午前中、9時半からITビルで、京都府森林技術センターの小林正秀主任研究員をお招きして、新型「鳥獣撃退機」の説明会と鳥獣害についての勉強会を開催した。
小林研究員は南丹市美山町の生まれで今も住んでおられて、現場に即した生きた研究をしておられる方だと思った。府議会で私も訴えているが、「現場に住む」ことから得られる実感や感覚は日本の過疎対策、農村政策を考える上で大変重要なことだと思う。
改めて、マツノザイセンチュウによる松枯れやカシナガキクイムシによるナラ枯れ被害の原因をお聞きし、防げるものはしっかり防いでいかなくてはならないなと感じた。
昭和60年のプラザ合意後の円高、それによる外国製品が安価で流入したことと、昭和30年代からの燃料革命(薪から化石燃料へ)によって、日本の山林や農村が荒れ、人が植林等で山に入らなくなった頃から、鳥獣被害が徐々に深刻化してきたという仕組みがよく分かった。
台湾のメーカーと共同開発された新型「鳥獣撃退機」は16,500円で、両側に超音波とストロボ発光が出て、鳥獣がビックリして逃げていくという仕組みのものだった。試しに買って帰る方もあり、少し試してみながら効果を図っていく必要があるとは思うが、実に興味深い商品だった。柵で防げない部分の対策や柵と合わせて使って効果を高めるということもできそうだ。
それと小林研究員が提案されていた「夜間に道路封鎖をして、道路から消音銃で、田畑に出てきているシカの群れをハンターが撃ち、すぐに血抜きして肉を出荷する」という方法は類似のやり方で和歌山県がされるようでもあり、京都でもぜひ実行していきたいなと感じた。
舞鶴市から池田正義府議にもお越しいただいており、池田府議は自民党政調会では農林水産部会長なので、府議団での勉強会開催もお願いしておいた。
綾部市議会からも、波多野文義市議、松本幸子市議、種清喜之市議に来ていただいた。綾部市の上原季司農林課長にもお越しいただいた。
講演会後、昼食をご一緒して、いろいろとお話をさせていただいた。
午後は舞鶴警察署で免許更新講習に出席。綾部署では議会や視察があって曜日が合わず、初めて舞鶴で受講した。
15時からは、綾部高校の福井真介校長、湯川佳秀副校長が来られて、今年度の報告と来年度の取り組みについて話をした。
夕方には電車で京都へ。特急自由席は満席で、クラブ遠征?の久御山高校の女生徒達がたくさん立っていて、座席に座っていた一人の子が「どうぞ、どうぞ」と席を譲ってくれた。断ったが、再度、勧められて、ありがたく座らせてもらった。
18時半から、近藤永太郎第79代府議会議長の就任祝賀会に出席した。