いやー言葉がありません。とにかく「感動」の一言です。あのエリック・クラプトンとジェフ・ベックが同じステージ上に立ち、しかも一緒に演奏しているのですから、もうその姿を観ることができた時点で高額チケット代金の元分はとれたと云っても過言ではないでしょう(苦笑)!!言葉では説明しづらいのですが、とにかく「この競演ステージを観ることができてよかった!日本に生まれてよかった!!」と思いましたね。もうその気持ちだけで、この晩は正直いっぱいいっぱいでした(苦笑)。
午後4時開場、午後5時開演でこの日もまだ外が明るいうちからスタート。武道館と違い、都心から離れている会場での開催でしたので土曜日のこの時間帯での開催というのは実にありがたかったですね。
余裕をもって会場入りしましたが、今回初参戦の会場「さいたまスーパーアリーナ」は想像していた以上に大きい(!)という印象をもちました。私はAゲートからの入場でしたが、指定座席に到着するまでに10分近くかかったのではないでしょうか(苦笑)。今回はS席1万7000円でチケットを購入しましたが、私が入手できたのはアリーナ席ではなく、初めて耳にする「ラムダ席」というシートでした。「え、何なんだ、このラムダ席というのは?とにかく行ってみればわかるか(苦笑)」と、座席位置不明のまま会場に乗り込みましたが、実際に座席に着いてみるとステージからすごく近い席であることがわかりました。いや、これはなかなかイイ座席位置ですよ!!ラムダ席には段差も付いていたので、前列の人の頭も気にしないで観ることができましたし(爆)
開演時間ほどなくして、まずはジェフ・ベックの単独ステージが始まりました。約1時間という通常時と比べて濃縮ステージではありましたが、いいとこどりの選曲で、噂には聞いていた「タル・ウィルケンフェルド嬢とジェフ師匠の二人羽織弾き(!)」も実際に観ることができましたので、これはとても得をしましたね。それにしても、目の前で観る生のタル嬢は、いやもう実にカワイイ!という印象でした。皆さんが絶賛するのもよーくわかりましたね(苦笑)。もちろん、彼女のベース・プレイにも痺れましたが。短い単独ステージではありましたが、拍手に応えてアンコール曲「Peter Gunn Theme」まで、きちっと演奏してくれたのには感心しました。
第1部ジェフ・ベックのステージが終了すると、休憩時間を挟んで第2部エリック・クラプトンの開始です。ステージ上では慌しく機材のセッティングが行われました。ほどなくして始まったエリック・クラプトンの単独ステージはアコギ弾き語り「Driftin」からのスタートでした。こちらも約1時間の濃縮ステージですから、通常時と比べてセットリストをどのようにアレンジするのかが見ものでしたが、2曲目にはなんと久し振りに聴くアンプラグド版「レイラ」をもってきましたね。会場内のボルテージもここら辺りから急にスイッチが切り替わったような感じがします。
この日は第1部のジェフ・ベックのステージに感化されたのでしょうか、いつも以上にクラプトン師匠は気合の入った熱いギターソロを弾きまくっていたように感じました。いつになく顔も紅潮していたような気がしますし。また毎回ハイライトとなる「Little Queen Of Spades」の演奏でも、相方のドイルに負けず劣らず力の入った熟年ギターソロを披露してくれました。若い者にはまだまだ負けられん!という、クラプトンの気迫たっぷりのオーラも全身から放出されていました。とにかく火傷しそうなぐらい熱いステージでしたね!!EC単独ステージのラストを飾った「Crossroads」もいつになく少しテンポが速かったと思いますので、これもノリに乗っていた証拠なんでしょう。
さあ、ついに第3部夢の競演ステージになりました。基本的には第2部のクラプトンのバンド編成にそのままジェフ・ベックだけがゲスト参加して演奏に加わるといったものでした。できればタル・ウィルケンフェルド嬢にも参加してもらって、クラプトンとの駆け引きも観てみたかったんですけどねえ~、まあ、それは欲張り過ぎですかね。あ、でも、舞台袖で両巨匠のギターバトルを観戦していたタル嬢、やはり可愛かったですね~、私の座席からは彼女の様子がよく見えましたので(爆)。
クラプトンとジェフ・ベックの競演一曲目は、例のロニー・スコッツでも一緒に演奏した「You Need Love」から始まりました。ま、これはほぼ予想通りの選曲でしたが、それでもやはり目の前で生演奏、しかも二人並んでにこやかに演奏している姿を観ることができた!というだけで悶絶死しそうなぐらい、いやー興奮でした!!この曲からラムダ席の観客もかなり立ち上がりましたね。
第3部競演ステージのセットリストは、実際何が飛び出してくるのかわからず、白紙状態で臨むことができましたので、久し振りにドキドキワクワクしながら観ておりました。それでもブルースやカバー曲が多くなるのかなと予想しておりましたが、意外だったのは「Outside Woman Blues」ですかね。まさかこの曲が競演されるとは思ってもいなかったので、いや儲けもんでした(苦笑)。クリームのバージョンとは違う、今回の競演のためだけのアレンジだったと思います。とにかく素晴らしかったです。この時点でもうオシッコがチビりそうになりましたから(爆)!!
あれよあれよと思っている間に「Wee Wee Baby」で競演ステージが終了。アンコールには、これまた予想外の「Want To Take You Higher」が演奏されて、この日はお開きとなりました。いやー実に堪能した競演ライブでした。想像していた以上に濃厚で満足のできるライブでした。ただ単にステージ上で競演してお茶を濁すだけの企画ステージだったらどうしようと思いましたが、そんなことはまったくの杞憂でした。しっかりとステージ構成を考えて、両巨匠とも本番に臨まれたようですので、これは明日の晩のステージも観てみたい!と思わせるような内容でしたね。
この夢の競演ステージを企画し、遂に実現させてしまったUDO及び関係者の皆さんには、心より御礼を申し上げたいと思います。素晴らしいスペシャル企画の実現、本当にどうもありがとうございましたっ!感謝、感激の週末でした。
※Eric Clapton & Jeff Beck: Saitama Super Arena, Japan, 21 February 2009
第1部 Jeff Beck Set:
01. The Pump (Jeff Beck)
02. You Never Know (Jeff Beck)
03. Cause We've Ended As Lovers (Jeff Beck)
04. Stratus (Jeff Beck)
05. Angel (Jeff Beck)
06. Led Boots (Jeff Beck)
07. Goodbye Pork Pie Hat - Brush WIth The Blues (Jeff Beck)
08. Solo instrumental by Jeff Beck with Tal Wilkenfeld
09. Blue Wind (Jeff Beck)
10. A Day In The Life (Jeff Beck)
11. Peter Gunn Theme (Jeff Beck)
Jeff Beck Band:
Jeff Beck - guitar
Tal Wilkenfeld - bass
Vinnie Colaiuta - drums
David Sancious - keyboards
第2部 Eric Clapton Set:
12. Driftin' (EC - solo acoustic)
13. Layla - unplugged version (EC)
14. Motherless Child (EC)
15. Running On Faith (EC)
16. Tell The Truth (EC)
17. Little Queen Of Spades (EC)
18. Before You Accuse Me (EC)
19. Cocaine (EC)
20. Crossroads (EC)
Eric Clapton & His Band:
Eric Clapton - guitar, vocals
Doyle Bramhall II - guitar, backing vocals
Willie Weeks - bass
Abe Laboriel Jr - drums
Chris Stainton - keyboards
Michelle John - backing vocals
Sharon White - backing vocals
第3部 Eric Clapton & Jeff Beck Set:
21. You Need Love (EC and Jeff Beck)
22. Listen Here - Compared To What (EC and Jeff Beck)
23. Here But I'm Gone (EC and Jeff Beck)
24. Outside Woman Blues (EC and Jeff Beck)
25. Brown Bird (EC and Jeff Beck)
26. Wee Wee Baby (EC and Jeff Beck)
27. Want To Take You Higher (EC and Jeff Beck)
Eric Clapton & His Band with Jeff Beck:
Eric Clapton - guitar, vocals
Jeff Beck - guitar
Doyle Bramhall II - guitar, backing vocals
Willie Weeks - bass
Abe Laboriel Jr - drums
Chris Stainton - keyboards
Michelle John - backing vocals
Sharon White - backing vocals