ようやく年末年始の休みに突入しましたので、まだ行ったことのない近所の古本屋を探索してみることにしました。以前、西大島駅近くにあった『たなべ書店』という廃屋を改造した三階建ての大きな古本屋がありましたが、どうやら数カ月前に建物自体を取り壊して店を閉めてしまったようでした(残念・・・)。そこで本日は自転車で15分ぐらいかかってしまうのですが、南砂町にある『たなべ書店』の本店へ出掛けてみることにしました。
ネットで検索して店のだいたいの場所は知っておりましたが、たぶん行くこともないであろうと思って早数年が経過。先日、仕事で営業車に乗っておりましたところ、自宅近辺を通ることがありまして、その時に『たなべ書店』本店を通り沿いに見かけたので、「そうだ今度の年末休みに一度行ってみよう!」と思っていたのでありました。
で、さっそく出掛けて来ましたが、ふむふむ予想していた通りの店構えで、店内の雰囲気は閉店してしまった西大島店にそっくりでありました(笑)。圧倒的な古本の量で、地元ではきっとかなり有名な古本屋さんなんでしょうね。商品には一点一点丁寧にビニールカヴァーが掛けられており、古本に対する愛情も感じられました(苦笑)。元々は映画関係の書籍やチラシ・パンフレット類に強いお店だと聞いておりましたが、店内の至るところに珍しい映画のチラシやパンフレットが展示されているのが一番の特徴でしょうか。僕は映画よりも違うジャンルの書籍類に注目しておりましたが、ミステリーや音楽関係の品揃えにはやっぱり弱かったですね。ま、しょーがないか(笑)。
で、店内をひと回りして、とりあえず何か購入して帰ろうと思っておりましたので、入り口近くに陳列してある「出版社・編集・印刷関係コーナー」の中から、内藤陳氏の名シリーズ『読まずに死ねるか!』の第5弾単行本を購入しました。1994年11月30日初版発行で定価1500円、古本価格は750円でした。状態はかなり綺麗でほとんど新品同様でしたので、この値段でも納得しての購入です。自宅に戻ってから古書相場価格を調べてみましたところ、やはり絶版入手困難の部類に入っている単行本でしたので、定価の半値で買えたのは正解でしたね(笑)。僕の直感は正しかった訳です。
この『読ま死ね!』シリーズ、以前は集英社文庫からも発売されていたと思いますが、たしかこの第5弾だけは文庫化されていなかったような気がするんですよね。新刊発売当時もこの『第5狂奏曲』だけは買わなかった記憶がありますので、12年以上経過してようやく自分の手元に入ってきたような感じがします。なんだか古い友人に急に出会ったような感慨を覚えましたね(笑)。そういえば、著者の内藤陳さんって今も元気にされているのでしょうか?新宿ゴールデン街の『深夜+1』というバーにも一度は飲みに行ってみたいと憧れていたもんです(笑)。
さて、今回で年内最後のブログ更新となりました。本当にあっという間の一年でしたが、毎日当ブログを見に来ていただき、そしてコメントやトラックバックを残してくれた皆さん、本当にどうもありがとうございました!!来年も引き続き、この『廃盤日記(増補改訂版)』を宜しくお願い致しますね。
それでは皆さん、良いお年をー!!