無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、自給自足Life。~持続可能で豊かで自然な暮らしの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

せたがや自然農実践倶楽部さんと見学会&稲刈り

2016-09-25 20:40:57 | 出張菜園教室
本日、
最高気温29℃。久々の晴れ間に、近所では週末ということもあり一斉どこもかしこも稲刈りラッシュでした。




今週末は、東京のせたがや自然農実践倶楽部さん一行の1泊2日自然菜園ツアーでした。

昨日は、自然菜園の見学でした。
今日は、友人の田んぼで育てている「亀の尾」の稲刈りをみんなで行いました。

着いて早々、北アルプスを背に、棚田の絶景をみながら、自家製栗茶きん絞りをいただきながらのお茶タイム。




わずか1アール(100㎡=1畝)程度の棚田に横一列に入っての稲刈り。




身長ほどのとても長いワラを2つに割って、昔のお米用の背高はざ足にはざがけしていきます。

昔の品種はえてして、今のお米よりも背が高いものですが、今年の亀の尾は凄すぎです。

160cm以上の背丈、穂には200粒以上もの籾をつけ、4本植えで25本にも分けつ、凄すぎです。


絶景を背に、みんなで協働で稲刈り。

みんなが一つになって汗をかきした。


その後、この田んぼの地主さんの好意で、お庭の栗拾いもさせていただきました。

まさに秋を象徴する素敵な一日でした。

2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

次回は、10/5(水)18:30長野市城山公民館です。
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秋の自然菜園見学会【自然菜園見学会コース】

2016-09-23 08:25:44 | 自然菜園スクール
本日、の予報。
長雨が続きます。各地の農作物、人命、生活が心配ですね。


昨日は、雨でしたが、自然菜園スクール・自然菜園見学会コースの今年最後の秋の見学会でした。

現在、年3回が限界ですが、自然に野菜が育つ姿や自給に必要な田畑の今を少しでも見て、感じてほしく、見学会を開催しております。


雨だったので、最初の時間は、室内で、3つの自然菜園の概要をガイダンスしました。

現在、農薬化学肥料を用いていた畑を自然菜園にした4年目の1枚。
元田んぼを自然菜園に転換した2枚。(1枚は、3年目の重粘土。1枚は、1年目の火山灰土。)です。






ここは、農薬・化学肥料で行われてきた畑でした。粘土が強く、水はけも悪く、化学肥料なしではスギナとドクダミが茂り、野菜が育たない場所でしたが、
緑肥作物が育たないほどのものだったので、自然堆肥をテコ入れして、まずは緑肥作物を育ててからの抜本的な転換が必要でした。

今では、トマトが7~8段までよく育ち、


株元では、キャベツやブロッコリーがすくすく育っております。


今回の見学会のテーマは、「自家採種」だったので、出羽小茄子(でわこなす)の採種果など見てもらいました。


この自然菜園は、自給自足をテーマに設計されているので、田んぼがついております。

田んぼは稲刈りが終わった後で、はざがけと呼ばれる天日干しで熟成中です。

自給用の田んぼは、狭いところをしっかりタイミングよく手入れするに限ります。

タイミング良く3回除草に入った(入らなくてもあまり草が生えないが、稲の生育促進のため)田んぼは、草がほとんど生えず、稲が元気に育つので、収量も味もアップします。


自給に欠かせない友達として、自然養鶏があります。

生ごみはエサになりますし、野菜くず、古い種子、作物残渣(もみ殻)などはエサや鶏床になり、卵や鶏糞(鶏床)の恩恵にあずかれます。

市販の鶏糞は、ブロイラーと呼ばれるゲージ鶏舎で短期間に輸入トウモロコシと抗生物質などで効率的に育てた鶏のフンなので、安心できないものです。
というだけでなく、鶏糞での家庭菜園の失敗談が後を絶たないからです。

病虫害の質問者の原因を探っていった結論として、生ごみ堆肥か市販の鶏糞の大量使用に行きつくことが多かったからです。
実際に産廃なので、とても安いいわゆる乾燥鶏糞ですが、これを単独で3年以上過剰に投入した家庭菜園者の土は、病虫害が出やすくなりがちです。

というのは、乾燥鶏糞は、チッソが多く化学肥料並みの効き方をするので、あげ過ぎは病虫害を招き、
単独で鶏糞肥料をあげ続けても、土は団粒化されず、腐植が増えず、食味を落とします。
鶏糞で育てたジャガイモ、トマトが腐るととても臭いように、保存にも向かず、病原菌が多くなりがちになります。

鶏糞は、胃袋を持たない鳥特有の砂肝ですりつぶした未消化な2色のフンですので、食べたものがそのままフンに含まれやすいからでしょう。

新鮮な草や野菜や国産の穀類でのびのび育った鶏は、健康なフンをします。
それを四六時中、足で蹴って耕し、鶏床をつくり、その床で砂浴びをします。
そんな鶏床を1年に1回分けてもらい、踏み込み温床に使うと発酵温度が高く維持しやすく、その後良い育苗土ができます。






川を渡るとホタルの出る畑に着きます。

去年急に借りてダイズを育て、今年は自然菜園に切り替えて1年目の畑です。

1年目の畑は元田んぼですが、土が軽い火山灰土だったので、いくつか工夫するだけで1年目から野菜が育ってくれています。





最後に、今年3年目を迎える元田んぼの自然菜園の見学です。

重粘土のため、通常は限られた野菜しか育たない、しかも今年は干ばつの後の台風の長雨で野菜が育てにくいのですが、病虫害、生育不全もなく自給できております。




この時期秋野菜の間引きが本格的になってきます。

間引き菜はベビーリーフとして、サラダやお味噌汁でいただくととても美味しく、今日のランチでもメニューに入っております。

間引きのコツと、各野菜の間引き菜の味を五感で味わって見学してもらいました。


本日の自然菜園ランチのメニューです。


ワンプレートにするとこんな感じです。


ナスのスープは大好評でした。


友人が秋分の日に合わせておはぎを作って持参してくださったので、食用ホウズキ、柿の葉のお皿でのサービスです。


本日のデザートは、若干寒くなってきていたので、黒米のお餅入りのココナッツミルクお汁粉でした。


最後に、見学会のミニ講座「自家採種」の座学と感想会を行いました。

自家採種は、家庭菜園での古くて新しい醍醐味です。

感想会では、各々が感じた自然菜園の感想のシェアと自分自身の畑の紹介などを出しあい見学会をより深いものにしてくれました。

見学会は、準備・片づけと何かと大変ですが、多くの友人たちに手伝っていただき、参加者の方のご協力などで無事終わり喜んでもらえたので、疲れが吹っ飛びました!

明日は、東京のせたがや自然農のご一行様の1泊2日の自然菜園見学会です。

今日はその準備と、役所に行ったり、秋は大忙しです~

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次回は、10/5(水)18:30長野市城山公民館です。
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自給稲作の勉強会9月(稲刈りとその後について)

2016-09-20 17:30:45 | 自然菜園スクール
本日、

台風大丈夫でしょうか?今年は大干ばつで野菜が良く育たず、今度は長雨で野菜がまた高くなりそうですね。


そんな中、9/19(日)は自然菜園スクールの「自給稲作の勉強会」を開催しました。

台風の影響で、稲刈りができなかったので、前半は講義、後半は見学会にいたしました。


実際にいろいろな栽培方法の稲を比べてみると、一目瞭然。


右から慣行農業のコシヒカリ。生きた葉っぱが1.5枚で、穂が半分以上枯れています。

中央は自然稲作のコシヒカリ。葉が3枚最後まで生きており、穂は3分の1枯れていますが、籾の付け根はまだ青いです。

左は、自然農法の品種コシヒカリの突然変異株「ハタハッタン」。不耕起で育っており、葉が4枚あり、まだまだ全体的に青いです。


去年の黒米のお餅を入れたココナッツミルクのお汁粉を食べてほっくりしてから後半の見学会です。


稲刈りした後に大雨(長雨でまだ降っております。)


脱穀したり、秋起こしできるように、排水は欠かせません。

稲刈り後は来年の田んぼへの準備開始なので、油断できません。




場所を大岡の田んぼに移動しての見学会。

不耕起と耕起の違いや、標高が850mでもここまでよく育つという稲の可能性を見学してもらいました。


「亀の尾」というコシヒカリ、ササニシキの祖先の古いお米。

通常では、倒れやすく、分けつしない品種なのですが、なぜか20本以上の分けつで、1穂に200粒以上ついております。

大岡の田んぼでは、元々の土が良く、水が良く、このような栽培にむいているのでしょうか?出来すぎる位良く育ちます。

一件は百閒に如かず、見学会はとても勉強になります。

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稲刈りの工夫

2016-09-18 06:37:36 | 日々の自然菜園
本日、。台風16号の接近のため昨日の夕方からの長雨に突入。


昨日は、耕した田んぼのコシヒカリの稲刈りはざがけでした。

最初は、ゆっくり楽しく2日くらいかけて丁寧にやろうと思っておりましたが、台風の影響で、夕方から長期間雨になる予報でしたので、気持ちを切り替え1日でやれるところまでやると決めました。

稲刈りそのものは雨でもできるのですが、前日までに雨でぬかるんでしまうと稲刈りの効率がとても悪く、稲も泥で汚れたり、仕事が大変になるので、稲刈りまでにいかに乾かすかが一つのポイントになります。

生徒さんの中から有志6名での稲刈り、田んぼの野良仕事は、1人でやるよりも家族と、家族+友人知人が加わるととても楽しく無理なく一斉収穫できるのでお米の品質も揃い有難い限りです。

今年は、稲の発芽率が50%と低く、3~4株植えの予定でしたが、2株植えになったので、収量と食味を落とすまいと、稲の生育を促進した結果、予想通り、稲がちょっと寝てしまいました。

お米の収量は、1株当たりの穂の本数×穂の粒数×お米の大きさや重みで決まるので、寒冷地出水が冷たく分けつに限界がある我が家の田んぼの場合、現在3株植えが妥当なので、2株だと分けつ仕切らず収量が落ちる可能性が高かったのでの、穂につく米粒数、お米の大きさ重みを増した結果、穂が重くなり、倒れがちになります。

ちなみに、コシヒカリの穂の粒数の平均的な数は、この地域の90粒前後です。
今年のうちのコシヒカリは、150~160粒位になったようです。


前日までの畦の草刈りはとても重要です。

稲刈りがスムーズに行くだけでなく、
①畦から長靴底について草のタネを持ちこまない
②イネミズゾウムシなどの越冬を防ぐ
③ネズミ、モグラの越冬場所にしない

など来年の稲作の準備にもなるからです。


そして、鳥よけの糸ももれなく回収しておきます。

釣り糸もそうですが、野生の鳥の羽根にからんだり、草払い機にからんだり、事故の元になるからです。


稲の収穫のタイミングは、一般的には、穂の半分位が黄色くなったら刈り時とされます。

最近では、農協さんの一斉刈り取り伝達や、土が乾いたら(機械が入れるので)刈るに変わってしまいましたが、自給用のお米では、刈り時が美味しさの目安にもなるのでとても重要ししております。

若過ぎれば、未熟。
全部枯れてしまったら、同割れや食味の低下につながらるからです。

自然農法などの収穫の目安は、穂先が3分の1枯れたらが収穫時になります。


というのは、自然農法などの肥料でなく、土の力で稲を育てる場合、写真でもわかるように籾の付け根がまだ青いお米になりやすく、半分まで枯れてから刈るとやや老化気味のお米になったりなったりするからです。

というのは、美味しいお米の見極めのポイントですが、
そして、稲刈り10日前後まで田んぼに水がある状態を維持しておりますので、最終的に稲の穂の下にまだ元気な葉が3枚ほどついております。

通常の化学肥料栽培では、稲の穂の下に葉が2枚あれば御の字、1枚あるかないか位になっているもので、稲刈りの1カ月前くらいから水を切ってしまう方も多く、ひび割れる位まで干してからコンバインで収穫、脱穀を同時にします。

自然農法のように土の力で育てたお米は、ゆっくり育ち、最後まで葉をつけ根を張らし、お米(モミ)を充実させようとするので、出穂後4週間は水を張っておきお米の粒の大きさ、重さを充実させます。

となると、穂の長さが長く、最後まで枯れない生命力で根と葉が残っているだけでなく、最後まで種に養分を溜めようとするので、どうしても籾の付け根が青く残るわけです。

つまり、美味しいお米は最後まで籾(種)を充実させることができ、青さが残るお米が特徴になってくるので、まだ元気なので刈るタイミングが早いように見えてしまいがちです。


また、自給米はさらに美味しくなるように最後の最後まで籾を充実させるように、はざがけといって天日でゆっくり干して籾(お米)の充実を図ります。

そのため若干早く刈ってしまってもはぜがけすることで、何とかなってしまう点も天候不順の昨今ではとても大切な点です。


はざがけで使う荒なわもほどき方を間違えると大変な目にあうので、(実体験から)
中央の小さな輪になって止めているワラのみ取り除くと、スルスルと出せるようになりますよ。


稲刈り機(バインダー)の調整も前もってやっておきます。

※それでも、途中調子が悪くなったり四苦八苦しました(笑)


道具の準備も畦周りに怠りなくしておくことで、田んぼから出て探しに行かずに済みます。


稲刈り機が刈りやすいように、機械の枯れない場所などは手刈りで行います。

今年はちょっと寝てしまったので、バインダーの刈り取りが下手な私は、みんなの力を借りてせっせと手刈りしました。

バインダーは、便利なのですが、刈り残しやタイヤで稲を踏んでしまったり若干もったいないことをしてしまいがちですから。


稲刈りの上手な友人から伝授(見て盗んだ業)したのが、通称「北の屋刈り」。
ぬかるんだ場所での手刈り(稲刈りは)穂が泥につきやすく、足も取られやすく、大変ですが、この方法を利用するととても無駄がなく稲刈りができます。

写真のように、進行方向に稲を重ねがら刈っていきます。
通常だと稲を一束ずつ重ねずにおいていくのですが、置きに行く手間が必要ですが、このやり方では、切り株の上に束ねる場所を載せ、縛りやすくした配置で、
穂を前の束の上に載せていくので、穂が地面に極力触れず、わざわざおきに行く手間もないため、刈りながらどんどん並べていきます。

その後、縛りながら戻っていけばいいので、ほとんど動かずに最低限の往復のみで稲刈りがどんどんできるので、足も疲れません。

友人も農家の祖父に教わったとのことで、昔の人は1カ月以上手刈りでどんどん刈っていくのみなので、どんな天候でも疲れないで無駄なく刈れる技術を知恵によって育んだことでしょう。




うちの地方では、一般的なはざがけの仕方で、三本脚のはざ足にスギの長棒をかけて、二段でかけていきます。

細かくは、ご紹介できないのですが、拙著『自給自足の自然菜園12か月』(宝島社)を参考にご覧いただき、
10日から20日間干している間に雨でも台風でも、抜けおきたり、倒れたり、はざ木が折れたりしないように、しっかりはざがけしておきます。

うちでは、太めの束にし、二段に重ねることで、ゆっくり乾燥しながら、お米の追熟を促します。




稲刈りも重要ですが、稲刈り後の田んぼの様子やイネ刈り後の半年が来年の稲刈りを決定づけるので、稲刈り後はとても重要視しております。

今年はヒエはゼロ(去年は2本)、コナギの小さいのが数か所に合った程度で、ほぼ草がない状態で無事育ったようです。

草がないことよりも、稲が良く育った上に草がないことは褒められるべきポイントです。

草がなくても稲がそだっていなければ、草も育たなかったといえますし、稲が育っても草が育っていたら、稲がまだまだ本気を出し損ねているし来年も草に悩まされるでしょうから。

草を抑えるやり方は田んぼ一枚一枚違いますが、草を抑えて、稲を育てて、最終的に稲が草を抑えてしまうように栽培できれば、土の力を発揮できた良いお米を育てたといえるでしょう。


この田んぼは寒冷地ということもあり、春までに切り株を含め如何にワラを分解させ土にしておくかが課題で、来年の草の生え方を左右させます。


そのため、稲刈り後すぐに、うっすら米ぬかを撒くことにしております。

どんどん寒くなっていくので、生き物が活動しなくなったらワラの分解は、なかなか難しくなっていきます。

稲刈り後が最も土が乾いている状態ですし、すぐに乾いてしまうと微生物もダメージを受けていることでしょう。
そこで、田んぼが乾きすぎないように。米ぬかというエサ、そして油膜を張り、生き物が活動しやすい下地をはざがけしている20日間ほどしておきます。

そんな小さな一手間で、
糸ミミズや微生物が秋の内に増えることができ、春まで無事越冬できてば、来年の田んぼに水を入水して間もなくトロトロ層の発達が良くなるような気がします。

そういう意味では、米ぬかは肥料としてあげるのではなく、
お米が育ちやすい環境(土、生き物、草抑え)のために「補った」といえるのではないでしょうか?

今日からの長雨でまた田んぼが水が張られますが、一度しっかり乾かした田んぼで排水が良くできていれば、土の生き物が増え冬までにワラが分解されやすくなるでしょう。

そういう意味でも、無農薬の自給用の田んぼは、田植え~稲刈りではなく、稲刈り~稲刈りまでが重要だと思います。

今年は、発芽率こそ悪かったですが、稲はとても太く、固く仕上がっていて、粒もとても大きくなってくれていたので、食べるのが今から楽しみです。

昨日手伝った方に感謝し、稲に感謝し、自然に感謝です。

今年の稲刈りが始まりました。いよいよ秋の超農繁期のピークです。


2016年内容充実で、
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土ボカシ&再生育苗土の発酵切り返し

2016-09-06 19:19:55 | 自然菜園の技術 応用
本日、
30℃を超える暑い日が続きます。








友人から山ぶどうの剪定枝をもらってから、5年目にしてはじめてたわわにブドウが実ってくれました。

現在、無農薬果樹栽培を勉強中です。
キュウリパイプを使った山ブドウ栽培の様子を観ています。

キュウリパイプでの棚づくりであれば、通常のブドウ棚よりも簡単ですし、山ブドウ特有の問題も解決でき、無農薬でのブドウ栽培が容易になりそうな感じです。

山ブドウでジュースにしたところ、とても濃厚で美味しかったです。
来年から本格的な収穫になると思うので、たくさんジュースができたらビネガーもつくってみたいですね。


雨の予報があると、その前に焼いてしまいたいのがクン炭です。

その日は、風も穏やかで、クン炭日和でした。

クン炭は、育苗、種まき、堆肥造り、雪とかしとして重宝しますので、年内にある程度焼いてつくっておくと重宝します。


簡易踏み込み温床の土も発酵から1週間たちましたので、一回目の切り返しを行いました。




厚みは15㎝位でしたが、酵母菌?糸状菌?が発達しておりました。

ボカシ造りでいうはんぺんと呼ばれる自然の菌の集合体ですね。
材料の割合と、水分、空気が適切ですと、発酵は菌などの働きのお蔭で、スムーズです。

このままだと、発酵で失われた水分で、水分不足のため発酵が止まってしまうか、焼け堆肥(過発酵堆肥)になってしまうので、
水分と切り返しによる酸素を供給し、


表面だけでなく、全体が発酵できるように、菌糸が全体に行くように切り返しを行いました。

現在は、日中暑いので、発酵の勢いが良く、水切れ、酸素不足になりがちなので、初期の切り返しがとても大切です。




同じく先週の自然育苗タネ採りコースで行った土ボカシも1週間目の最初の切り返しをしました。

こちらもいい感じに発酵してくれていたので、水分をたしながら、切り返し、また富士さん型にし、発酵を促進させます。

コツを得れば、堆肥造りはとても簡単で、失敗も少なく、なにより売っているものよりも良質な完熟堆肥を手に入れることができるのでお奨めです。

市販の堆肥は、完熟チェックを行うと腐敗もしくは未熟のものが多く、
昔でいう厩肥と呼ばれる、家畜フンの比率の多いものが主流です。

というのも家畜のフンは産業廃棄物で、処分できない場合は、堆肥化することが条例などで義務化されているので、堆肥≒厩肥になっております。

家庭菜園の場合、現在は、輸入トウモロコシ(輸入の大半が遺伝子組み換えトウモロコシ)、ホルモン剤、抗生物質投与が主流の家畜フンは安心できるものではありませんし、
素食で放牧ではなく、ハイカロリー食で、厩舎などでほとんど運動させない家畜のフンのためか、野菜の味もいまいちになりがちです。

私の堆肥の師匠である橋本力男先生の経験と、先生の堆肥で育った野菜を高級料亭に下ろした経験から、植物性の材料8割、堆肥2割以内が野菜が美味しくなることもわかっておりますし、
何より、草や落葉を主体とした堆肥で育った野菜は保存性が良く、風味が豊かで気に入っております。

野菜の栽培に加え、家庭菜園の醍醐味の一つとして、自家採種、育苗、完熟堆肥造りが加わると楽しさ3倍だと思います。


話は飛びますが、先週育苗し始めた秋ジャガも芽を出してきました。

来週には、定植し始めることができそうです。


家庭菜園用のクン炭、土ボカシ、育苗土が自家製で高品質につくることができるマニュアル化を研究、発表中です。


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次回本日は、9/7(水)18:30長野市城山公民館です。
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秋野菜の育苗ジャガイモ、タマネギ【自然菜園スクール 自然育苗タネ採りコース8月その2】

2016-09-06 03:54:21 | 自然菜園スクール
本日、の予報。

まだまだ残暑厳しい頃ですが、秋野菜の種まき、育苗が進行中です。


先々週の菜園スクールの自然育苗タネ採りコースの続きのレポートです。


現在、開発中の自然育苗として、秋ジャガ苗があります。

というのも、秋ジャガは主に暖地で台風を避けたり、年内に芽が出やすいジャガイモ二毛作する方法ですが、
温暖地、寒冷地では、育つ期間が春ジャガの半分ほどなので収量も半分以下になってしまいます。

そこで、ジャガイモにとって育ちやすい環境で育苗し、栽培期間を延ばし、収穫量を増やす方法を試しております。







また、無農薬のタマネギ栽培をしやすくするために、タマネギの育苗方法を研究中です。

というのは、

無農薬タマネギ栽培は、

①無農薬のタマネギ苗づくりが難しい。
②新鮮なタマネギ苗が手に入りにくい。
③適切なタマネギ苗でないと、タマネギが肥大しない

という三重苦が存在しやすいこと

④地域風土によってはタマネギの栽培に天地の開きが出ること

それは、元田んぼのような保湿性が高い土や、リン酸を多く含む豊穣な土壌は育てやすいのですが、
火山灰土のように、リン酸を野菜が有効活用しにくい土や、乾燥しやすい土や痩せ地では、育ちにくいものです。

そこを育苗技術で緩和できないか、タマネギが自然に育つ、育てやすい方法はないかと






春の自然育苗の基本に加え、応用編として、タマネギの育苗も行いました。


私の畑の片隅では、余った苗の捨て場から、トマトやズッキーニ、カボチャが続々実をつけております。






余った苗や苗土やプランターの土の回復(再生)のために、米ぬか、草、水などを加えて発酵させることで、
土ボカシをこの秋につくっておき、来春、2年後に育苗土、プランターの土として再生をしておきます。




最後に、半年間育苗を支えてくれた簡易踏み込み温床の床土も再発酵させて、来年の育苗土を作ります。




中身が腐敗していないことを確認し、広げて水分をたします。




そこに、米ぬかを加え、よく混ぜて、材料に水分と空気がまんべんなくいくようにします。




混ぜ終わったら、さらに良く混ざるように、元のバケットに積み上げていき、山もりにし、


防草シートで乾燥防止し、ペットボトルで抑えます。

スクール終了後、翌日には、無事発酵温度が40℃に達し、水分、チッソ炭素比、空気など絶妙だったことがわかりました。

堆肥の発酵技術は素晴らしいものがあり、約2ヶ月間60~75℃で発酵させ続けることで、有機物は微生物たちにより分解され腐植になり、
発酵温度などで、病気や草は絶えてしまいます。

その後半年~1年を要し、熟成させることで、育苗土やプランターの土として使えるだけでなく、
畑のクラツキ、畝立ての際のテコ入れ資材の完熟堆肥としてなども使えるので重宝です。

寒冷地ですと霜が降りはじめる10月以降ですと、発酵に気温が低くなりすぎ、8月では暑すぎるため、9月上旬が発酵はじめとしては最適な時期です。

これから、1週間後、2週間後、4週間後と発酵温度が40℃程度に安定するまで、水や空気を補充しながら切り返し発酵を促します。

自然育苗というと、より自然な形で育苗することと、野菜にとっての自然を追求する2つの矛盾を両立させながら、持続可能なやり方で、野菜が畑においても自然に育つきっかけ作りになればと思い日々研究しております。

このコースでは、その結果をシェアし、一緒に探求することで、より自然に育てる輪が広がればと思います。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

次回明日は、9/7(水)です。
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夏野菜の自家採種【自然菜園スクール 自然育苗タネ採りコース8月その1】

2016-09-03 05:17:46 | 自然菜園スクール
本日、

お盆を過ぎてもなお、日中30℃を越す残暑が続いております。


今年自然菜園スクールで初の試み「自然育苗タネ採りコース」の様子をレポートしてみたいと思います。

去年まで自然育苗コースはありましたが、自家採種のコースを増やしてほしいとのことで、
自家採種を基本にした自然育苗のコースとして「自然育苗タネ採りコース」が生まれました。

実際に今年やってみて思うこととしては、昔はタネ採りも、育苗も通常自分の家で行うのが自然で、
今ほどタネも苗もなかなか売っていなかったり、高価だったりしていました。

現在は、タネはタネ屋さん。苗は苗屋さんで買ってきてはじめるのが主流になっております。

まずは、学び舎で1時間ほど、座学として、自然育苗や自家採種の基本的な知識や考え方を学び、後半の時間で実技を行いました。





後半は、実技でトマトの自家採種から始めました。

トマトの自家採種はとても簡単ですが、今回は、より精度をあげる方法として、プロ級のテクニックも紹介しました。




それが発酵です。

完熟トマトを追熟してゼリーがついた種をかき出した後、1~2日間発酵させることで、きれいな種が採れるようになります。






これは、キュウリのタネ採りです。

完熟キュウリを追熟させてから、かき出し、ゼリーにくるまれた種を1日発酵させることで、ゼリーと種子が分離してきれいな種子が採ることができます。

ゼリーを発酵させることで、不純物を洗い流しやすくなり、種の色もよく、カビも生えずらく、種を長期間保存できるようになります。

ちなみに、不純物といったのは、長期保存の場合であって、実際にこぼれた種が無事発芽できるためには、不純物などなく、ゼリーや実すべてが必要な存在です。


実際に前日に食べたマクワウリの種子を発酵させておいたものに水を加えてみると、


不純物が種子から剥離し、水が濁ります。


これらを流し、沈んだ種を選びます。


それをタマネギネットに入れて、軽くしごくように洗うと、種の周りに着いた不純物が一層取り除けます。

そして何回か手早く水が澄むまですすぎます。


遠心力を使って、脱水させてから


タオルで水分をすぐにふき取り


半日、天日で乾燥させて、軽くもめば、

あとは、直射日光の当たらない風通しのよい、雨の当たらない場所で2~4週間ほどゆっくり、しっかり乾燥させてから保存します。




スイカの自家採種も行いました。

写真だけみると、ただスイカを食べているように思えますが、実際に食べてみて食味を確認してからタネ採りするのもとても大切なことです。

今回のスイカは、自家採種8年の海外のスイカです。
8年前は、さほど甘くなく、育てやすさが売りでしたが、美味しく皮の黒いものを選んでいった結果、自家採種5年目位から、急に甘くなりだし、現在ではかなり甘いスイカになりました。

また、育て方が自然農法なので、甘さが爽やかで風味良く後味が何ともいえず美味しいので、自然農法や自家採種という言葉を知らない方でも大満足スイカになっております。






スイカのタネ採りは、糖度が高いこともあり、カビが生えやすいので、

ぬるま湯でしっかり洗います。




そして水が澄み、種のヌルヌルがなくなってから脱水します。

野菜の個性に合わせて応じて少しずつタネ採りのコツがあります。

ちょっとマニアックな種採りですが、タネ採りを通じて、野菜のことをもっとよく知ってほしい、野菜のことを知れば知るほど育苗や栽培がとても簡単に自然に育てやすくなるからです。






レタスのタネ採りは、塔立ったレタスを花を咲かせ、その後タネになった頃に切り取り、乾燥させてからタライやバケツなどに叩きつけて種を採り出します。

採り出したばかりのタネには、カメムシやクモなどがひしめき合っているので、1~2日間ほど天日で逃がしてあげて、タネの水分も飛ばします。


ニンジンのタネ採りです。

フルイなどを使うと、手でしごくよりもきれいに採れます。


参加者の生徒さんにも体験学習してもらいます。

聴くより、観る、観るより体験してみる。
その上で、又聴いて観て、実際にやってみるを繰り返していくことで、身につきます。


レタスやニンジンのタネ採り後の枝葉は、まだ種が残っているので、
発芽しても構わない場所にカットして散在することで、自然生えも楽しめます。

取りあえず、その1でした。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

次回は、9/7(水)です。

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ハクサイとブロッコリーの定植

2016-08-29 10:22:36 | 自然菜園の技術 応用
本日、


昨日は、自然育苗タネ採りコースでした。
はじめてのタマネギの苗づくりニューバージョンの紹介や、秋ジャガの苗づくりなど秋の自然育苗と、
トマト、スイカ、ニンジン、レタスなどのタネ採りを行いました。

今年から秋野菜の苗づくり、本格的な自家採種の菜園教室なので、まだ手探り段階です。
自分で10年以上やってきたこととはいえ、教える=伝えることは難しいものです。

自家採種と自然育苗がより手軽に、より自然に、より愉しくできれば、家庭菜園はもっと楽しくなると思います。
自家採種も育苗も最低限のルールを知ること、基本技術の習得、経験しながら学んでいくことなどハードルが高く、失敗も多いのですが、

ほんの10年前まで無農薬の家庭菜園は、難しく不可能とされてました。
今では、無農薬栽培は誰でもでき、失敗も多いですが、失敗を通じて楽しむ場になってきております。


前回、このコースで育てたハクサイ、ブロッコリーの苗を植えたので、ご紹介したいと思います。

台風9号が来るまでは暑く菜園の土は乾燥しきっており、なかなか定植できませんでした。
台風前後の雨に合わせて定植しました。

どんなに良い苗が育っても、定植で失敗しがちです。
なぜなら、ハクサイは、まだ残暑きびしい中に植えて、食べざかりのコオロギやナメクジの食害を受けやすく、育つよりもダメージの方が大きくなりがちだからです。

そこで、自然菜園では、ハクサイが育ちやすい場所に植えることで、定植後のハクサイが良く育つようにします。

写真のハクサイ苗を観てください。

ナスの株間の空いた場所に、草マルチをちょっとよけ、植えようとしております。

そうなんです、ナスが良く育った場所はそのままハクサイを植えるのに最適な環境になっております。

ナスが良く育ったということは、
①土も肥沃で、
②ナスを育てながら草マルチを重ねてきたので天敵も多く住んでおり、
③ナスの株間などは、ハクサイはナスが木陰になり半日日陰になっているので、暑すぎませんので良く育ちます。
④ハクサイはナスの株間などで物陰なので、モンシロチョウなどからも見つかりにくくなります。




しかももう一つ裏技を重ねます。

ナスのコンパニオンプランツとしてエダマメを植えてあった場所にハクサイを植えます。

エダマメは収穫する際に、根を残して切り取り収穫。
切り株はそのままにしてあります。

エダマメは、根に根粒菌などの微生物を寄生させ、チッソを固定したり土づくりをしながら育つ野菜です。

そこで、エダマメによって耕され、チッソなどを固定され、草マルチしていたので団粒構造が発達したこの場所に、


丁寧に午後定植します。




定植後はこんな感じです。

まだ収穫していない極早生のエダマメもありますが、
ナスが、エダマメ、ラッカセイと共存する空間に、さりげなくハクサイがまるで発芽してきたかのように植えられえました。

この自然菜園今年はじめた1年生で、元々畑ではなく、元田んぼという野菜が育ちにくい場所ですが、
今までナス、エダマメ、ラッカセイを育て、土を育成してきました。
もし、ハクサイが自然菜園1年目から今後も良く育ったとしたら、これはすごいことだと思います。

今後が楽しみです。


こちらは、同様にトマトの株間にブロッコリーを植えました。


もちろん、エダマメ跡地に丁寧に定植し、


株元の草や、エダマメの枝葉も草マルチに活用し、


最後に、トマトと一緒に植わっていたバジルをちぎって草マルチに加えました。

バジルの香りで、一時でもブロッコリーの虫よけなればと思ってやっております。

つまり、今回のハクサイ、バジルの定植は、元々予定していて、その予定場所にあらかじめエダマメを播いておき、同時にトマト、ナスたちにとってもコンパニオンプランツとして共存させておいたという感じです。

ブロッコリーの代わりに、キャベツでも同様です。

このやり方であれば、残暑厳しい中、無農薬で難しいとされるキャベツ、ブロッコリー、ハクサイが無難に育ちますよ。

自然菜園1年目でも、ハクサイ、ブロッコリーが育ちますように。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
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次回は、9/7(水)です。

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自然農法見学会(その2) (公財)自然農法国際研究開発センターの見学会

2016-08-26 05:54:54 | 自然菜園スクール
本日、のちの予報。

一昨日までの台風大丈夫でしたか。
うちは長野県なので山に囲まれているので、まず台風が直撃しないので、全く雨が降らない(隣町は豪雨だったようです)

昨日は、雑誌「田舎暮らしの本」(宝島社)さんの取材でした。
現在3年目の連載中で、最初の2年の連載を編集して拙著『自給自足の自然菜園12か月』が生まれ、
現在新連載中で、各野菜6ページという破格の扱いで、詳細にわたって各野菜を解説中です。

昨日も変な天気で、1日予報が外れ、午前中その後、夜間にが局部的に降ったようです。

昨晩の雨もそうですが、本当に局部的な雨なので、ちょっと車を走らせば全く降っていないといった感じです。
うちだけではなく、生徒さんの話を聞いていると、雨が降っている場所と長期間降っていない場所の差が大きな年だといえます。


さて、先週の自然農法見学会の午後のご報告です。

午前中の中川原さんの見学会後、私が最後に研修させていただき現在も何かとお世話になっている(公財)自然農法国際研究開発センターに生徒さんと一緒に行ってきました。




午後は日中とても暑いこともあって、水稲チームの三木さん稲作講義から始まりました。

三木さんは若いのですが、有機稲作の研究者として造詣が深く、各地の自然農法の田んぼの調査、研究にかかわり、
現在私が稲作のことでわからないことを教えていただいている先生でもあります。

毎日のように食べるお米のことなのに、以外とお米のことを知らず、無農薬栽培の稲作に関してはかなり研究も進み多くのことがわかってきています。

講義の中でも、同じく米ぬか、深水といった無農薬稲作の抑草技術の事例も紹介してくださいました。

同じような田んぼで、米ぬか、深水を行っても、効果が全く出ない、むしろ草が増えたりする田んぼもあれば、
米ぬか除草をしなくても草が生えず、そこに米ぬかを播くことでほとんど草を抑えてしまったりと、
ただ単に、除草剤のように撒けば、効果が出ないこと。効果が良く出るようにすることができるなどわかりやすくいろいろ教えていただきました。




実際に2種類の稲株を例に


分解しながら、稲の生育の状態を観察し、


この稲がどのように歩んできたのか、どうなるだろうかを学びました。


講座の後は、車で移動し実際に田んぼで稲を学びました。




自然農法で育てられた田んぼはイネが精悍かつ美しく細かいことはわからなくても、稲が元気に育ったことを感じさせてくれました。

無農薬でもここまで、むしろ自然農法だからこそ、こんなに元気に育っているのだなーと思いました。


この30アールの田んぼの一部は、全く無除草の部分があります。その写真です。

無除草区にもかかわらず、余りに草が生えていないことにみんなびっくりしていました。

田植えまでの圃場管理、そして健全な苗、そして栽培の3本柱があり、稲が自然に元気に育つ環境になっているからこそ、草が生えず、稲が完全に草を抑えてしまっている証拠だと思いました。


講義と実際の圃場見学を通じて、一人ひとりいろいろ学び感じたようです。


午後の見学会は、自然農法の種子の育種・育成現場に移動し、育種チームの巴さんにいろいろ教えていただきました。


自然農法の種子」カタログで販売されている品種はもっぱらこの圃場で育種・育成されております。

写真は、「自然農法の種子」でもっとも売れている「筑摩野五寸ニンジン」が育成中です。

1mの草生帯と1mの畝は中川原さんがはじめたもので、現在もこの圃場でも健在です。

ところが、現在の中川原さんの圃場とは異なり、実は今のやり方になる前のやり方が継続されています。


1mの畝に現在マメ科の「緑肥カウピー」が育っています。

この圃場では、夏野菜→小麦→緑肥カウピー→秋野菜→夏野菜といった感じで、
2つの畝を交互に輪作していく形を取っております。

こうすることで、持続可能に、無肥料栽培で良い種を育てることができます。


エルロック」という結球レタスの採種の様子です。

結球レタスなので、結球したままでは塔立つことができないので、一度結球を割ってあげ、雨よけをします。
そこまでして初めて自家採種できる品種ですね。


トマトも新しい品種の育成と開発を行っており、従来の品種も改良をしていました。


実際に目の前の野菜の品種育成の狙いと研究過程を見せていただき、いろいろな質疑応答が行われました。


例えば、現在育成しなおしている(近年中に再配布される)小布施丸ナスについてでは、


育成前の市販の小布施丸ナス


育成した後の自然農法の小布施丸ナス

といった感じで、数年かけて選抜し自家採種することで、より無農薬で、草が生えていて、無肥料でも育つ品種に改良された感じです。

自家採種は、単に種採りをしていても良くなるとは限りません。
種にとって少し厳しい環境で育て、その中で良く育ったものを選び、数年かけて鍛えていくことで本領を発揮します。



最後に、現在育成改良中のキュウリも含む、4種類のキュウリの食べ比べを行いました。

キュウリはどれも同じような味だと思ったら大間違いで、実際には、品種固有の触感、味わいなどがあり、色も微妙に違います。

もちろん、氏より育ちで育て方や野菜の健康状態、天候などによってもかなり味わいは変化するのも大切なことです。

自然農法センターの品種は、ホームページやFAX、メールなどから購入可能です。

詳しい自家採種の仕方は、最近発売された『これならできる! 自家採種コツのコツ』(農文協)にこれでもかというくらい具体的な写真と共に公開されています。

今回の見学会もとてもよい勉強会になりました。
生徒さんには、いろいろな自然農法を知ってほしかったですし、今回紹介してくださった職員さん、元職員さんの人柄や研究を垣間見ていただきたかったです。

そして、最終的には、自分にとって、風土にとって、野菜にとって自然な菜園に役立てていただけたらと思います。

2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

次回は、9/7(水)です。
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自然農法見学会(その1 中川原敏雄さんの圃場見学)

2016-08-24 18:41:57 | 自然菜園スクール
本日、


先週、自然菜園スクールで自然農法の見学会を行いました。

午前中は、(公財)自然農法国際研究開発センターの元職員で、私のタネの師匠でもある中川原敏雄さんの圃場見学をさせていただきました。
中川原さんは『自家採種入門』(農文協)の著者でもあり、現在は採種農家兼、育種農家としてご活躍中です。


中川原さんの圃場は、常に進化しており、現在は、1mの畝に対して、両側に1mオーチャードの草生帯(通路全面に緑肥を育てている)のが特徴です。

草生帯には多年草のオーチャード(緑肥作物=牧草)が生えているので適度に刈ってあげることで、一年草の草が生えにくいものです。
畝の方は、裸地にすることで、1年草の草が生え、1年草の野菜が育つといった環境です。

近年は草生帯の草を畝には敷かず、その草生帯と畝の間に溝を掘り、その溝に、刈った草を敷き詰めるやり方に変化しております。

その溝にたまった刈った草は、ミミズのエサになり、草生帯と野菜を共に育むオアシス的な存在になっております。

刈った草を野菜の株元に敷くと、モグラやネズミの被害が拡大したり、根が浅くなってしまったりしたことから、どうやったら野菜の根を深く張らせ、野菜が自然に育つようになるか追求した結果ともいえます。

ちなみに、溝にたまって堆肥化(ミミズのフン土化)したものを1年に一回掘り上げ、畝に盛り上げます。
毎年溝を一掃し、新たに溝を掘り直すことで、草生帯の侵入も防ぐことができそうです。

また、畝の表土を使って育苗するするのも特徴です。




ピーマンも元気に育っています。

今年は、雨が余りに少なく大変なようです。

一見1本のピーマンに見えまが、実は数本が生えています。

というのも中川原さんの畑では、野菜の栽培でもあり、育種でもあるのが特徴だからです。
つまり、一つの実そのもの、もしくは同じ実から採った種を10粒ほど一か所から発芽させ、家族(コロニー)で育てながら、
その中で育つものから育ちも味も良いものを選抜しながら自家採種していくやり方だからです。

現在は、野菜の生産、種子の生産、育種はそれぞれの専門家によって行われているのが一般的です。

ところが、中川原さんの畑では、この3つが共存しているのが特徴です。


普段、うちの教室で草マルチをしている生徒さんや自然農や自然農法をいろいろ勉強している生徒さんは興味深々で、どんどん質問が出てきます。


それに、ピーマンの株元からキュウリやトマトが出ているからです。

なぜなら、去年のキュウリの残渣が溝に入れてあるので、溝から自然にキュウリなどが出てきています。

そんなキュウリも長い目で見れば、新しい品種の可能性を秘めているので、大切に野放しにされています。


カボチャと草生帯のオーチャードも相性が良いようで、オーチャードの上をカボチャのツルが登っていきます。

空いた所にはエダマメも育てていました。


その他にも、キュウリの種子生産も行っており、2本仕立てで平均5果の採種果がたわわに実っておりました。




スイカを食べて自家採種しながら、木陰で質問タイムをはさみ、




中川原さんの栽培の特徴でもある、立長鎌の実演もみせていただきました。


鎌は、荒砥石と中砥石などで研ぎながら刈っていきます。


立長鎌の場合、草払い機のようにビニールハウスなどの際もお手の物です。

この立長鎌は中川原さんのオリジナルで、地元の古間の鎌をベースに特注で打ってもらっています。

中川原さんは、健康と栽培の両立のために、この鎌でどんどん草を刈っていきます。

今回の中川原さんの圃場見学は、生徒さんにとても強烈に印象に残ったようです。
中川原さんの取り組みは、奥が深く自然に謙虚で、常に進化しております。

私も、見学会を通じて、師匠のひたむきな姿と飽くなき追求心に改めてインスパイヤーされました。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

次回は、9/7(水)です。
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