小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

2021年 母島産ローゼル販売開始☆ お月見収穫祭

2021年09月25日 | ローゼル販売
■お待たせしました!
今年は少し早めの9月25日より母島産ローゼル予約開始します♪
先行して9月24日より、母島農協売店にも出荷を開始しました。
※10/9をもって、内地向け発送の受付を終了します。
 沢山の注文をありがとうございました!


もちろん、今年も無事に無農薬・無化学肥料栽培で育った小笠原ローゼル(旧:母島ローゼル)です(*^_^*)
ローゼルとは食用ハイビスカスの事で、
よくハイビスカスティーの名称でハーブティーに使われているのが有名です。
他にもジャムや塩漬け、酒漬けなど用途は多彩です(#^.^#)
収穫期が約1か月という超短期作物のローゼル。

ドライとして長期で楽しむのも良し、
旬の今をフレッシュに存分に楽しむも良しです(#^.^#)

2019年は生育がとても良かったのに、前代未聞の超台風2連チャン被害で大ダメージ、
2020年は台風直撃がゼロという奇跡のような年だったのに、生育がいまいちでした。
2021年の今年は今のところ調子がいいのですが、なんと来週には大型台風16号(ミンドゥル)の接近予測!!
なかなか順調にはいかないものですね~(#^.^#)

台風の被害によっては予約を受けても出荷できない可能性がありますのでご了承ください。


■母島産ローゼルをお求めの方へ
完全露地栽培なので天候や条件で発送など前後する場合があります。ご了承ください。

【島内でお求め】
★予約の際には
 ・小袋 約100g(250円)
 ・中袋 約250g(600円)
 ・大袋 約500g(1200円)
 ・無選別 袋なし 1㎏~(2100円~)
  ※母島内限定、袋なし量り売りでお届けもできます☆(ちょっとお得!)

 ①規格の種類 小袋 or 中袋 or 大袋 or 無選別
 ②数量 何袋(何キロ)
 ③連絡先 氏名、住所、電話番号
  を明記してご連絡ください。

母島農協の売店にて随時出荷していきます。
最近は営業時間が8:00~13:00と短縮になっているみたいなのでご注意ください。
父島の方は父島の農家さんが生産しています。
ぜひ地産地消をお願いします☆
が、今季は数量が少ないらしいので、時々は父島にも出しますね☆
(ど~しても母島のローゼルが!という方はご相談ください。)
予約の際は農協か直接、宮城までご連絡ください。
 



【内地からお求め】
今年も一人様、最大2㎏までに限定したいと思います。
僕自身のポリシーとして、
作物にとって一番は地産地消であるべきと考えているからなのです。

発送には送料はもちろんですが、多大な流通コスト(発送、梱包、連絡etc)が発生します。

それにはお金が対価として支払われるのですが、
それでは環境負荷に対して補えないものがあると思うのです。
一番は作物はその生産地で消費することだと思っています。

現代の流通の発達のお蔭で、世界は狭くなり、大変便利になりました。
しかし、それによって失われたものも数多く存在します。

僕は持続可能な暮らし実現の為に、
意識は広く、生活活動は狭くあればなぁと思うのです。
内地から沢山の嬉しい声があるのは正直、とても励みになります♪
そしてとてもとても有難いのですが、
なるべくは母島島内で消費し、加工し、循環していくのが理想だとも思っています。

そんな訳で、今年も内地向けは数量限定で、
予約を受けることになります。
船便に載せるタイミングなどで数量が足りない場合はキャンセルさせて頂く場合があると思いますので、ご了承ください。
※台風の進路によってもこちらからキャンセルをお願いする場合があると思います。


◎内地発送ご希望の方は下記連絡先までにご連絡下さい。 
<連絡方法>下記のいずれかでご連絡ください。
 ・ブログ左欄にあるメッセージ(連絡先を記入してください)、
 ・Eメール(miyagigian-farm☆yahoo.co.jp ←☆マークを@に変えて送信してください。)
 ・Facebookのメッセージ
 ・電話や島で見かけたときにでも気軽に声をかけて下さい♪

①規格の種類:A級(250円/100g) or 無選別(210円/100g)
②数量:100g~1kg ※今年度はおひとり様 2kg未満でお願いします。
 (100gでローゼルが9~10個くらいです)
③連絡先:氏名、住所、電話番号
④発送希望船便(父島出港 10/1、7、13、19、26)
⑤配達希望時間帯
を明記してご連絡ください。

(内地発送は収穫期前半(~10月中旬)は常温で可能です。
後半(10月下旬~)は鮮度が落ちやすいので冷蔵で発送します)
内地向けの支払いはゆうちょ銀行への振り込みでお願いします。(発送時に別途、連絡します)

内容量は注文数より若干多めに入れていますが、
運送中に蒸散で重さが減る場合がありますのでご了承ください。

内地向け発送の場合は、
ビニールに入れるより、段ボールに新聞紙で送るのが一番鮮度保持できることが分かってきました。
見栄えは悪いのですが、いい状態でお届けするのがベストと思いますので、ご了承ください

2021年の内地向けローゼルの販売受け付けはすべて終了となりました。
沢山のご注文、ありがとうございました!


★また、無選別ローゼルは虫の混入、欠けなどが入っている可能性があります。
風の雨を凌いで、アリなどが中に入っているのがあると思います。
雨風を凌ぐには良い環境なのでしょうが、加工の時はちょっと困る存在です。
剥いてみて、アリがいたら、そっとベランダにでも置いておいてもらえるとそのうちにいなくなります。

また予約状況、天候、生育状況によっては予約されていてもご用意できない場合がございます。
その場合はご連絡させていただきますが、
予約はキャンセルになってしまうのでよろしくお願いします。




■2021年の夏はとても涼しい印象で、
夜まで暑いザ・真夏日と思う日は数えるほどでした。

そんな中でもこれまでは台風の直撃もなく、
順調に育ってきていました♪

毎年、栽培中に発生してしまう立ち枯れも、
現段階ではとても少ない数で推移しています♪

南米では日系移民が故郷の梅を思い出して、
ローゼルの塩漬けを「ハナウメ」と呼んで親しんでいたそうです。

母島にも南米から移住された方がいるのですが、
その方たちが出荷当初「パラグアイ・ウメだ!懐かしいな!」と驚いてくれてていました♪


そして、ローゼルはオクラやハイビスカスと同じアオイ科です。
島ではイチビと呼ばれるテリハハマボウもアオイ科なので、
良く馴染みのある花な気がします。


■ローゼルはドライにして長期保存もできますし、
フレッシュでも色々使えます♡

以下は過去のブログ記事をリンクしているので、良かったら参考にしてみてください。
ハーブティー
ジャム
塩漬け
酢漬け
酒漬け
・天ぷら
・ローゼルソース
・ケーキなど
お弁当の彩りや、パンや一服のひと時、
各種お菓子作りなどに、美しい真紅のローゼルをご利用ください☆
利用方法は「ローゼル加工利用」をご参照ください。

他にも何か素敵な利用方法があったらぜひ教えてください♪
よろしくお願いしますm(__)m


■今年は中秋の名月が9月21日だったのですが、その日は母島部活堂のオンライン配信があったので、
恒例のお月見を妻にいきなりお願いして、前日の十四夜に実施しました。

運が良い事に、十五夜の日は天候が悪く、あまりいい満月が見えなかったみたいです。

お月見は我が家にとって収穫祭。
今年はオクラに枝豆にモロヘイヤにローゼルと、
沢山実りがあるので、本当に感謝の気持ちで臨むことが出来ました。

いつもヤギの飼料として植えてあるイネ科のマクサがいつもこのタイミングでいい穂をつけてくれます♪

住宅街ですが、
なかなかいい景色です☆


妻は大好きな枝豆(ずんだ)と塩漬けローゼルを使って、
見事なずんだローゼルご飯をこしらえてくれました(^_-)-☆

塩加減とローゼルの酸味、ずんだの風味がミックスして最高の味でした♪


お月見団子はかぼちゃの粉を使って、
黄色い満月が並びます☆
(ウミガメの卵みたいと思ったのは内緒です!)


さらには妻お得意のおはぎ。
いつも思うのですが、塩加減が絶妙すぎます☆

真夏に楽しむローゼルと言えば、
誇り高き葉ローゼルこと「ルビーローゼル」のハーブティー。


そしておつまみの王道であり、
今年、ネズミに襲われつつも、大豊作の枝豆。


急に前日にしようなんて、言ったのは僕なのですが、
こうして丁寧に料理を用意してくれた妻に感謝です♡

結婚するまで僕はほぼ季節の行事というものにご縁がありませんでしたが、
妻はことあるごとに季節の行事を執り行ってくれます。

その度に有難い気持ちになるし、
その行事に意味みたいなものを知り、日本の風俗というものの奥ゆかしさを知り、感動します。

作物の収穫という有難い集大成に、
季節の行事。

そんな中で大自然と家族、多くの人に支えられて暮らせている今に感謝です
今季もどうぞ、よろしくお願いします!



マイSUP「Tamana」が来て1年。ライフスタイルが変わりました。

2021年09月18日 | SUPライフ 母島
■2020年9月。
去年初めて、念願のSUPを購入しました。

気付けば、あっという間に1年が経過しました。
ずっとSUP三昧でした☆

この夏はほぼ毎朝SUPをしています。
自分自身、毎日技術が向上している手応えがあり、とても楽しいです♪
40歳ですが、日々遊びまくっていて、これで大丈夫か?と心配になります(笑)。

主に朝5時頃の日の出のタイミングに沖に漕いでいき、
御幸ノ浜沖くらいまで行きます。
朝日を浴びながらSUPの上で太陽礼拝などのヨガを行い、
帰ってくるというものです。

日中に時間があれば、
昼休みや夕方もSUPしたりしています。
まさにSUP三昧!!

SUPの醍醐味は、
カヌーとかとは違い、一人でも気軽に沖に行けることです。(安全対策はしっかりと行っています)
またコロナ禍で単独でレジャーできるという点でも非常に有効です。

そして、目線が高いのでとても景色が良い!!
体幹をフルに使いますし、
色んな姿勢で漕げるので、全身運動にももってこいです(#^.^#)

ただ、安全管理は大切で、人に迷惑をかけるわけにはいかないので、
無理はしませんし、極力慎重にやっています。
9/5に福井県で悲しいSUPの死亡事故が発生しています。
十分に気を付けて、何度も練習して、
パドルが折れた場合、風で流される可能性、リシューコードが切れないような点検が重要です。

SUPはNSP HITという丈夫でバランスの取れるオールラウンドボードを使っています。

この春位からSUPに「Tamana(たまな)」という名前を付けました。
ちなみにタマナは島にあるテリハボクという木の島名です。

なんともポリネシアの響きのこの名前、
実はギルバート諸島にTamanaと呼ばれる島があるのです。
父島や母島の向島にあるコペペ海岸の由来になったコペペじいいさんはギルバート諸島出身。
故郷から遠く離れた小笠原で、故郷と同じ気を発見し、タマナと名付けたのかもしれませんね(#^.^#)

小笠原のコロナ一掃期間はずっとベタ凪でした。

朝の海はいつもこんなにぺたーっとしていました♡
こんな中、漕ぐのは最高の気分です☆

■9/10は最高過ぎる朝活SUPでした。
前の晩に人のためになれることがあって、
とても心底感謝してもらえて、
今朝はベタ凪で、
朝日を浴びながら、
沖で飛び込んで、
ヨガして瞑想してターンしたら、
ハシナガイルカの大群が跳ねて近づいてきました♪

目の前のイルカちゃんは朝から本当に楽しそうで、
ランデブーした後に漕ぎながらの景色を眺めながら、
世界はなんて美しいんだろうって思える朝でした♡
(もちろん、そういう時はカメラはないw)

こんな僕でも少しは人の役に立てている実感、
ありったけの大自然、
自由に動かせるこの身体(ぎっくり完治!)、
家族と仲間、みんな、
本当にすべて有難うって、心底感じれた朝活でした(#^.^#)
いや~生きてて良かった!


母島も9月になり、秋の気配です。
畑のローゼルは今年は順調で、
今は毎朝可愛いピンクの花を魅せてくれます。

もう10年近く、自家採取を続けることが出来て、
種も父島はもちろん内地にも送ったりしています。


強い空く今日も夫婦で北港で泳いだのだけれど、
その帰り道の庚申塚でオガサワラゼミの大合唱に遭遇しました。

外来種トカゲのグリーンアノールの影響で、
母島では北部以外ではなかなか大合唱を聞くことはありません。

この大合唱がもう何年も聞き続ける保証もありません。

人が住み着くという影響。
人はその土地に色んなものを運びます。

それが時として、
島の先住民にとって、
致命的な運命に導いてしまう場合もあります。

持続可能な暮らしと
貴重種保護、
小笠原に暮らしていて、この2つにいつも揺さぶられます。

正解はこれ!ときっとずっと言えないけれど、
ずっとこのことを考えて行動していきたい。
そう思わされる出会いでした。


■先日、ニューヨークの小学生が、
マイクロプラスティック等をゼロにする運動をするという素晴らしい映画を見ました。
その翌日から朝活SUPの時にネットを持って行って、海面に漂うプラスティックゴミの回収を始めることにしました。

ハチドリのひとしずく(自分にできることをやるだけ)、
ハワイのクレアナ(役目、責任)、
今月はワールドクリーンナップデイがある月。

父島では海岸に海洋プラのゴミ箱が設置されていると聞いています。
素晴らしいと思います♪

それぞれの人が、
それぞれの分野で、
この世界にリスペクトをして、
その人ができることからやっていく、
それがきっと大切なんだと思っています。


■我が家の軽トラは白いです。
それはそのままキャンバスを意味します。

みんなそれぞれ素敵な芸術を発揮☆

次女さん、なんとそこら辺の棒で書いてます。

僕が書くクジラのしっぽに一言。
「お父さんの絵は、筆に勢いがないよ。
 大事なのはかすれとか、その動きな気がするなぁ」
妻は
「クジラの尾びれは広さと力強さ、それは違うね」

見事に素敵に修正されました(笑)。

僕は絵心は自信なく、ゴマちゃんとキン肉マン、ドラえもんだけは自信があります(笑)。
完成(完成ってあるのか?)版は実際の現物をお楽しみください☆


■母島のははじま丸が入港する際の当たり前の光景。
結構、平和感が抜群で、僕は好きな景色です。

入港日限定ですが、
僕も船のもやい綱を係留する作業をします。

実は結構好きな作業なんです。
大きな船は一人では接岸→係留できません。
チームのみんなの力が必要なんです♪


■コロナ一掃期間のおかげで夏休みが9/6まで延長した次女。
夏休みは内地に行かないことを選択した分、存分に島の自然を堪能しました☆

最近は万年青浜にもハマっています。
家族で泳いでいたら、大きなカスミアジがこちらを見に来ました!
ロウニンアジかと思いましたよ!


沢山の魚の群れを堪能できる海が、
ごく近くにあるという有難みを感じています。


これから秋も深まり、
台風シーズン、ローゼルの収穫と続きます(#^.^#)

存分に遊びつつ、
存分に動くぞ~~!!






固定概念を崩した先にあるもの

2021年09月11日 | 政治
■気が付くともう9月中旬!!
先輩方が言うように、年々時が流れるのが速くなっていくのを感じます。
あの子供の頃に感じた永遠のような夏休み感は、
やっぱり時間軸の違いを感じさせられます(#^.^#)

思えば今日は9.11.
あの同時多発テロが発生した日です。
あの日の事は忘れられません。
友達の家で一緒にゲームをしていて、TVになんだか陳腐な映画やってるなと思ったら、
それは現実で、心底ビックリした記憶があります。


畑の方の季節も巡り、9月末出荷予定の小笠原ローゼルも今のところは順調です♪
この2年は不調だっただけに、今年の好調は嬉しいです☆
まだまだ台風かこれからなので油断はできませんが、
やっぱり作物が実るのは嬉しいものです。

↓これは自家採取5年目くらいの島オクラです。
カメムシは時々発生してますが、今のところ絶好調です!


■さて、先週は小笠原村長選挙がありました。
どちらも応援したくなるという、悩ましい選挙でした。
僕は今回の選挙でとても固定概念を崩される経験をしました。
それについては少し先で書きますね。

渋谷正昭さん 946 票
一木重夫さん 480 票
無効票     34 票

僕が今回支持していた一木さんは残念ながら落選してしまいました。
当選した渋谷さん、これから頑張ってください!!

そして僕にとっては落選よりもショックなことがありました。
それは一木さんの政治家引退宣言です。

村議会議員、前回2019年の村長選に落選してからもずっと精力的に政治活動をしてきました。
相談するとすぐに動いてくれて、内地にも色んな人脈のあるとても頼りになる政治家でした。
しかし、今回落選したら引退するとは事前に決意していたらしく、
引退宣言にビックリして翌朝電話したのですが、その決意は揺るぎのないものでした。

確かに、村民、村の為に沢山家族との時間を犠牲にしてきたと思います。
同い年の娘を持つ仲間として、今後の活動も応援していきたいと思います!
引退宣言したけど、また政治家に復帰することも願いつつ、
まずは本当にお疲れ様でした!


オクラの花です。ハイビスカスやローゼルと同じアオイ科なんです☆

■今回の村長選挙、投票率は71.01%。
前回の村長選挙(71.87%)に比べて投票率が下がっています。
以前は80%代だった記憶があるので、
他の自治体に比べては高いものの、少しずつ低下している現実があります。

これは住民の政治への無関心が進んだ結果とも言えるので、
そうならないように、もっと村の選挙公報も頑張ってほしいと思いますし、
広報されなくてもみんな、しっかりと関心を持ってほしいと思います。

今回、掲示板のポスターと葉書、街頭演説以外の広報がなく、
お年寄りや、この春赴任したばかりの人にとって、
あまりに雑な広報だったと感じました。

なので、今回僕もできる限りの広報をしました。
なんでこんな事くらい村ができないのか?と思いました。

村の選挙管理委員に問い合わせると、
公職選挙法に定められている市町村の選挙の告示日程だと、
広報を作成配布するのはなかなか難しいとのことでした。
まったくできないわけではないので、
今後はもっと工夫してやっていってほしいと伝えました。


道路に散らばっていた可愛いイチビ(学名:テリハハマボウ)。小笠原固有種です。
1日で落花して色が変わるからイチビ☆これもアオイ科なんですよ♪



■さらに今回、僕は過去にないほど投票のお願いを色んな人に伝えました。
口頭、メール、LINE、Facebookなど
およそ150人を超える島民にお願いをしました。

年々下がる投票率。
無関心。
それらを払拭したくて、
そしてこの人と思える人に当選してもらいたくて。

今時、僕の世代で選挙のお願いを人にするなんて、ほぼ皆無です。
僕自身もここまで人に連絡したのは初めてでした。

その中で、沢山の感謝の言葉をもらったり、
激励の言葉、メッセージを頂き、嬉しいこともありました。
また「そんなことはやめた方がいいよ」と親切に忠告してくれる友人、
これはとても反省していることですが、
いつも選挙に行っている人にとっては失礼にあたる「ぜひ投票に行ってください!」などと伝えてしまっていました。

選挙は本来、指図されるものではなく、
自分で選んで投票するもの。
とても浅はかな部分だったと思い、
とても反省しています。
申し訳ありませんでした。

でも、それくらいこの選挙に意味があったと思っていました。


■しかし、結果を開けてみれば圧倒的に差があり、
母島全員が仮に一木さんに投票したとしても、当選できないほどの差がありました。

それ以上に、2年前の森下村長と一木さんの選挙の結果とさほど変わっていないことに一つの答えがありました。

あんなに頑張って応援活動していても、
結果に繋がらないということは、
それなりに理由があると思うのです。

そこはやはり複数年に及ぶ常日頃からの活動と、根回しな気がしました。
そして、たったあの5日間の選挙活動にどんな意味があったのか?

これは僕個人の憶測ですが、
あの短い地方行政の選挙期間においての活動よりも、
やはり日々の活動とその根回しや広報、とても地道な作業が必要な気がしました。

ここでつくば市の市議会議員の川久保皆実(みなみ)さんの選挙活動がとてもいいヒントになりました。
彼女は30代で子育てしながら、弁護士の仕事をしていて、
子供の保育の問題から、市議会議員を目指し、
選挙活動中は子供や家庭を犠牲にせずに、
街頭演説ではなく、道端でゴミ拾いを続けて当選した方だそうです。


■なんか従来の選挙の在り方がやっぱり僕には違う気がするのです。
沢山の犠牲を伴うものが健全といえるのでしょうか?
どうして地域を良くしようとする人達が「争い」になってしまうのでしょうか?

なぜ選挙は「戦い」であり、「勝たなければいけない」のか?

相手陣営の違法性や、
間違いやミスを指摘する戦いではなく、
「あそこは間違ってるからアドバイスしよう」
「共に頑張って、民意に選ばれた方を讃えよう」
そんな健全なものには選挙はなり得ないのでしょうか?
※今回の選挙の両陣営が明らかにそうだったという意味ではありません。

もちろん、汚いお金の話や、利権や欲望が渦巻く部分があることは否めないと思いますが、
それだけでなく、もっと健全な在り方もあってはいいのでないか?
もっと気軽に学級委員を決めるみたいに「ちょっとやってみようかな?」で
ラフに立候補して選んでもらうなんてものにはならないのでしょうか?

今までのやり方では明らかに、
若手の意識は遠くなっているし、
無関心に拍車がかかっていくのは目に見えています。

ここはひとつ、凝り固まった固定概念を吹き飛ばして、
新しい発想で次の時代を作っていくターニングポイントではないか?

今回の選挙で気付かされた大きなヒントでした(#^.^#)


そんな選挙の後の出港日は大好きな漁師さん夫婦の引き揚げでした。
30年以上、母島の海で活躍したTさん。

僕が初めて母島に来た20年前、
とても気さくな奥さんには沢山のお話を聞かせてもらって、仲良くしてもらっていました。
とっても大好きな人です。

ひっそりと引き揚げるつもりだったそうですが、
妻が出発の日の昼前に知って、
慌てて連絡をもらいました。

妻が作ってくれたレイを渡し、
涙涙のお見送りでした。

内地に行ってもお元気で~!

魔女の一撃 ~人生3度目のぎっくり腰と村長選挙

2021年09月03日 | 母島 日常 日記
■皆さんは「魔女の一撃」という言葉はご存じですか?
それはヨーロッパ流にぎっくり腰を表現した言葉なのだそうです。

僕はこの度、3日前に人生3度目のぎっくり腰になりました(#^.^#)
きっかけはほんの些細な作業中でした。

便利屋さん仕事で伐採中に、
ノコギリで細い枝を切り終わった瞬間に僕の腰も「ポキっ!」となりました(笑)。
1週間前くらいから腰に違和感はあったのですが、
SUPや野良作業をすると気にならなくなったので、
今回も同様だろうとタカをくくっていました。

自分のブログを検索してみると、
1回目は2018年5月、風呂上り
2回目は2019年7月、カヌーを持ち上げて
3回目は今回、枝を切っていて、です!
実に2年ぶり(笑)!
ブログもいい記録になってます(#^.^#)

これは動けるようになった3日目に家族で見に行った新夕日ヶ丘の美しい夕焼けです。
コロナ一掃期間中はず~っとべた凪です♪
海面に空の景色が映っていて、うっとり♡


今回も発症2日目が一番辛く、
トイレに行くのも数十分要する状態。
どんな姿勢でも痛く、夜もあまり寝れませんでした。
※おかげで沢山の映画や本を楽しめました♡

ただ動けることがこんなに有難いことなんて!!
感謝感謝です

■さてさて、海外でも「ぎっくり腰」はポピュラーな症状みたいです。
ぎっくり腰を英語にすると、
医療的には「Slipped disc(椎間板ヘルニア)」「Lumbar sprain(腰の捻挫)」「lumbosacral strain(腰仙部挫傷)」
と呼ばれているそうです。

しかし、日本の語源同様、いきなり腰に激痛がはしり動けなくなることから、海外でも別の呼称が定着しているようです。
ドイツやイタリアではぎっくり腰が魔女の仕業と信じられており、「魔女の一撃」と呼ばれるそうです。

ドイツ語では「Hexenschuss」、イタリア語では「Colpo della strega」。
そこから転じて、英語圏でもぎっくり腰を「witch’s shot」と呼ぶようになったそうです。

僕は結構この「魔女の一撃」という表現が気に入っています♪
「ぎっくり腰」という言葉だけでニュアンスを表現している部分もなんか素敵です☆

これはぎっくり4日目にだいぶ動けるようになったので、家族で北港リハビリスイムにいった時の写真です。

■そんなわけで今回は
1日目は午前に発症して、午後は横になりましたが割と軽症
2日目は痛くて全く動けず、トイレに行くにも数十分を要するほど
3日目は色々そこそこは動けて、できる範囲で仕事再開
4日目は今日!かなり動けて、入港日の配達仕事も周りにフォローされながらも最後まで遂行。

みんなが気を遣ってくれて、優しさが身に沁みました
本当に有難うございます!!

でも、意外とぎっくり腰は動けるときは
動ける範囲で動いた方が意外と良くなるもののようです(^_-)-☆
明日以降は早朝のSUPも再開できるのではと意気込んでおります(#^.^#)

島のぎっくり先輩の方々からは
「直りかけに無理して再発するともっと地獄だから、無理しないようにね!」
とアドバイスを頂いたおかげで超慎重です♪


北港の海中風景です。

■そんな最中、実は重大な出来事が島を駆け巡っていました。
そう、小笠原村長選挙です。

森下一男村長は平成15年7月から5期、18年を村長として勤めあげました。
近年は体調不良となり、村長業務に従事できない事態になってきて、
体調不良による辞任宣言をしていたのですが、なんと期日前に急逝してしまいました。
非常によく頑張っていた村長さんなだけに、みんな悲しんでいました。

そんな状況の中、
しかも小笠原村はコロナ禍、コロナ一掃期間の最中、
小笠原村長選挙の実施になったわけです。

今回の村長選挙の立候補者は2名。
前回(2019年)の時に立候補し、落選した元村議会議員の一木重夫候補。
今回初出馬で39年間小笠原村役場に勤め、近年は副村長として活躍している渋谷正昭候補。
この2名の一騎打ちとなりました。

母島の投票日は9/4(土)
父島の投票日は9/5(日)
どちらも役場で期日前投票もできます。

村の条例のせいらしいのですが、
島民には葉書一枚が来る程度の広報で、
告示8/31から投票9/4までにあまりに短い選挙期間と稚拙な手段の制限。

これには大いに僕も憤慨し、
両広報車の演説を録画、配信するつもりで臨みました。
※両陣営には確認済みです。

僕は今回、一木さんを支持する立場ですが、
渋谷さんも応援しています。

それは二人とも村を良くしようと思っての立候補だからです。
二人の候補のマニフェストを伝えるのも、
演説やインタビューを両方とも配信するのも、
村の広報が全然機能していないからです。
(これは村の条例のせいだそうなので、今後要改定!!)



■まずは一木重夫候補。
今回はコロナ禍で小笠原村のコロナ一掃期間ということで、
街頭演説は行わず、個別に声をかけてチラシを渡し、挨拶する方針だそうなので、
突撃インタビューを敢行しました。

集落では車や歩きで挨拶をしていました。

コロナ禍での選挙は難しいですね。

内容に関しては上の動画とチラシを参考にしてください。




一木さんは村議会議員を3期(12年間)勤め上げ、
2019年の村長選挙に出馬し、落選しています。

話をしてみると、とても具体的で熱意があります。
この20年間ずっと接してきた中で、
相談するとすぐに調べて動いてきてくれた実績と信頼があります。
消防団など共に活動する機会も多かったです。

僕は彼の行動力と人脈、住民目線での姿勢が薦める理由です。

一木重夫候補のHP


■こちらがもう一人の候補者、しぶや正昭候補です。
渋谷さんはなんと39年間、村役場に勤めていて、近年では副村長として活躍していました。
森下一男村長をずっと支えてきていて、とても信頼が厚いという印象があります。

僕が生まれたころから役場に勤めていたなんて、
今回初めて知りました(#^.^#)

渋谷さんは街頭演説をしていたので、撮影させてもらいました。

渋谷さんとも長い付き合いで、
一緒に南洋踊りをしたり、
色んな相談をしてきました。

非常に優秀な方だと思います。
ぜひこちらも政策チラシをご覧になってほしいと思います。



■小笠原村の人口2589人。
父島が2130人、
母島が459人。

住民の割合でいえば非常に低い母島ですが、
両候補者とも9/2の母島丸で来島し、9/3にそれぞれ漁船で父島に戻りました。

ははじま丸のスケジュールと短い選挙期間がかみ合わない中、
母島で1泊してまで活動してくれた両候補者に感謝です!

母島は9/4(土)が投票日です。
小笠原村である南鳥島(マーカス)、硫黄島にも気象庁や自衛隊の方が住んでいますので、
ヘリで父島に投票箱が届く流れのはずです。

僕が父島にいたときは、
夜になって、投票時間が終わったら地域福祉センターで開票していました。

何よりも一番気になっているのは、
年々下がる投票率。

小笠原の選挙の中でトップの投票率を誇る村長選挙。
それですら、回を重ねるごとに投票率が下がっています。

これは住民の政治に関する関心の低下だと思います。
2019年の村議会議員選挙が無投票選挙で終わってしまった現実があります。

こうして選挙になっただけでも素晴らしいと思うのです。

内地にいたころは僕も選挙に無関心でした。
選挙の時期は単純にうるさいなぁとしか思っていませんでした。

島で暮らしてみると、
議員も村長も暮らしが、家族が見えて、
自分の1票がとても重要なことが分かり、
選挙がとても面白くて大切になりました(#^.^#)

小笠原の住民の皆さん、ぜひ投票に行きましょう!!