小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

島酒とローゼル、塩漬けも。

2017年11月06日 | ローゼル加工利用
■ただ今、母島ローゼルは収穫の終盤を迎えています。
出荷作業の傍ら、色んな加工を楽しんでいます♪

今回は母島の島酒でもある「ラム酒」で酒漬けを作ってみました。

ひとつは生ローゼルをちぎって、
そのままお酒の瓶に入れました。

じわりと色が出てきて、3時間後には見事に真っ赤な美しいお酒のできあがり。

それと同時に、果実酒の要領で、
瓶に氷砂糖・ローゼルを入れて、ラム酒を入れる甘いお酒版も造ってみました。

1週間後に飲んでみると、
若い島のラム酒にローゼルの酸味が加わり、味わい深いオシャレな島酒に変身していました♡

そして、このお酒を飲んだ後のローゼルは、
そのままジャムにすると大人味のジャムになります♪
友人のお勧めでやってみましたが、かなりイケます!お試しあれ!!


■連日のローゼルの選別作業で沢山のはね物(欠けや穴あき)が発生するので、
日々色んなローゼルを味わっています。

スタンダードなハイビスカスティー(ローゼルティー)はもちろん最高です♪

女性は甘味を添加せず、そのままでいけますね♪

ここのところ、母島の至る所でゲリラ試食を敢行してきましたが(笑)、
意外と好評なのが塩漬けでした(笑)。

もちろん、小笠原で作られている自然塩にまぶして、100%島のローゼル塩漬け(通称はなうめ)。

ローゼル酒のおつまみにも最高です♡

おもわず、こんなに高い所に登ってしまうほど、ローゼルの美味しさは格別です♪

「島のガジュマルに上る長女(中2)」
※○○と煙は高いところが好き!?(笑)

僕が色々試している加工は恐らく妻が数年前にすでに実践しているものばかりです。
今回は僕が色々初挑戦。
やっぱり、自分でやることで色々見えてきます☆
面白ろ~い、です(*^_^*)

ローゼルジャムの作り方(初挑戦!)

2017年10月09日 | ローゼル加工利用
■さてさて、今回はローゼルを使ったジャム作りの紹介になります。
ローゼルのジャム作りの特徴は何と言っても速い!の一言に尽きます。

柑橘のジャムを作った経験がある人は分かると思いますが、
皮を剥いたり、茹でこぼしをしてアクを取ったり、
火が通ってとろけるまで時間がかかったりするのですが、

ローゼルはなんと15分でジャムが出来てしまいます

なんせローゼルは果物ではなく、
オクラやハイビスカスの仲間、アオイ科の立派な野菜だからです(笑)。

前回も書きましたが、
今まで栽培して10年、妻に加工を任せっきりだったので、
今年は初挑戦してみました!
色々ツコッミどころ満載とは思いますが、ご了承ください☆


【ローゼルジャム作り】
まずは用意するもの。
・ローゼル(目安として200gのジャムを作るのに約25個程度)
 ※ローゼルの下処理は前回の記事を参考にしてください。

・水 (ローゼルと同量までか、砂糖を溶かして無水でも可)

・甘味 (酸味を味わいたいならローゼルの分量の60%位まで。甘いのがお好みなら70%以上。お好みで)



①ローゼルと水を入れて強火で柔らかくなるまで煮ます。

②砂糖などの甘味を入れます。
 弱火で焦げないように混ぜて出来上がり!


あとは容器に移しておしまいです。
長期保存したい方はビンを煮沸して殺菌して、
ローゼルを入れた瓶ごと煮沸して熱いまま蓋をして、
可能な限り綺麗にして真空状態を作れれば、長期保存が可能です。




ハイビスカスティー(ローゼルティー)に利用した出がらしのローゼルも①の時に入れてしまうと、
無駄なく利用できます♪



僕が思うローゼルジャム作りのポイントは甘味加減ですね!
ローゼルの旨味と酸味をいかしたい人は甘味は控えめ(ローゼルの重さの60%以下)がお勧めです!
甘いのがお好みの方は70%以上の甘味を入れれば完璧です!

基本的にはペクチンの添加がなくてもちゃんとジェル状になります☆

こうして初心者でも簡単にローゼルジャムを作れたのも、
何年も研究してレシピを作ってくれた妻の努力のお蔭です。
どうもありがと~

そんな妻が作ったローゼル通信という力作のチラシがあるので、
良かったらどうぞ→ 「ローゼル通信№1」「ローゼル通信№2


■このローゼルジャム、とにかく色の美しさと酸味の利いた味が絶妙です♪
ヨーグルトに入れてもいいし、
ケーキのデコレーションにも最高です!

味的にはクランベリーが一番近いようです。

島で10年近く栽培をしてきて、
小笠原の秋の作物として定着してきた感があるのが嬉しいです♡

収穫期間は約1か月と短いのですが、
存分に楽しんで味わいたいと思います!

もちろん、島の自然と共に!!

ハイビスカスティー(ローゼルティー)の作り方(初挑戦)!!

2017年10月08日 | ローゼル加工利用
■半年の栽培期間を経て、ようやく収穫期を迎えたローゼル。
出荷は母島では10/7から開始しています。
明日10/10は多めに出荷できそうです☆
父島向けは10/11夕方から販売開始予定です(はは丸の運行が少し違う!?)


さて、今回は自家用で初収穫したローゼル。
いつも奥さん任せだったハイビスカスティー作りとジャム作りに初挑戦してみました(笑)!!
10年近く栽培していて、
加工するのが初めてで(笑)、結果としては楽しい!美味しい!美しい♪の三拍子が揃っていました☆

初挑戦なので色々突っ込みどころ満載かもしれませんが、
温かく見守って下さい(*^_^*)



【下処理】
まずはローゼルを剥いていきます。

紅い部分を手で剥くと簡単に取れます。

ローゼルの産毛が気になる人は、包丁で下部を切ると綺麗に取れます。


こんな風に種と紅いガクが分かれます。
酒漬けなど、形を綺麗に取る方法を妻は開発していましたが、
僕は不器用なのでワイルドに手で取りました(笑)。


紅い部分だけになったら、ザルなどに入れてひとまず洗います。

これで下処理は終了!
ここからドライにするも、酒漬けやジャムにするのも自由です♪

取り出した種は、
茶色く乾燥するまで置いておけば来年用の種になりますし、
種は炒ってコーヒーにもできるそうです(コーヒーはまだやったことないです)。



【ハイビスカスティー作り】

ハワイやタイで出されるハイビスカスティーの正体は、
そこいらに植わっている赤い花のハイビスカスではなく、このローゼルを利用しています♪

分量的にはカップ1杯分で2~3個のローゼルが必要になります。

今回は僕と娘3人分なので10個程度のローゼルを急須に入れました。

そして熱湯を注ぎます。
5分ほど蒸らしているとじんわりと美しい赤色が出てきます♪


なかなかいい色に仕上がってきました♡


大人の女性だと、このままの酸味を楽しめる人が多いのですが、
男性や子供は甘味を入れた方が格段に飲みやすくなります。

お好みで甘味を入れてもOK!
今回は次女にきび砂糖を入れてもらいました。
甘味は控えめにするとローゼルの酸味が味わえてお勧めです♡

今回は氷を入れてクールに飲みましたが、
ホットも香りが良く、お勧めです♪

砂糖ではなく、蜂蜜を足してみてもかなりGoodです!
島の蜂蜜を利用すれば完璧!!



子どもでも作って楽しいのがポイントですね♪

■知人が紹介してくれたのですが、
インドネシアのローゼルの記事です。
先日行ったバリでも「ロゼラ」と言われて普通に使われていました。

ビタミンCや、
目の疲れを癒すアントシアニンなど、
効用が色々あるようです☆

なんか嬉しいですね~♡

ローゼルジャム作りに続く




2014年 母島産ローゼル紹介

2014年10月03日 | ローゼル加工利用
■今年も色々と試行錯誤して添付するローゼルの紹介を作りなおしてみました♪
毎年やってみて、どんどん変わっていきます。
ぜひ参考にしてみて下さい♪


「ローゼル」

★ローゼルのあれこれ
・絶世の美女クレオパトラが、その美貌を保つ為に愛飲していたと言われています。
・タイ王国では国賓をもてなす際に出されるローゼルティー。
・日本からの南米移民者たちが遠い故郷を想い、梅干しの代わりにかじったローゼル塩漬けHANA(はな)-(-)UME(うめ)。
・東京オリンピックでは金メダリストのアベベ選手やドイツの選手がスポーツドリンクとして飲んで活躍♪

★ローゼルの使い方<使用前の準備>
・ローゼルは種を取り除き、水で洗ってから使います。紅い部分は全て使えます♪
  ①簡単な方法…赤い部分をワイルドに手でちぎる。 
  ②型もきれいに取る方法…包丁で切る。

<保存について>
 ・冷蔵…そのまま1~2週間保存できます。
 ・冷凍…種を取って洗い、袋に入れて来年のローゼルの時期まで。
 ・乾燥…種を取って洗い、天日干しするとドライハーブとして長期ご利用できます☆

★ローゼルの楽しみ方
●ハーブティー……カップ1杯で2~3個のローゼルを入れ熱湯を注ぐ。5分ほど蒸らしてできあがり。
         お好みで甘味を入れてもOK!

●ジャム……ローゼル (目安として200gのジャムを作るのに約25個程度)、
      水 (ローゼルと同量までか、砂糖を溶かして無水でも可)、
      甘味 (酸味を味わいたいならローゼルの60%位まで。甘いのがお好みなら70%以上。お好みで)
      ①ローゼルと水を入れて強火で柔らかく。
      ② 甘味を入れます。弱火で焦げないように混ぜて出来上がり!※なんと15分ほどでできます♪

●酒漬け……果実酒の要領で、ローゼルに好みの分量の甘味料を入れ、35℃以上のお酒を入れる。

●塩漬け……ローゼルに適当に塩を混ぜて容器に入れ冷蔵庫へ。常温保存の場合は見た目でローゼルの6分の1位の塩をまぶして保存。使用時は洗って塩抜きを。梅干しと同じ利用ができます。
その他、いろいろお楽しみください(*^_^*)


■この時期になると、我が家では妻の加工作業がずっと続きます。
今年は収穫開始直前の台風17号接近で、完全肥大前のローゼルを大量に収穫しました。


それがどんどんとジャムになったり、


子供のおやつのゼリーになったり、


白と赤の綺麗なデザートになったり、


ローゼルおにぎりになったりします☆


妻の探究心には脱帽します(*^_^*)

そんなわけで忙しい我が家の10月が始まりました!
ローゼルは約1か月しか収穫時期のない超短期作物です。
さあ頑張るぞ~♪

ローゼルを色々使ってみました♪

2012年10月13日 | ローゼル加工利用
■お陰様で小笠原で初出荷のローゼルが好評で、最近は「ジャム作りをしたいからキロ単位で売って!」という要望も多く、一般JA出荷量が少なめです。
収穫時期はもうすぐ終わるはずなので、足りない分は来年となります。

予想以上の反響に嬉しい気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます♪

■さて、ここで我が家のローゼルの使用例を紹介したいと思います。

●ローゼルジャム

砂糖を入れて煮詰めたジャムはまずはやっぱりパンのお供に♪

子どもに食べさせると、妖怪人間の出来上がりです(笑)。


●ローゼル酢
まずはローゼルを酢に漬け込んで作った、「ローゼル酢」の使用例です。

酢に漬け込むだけで、真っ赤なローゼル酢のできあがりです★


「ローゼルと大根の甘酢漬け」


「ローゼルちらし寿司」



●ローゼル酒

好きなお酒にローゼルを漬け込むだけです。
現在、去年漬け込んだのを飲んでいますがこれまた美しく、美味いです!!


●ローゼルの塩漬け

塩に漬け込んだローゼルを、
「ローゼル入りカレー」

これがまた酸味が効いて美味しいです☆




極めつけは母島のフランス料理店・ミストラルで出している「島ローゼルのパウンドケーキ」!!

プロの職人技はすごいです!
まず素敵な洋酒ベースのローゼルジュレを作ります。

それを洋酒で戻したドライローゼルを練り込んだパウンドケーキに添えます。
なんと、エレガントなのでしょう…(*^。^*)

ジャム作りがゴールと思っていたら、プロはすっかりその先に行っていました☆

そんなこんなで、ただ今好評出荷中のローゼルは色々使えて楽しいですよ♪
新しい作物なので、何が生まれるのか楽しみです☆
何か新しいレシピがあれば、ぜひお知らせください(^.^)/~~~


ローゼルの塩漬け(通称・はなうめ)

2012年10月05日 | ローゼル加工利用
■ただ今、超短期な収穫シーズン真っ最中のローゼル(たぶん10月上旬で出荷は終わり)。
我が家ではこの時期に1年分塩漬け(通称:はなうめ)を作ります。
梅干しの代わりに美味しいく使えますよ~♪

作り方は以下の通り↓

■ローゼルの塩漬け

まず、ローゼルを用意します。


ガクを取り、


ローゼルを塩(見た目でローゼルの6分の1位)と混ぜて、


ビンに詰めます。


時間が経つと、一杯だったビンのカサが減るのでさらに追加でローゼルを詰めます。
このビンで50個分くらいのローゼルが入りました♪

表面に塩でフタをするように塩を多めに置きます。


※常温保存用のために塩分がきついので、利用のときには1~2回洗って塩抜きします。

冷蔵保存する場合はかるく塩をまぶす程度でよいので、塩抜きの必要はありません。


■梅干しと同じ利用ができます。
ごはんに混ぜたり、おにぎりに。


サラダやピザの飾りに。

写真は島じゃがいもとシカクマメ、はなうめのポテトサラダです。

美しい朱色を活かした、漬物の色付けなどにもどうぞ★

■我が家では梅干しをこよなく愛する次女がローゼルにハマっています。

今日も食卓で「すっぱいちゃん、ちょうだい!」と叫んでいます(笑)。