小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

冬野菜の種蒔きとローゼルの種取り

2015年11月21日 | 自家採種
■自分が色んな場面で色んな想いを馳せている時、
自然は着々と時が流れ、季節が巡っていきます。

畑は冬野菜の作付けで忙しい中、
秋の収穫で頑張ってくれたローゼルの種取りを行いました。

ガクが取れて、乾くとこうして種が覗けます。

島の11月~12月は雨が多く、カビやすいので種取りは気候との勝負。
なんとか晴れ間の3日間を見付けて自家採種します。

いきなりハサミで採ると、反動で種が地面に落ちてしまうので、
僕の場合は器を持って来て、上からトントン叩くと結構受け止めれます。


自家採種のお陰で年々、母島の風土に作物が合ってきていると感じます。

「種は買うもの」から「種はうまれるもの」へのシフト。
自家採種は地域の持続可能な暮らしへの大事な一歩です♪
種取りがうまくいくと心がとても安心するのが解ります。


最近は茎と種をネズミにかじられ始めたので、
ネズミ捕りを再開させました(殺鼠剤は使っていません!)。


■こちらは黒田五寸人参の種です。

この夏、初めて自家採種することができました。

こちらが市販の種。


種の周りの毛が取られています。

調べてみるとニンジンの種の周りの毛は諸説があって、
・発芽抑制物質があり、除去した方が良い
・布袋に入れてもむと取れる
・毛がない方が蒔種しやすい

・この毛で水分を吸収するので、毛は大事
・毛は水を吸ってから取れるので問題なし
・自家採種のは毛があるので発芽率も保存も良い
と両方のコメントがありました(笑)。

なので、両方を試してみることにしました。

大事なのは「まずはやってみること」。
以前、父島の年配の方に言われた言葉を思い出します。


種蒔きした後は足で踏圧をかけた場所と、
籾殻で覆った2種類を試しています。

ニンジンは発芽が特に大事で難しく、
発芽に水分と光が必要なので色んな工夫があります。



こちらは自家採取の島大根の種。
春先にこれもカワラヒワが来てよく食べる種です。
今年も蒔きました♪

こちらは人参と正反対で種は光が来ない程度がいいらしく、ニンジンよりは少し深めに蒔きました。

■こちらはゴボウです。

大浦太ゴボウという短くて太い品種です。
母島は粘土質でゴボウを掘るのも結構大変です!!


そしてゴボウの葉っぱが何者かにやられだしました!!!
ネズミか!?
マイマイか!?
さあどうする!!??

■前シーズンにトマトと混植したバジル。

春先は貴重種のオガサワラカワラヒワが沢山来て、種を食べていました。

花も可憐ですね~

今回は次の作付けの為にみんな収穫してしまいます☆


3歳になるローザビアンカという美しい米ナスです。
連続の台風にも負けずに実ってくれています。


なんと4ヶ月以上も収穫が続いている島オクラ。
これも自家採種の賜物なのかもしれません♪
ぼちぼちこちらも種取りの時期です☆


島にんにくはとても順調です(*^。^*)


■最近、子供達と朝の時間を楽しんでいます。
長女とは一緒にランニング。
次女とはサイクリングとお散歩。

そんな中の景色は格別です♪

やっぱ早起きは三文の得ですね☆

ヨガとの出逢い

2015年11月17日 | ヨガ
■正直、いいものと思いつつ、今まであまり興味がなかったヨガ。

最近、自分の心が分からなくなることがあり、
自分の魂が何を求めているのか感じるために必要性を感じて来ました。

そんなとき、不久先生のヨガが母島で開催されるという事で、
昨日ラージャ・ヨガとハタ・ヨガに参加してみました。

これといってすぐに手応えは感じなかったのですが、
これはこれからやってみたいと素直に感じました。

そして今朝、スッと3時に起きれて、
まず瞑想をしてみました。

いい感じ♪

ただでさえクリアな朝が、
よりクリアになった感触☆

母島では終了してしまいましたが、
今便は父島で不久先生のヨガ教室が開催されます。

体の歪みを解消していくコツや
自分自身の魂を感じたい人にお勧めです☆

前から興味があったインド哲学も深まります♡


※写真はヨガの極致にいそうなオガサワラオカモノアラガイです。
殻を退化させて力を抜く極限のような進化☆
母島の固有種です♪(父島のは絶滅してしまったみたいです)

■そう、ずっと関わってこなかったヨガ。
今回初めてやってみて明確に違いを痛感しました。

ヨガした後の睡眠の質が違うようです。
翌朝のすっきり感と動ける感覚がまるで別物でした。

不久先生が母島を離れる少し前に宿に訪問し、
DVDを購入させてもらい、
毎日瞑想とヨガをやってみています。

自分には全然必要と思ってなかったヨガですが、
必要となると自然に出会えるこの流れに感謝です☆


■先日、畑から家に帰るとお風呂場に大きなイカが(笑)。
とっても美味しい赤イカです。
※ソデイカとは別だそうです(調べると築地ではアカイカ=ソデイカだとか)

今まで、何度か食べたことはありましたが、姿形そのままは初めてでした。
子供達も僕もその大きさにビックリ!!
夜にさばいてみて、目の大きさに2度ビックリ!!

次女はその体の構造に興味があるらしく、
さばき終わるまでずっと眺めたり突いたりしておりました♪

新鮮過ぎて、皮膚の色が動いて変わる様に興味を示す6歳児。
家族一同、美味しく頂きます!!
Nさん、どうもありがとうございました!

母島 渡り鳥が増えてきました!!

2015年11月05日 | 鳥獣保護員 活動
■ここ1ヶ月、なかなかブログを更新することができませんでした。
様々なイベントで忙しかったり、
プライベートで色々あり、記事を書く気になれなかったり…

そうこうしている間に渡り鳥たちがどんどん増えて来ました。
鳥達の頑張りに触発されて、ぼちぼち久々の記事を書こうと思います☆


■こちらは台風接近直前に保護したヒドリガモ(アメリカヒドリかも?)。

長距離の渡りで疲労して飛べなくなっており、
路上で保護しました。

2日間、餌をよく食べて、台風の風が落ち着いてきたので野外に放鳥しました。
無事に生き延びて、また渡って巡ってほしいと思います。


背中の筋が特徴的なタシギ。


母島で見るのはめずらしいオオハシシギ。
シギ・チドリの類はよく似ていて判別に苦労します!


今年は珍しくユリカモメが母島にやってきました♪


■こちらは母島のとある水場で溺れかけていたキンクロハジロ 幼鳥(スズガモ幼鳥かも)。

保護してみたものの、すごいことに、
ボサボサで飛べなくなっていた羽を1晩で復活させた羽繕い。

あの大きな嘴で、どうやって器用に修正するのでしょう?

この写真、同一個体とは思えませんよね~
凄い表情の差があります(笑)。


その後、自ら箱を飛び出すほど元気になり、無事に放鳥に成功し野生に還りました☆


オオバンも見かけるようになりました。
足の指の水かきがとても特徴的な鳥です。
オオバンはカモというよりクイナの仲間です。

■少し前、とある畑のキュウリネットに羽が絡まって動けなくなっているアマサギがいると通報がありました。


その後、保護して無事放鳥することができました。

サギ類やカツオドリは保護する時、こちらの目を狙って突いてきます。
僕は普段眼鏡をしているので少しマシですが、保護する立場の皆さんは注意が必要です。


この表情、何が言いたいのかな~(笑)。


無事に飛んで行くことができました。

保護から放鳥まで見守ってくれていた次女も応援します♡

アマサギは現在10羽くらい見かけますね!



■他にはちゃんと冠羽があるキンクロハジロ。


オナガガモ♀


ヒドリガモもたくさん見かけます。


川に来ているカモ(ヒドリガモとシマアジ)をスケッチする土曜日午後の次女☆
「カモかわいい♡」
お陰で畑にローゼル収穫するのが遅れ、脇浜で遊ぶ時間が少なくなっちゃったけど、こんな時間も幸せです♪


■それにしてもどうして鳥は大きなリスクを背負ってまで渡ることを選択するのでしょう?
キョクアジサシなんて、北極から南極まで渡ってしまう鳥までいます。
(ハト位の大きさで1年で北極から南極に渡るのです!!飛行距離は4万km!!!)


こちらはセグロアジサシの幼鳥です。
衰弱して飛べなくなり、保護しました。

他にはハシボソミズナギドリは3万2000km、
母島でも見かけるムナグロやホウロクシギは2万km。

ほんとに凄いなと感心します。

きっと渡りの途中で命を落とす鳥も少なくないはずです。
母島で保護される渡り鳥のほとんどは餓死寸前の衰弱個体がほとんどです。
うずくまって動けないで保護されたときはもう手遅れの場合も多いです。

留鳥として1年を通してその地に留まる事を選んだ鳥。

死亡するリスクは高くなりますが、
季節の変化に伴い、餌資源を求めて長距離を渡ることを選ぶ鳥。

同じ鳥でもスタンスはかなり違く感じます。


…そういえば、地元仙台に残った友人もいますが、こんな小笠原まで渡ってしまった東北人(自分です)もいるワケで(笑)。
そんな部分にも答えが眠っているのかも知れませんね☆

■映画で「WATARIDORI(邦題)」という作品があります。
これはジャック・ペラン監督による、渡り鳥をテーマとしたドキュメンタリー映画です。

撮影期間3年、世界20か国をロケし、
100種類を超える渡り鳥の壮大なる旅の軌跡を、制作費20億円をかけ完成させた驚異の映像です。

飛翔する鳥に限りなく近づくことにこだわった命がけの撮影映像が、
CGなどでは描ききれない真実の驚きと感動を呼びます。
DVDでは制作ドキュメンタリーも付いていて、
そちらもとても見応えがあります♪

英語版はYoutubeにありました。
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Winged Migration ( 2002 )