廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★JIMI HENDRIX 「MESSAGE FROM NINE TO THE UNIVERSE」

2006年10月30日 | JIMI HENDRIX
 
久し振りのジミヘン・ネタですが、そうそうつい最近、ようやく公式盤であの『Message From Nine To The Universe』が初CD化されましたね。といっても「著作権等の権利をすべて所有している」はずである Experience Hendrix社からの正式リリースではなく、Reclamationという聞いたこともないUKレーベルからの発売でありましたが(苦笑)。クレジットにはマイク・ジェフリーの名前も書かれておりましたので、最近、海外の複数のレーベルから頻発してリリースされている一連のジミヘン流出物シリーズのひとつだと考えて構わないでしょう。

という訳で、音源の出所に関してはチト怪しい部分もあるのですが、CDを聴いてみてビックリ!!まさにオリジナルの『Message From Nine To The Universe』が収録されておりました。音質も完璧で、過去に発売されたブートレッグ・コピー盤の類いはすべて一蹴されてしまうぐらいハイクオリティな完成度です。これじゃジミヘンの遺族が文句を云ったとしても、いつまで経ってもリリースされないのでは、マニアは手を出してしまいますよね(笑)。しかもオリジナル盤に収録されていた5曲以外に、本盤では同じ時期に録音された関連音源を5曲追加収録しており、さらに完璧なアイテムに仕上げております!!いやはや、参りました。これはただ単純に廃盤アイテムを初CD化しただけという手抜き作品ではなく、制作サイドにもジミヘンに対する愛情が感じられるんですよね、ココが他作品との一番に違いでしょうか。

出所が怪しいだけに、何とも評価の仕方が難しいのが歯がゆいところでありますが、とりあえず Experience Hendrix社から正式に本作品がCD化発売されるまでは『MESSAGE FROM NINE TO THE UNIVERSE』の決定盤と断言して構わないでしょう。この悔しさをバネに、是非、本家Experience Hendrix社からは最終兵器的な反撃として、『MESSAGE FROM NINE TO THE UNIVERSE』の公式デラックス拡大盤がリリースされることを、実は切に願っておりますが(苦笑)。


◎JIMI HENDRIX 『MESSAGE FROM NINE TO THE UNIVERSE』 (RECD1012)

01. Nine To The Universe (8:48)
02. Jimi/Jimmy Jam (8:01)
03. Young/Hendrix Jam (10:26)
04. Easy Blues (4:17)
05. Drone Blues (6:18)
06. Midnight Lightning Jam (11:58)
07. Highway Of Broken Dreams (14:16)
08. Lonely Avenue Jam (2:48)
09. Lover Man (4:13)
10. Trying To Be (7:15)

JIMI HENDRIX - guitar/vocal (all tracks)
BILLY COX - bass (all tracks)
DAVE HOLLAND - bass (tracks 2,4,6,7)
BUDDY MILES - drums (tracks 1,2,8,9,10)
MITCH MITCHELL - drums (tracks 3,4,5,6,7)
JIM McCARTEY - guitar (track 5)
LARRY YOUNG - organ (tracks 3,4)
LARRY LEE - guitar (track 10)
JUMA SULTAN - percussion (track 10)




★NEW BARBARIANS 「LIVE IN MARYLAND - BURIED ALIVE-」

2006年10月29日 | ROLLING STONES
 
つい先日になりますが、ストーンズのロン・ウッドが設立した自主レーベル、Wooden Recordsからの第一弾作品が発売されました。すでに皆さんご存知だと思いますが、ロニー、キース・リチャーズ、スタンリー・クラーク、イアン・マクレガン、ボビー・キーズらで結成した「NEW BARBARIANS」名義で、1979年メリーランドでのライブ音源を完全収録(全20曲)したものです。古くからブートレッグとして愛されてきたタイトルですから、目新しい音源だという訳ではありませんが、こうしてオフィシャル盤としてリリースされるとは夢にも思っていませんでしたから、10数年前と現在とでは、まさに隔世の感を禁じ得ませんね。マニアにとって本当にいい時代になったもんです(苦笑)。

ライブ内容に関しては、もう説明の必要がないと思います。興味をもった方はすぐに購入して実際にご自分の耳で聴いてみて下さい。それが一番正しい作品評価だと思います。ブートレッグとして出回っていたサウンドボード音源も極上レベルでしたので、それほど音質が向上したという感じはしませんが(※元々音質は良かったので)それでもロン・ウッド所有のマスター音源から制作された公式ライブ盤ですから、やはりその音質の素晴らしさは一味違いますね。

ファンが聴きたい曲がココには収録されており、それがまた最高の音質で再現できるのですから、もはやマニアでなくても欲しくなるアイテムと云えるのではないでしょうか? 名曲「ラブ・イン・ヴェイン(むなしき愛)」「ホンキー・トンク・ウィメン」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」「ビフォー・ゼイ・メイク・ミー・ラン」(※もちろんヴォーカルはキースです!)といったストーンズの曲もバリバリ演奏しておりますので、これはもう一家に一枚、いや二枚(笑)は欲しい、家宝級の極上アイテムであること間違いなしです。CD2枚組で、ちなみに僕はHMV通販からUK輸入盤税込価格2512円で購入しました。尚、本作は輸入盤だけでなく国内盤仕様でも発売されておりますので、是非入手して聴いてみて下さい!!

こうなると、この自主レーベルWooden Recordsからの第二弾は何が出てくるのか、非常に楽しみですよね(苦笑)。少し気が早いのですが、今から次回作にも期待しております。ぐふ。


◎NEW BARBARIANS 『LIVE IN MARYLAND - BURIED ALIVE- 』 (Wooden Records, CDWDN2)

DISC.1:
01. Sweet Little Rock N Roller
02. Buried Alive
03. F.U.C Her
04. Mystifies Me
05. Infekshun
06. Rock Me Baby
07. Sure The One You Need
08. Lost & Lonely
09. Love In Vain
10. Breathe On Me

DISC.2:
01. Lets Go Steady
02. Apartment No.9
03. Honky Tonk Women
04. Worried Life Blues
05. I Can Feel The Fire
06. Come To Realise
07. Am I Grooving You?
08. Seven Days
09. Before They Make Me Run
10. Jumping Jack Flash


★YUSAKU MUSIC NOTE -松田優作が愛した音楽-

2006年10月28日 | JAZZ
 
今年も故松田優作の命日が近づいてきているが、来たる11月1日にまた新たな松田優作関連のCDが発売されるそうである。そろそろ便乗商法もやめた方がいいんじゃないの?と近年、とくに思えてしまうのであるが、今回のコンピレーション盤はなんとなく今までの便乗アイテムとは一味違うような気がしたので、敢えて取り上げてみることにしました(苦笑)。

このCDは、素顔の松田優作と接していた下北沢のBAR LADY JANEのオーナーが、今回初めて企画したもので、松田優作が好きだった音楽を選曲し、とっておきのエピソードとともにコンパイルした作品で、まさに「松田優作」をテーマにしたサウンドトラック盤とも呼べるものらしい。

過去、幾多もリリースされた松田優作をトリビュートした作品群とは違って、松田優作本人がプライヴェートな時間に、好んで耳にしていたクールなサウンドを中心に構成したJAZZコンピレーション盤というのがどうやら正しいようですね。

※気になる収録曲は以下のとおり。

◎ V.A. 『YUSAKU MUSIC NOTE -松田優作が愛した音楽-』 (WPCR-12500)

01. ハイチの戦闘の歌 (チャールズ・ミンガス)
02. ロンリー・ウーマン (オーネット・コールマン)
03. あのころ (古澤良治郎とリー・オスカー)
04. エヴィリシング・マスト・チェンジ (ニーナ・シモン)
05. 溢れ出る涙 (ローランド・カーク)
06. セント・ジェームス病院 (浅川マキ)
07. 天使のミロンガ (アストル・ピアソラ)
08. 紙ふうせん (井野信義&レスター・ボウイ)
09. オール '55 (トム・ウェイツ)


古澤良治郎と浅川マキあたりは、いかにも松田優作の時代を感じさせる選曲です。やや意外だったのは8曲目に収録された「紙ふうせん」かもしれませんが、これも聴き慣れてみると案外、納得の一曲なのかもしれません。人間・松田優作の知られざる一面を垣間見せてくれる効果も期待できますね。

CDは特別ブックレット付きのデジパック仕様で税込価格3000円。LADY JANEのオーナーが特別に語った、松田優作のとっておきのエピソードや未発表のレアな写真がブックレットも多数収録されるんだとか。

松田優作にまつわる話やレアな写真を掲載した特典ブックレットも良いのですが、なんといっても松田優作がLADY JANEで実際に聴いていた音楽を、自宅で疑似体験できるというのが一番の楽しみでしょうね。

“時間の壁を越えて、アナタも松田優作と同じ音楽空間を味わってみませんか?”

なあんて、なんだか非常にベタなコピーになってしまいました。ダメだなこりゃ(苦笑)。


★HUBERT SUMLIN 「ABOUT THEM SHOES」

2006年10月27日 | ERIC CLAPTON
 
今回もエリック・クラプトンがゲスト参加しているご機嫌なアルバムを取り上げることにしましょう。少し前のリリースになりますが、2004年に発表されたブルースの大御所、ヒューバート・サムリンのソロ・アルバム『ABOUT THEM SHOES』です。

このアルバムでクラプトンは1曲目「I'm Ready」と8曲目「Long Distance Call」の2曲に参加しておりますが、コレがまたいいのなんのって!!とくに1曲目なんてアルバム冒頭からクラプトンのギターとヴォーカルで始まってしまう訳ですから、一瞬誰のリーダー作品だったのか判らなくなってしまうぐらい、クラプトン色の強い演奏曲に仕上がっております。よって、説明の必要はないと思いますが、クラプトン・ファンであれば決して避けて通ることはできないブルーズ・アルバムである、ということも出来ますね。もちろん、皆さんはすでに抜かりなくチェック済みですよね?(笑) え、万が一まだの人がいたら、今すぐ入手して聴いてくださいよ~、本盤は聴いておかないとマズイっすよ。頼みますから(苦笑)!!

クラプトンのほか、ストーンズのキース・リチャーズも3曲でゲスト参加しておりますので、こちらも要チェックですね。これぞ必携・必聴のオススメ盤ですヨ!!


◎HUBERT SUMLIN 『ABOUT THEM SHOES』 (TONE-COOL/ARTEMIS)

01. I'm Ready ( with Eric Clapton )
02. Still A Fool ( with Keith Richards )
03. She's Into Something
04. Iodine In My Coffee
05. Look What You've Done
06. Come Home Baby
07. Evil
08. Long Distance Call ( with Eric Clapton )
09. The Same Thing
10. Don't Go No Farther
11. I Love The Life I Live,I Live The Life I Love ( with Keith Richards )
12. Walkin' Through The Park
13. This Is The End,Little Girl ( with Keith Richards )


★TONY JOE WHITE 「UNCOVERED」

2006年10月26日 | ERIC CLAPTON
 
こちらも2006年秋にリリースされたばかりのニューアルバム、トニー・ジョー・ホワイト名義の新作 『UNCOVERED』 です。なぜこのアルバムを買ったのかといいますと、すでに答えをお判りの方も多数いらっしゃると思いますが、エリック・クラプトンがゲスト参加しているからですね。この一点のみで本作を購入致しました。全国のトニー・ジョー・ホワイトのファンの皆様には申し訳ございませんけど(苦笑)。

で、気になるクラプトンのゲスト参加曲ですが、3曲目に収録されている「Did Somebody Make A Fool Out of You」に、ギターとヴォーカルで参加しております。これがまた渋い演奏なのですが、いや~最高ですねえ~!!ギターソロはもちろんのこと、ヴォーカルも完全に主役のトニー・ジョー・ホワイトを食ってしまっているとしか云いようがありません(苦笑)。さすがクラプトン師匠です!!本盤でも一、二を争うぐらいの出来栄えではないでしょうか、とにかく絶品ですよ。

クラプトン以外には、マーク・ノップラー(2曲目)、J.J.ケイル(4曲目)、マイケル・マクドナルド(8曲目)などもゲスト参加しておりますので、クラプトン以外のファンの方でも気になられた方は、是非ご一聴をオススメします。もちろん、全曲を通してトニー・ジョー・ホワイトの世界が貫かれておりますので、あの野太いヴォーカルとスワンプ全開のギター演奏が好きな方は必聴盤でありますよ!!


◎TONY JOE WHITE 『UNCOVERED』 (SWAMP RECORDS)

01. Run For Cover
02. Not One Bad Thought ( w/Mark Knopfler )
03. Did Somebody Make A Fool Out of You ( w/Eric Clapton )
04. Louvelda ( w/J.J. Cale )
05. Rebellion
06. Shakin' The Blues ( w/Waylon Jennings )
07. Rainy Night In Georgia
08. Baby, Don't Look Down ( w/Michael McDonald )
09. Taking the Midnight Train
10. Keeper of the Fire


★SAM MOORE 「OVERNIGHT SENSATIONAL」

2006年10月25日 | ERIC CLAPTON
 
少し前に発表されたご存知サム&デイブの片割れ、サム・ムーアのソロ名義である最新アルバム『OVERNIGHT SANSATIONAL』を今回は取り上げてみたいと思う。

サム・ムーアのソロ名義作品としては2作目に当たる本作であるが、ファースト・アルバム『PLENTY GOOD LOVIN'』は1970年に録音されておきながら、長い間発表されることもなく、なぜかお蔵入りしていた幻の秘蔵音源でありました。2002年にはめでたく初CD化され、ようやく日の目を見ましたが、そんなフラストレーションを一瞬にして吹き飛ばしてしまうぐらい、本作では豪華ゲスト陣を大挙して集め、「これでもか!」というぐらい超豪華なセッション作品集として成立しております!!

とにかく参加している面子を取り上げればキリがないのですが、エリック・クラプトンをはじめ、故ビリー・プレストン、ロバート・ランドルフ、ブルース・スプリングスティーン、ジョン・ボン・ジョヴィ、スティーヴ・ウィンウッド、スティング、マライア・キャリー、ベッカ・ブラムレット、ポール・ロジャースなどが曲ごとに参加しております。これだけの超豪華参加ミュージシャンを集めてしまうのですから、やはり「サム&デイブ」の功績というのは、プロのミュージシャン達の間でもいまだにリスペクトされ続けている良い証拠でしょう。

どの曲も聴きどころ満載で、はっきり云って捨て曲なし(!)なのでありますが、とくに一番最後に収録されている「YOU ARE SO BEAUTIFUL」は、故ビリー・プレストン生前最後の録音となったそうで、決して忘れることができない一曲となってしまいました。しかも、この曲で競演しているのが、エリック・クラプトン(※クラプトンのギター・ソロ、絶品です!)、ロバート・ランドルフ、それにズッケロというのですから、なんとも運命的な最期のセッションであったといえるでしょう。

故ビリー・プレストンが演奏する同曲を聴いていると無性に涙が出てきそうになりますが、こういう曲を生涯最後に演奏できたというだけでも、彼は本当に幸せ者で、彼の音楽人生に悔いはなかったはずだと思いますね。プロ中のプロ・ミュージシャンであれば、きっと死ぬ間際まで第一線のミュージシャンとして演奏を続けていたかったに違いないはずですので、そういう意味でもビリー・プレストンは幸福だったと思いますね。改めてご冥福をお祈りしたいと思います。

ビリー、今まで素晴らしい音楽を本当にどうもありがとう、合掌・・・・。


◎SAM MOORE 『OVERNIGHT SENSATIONAL』 (RHINO)

01. I CAN'T STAND THE RAIN - WYNONNA with SAM MOORE
Special guests BEKKA BRAMLETT & BEBE WINANS (vocals) & BILLY PRESTON (Hammond B-3)

02. BETTER TO HAVE AND NOT NEED - BRUCE SPRINGSTEEN with SAM MOORE

03. BLAME IT ON THE RAIN - FANTASIA with SAM MOORE

04. LOOKIN' FOR A LOVE - JON BON JOVI with SAM MOORE

05. AIN'T NO LOVE - STEVE WINWOOD with SAM MOORE

06. NONE OF US ARE FREE - STING with SAM MOORE
Special guest SHEILA E. (percussion)

07. IT'S ONLY MAKE BELIEVE
Special guest vocals by MARIAH CAREY & VINCE GILL with SAM MOORE

08. DON'T PLAY THAT SONG (YOU LIED) - BEKKA BRAMLETT with SAM MOORE

09. IF I HAD NO LOOT - VAN HUNT and NIKKA COSTA with SAM MOORE
Special guest BILLY F. GIBBONS (guitar)

10. RIDING THUMB - TRAVIS TRITT with SAM MOORE
Special guest ROBERT RANDOLPH (pedal steel)

11. WE SHALL BE FREE - PAUL RODGERS with SAM MOORE

12. YOU ARE SO BEAUTIFUL - BILLY PRESTON with SAM MOORE
Special guests ZUCCHERO (vocals) ERIC CLAPTON (guitar) & ROBERT RANDOLPH (pedal steel)


★FLEETWOOD MAC 「GREAT PIECE」

2006年10月24日 | PETER GREEN
 
先日、発売された1971年のフリートウッド・マックのライブ盤ですが、これが予想外に素晴らしい内容でしたので、今回はこちらを取り上げてみたいと思います。

MIDNIGHT DREAMERレーベルから発売された1CD-Rで、録音日は1971年7月19日、カリフォルニア州サンバーディノ公演をサウンドボード収録したものです。この時期のフリートウッド・マックは、すでにピーター・グリーンも脱退した後で、60年代を代表するブリティッシュ・ブルース・バンドから次第にポップ色を強めていった過渡期に当たります。またバンド内でも若きギタリスト、ダニー・カーワンのカラーがこれまで以上に全面に出てきて、バンド自体が新しい方向性を模索していた時期でもありました。

かなり微妙な時期のライブ音源ではありますが、この日はさらに特別で、ピーター・グリーンと双璧を成していたギタリストのジェレミー・スペンサーが突然の脱退を表明し、急遽、ピーター・グリーンがツアー参加ギタリストとして呼び戻された際の演奏が収録されております。僕もこれまで何度か助っ人として、一度バンドを抜けたはずのピーター・グリーンがその後のフリートウッド・マックのツアーに臨時で参加していた事実は知っておりましたが、その時のライブ音源が、しかもこれだけの超高音質で聴けたのは今回が初めてでした。まさかこんな音源が残っていたとは・・・、いやはやまったく驚きでした(苦笑)!!

ライブでは、当時シングル・カットもされた名曲「Dragonfly」「Purple Dancer」など、この時期ならではの貴重な演奏が、しかもピーター・グリーン参加の貴重音源として聴けるのですから、これはもうファンならずとも垂涎の激レア・ライブ音源と絶賛しても過言ではないでしょう(※既発音源でしたらゴメンナサイ!笑)。

特筆すべきは、6曲目「Tell Me All The Things You Do」の演奏途中からそのまま怒涛のジャム・セッションになだれ込み、それまで控えめでピーター・グリーンの個性があまり出ていなかったのでありますが、そろそろ身体が温まってきたのか、次第に強烈なギター・ソロを弾きまくり始め、一気に存在感をアピールしはじめました。やはりピーター・グリーンはこうでなくっちゃね~!さらに熱を帯びてきたジャム・セッションでは徐々にバンド・メンバー全員による演奏のカオス度が増していき、相方のダニー・カーワンとのギターバトルも決めまくります。これがもう最高なんですわ~!!

残念ながら、最後は収録時間の都合上、ジャムの後半部分が未収録になってしまいますが、欲をいえば、このカットされた後半部分も完全収録した形で是非、拡大版リリースしてもらいたいですね~、できればプレス盤で(苦笑)。

久々にピーター・グリーンの熱い演奏が聴けて大満足の一枚でした。これぞまさに「時代に埋もれた名演」と呼ぶに相応しいピーター・グリーン参加の名盤リリースだと思います。拍手パチパチ級の大発掘盤でありました!!オススメです。


◎FLEETWOOD MAC 『GREAT PIECE』 (MIDNIGHT DREAMER, MD-137)

01. Station Man
02. Get Like You Used To Be
03. Dragonfly
04. Purple Dancer
05. I'd Rather Go Blind
06. Tell Me All The Things You Do / Jam

※Live At Swing Auditorium, San Bernardino, California, July 19th,1971

PETER GREEN: Guitar
DANNY KIRWAN: Guitar, Vocal
MICK FLEETWOOD: Drums
JOHN McVIE: Bass
CHRISTINE McVIE: Keyboards, Vocal


★カルトGSコレクション 「日活編~麻生レミ、フラワーズ」

2006年10月23日 | J ROCK MASTERPIECE
 
少し前になりますが、今年9月に発売されたカルトGSコレクションの最新作がこの『日活編~麻生レミ、フラワーズ』です。内田裕也氏が参加しているフラワーズの別音源が聴けるというだけでも即買いのアイテムですが、本作の目玉は何といっても麻生レミ嬢のソロ名義曲が収録されている点だと思います。いまだに麻生レミ嬢のソロアルバム(※陳信輝氏参加の名盤!)の廃盤状態が続いている現状を考えると、本作の初CD化は両手を挙げて歓迎するぐらいに快挙ですね(苦笑)。拍手パチパチ級の「レア盤認定」です!!税込価格2625円でした。

日活映画用のオリジナル・テープから収録された音源は、同じ曲であってもすべて公式発売されたレコードとは別バージョンのもので、貴重なことこの上ない音源集であります。かなり懐かしい曲ばかりですが、麻生レミ名義の曲はすべて初めて聴いた音源でしたし、フラワーズの音源も全部、別バージョンでしたので、いやはや正直なところ驚きの連続でした(苦笑)。

そのほか、ワイルド・ワンズやモップス、ブルー・コメッツ、ヴィレッジシンガーズなどの曲も収録されております。どの曲も激レアなことは間違いないと思いますが、そんな中でもブルー・コメッツの「ブルー・シャトー」は聴き慣れたオーケストラのないメンバーだけの演奏が収録されておりましたので、実に新鮮でしたね。カルトGSという意味では、やや場違いな収録であるという感じもしましたけど(笑)。

この手の音楽が好きな人には垂涎の一枚だと思いますので、是非聴いてみてください。たぶんマニアな人ほど、聴けば聴くほど驚きの連続だと思いますよ!!


◎カルトGSコレクション 『日活編~麻生レミ、フラワーズ』 (Solid, CDSOL-1145)

01. ラスト・チャンス(フラワーズ)
02. ウィ・アー・フラワーズ(フラワーズ)
03. つかの間の恋人たち(麻生レミ)
04. 君恋し(フラワーズ)
05. 愛の真実(麻生レミ)
06. アキラメ(麻生レミ)
07. 土曜の夜何かが起きる(黛ジュン)
08. リトル・ロビー(ジュディ・オングとヤング&フレッシュ)
09. ラスト・チャンス(inst) (フラワーズ)
10. 青空のある限り(ワイルド・ワンズ)
11. ベラよ急げ(ザ・モップス)
12. 朝日よさらば(ザ・モップス)
13. PS-102-2 DISCOTIQUE (フラワーズ)
14. 青い瞳(ブルー・コメッツ)
15. ブルー・シャトー(ブルー・コメッツ)
16. 甘いお話(ブルー・コメッツ)
17. 君を求めて(ヴィレッジ・シンガーズ)
18. バラ色の雲(ヴィレッジ・シンガーズ)


★第67回「菊花賞(G1)」 京都・芝3000

2006年10月22日 | JRA
 
結果から云いますと、メイショウサムソンによる二年連続の三冠馬誕生は儚い夢と終わりました・・・。

同じオペラハウス産駒ということで、個人的にはあの名馬「テイエムオペラオー」の再来かと期待しておりましたが、やはり“10年に一度しか出ない”という云われている三冠馬誕生のプレッシャーは相当なものだったと思います。ようやく掴んだ夢のチャンス到来ではありましたが、ベテラン石橋守騎手の心情は察するに余りあります。春のG1では「皐月賞」「ダービー」と二冠達成しただけでも大したものですよ。

今年の菊花賞は大方の予想通り、武豊騎乗のアドマイヤメインが大逃げを打って、後続馬がどのような流れで着いてくるかがポイントでありましたが、最終的には大外から余裕残しで突っ込んできたソングオブウインドが差し切って勝ちをもぎ取りました。横山典弘騎手のドリームパスポート二着、アドマイヤメイン三着、一番人気のメイショウサムソンは四着という結果でした。尚、横山典弘騎手はこれで四年連続(!)の菊花賞二着ということになります。これも考えようによってはもの凄い記録ですよね!!菊花賞に限って云えば、一着こそ逃しておりますが全騎手の中でもぶっちぎりの連対率を誇っていますから、やはり超一流の騎手であります。

僕はメイショウサムソンからアドマイヤメイン、マルカシェンク、ドリームパスポートの三頭に馬連流しで購入していましたので、残念ながらはずしてしまいましたが、保険で掛けておいたアドマイヤメインとドリームパスポートのワイド馬券が二、三着で的中しておりましたので、結果的にはプラマイゼロの投資ということになりました。相変わらずしぶとい(セコイ?)馬券購入方法をやっております(苦笑)。さーて、来週の天皇賞(秋)では、少し稼がせてもらわないとね♪

=レース結果=
1着 ソングオブウインド(57武幸)牡3
2着 ドリームパスポート(57横山典)牡3
3着 アドマイヤメイン(57武豊)牡3
4着 メイショウサムソン(57石橋守)牡3
5着 アクシオン(57田中勝)牡3

※第67回 「菊花賞(G1)」

★CACTUS 「CACTUS V」

2006年10月22日 | CACTUS
 
2006年7月、実に約34年ぶりに新作発表となった再結成カクタスのニューアルバムが 『CACTUC V』 であります。5作目という表記がなされているのは、BBA結成のため、バンド・メンバーの中核であったカーマイン・アピスとティム・ボガート脱退した後に結成されたニュー・カクタス・バンドのアルバムは、頭数に入れられていないよい証拠でしょうネ(苦笑)。ま、たしかにそれはしょうがないよな~。

で、突如発表された再結成カクタスのニューアルバムなのでありますが、一聴した瞬間にブッ飛んでしまうこと間違いなしです(笑)。バンド・メンバーそれぞれが年輪を重ねてきて、少しは落ち着いた「古き良き時代のアメリカン・ハード・ロック」の温故知新を楽しめるのかと思いきや、多少は時代遅れの感は決して否めませんが、現在進行形の「ドカドカ骨太親父ロック(!)」健在でありましたー!!とくに7曲目の「LIVING FOR TODAY」の出だしイントロ部分なんか聴いてしまうと鳥肌が立ってきてしまいますよね。マジすごいです。

気になる再結成カクタスのメンバーですが、Carmine Appice(ds,vo)、Tim Bogert(b,vo)、のご両人は当然として、Jimmy Kunes(vo)、Jim McCarty(g)、さらにゲスト参加としてRandy Pratt(harmonica)の名前がクレジットされております。ジャケット内に収められているメンバー写真を見ると、メンバー全員が銘々歳をとって、なんともいえない親父臭さを巻き散らしております(笑)が、これがまたクセになる感じなんですよねえ~。臭いけど美味しい、みたいな(苦笑)。

とにかく今回のリマスター紙ジャケでカクタスのアルバムをすべて購入された方であれば、この新作も絶対に聴かずにはいられないはず(!)だと思いますので、是非ご賞味あれ。これまで輸入盤での発売しかありませんでしたが、10月25日(水)にはめでたく国内盤発売も決定しておりますので、オススメですよ~!!


◎CACTUS 『CACTUS V』 (ESCAPI, EMUS060)

01. Doing Time
02. Muscle and Soul
03. Cactus Music
04. Groover
05. High in the City
06. Day for Night
07. Living for Today
08. Shine
09. Electric Blue
10. Your Brother's Keeper
11. Blues for Mr. Day [Instrumental]
12. Part of the Game
13. Gone Train Gone
14. Jazzed [Instrumental]

Cactus is
Carmine Appice Drums, B/G Vocals
Tim Bogert   Bass, B/G Vocals
Jimmy Kunes  Lead Vocals, B/G vocals
Jim McCarty  All Guitars
Guest Artist  Randy Pratt: harmonica

※再結成カクタス公式サイトはコチラです!!

★CACTUS紙ジャケ+ユニオン特典ボックス・ミニチュア復刻帯

2006年10月21日 | CACTUS
 
本日、ディスクユニオンに注文しておいたカクタスの国内盤リマスター紙ジャケ全5点セットが届きました!気になる特典ボックスですが、カクタスの1stアルバム(サボテン&ジャケ裏)を使ったナイスなデザインでした(笑)。惜しむらくは小玉サボテンが2個しか写っていない“発禁ジャケ”のデザインが採用されていれば、より面白かったのですが、そこまで悪ふざけするのはどうやら自粛したようですネ(笑)。

今回、紙ジャケ化されたアルバムは、『カクタス・ファースト・アルバム』、『同セカンド・アルバム』、『汗と熱気(カクタス・ライブ、国内初CD化)』、『リストリクションズ(国内初CD化)』、『ザ・ニュー・カクタス・バンド サン・オブ・カクタス(国内初発売!)』の5作品です。すべて2006年最新デジタル・マスターが施されており、音源提供は「株式会社ワーナー・ミュージック・ジャパン」と書かれておりました。そういえば、今回の紙ジャケの発売元はワーナーではなくてビクター・エンタテインメント株式会社でしたね(苦笑)。なるほど、こういう音源の貸し借りもあるんですねー。

どのアルバムもオリジナル盤を忠実に再現しているため、ボーナストラックの類が一切収録されていない点が残念でありますが、勝手に追加収録曲を増やさないでリイシューした方が、アーティストに対しては敬意を払う形にはなりますよね。ま、これはこれでよしとしたいと思います。とにかく今回は、カクタスの全アルバムが国内盤仕様で初めてリマスター紙ジャケ化されたことを評価したいと思います。初めてこの発売告知を聞いた時は、一瞬まさかと思いましたもんね(苦笑)。

また、今回の「全買い特典」として、紙ジャケ収納ボックスのほかに、オリジナル・ミニチュア復刻帯も付いてきました!!そもそもアナログLPで発売されたオリジナル盤自体を見たことがありませんでしたので、こういう形でまとまって手に入れられると、やっぱり嬉しいですよね。とにかくたいへん満足な今回のカクタス紙ジャケ化発売でありましたー!!拍手パチパチです(苦笑)!!



※コチラがユニオン特製のミニチュア復刻帯(全5種)です!!相当マニアックですよね(笑)


★李世福コネクション 「大地に向かって」 リマスター盤

2006年10月20日 | J ROCK MASTERPIECE
 
横浜中華街で活躍するミュージシャンといえば、老舗中華料理店『鴻昌』のご主人ことゴールデン・カップスのエディ藩氏が、全国的にも最も有名人であると思うが、今年、音楽活動歴40周年を迎えた「李世福コネクション」の李世福氏とTAMMY今井氏の存在も忘れてしまってはいけない。ある意味、たいへん絆の強い華僑人脈で考えると、彼らの中ではエディさん以上に有名な存在であるのが、彼ら「李世福コネクション」なのであります。

そんな彼らが1997年に発表したアルバムが、この『大地に向かって』なのでありますが、長い間、廃盤状態の憂き目に会っていた本作が、ジャケットデザインも新たに、デジタル・リマスタリングされ、ついでにボーナス・トラック3曲を追加収録した形で、今春、ようやくリイシュー再発CD化されました!!タイトルも旧規格CDでは『DAICHI NI MUKATTE』と何故かローマ字表記がなされておりましたが、新装盤ではきちんと漢字で『大地に向かって』とタイトル表記されております。税込価格2500円でした。

9年前に中国の北京白花録音公司で録音された音源でしたが、今回のリマスタリング化で、さらに音の粒がより一層際立った感じがします。とてもクリアな音質再生で、最近デジタル録音された最新作だと云っても誰も気が付かないかもしれませんね(苦笑)。

全13曲収録で、このうち「灰色の街」「横浜ロッカー」「罌粟花(けしのはな)」がボーナストラックです。「灰色の街」と「横浜ロッカー」の2曲は新録音で2005年12月に町田のライブハウス、VOX WESTで録音された音源です。しかも「横浜ロッカー」の方には、シーナ&ロケッツの鮎川誠氏がギターでゲスト参加しております!!一方、ジョニー吉長氏が参加しているインスト曲「罌粟花(けしのはな)」は、残念ながらたぶん既発アルバム『我是中國人』に収録されている同曲と同じバージョンのものだと思われます。

また、李世福コネクションの最新情報でありますが、今月10月31日に待望のニューアルバム『時の流れ』が発売されることが、どうやら決定した模様です!!1990年にメジャー向けにレコーディングされておりながら、お蔵入りしていた伝説のスタジオ録音盤が、ファンからの強い要望で今回、遂に初CD化することになったそうです。素晴らしい。オリジナル10曲に加え、最新録音のボーナストラック2曲と李世福+Tammy今井+Johnny吉長のトリオによる1曲を追加収録する予定なんだとか。ううーん、コレは楽しみですよねえ(笑)。僕もすでにネット通販で先行予約注文しておりますが、発売日が待ち遠しい今日この頃であります。ワクワク動物ランド(⇒ふっ、古いネタやね、苦笑)♪


◎李世福コネクション 『大地に向かって』 (VOX Label, VXCN-2003)

01. 月光
02. ISLAND DREAM HONG KONG
03. HEY LADY
04. 夢の旅
05. GYPSY GIRL
06. 東遠の願い
07. 大地に向かって
08. BAY SIDE LOVE STORY
09. いつか世界は
10. 花の蕾
=BONUS TRACK=
11. 灰色の街
12. 横浜ロッカー(Guest:鮎川誠)
13. 罌粟花(けしのはな)(Guest:ジョニー吉長)



◎旧規格盤CDの李世福コネクション『DAICHI NI MUKATTE』(廃盤)です。


※李世福コネクションのオフィシャルWEBサイトはコチラです。


★オリジナル・サウンドトラック盤 「LETHAL WEAPON」 シリーズ

2006年10月19日 | ERIC CLAPTON
 
先日、lonehawkさんの音楽サイト「芸術的生活」 の中で、映画『リーサル・ウェポン3』のシングル盤「It's Probably Me」が取り上げられていましたので、こちらではシリーズ化されたオリジナル・サウンドトラック盤についてご紹介してみたいと思います。

まず、長い間、未CD化状態が続いていた映画1作目のサントラ盤ですが、2002年に故マイケル・ケイメンの公式サイトでのみ通販限定仕様で初CD化リリースされました。通販限定のアイテムでしたが、安っぽい手焼きのCDR製ではなく、れっきとしたプレスCDでの発売でした。ジャケットも公式アルバム同様、きちんと印刷されていました。全世界共通3000枚限定生産で、ジャケット裏面には手書きでリミテッド番号がナンバリングされており、ちなみに僕は「1979/3000」番でしたネ(笑)。

全17曲収録(Total Time 65:35)で、この中にはLP発売時には未収録だったオリジナル・スコア(6曲)のほか、録音されていながらも同映画では使用されなかった完全未発表曲(3曲)も含まれておりますので、サントラには全面的に参加しているエリック・クラプトンファンにとっては、まさに垂涎のアルバムだと云っていいのではないでしょうか。現在はすでに完売状態で、入手するのは極めて困難かもしれませんが、クラプトンのサントラ仕事が好きな方には、是非聴いてもらいたい一枚ですね!エリック・クラプトン×マイケル・ケイメン、デヴィッド・サンボーンとのコラボレーション仕事の初期音源としても貴重なサントラ盤(※オリジナル発売:1987年リリース)だと思います。オススメです!!


◎サントラ盤 『LETHAL WEAPON』 (MKCD-01)

01. Meet Martin Riggs
02. Amanda
03. Suicide Attempt*
04. The Jumper / Rog & Riggs Confrontation*
05. Roger
06. Coke Deal
07. Mr. Joshua
08. They Got My Daughter
09. The Desert
10. We're Getting To Old For This**
11. Hollywood Blvd Chase*
12. The General's Car*
13. SOB Knows Where I Live - Orchestral Version*
14. Yard Fight / Graveside*
15. The Weapon**
16. Nightclub**
17. Lethal Weapon

* Never-Before-Released Tracks from Original Score
** Recorded for, but not used in film




◎サントラ盤 『LETHAL WEAPON 2』 (WARNER BROS.)
※本作に収録されたジョージ・ハリスンの当時新曲「CHEER DOWN」が印象的でしたね。
また、ランディ・クロフォードと競演したクラプトン&デヴィッド・サンボーンの
「KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR」もここでしか聴けない必殺バージョンであります!!



◎サントラ盤 『LETHAL WEAPON 3』 (Reprise)
※本作からは、スティング&クラプトンの「It's Probably Me」と
エルトン・ジョン&クラプトンの「Runnaway Train」の2曲がシングル・カットされました!!



◎映画DVD 『LETHAL WEAPON 4』 特別版
⇒※唯一、サントラ盤が制作されなかったシリーズ最新作です。
こちらは仕方がないので、映画DVDを再生して音楽を楽しむことに致しましょう(笑)。


★THE ROLLING STONES 「STEEL WHEELS MONITOR MIX」

2006年10月18日 | ROLLING STONES
 
先日、西新宿へ行った際にローリング・ストーンズのブートレッグを久々に購入しました。タイトルは 『STEEL WHEELS MINOTOR MIX』 で、少し前に話題になった流出アイテムですね。名盤 『STEEL WHEELS』 のモニター・ミックス音源で、音質はオフィシャル級で完璧。このまま公式盤として発売しても問題ないぐらいに音質は良かったです。西新宿界隈では、幾多の競合レーベルからも同内容のアイテムが発売されており、どのレーベルも手を変え品を変え、なんとか差別化を図りながら弱肉強食の闘いを繰り広げている最中のようです(苦笑)。

僕が購入した HALCYON レーベルの本アイテムに関しましては、「CDRではなくプレスCDであること」、「ダウンロード音源をコピーしたものではなくマスターを借り受けたものであること」が他レーベルとの違いで、価格も税込み2800円でしたので、迷うことなく本レーベル作品を購入しました。ジャケットもなかなかイイ感じです。

制作途中段階でのモニターミックスのため、オフィシャル発売されたアルバム収録曲とは、曲順も曲名(歌詞)も違っている点がまず興味を惹きます。なかでも一番驚いたのは、ミックではなく、キースがヴォーカルをとっている激レアな「ALMOST HEAR YOU SIGH」が収録されている点でありましょうか。これにはブッたまげましたが、たしかによくよく聴き返してみると、キースのソロ曲であっても全然違和感のない曲でしたので、なるほどなあ~と感心しましたね。お蔵入りさせてしまうには、あまりにも勿体ないオルタネイト・バージョンだと思います。興味をもたれた方は、コレ是非聴いてみて下さい。いいですよ、最高です!!


◎THE ROLLING STONES 『STEEL WHEELS MONITOR MIX』 (HALCYON)

01. SAD SAD SAD
02. HEARTS FOR SALE
03. ALMOST HEAR YOU SIGH
04. CALL GIRL BLUES “BREAK THE SPELL”
05. CONTINENTAL DRIFT
06. CAN'T BE SEEN
07. FANCY MAN BLUES
08. BLINDED BY LOVE
09. HOLD ON TO YOUR HAT
10. STEEL WHEELS “ROCK AND A HARD PLACE”
11. MIXED EMOTIONS
12. SLIPPING AWAY
13. READY YOURSELF
14. TERRIFYING
15. FOR YOUR PRECIOUS LOVE

※Recorded at Air Studios, Montserrat & Olympic Studios, London, May & June 1989


★ダリ生誕100年記念回顧展 (東京・上野の森美術館)

2006年10月16日 | DAY BY DAY
 
現在、上野の森美術館で開催されている『ダリ生誕100年記念回顧展』へ出掛けて来ました。サリバドール・ダリ氏の摩訶不思議な絵画は昔から大好きで、このタダ者でない芸術家の絵画をいつか本物で観てみたいと思っておりましたので、ちょうど良い機会が到来しました。

入口で当日券(大人1500円)を購入し、さっそく入館。今回は万全を期して音声ガイドのヘッドフォンも借りてみました。これで準備はバッチリOKです!!

館内には、スペイン(ガラ=サリバドール・ダリ財団)とアメリカ(サリバドール・ダリ美術館)の2大ダリ・コレクションから、日本初公開作品を含む油彩画約60点のほか、貴重な初期のドローイングや写真なども展示され、初期から最晩年まで巨匠の足跡をたどる展示構成となっておりました。とくに順路は決まっていないのですが、ものすごい見学者の人数で入口から出口までほぼ行列が繋がっておりましたので、これはもう列に並んでその動きに合わせて移動して行くしかありません。おかげで久しぶりにジックリと腰を据えて絵画を鑑賞することが出来ました。普段だったら、スイスイ先に進んで行ってしまい、いつも奥さんに怒られてしまうんですけどね、今回は大丈夫でした(苦笑)。

で、印象に残った絵画は?と云いますと、ううーん、どれもこれも甲乙が付け難く、特定の絵画を挙げるのは至難の業でありますが、強いて云えば会場内の一番最後に展示してあった1960年の作品『世界教会会議』の油彩画でしょうか。これは見応えがありました!!ダリ回顧展の最後を締め括るに相応しい神々しいパワーを持った作品であったことは間違いないと思います。

でも、ダマシ絵のダリ氏を想像して今回の回顧展を鑑賞すると、ちょっと違ったイメージをもってしまうかもしれませんね(笑)。単なるコケ脅しではない、20世紀を代表する正真正銘の天才画家の絵画を鑑賞できて、今日は本当に有意義な一日だったと思います。ダリ氏の絵画にちょっとでも興味をもたれている方は必見の回顧展だと思いますので、上野の森美術館へ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。会期中は無休で、来年1月4日(木)まで公開しているそうですので、是非どうぞ!!

※ダリ生誕100年記念回顧展 (東京・上野の森美術館)