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映画”ALWAYS三丁目の夕日’64”

2012年01月28日 10時04分59秒 | 映画・社会

映画”ALWAYS三丁目の夕日’64”を見てきました。
元々はマンガだったのですが、2005年11月に1作目が公開され、異例のロングランヒットとなり、日本アカデミー賞など多くの賞を獲得し、続編を望まれ、2作目がその2年後に公開されました。

今回は、あれから5年経ち、しかも3D映画で再々登場しました。
それも舞台は、東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)、高度経済成長の中、活気にあふれた時代でした。

この物語には、悪人はいません。
善良なとなり近所の人情味溢れる話で、涙あり笑いありで、震災以来特に云われている絆がこの時代は普通にあったようです。
今から考えれば、物質的には、すべてに貧しいものでしたが、精神的には、今より豊かであったかと思われます。

昔は”よかった”と言われる所以がここにあるのではないでしょうか?

 

この物語には、親子関係、子弟関係、恋人関係、そして夫婦の関係と庶民の問題が浮き彫りにされています。

得てして、特に親子関係では、思っていることと、口に出して云うこととは違うのが、なかなか分からないために、ジレンマがあり、誤解があるようです。
子供は、親から云われても素直に聞かなくとも、傍の他人から云われれば素直になるようです。

物語は、鈴木モータースの鈴木則文(堤真一)鈴木トモエ(薬師丸ひろ子)夫婦とその向かいの茶川龍之介(吉岡秀隆)茶川ヒロミ(小雪)夫婦を中心に物語は進みます。

 

前作では、茶川龍之介は、芥川賞を逃がした小説家ですが、その養子となった(これも前作では色々経緯があったのですが・・・)古行淳之介(須賀健太)が小説家として、親を越える評価を受けます。
龍之介は、親から勘当を受けていたのですが、それは、小説家として成功するための叱咤激励であったのですが・・・・・
それを、龍之介の親(米倉斉加年)が亡くなってから知った龍之介は・・・・

鈴木モータースに住み込みの店員星野六子(堀北真希)と医者の菊池孝太郎(森山未来)の恋の行方は・・・・・

さて、このような映画で3Dは、どのようにその威力を出すのかも見どころです。
今までの3Dは、カメラは2Dで後は、立体化したい部分をコンピューターで切りだして3D化をしていた作品(ハリーポッター等)が多くあったのですが、この映画は、最初から3Dカメラで撮ったものだそうです。

冒頭の東京タワーやゴム飛行機などは、目の前に突き刺さるようでしたが、そのような場面はあまりないのですが、3Dは、何気ない人波や、輪になっての会話の場面にその効果がなにげなく現れていました。