廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★beatleg 2011年5月号 「クイーン特集」

2011年04月02日 | BOOK

雑誌 beatleg 5月号がきちんと発売日どおり、店頭に並びましたね。

もしかしたら震災の影響で発売日が遅れるのではないかと心配しておりましたが、杞憂に終わりました。

だが、本当に影響が出てくるのは翌月号からなのかもしれません。

業界内では紙や印刷インクの手配が遅れ、品薄になっていると聞きます。

こうして通常通りに最新号を手に入れることができ、読むことができる幸せを改めて感じましたね・・・・。
 

★西田浩著 「ロックと共に年をとる」 新潮新書

2011年01月28日 | BOOK
 
年末年始に読んだ本で、予想外に面白かったのが本書 『ロックと共に年をとる』 (新潮新書)でした。本体価格680円+税。

それこそ60~70年代に活躍した王道ロックの著名なミュージシャン(ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、ジェフ・ベック、ロバート・フリップ、キース・エマーソン、オジー・オズボーン、ニール・ヤング、ポール・アンカ etc.)がズラっと総登場してくる本書ですが、膨大なインタビューをもとに彼らの黄金期についてだけではなく、その後の音楽活動について書かれている点が、実に面白かった。

著者の西田浩氏は読売新聞文化部に所属するポピュラー音楽担当で、現在もその仕事を続けている現役の新聞記者。年齢的にも自分とかなり近いので、リアルタイムで聴いた音楽体験なども結構重なる点が多く、「なるほど」「たしかに」と膝を打ちながらたいへん興味深く読めた。たぶん若い人たちよりも著者と同年代もしくはそれ以上の年齢の人が読んだ方が共鳴する部分も多いのではないかと思う。

たしかに黄金期の演奏は素晴らしいし、同じレベルの演奏を現在の彼らに期待するのは酷だが、現在進行形の生演奏こそベストと考える視点はやはり参考になる。好きなミュージシャンであれば、過去の音源発掘もたしかに魅力的だが、当たり外れこそ大きいが、やはり現在進行形のスタジオ録音作や来日公演などライブを生で楽しむことができる環境というのは、ひと昔前と比べると格段に恵まれていると思う。

ここ最近なんとなくロックから遠ざかってしまっているというような中高年の音楽リスナーにこそ、本書を読んでもらいたい。読了後に無性にライブ会場へ足を運びたくなること間違いなしの一冊です。オススメ。


◎西田浩著 『ロックと共に年をとる』 (新潮新書)

プロローグ・・・ロックは若き日の熱病か

第1章 引き際はいつか
「90歳でも歌うよ」とポールは言った
ビリー・ジョエルの迷い
27歳厄年説
再結成は「遠い将来」と語ったジョージ

第2章 転落のあとに復活がくる
ポール・アンカ、「マイ・ウェイ」を語る
新旧交代の波
サンタナの復活を支えたもの
慎しみ深い好漢ジェフ・ベック
スティーリー・ダンの背伸び

第3章 解散と再結成のロジック
解散は寂しい
スティングの言い分、コープランドの言い分
ミスター・ビッグの不思議
ポール・ウェラーの嗅覚
死と解散
成功の落とし穴
再結成のロジック
「ピートの声でありたい」ダルトリー
ディープ・パープルの二者択一

第4章 プログレの底無し沼に溺れて
プログレの底無し沼にはまって
プログレ天国ニッポン
ロバート・フリップの不機嫌
ジョン・ウェットンのリベンジ
天上から下界に降りてきたイエス
キース・エマーソンの「もし」

第5章 インタビューの裏側
音楽担当記者の仕事
いかにインタビューは成立するか
ロックスターと役者の違い
インタビューは予定調和か
マライア・キャリーがこぼした本音
ジョナサン・デイヴィスは戻って来なかった

第6章 怪人たちの思考
奇人相手は緊張する
やっぱりお茶目なオジー・オズボーン
確信犯としてのマリリン・マンソン
トレント・レズナーの覚醒
異端の系譜を考える

第7章 ロック・ファン年長組の密かな楽しみ
なぜ人はロックから脱落するのか
エアロスミスの浮き沈み
変わりようも楽しい
ニール・ヤングは大いに語った、が・・・
今こそライブに行こう
クラプトンはあちこちに出てくる
ボン・ジョヴィに不明を恥じる
大人もフェスに行こう
フェスならではの出会い

エピローグ・・・ロックは伝統音楽になるのか
 

★羽海野チカ著 「3月のライオン」 (白泉社刊)

2010年12月04日 | BOOK
 
最近ハマっている漫画が、人気漫画家・羽海野チカさんのこの 『3月のライオン』 (白泉社刊)です。

いわゆる「将棋界」を題材にしたストーリーですが、描いているのが女流漫画家であるというのが特筆すべきです。実は前々から気にはなっていたのですが、食わず嫌いな先入観からなんとなく今まで読まずにスルーしてきてしまいました。出版元が白泉社というのも、ちょっと引っかかっていましたし(苦笑)。しかし、本作は青年漫画雑誌 『ヤングアニマル』 に連載のれっきとした男性向けコミックスなんですよね。

ちょうど先月、最新刊の第5巻が発売されたのをきっかけに、ダメ元で読んでみるかと神保町の三省堂書店で5巻まとめて大人買いしてみたところ、いやーこれが面白いのなんのって!!

正直、この手の将棋を題材にしたマンガで、実際の将棋界がどれだけ正確に、しかもプロ将棋の奥深さ、厳しさを表現できているかというと疑問符の付く作品がこれまで多かったものの、本作はかなり本格的で、しかもかなり正確に描写できていますね。

日本将棋連盟の全面協力のもと、プロ棋士の先崎学八段が監修し、コミックス単行本にはコラムまで掲載しているのですが、この将棋コラムも実に面白い。一粒で二度美味しいとはこのことか。将棋初心者にはチト難解な将棋具ネタも含まれていますが、将棋アマ有段者クラスでも通用する「なるほど」と思わせる解説内容になっているので、単なるページ数合わせのお茶にごし的なコラムではないことは保証できます。

単なる将棋マンガではなく、下町の人間模様まで複雑に絡み合わせて語る羽海野チカ女史のストーリーテーラーぶりはさすがと唸るばかりで早く続きが読みたいと思える今日この頃。ううっ、続きが気になる(苦笑)

読まず嫌いで未読の方は一度だまされたと思って読んでみて下さい。超オススメですよ!!!


 

★中崎タツヤ著 「もたない男」 (飛鳥新社刊)

2010年11月27日 | BOOK
 
私の大好きなあの不条理漫画 『じみへん』 の作者、中崎タツヤ氏初の文芸作品 『もたない男』 (飛鳥新社)が、11月27日に発売されました。本体価格1300円+税。

それにしても巻頭に掲載されている中崎タツヤ氏の仕事部屋の写真、これはスゴイ。本当にモノが何も置いていない。シュールな漫画は、こういうシュールな部屋で実際に生活している作者だからこそ生まれたのか、と改めて実感。

それにしてもこれだけ無駄を省いた生活というのは、呆れるというより反対に感心してしまいます。なにやら人生に悟りを開いた感じすら受けてしまう、もはや超人的です。コレってたぶんある種「悟りの境地」なんでしょうね。本当にスゴいなあ、という言葉しか出てきません、いやマジで(苦笑)

人気漫画 『じみへん』 のファンであれば、なぜあのような漫画が生まれてきたのか、その秘密の一端が垣間見られるかもしれない必読の書です。オススメ。
 

★単行本 「奇界遺産」 佐藤健寿著(写真・文)、漫☆画太郎(イラスト)

2010年10月31日 | BOOK
 
最近購入したのが、この大型本の写真集 『奇界遺産』 佐藤健寿著 (エクスナレッジ発行)だ。全206ページ、オールカラーのハードカバー本で価格は税込3990円。発売されたのはどうやら今年1月のようですが、今までその存在に気がつかず、先日たまたま自宅近くの書店で見かけたのが購入のきっかけです。久し振りに高額な書籍を衝動買いしちゃいましたね(苦笑)

まず、なんといっても超インパクト(!)のある表紙が実に印象的。こんな変わった施設があるとは、この世の中もまだまだ捨てたもんじゃない(苦笑)。「世界遺産」ならぬ「奇界遺産」という安直な発想のタイトルも、この本の場合はピッタリのような気がする。とにかく訪問国40を超える「B級世界遺産」的建造物を直接、現地取材した写真の集大成で、そのボリュームにも圧倒される。なかには「なんだこりゃ?」的な内容も含まれるが、この手の写真集は玉石混交で当たり前。とにかく楽しめればそれでいいのだ。

読み終わった後には、なぜかグッタリとした疲労感が残るが、長編のドキュメンタリー映画を丸々1本観終わったようなそんな感じ。この価格3990円が高いか安いか、それはあなた次第。僕には十分にお釣りがくる位、お得な買い物でしたね。未読の方はぜひご一読を!!オススメですよ。

【掲載内容の一部】
・ 世界で唯一の洞窟村 (中国)
・ 崖っぷちの寺と魔除けのペニスの家 (ブータン)
・ 美しき砂漠のオアシス村 (ペルー)
・ 諸葛亮孔明の子孫が暮らす風水村 (中国)
・ 南米随一のUFO目撃を誇るUFO村 (アルゼンチン)
・ マチュピチュを超える天空の城塞 (ペルー)
・ 漫画みたいな南の島 (ミクロネシア連邦共和国)
・ 貝殻で作ったファンタジック霊廟 (台湾)
・ 社会主義国に生まれた奇想の庭園 (タイ)
・ キリスト×エンターテイメントのテーマパーク (アルゼンチン)
・ フリーメーソンが作った城 (ポルトガル)
・ 狂ったディズニーランド (ベトナム)
・ 無重力実験博士のマンション (カナダ)
・ サイババの町 (インド)
・ 50年間、一人で大聖堂を作る男 (スペイン)
・ パタゴニアの全裸部族 (アルゼンチン)
・ 変態冒険家の変態博物館 (アメリカ)
・ 伝説のカルト、ココナツ教団の島 (ベトナム)
・ 二千年前の死体 (中国)
・ 自分の全人生が預言されるアガスティアの葉 (インド)
・ 台湾伝統のセクシー・ビンロウ・キオスク文化 (台湾)
・ ボリビアの忍者学校 (ボリビア)
・ 棺桶を崖に吊るす奇習の村 (フィリピン)

※奇界遺産 THE WONDERLAND'S HERITAGE の特設ページはこちらです。
 

★beatleg 2010年10月号 「トム・ペティ特集」

2010年09月05日 | BOOK
 
この時期、毎年恒例の長期出張のため、またしても更新期間が空いてしまいました(笑)

出張先の書店で最新号のbeatleg10月号を購入。なんと今月号は 『トム・ペティ特集』 が組まれているじゃありませんかー!しかも、かなりのボリュームで特集ページが割かれているので読み応えも十分です。こういう特集記事を待っていたんですよねー、たぶん本誌じゃなければ成立し得なかった特集記事だと思いますので、いやこれは快挙だと思います、久々の拍手パチパチですね(苦笑)

今年取材された「トム・ペティ最新インタビュー」や「公式スタジオ盤レビュー」(どうせならライブ盤も含めた全オフィシャル盤レビューが読みたかった!)、さらに「良質ライブ音源と映像で辿るトム・ペティの歴史」など、これまでトム・ペティ&ハートブレイカーズ・ファンの欲求不満を一気に解消するかのような怒涛の特集一挙掲載で、読了後には胸がスカっとすること間違いなしです。

また、本誌注目の「ロック生き証人に聞く」の第5回目は、なんと「王様」インタビューで、いやー実に懐かしいこと。インタビュー内容でも相変わらずユニークな発言が多く、予想外に楽しめました。まさか本誌で「王様」の記事が読めるとはね(苦笑)。王様好き(いるのか、爆)の洋楽ファンは必見だと思いますよ。

王様の近影も掲載されていましたが、昔のイメージよりも随分とスマートになったんじゃないでしょうか。あの個性的な「王様コスチューム」は、今でも健在のようですが(苦笑)

実は現在でも、ほぼ毎日のように全国各地のどこかでライブ演奏を行っているようですので、こりゃ久々に生演奏を聴きに行きたくなりました。「王様ひとりライブ」も面白そうですが、どうせなら和田アキラ氏とのジョイント・ライブを観に行ってみたいですね。

それでは王様、近日中にライブ会場でお会い致しましょう!!(苦笑)
 

★beatleg 2010年9月号 「ポール・マッカトニー特集」

2010年08月13日 | BOOK
 
最新号のbeatleg9月号を購入。今月号は 『ポール・マッカートニー特集』 でしたが、個人的に一番興味深くかつ面白かった記事は、ジョニー吉長の最新インタビュー記事でした!!

なぜ本誌にジョニー吉長のインタビュー記事が掲載されたのか?、しかもこのタイミングで、というのがよくわかりませんが、とても興味深い内容であったのは事実です。ジョニーさんの近況(健康面も含めて)がわかったのもうれしかったですし、なにより今後精力的に活動していくのだというジョニーさんの意思確認がご本人の言葉で語られていたのが、最大の収穫だと思いました。

質問の内容から察するに、今回のインタビュアーの御法川さんって、たぶん相当なJLCファンなんでしょうね、きっと(苦笑)



※ジョニー吉長オフィシャル・サイト http://jy69d.com/
 

★地下鉄で見つけた 「ベストセラー本の自動販売機」

2010年08月08日 | BOOK
 
東京メトロの日比谷線「上野駅」の改札口を出たところで見つけた「ベストセラー本の自動販売機」です。なにを基準にして「ベストセラー本」を名乗っているのか、いささか不明ではありますが自称ということで、まあ、いいでしょう(爆)。業界の方には珍しくもなんともない光景なのかもしれませんが、自分としては初めて目にした「ベストセラー本の自動販売機」でしたので、興味深くて思わず写真を撮ってしまいました。そーいえば最近、地下鉄駅構内にある売店の数がだいぶ減ったなあーと思っていたところでしたので、その分、この手の自動販売機の導入が増えているのでしょうな、きっと。

そうそう以前、新宿駅で「生花」の自動販売機を見かけたこともありましたが、そのうちもっとトンでもない商品の自動販売機が現れる気がしてならない今日この頃です。誰か「あっ!」といわせるような商品の自動販売機を設置してくれませんかね(苦笑)


 

★beatleg 2010年3月号 「ブートレッグ最盛期を振り返る」

2010年02月07日 | BOOK
 
久々のブログ更新となってしまいました(苦笑)。

音楽雑誌関係もほとんど目を通している時間がなく、久し振りに購入して読んだのがこの beatleg3月号 『ブートレッグ最盛期を振り返る』 特集でした。これは面白い。

懐かしいタイトルが本文中にいくつも登場してきて、「あ、そういえばコレも持っている」「このブートレッグを買った時の感動は忘れられないなあ~(実は忘れていたけど瞬時に思い出した!爆)」などなど、まだ当時は珍しかったブートレッグCDが登場した時期のことが、次々と思い出されました。

今では笑い話にしかならない「ブート・バブル」時代というのはたしかにあった!というのが再確認できます。あの当時は今考えると信じられないぐらいバカ高い値段のブートを、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで何枚も購入していましたからねえ。ああ、若気の至りでした(爆)

自分と同じように「懐かしい」と思える読者には、100%楽しめること間違いなしの特集記事だと思いますよ!いやー面白かった。ライターの皆様、執筆どうもご苦労様でした!!

 

★喜国雅彦著 「東京マラソンを走りたい」 小学館101新書

2010年01月12日 | BOOK
 
ミステリー古書蒐集マニアであるギャグ漫画家、喜国雅彦さんが書いたWEB版スポーツ・エッセイ(?)「人生で一番うまいバナナを食べてみないか」を一冊にまとめたものです。本体価格740円+税。

キクニさんが書いた新書版というだけでも少々驚きですが、それが「50歳のフルマラソン」挑戦がテーマというのだから、本書を初めて目にした時は「え?同姓同名の作品だろ」と思ったぐらいで、実際にキクニさんが描く挿絵を見てみるまでは、正直信じられませんでした(苦笑)。

前書きにもあるとおり、本書は「マラソンを速く走るための指南書」ではなく「愉しんで走るための指南書」とある。マラソン技術云々よりも、たとえば「どんなマラソン・シューズを履いて走ればよいか(まず形から入る)」とか、「走りながら聴くiPodの曲は何がいいか」など、マラソン専門書にはなかなか書かれていない(どうでもいいけど、案外気になる)ネタが満載です。あまりにも馬鹿馬鹿しい話が多いので、万が一、東京マラソンに出て走ってみたいという人が本書を読んだとしたら、怒ってしまうかもしれませんのでご注意を(爆)!

僕自身、本書はマラソンの本というより、キクニさんの最新面白エッセイが読める!という理由だけで購入しましたので、やはりキクニさんのファン以外は手を出さない方が無難かもしれませんね(苦笑)。

本文中に注釈が多いので、ちょっと読みづらい気もしますが、あっという間に読み終えられますので、すぐに読了したい方にはオススメです。オマケに結構、笑えますよ(苦笑)。

 

★中山康樹著 「愛と勇気のロック50」 小学館文庫

2010年01月11日 | BOOK
 
昨年暮れに購入していた中山康樹さんの新作書き下ろし作品『愛と勇気のロック50』(小学館文庫)です。税込価格650円。

“ベテラン・ロッカーの「新作」名盤を聴け!”と副題にあるように、登場してくるミュージシャンはほぼ全員、還暦以上のベテラン・ロッカー(但し故人も含む)ばかり。しかも、往年の名作を語るのではなく、2000年以降に発売された彼らの近作50枚を取り上げたディスク・ガイドにまとめられている点がまず素晴らしい。これはアイディア賞ものですよ。2007年にリリースされたジャック・ブルースの独ビッグ・バンドとのライブ盤まで、きちんとさり気なく取り上げているところなんざ、いやーうれしかったですねえ(苦笑)

アルバム50枚という紙数の制約上、なんであのミュージシャンを取り上げなかったの?という声も聞こえてきそうですが、それは本書の第2弾に期待しましょうか(あればの話ですが、苦笑)。できれば個人的には、ロビン・トロワー、レズリー・ウエスト、そして今世紀に入って再び隠遁生活に戻ってしまったピーター・グリーンあたりについては、ぜひ続編で取り上げてもらいたいです!!


◎中山康樹著 『愛と勇気のロック50』(小学館文庫)

本書に登場するミュージシャン/アルバム一覧(掲載順)
・アル・クーパー Al Kooper/Black Coffee
・アート・ガーファンクル Art Garfunkel/Everything Waits To Be Noticed
・ビル・メドレー Bill Medley/Damn Near Righteous
・ボブ・ディラン Bob Dylan/Together Through Life
・ブッカーT Booker T./Potato Hole
・ブライアン・ウイルソン Brian Wilson/Live At The Roxy Theatre
・ブルース・スプリングスティーン Bruce Springsteen/Working On A Dream
・カーリー・サイモン Carly Simon/Into White
・キャロル・キング Carole King/The Living Room Tour
・クリス・ヒルマン Chris Hillman/The Other Side
・クリフ・リチャード Cliff Richard&Shadows/Reunited
・CSNY Crosby Stills Nash & Young/Deja Vu Live
・デル・シャノン Del Shannon/Rock On!
・ディオン Dion/Son Of Skip James
・エルトン・ジョン Elton John/The Captain & The Kid
・エリック・バードン Eric Burdon/My Secret Life
・エリック・クラプトン Eric Clapton/Live From Madison Square Garden
・JJケイル J.J.Cale/The Road To Escondido
・ジャック・ブルース Jack Bruce/Hr-Bigband Featuring Jack Bruce
・ジャクソン・ブラウン Jackson Browne/Time The Conqueror
・ジェームス・テイラー James Taylor/Covers
・ジェフ・ベック Jeff Beck/Performing This Week...Live At Ronnie Scott's
・ジェファーソン・スターシップ Jefferson Starship/Jefferson's Tree Of Liberty
・ジェリー・リー・ルイス Jerry Lee Rewis/Last Man Standing
・ジョン・フォガティ John Fogerty/The Long Road Home In Concert
・ジョニ・ミッチェル Joni Mitchell/Shine
・クラウス・フォアマン Klaus Voormann/Sideman's Journey
・リー・ヘイズルウッド Lee Hazlewood/Cake Or Death
・レナード・コーエン Leonard Cohen/Live In London
・レヴォン・ヘルム Levon Helm/Electric Dirt
・ルー・リード Lou Reed/Berlin: Live At St. Ann's Warehouse
・マリアンヌ・フェイスフル Marianne Faithful/Easy Come Easy Go
・ニール・ダイアモンド Neil Diamond/12 Songs
・PFスローン P.F.Sloan/Sailover
・ポール・マッカートニー Paul McCartney/Chaos And Creation In The Backyard
・ポール・サイモン Paul Simon/Surprise
・ランディ・ニューマン Randy Newman/Harps And Angels
・レイ・デイヴィス Ray Davies/Working Man's Cafe
・リンゴ・スター Ringo Starr/Liverpool 8
・ロバート・プラントRobert Plant/Raising Sand
・ロッド・スチュアート Rod Stewart/Still The Same
・ロジャー・マッギン Roger McGuinn/Limited Edition
・ローリング・ストーンズ Rolling Stones/Shine A Light
・ロニー・スペクター Ronnie Spector/The Last Of Rock Stars
・ライ・クーダー Ry Cooder/I, Flathead
・スコット・ウォーカー Scott Walker/The Drift
・S.クロッパー&F.キャヴァリエ S.Cropper & F.Cavaliere/Nudge It Up A Notch
・スティーヴ・ウィンウッド Steve Winwood/Nine Lives
・ヴァン・モリソン Van Morrison/Astral Weeks Live At Hollywood Bowl
・フー Who/Endless Wire

 

★かぞくぞくぞく

2009年12月16日 | BOOK
 
今回はたまたま見つけた本をご紹介。

検索キーワードで「ぞくぞくかぞく」を探していた時のこと。たまたまヒットした該当ページを閲覧してみたところ、なんとまったく関係のない本書が引っかかってしまったという次第です(苦笑)

それにしてもこの「かぞくぞくぞく」という本、一体どんな内容なんでしょう?別の意味で興味深い一冊です。

もしかして、本書タイトルが「ぞくぞくかぞく」の語源だったりなんかして。いやー、まさかね(苦笑)

 

★単行本 「JOHNNY TOO BAD 内田裕也」 モブ・ノリオ著 (文藝春秋刊)

2009年11月30日 | BOOK
 
ここ最近の「内田裕也」シリーズついでに、もう一冊ご紹介しておきましょう(苦笑)

10月下旬に発売されたモブ・ノリオの書き下ろし長編小説 『ゲットー・ミュージック』 と、ロックンローラー内田裕也が過激すぎるメンツをゲストに迎え、1986年に雑誌『平凡パンチ』で決行した伝説の連載対談 『内田裕也のロッキン・トーク』 を合本した、空前・奇跡のコラボレーション企画が本書です。税込価格3045円也。

本の表紙は、映画 『コミック雑誌なんかいらない』 で有名になった例の「ハドソン川をスーツ姿のままで泳ぐ内田裕也」が使われているが、この写真はどうやらCM写真に使われた加納典明が撮影したものではなく、あのボブ・グルーエンが撮影した別ショット写真が採用されたようです。僕も大好きな写真の一枚ですね、コレ。

本書の目玉はやっぱり 『内田裕也のロッキントーク』 の再録でしょう。なんたって対談ゲストが、野村秋介から堤清二、カール・ルイス、野坂昭如、小林楠夫(日本最大の右翼結社「日本青年社」会長)、赤尾敏(大日本愛国党総裁)、岡本太郎、新井将敬、戸塚宏、などなど・・・・。とにかくスゴい面々ばかりです!!

過激も過激、これってユーヤさんの対談じゃなきゃ成立しえない人選ばかりなので、いやーとにかく貴重な対談原稿ですよ。こうしてまた簡単に読めるようになっただけでも、本当に御の字ですね。ニッポンも随分と言論の自由かつ平和な国家になったもんです(苦笑)

せっかくの祝復刊ですので、気が付いたらまた品切れ絶版(!)なんて悲しい結果になってしまう前に、ぜひ早めのご一読をオススメしますよ!!



 

★内田裕也著 「俺は最低な奴さ」 白夜書房刊

2009年11月23日 | BOOK
 
いやー、この本は面白い!!ページをめくる手が止まらなくなってしまった。

日本を代表する最年長現役ロケンローラー、内田裕也氏の最新刊 『俺は最低な奴さ』 (白夜書房刊)、書籍タイトルもスゴイですけど、内容もまたトンデもなく面白い。正直ブッ飛んでしまいました。税込価格3000円。

古希を迎えるにあたって、69(ロック)歳の記念出版ということで企画されたのでしょうか。構想2年、インタビューには1年を費やしたといいます。波乱万丈の69年間を熱く語るユーヤさん、インタビュアーは内田裕也を愛してやまない近田春夫さんが担当。またイイんだ、この絶妙な組み合わせが。

自宅で仕事をしようとパソコン机に向かったものの、本書にチョイと手を伸ばしたが最後、パラパラと読み進める手がまったく止まらなくなってしまった。明日までに終えなきゃならない仕事が山積みだというのに、いやはや参りました(苦笑)。そうこうしているうちに、「あっ」という間の読了です。

インタビュー本とは聞いていたが、本書は内田裕也氏の自叙伝とも呼べるし、ある意味、独白(毒吐く)集といってもいい。とにかく文句なく面白かった!!必読オススメ本です。

とくに最終章は、ここ最近のユーヤさんが感じている自論が展開されていて、いやー痛快無比。たぶん普通のインタビュー記事では没になってしまうネタがそのまま掲載されているのだ。天下のオノ・ヨーコやローリング・ストーンズも、いとも簡単にぶった切られているのが、なんとも小気味よい(苦笑)。

巻頭や本文中に組み込まれた新鋭フォトグラファー若木信吾氏とアートディレクター井上嗣也氏(当時のパルコCMの仕掛け人!)によるフォトセッションもこれまたスゴイ!!69歳の「最年長全裸ヌード写真」を掲載した出版社の英断もスゴイですが、陰毛がはみ出た股間に金メダルマークを付けて掲載させたユーヤさんもこれまたスゴイっす。やはりタダ者ではありません、さすがですね(爆)。

我々の常識を逸脱した稀代の現役ロケンローラー、内田裕也氏に幸多かれ!!いやもう最高ですっ!!



 

★中山康樹著 「ビートルズから始まるロック名盤」 講談社文庫

2009年09月26日 | BOOK
 
先ごろ発売された中山康樹先生の新刊 『ビートルズから始まるロック名盤』(講談社文庫)を購入。

またか(笑)というようなオーソドックスなロック名盤ガイド本でしたが、今回は旧作の焼き直しではなく、どうやら書き下ろし作品のようでしたので、店頭でパラパラと立ち読みしてみることに。すると本作では60年代に発表されたロックアルバムのみに限定した名盤ガイドであることが判明。しかも「50枚を厳選し魅力を紹介」とありましたから、あの中山先生がどのロック名盤50枚を選んだのか気になりましたので、思わず即レジへ直行。またしても「中山ワールド」に引きずり込まれてしまいました(苦笑)

で、気になる「厳選50枚」ですが、1964年のビートルズ 『ミート・ザ・ビートルズ』 で始まり、69年のビートルズ 『アビー・ロード』 で終わるという構成に思わずニンマリ。中山先生、やはり大衆の興味のツボを押さえるのがお上手です(笑)

・ビートルズ 『ミート・ザ・ビートルズ』(64)
・ビーチ・ボーイズ 『オール・サマー・ロング』(64)
・デイヴ・クラーク・ファイヴ 『ザ・ヒッツ』(64)
・アニマルズ 『EPコレクション』(64)
・ヤードバーズ 『ファイヴ・ライヴ・ヤードバーズ』(64)
・ボブ・ディラン 『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』(65)
・ベンチャーズ 『ベンチャーズ・イン・ジャパン』(65)
・バーズ 『ミスター・タンブリン・マン』(65)
・ポール・バターフィールド・ブルース・バンド 『ポール・バターフィールド・ブルース・バンド』(65)
・ラヴィン・スプーンフル 『魔法を信じるかい?』(65)
・ボブ・ディラン 『追憶のハイウェイ61』(65)
・サイモン&ガーファンクル 『サウンド・オブ・サイレンス』(66)
・ママス&パパス 『夢のカリフォルニア』(66)
・ヤング・ラスカルズ 『グッド・ラヴィン』(66)
・ミッチ・ライダー&デトロイト・ホイールズ 『レヴ・アップ』(66)
・フランク・ザッパ&マザーズ・オブ・インヴェンション 『フリーク・アウト』(66)
・ローリング・ストーンズ 『アフターマス』(66)→UKヴァージョン
・ボブ・ディラン 『ブロンド・オン・ブロンド』(66)
・ビーチ・ボーイズ 『ペット・サウンズ』(66)
・ドアーズ 『ハートに火をつけて』(67)
・ジェファーソン・エアプレイン 『シュールリアリスティック・ピロー』(67)
・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ 『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』(67)
・ピンク・フロイド 『夜明けの口笛吹き』(67)
・ヴァニラ・ファッジ 『キープ・ミー・ハンギング・オン』(67)
・ビートルズ 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(67)
・ジミ・ヘンドリックス 『アー・ユー・エクスペリエンスト?』(67)→USヴァージョン
・ラヴ 『フォーエヴァー・チェンジズ』(67)
・バッファロー・スプリングフィールド 『アゲイン』(67)
・クリーム 『カラフル・クリーム』(67)
・ザ・バンド 『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』(68)
・ゾンビーズ 『オデッセイ・アンド・オラクル』(68)
・ビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー 『チープ・スリル』(68)
・ディオン 『アブラハム・マーティン・アンド・ジョン』(68)
・サイモン&ガーファンクル 『ブックエンド』(68)
・キンクス 『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』(68)
・マイク・ブルームフィールド&アル・クーパー 『フィルモアの奇蹟』(68)
・エルヴィス・プレスリー 『エルヴィス・NBC・TVスペシャル』(68)
・ビージーズ 『オデッサ』(69)
・ザ・フー 『トミー』(69)
・ダスティ・スプリングフィールド 『ダスティ・イン・メンフィス』(69)
・クロスビー・スティルス&ナッシュ 『クロスビー・スティルス&ナッシュ』(69)
・ジェフ・ベック 『ベック・オラ』(69)
・ブラインド・フェイス 『スーパー・ジャイアンツ』(69)
・フェアポート・コンヴェンション 『アンハーフブリッキング』(69)
・CCR 『グリーン・リヴァー』(69)
・フランク・ザッパ 『ホット・ラッツ』(69)
・グレイトフル・デッド 『ライヴ・デッド』(69)
・ローリング・ストーンズ 『レット・イット・ブリード』(69)
・エルトン・ジョン 『エンプティ・スカイ』(69)
・ビートルズ 『アビー・ロード』(69)

たったの50枚しか選べないという制約枠のなかで、同一アーティストから複数枚のアルバムが選ばれているのは、ビートルズをはじめ、ローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズ、ボブ・ディラン、それにちょい変化球だがフランク・ザッパが選ばれている。こうして一覧にして眺めてみると選者の趣味嗜好や個性が露骨に現われてくるので、実に面白い。ちなみに上記50枚から惜しくも洩れてしまった次点の作品は、オーティス・レディングの 『オーティス・ブルー』 だったとか。

なぜこの作品が選ばれているのか、実はよくわからないアルバムもありましたが、それは選者それぞれの選択の自由ということでいいのではないでしょうか。個人的には、ジミ・ヘンドリックスは 『エレクトリック・レディランド』 をぜひ入れてもらいたかったんですけどね、裸ジャケのやつを(苦笑)

あとがきによれば、「本書の続編として70年代の50枚にも挑戦してみたい」との発売予告を示唆するコメントも出ていたので、これまでの経緯を考えると、たぶん続編も近日中に発売されるのではないでしょうかね。こちらも楽しみです。