○スメタナ 「わが祖国」 佐伯正則/ナズドラヴィ・フィル
チェコ音楽を専門に演奏しているアマチュア・オーケストラ「ナズドラヴィ・フィル」の8回目の演奏会は、スメタナの命日にちなんで、「わが祖国」の全曲です。
ヴィフシェラドの出だしのハープ、非常に力強く演奏しており、とても印象的でした。
全体にわったて管楽器が素晴らしかったです。金管楽器は、開放的で、思いのまま、奔放にも思えるくらい吹いていて、爽快感たっぶりでした。そしてティンパニは、鋭く打ち込み、全体を引き締めていました。
佐伯さんの指揮は、テンポを場面場面で変化させていて、表情豊かな音楽を醸し出していました。
そんな中、特にシャールカが凄かったです。終わりのところでテンポを上げて、迫力満点でした。拍手が待ちきれない気分でした。一方で、最初のほうの弦の甘い響きがとてもうっとりさせられました。
終曲のブラニークでは、ホルンが少し危うい感じで、惜しかったなと感じました。
メンバーも多くなり、これまでを超える素晴らしい演奏であったと思います。
(新宿文化センター)