廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★古本 元我堂(がんがどう) 東京・阿佐ヶ谷

2006年06月30日 | DAY BY DAY
 
ネットサーフィンをしている最中に偶然見つけた古本屋が、東京・杉並区阿佐ヶ谷に存在する『古本 元我堂(がんがどう)』【写真】です。こちらの古本屋さんですが、元々は違う方が古本専業で経営されていたお店だそうですが、その方が閉店することを決意した直後に、現在の店主が現金200万円(即金!)で店舗を丸ごと居抜き買いして営業継続となったというエピソードがございます。

店主曰く「200万円が高いのか安いのか別として、即金で払える金額が200万円でした。同じ年代の人が車を買うのと同じような感覚で、お祭りの日に即決してしまいました(笑)」と、あるサイト内のインタビュー記事で答えていたのが印象的でした。ちなみにこちらの店主ですが、平日は某IT企業でマーケティングを担当しているバリバリのエリート・ビジネスマンなんだそうです。うわ、羨ましい(苦笑)。

店舗写真をみるとなんとなく雰囲気が伝わってくると思いますが、普通の古本屋さんではないですね。まず店長が日替わりで交代、日中の営業はなくアフター5の夕方から午後11時までという営業時間帯も特徴的です。また店内には貸し棚のスペースがあったり、なんといっても卓袱台を設置した談話スペース(?)があるのが一番の特徴でしょうか。こういう古本屋さんというのは、結構「自分もいつかやってみたい理想の古本屋だ」と思われた方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。かくいう自分もその一人ですが(苦笑)。

経営は安定しているそうですが、それでも毎月何万円かの赤字だといいます(笑)。古本屋の売上だけで食べていくのは相当厳しいと思いますが、セカンドビジネスとしていつかは僕も店を開いてみたいものです。自分の場合は古本屋というより中古盤屋のイメージの方が近いかもしれませんが(苦笑)。将来の密かな目標のひとつですね。

※『古本 元我堂』のオフィシャルブログはコチラです。


★村上“ポンタ”秀一「自暴自伝」文春文庫+PLUS

2006年06月29日 | BOOK
 
最近買った文庫本で一番面白かったのが、この村上ポンタ氏の半生記『自暴自伝』です。2003年12月に文藝春秋から発売されたもので、こちらの単行本が店頭に並んだ時から実は少し気になっていた一冊でありました。今回、このような形でめでたく文庫化されましたので、今度はなんの迷いもなく即購入した次第であります。

とにかく豊富なキャリアと日本ポップスの黎明期をそのまま生き証人として過ごして来た不世出の天才ドラマーの実録史なだけに、いやー面白いことこの上なかったです(笑)。ポンタ氏の性格といいますか、よい意味で人間性が行間にあふれている名著だと思います。本体価格590円+税、というリーズナブルプライスも二重丸ですね!!

なかでも目を引いた文章は、ポンタ氏と若かりし日のエリック・クラプトンのエピソード部分。ポンタ氏がまだデビューしたばかりの話で、当時在籍していた「赤い鳥」のメンバーの一員として渡米した時の事だそうです。その時泊まっていたロサンゼルスのモーテルの一階ラウンジで、なにやらうるさい音楽を延々と演奏しているヒッピーみたいな白人がいたんだとか。その頃はクラシック以外の洋楽にはまるで興味がなかったポンタ氏ですが、なかなか面白い演奏をするなという感想はもったんだとか。

その中でもギターを弾いている白人のにいちゃんはなかなか上手いと思ったそうで、傍らで聴いていた同僚の故・大村憲司氏に「憲司ほどじゃないけど、お前はなかなか見どころがある。精進すればいいギタリストになれるぞ」って通訳して伝えてくれと頼んだそうです。そう、勘のイイ方であればもうお気づきですよね、その白人のにいちゃんというのが、何を隠そう若かりし日のエリック・クラプトン本人だったんだとか(苦笑)。知らない者の強みといいますか、まあ今となっては笑える話ではありますが。ちなみにこの日、ポンタ氏が見たリハーサルというのは、クラプトンが故デュアン・オールマンの一周忌コンサート出演のために行っていたセッションだったそうです。

この話にはまだ続きがあって、「この白いやつ結構弾くやんけ。お前のコピーしとるけどな」と大村憲司氏に話していたそうです。影響関係でいえば、コピーをしていたのはまったく逆の立場だったんですけどね(笑)。通訳させられた大村憲司氏もいい迷惑だったでしょう(苦笑)、クラプトンに面と向かって「お前は見どころがある」なんて云わせられたんですから(笑)。だけどこれは正真正銘の本当の話だそうで、今でもポンタ氏がクラプトンと会うと「あの時、いいギタリストになれるよって励ましてくれたよね」って話題が出てくるそうです。ある意味、スゴイ話ですよね。はじめて聞きましたよ、クラプトンのこんなエピソード話(笑)。皆さん、ご存じでした?

とにかくこんな調子で面白おかしく、読みどころ満載の文庫本でありました。肩ひじ張らずにスラスラ読めてしまいますので、梅雨シーズンで気分が晴れない時などにはうってつけの一冊だと思いますよ。是非ご賞味あれ!!


★復刻版エビス缶ビール「むかし恵比壽」(非売品)

2006年06月27日 | GOURMET
 
今一番気になっているビールが実はコレ(笑)。エビスビールの復刻版『むかし恵比壽』詰め合わせセットが抽選で当たるというもの。なんだよ~、限定非売品なのかよ、それじゃ買えないじゃんかと、実は地団駄を踏んでおります。

絶対に貰えるという全プレ商品ならいざ知らず、当たるかどうか判らないこの手のプレゼント企画というのはなんとなくバカらしくてまともに応募する気にならないのが本音です。飲んでみたいけど、スーパーでわざわざビールをまとめ買いしてきて、一本ずつシールを剥がしてハガキで応募する、なんて面倒な事を想像しただけで「もういいや」と思えてしまうのは歳をとってしまった証拠なんでしょうか、ね(苦笑)。

実際、飲んでみたいのは正直な気持ちなんですけど、ま、そのうち期間限定で一般発売されるような気もしておりますので、僕はそちらに賭けてみたいと思っております。ああ、無情(苦笑)。

★島田荘司著「溺れる人魚」(原書房刊)

2006年06月26日 | BOOK
 
日本ミステリー界の巨匠、島田荘司氏の新刊が早くも発売された。先月の新刊『帝都衛星軌道』に続く、ちょうど1か月後の新刊発売である。前々から「今年は月1ペースで新刊を発売し続ける」と宣言されていたが、この分だと本当に月1ペースで島田荘司本を買う羽目になりそうな勢いである。嬉しいんですけど、読むペースが追い付かないので、これはかなりの難行苦行を伴う購買行為になりそうな予感もしておりますね(苦笑)。でも、これまでは毎年11月前後に新作が1本出るか出ないかといった寡作ペースの作家であったことは事実ですので、今年はなにかやらかしてくれるのではないだろうかと非常に期待していることも事実です。うーむ、なんとも矛盾した発言ではありますが(苦笑)。

で、気になる新刊ですが、短編4作品を収録したもので、このうち3作品は既発の短編と来たもんだ(爆)。これならば月1ペースでもなんとか行けるか。一応、タイトルにもなった『溺れる人魚』は御手洗シリーズの書き下ろし作品とはなっておりますが、ううーむ、なんとも複雑な心境であるのは確かです。でも、こうやって島田荘司氏の新刊単行本を書店レジで買える喜びというのは、実際問題として何者にも代えがたい喜びだったりするんですよね、僕の場合。

なんだかんだと文句をいいつつも、ニコニコ顔して書店から帰って来るのは僕の日常行為のワンシーンでありますね(笑)。ハードカヴァー単行本、四六判で税込価格1680円でした。さーて、7月発売の島田荘司全集第1回配本予定のものは、無事に発売されるのでしょうか。やっぱり楽しみです(苦笑)。

ちなみに本作に収録された短編4作品は以下のとおりでした。(初出一覧)
・溺れる人魚(書き下ろし)
・人魚兵器(2005年8月『名車交遊録』所収、原書房)
・耳の光る児(2005年8月『名車交遊録』所収、原書房)
・海と毒薬(2004年4月『島田荘司「異邦の扉」に還る時』所収、原書房)

★岡本太郎&岡本敏子「愛する言葉」ほか2冊(イースト・プレス刊)

2006年06月25日 | BOOK
 
最近購入した本をいくつかご紹介しましょう。
先日、丸ビルに用事があった帰りに立ち寄った丸善で購入したのが、発売されたばかりの岡本太郎&岡本敏子共著名義の新刊『愛する言葉』(イースト・プレス刊)です。ついでに前々から買いたいと思っていた既刊『強く生きる言葉』『壁を破る言葉』2冊もまとめ買いしてしまいました。3冊で合計3150円でした。

以前、書店内で立ち読みした時にこの本、面白そうだなと思い、何度か手にしておりましたが、また今度でいいやと考えて購入しそびれていた単行本でありました。マイナーな出版社のせいか、どこの書店にでも置かれている訳ではなく、美術関連の書籍に力を入れている書店でないとなかなか見つからなかったというのも買いそびれていた原因のひとつかと思われます。

その気になれば、アマゾンでいつでも通販購入することも出来たのですが、なんとなく本は書店のレジで買う方が僕は好きなので、つい後回しにしていた気が致します。今考えてみると、仕事が忙しくて書店に足を運べなかったというのが最大の理由だったのかもしれませんが(苦笑)。

読み始めて小1時間で、一冊目の『強く生きる言葉』を読了。1ページにひとつの言葉(※岡本太郎氏の金言)が書かれているだけですので、たしかにこのぐらいの短い時間ですべて読み終えてしまいますが、言葉の意味は深く、表面をなぞっただけでは言葉の意味をすべて理解することは不可能です。たぶんこの本は何度も読み返しながら、岡本太郎氏が云いたかった本当の意味を少しずつ理解していければいいのではないか、と勝手に解釈しておりますが(笑)。久し振りに心が洗われる本に出会うことができましたね。

読了した単行本『強く生きる言葉』の中にはいくつか考えさせられる言葉がありましたが、今回読んでいて、とくに心に残った言葉は、

◎人生とは…「人生は、他人を負かすなんてケチくさい卑小なものじゃない。」

う~む、実に言葉の奥が深い。岡本太郎氏が発した言葉だからこそ余計にそう聞こえるのかもしれませんが、ううーむ、考えさせられますね。

それから、同書69ページに掲載されている岡本太郎氏の近影ですが、なんともいえないこの満面の笑顔。しかもズボンのチャックがなぜか半開き・・・。さすが岡本太郎氏と唸らされた一葉の写真でありました。いやはや感服であります(苦笑)。


★第47回 「宝塚記念(G1)」 京都・芝2200

2006年06月25日 | JRA
 
2006年春のG1レースを締め括る『第47回宝塚記念(G1)』が今年は阪神競馬場ではなく京都競馬場で行われました。
朝から小雨が降りしきる中、第11レースが始まる直前には芝状態が「稍重」に・・・。ダントツ一番人気のディープインパクトが万が一負けるとしたら、この「天候のよる不良馬場」以外にはないと思っておりましたが、いざ蓋を開けてみたら不良馬場もなんのその、そんなものは杞憂以外の何物でもなく4馬身差ブッチ切りでの余裕の勝利と相成りました。やはり天才は格が違いますね(苦笑)。

僕も大方の予想通り、ディープインパクトを軸頭に三連単での勝負を賭けましたが、天皇賞(春)で二着だった横山典騎乗のリンカーンが九着へと沈んでしまったため、馬券は海の藻屑と消えてしまいました・・・(涙)。好勝負をしてくれると期待していた藤田伸二騎乗のアイポッパーは最降着でしたので、やはりこの馬、雨は大の苦手だったんですね。シンガポール国際G1を制した直後のコスモバルクもやっぱり馬群に消えてしまいました。まあ、しょうがないか(苦笑)。

というわけで、今年のG1前半戦を振り返ってみると、負け越しはしたものの大きな痛手になった勝負はなく、まあまあだったのではないでしょうか(本当かよ)。正直、ディープインパクトにはいろいろな面で振り回されてしまいましたが、これはこれで面白かったと思います。後半戦ではディープインパクトが国際G1『凱旋門賞』に挑戦することがすでに公式に発表されておりますので、これまた海外競馬からも目が離せそうにありません。秋レースの到来が楽しみです。

=レース結果=
1着 ディープインパクト(58武豊)牡4
2着 ナリタセンチュリー(58田嶋)牡7
3着 バランスオブゲーム(58田中勝)牡7
4着 ダイワメジャー(58四位)牡5
5着 カンパニー(58福永)牡5

※第47回「宝塚記念(G1)」

★森園勝敏 「Katsutoshi Morizono Plays Eric Clapton」

2006年06月22日 | ERIC CLAPTON
 
つい最近、日本人ギタリストの手によるギター教則CDが一斉に発売されました。その中でもひときわ目立って見えたのが、ご存知、四人囃子の森園勝敏氏が手掛けた『エリック・クラプトン編』のギタリスト教則CDが本作であります。このほかにも和田アキラ氏による『サンタナ編』、ジミセン氏による『ジミ・ヘンドリックス編』、それから『ディープパープル編』や『オールマン・ブラザース・バンド編』なども出ていたような気がします。各CDとも税込価格2300円。

で、気になる森園勝敏氏がギター&ヴォーカル演奏する『Katsutoshi Morizono Plays Eric Clapton』収録曲ですが、
?「いとしのレイラ」デレク・アンド・ドミノス
?「サンシャイン・ラヴ」クリーム
?「ハイダウェイ」ジョン・メイオールズ・ブルース・ブレイカーズ
?「ベル・ボトム・ブルース」デレク・アンド・ドミノス
?「ホワイトルーム」クリーム
?「ランブリン・オン・マイ・マインド(ボーナストラック)」ジョン・メイオールズ・ブルース・ブレイカーズ

の6曲入りで、後半にはギターマイナスワン(カラオケ)バージョンの音源も収録されております。要はギター演奏部分のみを外したギタリスト用のカラオケ練習CDとなっているわけですね(笑)。後半のピアノ・ソロ部分は予想通り大幅カットされておりますが、1曲目に収録された森園版「いとしのレイラ」は必聴ですよ!!

しかし、この作品、単なるギター教則用CDだとバカにしてはいけません。一流スタジオ・ミュージシャンによる正式録音による森園氏渾身のクラプトン・カヴァーが収録されているわけですから、「どうせカラオケ練習用だろ?」などと軽口を叩いてしまってはバチが当るというものです(苦笑)。

白熱のギター演奏だけでなく、あの独特の森園ヴォーカルもしっかりと収録されておりますので、これは森園ソロ名義作品の裏名盤と呼んでもいいぐらい完成度は高いですね。クラプトン・ファンはもとより森園勝敏ファンにも是非聴いてもらいたい、いや絶対に聴き逃してもらいたくない隠れ名カヴァー演奏集なのであります。是非お試しあれ!!

★鮎川誠著 「'60s ロック自伝」 (音楽出版社刊)

2006年06月19日 | J ROCK MASTERPIECE
 
こちら書店で立ち読みしていた時に発見した一冊です。
シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠氏が60年代ロックの魅力をリアルに綴った「初のロック自伝」と帯に書かれております。おお、あの鮎川氏も遂に自伝を書く域にまで達しましたか(笑)。CDジャーナルムックの新刊で価格は1800円+消費税でした。

本書では、鮎川氏がこれまで関わってきた(聴いてきた)いわゆる60年代ロックを中心に、自分が体験してきたことと重ね合わせて半生記のような形で語っております。リアルタイムでこれらの音楽を聴いてきた方には、うんうんたしかにそうだよね、と相槌を打ってしまう、たまらない話が満載されているのではないでしょうか。

巻末には鮎川氏が選ぶ「'60sシングル・ベスト100」と「'60sアルバム・ベスト100」が掲載されておりますが、シングル1位は予想通りやっぱりストーンズの「サティスファクション」だったのが笑えましたが。本当にストーンズが好きなんですね、この御大(苦笑)。ちなみにアルバム1位もやっぱりストーンズで『ローリング・ストーンズ第一集』が選ばれておりました。

鮎川氏というと、しゃべると「独特な博多弁」のイメージが強いのですが、本書ではそういうこともなく、たいへん読みやすいのでどうぞご安心を(苦笑)。
もちろん独特な言い回しも、ところどころそのまま表記として残っておりますので、鮎川氏の博多弁愛好者の方にもオススメの一冊です!!キープ・オン・ロッキン!!


★ERIC CLAPTON 「LE CANNET NIGHT」 MID VALLEY

2006年06月18日 | ERIC CLAPTON
 
皆さん、たいへんご無沙汰致しましたー!!
5月下旬に競馬記事のブログをUPしてから、突然姿を消してしまい、ご心配をおかけ致しましたが、目茶苦茶に忙しかった一大プロジェクトもとりあえず先週末、遂に峠を越えて、死線から再び地上に舞い戻って参りました。今はもう、ただただ復員兵の気分であります(苦笑)、身体はもうボロボロです・・・(涙)。

というわけで6月17日(土)には数週間ぶりの休日をとることが出来、とりあえず睡眠をとった後は、なにも考えずに西新宿へ出陣して参りました。ここんところが常人とはちと違う感覚なのかもしれませんが(笑)。とにかく「仕事が一段落したら西新宿」というのが、僕を徹夜仕事でも支えてくれた唯一慰めのコトバでありましたから(苦笑)。

で、すでに発売されていたのを知っていたエリック・クラプトンのMV新作を買いにBFへ。話題のデレク・トラックス加入の新バンドで開始したツアー初日(5月5日)の公演を収録した2枚組CD『LE CANNET NIGHT』をゲット!!税込価格4800円とMVアイテムにしてはかなりリーズナブル・プライスでまず驚き。で、陳列棚を良く見てみると、同じジャケット・デザインながらも「本日発売」と書かれた別のアイテムも並んでいるでありませんか。お、これは同日内容ながらもCD版とは別マスターを使用した映像版のDVDではありませんか!!しかもアイテムはDVD-Rながら最新ツアー記念のスペシャル奉仕価格で税込1800円(!)と一瞬目を疑ってしまう値段が書かれていたのです。ふーん、この値段なら「既発映像と同じ内容」だと書かれておりましたが、長時間労働続きで最新ツアーの映像はおろか音源すらもまだ聴いていなかった身ですので、迷わず即購入することにしました。2アイテム合わせて合計金額6600円でありましたー!!

で、気になる映像ですが、ステージからやや遠いのかな?という気もしましたが、これだけバッチリとステージ全体を捉えているのであれば満足です。やはり動くクラプトンや御大の隣りで演奏しているデレク・トラックスの姿が観られるというのは、これ以上ない贅沢だと思います。曲が終了するごとに拍手に合わせて、時おりカメラが横揺れするのはご愛嬌ですが、ま、許容範囲内のレベルですので、販売価格を考慮すればこれは買って損なしのアイテムではないでしょうか。音もかなり高音質でキレイに拾えていますしね。尚、こちらの映像版は完全収録ではなく、残念ながら1曲目「PRETENDING」から15曲目「MOTHERLESS CHILDREN」までの収録となっております。

一方、先行発売されたCD版の方ですが、単純に聴き比べただけでも、音質面だけで比較したらやっぱりCD版の方が格上だと思いますね。よって同日公演ではありますが、どちらも持っていて損はないと思います。CD音源版、DVD映像版のどちらかひとつだけ買うとしたらどちらが良い?という方には、音質重視派にはCD版、初日ステージの全貌(※途中までですけど!)を知りたいという記録重視派の方にはDVD映像版をオススメしたいと思います。

とはいいつつも、なんだかんだと西新宿まで足を運んで買われているような方は、結局は両方とも買われてしまうのではないかと思っておりますが(苦笑)。是非、ご賞味あれ。どちらも見逃せない初日公演アイテムです!!


◎ERIC CLAPTON 『LE CANNET NIGHT』 (MID VALLEY-363/364, MVR LIMITED SAMPLER)

DISC.1:
01. INTRODUCTION
02. PRETENDING
03. SO TIRED
04. GOT TO GET BETTER IN A LITTLE WHILE
05. LOST AND FOUND
06. I SHOT THE SHERIFF
07. ANYDAY
08. BACK HOME
09. I AM YOURS
10. NOBODY KNOWS YOU WHEN YOU'RE DOWN AND OUT
11. MILKCOW'S CALF BLUES
12. RUNNING ON FAITH

DISC.2:
01. AFTER MIDNIGHT
02. LITTLE QUEEN OF SPADES
03. EVERYBODY OUGHTA MAKE A CHANGE
04. MOTHERLESS CHILDREN
05. WONDERFUL TONIGHT
06. COCAINE
07. LAYLA
08. CROSSROADS

RECORDED LIVE AT LA PALESTRE, LE CANNET, FRANCE. MAY 5TH 2006.