小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

人生のほぼ半分を共に過ごして

2021年06月24日 | 家族
■先日、18回目の結婚記念日を迎えることができました!!

日々、色んな事があるけれど(笑)、
こうして一緒に過ごせてきて、
本当に良かったと思っています。

自分にはないものばかりを持っていて、
石橋が無くても気付かずに渡ってしまう僕(笑)と、
石橋を叩いて壊してしまう妻(笑)。

磁石のS極とN極の様に
惹かれあったのだと思います(*^_^*)

初めて会ったのは19年前(2002年)の父島の宮の浜で、
僕が海で魚を獲っていて、
陸に上がったら網に大きなミズダコがくっついていて、
それをはがして地面に打ち付けている様を
ぼーっと見ていた女性。
それが妻との最初の出逢いです(笑)。

その後、僕が母島のユースホステルで働いていたら、
その女性がはは丸運休の日に貨物船・共勝丸で渡って現れました。
すでに普通の行動ではない彼女☆
僕はそこで初めて貨物船の存在に気付いたほどです(#^.^#)

当時、全く宿の食事を取らずに、
シリアルとパン、ヨーグルトなどで日々過ごし、
他の客とは全く違う動きをしていた印象的な彼女。

そして、一緒に暮らし事になり、
それから20年近く経ちました。
僕は40歳なので、人生のほぼ半分を一緒に過ごしています。

有難いことに、
ふたりの可愛い娘に恵まれ、
夫婦の間もグランドキャニオンのような地形な時期(笑)から、
最近は四季折々の日本の風景になってきた気がします(*^_^*)。

まだまだ、モンゴルの平原の様にはなかなかたどり着けませんが、
日々とても彩り豊かに過ごす事が出来ています♪

まったくの赤の他人と暮らすということが、
ここまでバンドの様にマジック&ミラクルを
産み続けることになろうとは思いもよりませんでした(*^_^*)

ひとまず、
19年間、こんなヘンテコな僕と一緒に過ごしてくれてありがとう。
これからも続く限りでいいので(笑)一緒に居ましょう(*^_^*)

母島での子育てもあと3年ちょい。
子どもが巣立ちしたら、
BOØWYの氷室と布袋の様にそれぞれの活動になるのか、
B'zの稲葉と松本の様になるのか、
まったく別の間柄になるのか、
なってみないとわかりません(笑)。

カナダの長女が書いてくれた、
ほんわかした夫婦の絵でも見ながら、
日々頑張ろうと思います。


■結婚とは、
ゴールインなどではなく、
間違いなくただのリスタートだと思っています。

よく、芸能人の結婚などでゴールインと報道されますが、
「これからじゃん!」と思っていました(*^_^*)
達成!終了ではなく、これから真価が問われるんですよね。

そして結婚は人生で必ず必要なものではないけれど、
他人とお互いを想いながら過ごす事で、
人生は深く、様々な色合いに満ちたものになると感じています。

さらには子どもを授かる事で、
親の意識に触れ、
さらに人生の視野が深まりました。

以前、職場の同僚に言われた言葉ですが、
「子どもを持つまで、今までこんなにも未来に対して無責任だという自覚がなかった。
夫婦でいて、そこそこ幸せに暮らしていればいいと思っていた。
でも、子どもを授かったら、その子供の未来に対して責任を感じれるようになった。
それはね、すごく大きなことなんだよ」

という言葉を聞いて、とても感動したのを覚えています。

結婚も子育ても通過しなければ、
ある意味、平穏で気ままに暮らせて素敵だなと思います。
どちらも間違いなく楽ではないのです(笑)。
僕も恐らく、相当好き放題生きたと思います。

だけど、こうして比較的周りよりは若く父親となり、
約20年共に過ごしてみて、
色んな経験をさせてもらいました。
沢山の学びの連続です(これからも!)。
そして、最近ではSUPや音楽、開業など存分に好き放題させてもらっています。

本当に有難いことだなと思います。
妻と共に過ごして来て、
子ども達に恵まれて、
本当に幸せだと思います♪

どんな形やスタイルであれ、
日常に感謝できて、そこそこ生きていれば、
人生はOKな気がします(*^_^*)


■先日の共勝丸で開業した便利屋「こまわりさん」用に購入した軽トラがついに届きました(#^.^#)
手配してくれたのは、
以前、震災避難で数年間母島で暮らした素敵なファミリーです(*^_^*)

島の塩害防止仕様にしてくれて、
家族でメンテしてくれて、
発送してくれて、どうもありがとう♪

大切に使わせてもらいます☆
これでバリバリ運搬も働きます☆

軽トラ到着してから、早速便利屋としてフル稼働です(#^.^#)

開業宣言をしてから(実はする前から)、
沢山のご依頼が届いています。
「ホントに助かります!」
「ありがとう!」
とこちらが嬉しくなる励みの言葉が沢山(#^.^#)
やってよかった!
島の便利屋こまわりさん。

共勝丸は、なんと予定日の前日に接岸し、
「この日は載せるだけ、降ろすのは翌日」と聞いていたのだけれど、
軽トラを降ろせるかと聞いたら、快く降ろしてくれた上に、
共勝丸Tシャツまで頂きました♡
よ~し、頑張るぞ~!


■先日は脇浜で久々にグンカンドリ若鳥(コグンカンドリかも知れない)を見かけました。

1日中漁港~脇浜を行ったり来たり。
ほぼ羽ばたきませんでした(#^.^#)
あれは楽なんだろうなぁ~

なかなかのレアな鳥さんです。
やっぱり悠々と飛んでいる様が、超カッコいいのです!!

よく島でもフラでグンカンドリの曲を踊っているのを見かけます。
ハワイでは普通に見かける鳥なのでしょうね。

空中戦が大得意で、
羽のはっ水が弱く、水に濡れるのを嫌う海鳥。

どうやら3日前から来ていたらしく、
今日くらいまではいるかな~

どうしていつも海が大時化の時ばかり来るのだろう?
不思議いっぱいのカッコいいグンカンドリさんでした♪

赤道らへんから、遠路はるばる渡って来ていて、いつも凄いなぁと感心します。

仕事と仕事の合間に、
こうして大型の海鳥を撮りに行ける島暮らし。
地下鉄も、コンビニも、映画館もないけど、
こういう日々が実は僕は好きです(#^.^#)

島の便利屋を開業しました(*^_^*)

2021年06月15日 | 便利屋 こまわりさん
■この度、母島で便利屋さんを開業しました!!
名前は「母島こまわりさん」です。

島に住んでいて「困った」そんな人の為に力になりたいと思って、
このターニングポイントで始めることにしました♪

※長女が原案を書いてくれて、そこに妻がアイディアを出し、最終的に完成させました(*^_^*)

母島に移住して早12年。
ずっと水面下で今回の便利屋の様な活動はして来ていたのですが、
(社会福祉協議会の高齢者支援サービスなど)
どうも、それでは網羅できないが、困っている人がいるのが分かって来ました。

それで今回のターニングポイントをきっかけに個人事業として開業することになりました!

日常の生活で、
ほんの些細な事だけど、
できなくて困っている事。

大きかったり、
重かったり、
少しだけ苦手な分野で億劫になってしまう事。

それらのことで行き詰っている人に、
気軽にお願いできて、
毎日が少しでも気が軽くなる事を願っています♪

僕にできる事はごく当たり前の普通の事ばかりですが、
その力が人の為になるならとても嬉しいです(*^_^*)

母島こまわりさん、よろしくお願いします!!


■こちらのイラストも長女がカナダで仕上げて送ってくれました♪
彼女らしい、温かいこまわりさんをイメージしたイラストです。

困った人と繋がって、
支え合ってフォローするイメージで書いてもらいました。

事前に島の幾人かのレジェンドさんに、
様々な相談をさせて頂きました。

とても参考になりました!
本当にありがとうございます☆

島で助け合いで、気持ちで支え合っている場面が多い中、
こうして事業として開業したのは、
そんな無料の支えあいができなくて困っている人が沢山見受けられたからです。

一番の懸念は、
料金を取って活動していく事で、
そうして“お互い様だから”という助け合いが廃れてしまわないかということでした。

それでもレジェンド達、友人達からも
「お金を取ってくれた方が頼みやすいよ!」
「すごく助かる!さっそくお願いしたい☆」
「島で必要とされている仕事だよ♪」
と言って頂き、困った人の力にだけなれればいいと思って、決意しました。

カヌーの様にみんなが進みたいゴールを目指して、
みんなで力を合わせて進んでいきたい、そんな心境です。

「こまわりさん」が目指すゴールは、
“みんなが健やかに暮らす地域”です。

利用したい場合のポイントはひとつ。
【今、困っていること】です。

そこには年齢も性別も業種も関係ありません。


■こまわりさんの利用料金設定がとても悩みました。
内地の便利屋さんはだいたい1時間3000円位でしたが、
島ではそれでは少し高すぎると思いました。

しかし、安過ぎてもサービスの維持が出来なくなってしまうし、
「ちゃんと料金取ってね!」
「安過ぎちゃあ、ダメだよ」
「ボランティアじゃだめ」
とお言葉を頂いたので2種類の料金設定をしました。

①小さな困り事 5分 100円~ 
 ・電球交換
 ・重いもの運び
 ・高い所のものを取る
 ・郵便、荷物出し
 ・網戸の穴塞ぎ、張り替え
            …など

②その他の作業  目安: 1時間 1500円~2000円
 ・粗大ごみ運搬
 ・片付け
 ・草刈り
 ・庭木の剪定
 ・引越し手伝い
            …など

①の5分100円の小さな困りごとは、
本当に些細で「こんなこと頼んでもいいのかな?」という依頼です。

実は、10分もかからないような些細な事で困っているケースが多いのです。
高い所に登って、電器を変えれない為に、夜暗い中過ごしていたりしていました。

気軽に頼みやすい価格として、1時間以内の小さな困りごとの設定をしました。


②のその他作業は多様なニーズに応えるものです。
軽トラや刈払機、チェーンソーなどの燃料を使う作業の場合、
少し危険な作業は2000円位なイメージでいます。

実は料金は物々交換でも可能というのが、
面白い部分です☆

いずれにしても、お互いに相談して決めていければと思っています。

上記に書いたような事が今想定して
僕が出来る事だと思います。

専門的な技術や道具、
また島の他の業種の方が出来る場合は、
なるべくそちらを紹介していく事になると思います。

大した特別な資格を持ち合わせている訳ではありませんが、
島に住んで約20年。
色んな経験と人との関わりの中で、できるようになった事は豊富にあると思います。
関わってきた皆さんとのご縁、
教わって学んできたことのお蔭で今があります♪

そんな力が人の為になるのであれば、こんなに有難いことはありません(*^_^*)

そして、今日から母島の全戸にこまわりさんの告知パンフレットの配布を始めました。
少しずつ配っていくので、近いうちに母島の皆さんのお宅に届けれればと思っています。



■これまで自然保護の仕事を主軸に、
百姓、配達業、介護ヘルパー、地域活動などで活動してきました。

その中で、今回40歳とターニングポイントを迎え、
無い頭なりに必死に考えました。

自然保護の仕事の場合、
世界自然遺産になってからは、豊富に予算がついて、
作業が屋外でハードということもあり、
割と高額な報酬が得られる傾向があります。

今、小笠原にはその部門の人材は豊富で、
割と人手不足の母島でもその部門の人材はある程度は揃っています。

しかし、絶滅危惧種を救う動きはあっても、
限界集落に進んでしまいそうな人の暮らしを救う仕組みも、
人材も不足している現状があります。

40歳を迎えて、これから自分が何をしていきたいか?
そう考えた時に、
絶滅危惧種を救う仕事は、
数多くの皆さんにお任せして、
僕は人の暮らしを支える方に周ろうと考えました。

僕一人でできる事は限られますし、
僕一人が地域を支えきれるわけではないけれど、
今、この瞬間困っている人の少しの力にはなれると思うのです。

そんな訳で
5月からは念願のゴミ回収をスタートできたし、
「母島こまわりさん」を始めることができました♪


■チラシを作成するあたり、
内容や料金、字の大きさや見やすさを島のレジェンド達に相談しに行ったのですが、
その相談の中から、「早速お願いしたい事があるよ!」と言ってもらえて、
そこから口コミで広がって、チラシを配布する前から、幾つか依頼を頂くことになりました。

本当に嬉しいし、有難いことです(*^_^*)

チラシを作ってきた中でも、
色々悩み、行き詰まる事もあったのですが、
別の仕事でもっとシビアな現実に出逢い、
そんなことで行き詰っている場合じゃない!と思い知らされました。

畑にゴミ回収に介護に配達に、
さらに毎日SUPにカヌーにと遊びも忙しい中(笑)ですが、
なんとかスタートできる事が出来ました!

家族も応援してくれているし、
とてもやりたい事(実はやっていたこと)なので、
これからますますワクワク生活になっていく事でしょう!!

これからHP作成や、青色申告の勉強などやることは山積みです。
40歳からの勉強はなかなか頭に留まりにくいですが(笑)、
頑張って身に付けていきます!!

応援よろしくお願いします☆

リスク回避想定を怠るべからず

2021年06月08日 | アウトリガーカヌー
■【できると思っていたのに、思ったようにできなかった…】
先日、何かあった時を想定して訓練を行う重要性を痛烈に再確認しました。

それはアウトリガーカヌーの練習の時に、
「久々にリカバリ練習しようよ!」と声が上がり、実施してみての率直に思った事でした。

リカバリ練習とは、アウトリガーカヌーが沖合で反転して転覆し、
そこから復帰する練習のことを指します。

実はカノー倶楽部でも2年前くらいにリカバリ練習はやってはいたのですが、
ここしばらくはご無沙汰でした。

でも、過去にやったこともあるし、
普通に漕いでいて、転覆した事もないし、
大丈夫だろう、
そんなアタマでいた事は事実でした。

しかし、今回実際やってみると、
忘れていることも多く、実際はとても手こずりました!!

自分たちが出来ると思っていたのに、
思いのほか思ったように復帰できず、
これはとてもいい経験になりました。

昨日は消防団として、保育園の避難訓練に参加したのですが、
そこでも毎年様々な課題が浮かび上がります。

やはり何事も、
リスクを想定して、それを回避するためのシュミレーション、練習が不可欠なんだと、
改めて思い知らされました。


■さて、具体的なアウトリガーカヌーのリカバリ方法です。

まずはクルーになぜこの練習を行うか、
練習の際での危険性を話します。

アウトリガーカヌーはヤク(IAKO)とよばれるウデ部分があるのですが、
そことの激突を特に気を付けなければいけません。

そしてクルーに事前に役割を割り振ります。
4人乗り、6人乗りの時で変わりますが、
・パドルを集めて持つ係
・風上で船の向きを保持する係
・実際に船を反転させる係
に分かれます。

①みんなで船の右側に体重をかけて、横転させます
※この時にアウトリガー部分に激突しないように注意!!

②事前の係分担に分かれて、横転したカヌーを元に戻す
※島カヌーとOC6(ベルーガ)では方法が違います

③カヌーの向きを戻せたら、数名船に乗り、船体に入った水をアカ汲みを使って掻き出す

④船体胴体、身ガノ―(ハル)の水が無くなったら、クルー全員カヌーに戻る

こんな流れで行います。

間違いなく、普通に漕ぐだけの練習に比べて、
大幅に体力を消耗することは事実なのですが、
これで沖で転覆しても自分たちでリカバリできる方法を身に付けていると、
安心感が格段に上がります。

船体が重くてキール(船底をへさきからともまで通り、上背骨のような役目をする部分)がある島カヌー、
船体が軽くて船底にキールがないOC6(ベルーガ)、
この2種類だけでもリカバリの際の持つ位置、足を書ける場所が変わります。
僕たちはたった1年空いただけで、できると思っていたコツを忘れていたのです!
これに気付けたことが大きな収穫でした☆

「自分たちは大丈夫」ではなく、
「何かあったらこうしよう」で備えておく、
これがカヌーに限らず、色んな分野で言えるとても大事なこととおもいました。


■SUPはこの春からできる限り毎日漕いでいます。
昼休みに漕げる日は1時間。
昼に漕げない時は夕方に漕いでいます。

間違いなく疲れて、ヘトヘトになるのですが、
気力と活力は急上昇するから不思議ですヽ(^o^)丿

SUPもカヌーに比べて、一人の場合も多いし、
色んなリスクがあるので、様々な想定や準備を行っています。

・パドルが折れた場合
・磯場に乗り上げた場合
・ボードが折れた場合
・クジラがジャンプして、上から降って来た場合
・強風で思わぬ方向に流された場合
などなど…
様々な想定をしています。

これもとても重要な事だと思います。

先日は、いつもカヌーで来ている蓬莱根にSUPで行ってきました。

だいたい往復6.5kmのコースです。
漕ぐ時間は90分~2時間くらいでしょうか。

蓬莱根は圧倒的に美しいので、その景観だけで満足できちゃいますヽ(^o^)丿

去年の夏はカナダに戻る長女と家族で遊んだことを思い出しました♪

蓬莱根に行く途中で、
なんとバラクーダ(オニカマス)の群れに初遭遇しました!!

漕いでいて、何気に暑くなり海に飛び込んだら、下に50匹くらい悠々と泳いでいました!!
1匹が1.5mを超えるくらいなので圧巻ですヽ(^o^)丿

昔、西表島で見た事はありましたが、
小笠原でしかも水中ゴーグルひとつでバラクーダのこれだけの群れを眺めたのは、初めてでした。

その後はいつものツバメウオのポイントへ。

今回はその下にGT(ロウニンアジ)が3匹群れていて、その大きさに驚かされましたヽ(^o^)丿
母島のSUP環境の凄さをまざまざと感じさせられました(#^.^#)

今回は動画も撮れたのでアップしてみました。
動画内でカマスサワラと表記してしまいましたが、オニカマスが正しいようです。


■土曜日はSUP三昧。
日曜日はカヌー三昧。

もお、それだけで十分な日々♪
でもちゃんと午前はインフラを支える大事なお仕事、
畑仕事、稼業もしています☆

コロナ禍だけど、
本当に有難い限りです♪

最近はカヌーを初めて漕ぎに参加してくれる人も増えて、
とても嬉しい限りです♪

コロナ禍で飲みにケーションはしにくい時代ですが、
カヌーで交流が出来るのはとても有難いです☆

夕食は次女がすべて作ってくれました(*^_^*)
 ※宿題らしい(笑)

すべてに感謝☆
どうもありがとうございます!

今回はカヌーの転覆→リカバリ練習から、
日常における様々なリスク回避の想定の重要性を学ばされました。

「自分らはきっと大丈夫」ではなく、
「もしこうなったら、こうしよう」で
可能な限り色んな想定をして備えておくと、
いざという時の想定外が減り、パニックを避けられます。


■先日、母島でオリンピックに使われるトーチが8時間だけ展示されていました。

2年前当初は初のクライミングとかカヌーとか柔道を心底楽しみにしていたのですが、
今は全然素直に楽しめていない状況が率直な感想です。(2年前観戦チケットを申し込んで落選…そしてパンデミック)

トーチ自体はよくできていて、
とても美しかったです♡

今、世界のこの状況下でIOCと日本が実施を強行しようとしている事に、
とても違和感があるし、
結局はそれを決める役人を選挙で自分たちで選んでいる現実がやれやれと思います。

僕は本当にこのためにずっと練習して、
去年から1年延期して、さらに勝ち上ってきた選手には、
もっと別の形の舞台を用意できないのかと思っています。

去年からこれだけ島の地域イベントも中止、自粛をしてやってきて、
このタイミングで世界から何万人も選手と関係者を集めた祭典の実施、
そしてそれが原因で感染が深刻になった時、IOCも政府もどう責任を取るつもりなのでしょうか?(もちろん、因果関係は不明と居座るでしょうが)

まだ感染防止のプラン、感染が拡がった時のプランが示されていなくて、
大丈夫、うまくいく!だけで成功するだけで進むのは、絶対勝つで戦争を続けた頃と何も変わっていないのでは?と思い知らされます。

今回のカヌーのリスク回避想定と同じですが、
しっかりと最悪のケースも想定して、
準備と練習を行っていかなければ、
不測の事態に対応できないと思います。

3.11の時、福島第1原発が津波で電源を喪失した時、
「これは想定外」
と言っていたのを忘れてはいけないと思います。

これは不確かな情報ですが、現時点で参加申し込みしている外国がゼロなんて話も聞くと、海外はとても正常に思えてしまいます。

日本がオリンピックを強行する事で、
夏は日本中が様々なイベントや行動が緩和される気がしています。

現場の最前線で頑張ってくれている医療従事者の皆様の事を考えると、
僕はこの夏の有観客での実施強行にはまだまだ厳しいと思っています。
みんなが歓迎できるオリンピックになればいいですね~

タロイモ(水芋)ワクワク大作戦(#^.^#)

2021年06月05日 | タロイモとパンノキ
■小笠原の生活で、実際に実用的な主食は何か?
島で農的自給暮らしを夢見ている自分にとって、これは大きなテーマです。

ずっと大好きなお米作り(陸稲)を模索していますが、
ネズミの害、雑草の管理などと課題は多いです。

トウモロコシ、パンノキなど色んな主食が太平洋の島々にはありますが、
どれもこれが主食になれる!!ほどの確信が持てないでいました。

しかし、しかしですよ(#^.^#)
出逢ってしまったんです。
2019年ハワイ島でKalo(タロイモ)に!!

そして習ったハワイのタロイモによる伝統料理。
「ポイ」の甘すぎず、さっぱりとした旨味、
「ラウラウ」のこれ以上のおかず(おつまみ)はあるのか?と思うほどの絶品。

もう「これだ!!」と思うには時間はかかりませんでした。
そして、母島に戻ってきて、島に今も残るタロイモ(水芋)を発見した時の喜びと言ったら、もう言葉になりません(#^.^#)

ちなみに僕とタロイモの最初の出逢いは西表島です。
月が浜に行く途中だったかにトウヘンボクという素敵な自然的なカフェがあり(まだあるのかな?)、
そこでのターイモパイが絶品だったのを覚えています♪


■今回のワクワク大作戦は、
2年前にハワイで経験したタロイモに関わる活動です♪

小笠原にはとある場所にタロイモ(島では水芋と呼ばれる)が残っているのを見付けました。
色んな島のレジェンドに話を聞くと、ポツリポツリと水芋の話を聞く事が出来ました。

今目の前にあるタロイモ。
これは江戸時代、ハワイ王朝時代に小笠原へ移住したハワイアンが持って来たものかも知れないのです。

まずは当面のミッションはタロイモを増やす事。
そして、それらを色んな料理をしていく事です。

思わぬところで小笠原とハワイ、そして八丈島が繋がってきました☆
もお、ワクワクが止まりませんよ~♡

この4月にターニングポイントを迎えた事で、
ようやく動き出す事が出来ました(#^.^#)

今回のワクワク大作戦、島の水芋(タロイモ)を頂きにとある場所にお邪魔しました。
もちろん島の水が豊かなポイントです♪
僕の背丈くらいの水芋が生い茂っていました♪

実際に利用していた島のレジェンドにもお話を聞きながら、
水芋を収穫させて頂きます。

昔はこの芋をみそ汁や煮物にしていたそうです。

今回、引き抜いてみると、
あら?

あらら?
イモが小さいか、
もしくはほとんど無くて根っこだけの状態でした。

収穫期ですら分からないので、
レジェンドに聞いてみると、
「う~ん、確か冬に食べてた気もするね~」とのこと。

その後、ハワイや沖縄のタロイモの話を聞くと、
どうやら冬収穫の様です。

ただし、八丈では夏に収穫できたこともあるとか…
主食になるためには色んな収穫期があったり、
長期保存が出来たりが重要になります。

当時は赤ちゃんの頭サイズの親芋も採れていたとのことです。
以前は八丈から頂いた、葉や茎も食べれる白っぽい品種もあったそうです。

一筋縄ではいかない、
小笠原タロイモ大作戦。
なかなか面白くなってきました(*^_^*)

ハワイの在住の方によると、
ドライか水で育ててるかと種類とか土地とか環境で違うみたいですけど、
いつも手伝いに行っているところで言われるのは、9ヶ月後くらいに茎が成長終わって背が縮みだすので、
それ以上の成長がないってことなのでそのときに収穫するか、
そこは土を山みたいに盛って植えてるんですけど、芋の部分が地面からはみ出してきたらReadyって言われましたよ。

ただ1つ目の葉っぱが出たら小さくてももう食べれるって言ってました。

ハワイは年間通して気候がそう変わらないので植えてから9ヶ月くらいっていう目安だそうですが、
気温差とかがあったり土地ごとに特徴も違うでしょうから、こ
れからジャイアンさんが色々試して行って、これから小笠原Kaloのレジェンドになっていくんでしょうね〜。」
「成長している葉があり、下の方の葉がもう小さいのしか出て来なくなったら収穫していいって言っていました。」

などのお言葉を頂きました♪
ありがとうございます!!

他にも小笠原の水芋情報や、
色んなコメントをFacebookで頂きました☆

ありがとうございます!!

そして掘らせて頂いた水芋(タロイモ)はしっかりと
管理できる他の場所に移植し、
少しずつ増やしていこうと思っています♪


■先日は久々の雨の後に船木山の滝に行ってみました。
いつもはチョロチョロな水量の滝も、
見事な姿を見せてくれました。

それ以上に感動を与えてくれたのが、
その下流にある、タロイモ(水芋)の存在を見付けた事です。

思わず一人山奥で「わぁお♡」と叫んでしまうほどです(#^.^#)

これはヒトが運ばないとここには存在しないはずの場所です。

つまり、以前にも水芋を得る為に誰かがここに植えたんだということが分かり、
その行いと気持ちが見えて来て、
なんだか嬉しくて込み上げるものがありました♪

そもそも船木山という地名は、
カヌーの為の木を切り出す木が多く取れるのが語源なのでしょうか?
なんだかワクワクが止まりません♡

私達は日々カヌーを漕いで楽しんでいますが、
遠い小笠原の石器時代の祖先は、
カヌーで航海していた時代と言われています。

ハワイの先住民のお話しを聞くと、
カヌーの長期航海にはタロイモは重要な主食で、
「ポイ」にして長い航海で食べて行ったと言われています。

腐らないのか?とはじめは思いましたが、
塩を入れるのと、発酵させるので、
酸味は増すけど、長期保存が可能なのだそうです。

カヌーとタロイモ、
ハワイなどのポリネシアと小笠原。

実は時空を超えて、
その2つが今も小笠原に残っている意味は、
実はとてもとても大きい事なのかも知れません。


■舟木山で残ってきているタロイモ(水芋)を眺めながら、
色んな事を考えました。

学術的で遺伝的な価値の為に、
今は様々な植物を動かすのはNGとされる価値観があります。

それとは別に、
ヒトが生きていく為に、
様々な作物を導入し、多様化する自然もあります。

どちらも大事だとは思うのですが、
僕が最近、たまらなく惹かれるのは、
後者のほうです。

どうしてだろうか?
自分に問いかけてみました。

ハワイで日本文化が受け入れられ、
日本庭園が大事にされているのを見た時、
ハワイのネイティヴに
「島は様々なものを受け入れて、
 混ざり合って文化も自然もできていくんだよ」
と言われた時、
僕は心の奥に共感できるものがありました。

ひとつの価値観だけで、
世界を地域を見てしまうのはとても強引で、寂しく、
そして狭いものなのだと思い知らされました。

学術的にそこしかないものを大事にしたいのなら、
それも大事にしていいと思います。
でも、暮らしの為に多様化していくのを大事と思うのなら、
同じ様にそれも大事にしていいとも思います。

なかなかお互いの価値観が矛盾していて、
限られたエリアでは共存するのは並大抵のことではないと思います。

でも、それに折り合いをつけて、練り上げるものこそが、島文化なのではないかと思うのです。

オリンピックだって、
コロナだって、
島の自然、文化だって、
色んな価値観があっていいと思います。

でもそれを人に押し付けるのは違うと思うし、
思考停止も違うと思います。

よくよく自分自身の魂と、
相手(人だけに限らない)の気持ちや想いを考えて、
対話して、
お互いをリスペクとしていきたいな、
そうタロイモ(水芋)を眺めながら思いました。

島の植物の分野のレジェンドに
「少なくなったやつは、ある程度まで増やしてやんねぇと、可哀想だろ」
その言葉が色んなものに通じて、
なんだか嬉しかったです。

Facebokでの問いかけに友人が答えてくれた言葉が残っています。
「人としてのエゴを理解した上で、
どうしようもないと何もするなと言うことではなく、
エゴを理解し、そのエゴを減らす、
自分が少しでも生き延びたいと言うエゴを他の生命も同じだから、
お互いに尊重し、なるべく調和して、共存を保ちましょう。

その中に生命の一部として人も生きさせて下さいという気持ちで生きることが大切だと思うな。」

と。

タロイモを通じて、
色んな仲間と話せて、
より自分自身深くなれた気がします。

このタロイモとヒトのご縁に深く感謝します(#^.^#)
どうもありがとうございます☆