廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★ALLMAN BROTHERS BAND 「Idlewild South」 24KT GOLD

2007年09月22日 | ALLMAN BROTHERS BAND
 
先日、我が家に届いていたオールマン・ブラザーズ・バンドのセカンドアルバム 『Idlewild South』 です。今回再発された本盤は、高音質・高品質で知られる信頼のブランド<Mobile Fidelity - モービル・フィデリティ>からの最新リリースで、紙ジャケ仕様の24KT ゴールドCD。限定プレス盤でジャケ裏には金文字でナンバリングが刻み込まれておりました。追加収録曲一切なしのオリジナル盤に忠実なリイシューです。HMV通販で税込価格3379円とチョイお高めな価格設定でしたが、貯まっていたポイント使用で無料ゲット!!これはイイ品物と交換してもらえました(笑)。

Mobile Fidelity社の手掛ける作品は、独自のマスタリング技術を駆使したワン・ランク上の逸品で、僕の大好きなレーベルのひとつです。今回のセカンド・アルバムに関しても、従来のリマスター既発盤CDよりも音の粒立ちがきめ細かく再現されているように感じました。オールマンズの作品の中でも一番地味な感じがするネガティブ・ジャケット(笑)で、作品の順番から考えても常にフィルモア・ライブ盤の影に隠れてしまっていたアルバムでしたが、こうして改めて聴き直してみるとなかなかどうして。収録曲はいずれもオールマンズを代表する名曲ばかりですし、スタジオ録音盤として聴いてみたら天下一品であります。

オールマンズというと、どうしてもライブ音源の方に目が行ってしまいがちですが、もともとテクニシャン揃いのバンドですので、スタジオでの演奏も一糸乱れぬ完璧な演奏です。そこが面白くないと云われれば、それはそうなのかもしれませんが、完成度の高い演奏を鑑賞する目的から考えれば、本盤は外すことのできませんね。

オールマンズがフィルモア盤で世界に飛び立つ直前の瞬間を記録したスタジオ録音の名盤であると太鼓判を押しておきましょう。聴けば聴くほど渋いところをきっちりと押えた、本当にイイ作品です。次は以前、発売の噂まで流れた当時の未発表スタジオ音源やボツになったデモ曲などを追加収録した2枚組CDのデラックス・エディション盤の発売でしょうかね。また、買わされるのかよ、といった思いもありますが、発売されたらまた買ってしまうんだろうなー(苦笑)。やっぱり病気ですね。


◎THE ALLMAN BROTHERS BAND 『Idlewild South』 24KT GOLD CD (MOBILE FIDELITY SOUND LAB, UDCD-769)

01. REVIVAL
02. DON'T KEEP ME WONDERIN'
03. MIDNIGHT RIDER
04. IN MEMORY OF ELIZABETH REED
05. HOOCHIE COOCHIE MAN
06. PLEASE CALL HOME
07. LEAVE MY BLUES AT HOME

※MOBILE FIDELITY SOUND LAB


★ALLMAN BROTHERS BAND 「EAT A PEACH AGAIN」 2000GFRR

2007年06月20日 | ALLMAN BROTHERS BAND
 
先週、久し振りに西新宿界隈に顔を出してきました。6月9日の「ロックの日」に営業再開したBF店は、以前と変わらぬ姿でこれまで通り営業していましたね。とくに欲しいものがなかったので、今回は何も買わずに帰ってきてしまいましたが(苦笑)。そのうちお目当てのブツが近々入荷すると思いますので、その日まで営業再開後の初購入は我慢ガマンです(苦笑)。

この日は別の店舗が臨時セール期間中でしたので、普段はあまり目もくれない棚を物色してみきました。その中に、なにやら面白そうなアイテムを発見っ!!

2004年に演奏されたオールマン・ブラザーズ・バンドのライブ音源なのですが、何とコレ、不朽の名盤 『EAT A PEACH』 を全曲、オリジナル収録された曲順通りに、米国のXMラジオ局のスタジオで再現演奏し、放送された時の音源だと書かれておりました!!おお、なんとそんな興味深いことにチャレンジしていたんですなあ~、今まで全然気がつかないでおりました(苦笑)これは不覚でした。

本作ではメンバー同士のチャットを含め、最高の音質で番組を丸ごと完全収録されております。名手ウォーレン・へインズ、そして若き天才デレク・トラックスを擁する現オールマン・ブラザーズ・バンドが、どのように名作 『EAT A PEACH』 を再現したのか?興味が尽きることはありません。即買い決定です!!

で、自宅に帰ってさっそく再生してみましたが、いやーたしかにコレは音質最高でした!!放送されたラジオ番組をそのまま鮮度が落ちないように瞬間冷凍したような感じですね。リリースされた当時と演奏しているメンバーが違うと云えどもセルフカヴァーする形で過去の名盤を再現する、という面白い企画。音質も最高でしたが、収録されていた演奏内容も完璧でこれ以上ない出来だったと思います。あの長尺演奏の「MOUNTAIN JAM」までしっかりと再現されていましたから、これはもう驚きです!!

しかし、こうして久し振りに 『EAT A PEACH』 の楽曲を聴き直してみましたが、改めて名曲揃いのアルバムだったんだなって再認識しましたね。当時は故デュアン・オールマンの死後、なんとなくどさぐさに紛れて発表されたような感じになってしまっていた作品でしたが、各曲そのもののクオリティは相当に高く、オールマンズを代表する名盤だと断言しても構わないですね。つくづく故デュアン・オールマンの存在感の大きさを改めて痛感した反面、これを見事に再現しきったデレク・オールマンの技量たるや、やっぱり常人ではない、ということも実感しました。オールマンズ結成以来、最高のギタリストが加入したと賛辞しても、あながち嘘ではないでしょう。

今年の秋に早くも来日公演が決まりましたが、デレク・ファンであれば、絶対に聴いてみたい音源でしょうね。これはオススメですよー!!


◎ALLMAN BROTHERS BAND 『EAT A PEACH AGAIN』 (2000GFRR 359)

01. XM Intro
02. Ain't Wastin' Time No More
03. Les Brers Chat w/Butch and Gregg
04. Les Brers In A Minor
05. Melissa Chat w/Gregg and Butch
06. Melissa
07. Mountain Jam Chat with Butch
08. Mountain Jam
09. XM Plug
10. Naming the Album Chat with Butch and Gregg
11. One Way Out
12. Trouble No More
13. Stand Back
14. Blue Sky chat with Gregg
15. Blue Sky
16. Duane and EAT A PEACH Chat with Gregg and Butch
17. Little Martha
18. XM Outro

※LIVE AT XM PERFORMANCE THEATER, WASHINGTON, DC. SEPTEMBER 28, 2004

SOUNDBOARD RECORDING




★「Eat A Peach & Watermelon」 Beach Towel Set

2007年06月10日 | ALLMAN BROTHERS BAND
 
オールマン・ブラザーズの公式サイト 『Hittin' the Notes』 を覗いていたら、こんな物まで販売されていました(苦笑)。名盤 『イート・ア・ピーチ』 のジャケット・デザインを流用したビーチタオル2種ですね。現在はセール期間中のようで、ビーチタオル単品だと各25USドル、2枚セットだと45ドルだそうです。善は急げ!!

オールマンズ・マニアには垂涎のコレクターズ・アイテムになるんでしょうか、ねえ? プールサイドでこのビーチタオルを使えば、注目されること間違いなしです(苦笑)


★ALLMAN BROTHERS BAND 「Boston Common 8/17/71」

2007年03月25日 | ALLMAN BROTHERS BAND
 
ALLMAN BROTHERS BANDの公式サイト “Hittin' the Note” をチェックしておりましたら、例の未発表ライブ音源アーカイヴ・シリーズから第5弾となる新作ライブ盤が発売された(!)、というニュースが掲載されておりました。しかも、今回の収録音源は 「1971年8月17日、Boston Common公演」 というデュアン・オールマン存命時(!)のライブ音源だといいますから、コレは興奮しない訳にはいかないでしょーう!!!うおぉーー!!

気になる収録内容ですが、サイト上に公開されていた情報によると “演奏開始前のチューニング風景” +全7曲、という構成だそうです。CD1枚なので当日演奏された完全収録盤なのかどうかは現時点ではまだ不明なのですが、この日は26分間以上の長尺演奏であった「You Don't Love Me」が収録されているなど、聴きどころ満載の貴重音源であることだけは確かなようです!!さっそく海外オーダーしちゃいましたが、ううーむ、早く聴いてみたいですねー。いやーCDの到着が楽しみです!!価格はUS15ドル+送料・手数料でした。


◎ALLMAN BROTHERS BAND #5 『Boston Common 8/17/71』 (ABB Archival CDs, CD288)

01. Tuning ( 2:01)
02. Statesboro Blues ( 4:43)
03. Trouble No More ( 4:53)
04. Don't Keep Me Wondering ( 4:14)
05. You Don't Love Me (26:08)
06. Hoochie Coochie Man ( 5:36)
07. In Memory of Elizabeth Reed (13:02)
08. Whipping Post (18:48)



※特集:過去に発売されたALLMAN BROTHERS BAND 未発表ライブ音源アーカイヴ・シリーズ一覧

◎Allman Brothers Band #1 『American University 12/13/70』 (ABB Archival CDs, CD074)



01. Statesboro Blues ( 4:34)
02. Trouble No More ( 3:49)
03. Don't Keep Me Wonderin' ( 3:46)
04. Leave My Blues at Home (6:45)
05. Stormy Monday ( 5:03)
06. You Don't Love Me (15:48)
07. Whipping Post (20:40)



◎Allman Brothers Band #2 『SUNY at Stonybrook, NY 9/19/71』 (ABB Archival CDs, CD095)



DISC ONE:
01. Statesboro Blues ( 4:16)
02. Trouble No More ( 4:00)
03. Don't Keep Me Wonderin' ( 3:47)
04. Done Somebody Wrong ( 3:54)
05. One Way Out ( 5:08)
06. Blue Sky (11:26)
07. Stormy Monday ( 8:53)
08. You Don't Love Me (25:47)

DISC TWO:
01. Dreams (19:37)
02. In Memory Of Elizabeth Reed (19:43)



◎Allman Brothers Band #3 『Macon City Auditorium 2/11/72』 (ABB Archival CDs, CD130)



DISC ONE:
01. Statesboro Blues ( 4:09)
02. Done Somebody Wrong ( 3:34)
03. Ain't Wastin' Time No More ( 4:15)
04. One Way Out ( 6:49)
05. Midnight Rider ( 2:55)
06. You Don't Love Me (21:37)
07. Stormy Monday ( 7:58)
08. Hoochie Coochie Man ( 4:40)
09. Hot 'Lanta ( 5:07)

DISC TWO:
01. Les Brers in A Minor (11:14)
02. Trouble No More ( 3:53)
03. Whipping Post (15:45)



◎Allman Brothers Band #4 『Nassau Coliseum Uniondale, NY 5/1/73』 (ABB Archival CDs, CD250)



DISC ONE:
01. Wasted Words ( 4:58)
02. Done Somebody Wrong ( 3:52)
03. Statesboro Blues ( 4:15)
04. One Way Out ( 7:42)
05. Stormy Monday ( 8:46)
06. Intros: Lamar & Chuck
07. Midnight Rider ( 3:13)
08. Jessica (10:25)
09. Come and Go Blues ( 4:58)
10. Ramblin' Man ( 7:55)
11. In Memory of Elizabeth Reed (15:06)

DISC TWO:
01. Trouble No More ( 4:02)
02. You Don't Love Me ( 6:19)
03. Les Brers in A Minor (19:12)
04. Whipping Post (18:40)
05. Mountain Jam (31:05)





★ALLMAN BROTHERS BAND 「SUNY at STONYBROOK 9/19/71」

2005年06月13日 | ALLMAN BROTHERS BAND
 
今回ご紹介するのは、オールマン・ブラザース・バンド自身のレーベル「The Allman Brothers Band Recording Company (ABBRC)」でのみ通信販売されているインディーズ・オフィシャル・ライヴ盤である2003年発表のライブ盤 『SUNY at STONYBROOK 9/19/71』 2枚組CDです。現在、巷ではオールマンズの2003年のライブ完全版を真空パックした 『INSTANT LIVE』 シリーズが話題となっておりますが、こちらの未発表ライブ盤も発売当時はかなり話題になったアイテムのひとつであります。2002年に発売された第一弾 『AMERICAN UNIVERSITY 12/13/70』 に続く未発表ライヴ音源シリーズの本作は第二弾作品で、価格はUS$20.00(送料別$14.00)でした。

故デュアン・オールマン最後期のライヴでは、9月16日のウェアハウスが有名でありますが、今回発表されたのはその3日後の音源で今回初登場。ブートレッグでもライヴ前半部分のみが出廻っているだけで、これだけ音質良好な完全版が2003年になって今頃オフィシャル発売されるとはその当時、大いに驚いたものです(笑)。

但し、オフィシャル発売されたライヴ盤とはいえ、サウンドボード流出物であるため、過去のオフィシャル作品群に比べて音質的にややクオリティが下がるのは否めないが3種類のマスターテープが巧みに編集されていて違和感なく通して聴くことができる。演奏内容も文句なく、オールマンズのライヴ作品でも上位に入る出来だと思う。

特筆すべきは、デュアン存命期でオフィシャル初登場の音源であるディスク1の6曲めに収録されている「Blue Sky」でコレは絶品ですね!!アルバム 『Eat A Peach』 に収録されたバージョンとほぼ同じアレンジであるが、デュアンとグレッグによる兄弟の掛け合い演奏は、涙なくして聴くことはできない。すべてのオールマンズ・ファン必聴のライヴ盤だと断言できます!!

オールマンズのブートレッグを購入するのであれば、まずはこちらを買った方が良いと思います。海外通販なのでクレジット購入など心配な部分があるのも事実だが、自分の連絡先などを英文で記入するだけで注文することが可能なので、まずはトライされてみることをオススメする。海外通販がどうしても嫌だという人は、西新宿やディスクユニオンなど、一部の店鋪でも限定入荷販売されている可能性があるので、そちらを探してみるという手も残っておりますが、値段的には少々割高になっているかもしれません。是非お試しあれ!!


◎ALLMAN BROTHERS BAND 『SUNY at STONYBROOK 9/19/71』

Disc.1:
01. Statesboro Blues
02. Trouble No More
03. Don't Keep Me Wonderin'
04. Done Somebody Wrong
05. One Way Out
06. Blue Sky
07. Stormy Monday
08. You Don't Love Me

Disc.2:
01. Dreams
02. In Memory Of Elizabeth Reed

※HITTIN' THE WEB with Allman Brothers Band


★DTS 「THE ALLMAN BROTHERS BAND AT FILLMORE EAST」

2005年04月23日 | ALLMAN BROTHERS BAND
以前、スズキさんのブログに 『THE ALLMAN BROTHERS BAND AT FILLMORE EAST』 のSACD盤の話題が出ておりましたが、僕は別の角度から是非聴いてみたいと思い、このアルバムの今度はDTS盤を購入してしまいました!スズキさんもこのアルバム、4回目の購入だと書かれていましたが、僕も同じようなもんで、5回目の購入と相成りました(苦笑)。

一番最初に購入したのは西ドイツ製の輸入盤CDで、この時はまだ2枚組で発売されておりました。その後、カラージャケになった一部音源差し替えのクロニクル盤(CD2枚組)を買って、その後、国内盤で発売されたリマスター紙ジャケ仕様のCD(この時は1CDになってました)、さらに先般のデラックス・エディション盤、そして今回のDTS仕様盤という購入順になっております、間違いなければ(笑)。まだ途中で何か忘れているような気がしないでもありませんが、以前買っていたことを忘れてダブリ買いしてしまうことなんて日常茶飯事ですから、あまり深くは考えないことにしたいと思います(苦笑)。

購入先はアマゾンで、価格は税込2473円。たしか店頭でよく見かけるSACD盤もこのぐらいの値段で販売されていたかと思いますので、まあ妥当な輸入盤価格かもしれません。もう少し安いと嬉しいんですけどね。

で、さっそく自宅のDTSサラウンドシステムで再生してみると、おおっ、まず音はイイですねえ。多少、贔屓目のコメントになってしまうのかもしれませんが、今まで聴いて来たフィルモアライブ盤の中でも最上位に位置する音質だと思います。CDに比べて記録されている情報量が多いのでそれも当たり前なのかもしれませんが、お仲間であるDVDオーディオ盤の中には、まったくCDと変わらない「なんじゃこりゃ盤」も多数存在しますので、情報の絶対量が多いからと云って、商品のすべてがクオリティUPしている訳ではないのでご注意を!

今回のオールマンズのDTSフィルモアライブですが、音質向上はもとより、やはり一番の目玉は楽器の分離によるマルチサラウンド効果が如何に発揮されているかの一点に絞られると思います。僕もそこに期待して聴いてみた訳でありますが、これがスゴイのなんのって。最初の方の静かな演奏のうちは「まあ、こんなもんか」と思って聴いておりましたが、演奏が白熱してくるに従って、まずツインドラムのサラウンド効果が一番顕著になって現れて参ります。これは迫力ありますね。また四方のスピーカーから楽器ごとに別々に聴こえて来る演奏はもう圧巻の一言で、フィルモアイーストの観客席で聴いているというより、彼らが演奏しているステージ上にあがって、バンドの中心部に座って聴いているようなド迫力の演奏を楽しむことが出来ます。いやはや、コレはスゴイです!!時おり遠くから聴こえて来る観客席からの歓声も、まるでステージ上から客席を観ているような錯覚を覚え、たいへん効果的な演出となっております。

昔のことわざで「百聞は一見に如かず」とよく云いますが、これも「百聞は一聴に如かず」ということが出来ると思います。なかなか口頭だけで説明するのは難かしいので、是非一度、オーディオ会社のショールームなどでマルチサラウンド効果を実際に体験してみて下さい。前出のベック、ボガート&アピスのDTS盤にも驚かされましたが、このフィルモアイーストのDTS盤もなかなかいいアイテムだと思います!!

◎DTS 『THE ALLMAN BROTHERS BAND AT FILLMORE EAST』 (DTS Entertainment)

01. STATEBORO BLUES
02. DONE SOMEBODY WRONG
03. STORMY MONDAY
04. HOT'LANTA
05. IN MEMORY OF ELIZABETH REED
06. YOU DON'T LOVE ME
07. WHIPPING POST

http://www.dtsEntertainment.com