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「証言」者・横井邦彦の奇怪な拉致問題認識(1)

2007-01-21 13:04:39 | 事件・犯罪・裁判・司法
 『週刊現代』の蓮池薫氏=拉致未遂犯報道の「証言」者である横井邦彦は、昨年末の同誌の報道から間もなく、「証言」を掲載していた自分のブログ「労働者のこだま(国内版)」の更新を停止し(「再開は、1月15日の予定です」としていた)、かつ「証言」関係の記事を読めなくしていた。
 私はこの行動を見て、以前「コトが大きくなってきたから逃げ出したのではないか。」と書いたが、そうでもなかったようで、横井は早くも本年1月4日に「労働者のこだま(国内版)」を再開するとともに、この問題専用のブログ「横井邦彦の雑記帳」を新設し、発言を続けている。
 この「横井邦彦の雑記帳」の1月4日の「反省すべき点と改善すべき点」という記事に、次のような記述がある。


《年末にいろいろなマスコミ関係者とお会いしまして、証言内容を基本的に書き換える必要があると思いました。

 この事件は、単純に言えば、ある日突然、正体不明の男が私のところにやってきて意味不明のことを話して去っていった「事件」であり、私はこれまでその意味不明な会話を自分なりに解釈して「証言」していましたが、こういうやり方には二つの大きな問題点があることが分かりました。
 
 一つ目は、私の解釈は必ずしも正しいものではなかったということです。私は北朝鮮の研究家でもないし、拉致事件の専門家でもありません。私が正体不明の男の話した会話を解釈する場合、そういう点で大きな誤解を生む余地があることが分かりました。
 
 それで、私の記憶の中にある会話とそれに対する私の解釈は、分けて記述される必要があると考えました。
 
 二つ目は、私はこれまで「正体不明の男」が語っていることはすべて真実であるという前提で考えていましたが、それも必ずしも正しいことではないということに気がつきました。
 (中略)
彼の卒業した大学名をめぐる問題で、実際には、金・ナントカ・政治軍事大学としか覚えていないのに、「ヘタな鉄砲も数打ちゃ当たる」とばかりに「金日成政治軍事大学」、「金正日政治軍事大学」とつぎつぎに思いつくままに言っていた。
 
 そこで、もう少し、頭の中を整理してから言うべきであったと反省し、証言全体を書き換えるべきだという結論に達しました。》



 そして、同日投稿の他の記事で「書き換え」た「証言」なるものが開陳されている。
 例えば、既に指摘されている、蓮池薫氏が北朝鮮で所属していた大学名をめぐる矛盾などが、つじつまが合うように修正されているようだ。
 なお、「労働者のこだま(国内版)」に掲載されていた「正直に言います」をはじめとする元々の「証言」は、未だ復活していない。復活させる気がないのだろう。

 私はもともとこの人物の「証言」を全く信用していないので、この新「証言」を真面目に読んで検証する気になれない。
 ただ、こんな「書き換え」た「証言」に何の意味もないことは常識ある人間なら明白だろうし、横井のこうした行動自体が、ますます彼が信頼できない人物であることを示していると思う。

 その後もこの人物のブログは見続けてきたが、この人物の発言を(批判的にであれ)取り上げること自体が、結果的にこの人物を利するような気がして、今年に入ってからは取り上げずにいた。
 しかし、今月19日の「労働者のこだま(国内版)」の「拉致救出運動か拉致報復運動か」と題する記事は、彼のスタンスというか正体がよくわかるものなので、これについて述べてみたい。
続く


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