○スメタナ 「リブシェ」よりファンファーレ
○チェコ・スロヴァキア国家
○スメタナ わが祖国
クーベリック/チェコ・フィル 1990年5月12日(ライヴ)
先日、ナズラヴィ・フィルの熱い演奏を聴いて触発され、久しぶりにこのクーベリックの演奏を聴きたくなりました。
クーベリックが当時のチェコの体制を嫌って国外に亡命したのは1948年。以来、一度も祖国に戻ることは叶いませんでしたが、ビロード革命により民主化を実現、実に42年ぶりにチェコの帰国、プラハの春音楽祭のオープニングで「わが祖国」を指揮することになったわけです。
当時、とても感激したものですが、あれからもう23年経ってしまいました。
ヴィシェフラトでは、ハープを指揮者の前、中央に配置しているのが目につきます。曲の最初のうちは緊張感からか少し硬い感じがしますが、途中から俄然熱が入ってきます。モルダウは少し早めのテンポ、聖ヨハネの急流のあとのモルダウ主題の回想では、(私はあまり好きではないのですが・・・)さらにテンポを上げて、いかにも故郷に戻ってきた喜びを表しているようです。
シャールカは、熱い演奏で特に最後の盛り上がりは凄いです。
後半も熱い演奏が続き、ブラニークの最後で頂点を迎えます。
今年は、群馬交響楽団の定期演奏会でもプログラム(10月26日)に載せられていて、トゥルノフスキーさんが指揮をされます。楽しみです。