無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、自給自足Life。~持続可能で豊かで自然な暮らしの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

土壌分析の家庭菜園活用法(土の化学性と土壌改良の基本)

2016-12-02 09:12:27 | 自然菜園の技術 応用編
本日、




いよいよ12月、師走に入りました。
十二月初日からは、急な打ち合わせで、松本に車を走らせたり、今年度最後の菜園教室の準備をしたり、仕事柄走る月になりそうです(笑)

このブログではご存じのように、コメント欄を無料の菜園質問boxにさせていただいております。
というのも、ほぼ一人で田畑をやりながら、菜園教室もあるので、個別の対応がどうしてもできませんし、
自然菜園コンサル業も有料で行っているので、菜園教室以外でご質問をお答えする方法をコメント欄にさせていただいた次第です。


今回、土壌分析に関して以下のようなご質問があり、限られたコメント欄ではもったいない良いご質問だったので、
「土壌診断についての記事がなかったので、質問します。
家庭菜園で畑を借りて1年経ち、土壌診断してもらおうかどうか考えています。
客観的なデータで今年の反省と来年どうするか決めようかな、と思っています。

農家では土壌診断する方はいますが、
家庭菜園の場合、どのようなメリットがあるのか、
どこに依頼すれば良いのか、値段など
教えて頂ければありがたいです。」


ブログにてご回答させていただきました。

雪も降ったりすると、春まで野菜を育てることはできませんが、雪の下で春までに土が良くなっているように秋に野良仕事しておくことはできますし、
春から菜園を行う方は、冬の間に土壌分析結果を知ることで、春からどのように土作りした方がいいのか計画を立てることもできます。

土壌分析は、プロの農家さんではもはや必須のデータになりつつありますし、堆肥・肥料屋さんは土壌分析なしでは商売にならない位ポピュラーな存在になってきましたが、

まだ家庭菜園で導入するのは珍しく、浸透していないことですので、基本的なことと、考え方、観方をご紹介させていただきたいと思います。



私は、自然菜園コンサルタントとして、個人や企業の田畑を菜園プランを立てる際に、必ず簡易土壌分析を行ってもらって、
3年計画で土作りとその方の希望が形になるようなアドバイスや指導をさせていただいております。


というのは、作物を育てているのであれば、作物を観ればある程度、生えている草があれば、その種類や生え方や分布などで、
土の善し悪し(化学性・物理性・生物性)がわかるので、時間をかけていけば数年後にはある程度の田畑になるようにお世話できるのですが、

草も生えていなく野菜も育てたことがない新しい菜園で、3年間である程度の結果を出すとなると、簡易土壌分析は欠かせなくなってしまいます

実は、土壌分析と一口に言っても、分析方法やどこまで分析するかによって、土の集め方、その量、価格がピンからキリまであります。
しかも、すべて数値化されているので、その数値をどこまで読み解くのかということがとても重要で、その上でその数値をどのように変化させるかという技術も加わるとプロ級の知識と技術が必要になるので、


家庭菜園の場合、pH、塩基Ca、Ng、K、P、そのバランス、EC、CECがわかればで十分ですので、
それがわかる簡易土壌診断、価格が3,000円前後で、農協(JA)、堆肥資材屋さん、ネットから、その分析に必要な土(その状態で)を採取して送ると1~2カ月で、
上の写真のようなデーターが届くと思います。

簡易土壌分析は、土の化学性のみが、数値で出てきますので、その数値がよけば絶対に良いということではありません。
例えば、人間でいえば、人間ドックの数値と同じで、その数値がよければ良い人かというと、調べた範囲で健康的に数値がよいというだけのことであって、
人の性格や、仕事ができるかどうか、どんなことに適性があるのかまではわからないように、
簡易土壌診断の結果によって、その菜園の個性や、風土、どんな野菜が育つか、なにが合わないのかまではわからないということ
です。

それでも、簡易土壌新してみると、みんなびっくりするのですが、余りにも塩基バランスが悪かったり、異常数値が出たり、野菜が育たない大きな理由はわかってきます。
それに、過去10年の私の生徒さんの数値を観ていると、その異常数値から勝手な思い込みで土作りされてきた結果の数値と思いました。
このまま無農薬・無化学肥料栽培するには、ハードルが高すぎる偏った農地が多すぎるので、現在では、どの菜園教室でも、簡易土壌診断を推奨
させていただいております。

土壌診断をして3年間、毎年同じ月に診断すると、土壌診断前の状態からどの程度改善したのか、野菜の育ちと共に観ていけるので、
実際1度土壌診断下から、良くなるということではないのですが、スタートの状態を知っておくのは大切だと思います。

それでは、実際にご相談いただいた上の2つの簡易土壌分析を観ながら、基本と要点を観ていきたいと思います。


Aの畑(庭)


Bの畑(元田んぼ)

Aの畑では、野菜を育てているが、全然大きくならない。
Bの畑では、まだ育てたことがない。という状況なので、

A,Bはいずれも家から5分以内のところにあり、土も掘ってみると同じ色の粘土質。生えている草も似たような感じ。
そのため、簡易土壌分析をしなけらば、いずれもクン炭、米ぬかを補って、様子を見るといった感じになりそうな状態でした。

ところが、実際に土壌分析を出してみると、全く違うことが明白でした。


今回わかりやすく、赤(最低欲しい数値:下限値)と青(これ以上要らない数値:上限値)で色をつけてみましたが、
この赤と青の間にレーダーチャートの線が入れば、バランスがよい、野菜が最低限育つ数値と観ることができます。

※あくまで、化学肥料農薬を使用した場合のレーダーチャートなので、赤と青の間で、正六角形になっても無農薬で最適値とは言えませんが、

このため、このAの畑の土は、
苦土(Mg)マグネシウムが欠落しており、リン酸(P)とカリウム(K)、石灰(Ca)カルシウムは、十分すぎるという感じですね。

栽培していて、野菜が全然大きくならないという理由が、苦土(Mg)マグネシウムにありそうですね。

リン酸(P)とカリウム(K)過剰による苦土(Mg)マグネシウム欠乏ともいえます。


一方、Bの畑では、リン酸(P)の欠乏、石灰(Ca)カルシウムがやや多すぎで、全体的には、苦土(Mg)マグネシウムとカリウム(K)もギリギリといった感じです。

水田に戻して、化学肥料を入れれば稲は育つかもしれませんが、
これからはじめて栽培する前に、リン酸(P)の欠乏を解決しないことには、野菜は難しいでしょうし。
最低限のリン酸(P)だけでも補給しても野菜は大きく育たないかもしれないので、石灰(Ca)を入れないように、その他の数値も底上げして、全体的な塩基バランスを良くすることで、野菜が育つ畑になると予想できます。


この正六角形レーダーチャートの塩基バランスだけで、ある程度の予想がつくのも簡易土壌分析の良い利点です。

では他の情報も併せてみていきましょう!


Aの野菜が大きくならない畑では、
一度の簡易土壌分析でこれだけ数値が出てきます。


大まかに見れば、

①CECが26.6という数値なので、

CECとは、菜園の胃袋の大きさ、器という意味では、
20以上あれば、良いので合格です。

10以下の場合、一度に養分などが野菜に行かず、漏れてしまうので、追肥が必要だと
警告してくれます。

詳しくいうと、
腐植に富んだ団粒構造が発達したり、粘土鉱物が強ければ、20以上ですので、
施用した肥料は長く保持されるが、反面、いったん微量要素が不足すると直りにくい。酸性化した場合、矯正に多くの石灰を必要としやすいので、
今回の傾向ですと、苦土(Mg)が欠乏しているのが致命傷だったとここでも観ることができます。

10以下ですと、保肥力が小さい為、肥切れが早い。肥料を多く施用すると、塩類濃度障害により根痛みや根腐れを起こしやすい。又、土壌が酸性化することが多い傾向があります。

②pH(H2O)が6.6なので、
pHとは酸性~アルカリ性かを示す指標で、1~14の数値で表します。
『7』が中性で、数値が小さくなるほど酸性が強いことを示し、逆に大きくなるほどアルカリ性が強いことを示します。

作物の種類によって生育に適した土壌pH値は違いますが、だいたい5.5~6.5であれば良いでしょう。

今回は、良い数値ですが、苦土(Mg)は一般的にアルカリが高い資材なので、種類や入れる量が多ければ、塩基バランスは良くなりますが、pHは高くなりすぎてしまうという矛盾が出てしまうので、資材の選び方がとても大切です。

③ECが0.06でした。
EC(Electro Conductidity:電気伝導度)とは土壌中に存在している肥料分の含有傾向を数値で表したものです。

つまり、チッソイオン濃度といったり、現在水に溶けている肥料養分の数値で、
農薬・化学肥料を使用しない場合は、0.08 ~0.12位になっていれば病虫害も少なく、野菜も育つといえますので、
今回の畑では養分不足もあり野菜が大きくならないという側面も見えてきました。

この菜園では痩せているので、米ぬかの補いに加えて、半分油かすにしたり、周囲の畦草などもしっかり敷いた方が良いと思われます。


最後に、なぜ、3,000円前後の安値でここまでの数値を分析してもらえるかというと、

資材使用量が明記されているように、
この畑では、以下の肥料を10アール辺りでいえば、深さ10㎝に、硫酸苦土(硫マグ)を80kg施肥してください。

つまり、勝手撒いてくださいと肥料屋さんが適切に、肥料を売るために開発されているからです。

その通り施肥してテコ入れしてもいいのですが、

今回は、有機JAS適応のpHがあまり高くない天然の水溶性マグネシウム(硫酸マグネシウム)を使用してもらいました。
そして、同時に土の団粒化も進める意味で、畝の上に、モミガラ堆肥、米ぬか、クン炭を混ぜて浅く耕してもらいました。

同じように、Bの元田んぼを観ていくと、




CECはOK。

pHもOK。

ECは、この畑であれば、米ぬかの補いよりも、米ぬかと油かすを合わせたものを発酵させて早めに補うか、
クラツキなどして前もって植える場所を豊かにしておいた方がよさそうです。



この資材使用量を元に、

ようりんも塩化カリウムも化学肥料なので、

ゆうきJAS対応のバッドグアノとクン炭、そして元田んぼなので、数値に出ていない水はけを良くしながら、数値の改善も含め、
モミガラ、モミガラ堆肥、米ぬかを畑全面に施してもらってから、畝立て、通路に緑肥mixを蒔いてもらいました。

とても石灰が多い畑だったので、石灰系は投入しなかったのも特徴です。

というのは、市販の堆肥の多くが、pH6.5など調整済みのものが多く、
堆肥を短期間につくるために、表示義務のない石灰を使い堆肥化するので、隠れ石灰があるので注意がいる
場合が多いからです。


つまり、今回同じ地域の同じような土を簡易土壌分析してみたら、全く傾向が違い、投入するテコ入れ資材が異なり、

原因が分かったので、それに加えて、簡易土壌診断には出て来ない物理性や生物性も改善できるようにご指導させていただきました。


その結果は、まだ1年目なので途中経過に過ぎませんが、概ね野菜が育つようになりました。

ところが、土壌分析以外の問題(地下水の移動、獣の害)なども出てきたので、を今後対策しながら、
今年、来年土壌分析も同じ時期にしてみて、土(菜園)を育てながら、野菜も育つ、3年後には、実際にお世話する方にとって野菜が自然に育つ菜園になってくれることと思います。

土壌分析がすべてではありませんが、きっかけであり、ツールとしてはとても便利でわかりやすいので、使わない手はないと思います。

まだ、地面の地温が10℃以下になっていない方であれば、冬を迎える前に、土壌分析の結果を受け、土にテコ入れをし、春を迎えたときに、改めて土壌分析をし、栽培中のお世話に役立てるというのが、農家さんも取り入れている方法です。

簡易土壌診断をやる際は、前もって土を提出する量や土の状態(乾燥させるか、させないのか)を調べておき、
調べる菜園の5か所から深さ10㎝の土を集めて、混ぜてすぐに検体として送るのが大切です。


土を適当に採り、時間が経ってから、必要量以下ですと、数値があてになりませんから。

参考にしてみてください。




来年度の自然菜園スクール2017は、より分かりやすく、より実践的にバージョンアップの予定なので、お楽しみにしていてくださいね。
ホームページから、12月末頃から募集を始める予定です。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は12/7(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。

・冬の土づくり/米ぬか、クン炭づくり
・無農薬野菜の種や品種の選び方など
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11/26(土)楽園信州移住セミナー(東京)に講演に行ってきました。

2016-11-29 09:10:53 | 出張菜園教室
本日、の予報。




先週末、東京に出張に行ってきました。

久々の東京出張だったので、連載雑誌の打ち合わせ(NHKさん、学研さん)も前後に入り、移動移動の忙しい出張となりました。

メインは、長野県主催の移住セミナー「11/26(土)楽園信州移住セミナー(東京)」で、
長野県内のたくさんの市町村合同の初企画で、


県のマスコット「あるくま」君がお出迎えで






各ブースで、各市町村の相談も受けられるといったイベントでした。


開場では、うちでもお世話になっている安曇野の農家民宿「安曇野地球宿」さんも撮影協力した、
PR動画「しあわせ信州」がエンドレスで流れていました。








今回は、講演会で、講座ではないので、すごく緊張しました。

今回、現在家庭菜園の連載させていただいている「田舎暮らしの本」(宝島社)の推薦があり、ミニ講演会をさせていただくことになりました。

というのは、菜園講座であれば、家庭菜園について興味のある方が、その内容に合わせて受講するので、お話しやすいのですが、
講演会では、もっと関心事が広く、幅の広い方々に向けてお話するので、慣れておりませんし、難しいからです。

今回は、日頃お世話になっている生徒さんたちも数名駆けつけてくれ、とても助かりました。

実は、菜園教室を約10年やってきた中で、振り返ると参加者の10%位の方が、その後長野県外に移住しており、
農的なノウハウを修めて、移住したのかなーと思っておりますが、意外にも多くの方が、菜園教室後に移住しているので、

最近では、移住、自給自足をテーマにした「自給自足ライフスクール」も開校した次第です。

実際のミニ講演会では、
前半、自己紹介も兼ねて、どのような自然菜園スクールを開催しているかなどご紹介させていただき、

後半は、実際に生徒さんの中で移住した体験や、私の移住体験を加味し、
長野県への移住をする際に知っておくとよいポイントとコツをご紹介させていただきました。


午後は、一参加者として、午後は、津田 賀央さんの講演会にも参加させていただきました。

津田さんは、現在、ソニーという大企業で、週の半分東京で働き、
残りの半分は、長野県富士見町で、、「富士見町 森のオフィス」の仕掛人でもあります。
週3は東京のソニーに出社、残りは富士見町という2拠点生活をしている方です。

津田さんについては、この記事で移住の経緯が紹介されていました。

とてもハイセンスなお仕事と生き方をしている方だなーと思いました。
これからは、津田さんのように、都会と田舎をハシゴする生き方も選べる時代だと思います。
今後のご活躍を楽しみにしております。

津田さんはお仕事の合間で、菜園をやっているようで、拙著も読んでくださっているようで、個人的には、彼の菜園にも興味が湧きました。


都会にないものは、田舎にあふれていますし、
田舎にないものが、都会にはあります。

ここ数年で、田舎は人口が減り過ぎて、担い手たちもすっかり減ってしまいました。
都会は、より機能的、機械的にになった代わりに、人がそんなにいらなくなりました。

これからの時代、田舎と都会が共に良い関係を築きながらそれぞれの良さを発揮できるかが、焦点だと思います。

そして、より自由に自分らしく、自然に生き、地球に対して恩返しをしていく時代だと思います。

私は、拠点を田舎に置くことで、自給自足の暮らしを手に入れましたが、来る方やお仕事はより都会からやってきます。

今回の講演会は、改めて都会と田舎のあり方や人の流れを観ることができ、とてもよい機会になりました。

有難いことです。


来年度の自然菜園スクール2017は、より分かりやすく、より実践的にバージョンアップの予定なので、お楽しみにしていてくださいね。
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2016年内容充実で、
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自然菜園スクール11月(クン炭で焼き芋、堆肥の切り返し)

2016-11-23 17:36:07 | 自然菜園スクール
本日、




切り立ちこめる標高700mの長野県安曇野市で、11月の自然菜園(入門・実践合同)スクールを開催しました。

これまでに3回切り返した自然堆肥(畑の畦草、麦わら、モミガラ、米ぬかなど)を発酵させた堆肥もすっかり小さくなってしっとりとしてきました。

あと2回切り返したら、熟成させ来年から完熟した自然堆肥を畝立て、クラツキなど、教室で実際に使用しようと思っております。

自然堆肥造りは、正直手間がかかります。
手作り味噌のようなもので、自分で作るので、失敗しやすかったり、手間がかかったり、正直購入した方が早いと思われがちですが、
地域の有機物(土着菌も)を利用する点と、安全性の高い植物性の材料を使って堆肥造りするので、買えない高品質な堆肥ができます。

いきなり本を片手に造るのは難しくても、スクールで実際に造る体験をしておくと、身体で覚えてしまうので、
ポイントを押さえればその後自分たちでも再現して作ることができます。




全体の5%位の米ぬかをまぶしながら、乾いた部分に水をかけて補いながら切り返すと、失敗しにくくなります。


生徒さんも2回目の切り返しということもあり、段々切り返し積み上げるコツを覚えてきました。







今回は、寒くなってきたこともあり、先月収穫して熟成させておいたサツマイモをクン炭を焼きながら、同時に焼き芋にするコツも実践しました。

クン炭作りは、それ自体でも楽しいのですが、焼き芋やモミ酢作りも加わると、一石二鳥と楽しみ倍増です。

サツマイモは、良く洗い、焦げないように、濡れた新聞紙で包んでからアルミホイルで包む方法で、皮まで美味しく焼いていきます。






クン炭の焼き方は、いろいろありますが、短時間で3種類のクン炭を焼き分けるコツを実践しました。

種火が一番大切なので、最大火力になるちょっと手前になったら、




クン炭煙突を載せ、煙突から出る煙で、ワラや紙が焦げるまでしっかり空焼きし、




風上から空気が入りやすいように気をつけながら、もみを重ねていきます。




クン炭のクン炭たるゆえんは、鉄板の際で燻されてできていくモミの炭化です。






今回は、サツマイモを籾の間に重ねて芋も一緒に焼いていきます。


クン炭を焼き始めて、煙突から白い煙が出続けていたら、種火が消えずにしっかり火が燃え続けている証拠です。

クン炭を焼いている間に、


蕎麦の跡地の小麦の麦踏み






本科生(菜園区画つきスクール生)の個人指導。

今月のテーマは、秋野菜の美味しい収穫のタイミング、収穫の仕方、今年の反省、来年の春までにどのようなお世話ができて、
来年の菜園プランに活かせるかを自然観察を通じて学んでいきます。




私の場合、もみ殻は一度に積んでいくのではなく、どんどん加えていく方法をとっております。

最初から大きな山にすると、なかなか時間がかかってしまいますが、
ある程度焼けてきたタイミングで、クン炭煙突と焼けたクン炭の間に写真のようにもみ殻をサンドしていくととても早く焼くことができます。






ニンジン芋


上がパープルスイートロード、
下が、紅はるか


黄金千貫




低温長時間加熱と炭の遠赤外線のW効果で、3時間で270ℓのもみ殻と超おいしい焼き芋が同時に焼けました。

焼けたクン炭は、たっぷりの水(今回50ℓ以上)でしっかり水浸しになるように火を消し、灰(あく)を洗い流し、鎮圧して飛ばないように鎮火させて一晩以上置いてからしまいます。


焼き立ての煙くさいクン炭を堆肥の表面に撒くことで、冬の間ネズミの巣にならないようにします。




絨毯と薄いブルーシートで堆肥を保温し、再発酵を促します。

残すところあと1回で今年の自然菜園スクールも終わりになります。

雑誌や書籍でいろいろ伝えていても、伝えきれないことがたくさんあり、また実際に目で見て体験することで、頭だけでなく五感をフルに使って野菜と向き合えるのがスクールの特徴ともいえます。

来年度の自然菜園スクール2017は、より分かりやすく、より実践的にバージョンアップの予定なので、お楽しみにしていてくださいね。
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いよいよ秋も深まり、越冬準備

2016-11-10 15:22:12 | 日々の自然菜園
本日、


今日は、バケツの水が氷になるほどの寒い朝、日中でした。






今年は、とてもよい天気とは言えませんでしたが、夏野菜も良く育ち、霜が降りる手前まで長期間食べることができました。
ナスの枝葉を刈っていて、幹の太さにびっくりしてさぞかしがんばって根を張ってくれたことと思います。




ピーマンも同様の太さで、親指以上の太さに育つことができる土になってきたと嬉しく思います。




アスパラガスも枝葉を刈って、敷きつめて、来年の新芽アスパラが今から楽しみです。

翌年になって土が良くなっているように、前作をしっかり育て、次にバトンをつなぐことが自然菜園ではとても大切にしております。


夏にトウモロコシ、カボチャの畝だったところは、去年同様ターサイ畝にもどっております。


こちらは、ナスの株元で育ったハクサイ。

もうじき食べごろです。


こちらは、自家採種用の越冬ハクサイ。巻かないことでしっかり花を咲かせます。


こっちは、越冬キャベツ(春キャベツ)第一弾。

もしかしたら暖冬なら年内に巻くかもしれませんし、来春に巻くかもしれないので、2回に分けて植えてあります。


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タマネギの定植

2016-11-05 18:20:02 | 日々の自然菜園
本日、

朝は真っ白な霜の世界。こうなると、野良仕事は、完全に解凍するのを待ってからになります。
そうなると、11~17時と限られた時間になるので、段取りがとても大切です。


今年は、日照不足で、苗が遅れたため、うちでは連日育った分だけ、タマネギの定植を行っております。

無農薬・家庭菜園で、タマネギほど難しい野菜に入ります。

その一番の理由が、タマネギの苗に問題があります。
タマネギの栽培は、タマネギ苗が良くないと、まず失敗しやすいものです。

特に化学肥料と相性がよいタマネギは、有機物との相性の悪さもあって、抜きたてのタマネギ苗以外では失敗する率はさらに高くなります。

市販の苗は、写真のように、抜いてから数日たっている状態で売っていることもあり、この苗から育てるのは難しいものです。






この苗は、まだいい方で、抜いてから2日以内といった感じです。

それでも植えてから活着するのに時間がかかるので、


手当として、買った後すぐに根が乾かないように、水もしくは薄めた液肥に浸して回復させます。

購入苗は、まず化学肥料で育っているので、鮮度が良いものを選び、もし根の痛みが大きい場合などは、少し切った方がましといった感じです。

化学肥料は、根が多少傷んでいても、枯れていても水に溶けて強制的にタマネギに養分を送るので、このような苗でも植えてから水やりをすると、
しっかり活着しますが、

有機肥料栽培の場合、化学肥料の根がやり直しをし、回復した頃は、寒いので、どうしても活着が良くなくなります。


実際に10月末に、自家製の苗と市販の手当て苗を植え比べましたが、植えてから起き上がってくる(活着の合図)までの期間が10日位開きがありました。

自家製の苗は、植えて3日以内に起き上がってきており、遅れて市販の苗が2週間後に起き上がってきた感じです。


うちでは、2種類の自家製タマネギ苗を育成しております。




ポットで2~4本育てるもの


根はとても長く、しっかりしていて、必要な分だけポットから土を落として植えます。






もう一つは、セル苗。

1つのポットに、1~2本育てて、そのまま


線を頼りに植えていきます。セル苗は、植えた日から立っているので、植え痛みがないのが長所ですが、その分たくさんの苗を育てるのに場所が必要です。




ポット苗は、抜きたての根を切らずに、お隣さんと絡ませるように田植えのように同じ深さに植えていくのがいいようです。

タマネギ苗は、育てるのがとても難しいので、まず苗づくりで失敗しやすいので、どうしても市販の苗に頼りがちですが、なかなか良い抜きたての無農薬・市販苗がないのも事実。

そこで、ポット苗とセル苗で誰でもタマネギ苗が簡単に育てることができるように、研究中です。


新鮮な無農薬のタマネギ苗があれば、タマネギ栽培がより手軽になると思います。


2016年内容充実で、
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オクラのタネ採り

2016-11-04 03:26:49 | 日々の自然菜園
本日、の予報。


周囲の落葉樹も色づき、秋の深まりを感じる今日この頃。




我が家のハクサイも最終形態に近くなってきました。

ハクサイは難しい秋野菜の一つですが、ナスの株間の空いた所に夏に定植することで、とても簡単に育てることができるようになってきました。




オクラのタネ採りは、採種果であるオクラが良く育つこと。

そしてしっかり熟すまで樹で完熟させることと、カビさせないことがとても大切です。

風があり、雨の当たらないところで、良く乾燥させて、の間に一気に採り出すのが採りやすいものです。


タネ採りは愉しいもので、種が野菜になるように、野菜が種になっていく下りをみることができ、

実際に野菜の中に種ができているのを採り出すときは、わくわくドキドキします。

中のタネを採り出していると、「な~に」と息子が聴いて来るので、説明すると熱心に手伝ってくれました。




寒冷地では去年まで十分に種が採れなかった島オクラとも付き合いが長く、今年で5年目になります。

今年は、十分に種が採れたので、来年はもっと育てて、いっぱい食べたいと想います。

小さな種に詰まった大きな生命。

来年が今から楽しみです。


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サトイモ・ショウガの収穫保存

2016-11-01 11:49:41 | 日々の自然菜園
本日、






昨日の予報では、今日2度目の霜が降りそうでしたので、前日菜園教室明けで休もうと思いましたが、気合いを入れてサトイモ、ショウガ掘りを行いました。

寒冷地なので、2度目の霜では芋も傷みやすくなるので、1度目の霜で収穫保存を基本にしておりますが、
霜の翌日大雨だったので、晴天続きに収穫したかったので掘るには最高の条件でした。

まずは掘って、どれを種イモに残すのか決め、その株は日中干しておきます。




食べる用の芋の株は、子芋、親芋にばらしてからすぐに水で洗ってしまい、乾くように日中干します。




種イモにするものは、うっすら乾いたら、ばらさずにそのままは保存場所に移動させます。






現在は、ハウス内に穴を掘って埋めると、水位が高いため越冬できないので、落葉広いなどで使うバケットにワラを敷き詰め、埋めない簡易保存用バケットで来年まで保存します。




ばらさないで半乾燥させた株をひっくり返し、並べて籾と土を半々に混ぜたもので隙間を埋めて保湿します。


その上で、モミガラをたっぷりかけて保温します。

途中、木酢液を薄めた水やクン炭を併用しネズミ対策も怠りません。


最後に、ワラで覆い、補強します。

こうすることで、湿度を保ちつつ、保温させ、サトイモの保存の適温12~15℃になるように、5℃以下にならいように保存させます。




ショウガは今年大豊作でした。

45㎝オーバー、大きすぎる感じもします。ショウガは保存(15℃で湿度90%)がとても難しく、寒冷地では種イモ保存をあきらめております。

これからショウガの佃煮、ジンジャーシロップ、乾燥ショウガ、冷凍ショウガにし、美味しく1年間いただきます。




収穫後の畝は、米ぬかをうっすら撒いてから、隣の田んぼの稲ワラをうっすらマルチして、来年の準備に養生します。

今年の大干ばつ、大雨にも負けず、
年々、サトイモもショウガも良く育つ畝になってきてくれているので、来年も楽しみです。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

明日11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
・野菜の収穫・越冬保存のポイント/菜の花、野沢菜、ニンジン、ゴボウなど
・冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、有機物の種類と使い方、冬の米ぬか
利用法
・越冬野菜の越冬のコツ/保温材の使い方、モミガラ、ハコベ、ワラなど
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自然菜園スクール (自然堆肥の切り返し、雑穀の脱穀)

2016-10-28 18:00:31 | 自然菜園スクール
本日、のち

まさに今が降っております。
雨が降る前に、雑穀の脱穀、調整が終わったことは嬉しいです。




先週、自然菜園スクール安曇野校では、入門コース、実践コース共同の自然堆肥の切り返しを行いました。

1週間前に、積み込んだ自然堆肥は見事に発酵が始まり、湯気が出ておりました。

自然菜園では、毎年堆肥を入れなくても良く育つ、日々の野良仕事がテーマですが、
元々化学肥料農薬で疲弊した畑、元々庭で菜園でなかった場所、病気や連作障害が出てしまっている畑でも自然菜園が始められるためには、完熟の自然堆肥があると心強いです。

自然堆肥は、売っておりません。自分の畑で生えてきた草を中心に、ワラやモミガラ、落葉と身近なものを加え、米ぬかなどで発酵させる自給アイテムだからです。
また、植物性主体の完熟堆肥もなかなか売っておらず、自分で作った方が早いし安心、お金を使わなくても使えるので、毎年10~12月にみんなで造って体験して体で覚えてもらっております。








一回目の切り返しが最も大切です。

その切り返しから、堆肥の積み込みの善し悪し、水分量の加減、発酵ムラなど調整しながら発酵を安定させていき、
病虫害、草のタネなどを発酵熱と菌で押さえてしまいます。

堆肥は手間がかかるものですが、手前味噌のようなもので、一度造り方をマスターすれば、毎年1回造って、熟成させれば、新しい菜園の拡大、クラツキ、有機物マルチと多様できとても重宝します。




その後は、生徒さんの丹波黒豆の枝豆の差し入れを食べながら、
蕎麦の脱穀に勤しみました。

このコンパネ脱穀式は、蕎麦の他、エゴマ、麦、ダイズなど雑穀の大半が脱穀できるので重宝です。




叩いても脱穀できない、タカキビやモチキビなどは、板に荒縄を縛り付けた洗濯板のようなものが脱穀に重宝です。


天気がだったため、の2倍ほど脱穀が大変でした。






写真は、アマランサスですが、蕎麦もフルイと唐箕を使い、脱穀後の調整をしました。




翌日、晴れ間を狙って天日干しするのもとても大切です。




エゴマや蕎麦の実には多くの生き物たち(虫)が住んでおり、そのまま袋詰めすると大変なことになるので、
天気の良い日に2日間位かけて広げて生き物たちを逃がしてあげてから、唐箕をかけ最終調整します。

エゴマやアズキは、洗って、干し直すととてもきれいになります。

自然菜園スクールも残すところ、あと2回12月で今シーズン終了です。

2017年のスクールはバージョンアップでお送りしたいと現在準備中です。

2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
・野菜の収穫・越冬保存のポイント/菜の花、野沢菜、ニンジン、ゴボウなど
・冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、有機物の種類と使い方、冬の米ぬか
利用法
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モグラ・ネズミ対策

2016-10-26 10:12:14 | 日々の自然菜園
本日、


一昨日、ついに初霜が降りました。






軽い霜でしたので、日中には復活しましたが、これで季節がゴロリと冬に転がった感じです。
この時期までに、ネズミ、モグラ対策が済んでいるかで、被害が拡大するか、終息するのかが決まるって知っていましたか?



最近、ブログでも出版社さんからも「モグラ」対策のお問い合わせが多々ありましたので、ここでざっと私が知る範囲で、モグラ・ネズミとの共存についてまとめてみたいと思います。

私は専門家ではないので、誤りなどがありましたら、コメント欄にお寄せください。


この写真は、田んぼの畦に住んでいたモグラと遭遇した時の写真です。

モグラに関しては、冤罪が多く、菜園ではそんなに悪さをしないので、対策は難しくないものです。


この写真のように、モグラ塚と呼ばれる盛り土や、掘った穴が隆起しているようであれば、住んでいるのはモグラです。

モグラは、肉食動物のため、ミミズやカナブンの幼虫などを毎日食べています。

そのため、サツマイモや野菜の根っこがやられる被害は、モグラではなく、ネズミや昆虫の幼虫によるものと考えてもいいと思います。




そのため、モグラ塚がない場合に穴がったら、ネズミの可能性が高く、モグラの冤罪だといえます。




これら写真の穴は、ハタネズミ(畑ネズミ)で、自分で掘って植物の根や野菜、昆虫など雑食します。

一見するとかわいいネズミですが、
ネズミの被害は、せっかく野菜が育ったのにショックですよね。





家ネズミと呼ばれるネズミは、主に家や河川など水とエサがある環境で、冬眠せずに働くネズミで、モグラの穴などを利用して畑の野菜に被害を与えたり、
保存した野菜や穀類を食べ、被害を出します。


このようなフンがあれば、住んでいると思われます。


有機農家さんの知恵の結晶でもある「踏み込み温床」も「ネズミの温床」になりやすく、






発芽したばかりの苗がやれるケースが後を絶ちません。


育苗後、踏みこみ温床を壊すとネズミの保育場になっている場合が多いものです。


踏みこみ温床の場合、早期にネズミの経路に、粘着テープを置くと、捕獲しやすいものです。

まとめると
穴があり、畑の野菜などの被害がある。

①モグラ塚がある→モグラもいる→モグラの穴をつかって、アカネズミなどが野菜を食べ被害が出ている。
②モグラ塚はない→モグラはいない、ネズミがいる。→自分で土を掘るネズミがいる。



【モグラのみの対策】
モグラは、縄張り意識が高く、春の繁殖期をのぞけば、一定の面積に1匹しかおらず、そのモグラの通路が野菜の直下などになければ、野菜に被害をもたらすことはない。
また、モグラは、12時間以上虫などを食べていないと餓死してしまう。

つまり、モグラのいる畑で、モグラの被害がある畑は、未熟有機物が多く、ミミズや分解者が大発生しているため、モグラの行動範囲が野菜の根本付近にもあり被害になっている。
また、未熟有機物が多い畑=モグラの被害が多い畑は、未熟有機物により、病虫害の被害も併発しやすい。

そのため、未熟有機物の大量投入を控えたり、逆に、生ごみバケツ(モグラのレストラン)を畑の隅に設けてその周辺のみモグラが好む環境を用意し、モグラが野菜の下を通らないようにするとよい。

通常は、500㎡前後に1匹なので、モグラのレストランでのみ食事してもらい、他のモグラの侵入を防いでもらうために、飼いならすのも手です。


春の繁殖期など新規のモグラなど数が多い場合、モグラは、通常良く通る通路と、そうでない通路があるため、(使い分けている)
穴を潰してもすぐに直してしまう穴は、良く通る穴なので、上のモグラ捕獲器で捕獲するのも手。


以下は、ネズミのみ、もしくはモグラの穴を利用したネズミ対策になります。この対策は、モグラにも有効なため、ネズミ対策がモグラ対策にもなりますよ。


畦草刈りが基本。

春や初秋の畦の草刈りは、モグラやネズミの侵入や越冬を減らします。
ネズミやモグラの被害もすぐに発見でき、被害を最小限にしてくれます。

良く刈られた畦では、カラス、野良ネコ、イタチ、キツネ、トンビ、フクロウがネズミやモグラを補食しやすく、24時間警備してもらえます。

トンビやフクロウのいる畑の場合、同時に止まり木なども用意しておくと完璧です。

ヘビが住んでいる場合は、石垣や藪などヘビの生殖領域を残しておくことで、ネズミの穴の中まで追って補食してもらえます。


昔は、野焼きなどで、空き地や畦を焼くことで、ネズミや害虫などを避けてきました。


焼き立てのクン炭などで、野焼きの臭いを再現し、保存する野菜や、踏みこみ温床など新たに入ってくるネズミを避けるのもお奨めです。


ネズミもモグラも野菜の根に集まってくるミミズや昆虫の幼虫が大好きです。

ネズミは、根菜が大好きなので、栄養を溜めた根そのものを食べてしまいます。

そこで、写真はアスパラですが、根の周りなどに支柱を挿すのも効果的で、一直線に掘られないように配置したり、たまに挿し直して移動させます。

もちろん、モグラ対策で効果的なプロペラ扇風機もモグラの経路や野菜の側に、たまに移動させながら挿しておくと効果的です。

【補足】
ネズミの穴の場合に、ブドウなど甘い子供用のチューインガムを一口大に切っていれると、翌日なくなります。
それを1週間位続けていると、ガムを食べにこなくなり、たぶん腸閉塞などで亡くなるという、方法を師匠に教わりました。


うちでは日々、ネズミ、モグラの嫌うコンパニオンプランツのネギを混植することで、日々野菜の根本のガードを固めております。


越冬させないように秋には、ニラやニンニクも混植します。


もし野菜を定植、もしくは種まきする場合、ハタネズミなどのネズミの穴があった場合、




クン炭を焼いたときにできるくず炭をネズミの穴をふさぐように数個入れてから穴の真上にならない場所に野菜を定植、種まきします。

自然な農業をやると、自然にモグラやネズミがやってきます。
それを殺鼠剤やトラクターで耕して対策するのは、最終手段として、なるべく使わない方法をこの20年模索してきました。

その結論が、日々の野良仕事です。
つまり、モグラが菜園を縦横無尽に掘りまくるような畑にするのか、ネズミがどんどん増えて野菜の被害が大きくなって、野菜が育たないようになるのかは、
日々の野菜栽培における管理方法で決まると思います。

どんどん野菜も良く育ち、モグラ、ネズミが多少いても野菜に被害がないのが最良の野良仕事で、些細な日々のお世話でそれができます。

例えば、
1)ネズミなどの食害のあったサツマイモやラッカセイをそのまま土に残す。
2)畦の草を刈らずに、草ぼうぼうの畑にしてしまった。
3)野菜などにネズミ、モグラの被害が出始めて、そのままにして被害を拡大させてしまった。
4)何の対策もせずに、野菜を育てている。
5)未熟な有機物をとにかくたくさん投入したり、やみくもに暑く有機物マルチをしている。
6)収穫しないでそのまま放置している。
7)不耕起栽培で放任している。


1~7)までのものが、いずれか1つあっても被害は拡大しますが、2つ以上あると被害というより人災(餌付けの結果)といってもいいと思います。

ちょうどこの初霜が降りる頃が、来年のネズミーランド拡大するかしないかの瀬戸際ともいえます。
是非、サツマイモ、ラッカセイ、ニンジンなどの収穫時に、被害がある方は、そのままにせず、来年に越冬させない、被害が増えないよう心がけて反省を活かしてくださいね。


2016年内容充実で、
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来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
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夏野菜の片づけ=来年への準備

2016-10-25 02:59:47 | 日々の自然菜園
本日、のちの予報。

昨日は、自然菜園スクール【安曇野校】の雑穀&蕎麦の脱穀、調整を行ってきました。
それは、今度のブログでアップしますね。




この2枚の写真の違いは?




霜が降りる前に、まだ枯れていない晩秋のトマトです。

赤い実や食べる分だけ青い実を収穫し、夏野菜を片付けながら、来年の春の準備に入りました。


まずは、支柱に残ったトマトの枝葉を30㎝位にのこぎり鎌やハサミでカットし、株元に育っているキャベツやハクサイにマルチしてあげます。


こんな感じです。

キャベツやハクサイがまんべんなく光が当たり、トマトの草マルチで嬉しそうですね。






そのキャベツさんたちの根があまりない場所に、トマトの草マルチをかき分け、無臭ニンニクを植えていきます。




トマト畑が、キャベツ畑、ニンニク畑に変わりました。

自然菜園では、単なる片づけ、草刈りは行わず、次々と野菜がよく育つように、草を刈り敷き、どんどんリレーで野菜を植えていきます。
その結果、どんどん次々野菜が良く育っていくので、耕してリセットする必要もなく、暇もありません。

鹿児島の屋久島の縄文杉たちは、落雷などで倒れると、その切り株のそばにすぐに何かが生えてきて、また杉林になっていき、絶え間なく生き物の生命がバトンダッチされ、リレーされていきます。

次々なんでも植えていいわけでなく、一番自然に育つだろう自然の摂理に適った野菜のリレーをすることによって、トマトは、キャベツを育て→キャベツは、ニンニクと育ち→来春レタスも加わり、またトマトにもどっていくわけです。




トマトの隣の畝で、先日収穫したカリフラワーもそうした生命の循環の中、立派に育ちました。

この菜園は、自然菜園に農薬・化学肥料の畑だったところから4年目を迎えております。

去年から、より野菜が自然に育ちやすくなり味も美味しくなってきて、今年は特に美味しさに風味が加わり、後味も楽しめるようになってきました。

連綿と続く自然の営み、生命の営みを感じつつ、今年の野菜の終わりと来年の始まりを感じております。

今朝は初霜かもしれない天気予報です。

霜は、世界を一変させ、いきなり冬に突入モードに切り替わる時です。

絶え間ない変化と、変わらぬ営みによって生かされていることにただただ感謝です。


2016年内容充実で、
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城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
・野菜の収穫・越冬保存のポイント/菜の花、野沢菜、ニンジン、ゴボウなど
・冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、有機物の種類と使い方、冬の米ぬか
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