パターンと世界を股に掛ける分布。

もう、挙げればキリがないほど魅力満載のシャチ。
今回のカナダ旅行での目的のひとつ、
シャチをこの目で見る事。

そのシャチを見れたことは本当に嬉しいことでした♪

■アラートベイとテレグラフコーブ、トフィーノの3カ所、
ツアーに参加しました。
その圧倒的に大きなオスの背びれ。

針葉樹が美しいレインフォレストを背景に、
白い霧のようなブロウ、
ゆったりと泳ぐオルカの群れ達。

この落ち着いた雰囲気で、
見る方も見られる方もゆったりとした気持ちで過ごせたのが何より気持ち良かったです♡

これを眺める僕と妻、子供達。

長年の夢が叶って、本当に嬉しい瞬間でした♪


■初めて観るシャチは15頭近い群れで、
様々な行動を魅せてくれました☆

ブリーチング、
テイルスラップ、
スパイホイップ、
ペックスラップetc...

いやはや、お腹いっぱい過ぎるほど魅せてくれました!


水面で呼吸する際は他の鯨類に比べて、
割と水面に顔を出し気味な印象でした。

背びれの長いオスにいたっては、
ぬぼ~っっと背びれからゆっくりと現れます。

ほんとにどうしてシャチのオスはこんな背びれになったのでしょう?
中には骨もなく、飼育下ではだらんと下がってしまうオスの背びれ。
バショウカジキのように旋回には向いていると思いますが、
推進には抵抗でしかない気がする…

個人的には完全にカッコつけの為だと決めつけて、納得しています(笑)。

ちなみに定住型のシャチよりも回遊型のシャチの背びれの方が鋭く尖っているそうです。
これは泳ぐための特性というよりは、
家計の違いと考えられています♪


ジョンストン海峡のシャチはそのほとんどが定住型(レジデント)で、
主に魚(主に鮭)を餌としており、
哺乳類はほとんど襲わないとされています。

そのせいか、ザトウクジラがシャチの横でまったりと泳いでいて、
ビックリしたほどです!

いつも母島では冬で出逢えるザトやん。
こうして夏にカナダで会えると、なんだか嬉しくなります♪
(気候的には夏のカナダは、冬の母島位だったので、まったく違和感なし!)
ザトやんの存在感は相変わらず最高でした☆

ジョンストン海峡のシャチについては
長年に渡り、体の模様、ヒレの特徴、声の解析が進んでいて、
このエリアのシャチは家系図も含めて、すべて把握されているそうです。

ポットと呼ばれる主に家族単位のグループで行動し、
親と共に過ごす子供、孫などで構成されているそうです。

群れは主に母系で構成されているようです。

とても高い知能が知られるシャチ。
その家族単位で独自のメロディーを奏でているとのこと。
いったいどんな会話をしているのでしょう?

定住型(レジデント)のシャチは比較的大きな群れ(10~20頭程度)で行動し、
声を盛んに交わしながら狩りをするに対して、
回遊型(トランジデント)のシャチは5頭以下程度の小さな群れで行動し、
あまり声を出さず、静かに忍び寄るハンターのように行動する違いがあるそうです。


今回はやはりオスの背びれのカッコ良さに惚れ惚れして、
心から幸せな気持ちに浸っていました♡


■小笠原にも時々シャチが出没することはあります。
今年も5頭程度の群れが春先に父島沖で確認されたと聞きました。

小笠原でシャチが現れると、一気にマッコウクジラなどの鯨類が姿を消すそうです。
哺乳類を捕食しないジョンストン海峡の定住型と違い、
沖合型や回遊型は群れで海獣や大型の鯨類を捕食します。

海の生態系の頂点に君臨している訳ですね~
いや~ほんとカッコいい!

オルカだけで、こんなに書いてしまいました(笑)。
ウォッチング自体やショップの感想などはまた別の機会に書きますね~

★素人ながらですが、今回のオルカウォッチング、
動画でも撮れたので良かったらご覧ください♡



ホームが好きって嬉しい(*^_^*)

2018年08月15日 | 母島 日常 日記
■長い長いサマーバケーションを終えて、
ようやく母島に帰って来ました♪
島のみんなに「お帰りなさい!」と言われるのが嬉しくて、
長女と二人、
「やっぱ、母島だよね!」
と喜んでいます(笑)。


帰って来た母島は台風接近の影響か、
海は少し波があり、
曇っていました。

が、
道行く人が挨拶をする。
可愛い子供たちがいる。
自分の仕事場がある(フィールド、畑、介護、郵便配達etc.)。
安心して暮らせる地域である。
大自然に囲まれている。

そんな、当たり前の環境が、
たまらなく愛おしくて、
有難い場所に暮らせているのだなと、
旅をするたびに、外の世界を見るたびに思います♪

全てに感謝ですね(*^_^*)


■島に帰ってくる1日前、
東京の竹芝桟橋で妻と次女を内地に置いて、
僕と長女のふたりで乗船しました。

こんなに島に帰れるのが嬉しいとは、自分でも予想外(笑)。

留守中に一番気がかりだった畑も
ほとんど台風の被害はありませんでした!
ホッと一安心。

ローゼルやモロヘイヤ、オクラも帰ってすぐに食べれるのが嬉しい♡

約1か月間、畑や家畜の世話をしてくれた方々のお蔭です。
本当にありがとうございました!



■この夏は人生で一番車を運転した夏でした♪

カナダ本土でケビンに運転してもらった4000kmには遠く及びませんが、
僕自身、
バンク―バー島で約600㎞、
日本に帰って来てからは東京~飛騨高山~富山~新潟~山形~仙台~東京と約1400km。
もう十二分に運転しました(笑)。


■そして、おがさわら丸で父島に着き、
母島行きのははじま丸に乗り替えする間、
なんと3時間もあったので、
前浜でガッツリ泳ぎました!

これで体を島モードに完全移行できました♪

去年の夏休み帰り、
おが丸で高熱を出してぐったりしましたが、
今年同様、前浜でガッツリ泳いだら、治ってしまった経験があります(笑)。

個人的には苦手なクーラーにやられていたと思っていますが、
父島に降りた瞬間に「海に入りたい!」という衝動を感じ、
長女に止められるのも振り切り、泳いだら治ったという経験(笑)。

海は偉大です!!



約1が月も遊びほうけたので、
鬼の様に仕事は溜まっていますが、
十二分にカナダ、日本と充電しまくったので、
あとは突っ走るのみです!!

この夏のカナダ旅行の記事もぼちぼちアップしていこうと思います♪

またまた皆様、よろしくお願いしますm(__)m




カナダ旅行無事に終了! 最後のギフト

2018年08月09日 | 旅行記 カナダ
■約19日間のカナダ旅行を終えて、無事に帰国できました。
帰国した翌日からは早速、飛騨高山に移動してきていてます。

日本車の運転のなんて楽なことか(笑)!!
千葉~飛騨高山への約350kmの運転はもはや長距離に感じなくなってきています♪
そして日本の風景の色の濃さに親子でビックリしておりました(笑)!

飛騨高山の手筒花火祭を眺めながら、
日本の風情はやはり良いなぁと再確認しました。

さてさて、話はカナダに戻ります。
戻らないわけにはいかないのです。

カナダ旅の最後にとっておきのギフトが盛沢山だったのですから。


■それは借りていたケビンの車とナナイモでお別れし、
公共交通でバンクーバーシティを移動するようになったら出逢いはじめました☆

ある時、市内のバスの利用で現金で支払う場面がありました。

ですがコインが絶対必要とはつゆ知らず、
大きな金額の紙幣とクレジットカードしか持っていませんでした。
(多くの人はSuicaみたいな電子マネーで利用していました)

それを知ったナイスガイな運転手は、
最高の笑顔でチケットを無料で発券してくれたのです!

そして彼は言いました。
「このチケットで今から90分、1ゾーンエリアを自由にバスに乗れる。いい旅をするんだぜ!」と。

その後は英語があまりできなかった
慣れない私たちを見かねて、
バスの運転手が車内マイクで
「乗客で日本語できる人はいませんか?」と呼びかけてくれたり、
とても優しくしてくれたのです♪
車内はとてもアットホームな雰囲気になったのです☆

目的のバス停に着き、
家族全員で運転手さんと握手をし、
見えなくなるまでみんなで見送りました。

長女はつぶやきます。
「どうして、こんなに優しいの…!?」
すると、あまりの感激で長女が泣いてしまいました。

彼女にとって、すごく良い経験になったと思うのです。

カナダの交通機関での優しさ、気配りの素晴らしさには、
他にもいっぱい感動したので、
また改めて記事に書こうと思います♪


■もうひとつのギフトといば、
カナダを発つ予定の最後の晩に発生した、
エンジントラブルによるフライトキャンセルが
この旅の最後にふさわしいものでした。

日本に帰国する為に乗る予定だった、
台湾行きエアチャイナ(深夜2時発)がエンジントラブルで
予定より7時間待たされた挙げ句に、
フライトがいきなりキャンセルされました。

ここまでは、まぁあり得る話です。

しかし、エアチャイナは代替えの他社便、宿も用意できないという信じられない方針を打ち出してきました!!

予定されていたフライトが運行をやめて、
窓口に200人を超える長蛇の列が出来た時点では以下の対応でした。
・2~3日後の同社の便を代替えとする。
・チケットと同額の払い戻しのみ受け付ける。
・電話番号を伝えるので、自宅に帰ってから電話してほしい
(ほとんど繋がらず、つながっても自動ガイダンスばかり、なんとかオペレーターにつながっても、2日後のチケットの待機登録のみできるというだけ)

しかも窓口は2カ所だけだったので、
私たちが窓口にたどり着いたのはキャンセルから5時間後、
フライト予定から12時間後でした。

現地で空港で10年以上業務で関わっている人もこんな事態は初めてだという異例中の異例の事態でした!!
これには中国人も含む多くの乗客が怒り、
空港は長い時間、騒然としました。


中国の人のスタンスなのでしょうか?
何を言おうと、決して謝ることはなく、
言う言葉は「それが私たちのポリシーだ」と。

そんな相手に、
その場にいた奇跡の最高メンバーが一致団結し、
なんと20時間にも及ぶ交渉の末に
代替えの他社航空便(エアカナダ)、
宿(なんと、シェラトンホテル)を用意してもらうことができました♪

予想外の最後の「最高の宿」に向かうときの
夕日の美しい広がりは忘れられません。


こちらはヘトヘトでしたが、
最後に高級な宿に泊まる奇跡が発生したので、
存分に楽しむことにしました♪

豪華なプール付きだったので、
次女も大いにハッスル!!


こんな高級なホテルに泊まることは、
きっと一生涯ないでしょう(笑)。



■超頑固なチャイナエアラインとの交渉に関しては、
全然、日本語以外ができない私たちを
たまたま同じその場に居合わせた
カナダ在住の日本人のふたりが、
すごく助けてくださいました!

20時間に及ぶ交渉も、その後の結束も、
このお二方の存在なしではあり得ませんでした。
本当にありがとうございます☆

この事件のお陰で台湾経由の
東京行き、沖縄行き、富山行き、ベトナム行きに乗る予定だった他人同士が見事に集まり、
とても素晴らしい出逢いとなりました♪

名付けたチーム名は【チームフライトキャンセル】(笑)!!

そした長女にとってもカナダで活躍する大先輩、
素敵な高校生の友達にも巡り会え、
最高の一晩を過ごしました♪

ほんと英語をもっと頑張らなければと思ったし、
運行会社に対しても間違っている部分はきちんと強く訴える必要性を強く感じました!

結果、ヘトヘトになりましたが、
1日遅れでみんなそれぞれカナダを発つことができることになりました。
あと1日フライトが遅れていたら、
台風13号が関東に直撃するのと重なり、
こんなにスムーズに帰国できなかったでしょう☆

紙一重で帰国できて、
台風接近直前に関東を脱出することができました。
もう、旅の醍醐味過ぎて言葉がありません(笑)。

そして最後に、
1晩ずっとぶっ通して、
さらには翌日の夕方までずっとフライトキャンセルの対応をしてくれた
エアチャイナの職員本当にお疲れさまでした!
(交代や応援の人員を用意しない会社の姿勢も疑問!)

最後に残ったエアチャイナの二人とガッツリ握手をして笑顔で別れられて、
嬉しかったです♪

チームフライトキャンセルの中からも、
真摯に対応しれくれたスタッフのファンができたのには笑えました♪

お返しとして、
これからもっと目の前の困った人にはフォロー、サポートしなければと強く思いました。

みんなありがとうございます!

飛騨高山の美味しいみたらし団子を食べながら、
まだまだ沢山ある旅のギフトを考えていました。

ほんと、ピンチはチャンスなのですね☆

もう少ししたら母島に帰るので、
色々まとめようと思います。

お楽しみに♪

バンクーバー島との出逢い

2018年08月04日 | 旅行記 カナダ
■約1週間のバンクーバー島での滞在を終えて、
バンクーバーシティーにやってきました。

ずっとロッキー山脈やバンクーバー島北部の田舎にいたせいで、
大都会の凄さに圧倒されています(笑)。

市内を走る2連チャンのバス内で5人かけのシートになんと普通に横になって寝ている人がいました。
誰も注意しないで、普通に過ごしている光景。
凄過ぎます(笑)。

最後に苦手な都会(笑)に1泊し、
いよいよ日本に帰国です。

乾燥して涼しかったカナダ。
きっと日本本土は猛暑なのでしょうね~
暑いときは綺麗な海に飛び込める母島生活が今とても恋しいです。
大好きな島に帰れるまで今しばらくは我慢我慢。


■今回、とても気に入ったバンクーバー島、
最北端の港町ポートハーディー。
そこはまったく観光地化されていない静かな美しい港町でした。

大好きな人にも出会えて、
とてもいい時間を過ごすことができました♪

そこを拠点にテレグラフコーブやアラートベイに
オルカやトーテムポールを見に行ったりしました。

ずっと見たかったオルカ。
ザトウクジラやマッコウ、イルカが当たり前にいる小笠原にシャチが出現するのはとても稀です。

今回、バンクーバー島のジョンストン海峡にいる、
定住型のオルカの群れをウィッチングすることができました♪

圧倒的に大きな2mを超えるオスの背びれ!
心底カッコ良かったです!
家族で過ごし、遊んでばかりいる子供のオルカ。

後に島に戻ったら詳しく記事を書こうと思っていますが、
生涯最高のホエールウィッチングを体験し、
野生動物にとても配慮したツアーで感動しました♪
初めて野生のラッコにトドやアザラシ、
イシイルカやコククジラも観察することができました。

次女は僕と同じく、
シャチがとても好きな様です♪

そんなツアーに家族で参加することができて、
とても嬉しかったです☆

■長女は苔むした世界が大好きらしい。
自分が住んでいる母島の乳房山や石門にもそんな世界があるじゃん!と
突っ込みを入れたくなるのをこらえつつ、
一緒に壮大な針葉樹やレインフォレスト、地衣類に感動しています。

カナダの大自然に感動しつつ、
自分たちが住む小笠原の大自然の素晴らしさも再確認する事ができています☆


■長女がバンクーバー島の高校の先生に話を聞いて驚いていました。
カナダでは夏休みが2ヶ月で当たり前に宿題はないらしいです。

自分の子供時代も含めて思うのですが、
夏休みの宿題がなければ、
もっと相当有意義な夏休みになると思うのです。

勉強したい子供、
勉強させたい親は各自でやればいい。

全員一律で強制でやることに、
いい学びがあるのだろうか疑問です。

学校の勉強以外の学びを存分に味わい、
過ごすのが夏休みだと僕は思います。
強制の夏休みの宿題というものは、
教員の自己満足と逃げの口実でしかない気がします。

カナダでキャンピングカーで家族でゆったりと過ごす様を沢山見ると、
日本の暮らしの改善点が少し見えてきた気がします。


■昨日はバンクバー島の最北端の港町のポートハーディーからナナイモまで、
ロングドライブでした。
この1週間、ようやく左ハンドルにも慣れました。
(右側通行には未だ慣れないw!)

借りたカナダの車(フォード社)はでかい!クラッチが重い(笑)!
それでも3速で100km/h超えは流石でした。

長距離の運転でヘトヘトになり、
無事にナナイモのフェリーに乗れて、心底ホッとしました。

重いバックパックを背負い、
これから世界の違う都会を観光していきます。

人口450人の超ど田舎の母島に住む我が家にとって、
バンクーバー島北部の田舎な世界はとても心地よかったです♪

ハクトウワシやカモメが飛び交い、
すれ違う人が挨拶をする世界です。

古いトーテムポールや、
先住民の博物館を巡りながら、
遠い昔、
ベーリング海が氷で繋がっていた頃に渡ってきた先住民の世界を想います。

装飾も音楽もアイヌに似た、
来た太平洋の海岸インディアン。

厳しい気候の中、
あまりに豊富な海資源の中で暮らし、
ただの一度も飢餓というものを知らなかったと言われる豊かな生活。

白人社会の進出により、
ラッコやアザラシ、ビーバーの皮の為の乱獲、
化石燃料が世界を牛耳る前の鯨油時代の捕鯨による乱獲、
ゴールドラッシュを超えて、
今は石油資源に翻弄される時代。

歴史に”たら”や”れば”はないけれど、
博物館に展示されている先住民の文化が、
展示されるものでなく、
今もなお当たり前に存在する時代だったなら、
どんなに違っていたのだろうと考えてしまいます。

狭い島暮らしの日本と違い、
資源もスケールもあまりに圧倒的な大陸での暮らし。

カナダではその中でもゴミの分別は進み、
今年、プラスチックのストローは紙や葦にシフトしてきました。

誰もが幸せになりたいと願って、
進歩してきたこの現代。

しかし、多くの問題が発生し、
常に人は変化していきます。
どうするのがベストなのかを常に自問自答し、
シフトしていくのが人の本質なのかも知れません。

我が家の子供もカナダでどんなことを感じたでしょうか?

人が何をしてきたかを知り、
これから何をしていくか。
どうしていきたいか。

沢山の学びを頂いた旅でした☆

多くの方のお陰でこうして無事に旅ができています。
本当に有り難うございます。

家に帰るまでが旅。
帰国まではあと少し。
帰島まではまだまだ旅は続きます。

気をつけて頑張るぞ~!!