民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

信州安保法制違憲訴訟第4回口頭弁論参加

2017-12-22 15:21:53 | 政治

本日、長野地方裁判所で信州安保法制違憲訴訟の第4回弁論があり、原告団の一人として参加しました。今回は生まれて初めて裁判所の傍聴席ではなく柵の中に入り、原告席に座りました。誰でもが経験することではありませんから、この経験について書いてみます。

そもそも今回の裁判では、新安保法制が違憲であり、その違憲の立法によって、原告の平和的生存権、人格権、憲法改正・決定権、安定した立憲民主政のもとで生きる権利が侵害され、精神的苦痛を負ったとして、慰謝料各10万円の支払いを求めたものの、第4回の裁判です。10:30~11:00の開催で、参加者は9:40に弁護士会館に集合でした。参加者の数は、法廷内の原告席に20名、傍聴席の原告席に20名、一般の傍聴席に30名が可能でした。参加者が少なくなることが予想されるからできるだけ参加してほしいということで、事前に参加者を募りました。で、私は申し込みが早かったため、法廷内の原告席に座ることになりました。裁判の傍聴は29人とされ希望者がそれより多かった場合は抽選とするようでした。今回は傍聴者は29人以内と踏んだので、そして事実傍聴希望の時刻10:05までには29名だったので、抽選なしで入れたのですが、10:05以後に来た人があり、その方々は抽選すらできずに傍聴から除外されてしまう、というできごともありました。

さて、原告側に3列で座りましたが20人が座るには狭くてぎゅう詰めでした。私は、3列目で原告代理人弁護士さんの後ろの席でした。被告側の国は7名で女性が1名で向こう側に座っています。役割分担の役所を代表してきているようです。向こうがこちらの名前を知らないように、こちらも国側の人の名前はわかりません。正面には裁判官が3名座りました。法廷が整ってから、廷吏が内線電話で連絡して裁判官が入廷します。すると、法廷内の全員が立ってあいさつします。裁判官は一段高い場所にいて参加者を見下ろし、言葉遣いも高飛車です。真ん中に40~50くらいとおぼしき男性の裁判官が座り、両脇に若い女性の裁判官が座りました。女性の裁判官は全くしゃべりませんでした。

裁判官が入廷すると、今回原告側が提出した書面を確認し、被告側もかくにんしました。次に今後の裁判の進め方、論点について原告側(我々)に意見を求めました。そして、次回の日程を協議しました。こんなことは、何も開廷してからやらなくても、単なる事務のすりあわせなのに、貴重な30分という短い法廷でやらなければいいのにと感じたしだいです。そして、ようやく原告側から2名の意見陳述をして終わりという流れでした。

意見陳述は、藤本さんが父親の従軍体験に触れながら、平和な社会に生きる権利を奪う安保法制が違憲であることを訴え、竹内さんは戦争を実感として高校生に教え、高校生が戦争をあるかもしれないものとして自分の将来を語らなければならない世の中でいいのかと訴えました。

まだ長く続く違憲訴訟です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿