2009年には神戸八社めぐり、2010年は、京阪沿線の伏見稲荷、石清水八幡宮 そして昨年2011年は神戸三社めぐりと初詣をしてきましたが、今年は、僕自身も久しぶりの奈良を訪れました。
特に、今回は春日大社を主眼におき、近鉄奈良駅から興福寺、春日大社、二月堂、大仏殿を徒歩でゆっくりと物見遊山で回ってきました。
今日は、まず最初に訪れた興福寺について書きます。
近鉄奈良駅から東向商店街を南に歩くとすぐ左側の道を入ると興福寺の西に出ます。
北円堂 南円堂
左に北円堂、右手に南円堂が見えます。
さらに進むと仮金堂が工事中で、それを覆う塀が、ここでは無粋な空間に見えました。
興福寺は法相宗の大本山で、前身は飛鳥の「厩坂寺」であり、さらにさかのぼると天智朝の山背国「山階寺」が起源となります。
その「山階寺」は天智8年(669年)に藤原鎌足が重い病になった時に、夫人が夫の回復を祈願して造営されました。
2010年に創建1300年を迎え、多くの国宝や重要文化財があり、まず興福寺と言えば”阿修羅像”を思い出しますが、これは国宝館に安置されているそうで、次回に訪れた時には是非とも見て見たいと思っています。
興福寺の名前は、平城遷都の際、和銅3年(710年)藤原不比等の計画によって移されるとともに「興福寺」と名付けられました。
平安時代になっても、摂関家との関係が深く手厚く保護され、寺勢はますます盛んになり、一時は大和国を領し、守護を置かず、興福寺がその任に当るほど権勢が盛んでした。
江戸時代でも2万1千石を与えられ、明治になり、神仏分離令などで荒れていましたが、その後寺僧有縁の人々の努力で今日に至っているということです。
以前に訪れたのは、猿沢池から興福寺の五重の塔を眺めたものです。
特に南円堂は、西国三十三ヶ所の9番札所であり、今回納経帳を忘れたので、やはり再び訪れることになりそうです。
奈良公園にて