今日聴いた曲

フリッチャイ／ＤＧ録音全集ＣＤ４４
〇モーツァルト　交響曲第２９番　フリッチャイ／ウィーン交響楽団　１９６１年３月
〇モーツァルト　交響曲第３９番　フリッチャイ／ウィーン交響楽団　１９５９年１１、１２月
〇モーツァルト　フリーメイソンのための葬送音楽　フリッチャイ／ベルリン放送交響楽団　１９６０年１月
〇モーツァルト　アダージョとフーガ　フリッチャイ／ベルリン放送交響楽団　１９６０年１月

フリッチャイは、晩年の１９５９年と１９６１年にウィーン交響楽団とモーツァルトの交響曲第２９番と最後の３つの交響曲を録音していますが、この４曲は、それぞれが異なる印象を受けます。
このうち２９番が一番モーツァルトらしく、素晴らしい演奏と思います。切れ味の鋭いところもあれば、柔軟なところもあり、そして深淵な部分もありバランスよくミックスされている感じです。一方で３９番は、乾いた感じの澄んだ音で、１、３、４楽章は快活ですが、２楽章はとてもゆったりしたテンポのもとドラマチックに描かれているように感じます。なお３９番の録音日付がこの全集では、１９５９年１１月２６、２９日となっていますが、これは４０番の録音日で、３９番は２９、３０日、１２月８日が正しいと思われます。
あとの２曲は深淵でとても素晴らしい演奏と思います。