HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

空気が曲がった日

2017-02-26 18:45:19 | 日本のロック・ポップス

掲載写真は渚にての9枚目のアルバム「星も知らない」。実に清々しいジャケットである。
はて、これは何の星なのだろう。名前を特化する必要なんてないのだろうけど。

東の空に輝く明けの明星だろうか。明けの明星が輝くころ、西の空に一つの光となって
帰っていった傷だらけの勇者に思いを馳せ続ける私であるので、この星は明けの明星だと
勝手に思っている。それに・・・。明け方に見える星は、夜の出来事を知らないのだから。

見開きジャケットのリアは前作「遠泳」のフロント・ジャケットを容易に想起させる。
夜を泳ぎ切った後に向かえる夜明けはきっと美しいはずだ。

およそ駄作の無い渚にてのアルバム群であるが、これも当たり前のように傑作。
何がどうとかこうとか、具体的に思い起こそうとすればするほど、具体的であればあるほど
その行為が間抜けに思える。それくらい素敵だ。

「渚にて」は「泣」いている。悲しいからではない。笑顔は嬉しい時か自虐的な時にしか
つくれないが、悲しくても嬉しくても涙は出るし泣けることはできる。

「渚にて」は「潤」っている。リズムもメロディーも瑞々しく、そこにのる歌詞も十分な
クオリティーで聴き手を「満」たす。贅沢なまでにすべてを備えている。

「渚にて」は「濡」れている。柴山伸二の歌を聴いて感じ入らない女性は不幸かもしれないし
竹田雅子の歌を聴いて感じ入らない男性も不幸かもしれない。守るものがあろうと
抱えているものが大きかろうと、それらを凌駕し世間的に言うところの正しい判断を
狂わせる刹那の魅力が「渚にて」にはある。その迷いこそが美しいと時に思うことがある。

自分でも書いていて何だかよくわからなくなってきた。(笑)
「渚にて」を聴くとき、私は日本に生まれてよかったと思う。
一人でも多くの人にこの幸福感が行きわたりますように。

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無頼安情怨頭

2017-02-25 08:28:01 | THIS SONG

え~、タイトルに意味はありません。出火吐暴威ほどの迫力はありませんが、ちょっと
間抜けな感じがいいのではないかと。って、昔はこういう頭の悪そうな当て字をはめ込んで
遊んだものです。

話変わって。
掲載写真は先日リリースされた4曲入り7インチ「仁義なき戦いテーマ・コレクション」。
A面に映画「仁義なき戦い」から2曲、B面に「仁義なき戦い広島死闘篇」から2曲が
選ばれている。ただし、一般的によく知られているあのバージョンは収録されていない。

バラエティ番組等で使われたことで、すっかりお馴染みとなったバージョンはトラックの
タイトルでいうと「仁義なき戦いM2」である。映画だと「M1」から繋がって流れるが
バラエティ番組とかでは「M2」の始まりの管楽器のフレーズがよく使われる。

今回の7インチはジャケットを見てわかるとおり、07年に出たCDが前提にあるので
それに未収録の「仁義なき戦いM1 M2」をシングルにしたものでないのは当たり前だし
そもそも「M15」「M18B」を収録していることは事前にわかっているにも関わらず
仁義なき戦いと言われれば頭の中で勝手に「M1 M2」が流れてきて始末が悪い。(笑)

今更のように7インチを作る意図は、フロア対応であるということかもしれない。
実際「M15」は例の印象的なフレーズを冒頭に配しながらもアフロな雰囲気の打楽器と
ファズの効いたギターの疾走感が格好いい。

 一連の映画を好きだというのも
あるが、掲載写真のサントラコレクションを聴いていて飽きるということはない。
曲に施された様々なアレンジの妙に唸らされる。

いつか「仁義なき戦いM1 M2」の7インチが出るといいなぁ。

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SHOCK GUN

2017-02-19 20:51:31 | DAY BY DAY

食玩の世界というのは奥が深い、と言うか、いつどんな物が出るのかマメに調べている
わけでもないので、ある日スーパーで唐突に出くわして驚くというパターンが多い。
アニメや特撮物のキャラクターのフィギュアが付いたものはよく見かけるが、先日
面白い物を見つけた。とっくに出回っているのかもしれないけど、スーパーに買い物に
行くことなんて、そんなに頻繁にないので。(笑)それが、これ。

         

「ギターMONO」という食玩で、掲載写真にあるように箱の中に「ストラト」「SG」
「フライングV」を模したギターのフィギュアが入っていて、中を開けるまで何が
入っているかはわからない。各タイプ3種ずつの計9種がスタンダード・バージョンで
この手のヤツによくある「シークレット」は3種あるようだ。

一箱の値段が500円超えなので、何個も買うわけにはいかず、試しに一つ買ってみた
ところ、出てきたのが白のフライングVであった。スタンドとストラップが付いていて
なかなかの出来ではある。箱の裏面に9種のギターの写真が載っているのだが、どうせなら
マホガニーレッドのフライングVが欲しかったな。

SGにはチェリーレッド仕様のヤツがラインナップされている。もし、箱の中から
出てきたのがマホガニーレッドのフライングVだったら、次はチェリーレッドのSGが
出るまで買ったかもしれない。だって、実際の色は違うけどこの2台のギターを
並べたら、なんとなく69年のハイドパークのストーンズっぽいでしょ。(笑)

海外から来る観光客の間では所謂カプセルトイのフイギュア物が人気だという。
ストーンズも食玩とがカプセルトイに目を付けて「STONES GEAR」シリーズとか
つくれば、また一儲けできるのだが、誰かミック社長に進言してよ。(笑)
あ、○シェットとかで2年がかりでストーンズのステージを組み立てるとかいうのも
面白いかも。創刊号はチャーリーのドラム・キットのスネアとスタンド、なんてのが
出れば必死で買うんだけどね。

で、気が付けば2年がかりで10万くらい払ってたりして。(笑)

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通販生活

2017-02-18 18:42:09 | DAY BY DAY

グレイトフル・デッドの「DAVE'S PICKS」シリーズであるが、2017年の第一弾が
届いた。年に4種のCD(大抵3枚組)が届くこのシリーズも「VOL.21」まで到達。
つまり、5年目に突入したわけである。最早、耳が麻痺していて何時の日の演奏が凄いとかの
判断が出来ない(笑)が、まだまだ楽しみたい。

で、年に一度は必ず出る大箱の予約が始まった。今回は「MAY 1977 GET SHOWN THE
LIGHT」と題された11枚組で、4公演の演奏が収録されるようだ。

このところ、デッドのHPと私のPCとの相性が悪いのかなんだかわからないが、今回も
予約をしようとしたところ、なかなか繋がらない。カートにブツを入れるところまでは
進むのだが、そこから先に進めないのだ。

ここで様々なことが頭をよぎる。「もういいか。最近はブツが届いても1、2回聴けば
押入れ(笑)にしまっちゃうしな。でも、ここでやめると、来年以降のPICKSシリーズとかも
やめにするしかないな。う~ん、どうしよう。そういえば、ボスの今年の豪州ツアーの
CDRシリーズもまだオーダーしていないな。あれもどうするかな。金かかって大変だし。」

まがりなりにも、グレイトフル・デッドのオフィシャル商品である。好きなミュージシャンの
オフィシャル音源はなるべく揃えたいという、私の信条に反する事態になるが、ここまで
HPに繋がらないのなら縁が無かったということかも、なんて思いながらそれでもめげずに
半日ほどトライしてみたら何とか繋がってオーダーは完了した。何だか、20年位前の
ネット環境の話をしているようで笑えるのだがこれは事実である。

オーダーが完了して数時間後にデッド側から「HPに不具合が発生していて申し訳ない。
ブツは完売しているわけでないので、安心してオーダーしてみて」みたいな内容の
メールが届く。もっと早く連絡してよってなもんである。(笑)

話変わって、ブリンズレー・シュウォーツ。

 一時、ブートレグで出回った
彼らの未発表アルバムがアナログ盤で復刻される。今回は勿論正規盤である。前回の
ライブ盤は出遅れたので、今回は限定150枚のオレンジのカラー・ヴィニールを狙おうと
思ったのだが・・・。

販売元の「MEGA DODO」のHPに行き着いたものの、何と日本向けには発送しないとの
こと。う~む。赤黒やamazonは海外に買い付けの拠点があるだろうから、仕入れられる
のだろうな。ま、いいや。

シャークスの話はブツが届いてからにします。

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SWEET LITTLE 16

2017-02-16 21:32:52 | 日本のロック・ポップス

  

いや、何と言うか・・・。このところ自らの愚行でネットで叩かれたり、テレビで謝罪場面が
流されたりで、昔ファンだった身にしてみればちょっとかわいそうで。

これは正に贔屓の引き倒しであり、興味の無いタレントなら例えその人が若かろうが
可愛かろうが、「阿呆やのぅ。」で終わってしまうのだけどね。

いつまでも「16歳」を売りにしていると、何かやらかした時にそれが嘲笑の種になることは
わかっていたことだとは思うけど、そうするとここで問題になるのが「16歳」という
キーワード。16歳だとしても、しっかりした考えを持ち、そこらの歳だけくってしまった
顔だけ大人の連中より正しい判断を出来る方もいると思うので、「16歳」を間抜け扱い
するのは慎みたいと個人的に自戒を込めてここに記す。

なんてことを書きながら、伊代ちゃんのCDを二つ並べてみる。掲載写真右は12年に出た
ベスト盤「ALWAYS I.Y.O」。私が所持するのは2枚のCDと1枚のDVDで構成される3枚組
で、別のアウターケースがついているのだが、ちょっとそのジャケが痛々しい(すみません)
ので、中のCDジャケを掲載。選ばれた40曲はシルキー・サイドとメロウ・サイドと
題された内容に相応しいように配置され、シングル曲は全て収録されている。私の一番の
目当てはDVDで、TV番組「クイズ・ドレミファドン」出演時の映像が18曲とボーナス映像を
収録。ブックレットのディスコグラフィーがありがたい。

掲載写真左は2016年に出た「YAPPARI I.Y.O '16」。2016年に、16歳当時の伊代に
焦点を当てたブツをリリースするとは、ビクターも商売上手と思ったものだ。1枚のCDと
1枚のDVDを組み込んだ写真集、というのがこの商品の正確な位置づけかもしれない。
CDには最初の2枚のアルバムを2イン1で収録しているのだが、改めて聴いてファースト・
アルバムの出来の良さに驚く。この凝った楽曲とアレンジは一体何なのだろう。もちろん、
私は彼女のルックスと声に惹かれていたのだが、今聴いても全く聴き劣りしないクオリティー
である。

DVDは、83年に行われた二つのコンサート(共に単体で商品化された)からの抜粋と
レアなスポニチ・ニュース(笑)で構成される。日比谷野音での「Doki Dokiコンサート」は
金色のレオタードが眩しかったのだが、その時の模様は今回のDVDには収録されていない。
大量のTV出演時の映像とコンサートを収録したDVDかブルーレイが出たら、買ってしまい
そうな勢いなのが怖い(笑)が、キャンディーズの時と違って相方の機嫌が異様に悪い(笑)
ので、それはその時に考えましょう。

というわけで、自称一本気なロックンローラーは自分が16歳の時の思い出を大事にしている
ということで、今回は御容赦願いたい。

それにしても気の毒なのは早見優である。「伊代はまだ16だから」とからかわれるのは
よくあることだったが、自身の歌の歌詞を引き合いに出されて「こいじゃな~い」なんて
言われるとは思ってもみなかっただろう。

あと・・・。「YAPPARI I.Y.O」は128ページに及ぶ写真集でもあるのだが、その中には
興味深い写真が何点かある。16歳の頃から線路内に立ち入っていたのね。(笑)
これは、当時こういう撮影をしたのだから、今もいいと思ったのかもね。大人が「これは
許可を得て撮影してるんだよ。本当はダメなんだよ。」とか教えておくべきだったのかも。
ちなみに16歳の時に侵入したのは江ノ電路線内。今回の嵐電といい、どちらも趣のある
路線であるのは間違いない。

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GET IT WHILE YOU CAN

2017-02-13 20:48:56 | DAY BY DAY

グラミー賞を誰がどの部門で受賞しようと全く興味が無いのだが、今回の第59回グラミー賞
では、デヴィッド・ボウイが5部門で受賞したということで、複雑な気持ちでいる。

受賞というのはタイミングというか気運が重要な鍵になることが多々あるので、今年は
ボウイにとってそうだった、ということなのだろう。そうすれば穿った見方をするのが
私の悪癖で、「ボウイが存命だったら受賞できただろうか」、なんてことを思うのだ。
二階級特進的な位置づけではない、というエクスキューズを要求するものでもないが。

愛も賞も名誉も生きているうちに本人に届けばいいと思うし、そうあるべきだろう。

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美は正調にも乱調にもある

2017-02-12 09:10:50 | 日本のロック・ポップス

掲載写真は遠藤賢司の新作「けんちゃんのピアノ画(スケッチ)」。全編ピアノ演奏の
インスト作品である。ここには歌もギターも無い。時に繊細であり時に力強い言葉を
歌詞にして歌い、それを静寂と轟音の絶妙の配分で演奏し我々を惹きつけた、昔から
よく知るエンケンはここにはいない。

かつて私はこのブログでこんなことを書いた。
「ポピュラー・ミュージックにおける歌詞の持つ役割は重要である。聴き手自身を
投影させることで個の共感を得ることができ、それが個人史の中での音楽の延命に
繋がるし、社会問題を投影させることで時に誤解を招く危険を孕みながらも、
世論を動かすことも出来る。」
勿論、エンケンの歌詞もそうであったが、ここに歌詞は無い。

エンケンのピアノ演奏が40分弱続くのだが、これはどう捉えればいいのだろう。
ピアノのインスト・アルバムなんてのは世の中に掃いて捨てるほどある。ジャンルがジャズで
あろうがクラシックであろうが、商業用のBGMであろうが個人用のヒーリング・ミュージックであろうが、
それらの音楽に優劣をつけることができるほどの優れた耳を持ち合わせていない。
単純に個人の好き嫌いを述べることはできるが、世間的にそれは公平なジャッジではないかも
しれないだろう。故に昔からジャズやクラシックを至上とする論調には抗い続けている。

今まで歌っていた人がインストの、しかもそれまでメインの楽器として使っていたギターで
なくピアノの演奏で盤を作るのだから、余程の決意なり覚悟、あるいは衝動と言うものが
あるのは想像に難しくない。そして、一部のファンの中にはそれを期待したものとは違うと
捉えられる可能性があることも想像できる。

ここでの演奏を技術的な上手下手で話すのはナンセンスだろう。作家が自分の頭の中に
描いた画を音楽家故に絵画でなく演奏で表現したのだから。なにより、ここで演奏している
のは遠藤賢司その人である。録音された2016年当時のエンケンの心象風景に迫りたい
なら、この盤を受け止めて聴くしかないのだ。

添付されたブックレットには各曲を表す画と楽譜が書かれている。大友良英らが採譜した
その楽譜が面白い。私は譜面を読めないのだが、そこには定型のクラシック音楽を逸脱した
自由が溢れている。昔、テレビ番組で見た、指揮者による可笑しな指示が描かれた(書かれた
ではない)譜面の幾つかに匹敵する面白さと自由がそこにはある。それは同時にエンケンの
脳内宇宙の果てしなさを感じさせる。

私はかつてこんなことも書いた。
「名前も知らないアーティストのCDを聴いたとする。それが、自然音や祭りの音を
コラージュしたものだったり、ギターのフィード・バック音のみのものだったり、延々と
ノイズが続くものだったら、そのCDを聴き続けまたは所持し続けることができるか?。」
「ブライアン・ジョーンズがモロッコで録音してきた音を編集した「ジュジュカ」にしろ、ルー・リードの
「メタル・マシーン・ミュージック」にしろ、単体でそれを愛せるかと問われれば、心許ない回答しか
できない。演者がそれまでに残してきた作品や、姿勢、歴史の中に置いてみて意味を見出せるから、
それらを愛し所持し聴き続けることができるというのが、私にとって本当のところ。」

つまり、そこらのアンちゃんが出した音がこれなら、私は買わない。
絶対論で評価できないのがもどかしいが、時にはこういうこともある。

電子音や轟音を使っているわけでもないし、発信機や竹の落下音を使っているわけでもないが、
今回のエンケンの盤は私にとってはルー・リードの「METAL MACHINE MUSIC」や
ニール・ヤングの「ARC」、アンソニー・ムーアの「REED , WHISTLE AND STICKS」
ジョージ・ハリスンの「ELECTRIC SOUND」と同義である。

エンケン、次は打楽器だけのアルバムを創って!

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あいつの好きそなブギー

2017-02-11 20:06:47 | ROCK

 

先日、社内の営業研修に行った。営業最前線にいるわけでもないのだが、人員配置や
指導力(笑)の関係上、私が行くことになった。ここでの指導力は能力ではなく文字通りの
恐怖政治と読み替えていただいて結構。(笑)冗談はさておき、そこで記憶に残った
キーワードは「みなさん」という言葉であった。これは日本人気質を端的に捉えた言葉だと
思う。

「みなさん、既にお持ちですよ。」「みささん、既に始められていますよ。」
皆と同じでないと不安な人たちには有効な囁きかもしれない。自分で最終決定しなければ
ならない場面に直面した時、周りを見たり他人の顔色を窺ってばかりで責任を回避したがる
人にとって「みなさん」は安心のキーワードなのだ。

さて。CDやレコードに限らず物を集める人が好きな言葉が「限定」である。(笑)
他人が所持していないブツを手元に置くだけで、誰に見せたり自慢するわけでもないのに
優越感に浸れるからである。自分でも若干気持ち悪い(笑)のだが、「限定」には弱い。
一定数しか製作されないブツや限られた場所でしか購入できないブツだけに、買い逃した
時のショックも大きいが。

掲載写真右はT. レックスの10インチ・アナログ盤「TAVERNE DE L' OLYMPIA PARIS
1971」。10インチでしかもパープルのカラー・ヴィニールというのが肝である。
12インチでも7インチでもない、というのは如何にも物集めをする人が飛びつきそうな
形体で、私もそんな中の一人。フランスのTV番組用のライブ音源を片面に2曲ずつ収録
してある。この時期のT. レックスは3人編成でドラムスがいない編成ならではの魅力が
凝縮されている。音質は上等。

掲載写真左はティラノザウルス・レックスのCDR「BRONDBY POP-CLUB」。先の
10インチは一般にも流通したが、CDRという商品上の特性(笑)もあってか、
一般には流通せずEasyActionのHPで購入が可能。69年1月25日の演奏がオフィシャルで
登場したのは多分初めてだと思う。音質はそこそこだが、スティーヴ・ペルグリン・トゥック
とのデュオ時代の演奏なんて音源が少ないだけに聴くことができるだけ有り難い。

ま、限定とか言ってもコレらを売り払う時が来た時に大した値段にもならないのは
判りきっている。要は所持している時間は自己の満足感を満たしてくれる、これらのブツを
何度も聴いて楽しむことが肝要であることだけは忘れないようにしたい。

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FRESH CREAM

2017-02-09 10:37:07 | ROCK

掲載写真はクリームが66年にリリースしたデビュー・アルバム「FRESH CREAM」の
デラックス・エディションで3枚のCDと1枚のブルーレイ・ディスクで構成される。
人気のあるバンドだけに過去に何度もCDで再発され、ボーナス・トラックが付いたり
モノとステレオの両パターンが収録されたりしてきたが、大量のアウトテイクや
未発表BBCライブが収録された今回の組物は、このアルバムの決定版となるだろう。

私の洋楽事始めの頃、早々にクリームの名前は頭にインプットされていたが、よく
引き合いに出されるレッド・ツェッペリンの派手さの方が解りやすかったし、ボーカルの
歌心(笑)的にはベック、ボガート&アピスの方が気に入ったりして、それほど思い入れの
ないバンドであった。何で読んだか忘れたが「ライブが凄い」という記事を頼りに
よく調べもしないで中古で買ったLPが、本来は2枚組である「WHEELS OF FIRE」の
片割れの1枚物(笑)だったりしたこともあって、個人的な相性はよくなかったように
記憶する。

しかしながら何度も聴くと、スタジオ録音の持つポップさの中に潜む3者のせめぎ合いに
気付き「これは面白い」と気持ちが変わったものだ。ギター・フリークでないためか
クラプトンのギターよりジャック・ブルースのベース音の上下の幅に驚き、非常に癖の
強いジンジャー・ベイカーのドラムを面白く聴いた。演奏が上手いかそうでないかの判断基準は
人によって違うだろうから何とも言えないが、聴いてすぐ「あ、ジンジャー・ベイカーだ」と
わかる点において、やはり凄いドラマーだと言わざるをえない。

改めて盤を聴いて、誰よりも早く『ROLLIN' AND TUMBLIN'』や『I'M SO GLAD』と
いったブルーズを拡大解釈して演奏した、広義でのハード・ロックの先駆者である事を
改めて思い知るいい機会であった。
アルバム未収録のシングル『WRAPPING PAPER』や『I FEEL FREE』もいい曲だ。
BBCライブには音質の不備や録音状態の不備でこれまで未発表であったものもあるが
これだけの量をまとめて聴けることは画期的かも。

このファースト・アルバムにはクラプトンの名前がクレジットされた曲は1曲も無い。
今の今まで気づかなかった間抜けはさておき、次のアルバム収録曲でのクラプトンの
クレジット曲の増加を考えれば、ライブの現場だけでなくスタジオ内でも早々に、バンドの
パワー・バランスの崩れは起きつつあったのだなぁと今更のように思う。

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SPIRITS IN THE MATERIAL WORLD

2017-02-05 19:13:37 | DAY BY DAY

デヴィッド・ボウイの「40周年記念7インチ・ピクチャー・ディスク・シリーズ」の新作と
して、今月に『SOUND AND VISION』の発売が予定されている。12年4月のRSDに
リリースされた『STARMAN』から数えて、これで18枚目となる。

今までの17枚は手元にあるので、所謂コンプリート状態(笑)であり、当然のように
『SOUND AND VISION』も入手する予定である。最初の『STARMAN』の入手にてこずった
ことは以前書いたことがあるが、もしアレを買い逃していたらここまでのピクチャー・ディスクを
全て集めることはなかったかもしれない。いや、後からカモられながら追いついたか?(笑)

掲載写真は現在行われているデヴィッド・ボウイ回顧展「DAVID BOWIE is」の会場限定で
発売された7インチ『LADY STARDUST c/w CRYSTAL JAPAN」。会場に行っていないので
現場で確認したわけではないが雑誌「PEN」を読むと1枚1500円で販売していたようだ。

早々に売り切れたようで、今現在はヤフオクやeBayでは様々な値段が付けられて出品されて
いる。写真を見てわかるように、装丁は「40周年記念7インチ・ピクチャー・ディスク・
シリーズ」と同じようになっているため何としても欲しいと思ったのだが、先に書いたように
会場に行っていないし、仮に早々にチケットが売り切れた初日に行ったとしても買えたか
どうか・・・。

これを適正価格で入手するには幾らを設定すればいいか、しばし考える。私の家から会場の
最寄りの駅である天王洲アイルまでの往復の交通費は約2000円。で、7インチの当初の
売価は1500円。そうすると、まあいろいろ込みで4000円までは出せるかな、なんて
都合のいいことを考えたり。で、結局送料込みの3800円で入手。想定内の金額に
収まったということで、自分を納得させている。

会場限定7インチは東京会場で3枚目らしいのだが、東京以外の会場でリリースされた盤は
多分適正価格での入手は困難だろうしピクチャー・ディスクではないようなので、それらを
理由にこれもまた自分を納得させている。

さて、今回の7インチであるが、3月上旬に再入荷予定とのことなので会場に行く予定の
ある方で7インチを欲しい方は、もう暫く静観しているのが正解かもしれないことを最後に
付け加えておきます。

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追悼 ジョン・ウェットン

2017-02-01 21:30:12 | ROCK

1月31日にジョン・ウェットンが逝去した。享年67歳。
以前から癌を患い闘病生活を送っていたという。

様々なバンドに在籍したジョンであるが、一番売れたのは紛れもなくエイジアであり、
ジョンの死を報じる記事の見出しにも「エイジアの・・・」という件が多くあったように
思う。エイジアは私が洋楽に夢中になった時期に登場したグループでラジオでも曲が頻繁に
かかっていた。初来日公演の際にジョンは抜けていたので見に行くわけでもないのだが
「あんなに売れているのに、なんで辞めたのだろう」なんて思ったものだ。
その頃はわからなかったのだが、当時の体調の状態が良くなく解雇であったことを後に知り
驚いたものだ。

ジョンのソロはほとんど知らないのだが、個人的に一番印象に残っているのはキング・
クリムズンでの活動である。『LARK'S TONGUES IN ASPIC』から『RED』に至るアルバムや
後に大量に聴くことができたライブ盤での迫力ある歌や、ビル・ブラッフォードやロバート・
フリップという強者と亘り合って一歩も引かなかったベース・プレイの強力な様は圧巻で
あった。謹んで冥福を祈りたい。

ふと、ボズ・バレル、グレッグ・レイク、そしてジョン・ウェットンと70年代の
クリムズンのボーカリストだった人が3人も亡くなっていることに気付く。現在もソロで
活動中のゴードン・ハスケルにはもう少し長く人生を楽しんで欲しいと思う。

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50周年の始まり

2017-01-30 00:39:08 | ROCK

掲載写真はグレイトフル・デッドのデビュー・アルバム「THE GRATEFUL DEAD」の
50周年記念DX盤。オリジナル・アルバムをディスク1に、未発表の66年7月29日と
30日の演奏をディスク2にそれぞれ収録している。

デッドのスタジオ盤や幾つかのライブ盤は03年にボーナス・トラックを収録して、CDで
再発されている。いちいち1枚ずつ購入するのが面倒な向きには「THE GOLDEN ROAD
(1965-1973)」「BEYOND DESCRIPTION(1973-1989)」の2種のボックスを購入する
ことで全てが賄えた。後者には6曲78分に及ぶライブやリハーサル・テイクを収録した
ボーナスCDが添付されていたので、それが目当てで購入した人もいただろう。

03年リリースの「THE GRATEFUL DEAD」のボーナス・トラックは5曲の未発表
スタジオ・テイクと1曲のライブでそれらが1枚のCDに収まっているのだが、今回の
DX盤には、それらのボーナス・トラックは収録されていない。

で、今回の盤であるが、66年7月29日のセット・リストを全てと30日の演奏の中から
前日の演奏曲と被らない演目を4曲収録してある。66年の演奏はそれほど世に出ていない
のと、GDのHPでも曖昧だった29日の演奏内容が明らかになった(クレジットに間違いが
ないという前提であるが)という2点に於いて価値がある。

しかし、ここで大きな不安が頭をよぎる。デッドは現在も継続してシリーズ物やボックスで
様々なライブ音源をリリースし続けている。今回のDX盤のディスク2もそういった一環
でのリリースなら何の疑問も不安も無いのだが、今回のようなリリースだと次々と出るで
あろう「50周年記念盤」を全て購入せねばならないということだ。

デッドがバンド存命期に発表したオリジナル・アルバムは20枚ほどなので、それら
全ての50周年を祝うとしたら大変である。
流石に既にコンプリートボックスが存在する「EUROPE 72」は、編集ライブが添付され
たとしてもスルーだが、ここに「BEAT CLUB」での映像版でも付けられたらそれは
スルーできない。おっと、最後のスタジオ盤である「BUILT TO RUST」のリリースは
89年なので、それの50周年の頃には・・・・。(笑)

つまらない妄想は実は現実逃避の楽しみに直結している。先に大きな不安と書いたが
ニヤニヤしながらそれを書いているのも事実。他に楽しみでもあればいいのだが、
この先も恥の多い人生であるのは間違いない。

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MOVE ON FAST

2017-01-29 00:51:19 | ROCK

掲載写真はザ・ムーヴのベスト盤「MAGNETIC WAVES OF SOUND - THE BEST OF
THE MOVE 」。CDとDVDで構成される2枚組。ムーヴも折につけ再評価される
バンドで様々な組物やDX盤がリリースされているのだが、今回のベスト盤は映像が
目玉になるだろう。

ムーヴ単独名義での映像と言えば12年にリリースされた「THE LOST BROADCASTS」が
ある。ドイツのTV番組「BEAT CLUB」に出演した時の映像で、未放送分を含む9曲
(11テイク)が収録されていた。今回のベスト盤のDVDは「BEAT CLUB」出演時の
7曲を含む全21曲が収録されている。

驚きは67年の「I CAN HEAR THE GRASS GROW」のPVであろう。屋外でメンバーが
戯れる他愛のない映像だが、この手の映像が好きな私にはたまらない魅力のあるPVだ。
画質が良いのも特筆すべき項目で、実の処今回のDVDは全体的に画質は今ひとつなので
このPVは尚更強烈な印象を残す。

「BEAT BEAT BEAT」出演時の映像は3曲収録されていて、そのうちの2曲は10年に出た
「BRITISH ROCK VIEWSEUM 2」で既出で尚且つそれの方が画質が格段に良い。しかし
『NIGHT OF FEAR』は未収録だったので今回のベスト盤DVDに収録されたことを
喜びたい。

「TOP OF THE POPS」での演奏である『FIRE BRIGADE』も初商品化であるが、この
DVDの目玉は69年の「COLOUR ME POP」での10曲がオフィシャルで登場した
ことであろう。ただ、先にも書いたようにドンピカの画質では無い。数年前にスカパーで
放送されたことがあるのだが、それのほうが画質が良かったような気がするが録画した
はずのディスクがすぐに出てこない(笑)。それでも、気軽にプログラムを楽しめるように
なったことには感謝したい。

CDはシングル曲中心の全21曲収録。熱心なファンには今更感があるだろうが、
それでもまとめて聴くと、いい曲ばかりだなぁと当たり前ながら、そう感じる。
入門用にもマニア用にも対応したセットということで、十分楽しめる2枚組である。

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ゴーグルズ それを聴け

2017-01-28 18:50:15 | 日本のロック・ポップス

         

掲載写真左はゴーグルズの新作「MAGICAL MYSTERY TUNES VOL.2」。彼らの
最初のアルバム「MAGICAL MYSTERY TUNES VOL.1」は、去年の秋頃にたまたま
音を聴かせていただき、その楽曲の完成度とボーカルを含めた演奏能力の高さに驚き
「まさに日本のラトルズ」と思ったものだ。そして、個人的な微熱の冷めやらぬ中、
新作が登場したのだから、これは嬉しい。

アナログ録音の湿り気というか温もりが全編に漂う。CDなのに耳がそれほど疲れない
のは、収録時間が短いからだけではないだろう。「日本のラトルズ」と言われるから
には、あの世界的に有名な4人組のパロディーなのだが、今回はそれだけでなく
そこかしこにザ・フーのような香りも感じるのが、フーリガンの私の琴線に響く。

演奏が素敵なのは当然として、このバンドが他の似たようなバンドと一線を画すのは
ボーカルのスタイルと歌詞にあると思う。さらっと流して聞くと歌われている歌詞が
日本語なのか英語なのか特に意識する必要なくスルっと耳に入ってくる。洋楽を聴けば
それが日本語で歌われていないのは、その前提として了解しているから意識しない
のだが、このバンドの歌詞は日本語で歌われているにも関わらず洋楽を聴いているような
感じで耳に届く。そして、歌詞カードを見てそのセンスとナンセンスのギリギリの
ラインを上手く保っていることに笑ってしまう。

ああ、俺に足りないのは「愛」と「笑い」だったのか、なんてことに気付けば、
どうやってもこのバンドを嫌いになんかなれない。赤黒で購入すると掲載写真右の
5曲入りCD「DEMO TRACKS」が貰える。大盤振る舞いである。

  こちらは7インチ。ファーストの
オープナーをA面に据え、B面はCD未収録。7インチが良く似合うバンドかも。

次は映像作品「5人もアイドル」(笑)の出現を期待するのだが、あれはバンドの
結成から解散までを綴ったヒストリー物なので、それはちょっと無理か。
ま、それはともかく、ラトルズ・ファンを公言する私のような人は勿論、ビートルズ
(あ、書いてしまった)のファンにこそ聴いていただき大いに楽しんで欲しいと思う。

え、お前はビートルズ・ファンを公言しないのかって?
いや、そんな。今更、恥ずかしくて。(笑)

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追悼 ヤキ・リーベツァイト

2017-01-23 21:14:50 | ROCK

カンのドラマーであったヤキ・リーベツァイトが1月22日に肺炎により急逝。
享年78歳。今日は連続の追悼記事で気が滅入る。

カンの反復する強靭なリズムはシュミットやカローリ、シューカイといった全ての
楽器奏者の出す音によって構築されるが、リーベツァイトの叩きだすドラムスこそが
肝であったように思える。

以前も書いたが所謂プログレというジャンルが時代遅れのように思われた時期にも
カンが貶められなかったのは、リズムに対するアプローチと各楽器の配分が良かったから
である。その中核を成したヤキが残した影響というものはとてつもなく大きい。

今夜、悲しみの黒い夜空をひとりで眺めることにする。
R.I.P.

コメント (2)
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