廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★森園勝敏 「ジャスト・ナウ&ゼン」

2006年10月11日 | J ROCK MASTERPIECE
 
1982年にキングレコードからリリースされた森園勝敏名義のソロ・アルバム『ジャスト・ナウ&ゼン』がようやく初CD化されました!!最新リマスタリングが施されており、税込価格1980円というのもリーズナブル・プライスでご機嫌ですね(笑)。

80年代初頭に制作されたアルバムだけに、今聴くと80年代音楽の「デジタル・ピコピコ感(笑)」など、やや時代性を感じてしまう気がしないでもありませんが、森園勝敏氏の歩んできた道を忠実に再現するためには決して避けて通ることはできない道筋でもあると思いますので、これはこれで厳粛に受け止めたいソロ・アルバムだと認識しております、ハイ。なにもそんなに堅苦しく発言しなくてもいいか(苦笑)。

で、本作の一番の特徴でありますが、前四作までのソロ・アルバムと比べても非常にポピュラーな感じがしておりますが、それはきっと1曲目「ギミ・サム・ラヴィン」と5曲目「ペーパーバック・ライター」という60年代のヒット曲がカヴァーされているからではないかと思います。といっても、そのまま単純にカバーするのではなく、80年代風に森園アレンジがしっかりと施されておりますが、これはこれで時代性を感じさせて、なんともいい味を出しております(笑)。

また最大の聴きどころは、四人囃子の名曲「レディ・バイオレッタ」を再び本作でセルフ・カヴァーしている点ではないでしょうか。この曲はやっぱり何度聴いてもいいです。この曲に関してもやはり80年代風の味付けが施されておりますが、それでもオリジナルの完成度が高いせいか、あまり違和感なく聴くことができました。違う年代に演奏された他バージョンとの聴き比べをしてみるのも一興かと思われますので、全国の森園ファンの方々は是非、お試し下さい。

せっかくの初CD化作品にも関わらず、なんとなく早い時期に市場から消えてなくなってしまうような危険な香りがしておりますので、気になられた方はお早めにどうぞ!!拍手パチパチ、オススメの廃盤リイシュー作品でありましたー!!


◎森園勝敏 『ジャスト・ナウ&ゼン』 (Roving Spirits, RKCJ-6025)

01. Gimme Some Lovin'
02. Lady Violletta
03. Love is Can
04. Some Kind of Love
05. Paper Back Writer
06. Give It Up
07. Untitled Love Song
08. Nothing Could Ever Change Your Mind