徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

江戸時代の教育事情

2007年02月28日 09時36分16秒 | 江戸時代とは・・・・・

江戸時代の教育といえば、一部の武士の子弟を除けば、ほとんどは寺子屋で学んでいました。
寺子屋では、読み・書き・そろばんが基本ですが、一番の目的は、この理不尽な世間を生き抜く”知恵”を学ぶことであったそうです。

生きる知恵は実践でしか身につかないので、”しつけ”については特に厳しかったようです。
よって寺子屋に入った子供が一番に恐れていたのは「破門」だったといわれています。

「破門」されると困るのは親なので、先生のところに頭を下げて謝りにいくのは、親で、その親が必死になって先生に頭を下げている姿を子供が目のあたりにして、子供は、いわば理不尽な謝罪に耐えている親の態度を見て、子供も何かを学ぶのです。
つまり、責任感とか忍耐力を養うのです。

  
    今日の絵は”淡路・黒岩水仙峡” F8号

子供は、生まれた瞬間から、生みの親とは別に何人もの親がいたのです。
産婆、乳親、拾い親、前髪親、帯親、杯親・・・・など、人生の節目節目に後見してくれる仮親がいて、生涯にわたって絆が結ばれるのです。

子供達は、幾重もの大人たちの暖かく、頼もしいセーフテイネットが張られていたので、一人で悩んで自殺するようなこともなかったのではないでしょうか。
国家百年の計ならば、立派な大人を教育することから始めなければならないのでは・・・・・。