本日(11月21日)、遂にエリック・クラプトンの武道館公演(2日目)に参戦して来ました。午後6時前には武道館に到着し、まずは入口の大段幕前で記念撮影(苦笑)。入場門に移動すると午後6時開場のはずがまだ開門しておらず、行列で並ばされました。約10分ほど遅れて入場スタート。ほどなくして館内へ入場し、アリーナ席へ着席することができました。開門が遅れた分、ライブの開始時刻も約10分間押されて始まりました。
で、武道館2日目のセットリストですが、本日は残念ながら昨日とまったく同じ内容で、日替わり曲はありませんでした。とはいっても今回のメンバーで生演奏を聴くのは今日が初めてでしたので、僕的にはまったくOK!でしたね(笑)。あ、それからステージに現れたクラプトンですが、髪の毛を短く刈り上げたようで、どうやら本日ライブ前に散髪に行ってきたみたいですね(苦笑)。
1曲目「Tell The Truth」から、いきなり先制攻撃を咬ませてくれます。とにかくスゴイ!のひと言。この分だとライブ終了まで体力がもつかどうか不安でありましたが、それだけ今夜もスタートダッシュが凄かったとだけ申しておきましょう。とにかく「ドモ、アリガトウ!」以外はクラプトンのMCもなしで、怒涛の演奏が息つく暇もなしに次から次へと繰り出されました。5曲目「Motherless Children」では三人のギタリスト全員がボトルネックを指にはめて、見事なスライドギターのトリプル競演となりました。これは見応えありましたねー!!
中盤のSit Down Setでようやく一息つけ、暗転したステージ上で一人佇むクラプトンがアコギでの「Driftin' Blues」でしっとりとした単独演奏を聴かせてくれました。続く「Key to The Highway」では、デレク・トラックスのスライド・ギターが炸裂し、会場を興奮の坩堝と化してくれました(苦笑)。この人、噂以上にスゴ腕の持ち主です。主役のクラプトンを食ってしまうかのような勢いでスライド・ギターを弾きまくりますので、観客席で観ているコチラ側の方が心配してしまいましたよ(笑)。
後半部分のヤマ場は、やっぱり前評判が高かった12曲目「Little Queen of Spades」でしょうか。この曲ではメンバー全員がソロをとるのですが、腕に覚えのある職人揃いでしたので、それぞれのソロタイムが濃い~こと(苦笑)。濃縮クリムゾンどころか、濃縮ECバンドと化しておりましたね。あまりにも一人ひとりの演奏テクニックがスゴイので、デレクがギターソロを弾きまくっている時なんか、クラプトンは後ろで苦笑いしていましたからね、これマジで(笑)。
とにかく演奏テクニックのレベルとしては、過去最強のバンドメンバーで固められたと思います。しかしながら、それがバンド自体の演奏として最高なのかどうかは僕は別問題だと思いました。メンバー一人ひとりの自我があまりにも強く、クラプトンを立てるどころか自分の技術を思いっきり披露することに精一杯のようで、純粋にクラプトンの演奏を楽しむためにきた観客の立場としては「もう少しいつものクラプトンらしい演奏が聴きたかった」という意見も少なからずあったのではないでしょうか。ギタリスト三人による競演ということで楽しみにしていた部分も大きかったのですが、ライブを120分間フルタイムで聴く事を考えると、個人的な意見ですが後半部分に関しては少し食傷気味になってしまったことは否めません。三人のギターが交差する「キンキン」した歪み音も後半数曲に至っては、かなり耳が苦しかったですし(笑)。
一番楽しみにしていた擬似デュアン・オールマンと化したデレク・トラックスとの競演による名曲「レイラ」も、デレク・トラックスの超絶スライド・ギターばかりが前面に出て、たしかに巧いですし拍手絶賛なのでありますが、なにか一味足りないと感じたんですよねえ、これは一体何だったのでしょうか?最も楽しみにしていたはずの曲だっただけにたしかに期待も大きかったのですが、実は本日の武道館ライブで個人的に一番期待ハズレな演奏になってしまったのも正直なところでありますね。これから観に行かれる皆さんを前にして何ともコメントしずらい(苦笑)のでありますが、これが僕の偽らざる本日の感想なのでありました。
ううーむ・・・・。
※ ERIC CLAPTON JAPAN TOUR 2006, TOKYO BUDOKAN, JAPAN, 21th Nov. 2006
01. Tell The Truth
02. Five Long Years
03. Got to Get Better in A Little While
04. Old Love
05. Motherless Children
=Sit Down Set=
06. Driftin' Blues
07. Key to The Highway
08. Outside Woman Blues
09. Nobody Knows You When You're Down and Out
10. Running On Faith
11. After Midnight
12. Little Queen of Spades
13. Before You Accuse Me
14. Wonderful Tonight
15. Layla
16. Cocaine
=Encore=
17. Crossroads
(120 min.)
※ライブ終了後にグッズ売店にてパンフレット(3000円)を購入しましたが、
USツアー仕様デザインの青版(左上)は売切れで購入できませんでした(涙)。
仕方がないので、欧州ツアー仕様(右下)の赤版を記念に購入、
パンフレットの中身は同じなので別にいいんですけどね(苦笑)。