○ハイドン 交響曲第101番「時計」
○オルフ 「カルミナ・ブラーナ」
幸田浩子(S)、鈴木准(T)、須藤慎吾(Br)
大友直人/群馬交響楽団・合唱団、京ケ島小学校合唱部
「時計」は、1楽章でちょっと?なところもありましたが、全体的にメリハリの効いた清々しい演奏であったと思います。
2楽章は、早めのテンポで舞曲のようなイメージを抱きました。
「カルミナ・ブラーナ」を初めて聴いたのは、大学生のときです。
故中村洪介先生の「西洋音楽史」での授業でです。
曲がどんな印象だったかは覚えていませんが、とにかくおかしな曲というイメージのお話があったように記憶しています。
その後は、聴くこともなかったのですが、10年くらい前、年末にNHKでラットル指揮の演奏を聴いて以来、興味を持つようになりました。
今日の演奏ですが、曲によって印象が異なり、ドイツ的な素晴らしい音色のときもあれば、無国籍的な印象を受けるときもありました。
第1曲では、私の席の位置にもよるのでしょうが、オーケストラの大音量で合唱が聴こえなくなってしまいました。
第2曲の「吾は運命の傷に泣く」では、「序 破 急」の「破」と「急」の違いがあんまり感じられる、「急」をいとも軽々と演奏しているように感じました。もとせっぱ詰まった感じがあったほうが良いように思いました。
第6曲の踊りは、質感のあるメリハリのある演奏でとても良かったと思います。
その後も、第11曲、12曲などもとても素晴らしかったと思います。
極めつけは、第15曲での京ケ島小学校合唱部の児童合唱、とても透明感があってはっきりした歌声でした。そして幸田さんのソプラノ、素晴らしかったです。
初めて、実演を聴いて気がついたこと。テノールはなんかかわいそうでした。出番は1回しかなく、それも自らが串焼きにされる場面とは。
(群馬音楽センター)