ちょっと古い話題だが、『週刊文春』の長期連載、高島俊男の「お言葉ですが・・・」が8月17・24日号をもって終了した。愛読していただけに残念だ。 著者は中国文学者だが、この連載は、日本語にまつわる疑問や、巷での誤用の指摘、あるいは語源探しなど、言葉にまつわるエッセイ。「お言葉ですが・・・」とはまさに絶妙のタイトルだ。
単行本が文藝春秋から10冊、文庫本が文春文庫で6冊出ている。文庫本は単行本の後さらに判明したことを補足しているので、こちらの方がおすすめ。
連載最終回によると、最後の巻は文藝春秋ではなく連合出版から年内に発売予定だという。連合出版といえば、カンボジア問題の本などを出していた、左翼系の出版社だというイメージがあった(今、同社のホームページを見てみると、そうでもないようだ)が、何故? と思っていたら、『文藝春秋』10月号の阿川弘之の巻頭コラムによると、単行本10冊目のあとがきで、売れ行きが悪いので単行本はこれで終わりになると書かれているという。そうなのか。では連載終了も人気が下がったからかも。少し前に、日本語ブームなどと言われたが、こういうちゃんとした本が売れないのは悲しい。最終巻をちゃんと文春が文庫化してくれるのか、ちょっと心配。
ともあれ、多少なりとも言葉にこだわる人なら、このシリーズはおすすめです。同著者の『漢字と日本人』(文春新書)もおすすめ。漢字の使い方については私は著者とはまた違う考えですが。
単行本が文藝春秋から10冊、文庫本が文春文庫で6冊出ている。文庫本は単行本の後さらに判明したことを補足しているので、こちらの方がおすすめ。
連載最終回によると、最後の巻は文藝春秋ではなく連合出版から年内に発売予定だという。連合出版といえば、カンボジア問題の本などを出していた、左翼系の出版社だというイメージがあった(今、同社のホームページを見てみると、そうでもないようだ)が、何故? と思っていたら、『文藝春秋』10月号の阿川弘之の巻頭コラムによると、単行本10冊目のあとがきで、売れ行きが悪いので単行本はこれで終わりになると書かれているという。そうなのか。では連載終了も人気が下がったからかも。少し前に、日本語ブームなどと言われたが、こういうちゃんとした本が売れないのは悲しい。最終巻をちゃんと文春が文庫化してくれるのか、ちょっと心配。
ともあれ、多少なりとも言葉にこだわる人なら、このシリーズはおすすめです。同著者の『漢字と日本人』(文春新書)もおすすめ。漢字の使い方については私は著者とはまた違う考えですが。