民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

佐村河内守のこと

2013-09-03 09:20:41 | その他

NHKのドキュメント番組で佐村河内守を見て、その壮絶な人生、静謐な日常に心をうたれました。被災地の少女との交流も、心温まるものでした。神があるとすれば、どうしてここまで同じ人に過酷な肉体的試練を与えるのかと思える絶望を味わいながら、心の耳で作る交響曲。陳腐な表現ですが、まさに現代のベートーヴェンです。物理的に音を感じない世界に加え、太陽光も頭痛を誘発するがゆえに避けなければいけないとなり、時に体の自由も奪われトイレに行くのもままならない中で、高い精神性を保つには強靭な心しかありませんね。

耳が全く聞こえなくなってから新たに作曲したという交響曲1番広島がほしくなり、検索すると、DVDが8月6日に発売されるという。原爆投下の日に合わせて発売としたのだとわかりましたが、さっそく予約しました。そして6日DVDはに届きました。原爆投下を想いながら、交響曲広島を聞きました。重厚な長い曲です。それが困りました。買うときはCDもDVDも同じで、DVDでも音だけきけばいいんだからなどと思ったのですが、映像が映ってしまうと何かやりながら音だけ聞いてという、CDを聞くときのスタイルがとりづらいのです。しかも、曲想が重いものですから、長時間画面につきあうのがつらい。この曲を聴くにはこれからどうしたらいいのか、思案中です。


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