廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★YUSAKU MUSIC NOTE -松田優作が愛した音楽-

2006年10月28日 | JAZZ
 
今年も故松田優作の命日が近づいてきているが、来たる11月1日にまた新たな松田優作関連のCDが発売されるそうである。そろそろ便乗商法もやめた方がいいんじゃないの?と近年、とくに思えてしまうのであるが、今回のコンピレーション盤はなんとなく今までの便乗アイテムとは一味違うような気がしたので、敢えて取り上げてみることにしました(苦笑)。

このCDは、素顔の松田優作と接していた下北沢のBAR LADY JANEのオーナーが、今回初めて企画したもので、松田優作が好きだった音楽を選曲し、とっておきのエピソードとともにコンパイルした作品で、まさに「松田優作」をテーマにしたサウンドトラック盤とも呼べるものらしい。

過去、幾多もリリースされた松田優作をトリビュートした作品群とは違って、松田優作本人がプライヴェートな時間に、好んで耳にしていたクールなサウンドを中心に構成したJAZZコンピレーション盤というのがどうやら正しいようですね。

※気になる収録曲は以下のとおり。

◎ V.A. 『YUSAKU MUSIC NOTE -松田優作が愛した音楽-』 (WPCR-12500)

01. ハイチの戦闘の歌 (チャールズ・ミンガス)
02. ロンリー・ウーマン (オーネット・コールマン)
03. あのころ (古澤良治郎とリー・オスカー)
04. エヴィリシング・マスト・チェンジ (ニーナ・シモン)
05. 溢れ出る涙 (ローランド・カーク)
06. セント・ジェームス病院 (浅川マキ)
07. 天使のミロンガ (アストル・ピアソラ)
08. 紙ふうせん (井野信義&レスター・ボウイ)
09. オール '55 (トム・ウェイツ)


古澤良治郎と浅川マキあたりは、いかにも松田優作の時代を感じさせる選曲です。やや意外だったのは8曲目に収録された「紙ふうせん」かもしれませんが、これも聴き慣れてみると案外、納得の一曲なのかもしれません。人間・松田優作の知られざる一面を垣間見せてくれる効果も期待できますね。

CDは特別ブックレット付きのデジパック仕様で税込価格3000円。LADY JANEのオーナーが特別に語った、松田優作のとっておきのエピソードや未発表のレアな写真がブックレットも多数収録されるんだとか。

松田優作にまつわる話やレアな写真を掲載した特典ブックレットも良いのですが、なんといっても松田優作がLADY JANEで実際に聴いていた音楽を、自宅で疑似体験できるというのが一番の楽しみでしょうね。

“時間の壁を越えて、アナタも松田優作と同じ音楽空間を味わってみませんか?”

なあんて、なんだか非常にベタなコピーになってしまいました。ダメだなこりゃ(苦笑)。



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