小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

新型コロナ自粛明けの小笠原 ~これからの過ごし方

2020年07月02日 | 新型コロナ(COVID-19)
■7/2東京都の新型コロナウイルスの新規感染者がついに107人になりました。
ここまでの1週間は毎日50人以上の感染者が出て、ついに5月上旬以来の3ケタの大台にまで戻りました。
全国では196人の新規感染者。
緊急事態宣言後では最多を記録している状況です。

そんな最中、明日の7/3に入港するおがさわら丸から、今までの来島自粛体制が終わり、
なんと351人の乗船客が小笠原にやってきます。

4月の緊急事態宣言からずっと50人以下程度に推移してた乗船客数がなんと、
実に今までの10倍の人数になってきました。

今まで一人も新型コロナの感染者を出していない、
内地まで搬送するのに8時間かかる、脆弱な医療の小笠原。

母島では主にお仕事の人が大半の宿を埋めていると聞きます。
観光であっても、仕事であっても、帰島の島民であっても、
感染者が100人出ている東京から来ている事実はあるわけで、
色々不安がある事は事実です。

ようやく大好きなカヌー漕ぎも再開することができました。太陽のコロナが見えるかな?

■しかし、いつまでも自粛していては経済が成り立たない。
そりゃそうです。
様々なガイドや宿、飲食店がずっと休めるほどの休業補償はまばらで、あまり出ていないようですし、
いつまでも補償できるものでもないので、仕方ない部分なのかもしれません。

観光業でもないし、コロナで収入減になっていない、
あくまで個人的な意見としては、
この新型コロナを災害指定にして、
もっと政府がしっかり国民の生活の補償して、
海外からの不要不急の外出を完全に止めて(帰国後は2週間の隔離を支援)、
新規感染者がゼロになり2週間経過するまでは緊急事態宣言で、
みんなで耐える形にしてほしかったです。

外国の状況を見ると、見事に明暗が分かれているように感じます。
今はアメリカはトップ、南米、アフリカが深刻です。
第2波、3波の国もあれば
トップのお隣のカナダやオーストラリアはずっと減って来ています。
国のあり方、生活状況、指揮者の判断の差もあるとおもいます。

私達が住む日本のリーダーシップ、そして国民の過ごし方はどうでしょうか?
夜の街だけが悪者ではないことは明白です。

夏は毎日海で泳ぎます。次女もどんどん潜りも上手くなってきました♪

■日本はそもそも、オリンピックが延期決定するまで
東京都はコロナ対策に及び腰でしたし、
当初は布マスク2枚の配布でクリアしようとしていたし、
今は東京都知事選挙の直前です。

命よりも経済を優先してきているように思えるので、
いつも対策は後手後手感は否めません。

色んな憶測が飛び交っていますが、
オリンピックも都知事選もなければ、どういう判断と行動ができていたのでしょうか?

いずれにせよ、
私達の投票が、
ここまでタイムリーな現象を左右する機会はなかなかありません。

この状況を生み出した原因の一つに、
私達有権者の投票があるのと、
投票すらいかない無関心な存在があるのです。

現状を変えようと思うなら、
変えてくれそうな政治家を選んでいくのも大事な方法のひとつです。

東京都のみなさん、必ず投票に行きましょう!
この人!と思う人に投票しましょう!

ちなみに僕は山本太郎さんを応援しています。

以前、山本太郎さんが母島に来たとき、一緒にカヌーを漕ぐことが出来ました!しっかり息抜きも大事にしてほしいです!


■さて、そんなコロナですが、色んな見方をすることができます。
地球の環境を変えるほどに増え、化石燃料も、核も使ってきた人間達。

島の自然の中で仕事をしていると、自然界は人間のパンデミックなんてどこ吹く風の様に、
淡々と季節が巡っていきます。

インドからは美しいヒマラヤが見えるようになり、
中国の大気汚染は見事に回復し、
イタリアの水の都ベネチアでは、水が透明になり魚が見える!と喜びの声があがりました。

この新型コロナというものは、
実は地球がやりたい放題の人間に与えた、罰、
つまりバランス調整なのではないかと思える時があるのです。


■なぜ、このタイミングでコロナが生まれて、世界に広がったのか?
そこから学ぶ意味を私達は見出さなければいけません。

・静かな街並み
・遠くと繋がるオンライン化
・テレワーク
・労働時間と環境
・家族との時間
・決められたことを柔軟に変える心
・世界の人の行き来が止まる
・自分たちの暮らしの自給度に気付く(食料、エネルギー)
などなど

コロナのお蔭とも思えることが幾つもあるのです。
ピンチはチャンス!
色んな学びがピンチの時こそあるのです。

これを機会に色んな事に気付き、チャレンジしていきましょう(*^_^*)


■母島では毎週水曜日の午後5時半から、診療所がコロナ相談室(要予約)を設けてくれています。
ここでは様々な質問に対して、看護師さんが丁寧に質問に答えてくれます。

とても趣向を凝らしていて、行ってみてほとんどの人が「行って良かった!」と言っています。
忙しい診療の仕事のあとに、毎週のように夜遅くまでこうした相談に乗ってくれる事に感謝です!

でもあまりに看護師さんの負担が大きいと思ったので、
映像を撮って配信したり、SNSで発信したりと提案したのですが、
「やはりきちんと理解したか確認したいし、ちゃんと顔を合わせてコミュニケーションすることを大切にしているから」
と手間ですが、こうした手法をしているとおっしゃっていました。

これは母島の人口450人と今の状況、そしてスタッフの気持ちがあるから実現できていることで、
他でできるわけではないと思います。

僕が行ったときはがっつり2時間、かかりました。
事前に送った質問や来る人に合わせて、スライドも変えて準備までしてくれるのです!
本当に感謝です!

お蔭で漠然と不安で分からないコロナウイルスがに対して、“正しく怖がる”ことができるようになったと思います。

色んな学びで大海原を漕ぐカヌーの様に生きて行きたい。次女もどんどん上手くなってきました!

■幾つかここで紹介すると、
・コロナウイルスは菌ではないので、勝手にそこいらで増殖しない。あくまで人の呼吸器の粘膜で増殖するだけ。カビとは違う!
・感染者に触れただけでは感染しない。
 触れた手で自分の目や顔を触り、そこから喉の粘膜に入り、そこで増殖して初めて感染となる。人の免疫でガードの場合もあり。
 →だからマスクの着用、手洗い、うがい、顔をむやみに触らないが重要。
・きちんとシュミレーションもしているし、緊急搬送の訓練もしっかり実施している。
 →感染対策している医療者は濃厚接触者にならない
・重症、中等症の場合のみ緊急搬送、軽症の場合は島内で自宅隔離
・島内で感染者が発生した場合は東京都から発表がある
・母島の医療者が感染した場合は父島からと内地から応援を頼む。
・コロナが疑われる場合は保健所に連絡→診療所の外に仮設テントを用意、受診。(院内感染防止)
・PCR検査は遺伝子検査なので繋がるまで6時間くらいはかかる。今はPCRしかただのコロナか新型コロナかの区別がつかない。
・コロナウイルスは膜みたいなもので包まれているので、界面活性剤で膜が溶けるのでとても有効
・石鹸も◎、ただの流水洗いもかなり有効。
・ウイルスが乾燥してしまえば不活性化するので、そういう意味で換気は大切。(紙の上で24時間生きるは、かなり乾かない条件じゃないと難しいと思う)
などでした。
・メガネは目から入る飛沫をそこそこ防げるので有効。

また、7月に開業する民宿の方向けに説明しているのにもお邪魔しました。
そこでは色んなポイントを聞く事ができました。
・共用のタオルと洗面のコップなどをなくす
・マスクはお客に準備してもらい、忘れた人にはきちんと販売する
・食事は個別のお皿にして、オードブルや共用を避ける。
・対面に座らせずに互い違いにする(送迎の車中や食事の時など)
・とにかく顔の粘膜を触らないようにマスク!触るときは消毒や手洗いをしてから。
・一気に宿のフロントで集めるではなく、外で待機してもらい、順に部屋に案内する。
・定期的な換気と消毒を。(お客がいない時よりもアピールと啓発のためにむしろいる時に実施しては?)
などなど

ただひたすらに自粛、島内に入れない!
ではなく、相手を正しく理解して、きちんとお客さんにも説明して、共に歩み寄っていけば大丈夫とのことでした。

それぞれがきちんと学び、対策をする必要がありますね。
「こう言われたから!」「こういう決まりだから!」
の思考停止ではなく、きちんと考えて行動していけば、もっと色々やってもいいんだということが分かりました。

3月は内地の医療がまさに災害レベルな状態になっており、
島からの搬送は正直心配だったそうですが、
現在は内地の医療体制もほぼ受け入れ可能な状態になったので、
みなさんの意識と行動で島のクラスターは防げると思いました。

これからは新型コロナと主に生きる道を模索していかなければいけない段階なのかもしれません。


■そして島で感染者が出た場合、
そこは差別や恐れる部分ではなくて、
むしろ生活のフォローが必要です。

内地から帰って来て、2週間、幾人かの買い物代行もしてきましたが、
大事なのは支えることです。

コロナウイルスの事をあまり理解せずに、
漠然とした不安があったころはやはり怖がっていましたが、
診療所の超丁寧な説明をトータルで5時間近く聞いたお蔭で、きちんと理解できたと思っています。

島は狭い社会ですから、
なぜ観光客を入れたんだ?とか、
なぜちゃんと対策しなかったんだ?とか、
つい相手を攻めて、追い込んでしまう状況が予想されます。

実際に、北海道の方田舎での感染者発生の時は、
職場を失い、まさに家族が村八分状態だったと聞きます。

それはやはり漠然とした不安、恐れが原因だと思うのです。

僕はそここそフォローが必要な場面だと思います。
攻めても何もいいものは生まれません。

気付いた人がそれぞれ気付いた事をやって、
ひとそれぞれが、それぞれのベストを尽くせばいいのだと思います。

それを人が自分と違う価値観だからとジャッジしていいものではないと思います。

困った時こそ、お互い様!
その精神で行ければと思います。

この永寿総合病院の手記も参考になるかと思います。

ウミガメが川に迷って来たのを助けるK君。困った時はお互い様だよね!

■そもそも予防接種に懐疑的な我が家は、
コロナウイルスに対して、ワクチンで乗り切る!という体制ではなく、
身体の免疫を上げて、立ち向かい、
感染したらむしろ抗体ができて、強くなれる!と思っている傾向があります(笑)。

しかし、現状では自分の感染が人の命、
特にお年寄りの命を奪ってしまう可能性があるので、
ぜひ感染したい!とは言えません。
僕は介護ヘルパーもしているので。

ワクチンができたら、そんな事も言えるかもですが、
今はまだ感染をできるだけ避けなければと思っています。

さあ、明日から今までにはない新しいターニングポイントがやって来ます。
どうなるか?
どうしていけるか?

私達は試されていると思うのです!!


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