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小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

神頼みをしなくなってる?~子供の存在、神様の領域

2025年04月03日 | 大切にしていること
母島の岸壁で僕は手を合わせ祈りました。
「どうか神様!明日は晴れますように!!」
そんな僕の姿を見た船員さん。

翌日の休憩時に、
「昨日、お祈りしてたじゃないですか?
それ見て、ああ、最近人間って何でもできると勘違いしてて、
少し思い通りに行かないとクレーム言ったり、
怒りだしたりすることが多い社会になっている気がする。

昔はもっと人の及ばない領域を理解していて、
しょっちゅう神頼みしていた気がするんですよね。
昨日、祈っているのを傍で見ていて、
ああって思ったんです。」
■先日、2日間の貨物船「共勝丸」荷役の仕事をしていました。

1日目は雨。
基本的には濡れても大丈夫な荷物を降ろし、コンクリートガラなどを150袋ほど積んだりする程度でした。
2日目も雨予報。
でも雨で絶対濡らしたくない合板やセメントなどの荷物がある。
冒頭の祈りはそんな1日目の最後に、何気に行ったものでした。
そうか、確かに人って万物の霊長、
何でもなれるように思ってしまっている節があるけれど、
確実に神様の領域って存在していて、
自然と対峙していると、自分のちっぽけさにいつも気付かされるなぁとボヤッと考えていました。

船員さんが続けます。
「僕が数少ない先生と思っている人が養老孟子先生なんだけど、
養老先生がそんなコントロールできない存在がまさに子供で、
そんな子供をコントロールしようと思うから社会がどんどん窮屈になって、それが一番少子化に影響していると思うと言ってたんですよね。」
※きっとこの記事かなと思ったので載せておきます。

ああ!確かに!
島で子育てしている時は全然感じないのだけれど、
ふとした時に内地に子供と行くと、
なんて大変なのだろう!と思う事が多かったことを思い出しました。

短い休憩時間に海に生きる船員さんと色々話すのが、
僕はとても大好きなのですが、
船員さんと話した後も、
作業をしながら色々と思い出していました。

■まず、幼児が公共交通で静かにしていることが難しくて、
内地の子どもがどうしてあんなに静かに座っていることができるのか疑問でした。

公共交通で子供が泣くのが許せない雰囲気が充満していて、
ベビーカーですら邪魔にされる状況が辛くて、
広尾から竹芝までベビーカーを押して歩いたら、
物凄く気楽で楽しかったのです♪

歩くのは大変ですが、
子どもが泣こうが、オムツを替えようが、
子どもの都合に合わせれるのが本当に楽に思えたのです。

ある時、夜の22時に東京タワーの近くを通るバスに乗っていた時、うちの娘(当時0歳)は寝ていたのだけれど、
塾帰りっぽい小学生(4年生くらい)が乗って来て、
すごく疲れた様子で傘にうなだれているのを見て、
子どもがこんなに疲れる社会って何なのだろう?
と強烈に思ったのを思い出しました。

僕は22歳で父親になったのだけれど、
結婚生活がなんとか続いたのは島暮らしだったからだと思うのです。

みんな支え合い、優しい、子供を大事にできる島暮らし。
子どもなんて泣くものだし、
強烈なエネルギーの塊で生きている。
コントロールなんてしたら逆に苦しい、良くない。
出来る限り、その子がそのままを発揮して、生きてほしい。
僕は今でもそう思っています。

島は住まいも限られるし、家は小さいし、
コンビニも映画館もライブハウスもありません。

だけど、本当に子育てを楽しめる環境だと僕は思っています♪



■次女は長野の安曇野で自宅出産をすることが出来たのですが、
その時に助産婦さんに言われた言葉が忘れられません。
「自然出産を希望しているお母さん、
 本当に多いのだけれど、
 医療に関わらないで自然だけで産めると本気で思ってる。
 女性は本来、そういう力がある。
 だけどね、今は暮らしがあまりに不自然なのよ。
 そんな不自然な暮らしをしていて、
 お産だけ自然を求めようと思うから、
 何かが起きてしまう。
 お産の時だけでなく、暮らしを自然にしないと」
そう言われて、ハッとしました。

妻は助産師をしていたので、
色んなお産の話をしてくれたのですが、
お産は人間に残された最後の野生の部分だと言っていました。

どんなに現代医療が進化しようとも、
お産は圧倒的にどうにもならないことが起こりうる。

それって神様の領域だよね、と。

■ああ、人じゃどうしようもない領域を理解して、
日々、驕(おご)らず、謙虚に生きたいな。
昔の人の様に日々身体を動かして生きたいな。
そして、お世話になって来た人への恩返しとして
目の前の困った人を自分にできる範囲でフォローしていきたい。

そして、正しいか正しくないか、
こうするべきかとかで生きるのではなく、
やっぱり楽しんで生きていきたいな。
Master of Life、人生の達人を目指して(#^.^#)

荷降ろし中、土建屋の職人さんが
「ジャイアンが合羽を脱がなければ、
 きっと降らないから、今日はお昼までは暑くても我慢して着てて!」
と言われて僕、頑張りました(笑)。
神頼みが利いたのか、僕の合羽が良かったのか分かりませんが、
結局、2日目はほとんど雨が降らず、
無事に荷物も濡らさずに運べました♡
神様、どうもありがとうございます!!

色々話してくれる島の皆様、
有難うございます!!

貨物船の仕事をしていて、
ふと船員さんと話した事がきっかけで、
色々思い出したことを書き留めたいと思った、
そんな母島の4月でした(#^.^#)

巣立った次女と妻は今、東京を離れて西に向かっているそうです。
結構寒いらしいが、温泉に入っているので幸せだろうな♡

今日無事に生きていられることに感謝!
さあ、今日も楽しんじゃおうかな♪




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