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映画”守護神”

2007年02月16日 09時13分03秒 | 映画・社会

この物語は、アメリカの沿岸警備隊の話で、日本の映画”海猿”と類似した作品です。
どちらも、海難事故のレスキュースイマーが、如何にして救助してゆくか、そして、そこに人間の葛藤を交えての熱いドラマです。

守護神”の意味は、最後に”なるほど”と思わせます。
伝説的なレスキュースイマーのベン・ランドール(ケビン・コスナー)が、同僚の死を目前に遭遇して、失意の中、一時現場勤務を離れ、レスキュー隊の教育に携わり、そこで若い生徒のジエイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)に出会います。
性格に異なる二人の師弟愛で、ジェイクが遭難しそうになったときに、再び救助に向かうベンとの壮烈な海との戦いは見ごたえがありました。

      

ところでアメリカの沿岸警備隊日本の海上保安庁の違いはなんなんでしょうか?
沿岸警備隊は、国土安全保障省の管轄で、捜索救援、海洋汚染の調査、沿岸整備や監視を主な任務で、戦時には、国防省の指揮下に入ります。

日本の海上保安庁は、国土交通省の外局で、任務は、アメリカの沿岸警備隊とほぼ同じで、海上の安全・治安の確保、海難救助ですが、軍隊でないのですが、国際的には「準軍事組織」と規定されています。
領海侵犯や漁場での紛争にも対応し、自衛隊法では、有事の際は、総理大臣の命令によって防衛出動や治安出動にあたるそうです。

必要な場合は、防衛大臣の指揮下に組み入れられるのは、アメリカの沿岸警備隊と同じですが、武器の使用は、あくまで警察官職務執行法に基づき制限されています。
ただし、2001年に北朝鮮の工作船の問題から、不審船の対応として、海上自衛隊との連携のほか、装備能力が増強され、海上保安庁法が改正されています。

つまり、名前は異なりますが、沿岸警備隊(アメリカに限らず、諸外国ではCoast Guard=沿岸警備)と同様の任務であることには違いがないのです。
尚、海上保安庁は、英語表示では、Japan Coast Guardで訳せば、日本沿岸警備となります。