廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★PETER GREEN 「THE ANTHOLOGY」 4CD DELUXE BOX SET

2009年10月12日 | PETER GREEN
 
元フリートウッド・マックのピーター・グリーンの公式音源を集めたベスト盤的内容のCD4枚組ボックスセットです。

まったく聞いたことのないレーベルからの発売だったので、またしても少々怪しい内容のボックスセットなのかなと半信半疑で購入しましたが、実際に収録されている音源を聴いてみると、すべてオフィシャル発売された公式音源ばかりでしたので、一応きちんとしたルートで企画制作されたものだと思います(たぶん)。

箱の中に入っていた豪華ブックレット(必見!)にも公式盤のジャケ写真はおろか、今までまったく見たこともないピーター・グリーンの超貴重なお宝写真も満載でしたので、無名レーベルとはいえ、いやーお見逸れしました。

ボックスセット収録曲は、ピ-ター・B's・ルーナーズやジョン・メイオールズ・ブルースブレイカーズ在籍時代から近年のスプリンター・グループ時代までの音源を網羅した、いわゆるピーター・グリーンの半生を振り返るベスト盤的内容なので、これからピーター・グリーン道を究めたいというビギナー~中級者には最適ですね。

フリートウッド・マック時代のヒット曲はもちろんのこと、ピーター・グリーンが参加した他人名義のセッション音源(もちろん公式発売されている音源)も有名どころのものはほぼ収録されているので、まとめて聴きたい場合にはたいへん便利です。これといった激レアな音源が収録されているわけではないのがやや残念だが、初期フリートウッド・マック時代だけではない、ピーター・グリーンの華麗なるキャリアを総括したボックスセットが発売されたというのは、実に有り難いですね。

一人でも多くの英国産ホワイトブルース・ファンに聴いてもらいたい作品です!!オススメです。



◎PETER GREEN 『THE ANTHOLOGY』 4CD DELUXE BOX SET (SALVOBX404)

DISC.1:
01. Evil Woman Blues with John Mayall
02. The Stumble with John Mayall's Bluebreakers
03. Sitting In The Rain with John Mayall's Bluebreakers
04. The World Keeps On Turning with Fleetwood Mac
05. The Supernatural with John Mayall's Bluebreakers
06. Looking For Somebody with Fleetwood Mac
07. Long Grey Mare (feat. Bob Brunning) with Fleetwood Mac
08. Stop Messin' Around with Fleetwood Mac
09. Train Is Coming with Eddie Boyd & His Blues Band
10. Greeny with John Mayall's Bluebreakers
11. Soul Dressing with Peter B's Looners
12. I Loved Another Woman with Fleetwood Mac
13. No Place To Go with Fleetwood Mac
14. You Don't Love Me with John Mayall's Bluebreakers
15. Lazy Poker Blues with Fleetwood Mac
16. Merry Go Round with Fleetwood Mac
17. Trying So Hard To Forget with Duster Bennett
18. Ramblin' Pony with Fleetwood Mac
19. Drifting with Fleetwood Mac

DISC.2:
01. Black Magic Woman with Fleetwood Mac
02. Albatross with Fleetwood Mac
03. Ain't Nobody's Business with Otis Spann
04. Someday Baby with Otis Spann
05. Watch Out with Fleetwood Mac (Blues Jam At Chess)
06. Ooh Baby with Fleetwood Mac (Blues Jam At Chess)
07. Horton's Boogie Woogie - Take One with Walter Horton, Otis Spann & S.P.Leary (Blues Jam At Chess)
08. Love That Burns with Fleetwood Mac
09. First Train Home with Fleetwood Mac
10. Need Your Love So Bad with Fleetwood Mac
11. Don't Goof With The Spook with Peter Bardens
12. The Answer with Peter Bardens
13. Homage To The God Of Light with Peter Bardens
14. Oh Well Part 1 and Part 2 with Fleetwood Mac

DISC.3:
01. Man Of The World with Fleetwood Mac
02. Before The Biginning with Fleetwood Mac
03. Momma Don'tcha Cry Peter Green, Solo
04. Underway with Fleetwood Mac
05. Rattlesnake Shake with Fleetwood Mac
06. It's Gonna Be Me Peter Green, Solo
07. White Sky (love that evil woman) with Fleetwood Mac
08. The Green Manalishi (with The Two Prong Crown) with Fleetwood Mac
09. Show-biz Blues with Fleetwood Mac
10. In The Skyies Peter Green, Solo
11. Like A Hot Tomato Peter Green, Solo
12. Whatcha Gonna Do? Peter Green, Solo
13. Carry My Love Peter Green, Solo
14. Corners Of My Mind Peter Green, Solo
15. Hidden Depth (feat. Zoot Money) Peter Green, Solo

DISC.4:
01. Big Change Is Gonna Come with Splinter Group
02. I'm A Steady Rollin' Man (feat. Otis Rush) with Nigel Watson & Splinter Group
03. It Takes Time with Splinter Group
04. Don't Walk Away with Splinter Group
05. Heart Of Stone with Splinter Group
06. Love In Vain Blues with Nigel Watson & Splinter Group
07. From Four Until Late (feat. Dr.John) with Nigel Watson & Splinter Group
08. I'm Ready For You with Splinter Group
09. Cruel Contradictions with Dick Heckstall-Smith
10. Me And The Devil Blues with Nigel Watson & Splinter Group
11. Cross Road Blues (feat. Buddy Guy) with Nigel Watson & Splinter Group
12. Dead Shrimp Blues (feat. Hubert Sumlin) with Nigel Watson & Splinter Group
13. Travelling Riverside Blues (feat. Joe Louis Walker & Honey Boy Edwards) with Nigel Watson & Splinter Group
14. Time Keeps Slipping Away with Splinter Group
15. Look Out For Yourself with Splinter Group
16. Albatross with Chris Coco

 

★ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ 「ブルースの世界+14」

2008年02月27日 | PETER GREEN
 
ううーむ、今月も怒涛のように紙ジャケ・リリースが続いておりますねえ~!!しかも困ったことに最近、流行となりつつあるSHM-CD仕様での再発が目立ち、すでに所有しているアルバムを改めて買い直すかどうか試される日々が続いております。これが意外と厳しい選択条件で、新しいリマスターCDであるというわけでもないし、これのために新たにボーナストラックが追加収録されているわけでもない。既発盤との唯一の違いは、液晶パネル用ポリカーボネイド樹脂を使った透明度の高い新素材を使ったCDで音質向上技術が用いられている点。これだけのために税込価格2800円を投じて買い換えの必要があるかどうかが争点となっております。

そんな中、先週発売されたのがジョン・メイオールの紙ジャケCD。こちらもご他聞に漏れず流行りのSHM-CD仕様が採用されてしまいました。すでに過去にリリースされているリマスター音源は輸入盤CDで購入済みですので、改めて買い直す必要性はさほど感じなかったのですが、とりあえず一点だけでも押さえておこうと考えて選んだ一枚が、邦題が 『ブルースの世界』 と名付けられたピーター・グリーン在籍時の名盤 『A HARD ROAD』 でした。

本盤はすでに2003年に、米編集の2枚組エクスパンデッド・エデョションが出ておりますが、その後、2006年に新たにリマスターし直されて大量のボーナストラックを追加収録した1枚ものの新リマスター盤として発売されました。今回発売されたSHM-CD仕様の紙ジャケもこの時の2006年マスターが採用されています。音質の違いというのさほど感じられませんが、2006年版の方が心なしか少し音圧が高いような気がしますね。

ボーナス・トラックには2003年盤にも収録された1966年録音の10曲に、新たに今回発掘されたグリーン在籍期のBBC音源4曲(※2007年に発売された 『Live At The BBC』 にも収録)が追加されています。15曲目と16曲目、23曲目と24曲目に収録されているシングルA面とB面はモノラル収録で、この時期の音源はステレオ・バージョンよりもモノラル・バージョンの方が音圧も高くド迫力のサウンドになっているので、これは是非聴き比べしてもらいたい音源ですね。ミックス違いもあるので、既発盤をお持ちの方も両方所有しておいた方が、あとで後悔しないで済むと思いますよ(苦笑)。

オリジナル音源(14曲)+ボーナス・トラック(14曲)の全28曲収録というお買い得盤でもあります。ピーター・グリーンファンには是非聴き比べしてもらいたい、オススメの一枚ですね。UK新編集の16頁ブックレット封入(解説・歌詞・対訳付き)です。紙ジャケの再現度も高く、コーティングもなかなかいい具合に仕上がっております。ふむ、これなら及第点、値段以外は大満足であります(苦笑)!!


◎ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ 『ブルースの世界+14』 (UICY-93404)

01. Hard Road
02. It's Over
03. You Don't Love Me
04. Stumble
05. Another Kinda Love
06. Hit the Highway
07. Leaping Christine
08. Dust My Blues
09. There's Always Work
10. Same Way
11. Super-Natural
12. Top of the Hill
13. Someday After a While (You'll Be Sorry)
14. Living Alone

=Bonus Tracks=
15. Looking Back [Mono Version] [シングルA面]
16. So Many Roads [Mono Version] [シングルB面]
17. Mama, Talk to Your Daughter [EPより]
18. Alabama Blues [EPより]
19. All My Life [Mono Version] [EPより]
20. Ridin' on the L&N [Mono Version] [EPより]
21. Eagle Eye [Mono Version] [EPより]
22. Little by Little [Mono Version] [EPより]
23. Sitting in the Rain [Mono Version] [シングルA面]
24. Out of Reach [Mono Version] [シングルB面]
25. No More Tears [Mono Version] [BBCライブ]
26. Ridin' on the L&N [Mono Version] [BBCライブ]
27. Sitting in the Rain [Mono Version] [BBCライブ]
28. Leaping Christine [Mono Version] [BBCライブ]


★The Original Fleetwood Mac 「The Early Years」

2007年05月09日 | PETER GREEN
 
こちらは1994年に発売されたオリジナル・フリートウッド・マック名義の映像集 『The Early Years』 です。当時はまだDVDなど出廻っておらず、僕はVHSビデオで購入しました。当時の価格で税込4944円でした。今考えるとビデオなのにかなり高額ですね(苦笑)。

このビデオですが、発売された当時はかなり画期的な内容で驚愕しながらテレビ画面に見入ったものでした。「動くピーター・グリーンが観られる!」というだけでも小便がチビリそうになったもんです(笑)。今でこそ輸入盤DVDなどで簡単に映像が入手できるようになったかもしれませんが、日本語字幕スーパーが入った国内盤仕様というのは、現在でもなかなか手に入らないと思います。このビデオもかつて発売されていた国内盤仕様ですので、一応日本語字幕スーパー入りです(苦笑)。ピーター・グリーンのインタビュー場面などもありますので、細かいニュアンスなどを掴むためにも僕などはやはり字幕スーパーが入っていた方が助かりますね(※もっと英語を勉強せい!苦笑)。

全15曲収録で、中には映像自体が存在せずに、どうでもいいBGM映像として使用されていたり、明らかに口パクのスタジオ・ライブ映像も含まれておりますが、それでもピーター・グリーン在籍時の貴重な映像集あることには間違いありませんので、このビデオはいまだに僕のお宝アイテムですね。このゴールデンウィーク期間中に久し振りに見直してみましたが、何度観てもやっぱりよかったです(苦笑)!!


◎VHS/The Original Fleetwood Mac 『The Early Years』 (VAP, VPVR-60785)

01. Black Magic Woman
※演奏映像なし。当時のプロモーション用イメージ・フィルムか?

02. Heart Beat Like A Hammer
03. Shake Your Moneymaker
※有名な口パク・スタジオライブ映像(笑)。ダニー・カーワンが入る前の貴重な四人時代の映像です。

04. I'm Worried
05. Like It This Way
06. World Keep On Turning
※これも有名なライブ映像。本ビデオのハイライトといっても過言ではない。
先日、NHKで放送されたライブ映像もこれの一部ですね。

07. Stop Messing Around
※メンバーのスナップ写真映像。たしかに写真は貴重なのですが、ううーむ・・・。

08. Albatross
※この映像は口パクならぬ手パクで、ジェレミー・スペンサーがスライド・ギターを弾いているように映っておりますが、
実際はピーター・グリーンが後からダビングしたそうです(苦笑)。

09. Need Your Love So Bad
※画面にはなぜかジェレミー・スペンサー不在で、ダニー・カーワンが登場。

10. Man Of The World
※1969年にイミディエイト・レーベルに移籍して放ったヒット曲。
バンド自体が新たなる段階に突入したことが窺い知れる楽曲です。

11. Like Crying
12. Linda
※再びライブ映像。「Like Crying」はカーワンとグリーンのデュエット。
驚きなのは次の「Linda」で、当時はじめてこの映像を観た時はかなりショックを覚えました。
元々そういう素質があったのかもしれませんが、ジェレミー・スペンサーの新境地を披露してます(笑)。

13. Oh Well
※何度観ても苦笑いしてしまうピーター・グリーンのインタビュー映像。
このインタビュアーはどうしてこんなにも偉そうなんでしょうか(苦笑)。
インタビュー後のライブ映像も口パクですが、音はレコードとは別物です。

14. Rattlesnake Shake
※雑誌プレイボーイ提供の大人向け番組よりスタジオ・ライブ映像。
グリーンが終止笑顔で演奏しているのが、可笑しかったです。

15. Green Manalishi
※これも演奏映像なしのフィルム・コラージュ。
せっかくの映像集なので、できればライブ映像で観たかった一曲です。残念。





★DVD/MICK FLEETWOOD 「The Mick Fleetwood Story」

2007年02月27日 | PETER GREEN
 
一年ほど前に国内盤DVD化されたミック・フリートウッドの自叙伝映像作品 『ザ・ミック・フリートウッド・ストーリー(※サブタイトル: TWO STICKS AND A DRUM)』 が、早くも千円近くプライスダウンして廉価版DVD発売されましたので、さっそく購入してみました。HMV通販のバンジー・プライス対象商品で税込価格2323円でしたので、かなり「お買い得」で購入できたと思います(笑)。前々から買おうかどうしようか迷っていたDVDだっただけに、今回の見送り検討は功を奏しましたね。この値段であれば迷わず即買い決定です!!

フリートウッド・マックのドラマー兼リーダーでもあるミック・フリートウッドのドラマティックな半生を辿るミュージック・ドキュメンタリーと宣伝文句が書かれておりましたが、僕の購入目的は「インタビュー出演:ピーター・グリーン」狙い一本でありました(苦笑)。え?現在、再び雲隠れしてしまったあのピーター・グリーンがミック・フリートウッドについてコメントしているの?というのが、一番の興味でありました。果たしてどのような風貌で、カメラに向かってどんなことを話しているのか、ただその一点のみに興味をもち、買おうかどうしようか迷っていたんですねー。相変わらずマニアックな視点なのですが(苦笑)、でも日本でこのDVDを購入した人の大半は、やっぱりピーター・グリーン狙いで購入したんじゃないでしょうか。なんとなくそんな気がしております。というか、最初にDVD発売した時にあまりにも売れなかったんで、急遽プライスダウンして廉価版発売の緊急措置をとってきたようにも思えて仕方ありませんが(苦笑)。しかしながら、値段を下げたからといって、果たしてどのぐらい売れるのか、相当マニアックな奴じゃないと購入しないような予感もしております(爆)。

で、実際にこのDVDを観た直後の感想ですが、予想外に面白かったと云えますね。単純な音楽ドキュメンタリーというよりは、フリートウッド・マックというバンドがいかにして時代とともにその音楽性を激しく変えてきたのか、バンド・メンバーの脱退・加入を繰り返して、栄光とどん底の両方を味わった英国ロックバンドの変遷が、ミック・フリートウッドの視点で語られているとともに同時代を生きたメンバーや関係者の証言を元に全編構成されておりますので、影の部分も余すことなく描かれている部分が面白かったですね。ミック・フリートウッドとスティーヴィー・ニックスがバンド内で不倫していたという事実も直接二人の口からも語られておりましたので、「おいおい、こんなドキュメンタリー作品の中でそこまで告白しちゃっていいのかよ」と、こっちの方が観ていてドキドキしちゃいましたが(笑)。

もちろん、不倫ネタだけでなく、ピーター・グリーンやジェレミー・スペンサー、ダニー・カーワン、ボブ・ウェルチなどがどのような理由でバンドを離れていってしまったのかという理由も、この作品の中では克明に話されておりますので、本来のフリートウッド・マック・ファンの方々には、こちらの方が興味深いのではないでしょうかね。当時はバンド・メンバーのほぼ全員が薬漬け状態だったようで、改めてドラッグの恐さを認識させられましたし。どんなに天才的なギタリストでもドラッグの前ではまるで赤子のようなもんなんですね。こうして唯一無二の才能が何人も奪われてしまったのかと考えると、本当に腹立たしくてなりません・・・・。

あ、肝心のピーター・グリーンのインタビュー部分ですが、やっぱり呂律が回っていなかったです(苦笑)。画面で観る分には日本語字幕スーパーの表示が出ているので、話している内容に関してはすべて理解できましたが、若々しく精悍だったフリートウッド・マック初期のライブ映像(※初めて観る映像も含まれてました!)の後に映されたその姿は、やっぱりまったくの別人に見えて仕方がなかったですね。たぶん、近年のスプリンターグループでの活動を知らない昔からのピーター・グリーン・ファンが見たら、涙すること間違いないと思います。両方の意味でね(苦笑)。


★DVD/SNOWY WHITE 「INTROSPECTIVE」

2007年01月04日 | PETER GREEN
 
輸入DVDのSNOWY WHITE 『INTROSPECTIVE』をアマゾンで購入しました。2ヵ月ほど前にHMV通販でオーダーした商品であったが、発売日が過ぎても入荷せず、散々待たされた挙句に「入手困難のためオーダーキャンセルとさせていただきます」などと顧客を馬鹿にするのもいい加減にせい!と思えるような内容のメールが一方的に送りつけられて来ました。この時はさすがに頭にきましたが、すぐさまアマゾンで同じ商品を検索してみると、なんとこちらの方が安い値段(※アマゾン税込価格1987円)でオーダーを受け付けておりましたので、即行で注文し直しましたよ。なんだよ、それならそうと早く言えよ、と思いましたが、まあ結果オーライでしたので、今回はHMVに文句をつける前に気が治まりました(苦笑)、よかったよかった。
(⇒※気になる輸入DVDのリージョン番号も、オールリージョン対応でしたので、国内DVDプレーヤーでも無事、再生できましたー!)

実はこの輸入DVD、何号か前の雑誌『レコードコレクターズ』でも紹介されていた作品でありますが、全編スノーウィ・ホワイトのインタビュー映像で構成されており、本音でいいますと字幕スーパーが付いていない輸入盤仕様では、話の内容がほとんど理解できなかった(爆!)というのが正直なところでした。英語ペラペラな日本人以外にはチト辛いかもしれませんね、この内容では。商品を入手できたまでは良かったのですが、いやはや参りました(苦笑)。

しかしながら、唯一救いだったのはインタビュー映像のほかに、ところどころでライブ演奏(※DVD合計45分以上収録されています!)やスタジオ・セッションの映像が挟み込まれておりましたので、ここだけは素直に楽しめましたね(笑)。ライブ映像に関しましては、既発の輸入ライブDVDと同じ映像が使われていたと思いますが、一部、画質が粗いライブ映像はベースのクマ原田氏をフィーチャリングしたもので、もしかしたらこれはクマ原田氏所有のプライヴェート・フィルムである可能性も高いので結構楽しめましたね。こちらの映像はたぶんこのDVDだけでしか観ることができない貴重な映像だと思います。またピーター・グリーンの楽曲をこのDVDが撮影されたスタジオ内で弾き語り演奏してくれたセッション風景もほかではまず目にすることができない映像だと思いますので、スノーウィ・ホワイトのファンであれば、これは必見映像間違いなしだと思いますよ!!ファン以外の人には何が何だかよく判らず意味不明な内容であるかもしれませんが、かなりレアな内容であることだけは断言できますね(苦笑)!!


★FLEETWOOD MAC 「GREAT PIECE」

2006年10月24日 | PETER GREEN
 
先日、発売された1971年のフリートウッド・マックのライブ盤ですが、これが予想外に素晴らしい内容でしたので、今回はこちらを取り上げてみたいと思います。

MIDNIGHT DREAMERレーベルから発売された1CD-Rで、録音日は1971年7月19日、カリフォルニア州サンバーディノ公演をサウンドボード収録したものです。この時期のフリートウッド・マックは、すでにピーター・グリーンも脱退した後で、60年代を代表するブリティッシュ・ブルース・バンドから次第にポップ色を強めていった過渡期に当たります。またバンド内でも若きギタリスト、ダニー・カーワンのカラーがこれまで以上に全面に出てきて、バンド自体が新しい方向性を模索していた時期でもありました。

かなり微妙な時期のライブ音源ではありますが、この日はさらに特別で、ピーター・グリーンと双璧を成していたギタリストのジェレミー・スペンサーが突然の脱退を表明し、急遽、ピーター・グリーンがツアー参加ギタリストとして呼び戻された際の演奏が収録されております。僕もこれまで何度か助っ人として、一度バンドを抜けたはずのピーター・グリーンがその後のフリートウッド・マックのツアーに臨時で参加していた事実は知っておりましたが、その時のライブ音源が、しかもこれだけの超高音質で聴けたのは今回が初めてでした。まさかこんな音源が残っていたとは・・・、いやはやまったく驚きでした(苦笑)!!

ライブでは、当時シングル・カットもされた名曲「Dragonfly」「Purple Dancer」など、この時期ならではの貴重な演奏が、しかもピーター・グリーン参加の貴重音源として聴けるのですから、これはもうファンならずとも垂涎の激レア・ライブ音源と絶賛しても過言ではないでしょう(※既発音源でしたらゴメンナサイ!笑)。

特筆すべきは、6曲目「Tell Me All The Things You Do」の演奏途中からそのまま怒涛のジャム・セッションになだれ込み、それまで控えめでピーター・グリーンの個性があまり出ていなかったのでありますが、そろそろ身体が温まってきたのか、次第に強烈なギター・ソロを弾きまくり始め、一気に存在感をアピールしはじめました。やはりピーター・グリーンはこうでなくっちゃね~!さらに熱を帯びてきたジャム・セッションでは徐々にバンド・メンバー全員による演奏のカオス度が増していき、相方のダニー・カーワンとのギターバトルも決めまくります。これがもう最高なんですわ~!!

残念ながら、最後は収録時間の都合上、ジャムの後半部分が未収録になってしまいますが、欲をいえば、このカットされた後半部分も完全収録した形で是非、拡大版リリースしてもらいたいですね~、できればプレス盤で(苦笑)。

久々にピーター・グリーンの熱い演奏が聴けて大満足の一枚でした。これぞまさに「時代に埋もれた名演」と呼ぶに相応しいピーター・グリーン参加の名盤リリースだと思います。拍手パチパチ級の大発掘盤でありました!!オススメです。


◎FLEETWOOD MAC 『GREAT PIECE』 (MIDNIGHT DREAMER, MD-137)

01. Station Man
02. Get Like You Used To Be
03. Dragonfly
04. Purple Dancer
05. I'd Rather Go Blind
06. Tell Me All The Things You Do / Jam

※Live At Swing Auditorium, San Bernardino, California, July 19th,1971

PETER GREEN: Guitar
DANNY KIRWAN: Guitar, Vocal
MICK FLEETWOOD: Drums
JOHN McVIE: Bass
CHRISTINE McVIE: Keyboards, Vocal


★JEREMY SPENCER 「PRECIOUS LITTLE」

2006年10月06日 | PETER GREEN
 
元フリートウッド・マックのジェレミー・スペンサーの新譜を入手しました。ニューアルバムが発売されるといった事前情報は一切聞いていなかったので、いきなりの発売告知を知って少々驚いたクチでしたが、さて届いた新作を聴いて「ほっ」と一安心したのが正直な感想であります。

10年ほど前に同じくピーター・グリーンが復活した時も、一部のグリーニー・ファンの間では相当に盛り上がった気がしておりますが、その復活した際の音楽を聴いて「愕然」とした方も多かったはずだと思います。復活後の演奏を聴いて「これはピーター・グリーンであって、ピーター・グリーンの音楽でない」と瞬間的に思いました。あの神々しくなにやら神憑り的だったブルース・ギターは完全に精彩を欠き、僕が探し求めて来たギターの音色とは、まったくかけ離れたものに変わってしまっていたからです。この時ほどショックを受けた時はなかったですね。もう長い間、探し求め、追い続けてきた「ピーター・グリーン伝説」に僕は自らの手で彼に引導を渡しました。僕の中では1970年代でピーター・グリーンの時代には完全に終止符を打っております。さらば、ピーター・グリーン・・・・。

で、今回のジェレミー・スペンサーの新作ですが、僕が想像していたよりもずっと現役感があって本当に安心しました。これならば、まだまだ大丈夫です。一方、復活劇の際に「ジャパン・ブルース・カーニバル」参加で来日し、僕が日比谷野音で初めて生で観たピーター・グリーンは、完全に死んだ魚のような眼をしておりましたからね(苦笑)。本来ならば、元気に生きていてくれたピーター・グリーンの雄姿を見られただけでも「良し」としなければいけないのでしょうが、あれじゃ廃人同様であんまりです。現役復帰すりゃあ、いいってもんじゃないでしょって思いましたもん。アレだったら、永遠に謎のまま幻の存在でいてくれた方が何倍もよかったです。結局、数年後には再び元の隠遁生活に逆戻りしてしまいましたから、ピーター自身もかなり無理していたんでしょうね、実際相当に辛かったんだろうなあ~。

それに引き換え、周囲のサポートにも恵まれていたのでしょうか、新作でのジェレミー・スペンサーは実に元気に演奏しております。お得意のエルモア・ジェームズのカバーから、エルビス・プレスリー調の陽気なロックンロールまで、実に幅広くジェレミー・スペンサー風のホワイト・ブルースを披露しております。ジャケットの近影をみると、風貌はまったく変わってしまいましたが(苦笑)、演奏を聴いた限りでは、まだまだイケますね!!是非、日本の小さなライブハウスでジェレミーの生演奏を聴いてみたいと思ったのは、きっと僕だけではないはずだと思います。知人から聞いた話では、阪神淡路大震災後の神戸地区で行われた復興チャリティーライブの参加者として、数年前にジェレミー・スペンサーが来日していたこともあったそうですので、日本でのライブハウスの演奏というのも絶対に不可能な話ではなさそうですね。是非、近いうちに実現してもらいたい大好きなミュージシャンの一人であります。


◎JEREMY SPENCER 『PRECIOUS LITTLE』(BLIND PIG RECORDS)

01. BITTER LEMON
02. PSYCHIC WASTE
03. IT HURT ME TOO
04. PLEASE DON'T STOP
05. SERENE SERENE
06. DR.J
07. BLEEDING HEART
08. MANY SPARROWS
09. TROUBLE AND WOE
10. MARIA DE SANTIAGO
11. TAKE AND GIVE
12. PRECIOUS LITTLE


==JEREMY SPENCER'S SOLO DISCOGRAPHY==


◎1970年発表の初ソロ・アルバム 『JEREMY SPENCER』



◎1972年発表の 『Jeremy Spencer and The Children』 (※未CD化)



◎1979年発表の 『Flee』 、コチラはつい最近初CD化されました!!拍手パチパチ!!



◎長い沈黙を破り、1998年に発表されたソロ名義のライブ盤 『In Concert:India '98』 です。
僕もまだ未入手なので是非、手に入れたい一枚です。



◎翌1999年にタイランド限定でリイシューされた上記同内容のライブ盤です。
美女をはべらしたジャケット・センスがなんとも云えません(笑)。
コチラは以前ヤフオクに出品されていたのを見かけたことがありますが、
法外な価格設定でしたがので当然パスしてしまいました・・・。





★JEREMY SPENCER 「JEREMY SPENCER」

2006年04月23日 | PETER GREEN
 
1970年に発表されたジェレミー・スペンサー(フリートウッド・マック)の1stソロ・アルバムが遂に世界初CD化(たぶん)されました!!ディスクユニオンで税込価格2790円でした。普通の輸入盤CDとしては、ちょっと値段が高いかもしれませんが、よく見ると発売元はマイナーレーベルですし、なによりプレス原産国がスウェーデン製だというのですから、これは致し方ないのかもしれません。なぜにスウェーデン盤で初CD化されたのか理由はイマイチ判りませんが、これがきっかけとなって将来、国内盤化されることにでもなれば一番の理想なので、口火を切ってくれたこと自体に感謝したいと思います!!拍手パチパチ。

で、さっそく再生してみましたが、うーむ、なるほど、フリートウッド・マック時代のジェレミー・スペンサーとはかなり毛色が違う感じで、一聴した限りではかなり違和感が伴いました(苦笑)。そうか、こう来たのか、いままで未CD化廃盤状態が長く続いた理由がなんとなく察知できましたね。たしかにこれじゃ売れないわな(笑)。よっぽどのジェレミー・ファンでも結構キツイかもしれません。僕も初めて聴いて納得した訳ですけれども。何曲かはフリートウッド・マック時代にも演奏された曲がありましたので、収録曲名を眺めた時は少し覚悟はしておりましたが、それにしてもこれはかなり聴き込まないと辛いかもしれません(苦笑)。繰り返し聴くだけでも苦行を強いられるかもしれませんが、ま、これが本盤の評価の分かれ道だと思います。

尚、ゲスト参加には当時のフリートウッド・マックの面子が全員参加しておりますので、ピーター・グリーンやダニー・カーワンのファンの方も一度は通らなければならない道かと存じ上げます(苦笑)。それにしてもこの暗いネガティブな表情のジャケット、なんとなくジェレミー・スペンサーの将来を予言していたかのようで背筋がゾッとしてきました。かなりキテます・・・。


◎JEREMY SPENCER 『JEREMY SPENCER』(VIVA003)

01. Linda
02. The Shape I'M In
03. Mean Blues
04. String-A-Long
05. Here Come Charlie (With His Dancing Shoes On)
06. Teenage Love Affair
07. Jenny Lee
08. Don't Go, Please Stay
09. You Made A Hit
10. Take A Look Around Mrs.Brown (Sic)
11. Surfin' Girl
12. If I Could Swim The Mountain

※Produced by Jeremy Spencer


Peter Green & the Splinter Group 「In Germany 1998」

2005年05月13日 | PETER GREEN
 
大阪出張から帰って来たばかりですが、帰京したその足で西新宿へ直行して購入して来たのが、このピーター・グリーン&スプリンター・グループの新作ブートです(笑)。これまでにもリハーサル時の流出音源やオーディエンス録音のライブ音源などは幾つかリリースされておりましたが、これだけ完璧な極上ステレオ・サウンドボード音源はたぶん初めてのブート化だと思います。トレーダー間ではかなり有名な音源らしいのですが、僕は初めて聴く音源でした。

1998年6月28日、ドイツでのライブ録音で、ドラマーには故コージー・パウエルの後任であるラリー・トルフリー、ベースは二―ル・マーレーというレアな時期の音源であります。で、帰宅早々聴いてみましたが、いやあ想像していた以上にコレ、音がいいですよ!!元になった音源もたぶんかなりロージェネレーションのもので最高な状態のマスターテープが使われているんだと思います。心配していたピーター・グリーンの演奏内容もかなりイイ方ですしね(苦笑)。この時はピーター・グリーンの体調もかなり良かったのではないかな、とヘロヘロのヴォーカルを一聴しただけでそう感じました(笑)。往年のフリートウッド・マック時代の曲もセルフカヴァーで演奏しておりますので、60年代後半~70年代前半のホワイトブルース・ファンにも是非聴いてもらいたいですね。これはオススメです!!西新宿のBTRで税込価格2500円(※会員割引)でした。1CDR。


◎Peter Green & the Splinter Group 『In Germany 1998』 (JAMREC MUSIC, JRM-043)

01. Intro
02. Black Magic Woman
03. Mama Keep Your Big Mouth Shut
04. Rattlesnake Shake
05. The Supernatural
06. Shake Your Hips
07. Travelin' Riverside Blues
08. The Steady Rollin' Man
09. Blues Jam ~ Band Intro
10. Albatross
11. Green Manalishi
12. Going Down
13. Look Yonder Wall

Peter Green - vo, hca, gtr, slide gtr
Nigel Watson - gtr, vo, mandolin
Roger Cotton - keys, rhythm gtr
Neil Murray - bass
Larry Tolfree - dms, congas, perc

※Live in Gesendef Auf, Germany, 28th June 1998


★JOHN MAYALL & THE BLUESBREAKERS 「A HARD ROAD」

2005年04月30日 | PETER GREEN
 
ピーター・グリーンといえば、急に思い出したのが2003年10月に突如として発売されたジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ名義のアルバムがこの 『A HARD ROAD-EXPANDED EDITION』 であります。現在とは輸入盤価格がだいぶ違うかもしれませんが、僕が2003年10月の発売直後に購入した時は、HMV通販で税込2928円でした。ご参考まで(笑)。

ピーター・グリーンがフリートウッド・マックを結成するきっかけにもなったジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ時代の音源をCD2枚組に凝縮した特別編集盤で、全曲リマスター化されております。エリック・クラプトンの後釜として大きな期待を背負って加入したピーター・グリーンの超人的なギター演奏を全編に渡って聴くことができ、ブルースブレイカーズ時代に残した全ての音源(たぶん)が収録されている点が最大の特徴でしょうか。実はほとんどの曲がすでにCD化されておりますが、未CD化だったシングル曲等も今回初めてCD化されましたので、GREENYマニアならば必携のアイテムだと思います。

こうやって聴き直してみると、近年シーンに復活した現在のPETER GREENも、もちろん素晴らしいことには変わりないのですが、しかしながら、この当時のPETER GREENの弾きまくる神憑かり的なブルースギターを聴いてしまうとやはり現在とのギャップを感じずにはいられませんね‥‥。

夢よもう一度!と思われた方は本盤を聴いて、在りし日の演奏を思い出して涙して下さい。ホワイトブルース・ファンならば必聴必携の名盤、絶対のオススメです!!


◎2CD/JOHN MAYALL & THE BLUESBREAKERS 『A HARD ROAD-EXPANDED EDITION』 (DERAM)

DISC ONE:
01. A HARD ROAD
02. IT'S OVER
03. YOU DON'T LOVE ME
04. THE STUMBLE
05. ANOTHER KINDA LOVE
06. HIT THE HIGHWAY
07. LEAPING CHRISTINE
08. DUST MY BLUES
09. THERE'S ALWAYS WORK
10. THE SAME WAY
11. THE SUPER-NATURAL
12. TOP OF THE HILL
13. SOMEDAY AFTER A WHILE (YOU'LL BE SORRY)
14. LIVING ALONE

Bonus Tracks:
15. EVIL WOMAN BLUES
16. ALL OF MY LIFE
17. RIDIN'ON THE L&N
18. LITTLE BY LITTLE
19. EAGLE EYE
Track16-19 From EP JOHN MAYALL'S BLUESBREAKERS WITH PAUL BUTTERFIELD

DISC TWO:
01. LOOKING BACK
02. SO MANY ROADS
03. SITTING IN THE RAIN
04. OUT OF THE REACH
05. MAMA,TALK TO YOUR DAUGHTER
06. ALABAMA BLUES
07. CURLY
08. RUBBER DUCK
09. GREENY
10. MISSING YOU
11. PLEASE DON'T TELL
12. YOUR FUNERAL & MY TRIAL
13. DOUBLE TROUBLE
14. IT HURTS ME TOO
15. JENNY
16. PICTURE ON THE WALL
17. FIRST TIME ALONE


★Martin Clemins著 「PETER GREEN - THE BIOGRAPHY」

2005年04月05日 | PETER GREEN
 
今から10年ほど前に、西新宿の今はなき 『アイコアイコ(※現在のBFの場所にあった店)』 で購入した洋書 『PETER GREEN - THE BIOGRAPHY』 がコレです。当時、フリートウッド・マック出身のギタリスト、名手ピーター・グリーンに心酔していた時期があり、彼に関するものをことごとく集めていた時代がありました。そんな中で偶然、見つけたのがこのバイオグラフィ本でありました。洋書ですので、当然、本文はすべて英語です。しかも、写真などほとんど皆無で文字のみビッシリと書き込まれた重厚本でしたので、日本語訳の本が欲しかったのでありますが、エリック・クラプトンやニール・ヤングと違って、このアーティストの翻訳本を出しても売れないと出版社に判断されたんでしょうか、10年近く経った今でも発売されるに至っておりません(笑)。

肝心の内容ですがバイオグラフィと銘打ってあるだけあって相当に詳しく書かれており、90年代のピーター・グリーン復活劇以降の話は書かれておりませんが、ブルースブレイカーズに入る以前の話から初期フリートウッド・マックのホワイトブルース全盛期を中心に、脱退後のソロ活動時代まで含めて、これ以上にピーター・グリーンの内側に迫った内容の書籍はたぶん皆無だと思います。現在では絶版扱いのため、かなり入手困難だと思われますが、もしピーター・グリーンの情報を得たいと考えたのであれば、本書を探す以外、道はないと思います。それだけピーター・グリーンに関する書物というのは少ないですからね、残念ながら(苦笑)。

このほか、参考文献という位置付けであれば、元同僚のミック・フリートウッドがこれまた数年前に書いたフリートウッド・マックの内幕を語った暴露本 『THE PENGUIN』 という少し大きめのハードカヴァーの洋書も挙げられますが、こちらも同様に絶版扱いのため、現在ではかなり入手困難だと思います。尚、こちらにはフリートウッド・マックの未発表音源を収録したボーナス・ディスクが特典として書籍の巻末に綴じ込まれておりましたので、かなり食指が動く内容となっております。古本等で探してみる価値は十分にありますが、音楽関係の洋書というのは探すのがかなり難しいと思いますので、あまり参考にはならないかもしれませんが、万が一、という可能性もないことはないと思われますので、手にする機会が出来ましたら値段はともかくとして、悩まずに速攻で購入して下さい(笑)。

洋書 『PETER GREEN - THE BIOGRAPHY』 で、当時の新刊価格は$12.95でしたが、日本円ではたしか3000円ぐらいで販売されていたと思います。今も昔も専門分野の洋書というのは、相変わらず高価ですよね。ペーパーバックタイプの装丁で、全232頁!!とにかく読み応えは満点ですね(笑)ご参考まで。


★PETER GREEN 「THE END OF THE GAME」

2005年03月20日 | PETER GREEN
 
で、せっかくなんでピーターグリーンの1stソロアルバム 『THE END OF THE GAME』 の方も載せておきます(笑)。1970年10月発表の全曲インストゥルメンタル作品で、インストというよりジャムセッションの即興演奏をそのまま真空パックにして詰め込んでしまったかのような、なんとも表現のしにくいダークな作品に仕上がっております。メジャーの「メ」の字も感じられない程、ピーターは自分の好きなように作ってしまったみたいです、このアルバムを(笑)。現在では国内盤CDは廃盤のため入手困難かもしれませんが、どうやら輸入盤仕様のものは出回っている様子ですので、未聴の方は是非この機会に聴いてみて下さい。かなりキテますから、いろんな意味で(苦笑)!!


◎PETER GREEN 『THE END OF THE GAME』 (Reprise,WPCP-4612)

01. BOTTOMS UP
02. TIMELESS TIME
03. DESCENDING SCALE
04. BURNT FOOT
05. HIDDEN DEPTH
06. THE END OF THE GAME

ZOOT MONEY:Grand Piano
GODFREY MACLEAN:Percussion
NICK BUCK:Electric Piano and Organ
ALEX DMOCHOWSKI:Bass
PETER GREEN:Electric Guitar

Produced by PETER GREEN


★PETER BARDENS 「THE ANSWER」

2005年03月20日 | PETER GREEN
 
昨日、西新宿へ行った帰りについでにお茶の水のディスクユニオンにも寄って来ました。ちょうど3月期の決算セール開催中だったため、狭い店内がいつも以上に混んでいたので、早々と退散したかったのですが、まあ、せっかく途中下車したんだからと思い直し、店内を一周りしてそこで見つけたのがコレであります。一見するとただのインディーズ洋楽盤のようにしか見えませんが、実はこのアルバム、元フリートウッド・マックのピーター・グリーンがギターで全面的に参加している1970年発表のレア盤なのでありましたー。僕も今回初めて現物を見ました(笑)。PETER BARDENSというのは、ピーター・グリーンのマニアであればご存じだと思いますが、彼がジョン・メイオールズ・ブルースブレイカーズに加入する前に活動していた「THE PETER B'S」というバンドで一緒に活動していた同僚でありまして、僕も彼の名前だけは随分と昔から知っておりましたが、彼の写真を見たのは今回のジャケット写真が初めてであります。それだけ神秘的な存在だったといいますか、かなりマイナーな人物(笑)であったことは間違いありません。

そこでさっそく購入し、自宅に帰って再生してみますと、おおーっ!こりゃあスゴイ!!このアルバム、たったの全6曲収録なのでありますが、最初から最後までほぼ全編に渡ってピーター・グリーンの取り憑かれたような激しいギターソロを堪能することが出来ます。うーむ、彼のゲスト参加作品でここまで激しく弾きまくっているというのは初めて聴きました。彼の性格を知らなければメロディもへったくれもない手癖で弾きまくっているギターソロにしか聴こえないかもしれませんが、ちょうどこのアルバムと相前後する形で発表したピーター・グリーンの1stソロアルバム『THE END OF THE GAME』と同じような印象を抱かせるギターソロ満載の作品だと想像して下さい。とくに3曲目の「I Can't Remember」では10分以上に渡る長い演奏となっておりますが、ピーター・グリーンにしか弾くことのできなかった当時のホワイトブルースの真髄を味わうことが出来るといっても過言ではないでしょう。とにかく弾きまくっております!もう最高です!!デジパック仕様でユニオン税込価格2190円でした。店頭で見つけたら即買いして下さい(笑)。


◎PETER BARDENS 『THE ANSWER』 (breathless, 52010)

01. The Answer
02. Don't Goof With A Spook
03. I Can't Remember
04. I Don't Want To Go Home
05. Let's Get It On
06. Homeage To The God Of Light

PETER BARDENS:Organ,Piano,Vocals
PETER GREEN: Guitar
BRUCE THOMAS:Bass
REG ISADORE:Drums
ROCKY: Congas
ALAN MARSHALL:Vocals and Percussion
DAVID WOOLEY:Vocals and Antiques
LINDA LEWIS:Vocals
STEVE ELLIS:Vocals

Recorded at Sound Techniques,London 1969
Produced by PETER BARDENS


★DVD/ PETER GREEN SPLINTER GROUP IN CONCERT

2005年02月20日 | PETER GREEN
 
元フリートウッド・マックの伝説のギタリスト、ピーター・グリーンの最新ライヴ映像がなんと公式発売されました(※2003年10月29日発売)。しかも日本盤字幕スーパー付きで!!これには僕も驚きました(笑)。いつの間にか世界中で、ピーター・グリーン復活ブームでも巻き起こったのでしょうか?僕には嬉しい誤算ではありましたが(笑)、マイナーなまま知る人ぞ知る隠れた存在でずっと居てもらいたかった伝説的ギタリストでありましたので、ちょっと複雑な心境ではありますが、まあコレはさすがに喜んだ方がいいんでしょうね(笑)。

さて、今回発売されたライヴDVDですが、正式なタイトルは 『AN EVENING PETER GREEN SPLINTER GROUP IN CONCERT』 と表記されております。タイトルどおり「ある晩」の演奏を収録したライヴ映像でありますが、これがまたなんともいえない良い味を出している作品に仕上がっております。最新アルバム 『リーチング・ザ・コールド100』 の発売に合わせて、一昨年の2003年2月4日にブラッドフォードから始めた全英ツアーの時のステージをカメラに収めたもので、撮り立てホヤホヤの映像です!!

知らない人が観たら、太ったヒゲ面の親父(老人)たちが懐かしのブルースをノスタルジックに演奏しているだけにしか見えないかもしれませんが(笑)、実際、画面映像を観ているだけではそう思われたとしても不思議ではありませんね。しかし、彼らの弾き出す一音一音にはブリティッシュ・ロックの歴史やそれぞれが歩んで来た個人史が投影されており、なんとも云えない味わいを醸し出しているのも事実です。ただ歳をとっただけの親父たちではない、風格といいますか、凄みまで時として垣間見ることができる映像です!!

ただ、緑神ピーター・グリーンの大ファンだった僕の個人的な感想としては、フリートウッド・マックの名曲を演奏しているシーンが映るんですけれどもそのサビの演奏の部分やヴォーカルのほとんどを、ピーター・グリーン本人ではなく、実は相方のナイジェル・ワトソンがフォローしていたという事実が発覚して、なんとも複雑な心境に陥っております。う~む、ちょっとこれはなあ‥‥。

2002年5月に、日比谷野音で行なわれた 『ジャパン・ブルース・カーニヴァル2002』 で観た時よりも、ピーターはだいぶ元気になった様子で、少しはやる気も感じられただけに、演奏中ただ単にステージ上で呆然と立ちすくんでいる姿を何度もみると非常に寂しい気分になりましたよね‥‥。

まだまだ完全復調とは云い難いんでしょうが、このような姿を観ているとやっぱり廃人同然でこれ以上よくなることはないんだろうな、と思えてなりませんでした。まあ、逆に考えればよくここまで復活出来たな、というのが正しい見解なんでしょうが、ファンとしてはどうしても複雑な心境で観てしまいますよね、残念ですが‥‥。たいへん貴重な最新ライヴ映像を収めたDVD作品ではありますが、ある意味、ピータ・グリーン復活の勇姿とその限界が感じられた残酷な映像でもありましたね。もはやこの世に緑神は存在しないのかもしれません、非常に酷な云い方ですけど‥‥。

で、今回の結論。僕は愛情をもってこう断言したいと思います。
「さらば!ピーター・グリーンよ、永遠に!!」
 
 
◎DVD 『AN EVENING WITH PETER GREEN SPLINTER GROUP IN CONCERT』 (VABG-1119)

[The Acoustic Set]
01. Hitch Hiking Woman
02. Sweet Home Chicago
03. Dead Shrimp Blues
04. Can You Tell Me Why (A.K.A.Legal Free Blues)
05. Little Queen Of Spades
06. Hell Hound On My Trail
07. Albatross

[The Electric Set]
08. I Believe My Time Ain't Long
09. Running After You
10. Little Red Rooster
11. Ain't Nothing Gonna Change It
12. Shadow On My Door
13. Must Be A Fool
14. The Stumble
15. Cool Down
16. Man Of The World
17. Dangerous Man
18. Need Your Love So Bad
19. Real World
20. The Green Manalishi(With The Two Prong Crown)
21. Black Magic Woman
22. Look On Yonder Wall

[Bonus Features]
23. Peter Green & Nigel Watson in Conversation
24. Peter Green Splinter Group Germany 2003
25. Full Video Of「Real World」
 
*PETER GREEN SPLINTER GROUP are:
PETER GREEN(Vo,G,Har)、NIGEL WATSON(G,Vo)、ROGER COTTON(Key,G)、
PETER STROUD(B)、LARRY TOLFREE(Ds)


★Peter Green's Fleetwood Mac live at BBC

2005年02月20日 | PETER GREEN
 
1995年に2枚組CDとして発掘されたもので、初期フリートウッド・マックの1967年~1970年の間に出演したBBCライブ音源を集めたコンピレーション盤です。当然、僕も輸入盤が日本に入って来た直後に即購入しましたが、今回紹介するのはそのDVD-AUDIO版であります。西新宿のBFでもたしか店頭に並んでいたと思いますが、値段がメチャクチャ高かったので、帰宅後にアマゾンで検索してみたら、なんと2枚組輸入盤よりも安い税込価格1969円(!)で購入することが出来ました!!これだからネット通販はやめられません(笑)。

2枚組CDと比較して、24BIT/96kHz DVD-AUDIOという超高音質で収録されているほか、ドルビー・デジタル5.1chサラウンドでも収録されているのでマルチサラウンド音源としても新たに楽しむことも出来ます。こりゃあ音がイイです。スタジオライブなので臨場感もバッチシ!!尚、テレビ画面には曲目ごとに、ピーター・グリーン在籍時のお宝写真が静止画像で再生されます。ホワイトブルースの名盤を聴きたいのであれば、決して避けて通ることのできない名スタジオライブ盤だと思います。ブルース時代の初期フリートウッド・マックをよく知らない人が聴いたら、たぶん黒人の演奏だと勘違いしてもしょうがないでしょうね。ピーター・グリーンはジョン・メイオールズ・ブルースブレイカーズでエリック・クラプトンの後釜ギタリストとして活躍しましたが、英国のホワイトブルース全盛期を代表する本格的なブルースギタリストという意味では、ある意味、クラプトン以上に名演を残した伝説のギタリストということも出来ます。たしか何かの文献で、当時のエリック・クラプトンが「ピーター・グリーンにだけはかなわないよ(苦笑)」という発言も残しておりました。たしかにピーター・グリーンが奏でるギターの音色を聴いたら、さすがのクラプトンも「こりゃあ参った!」と両手を上げたとしても不思議ではないですから。とにかく音が黒い!!脇を固めるミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーのリズムセクションも最高ですし、ピーターとは個性が違いますが、互角に張り合って演奏しているジェレミー・スペンサーと若き日のダニー・カーワンの両ギタリストの活躍も目が離せません。とにかく名盤です、必聴必携!!


◎DVD-AUDIO/ Peter Green's Fleetwood Mac 『live at BBC』 (SILVERLINE)

01. Rattlesnake Shake
02. Sandy Mary
03. Believe My Time Ain't Long
04. Although the Sun Is Shining
05. Only You
06. You Never Know What Your Missing
07. Oh Well
08. Can't Believe You Wanna Leave
09. Jenny Lee
10. Heavenly
11. When Will I Be Loved?
12. When I See My Baby
13. Buddy's Song
14. Honey Hush
15. Preachin'
16. Jumping at Shadows
17. Preachin' Blues
18. Need Your Love So Bad

19. Long Grey Mare
20. Sweet Home Chicago
21. Baby Please Set a Date
22. Blues With a Feeling
23. Stop Messin' Round
24. Tallahassee Lassie
25. Hang on to a Dream
26. Linda
27. Mean Mistreatin' Mama
28. World Keep on Turning
29. I Can't Hold Out
30. Early Morning Come
31. Albatross
32. Looking for Somebody
33. Fool No More
34. Got to Move
35. Like Crying Like Dying
36. Man of the World

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