小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

SHIPが繋がる日

2020年05月31日 | ハワイ研修(SHIP)
■2014年から続いている
ハワイ研修コミュニティープログラム「SHIP」。

これは民間のグループで始めた、学習・体験・交流プログラムです。

東京の島に在籍する高校生が中心となった参加者達が、
ハワイの人・文化・環境に関わることで、
自己を再発見、自分の住んできる島を客観的に見つめ直し、
自分が暮らす地域の問題や
未来にどう関わっていくのかを自ら考えアクションしていける──コミニティプログラムです。

今回5/30はその5年間の歴代メンバーが集い、
オンラインで座談会(同窓会)を開催しました。
オンラインと心で日本、島、ハワイが繋がっていたのです♡

はじめましての多い最中、
沢山つながることができたこと、
どんどんみんなの表情が緊張から楽しそうに活き活きと変わっていくこと、
参加者した多くのメンバーが「SHIPがきっかけで変わった」と言っていた事。

結論から言うと、「大成功」でした♪

八丈のたろちゃんが中心となって、
様々なサポートメンバーが関わり、共に作り上げた5年間。

Youtube Live配信を含めた2時間、
その後大人だけが残りアフタートークを2時間半(笑)。

とても濃密で充実していて、
その集大成のような素晴らしいひと時でした。

本当にありがとうございました!

SHIPのFacebookページ



■今回の座談会(同窓会)は沢山の共感に溢れていました(*^_^*)
島で育つ子供たちにとって、SHIPはものすごく重要なプログラムになっていたことを感じます。

自分が住んでいる島。
高校生になるまで、さほど関心が少なく、見据える先は内地を見る場合がほとんど。

ハワイに行くに向けての事前学習で、自分の島をハワイの人に紹介する為に学びます。
住んでいたのに、知らなかった事も沢山。
その中で、島の人やサポーターと関わり、どんどん深めていきます。

いざ、現地にって同じ島でもこんなに違うことを学ばされます。
そして、一緒にハワイに来た他の島のメンバーと交流。
寝食を共にして、お互いを知って、他の島の事を知って、
そこで自分の住んでいる島を客観的に見つめ直していきます。

そんな中、言語も文化も一度は失いかけたハワイアンが、それを取り戻してきたアイデンティティーに触れます。

日本は太平洋の島々の中でも、数少ない母国語を侵略されなかった地域。
ハワイでも日本人はブラザーと今も親しまれている関係を感じます。

そして、ハワイで過ごした後、島で発表会を行い、
自分たちの学んだこと、自分たちの住んでいる島を客観的に見る。

今まで点と点で思っていたことが線でつながる。
まさに絆。

そんな経験を多感な、島に在籍している状態の高校生が経験する。
そこにとても大切な意味があることに、今回のみんなの発表や感想を聞いていて気付かされました。


■僕は参加した2019年、5期生だけしか知りませんでした。
他の年度のSHIP参加者に会うのは今回のオンラインが初めてでした。(羽田の見送りで数人、お会いしています)

参加当初、高校生だったメンバーが、SHIPを経験したことで進路や価値観が変わったりしたと言っていました。
現、高校生のメンバーがそんな先輩の言葉を聞く。
交流する。
みんながそれぞれのクレアナ(自分の役割みたいなもの)を意識していました。

僕が参加した5期生達も、それぞれが自分のクレアナを意識し、素晴らしい発表をしていました。
去年、父島と母島で2回行った報告会の時より、さらにまとまり、想いがしっかりしていて、
島の参加メンバーたちの成長を痛烈に感じて、目頭が熱くなります。

他の年代のメンバーもとても素晴らしく、
行っていない年度の状況が少し理解することができました。

みんなそれぞれが、その後をしっかりと生きていて、
SHIPがもたらしたギフトをみんながちゃんと感じて、しっかりと発言できていることに感動しました。


■途中はZOOMの機能で「ブレイクアウトルーム」というものを使い、4人程度の少人数ずつに分けて、トークを進める時間を設けました。
オンラインで20人が一同に話して交流するのは無理があります。
ZOOMのこの機能のお蔭で、初対面でもとても楽しく話せたようでした。

ブレイクアウトルーム後に一気にみんなの表情が緩んでいたがその証拠です♡
現段階のYoutube Live配信ではブレイクアウトルームを覗きに行くことはできず、
Live配信では過去映像を流しながら、不具合で残ったメンバーと僕がトークを進めていきました。

コロナの状況で大躍進を遂げているオンライン会議ツールZOOM。
世界で4億人もユーザーが増えたのもうなずけるほど、充実した使いやすい機能に溢れています。
ZOOMはLineやFacebook Messengerのビデオ通話、SkypeやTEAMSより通話品質が安定していて、
PCではソフトのダウンロードすら不要で参加できるのはとても強みだと思います。

ブレイクアウトルームはワークショップや居酒屋のテーブル移動の様に、
少人数で話を深く掘り下げるのにとても有効な機能だと思います。
他にも映像の記録、チャットの保存など、至れり尽くせりのZOOMです。

仮装背景とかで楽しめるのも醍醐味の一つですね(*^_^*)



■ブレイクアウトルーム後は最後のまとめとなりました。
ブレイクアウトルームで一気に馴染んだメンバー。
その笑顔が溢れる表情が物語っています。

そこにハワイからのビデオメッセージを再生。
オアフ島の岡田先生。
ハワイ島の由美ちゃん。
みんな愛ある眼差しでSHIPのメンバーを応援してくれています。

この時の感想を少し紹介してみますね。

・父島のメンバーと遊んだ事あって、今またセーリングしたいとか話した。
今日は段取りよく流してくれて、話しやすかった。(八丈/4期生)

・八丈とか今まで関わった事のない人、1期生など知らなかった人の話聞けて楽しかったし、
ブレイクアウトルームもお互い興味ウある事とか、シェアして話せたので、面白かった。(父島/5期生)

・島を出たその後のSHIPの話が聞けて、小笠原まで繋がっているのが知れて、大きくなっていていいなと思った。
ブレイクアウトルームも少人数で濃い話が出来て楽しかった。今回のはある意味コロナのお蔭。
これからも時代に合ったやりかたでやっていけたらと思う。(八丈/2期生)

・大人から、「この後SHIPでどんな事ができると思う?」と振られて、今回は無くなったけど島じまんで企画を出してみるとか、
SHIPの先輩たちとこういう繋がる場を積極的に作ってみるとか、他の効果的に媒体を探してみるとかのアイディアが出ました。
今は島の人に会う機会がないのでこうして会えたのもいいし、忘れていたことも振り返れたので良かったと思う。(八丈/3期生)

・最初はたろちゃんに聞かれて個人個人が目的クレアナを意識して探求して行った。
5年続くと絆、連帯年続くと絆が生まれてて、一人一人が点でなく線で繋がれてる気がする。
こういう場があるのは嬉しい。楽しかった。(八丈/1期生)

・貴重な機会、島の若者と熱い思いと繋がって、島の未来は明るいと感じた。
息子がとんでもない決意を、島の未来は明るいと感じた。息子がとんでもない決意を話していた。
SHIPは子ども達は子ども達にとってとてもいいプログラムだと思うので、精一杯サポートして行く。(新島/サポーター)

・SHIPを応援して下さる皆さんに近況報告できれば。
現在は新宿の外資系のホテルのフロントとして社会人2年目。昨今の影響で海外からのゲストはいない。
通常は8割が海外の客。言語や世界の多様性に触れ、ハワイでの研修の日々を思い出し、楽しみながら刺激を受けている。
SHIPをを通して内面に変化したのは自己肯定感を高く持てるようになったこと。SHIPを通して自分の信じた道を進む重要性を学んだ。
島民の温かさに触れる事ができたのが何よりも思い出であり、今でも一番楽しいと言える。
今は島々と深く関われないが、そのタイミングが来る前に深みのある信念が持てるように都会の波にもまれようと思う。
大げさに聞こえるかもだが、このプログラムとの出逢いは人間として成長できる機会を与えてくれた。まさにオハナ(家族)。
今は島だけでなく日本各地に広がっている。素晴らて成長できる機会を与えてくれた。
まさにオハナ(家族)。今は島だけでなく日本各地に広がっている。素晴らしい。(八丈/1期生 手紙)


こんな素敵な感想を参加者から沢山いただきました♪



■最後、Live配信が21時に終わり、その後は大人だけの秘密♡のアフタートークとして、様々な話をしました。

そこでは今後の具体的な展望、
子どもを授かった若きメンバーにエール、
これからのSHIPに必要な事、
島に帰って来る島っ子達への目線やフォローなど多岐に渡る深いトークが夜遅くまで続きました。

僕自身は2019年春の5期生に家族で参加させてもらい、
そこから小笠原からのサポーターを続けています。

今回は、このオンライン座談会(同窓会)の企画発案、運営を中心にファシリテーターをやらせて頂きました。

色々不慣れだった中、素晴らしいたろちゃんのファシリ・フォローのお蔭で、無事に終えることができました。
やはり、みんなを知っていて話す、タイミングや気配り、声掛け、
本当に僕にとっても学びの連続でした♪

ZOOMで様々な機能を使いながら、Youtube Live配信を行い、ファシリを行う。
正直、初めてで戸惑う事ばかりでしたが(笑)、
最後まで止まることなく無事に楽しく終えることができたので良かったです♪

このような機会を今後も続けていこうと思いますし、
今回得られた深い感動を糧に、今後も島の以来の為に活動していけたらと思います。

最後に積極的に関わってくれてサポートしてくれたメンバーのみなさん、
参加してもなお、SHIPにリスペクトして沢山の話をしてくれたメンバーの皆さん、
この機会を与えてくれた家族のみんなに感謝です。

どうもありがとうございました!!

SHIP-Promotion Video


SHIPハワイ研修ダイジェスト

とても気になっていたアナタへ ~ネット時代の負の連鎖を断ち切るために

2020年05月27日 | 社会問題
■5月23日、ひとりの若い若者が自らこの世を去ってしまいました。
人の親としても、本当に悲しい出来事です。

女子プロレス団体「スターダム」に所属している木村花選手(享年22歳)です。
彼女はテラスハウスというTV番組に去年秋から出演していたそうです。

僕は「テラハ」と呼ばれる番組自体、知らなかったのですが、
元々プロレス好きなので、レスラーとしての彼女の事は知っていて、とても注目している選手でした。

今年の正月の新日本プロレスの東京ドーム大会にもスターダムが提携される形となり、
タッグマッチで出場し、そこでも抜群のセンスで輝き、注目を浴びていました。
まさにこれから、という逸材の急逝に言葉を失いました。
心からのご冥福をお祈りします。

母島の崖でひっそりと咲くテッポウユリ。厳しい環境でも美しく凛と佇む様に元気をもらいます。

彼女の急逝はネットやニュースで情報が流れ、
新コロナの自粛の中、とてもセンセーショナルに扱われています。

現段階で様々な憶測や周囲からの情報が飛び交っていますが、
遺された親族の気持ちを考慮して、僕はこの事件の背景についてフォーカスして、
同じ過ちをどうしたら回避できるか?を考えたいと思いました。

これはこれから社会を生きていく若者にとってもとても必要のある問題定義だと思います。

やはりここでも答えは見えてきました。
近年のテーマと思っている部分。
それぞれの人が「精神の自立をする」ことなのだと思ったのです。


■とても悲しいことに死因は自殺と報道されています。
その原因はTV番組を見ている人からによるSNSによる誹謗中傷が原因ではないか?との憶測が飛んでいます。

本人のインスタなども自分自身を攻めて、謝罪し、
周囲に感謝する投稿が続いていたので、
テラハでの事が原因の一つは否めないと思います。

本人が亡くなってしまった以上は、本当の真相は究極には分からないと思います。
しかし、本人が亡くなる直前まで悩んでいたのは事実のようですし、
そこから浮かび上がる社会の問題にフォーカスするのが、
僕にとって彼女を追悼することになると思ったので、この記事を書きました。

母親の響子さんが
「マスコミの皆様へ 
警察やスターダム事務所に詳細を問い合わせるのはおやめください。 
お仕事に詳細がでてしまいます。
死者のプライバシーを どうか尊重してあげてください。
ギリギリのところで、闘っているひとたちの背中をおさないでください。
もう誰ひとりも傷つけないでください」

と泣きながら訴えています。

自分の娘が亡くなったと思うと、とても胸が締め付けられる思います。
本当に辛いと思います。
自分の娘を失ってもなお、周囲に対する気配りを含んだ、とても重いコメントだと思います。

しかし、人のプライバシーよりも話題性と視聴率を求めるマスコミは、
母親の意図を無視して各事務所や関係者に殺到し、詳しい死因や遺書まで報道されています。

ついには
連鎖を生まないために、花のプライバシーを守るために、触れないでほしいと
 泣いて頼んだ結果がこれですか?誰も信用できない。弔う時間をください」

と母親に言わせるほど、報道が過熱しているようです。

僕自身も友人から有難いご指摘も受けて、
Facebookに本人のインスタなどの写真を載せて書いていたのを反省し、
写真は削除しました。

TVを持っていないので、現在のマスコミの報道は分かりませんが、
ネットからの情報を見る限り、親族の気持ちに寄り添うよりは、
相変わらず話題性と視聴率を優先させていることが伺えます。
ここにも一つ、「人の不幸は蜜の味」とされるこの情報化社会での問題が浮かび上がります。

みんながゴシップを求めなければ、
マスコミもこんなことを追いかけないと思うのですが、
未熟な社会ではまだまだ難しいようです。

私たちの行動自体が、この低俗なマスコミを増長している事実をよく見つめましょう。


■昔から人のゴシップに対しては、人々は関心を持ち、
井戸端会議でも飲み屋でも話題はゴシップが多かったと思います。

それがTV社会、情報社会になって加速していってます。
自分たちの暮らしに直接かかわる政治よりも、
直接関係のない芸能人の結婚だ離婚だ不倫だに人々の関心は動き、
スポンサーから広告収入を得るTVは、その人々の関心がある方に報道が過熱していきます。

それに向けて発信しても、映像の編集で面白おかしく切り取られ、
訴えたい本質は報道されない場合も多いのです。

僕がTV嫌いの部分は特にここです。(基本的にTV取材はほとんど断って来ています。)
人の印象を意図的に操作される。
それは被写体の想いよりも、番組撮影側の方が主体的であるという点が問題なのです。

そして、芸能人やアーティストにとってプライバシーが守られなくなり、
パパラッチと呼ばれる追っかけや盗撮が相次ぎ、
それを「有名税」という言葉で乱暴に片付けている風潮があります。

どんな相手だって、親がいて家族がいて生活がある人間です。
当人の気持ちを配慮せずに発信していい道理はないと思います。

そして、匿名性の強いネット社会。

相手は素顔も実名も公表しているのに、攻撃側は素顔も実名も伏せて言いたい放題。
人の命を奪うことになっても、責任すら問われない危険な無法地帯です。

これはあまりにバランスを欠いています。
卑怯です。

文句があるなら実名と顔を公表しいて、自分の言葉に責任を持って言えばいいと思うし、
できるだけ直接会って言えないことは、言うべきでないと思います。
できるなら陰口でなく、直接本人に面と向かって言ってほしいです。


■そして言われる側、受け手側の問題。
これは一概に言えないのですが、人の表に立って活動する限りは、こうした攻撃に備えて、
様々な覚悟と守る心構え、本人を守る体制が必要だと思います。

今回、自ら命を絶ってしまった花さんはまだ若くて未熟な22歳。
自らの命を守るにはあまりに若いと思います。

ネットでの本人の投稿に異変を感じて、すぐに自宅に駆けつけてくれる仲間と親、
直前まで相談に乗ってくれた友人、
そんな人たちを傷付けないように配慮までできる優しい花さんですら、自ら命を絶ってしまう状況。

とてもまじめで繊細な人だったのだと思います。

きっとプロレスラーなのだから、
試合さえ、練習できる環境さえあれば、
日々リフレッシュできたかも知れないですが、
コロナの影響で自宅でSNSをする時間だけが豊富にあった悲しい状況も原因のひとつだったのだと思います。

アメリカの最大のプロレス団体WWEで活躍しているASUKAさんがtwitterで書いていました。


やはり、人前に出ると様々なコメントが届くのは避けられないようです。
もっと人々の意識が変われば、無くなるとは思うのですが、まだまだ時間はかかると思います。

サッカーの本田選手や、キックボクサーの那須川天心選手は「やるなら弱い人を狙わずに俺に来い!」と勇ましく発信しています。



非情に男らしくてカッコいいのですが、根本の解決には至らないと思うのです。


■やはり根本の解決は「精神の自立だと思うのです」。

精神が自立していれば、
人の行動や発言は関係なくなります。

人の行動にいちいち干渉しない、文句を言わない。
人から何を言われても、干渉されても左右されない、傷付かない。

これはただの自由とは違います。
何やってもいいというはき違えた自由ではなく、「責任のある自由」です。

自分の行動はすべて自分自身が責任を持つ。
それは発信も受け手もそこなのです。

いつもヨガを通して、世界を平和にするために教えてくれる飯田不久先生から教わったことなのですが、
この「精神の自立」というのは、
とてもシンプルで分かっているようで、
実は本当に難しい。
不久先生も「完璧にできる人はほとんどいない。でもこれを目指すことにはとても意味がある」といいます。

僕もこれからの時代に本当に必要なものだと思うのです。


■木村花さんが亡くなったと報道され、
ネットでの誹謗中傷はいけない!!という雰囲気になっています。

しかし、同時に花さんを誹謗中傷した人に対して猛烈な誹謗中傷の嵐が巻き起こっています。
書き込んだ側も削除やアカウント削除が相次いでいますが、それを追いかけて責める人たち。
スターダムの代表ロッシー小川さんにも誹謗中傷が沢山発生しています。
番組側にも共演者にもその矛先は向いています。

皆さん、気付いていますか?

花さんの命を奪ったことと同じことをしていることに。

攻撃に対して復習する負の連鎖に気付いてほしいのです。
血を血で洗うアライグマでは意味がないのです。

もちろん、直接命を奪った原因となるであろう誹謗中傷の人には、法的責任を取ってもらう必要はあると思います。
それは法が裁けばいい話です。
そして、自殺の原因はもっと複雑で、他人には分からない背景がもっとあると思うのです。

「正しい」「悪」は人によって、立場、場合によって変わるのです。

しかし、ひとりの命を奪ってしまったということは、とても重い事実です。

しかし、ネット上で自分が犯人と思う人を攻撃するのは、
負の連鎖を生み出すだけで、何の解決にもならないと思います。

思ったことを意見するのはいいことだと思いますし、
批判も必要な時もあると思います。
批判の時はもちろん提案を添えるのが最低限のマナーだと思います。

そこで大事なのは、自分たち一人一人が、
相手の立場と気持ちにフォーカスし、
自分自身の行動の意味を客観的に考え、責任を持って動くことだと思います。

花さんの犠牲を無駄にしてはいけません。

この機会に自分自身の行動と、ネットのマナー、精神の自立について考え、行動して欲しいと思います。


■そして、テラハとTVの問題についてです。

問題とされているテラスハウスという番組は、
僕は知らなかったのですが、長女が良く知っていました。
昔の「あいのり」みたいなもののようですね。

聞くと、台本がなく、とてもリアルな人と人のドラマだというのです。

今回、僕も少しだけネットで番組を見てみました。
問題となっている水着を洗濯してしまった後のシーンも見てみました。

なるほど。
観ていて思ったことは、
これだけのテンポとカメラアングル、行動の導線をみると、
ある程度の筋書きなどの準備、キャラ設定は用意されていると感じました。
あいのりも結局は台本がありました。
「台本」はなくても、録り直しや指示はあったという告発もあります。

問題なのはこれを毎回、完全リアルと謳っている番組側、
その背景でSNS炎上をも視聴率を上げる手段として使っている姿勢が浮かび上がってきます。

そこまでシビアな状況に誘導していながらも、
本人たちを誹謗中傷から守る体制にしていなかったのも問題と思います。

木村花選手はFMWなどで活躍していたレスラー木村響子さんとインドネシア人の父を持つハーフのレスラーで、
持ち前の長い手足と美しいヴィジュアル、母親と同じくヒール役で会場を盛り上げる、これからが期待されたプロレスラーでした。
小さなころから母親と様々なプロレス会場に来ていて、ちょっとしたアイドル状態でした。

しかし、母親と同じプロレスラーになることはずっと拒んでいましたが、
人前で表現はしたかったらしく、芸能活動をしていたようですが、
最終的にはプロレスという舞台での自己表現を選んだようです。

2019年秋から出演していたテラハという番組でも、役として憎まれ役のヒールだったようです。

しかし、番組制作側と出演側のギャップがあり、出演側は面白い部分だけを使われるなど、
出演をやめたいなど悩んでいたようですが、
低迷する女子プロレスを盛り上げる一心で、4月の大会までは出演を頑張ろうと決意していたようです。

そのさなかでコロナもあり、テラハも中断、プロレスの大会自体が中止となり、
視聴者も自宅待機が増えて
誹謗中傷だけが増加していく状況が生まれたという背景があると思います。

憶測ですが、この状況が悲劇を生んだのではないでしょうか?


■最後に誹謗中傷する人の背景を見つめ直さなければ、解決しないと思います。
なぜ、人を誹謗中傷してしまうのか?

人を攻める人の背景にその答えがあると思うのです。

色んな背景があると思います。

コロナで引きこもっていてイライラしていたかも知れない。
家庭が雰囲気が悪く、心が安定していなかったかも知れない。
自分は有名になりたかったのに、なれなくて妬んでいたのかもしれない。
思い通りにならない自分自身に怒っていたかもしれない。

ネットやYoutubeのコメントをみていると、
今の日本人の心はとても余裕がなく、荒んでいるように見えます。

本当にカッコ悪いです。
人に対する干渉。
ただ責めて、何に為になるのでしょう?

沢山の抑圧の中で生活し、自分らしさを発揮できない鬱憤が人を攻撃させているだけの気がするのです。

「俺は我慢しているのに、あいつは自由にしている。気に入らない」

冷静に、客観的に見つめれば、
まったく関係ない事柄なのに、
そこに怒り、落ち込み、傷付く。

あまりに精神の自立とは程遠い現実です。

人は関係なく、大事なのは自分自身ですが、そこが見えなくなっているのです。
自分のいら立ちを人のせいにしても、何ら解決には至らないのです。

そこにフォーカスして、変えようとするプロセスが求められています。



■簡単にみんなが精神の自立にたどり着けない世の中です。
もちろん、それに向けて進んでいく必要性は確実に存在しますが、
同時にお互いが、どんな環境の人でも労わり合い、ねぎらう姿勢が必要だと思うのです。

人はひとりでは生きていけないのです。

アイドルだって、役者だって、プロレスラーだって、
天皇陛下だって、総理大臣だって、政治家だって、
行政で働く人だって、先生だって、農家だって、漁師だって、
み~んな一人の人間には違いないのです。

それぞれが他人には分からないドラマがあり、
日々悩み、苦しみ、笑い、泣いて、生きています。

それに対して、勝手に人の人格や人生を否定するような、
無責任な発言をしていい道理は一切ないと思います。

人の事をああだこうだ言う暇があったら、
自分自身の精神の自立に向けて動いてほしいと思います。

イライラするのなら、他人を不快にさせない形での発散を見つけましょう。
僕は大声でギター弾きながら歌ったり、海で泳いだりしています。

ふと立ち止まって、
人のせいにしてないか?
何かのせいで言い訳してないか?
誰かを傷付けていないか?
もっと思いやれないのか?
今するべきことは何なのか?
自分の役割・使命(クレアナ)はなんなのか?

情報があまりに容易に手に入るこの時代、
木村花さんの命を無駄にしない為にも、
今一度、立ち止まって考えてほしいと思います。

心より、ご冥福を祈ります。



東京ドームでダッグを組んだジュリアとの初対決です。
ハーフ同士、感情を爆発させている、いい試合だと思います!


母親である響子さんと義理の父、花さんの最後のタッグマッチ。
こんな引退試合もあったんです。
木村響子 引退試合&引退セレモニー 木村響子&木村花&ISAO vs アジャコング&里村明依子&鈴木みのる



青ヶ島が舞台の映画「アイランド・タイムズ」

2020年05月20日 | 映画
■家族で1本の映画を観ました。
青ヶ島が舞台の映画「アイランドタイムズ」(2007年作品)です。
とても良かったので、ブログでも紹介しちゃいます(#^.^#)

今年の1月~2月にかけて、小学4年生の次女が青ヶ島に滞在し、青ヶ島小学校にお邪魔しました。
僕も迎えに2月に1泊だけ青ヶ島にお邪魔しました。
その時のことは今も忘れられません。

新型コロナが広がる直前の奇跡の様な1ヶ月でした。
その時の様子はブログ記事にまとめています。

その時はこの映画を知らなかったのですが、
母島に帰ってから、この映画を注文し、1度観ました。

結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです。

今回はカナダ留学からコロナの影響で一時帰国している長女も含め、家族4人で見ました。
みんな、目から涙がこぼれました。

ほんと、いい映画だと思います♪


■同じ、高校がない島暮らしだから、
尚更出逢いと別れの意味の大きさを感じます。

次女を迎えに行った時、学校の音楽室で、
見送りのヘリポートで歌われたあの歌が作られた映画です。

お蔭であの歌の意味が深くなってしまいました。

今、あの「旅ゆく君へ」を聞くと、グッと胸からこみ上げるものがあります。
僕が青ヶ島について、次女が最後のお別れ会の授業の時、
みんながこの歌を歌ってくれていて、
僕はみんなの温かさが伝わって来て、
次女との時間を本当に大事にしてくれたことが伝わって来て、涙が溢れました。

次女が青ヶ島を飛び去るヘリの中、八丈に着くまでずっと大声で泣いていた時の気持ち。

そして、この映画での巣立つ主人公とヒロイン、
内地の高校をやめて島に戻ってきた彼。

この曲を聴くと、色んな事が今でも走馬灯のように甦ってきます。

「母島と同じくらい大好きな島ができた!」と言う程青ヶ島が大好きになった次女にとっては、
たった1泊しかしていない僕より、遥かに長い時間青ヶ島に過ごしているので、
もっと色んな情景が思い浮かぶでしょう。
彼女は毎回、真剣に見て、感動しているのです。

ほんと素晴らしい作品をありがとうございます(*^。^*)


■まだ映画を観たことがない人にネタバレするのは良くないので、
深くは書きませんが、この映画の主人公は実は主役の正治くんではなく、その母親なのではないでしょうか?と思う程でした。

見送りには行けないほどの親の感情。
すごくよく分かります。

そして、美しくも苦しむヒロインの葛藤。
純粋な主人公に迫る、内地からの刺激、進路への葛藤。

青ヶ島の今では知った景色が、別の色彩を伴って映し出されます。

あまりにも純粋で素朴な15歳の島の日常を、見事に切り取って表現できている作品だと思います。
大きなCGや特撮でもなくても、こんなにも心に響く作品が作れるものなのですね。



■そしてDVDにある映像特典。
これがまた素晴らしかったのです♪

ひとつは撮影の舞台裏。

天気の読めない青ヶ島での撮影の中、若い役者たちが映画と共に成長する場面が描かれています。
知った顔の島民さんや村長も出ていて、なんか嬉しかったです♡

役者さんや監督、スタッフって本当に凄いんだなと気付かされます。
当時の仲里依紗さん、ほんと可愛いです。(長女がなんども綺麗♡とうっとりしていましたw)
神妙な固い表情や、嬉しい笑顔に、泣き叫ぶ様とほんとセンスのある女優さんと思いました。

主人公の正治くん役の柳沢太介さんの撮影中の成長がほんと素晴らしかったです!

そして、もう二つ目。
これが映画と同じくらい重要な「もうひとつのアイランド・タイムズ」。

実際の映画の撮影時にたったひとりの中3男子が青ヶ島にいて、
その彼を追いかけた卒業にまつわるドキュメンタリー、これも凄く良かったです。

5人の子宝に恵まれた一家にとって、
はじめての子どもの巣立ち。

映画の重要なシーンにも使われた、海を見渡せるベンチを作ったお父さん。
映画のコーラスにも出ている、素敵なお母さん。

卒業して島を発つ場面、
その後内地の学校に進学し、ひとり暮らししている所までドキュメンタリーは続きます。

そこで、彼が振り返る島や家族へのまなざし。
そんな彼が「自立」について語っています。
それが15歳とは思えない目線なのが、素晴らしい♪

そして、どちらの作品も主人公には素晴らしい母親がいることに気付かされます。

島が好きな人、島で暮らしている人、皆さんにお勧めの映画です♪
良かったらぜひどうぞ(#^.^#)

ちなみに、距離感として、
青ヶ島は東京から南へ365km
父島は1000km
母島は1050km

小笠原は東京とグアムのちょうど間くらいです(笑)。

魂魄~これからの時代を生きる若い世代へ

2020年05月16日 | 母島 暮らし 子供
■小笠原はGWちょい前から雨の日が多いです。
沖縄、奄美が梅雨入り宣言されていますが、だいたい小笠原も同じタイミングで雨季に入ります(小笠原は梅雨入り宣言されないのです)。

雷に始まり、雷で終わる小笠原の雨季。

去年、一昨年などは渇水でダムの水が30%を切り、切実な状況でした。
最終的には5月下旬の大雨で回復するのですが、この雨季の雨が島の生活には欠かせないのです。
まさに天の恵み。
有難さが身に沁みます(*^。^*)

そんな最中、先日の仕事は島内中のある虫の調査でした。
学校に行けてない、娘たちも同行でした(*^_^*)

鬱蒼とした霧が立ち込める幻想的な石門の情景です♪
次女も「なんか、雰囲気がある森だね~」としみじみ言っていました。
6月中旬の梅雨明けが待ち遠しいです♡


■さて、先日興味深い出来事が続きました。
新型コロナによってカナダ留学から緊急帰国してきた長女と色々相談している中で、
「将来、自分がやりたいことがない。わからない」
というのです。

まあ、彼女は思春期真っ盛り。
海外に行っているとはいえ、まだまだ自分で暮らせてもいないので、
将来に向けてぼやけているのは何ら不思議ではありません。

そして、別にやりたいことがないのが悪いわけでもないのですが、
何か少し気になったのです。
現状に満足いっているならそれでいいのだけれど。

もちろん僕自身も今は明確に将来のヴィジョンがありますが、
20代前半までは、どこかぼやけていました。

家族でWWOOFの旅をした25,26歳あたりから目標がフォーカスされて、
ハッキリ見えてきたのを覚えています。

しかし、“やりたいことがわからない”という状態は、僕の人生で一度もなかったと思うので、
これはなんでなのだろう?
きっとこれについて考える機会なのだなと考えました。

長女は考えを根詰めると、思考停止してしまうと自覚しているのです。
思考停止はもったいないと僕は思いました。



■畑で長女とそんな話をしていた時、
母島出身のとてもカッコいい若者が似たような内容の発信をしている偶然がありました。

彼女は現在21歳。

小笠原高校在学中に、
当時は「島からの参加は無理だけど」と教員に突き離された低コストの留学プログラムのチラシに対して、
とても真剣に向き合い、諦めずに根気よく調べ、勉強し、
なんと実現にまで漕ぎつけたという素晴らしい実績があります。

彼女のお蔭で今では毎年、小笠原から留学生が参加しています。
彼女はその先駆者となり、オーストラリアに10か月留学していました。

その後、帰国して高校を卒業し、
進学か就職が決まる周りと先生を振り切り、
なんとクラウドファンディングで資金を調達し、
パラリンピック2020ハンドスタンプアートを集める目的で世界一周を実現させたのです。

僕から見ても、
彼女はとても素晴らしい十代を謳歌しているように見えました。

彼女が演説しているトークイベントをぜひご覧ください。

沢山の人の前で、様々な工夫をしながらも、丁寧にスピーチするかれん。
とても素晴らしいと思いました♪

この発信の中に、僕にとってタイムリーで重要な部分がありました。
「将来何をしたいの?次は何をするの?」という質問が苦痛である事、
「自分がやりたいことがわからないときに、それを見つける秘密の方法を発見しました」
彼女は語っています。

あんなに活発に活動しているように見える彼女も、
そんな苦悩の最中にいたのです。
そして、彼女は自分なりにそれを克服する方法を発見したというのです。

彼女は母島で学生をしていた頃もとても印象深い存在でした。
正義感と責任感が強く、
生徒会長時代には長女の学校でのいじめに対し、
教員がまったく本気で動かない中、できることを全力でやってくれて、
辛い長女の気持ちに寄り添ってくれました。

本当にカッコいい存在だと思います♡
親としても嬉しく、有難かったです。



■さて、学校が子供たちに聞く、描かせる「将来の夢」は、
今僕が想い描いている「やりたい事」とは違います。
僕が学生時代に想い描いていたのは夢=職業でした。

今は夢=職業に限らず、
チャレンジしたい事、知りたい事、試したい事、将来の世代に向けてしたい事、島の未来に向けてやりたい事が溢れています。

職業だけに絞っている印象のある、学校での問いかけに、とても視野の狭さを感じるのです。
そして、進路なんて、気持ちが変わったらどんどん柔軟に変えて行っていいと思うのです。

世界を見てきた彼女が言っているように、卒業後に進学か就職かの2択ではなく、
もっと多様で、深い選択肢があっていいと思うのです。

まったくお金にならないやりたい事をする、続ける為に、
アルバイトで食い繋ぐ事をあまり推奨されませんし、
卒業後に単独で世界一周するなんて、先生の想い描く進路からは大きく外れているのです(笑)。

これは去年のハワイで学んだことですが、クレアナ(自分の命題、役割みたいなもの)を意識して、
生きるというのがひとつ大事な気がするのです。

やりたいことがなければいけないわけでないのですが、
自分のクレアナを意識する、しないというのはとても違いがあると思うのです。


■そこで、同じ21歳の頃の僕は何をしていただろうか?と思いを馳せました。

僕にとっての21歳は小笠原に移住し、働き始めた年でした(*^。^*)
19歳の時にたまたま読んでいたサンデーのテニスマンガ「LOVE」をきっかけに、
高校の担任が「小笠原は楽園らしいぞ」と進めてくれた小笠原諸島。

高校を卒業した19の春に初めて小笠原に来たのが大きなターニングポイントになりました。

20歳は西表島。
21歳は再び父島と母島、
22歳はもう結婚しておりました(笑)。

39歳の今でもやりたいことが星の数ほどあるし、
やりたいことが分からないという状態に陥った記憶がありません。

では、しかしなぜ現代の若者はこうも「やりたいことがわからない」に苦しんでいるのだろうか?

それはもちろん、大人や社会からの「やりたいことがなければいけない」的な強制感もあると思いますが、
それを差し引いても、どこか違和感を感じるのです。

そこに僕は「教育」と「環境」が大きいと感じたのです。


■そんな事を漠然と考えていたら、とても興味深いオンラインのZOOMセミナーがありました。
経営コンサルなどの会社を設立している並木 将央さんが中心となり、新コロナ後の円熟社会を語るというものでした。
彼は「成熟社会のビジネスシフト 10年後も会社が続くために」という本を出版しており、とても興味深い内容でした。

その中で長女と島っ子21歳の彼女の「やりたいことが、わからない」事に関して質問をしたら、
とても面白い回答が帰って来ました。

それは、戦後の教育の影響が大きいというのです。
僕はこの時初めて知った言葉なのですが、現代人は魂魄(こんぱく)が足りない、というのです。

魂魄と言うのは、調べると魂と心みたいなもののようですが、
僕がその時受け取ったニュアンスは、困難に打ち勝つ心の強さや忍耐強さ、力みたいな印象でした。

戦前は「修身」という授業があり、
道徳教育が中心で自分の行いを正しくするようにつとめることを教えていたようです。

日本人特有の忍耐強さ、しぶとさ、細かさの精神はこの修身で魂魄を鍛えることが大事だったというのです。

しかし、戦後GHQが日本の教育として修身を撤廃し、
なるべく日本人がみんな同じで、誰も特別でないように意識的に教育して来たそうなのです。

大事なのは大量生産。
個人が個性を生かして、特筆して能力を延ばしたりするよりも、
とにかくみんながだいたい同じであることの方が重要であるとの考えです。

60年代安保・学生運動などを経て、
国民が政治に口出ししたり、一揆じみた行動をしないように、
国民の関心を政治から芸能やスポーツ、性的なものに関心を持たせるという作戦です。

地下鉄サリン事件を契機に国内では宗教めいた活動もご法度となり、
さまざまに精神的に鍛える場が失われてきたのも、大きな弊害と語っていました。

学校教育でも自分で考えて行動するよりも、
知識を覚えて、言うことを聞くのを大事とする教えにシフトしていきました。

もちろん、修身の教えが良い悪いではないと言っていました。
神風特攻隊など、他国ではあり得ないような人の在り方を生み出してしまう要因でもあるので、とのことでした。


■結果、修身教育をカットして出来上がった新しい人間の特徴として、
・自分で考えて積極的に行動できない
・支持されるまで待つ
・困った時には自分で考えず、思考停止になる
・自己肯定感が低い
などの特徴を持った人間が増えていくというのです。

なるほど、現代人に多くあてはまる部分な気がします。
根気がない、気力がないと言われる現代の若者の原因なのでしょうか。

こうならないためには、7歳位までの幼少期に、
とにかく理不尽に躾され、我慢して働くなどが魂魄を育てるというのです。

そういう苦行のようなものが必然であると思っていない僕は、
ここの部分に関して少し、違和感があるのですが、
概ね腑に落ちました。

しかし、並木さんももちろんそうですし、
僕自身も同じような教育を受けていますが、
あまりそういう人間に仕上がらなかったのは、どうしてか?
少し分析してみました。


■さっと思いつく限りで書くと、
・片親で育ち、小学5年生から仕事をしていた
・親が病弱で、高校からは家計を主に支える状態
・ロックンロールに出逢った
・天邪鬼だった(人と同じことをするのが嫌だった)
・先生や友人など出逢いに恵まれた
と思いました。

確かに中学生くらいから僕は、他の同級生とは違うなという感覚はありました。
別居していた父親が僕が中1の時に他界し、
ロックを聞き始め、
X JAPANやハイロウズ、ミッシェルガンエレファントやBLANKY JET CITY、Hi-STANDARDなどのメンバーインタビューを読み漁りました。
今でも自分の人生哲学はこの頃に形成されたと自覚しています。

そして、高校を受験中に「このままではいけない」と強烈に思って白紙で答案を出して、
2次募集の夜間の工業高校に昼間は働きながら通います。

周りは多年齢。通うのは4年間。
そこで出会った2人の先生。
そして巡り合う小笠原諸島。

若い二人の苦悩を耳にしたときに、
現代の課題みたいなものが浮き上がってくるのを感じました。

もちろん、彼女たちも彼女たちなりに頑張って今を生きています。
でも、僕から見てどこかフワフワしていて、心配な気がするのです。

そこで、どうやって魂魄を育てて、強く生きて行けるようになるかを考えました。
少なくとも困難にぶつかった時に思考停止ではなく、
誰かのせいや、お金や時間のせいにするでもなく、
考えて、対応し、受け入れる事ができるように。

精神が自立できるように願っているのです。


■「やりたいことがわからない」
それでいて現状に満足がいかない時、
そんな時はまずは何にでもチャレンジしてみては?思うのです。

でも、チャレンジしなければいけないというものではありません。
強制ほど人の意欲を奪い、思考停止にするものはないと思うからです。

失敗を恐れず、
時間がない、お金がないを言い訳にしないで、
“できない理由”を探すより“できる理由”を探して、がむしゃらに挑戦を続けるのが大事な気がします。

もちろん、ただやみくもにやるのではなく、
やはり自分が好きな、興味のあることをやっていけばやりやすいと思うのです。
ただ淡々と日々行っている活動に少しの挑戦のエッセンスを入れるもいいと思います。

そして、それは仕事という概念ではなく、
生きがいみたいなものでしょうか?

毎日が「今日は何しようか?」をワクワクしてしまうような…

僕も30代後半になって気付いたことがあります。

歳と共にやりたいことは明確になるし、
経験値も上がるので、実現が容易になってきている気がします。

でも圧倒的にエネルギーというものは低下している気はします。
それが魂魄なのかは分かりません。

僕自身20代の頃のような勢いは弱くなってきているし、
50代後半の先輩たちはどこか疲れていて、
新しい何かを作り、支える舞台からはどこか離れて行く印象を抱いています。

やはりエネルギーが湧き出る若い時代は、
経験が浅くて、考えがぼやけていても、
いっぱい挑戦して、
いっぱい失敗して、
肥やしにしてほしいと思うのです。

現代はインターネットなどの情報化社会の影響か、
体験や経験に伴う経験値よりも、
情報による知識が専攻し、頭でっかちな人が多き気がします。

例えは違うかもしれませんが、
火すら起こせず、獲物や作物を獲得できないのに、
料理を語るみたいなものでしょうか?

以前、記事にしたように、
失敗するかも、できないかも、自分には合わないかも、などジャッジする前に、
【まずはやってきること】がとても大切な気がするのです。

思ったが吉日。
まずは行動。
そしてその行動の責任を自分で負う。
まずは挑戦をどんどんしていこうぜ!と思います。

僕は中学の頃に呼んだ雑誌のインタビューでバイブルとなる言葉があります。
YOSHIKI「やってやれないことはない。やらずにできるわけがない」
hide「何にもないってこと。それは何でもありってこと。まずは自分が楽しまないとね」
このXのふたりの言葉は思春期から今に続く、僕に欠かせない力となる言葉でした。

そして高校の尊敬する先生二人に出逢えたこと。
「そこに必要なものがないなら、創造するんだ」
「既成概念にしばられるな。常に自分の挑戦を忘れるな」
Y先生、N先生の二人の言葉には本当に今でも僕を支えています。



■今回の島っ子21歳の彼女と長女のお蔭で、
日々新しいことにチャレンジする気持ちを再確認させてもらいました♪
どうもありがとうございます!!

今とこれからを思い悩む彼女たちには、
是非、精神と経済の自立を目指して頑張っていってほしいと思います。

自分も含め、良くも悪くも影響力の大きな親なのだと思います。
親に依存せず、
親の関わらない自分の世界で、
どんどん色んな事を自分の責任において、自由に挑戦していってほしいと思います。

ちなみに僕は今は些細なチャレンジを続けています。
1日ひとつ、前の日にやらなかったことに挑戦する。
それで日々はもっとワクワクしています♡

今朝は朝日を浴びる中、
日々ヨガをして1日に感謝することからはじめています。

これからが楽しみな21歳のかれん。
自分の娘たちもこれからがとても楽しみです。
そして、実はこれからも楽しみな39歳の自分(笑)。

素敵な気付きに感謝です♪
今日も1日楽しんじゃいます♡


5/17追記
昨日のこの投稿に対して、Facebookで本当に沢山気付かされるコメントを頂きました♪

みなさん、本当にありがとうございます

そう、目指す先はやはり精神の自立なのだなと思いました。
どんな時も人のせいにせず、時間やお金のせいにせず、
誰も代わるとこのない自分の人生に責任を持って、
自立して生きる。
これが目標なのだなと思いました。

「やりたいことがなければいけない」訳でもないし、
「チャレンジしなければいけない」訳でもない。
強制ほど意欲を失うものはないと思うのです。

どんなときも現状に満足できる、
現状を受け止めて自立できる、
生活も自立して生きていける、
自分の立ち位置を自覚して、行動していく。

これは子供だけでなく、大人のテーマでもあると思います。

人は死ぬまで学びなんだなぁと気付かされました。
みなさんに感謝です♪

長女、母島へ帰島しました(4/23便)

2020年05月08日 | カナダ留学 長女
■「最後の東京を通過する日が一番緊張した。生きた心地がしなかったよ」
16歳の長女がカナダの公立高校留学をしていて、
たったひとりで日本とカナダを往復し、一番緊張した移動の時はいつだった?
という質問からの言葉でした。

色々ご心配をかけておりました。
カナダの高校に留学していた長女ですが、
4/22東京発のおがさわら丸で島に帰島しました。

本日、5/7に母島に帰島して2週間が経ちます。
これで新型コロナの感染が疑われる期間を脱した状態となりました。
とても人恋しがる長女。
約2mソーシャルディスダンスを維持しなければいけません。
まだまだ島においても新型コロナウイルスの脅威はなくなっていません。

母島に帰って来るまでの日本国内での1ヶ月は、
東北の高齢者が同居していない親族が長女を受け入れてくれました。
自分たちの感染リスクなどを理解した上での受け入れの申し入れ、
本当に有難かったです。

往復の新幹線は驚くほど乗客が数人しかいなかったそうです。

この歴史に残る出来事の最中、
長女にとっても貴重な1か月になったと思います。

そして、帰国~帰島に関しても多くの人のフォローがあって、
長女は無事に帰島する事ができました。

どんなに感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。


■16歳の未成年がたった一人でカナダ~東京~東北~東京~小笠原と、
新型コロナの感染の恐怖に怯えながら、移動をする。

本来であれば、不要不急の移動を避けるべきなのですが、
未成年が外国で高齢の義父と二人暮らしを続けるにはあまりに酷な状況でした。

カナダでは彼女は一人で運転もできないし、
宿泊も法律では認められていないのです。

仮に日本国内だとしても、感染リスクがある未成年を預ける所は本当に限られます。

僕の場合はこれが成人して暮らしているなら、
動かずに自粛生活を続けていくようにしたでしょうが、
やはり未成年というのは責任も行動もまだままならない立場なので、
不要不急ではなく、急を要すると判断し、母島に帰島することを決めました。


■カナダ留学している16歳の長女を帰国させると
決意したのは3月26日頃だったと思います。

アメリカでも爆発的に感染者が拡大し、
各飛行機の運休が増えていく中、
長女のカナダの公立高校も休校となりました。

帰国を決めて、飛行機を手配しようとしていたら、
なんとカナダの国内線がどんどん運休になってくるではありませんか!
ギリギリ3/28の昼過ぎにバンクーバーに飛ぶ飛行機を取る事ができました。
しかし前日になって、その便はコロナで運休となり、早朝の便に変更となりました。

まさに本当にギリギリな状態でした。

長女が住んでいるポートハーディーから最寄りのコモックス空港まで車で片道4時間。
深夜の出発になってしまったのです。
運転してくれたケヴィンに大感謝です!!

コモックスからバンクーバーに飛び、飛行機を乗り換えて成田へ。
バンクーバー→成田の機内はほぼ満席で、そのほとんどが日本人で、
留学生がとても多かったそうです。

この時点でのカナダからの帰国は特に厳密に隔離する状況ではありませんでした。
しかし、そのまま小笠原に帰島するのはあまりに高リスクでした。
島にコロナウイルスを入れる可能性は出来る限り排除しなければいけません。

週に一度の船のアクセスしかない小笠原。
保護者である私たちは帰国を決めた段階で迎えに行く日数が無く、
内地に迎えに行くタイミングを逃していたという背景もありました。

成田に着くと成田空港は普段からは考えられないほどにガラガラ。
空港で働く友人が迎えてくれました♪
ほんと感謝です(*^。^*)

すぐに電車に乗り換えて一路、東北へ。
電車の中もガラガラ。

そこで東北の親戚のお宅が温かく迎え入れてくれて、ありがたい1か月を過ごします。
本当にありがとう!


■そして長女が乗ってきた4/22東京発のおがさわら丸は、乗船客が36名の便。
信じられないことに観光自粛が宣言されても、
乗ってきている観光客らしき人達が数人いたと言っていました。

長女は通過する東京では一切店にも寄らず、
船内でも自販機を触るなどのことは極力控えてもらい、
食べもの飲み物はすべて感染者の少ない東北で購入しての移動でした。

長女曰く、この1年間の島~内地~カナダのたった一人の長距離移動の中で「一番緊張した時」という東京通過。

東京の友人や宿に相談しつつ、一番公共交通で人がいないと思われる時間帯を狙って移動しました。
意外にも平日午後の東京はそれなりに人との距離を置きつつも、
マスクもしないで駅を歩く大人は東北よりははるかに多かったそうです。

東京で初めての一人宿泊。
宿の部屋に着いた瞬間、色んな備品を消毒しつつも、とてもホッとしたようです。
そりゃそうですよね。
中身は16歳の女の子。
精一杯頑張ったと思います。

本来であれば友達に会ったり、外食を楽しむ絶好の機会ですが、
今回は完全にお預けです。
逆に滅多に経験できない体験をしていますね。


■母島に帰って来てからは、
2週間は完全に食事もトイレも風呂も部屋も家族とは徹底的に別で過ごしました。


人恋しい彼女にとっては人に会えないのがとても辛いようでしたが、
その現代生活とは一線を期したサバイバル生活は、
彼女のスキルを飛躍的に向上させました♪

日々畑で、薪を拾い、煮炊きを繰り返します。
まきストーブ暮らしのカナダとは、薪のテクニックが違います。
こちらは野外、しかも雨季。

雨が続く気配なら、薪は多めに拾わなけれな行けません。
「これが昔話の“しばかり”なんだね~」
など言いながら、日々生活力を身に付ける2週間。


元々、炊飯器も電子レンジも使えない長女(笑)。

長時間暖を取る薪ストーブと、調理の薪の扱いは違います。
これは素晴らしい経験になったと思います。
基本的に僕はコツを伝えて見守るだけ。
彼女が手間取れば手間取るほど、食事の時間は遅れて行きます。

薪でご飯を炊くのも、汁物を作るのも、炒めものもするのも習得しました♪
これで人として一皮むけましたね(*^。^*)

そして、ヤギや烏骨鶏と戯れつつ、畑仕事に勤しむ日々。


人のいない海にもよく泳ぎに行きました。

梅雨近くなり、内地では考えられないほどの湿気の母島。
汗ばむ体はじっとりと不快な状態。
それを払拭する美しい島の海の気持ち良さ♪

人の少ない暗い時間での山域方面への長距離散歩。
星や月、時にはコウモリを眺めながら
娘と色んな話をしました。

カナダでの日々。
はじめてのカナダの登校。
小笠原高校とカナダのPHSS高校の比較。
同級生の話。
自分のやりたいことが分からない話。

とても貴重な時間だったと思います。

カメラが大好きな彼女。
色んなカメラの技術についても幾つかは伝える事ができました。
自分の持っているカメラで星空を撮れた時に本当に嬉しそうでした♪


焚火をしながら、炎に目を向け、
今日一日に感謝し、語り合う日々。
きっと石器時代の小笠原の民の親子もも同じような炎を見て、話していたのだろうなぁ。
いつも火は古代の記憶と繋がっている気がします。

朝日を全身に浴びながら、ヨガをする。

美しい夕陽を見に行く。

大自然に包まれ、人混みとは皆無な母島の暮らしはなんと有難いことかと思いました♪
自然に感謝の念が沸いてきます。

やはりピンチはチャンスなんだなと思わされます。

沢山の命が奪われているので、
こういうと語弊があるかも知れませんが、
新コロナのお蔭で気付かされたことがいっぱいあります。


■カナダの高校は、少なくとも新学期が始まる9月までは休みだと考えられています。
素晴らしいことに、3月の休校の段階で彼女の10Grade(高校1年生)はもう1日も学校に行かなくても進級は認められています。

学校が再開すればカナダに戻るつもりはあります。
学校はオンライン授業を進めてくれています。

正直、現段階で小笠原高校が再開すれば、カナダの学校が再開するまで通う選択肢があります。

それは自宅隔離期間でもある2週間を終えたので、
これからじっくり考えていく事でしょう。


■子どもの日には妻と次女が美味しいちまきを作って届けてくれました?
妻はいつも季節の行事というものをとても大切にしてくれています。


我が家のローゼルゼリーを使ったフルーツポンチも美しく、とても美味しかったです(#^.^#)

あの美しい紅色が化学反応でエレガントな紫に変わっているのも良かったです。


畑でこうして距離を置いて、食べます。
去年の夏以来、家族4人で揃って食べれる有難み♪

舞台は外だし、距離は置いていますが、やっぱり嬉しいです。
次女のお姉ちゃんに久々に会えた興奮ぶりは、
その嬉しさを物語っていました?

家族全員、体調を崩すことなく、この日を迎えれたことに感謝です(*^。^*)


■この2週間、超楽しみながらも人と会う機会を我慢に我慢を重ねた時間でした。
この会えない時間が、さらに人と人の距離を近づけます。

GWを終えた今、島でもどんどん新型コロナに対する緊張は緩んでいくでしょう。
しかし、観光客が完全にゼロになっておらず、
帰島した島民、来島した仕事の人達が2週間の外出自粛、共同生活者との隔離を実施できなければ、
島が安全と言い切るには判断が厳しいと思います。

長女が散歩などで集落などに行く際にも、
ソーシャルディスダンスを守って行動してもらいます。

僕は島のような田舎で、自然が溢れる場所では、
室外にまったく出ないのは良くないと思っています。

人との距離を置いて、公共交通を使わず、人混みを避け、その中で、
身体を動かし、お日様の光を浴びて、大自然を味わうのは、
長期化するであろうコロナの影響で健康を損なわないためにも重要だと思います。

最後に事態が深刻化したニューヨークの現状の発信。
ニューヨークも日に日に状況が変わり、ロックダウンして1か月以上経過しています。
ピークは過ぎた状態のようです。

詳しい情報を元に発信しているニューヨーク在住のゆかこさんの動画がとても参考になります。

ぜひご覧ください!

ローゼルの新芽 人のいない母島GW

2020年05月02日 | ローゼル栽培
■春は色々な夏野菜の作付けに追われています。
そんな中、母島のローゼルもしっかりと発芽してくれました♪

毎度思うことですが、あんな数ミリの小さな種から、
こんな大きな双葉が出てくる不思議さ。

新型コロナでパンデミック、ロックダウンなど深刻な人間界ですが、
自然界は何事もなかったように淡々と進んでいきます。

脆くも逞しい大自然の根底にあるモノを垣間見た気がします。

気持ちのいい朝、畑で朝焼けを眺めながらヨガをする毎日。
烏骨鶏がけたたましく鳴き、鳥のさえずりがにぎわいを見せる早朝、
世界はいつも生まれ、生きていることを実感させてくれます。
今日も1日に感謝です(*^_^*)


■ここ数年はポットでの育苗はせずに、
すべて直播で育てています。

直根であるアオイ科のローゼルは、
ポット育苗だと根が巻いてしまい、それを定植すると、
台風などの強風で根元から倒れるケースが相次ぎました。

その中であまり倒れず、しなるだけ(折れる場合もあります)だったのが、直播きのローゼルです。

無農薬、無駆除剤で栽培しているので、
カタツムリやネズミなど、色んな外敵はいるし、
管理は手間がかかりますが、
それをクリアする技術を少しずつ実験の様に身に付けてきたので、
今は直播きだけで作れる作物が増えてきました♪

ポイントとしては、
とにかく種を大目に蒔くことと、
蒔くタイミングです。

ご覧の様に、沢山の若い芽が出てきて、
このどれかは生き残ります。
最終的には1本にしていきます。

蒔くタイミングは基本的には満月の前。
先住民が月を見て農作業をしていたのに習っています。(これも色々な月の満ち欠けで試してみて、手応えを感じています)。

上弦から満月にかけてが土の上に育つ作物の種蒔きシーズン。
大体、蒔いた数日後に雨があり、丁度いい塩梅です♪

雨が降らない場合は、蒔種後に水をやるのですが、
出来る限り水をあげるより、土が湿っている場合は手や足で土を押して、
土の湿り気で発芽させることを心がけています。

そうすると、作物は自力で根を深く張り、あまり水をやらなくても、自立していくのです。
「挫折しない程度にほどほどに厳しく」
これは僕の自然農のお師匠さん、竹内考功さんの教えです。

1週間以上雨が降ってない場合は、たっぷりと水をあげます。
でも毎日はあげません。
作物が甘えちゃうので、ね(*^。^*)


これは大豆の新芽です。
丸っこくて可愛いです♡


こちらは宮古島の黒あずき。
これが逞しく強い、南方の豆です。
しばらく種が絶えていたのですが、父島の友人農家に譲ってもらいました♡
ありがとうございます!

これで作ったあんこは超美味い♪
宮古島では伝統的な「ふちゃぎ」という塩おはぎになります☆

豆の発芽は肉厚でとても力強いです♡
眺めていると力をもらえる気がします♪


■僕の手のひらに三種のミニトマト
・ぷちぷよ
・甘っこ
・マイクロトマト
どれも可愛いです♪

どれがどれか分かりますか?

これがぷちぷよ。


これが超小っちゃいマイクロトマトです。

そろそろ大根も花が終わるシーズンとなりました。

まだ畑の大根の花と種が綺麗に賑わっています♪

以前はオガサワラカワラヒワが来て、この種を全滅させていました。

そのときはとても憎らしかったけれど、
今は絶滅に瀕していて、全然見かけなくなってしまった。
恐らく、母島属島でのネズミによる繁殖妨害が原因と言われています。

人間の勝手に島の生き物が左右される不条理。
ヒトは後から来ておいて、申し訳ない気持ちになります。
出来る限りをしていきたいです。


■先日は魚を獲りに沖を泳いでいました。
良いサイズのイシガキダイが泳いでいたので、銛を構えて潜ってみたら、
「ウォォォォォォォン、グゥゥゥゥ」
とザトウクジラの声(正確にはソング)が聴こえました。

どこか切ない、キュンと来るような声なのです。

シーズン終盤でかなり見かける数は減っていますが、
新型コロナの自粛でヒトが大変な状態の中、
自然界は淡々と季節を巡っているのだなぁと思い、
なんだか、厳かな気持ちになりました。

大自然に感謝です♪

次の日はそのクジラの声だけを集中して聴きに、
銛を持たずに海に行きました。

すると、一昨日聞こえた歌声は聞こえず、
逆に目の前に10キロサイズのカンパチが射程距離を横切りました。

くっそ~~!
なんて悔しいのだろう!!!
銛を持ってない時のあるあるです(笑)。
そんな新コロナ自粛中の母島でした(*^。^*)

※写真はサワラを手作り竈で焼く、の図。


■春はウミガメにとっても恋のシーズン♪
石次郎海岸にはアオウミガメの産卵の跡がありました。

最近は日中は山や畑で動いていて蒸し暑い日が増えてきたので、
よく人のいない海で泳いでいます。
新コロナ対策で言われるソーシャル・ディスタンスです(*^。^*)

例年、裸足で乳房山を登るアースデイのイベントをしていたのですが、
今年は新型コロナの感染拡大を防ぐために中止。

代わりにワンライフの仲間が素敵なアーシング動画を作ってくれました!

アーシングは裸足や素手で大地に振れて、
現代人の体に溜まった電磁波や静電気を排出するというもの。

※新型コロナ対策!?の次女ちゃんの図。

現代はスマホや電磁波ばかり。
身体には電気が溜まっていて、有害であると言われているそうです。
電磁波過敏症の知人もいます。
携帯電話の鉄塔が尾根に立ってから、急に家族みんなが体調を崩し、山奥に引っ越すことを余儀なくされたのです。

僕も素手で畑をして海を泳ぐので、
日常的に思いっきりアーシングしていると思うのですが、
ぜひ、みなさんもアースデイの機会にアーシングを実践して見てはどうでしょうか?

やっぱり裸足と大地は気持ちいいものです?


■さてさて新コロナ後初のGW便のおがさわら丸は乗船人数が20人。
GWの歴史上、一番少ない入港だったのではないでしょうか?
着発運行の予定も3泊に変更となりました。

その接続のははじま丸入港で乗ってきたのは4名でした。
3人は支庁の職員、ひとりは建設業の方。

GWだけどお迎えの人はほとんどなしでした。

20名の乗船のうち16名は父島。
観光客は数名降りてきたと父島の友人から聞きました。

今日の日帰り母島、1泊母島で観光客が来ないことを願うばかりです。

先便は入港日は来なかったけど、2泊目に数人が来ていました。
普通にバズーカーでバードウォッチングをしていました。

どうか、今はどこにも観光には行かず、自宅で我慢して下さい!!