1年間楽しませてもらった、「真田丸」が今日終わりました。判官びいきで、負けに向かって走る真田幸村に心を動かされる人はたくさんいたと思います。ナショナリズムを鼓舞されたように思う人もいるでしょう。義のために死をもいとわないと。しかし、私は別の感想をもちましたし、長野県人の多くもそうだと思います。それは、故郷への捨てがたい思いです。真田の地に思いを残して死んだ昌之はどんな思いだったでしょうか。最近、信繁の真田を恋うる手紙も出てきていますね。真田に帰りたいと思いつつ大阪で死んだ信繁は、どう思っていたのでしょう。秀吉の恩に報いようとしたなら、報いるべき人間はほかに山ほどいます。秀吉恩顧の家来でもない信繁が、日ノ本一の兵と言わしめるほどの働きをして死ぬのは、いったいなぜでしょうか。戦国の最後を飾る武将であることは確かなのですが、あえて不利な戦いでも突き進むのは戦国らしくありません。ドラマでやったように、信繁は勝つつもりだったとしかいえません。
おもかく、信州人の魂を揺さぶるドラマでした。郷土愛が国家を超えるのです。
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