廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★ダリ生誕100年記念回顧展 (東京・上野の森美術館)

2006年10月16日 | DAY BY DAY
 
現在、上野の森美術館で開催されている『ダリ生誕100年記念回顧展』へ出掛けて来ました。サリバドール・ダリ氏の摩訶不思議な絵画は昔から大好きで、このタダ者でない芸術家の絵画をいつか本物で観てみたいと思っておりましたので、ちょうど良い機会が到来しました。

入口で当日券(大人1500円)を購入し、さっそく入館。今回は万全を期して音声ガイドのヘッドフォンも借りてみました。これで準備はバッチリOKです!!

館内には、スペイン(ガラ=サリバドール・ダリ財団)とアメリカ(サリバドール・ダリ美術館)の2大ダリ・コレクションから、日本初公開作品を含む油彩画約60点のほか、貴重な初期のドローイングや写真なども展示され、初期から最晩年まで巨匠の足跡をたどる展示構成となっておりました。とくに順路は決まっていないのですが、ものすごい見学者の人数で入口から出口までほぼ行列が繋がっておりましたので、これはもう列に並んでその動きに合わせて移動して行くしかありません。おかげで久しぶりにジックリと腰を据えて絵画を鑑賞することが出来ました。普段だったら、スイスイ先に進んで行ってしまい、いつも奥さんに怒られてしまうんですけどね、今回は大丈夫でした(苦笑)。

で、印象に残った絵画は?と云いますと、ううーん、どれもこれも甲乙が付け難く、特定の絵画を挙げるのは至難の業でありますが、強いて云えば会場内の一番最後に展示してあった1960年の作品『世界教会会議』の油彩画でしょうか。これは見応えがありました!!ダリ回顧展の最後を締め括るに相応しい神々しいパワーを持った作品であったことは間違いないと思います。

でも、ダマシ絵のダリ氏を想像して今回の回顧展を鑑賞すると、ちょっと違ったイメージをもってしまうかもしれませんね(笑)。単なるコケ脅しではない、20世紀を代表する正真正銘の天才画家の絵画を鑑賞できて、今日は本当に有意義な一日だったと思います。ダリ氏の絵画にちょっとでも興味をもたれている方は必見の回顧展だと思いますので、上野の森美術館へ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。会期中は無休で、来年1月4日(木)まで公開しているそうですので、是非どうぞ!!

※ダリ生誕100年記念回顧展 (東京・上野の森美術館)



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4 コメント

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Unknown (TK)
2006-10-17 02:58:45
サッカー観にイタリア行った時、ローマの地味な美術館でダリ展やってたんですよ。

で、人が入ってないんですよ、ガラガラ。

これってパチのダリなんて思い、様子を見るとやっぱりモノホンで、あ~場所が変わればこういう事かな~、なんて思いました。

ちょっと寄ろうかと思ったら、イタリアにしては美術館の入場料が高くてパス。信じられないでしょうが、ルネッサンス時の聖画とか大好きだったりします。 知識は全く無いけど、見てるのがね。
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ダリの大聖画 (じみへん)
2006-10-17 08:48:16
TKさん>

こんにちわ。

今回のダリ回顧展ですが、僕が想像していたものとはだいぶ違い、

ダリに対するイメージが少し変わったかな?というのが率直な感想でした。

いわゆるダリ作品として有名な絵画は皆無に等しく、

どちらかというと初めて観る作品ばかりで、

初期の作品から筆を絶つ最晩年の作品までを通して

ダリがどのように変遷していったのかを感じることができました。

有名な作品が多数展示されるとどうしても話題はそちらに集中しがちでありますが、

今回はそういうこともなく公平な眼で作品を鑑賞できたことが

良かったのかもしれませんね。



ダリ回顧展の後には、上野精養軒に寄って生ビールとビーフカレーを食べてきました。

やっぱり美味しいですね、ココのカレーライス(笑)

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Unknown (zak)
2006-10-23 23:00:17
どもどもです~~.

実は今日は会社が創立記念日で休みだったので、行ってきましたよダリ展.実は結構好きなんですね、ダリ.独り暮らしのときは例の有名な「記憶の固執」のポスターを貼っていたくらいです(く、暗い...笑).残念ながら奥さんは仕事でしたので独りで行ってきましたが、いやぁ堪能しました.11時頃に入ったんですが、出たのが3時でしたので、4時間くらいいたことになります.やはり絵画は実物を見ると違いますよね!ある程度の知識はあったので音声ガイドはどうしようかな?と思いましたがそういえばじみへんさんがお薦めしてたなぁと思い装着しましたがこれが大正解!これがあるとないとでは絵の理解度が違いますね.おかげでかなり楽しめましたよ.有り難うございました!シューレレアリズム部門の絵のガイドが少なかったのが少し不満ですが、これは想像力を働かせよ、ということだというふうに理解しました苦笑.今回は、回顧展ということもあり、僕も見たことがない絵が多く楽しめました.ピカソのキュービズムを模した絵もありましたね.こうやって一生を俯瞰すると、有名な記憶の固執は27歳とかなり若いときに描いていたことに驚きました.この絵はMOMAにあったと思うのでまた日本に来るでしょう.

見た後にはこちらも僕等の定番「昇龍」の餃子でしめました.たまにしか行かないからいつもここになってしまうので全然他店を開拓できません苦笑.絶品ですので、まだでしたら是非お試しあれ!

ではまた~~
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Dr. シーゲルのフライド エッグ マシーン (じみへん)
2006-10-24 01:09:04
zakさん>

こんばんわ、どもどもです~♪

そうですか、zakさんもダリ回顧展へ行かれましたか!!

週末だと相変わらず入場制限されるほど大混雑しているそうですから、

雨の平日月曜日(※まさにストーミー・マンデー!)に行かれたというのは

大正解だと思いますよ(苦笑)

音声ガイドもバッチリだったでしょ、あれがあるのとないのとでは

絵画の理解度が相当違ってくるはずですから、

500円のレンタル代ぐらいはケチらないで払って正解でしたよね(笑)。



僕の場合「ダリの絵画」で思い出すのは、邪道なのですが

実は故・景山民夫氏がジャケット・デザインを手掛けた

名盤『Dr. シーゲルのフライド エッグ マシーン』のイラストなんですねえ。

これ、完全にダリの絵画を模倣(というかパロディ化)してますよね。

ジャケット裏面の「レレレのおじさん」のダマシ絵が

今となっては何ともいえない味わいを出しておりますね(苦笑)

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