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信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2022-02-15 18:34:06 | 他の音楽
○ブルックナー 交響曲第8番(ハース版) クーベリック/シカゴ交響楽団 1966年12月22日(ライヴ)

ひところ、ブルックナーの8番が私のブームになったときがあって、いくつかCDを買ったときがありましたが、結局、私的には、それよりずっと前、初めてCDというものを買ったときのジュリーニ盤を超えるものがなくて、久しく聴いていませんでした。
しかし、そのジュリーニ盤も、最近聴き返してみると、何か物足りないのです。完璧なアンサンブルのもと、ゆったりしたテンポで深遠な世界を繰り広げているのですが、それはジュリーニらしく紳士的で、心湧きたたないのです。

そんなときYouTubeで見つけたのが、このクーベリック/シカゴ響の演奏です。
この演奏には、気迫、力強さ、そして勢いがあります。
定評あるシカゴ響の金管は、この上なく素晴らしく鳴り響きます。そして、ティンパニはもの凄い気迫を感じます。木管楽器も弦楽器も申し分ありません。
出だしから迫力満点ですが、やはりクラスマックスは終楽章のコーダです。少しテンポを上げる中、各楽器、力の限り鳴らしていて、凄まじいです。ティンパニ、トランペットが頑張り過ぎて、メロディを奏するホルンが後ろからかすかに聴こるくらいになってしまっているところもありますが、そんなことはどうでもよいという迫力です。
クーベリックは、この曲をスタジオ録音していませんが、いくつかのライヴがCD化されています。私は、バイエルン放送響の1977年のライヴとクリーヴランド管との1971年のライヴを持っていますが、この演奏はそれらをはるかに凌駕すると思います。

なお、この演奏は、Memoriesというマイナー・レーベルがCD化していますが、最近は入手困難のようです。
コメント
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