ジェンダーからみるカンボジア

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頑張れ女性企業家! 素敵な女性社長

2009年01月23日 | 女性の自立


リリー食品という、お菓子販売では業界ナンバー2の会社を経営する34歳女性社長モムさんを会社訪問しました。




2002年に会社を立ち上げ、現在は110名の職員を抱える会社を立ち上げた彼女。
15歳、13歳、12歳のお子さんを一人で育てていて、会社名の「リリー」は13歳のお嬢さんのお名前。




生産している商品は8種類、すべてとうもろこしと米をベースにしたお菓子です。
販売対象は、農村地域で生活する子どもたち。「田舎ではお菓子もないし、安価でおいしいものを提供できれば成功すると思った」とのこと。


工場には、機械が何台か入っていますが、どれもシンプルなものばかり。





一日3-4トンの米ととうもろこし原料に商品を生産しています。
お菓子の袋数では、30万袋の生産。需要が大きいため、本来職員は一日8時間労働で日曜がお休みですが、現在は職員に連日4時間の残業をしてもらって需要にみあう出荷を目指しているとのこと。




職員への健康保険などはまだないそうですが、食事は一日2回会社が職員に無料で提供。
「外で食べてると、栄養も偏るしおなかいっぱい食べるにはお金がかかるし」と考える社長の配慮で、料理人2人が雇用されています。



現在はプノンペン中小企業組合の副会長もしていて成功している女性企業家であるモムさん。今後どうしていきたいか抱負を聞いたところ、
「土地を購入しているのだけれど、工場を建設する30万ドルが借りれなくて商売を拡大できない」とのこと。需要にみあうだけ商品が供給できないのが悩みのようです。
商品の輸出についてはどうなのかという質問には、「値段が安くてカンボジアの子どもたちが毎日食べれる健康なお菓子を提供したいと思う。輸出はまだまだ障壁が多いので、考えていない」ということでした。



お菓子をつめる作業をするのは女性。「女性のほうが上手だから」という社長の判断。


とっても気さくで「普通の女性」のモムさん。同じ女性同士、立場は違うといえ色々な悩みも共有していて、親近感がわきました。


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