HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

NO FEELINGS

2016-08-29 11:52:01 | ROCK

掲載写真はセックス・ピストルズが76年に行ったライブを4公演分収録した
4枚組CD「LIVE ' 76」。7インチサイズの箱に12ページのブックレットと
ホチキスでとじられた当時のプレスキットの縮小版が添付されている。

ピストルズ公認のリリースらしいが、音質面を期待すると肩透かしを食う。
昔聴いたブートレグが気のせいか(笑)少々聴き易くなった程度の認識で十分で
これから購入する予定の方は、そのつもりで。演奏面で肩透かしを食うことは
無いだろう。そもそも期待していないのだから。
(あ、この場合はある種の褒め言葉です。)

公式に76年のライブがリリースされたことがあるのかどうかは知らないのだが
少なくともここに収録された4公演は全てアナログ・ブートレグがあるし、CDに特化
しても3公演はブートレグで聴きことができた。

特に有名なのは8月29日の演奏で、この日はクラッシュやバズコックスと同ステージに
立ち、その3バンドの演奏を収録したブートレグは広く出回った。

76年のピストルズは予定では86回の公演を行うはずだったが、14回の公演が
キャンセルされている。キャンセルは全て12月公演でそれはそのまま、シングル盤
『ANARCHY IN THE U.K.』リリース以降の衝撃を物語っている。

全ての公演を聴いてみたいとは思わないが、76年の演奏を今回のように纏まった形で
聴くことができるのは今となっては有り難い。単発の1枚物のリリースならブツとしての
印象が薄いのでボックスで出たのは正解だろう。

それに過去に出た権利関係のクリアが極めて怪しいCDボックス「NEVER TRUST A
HIPPY」(7枚組)「INDECENT EXPOSURE」(6枚組)では76年の演奏は
収録されていなかったので、今回の箱の意義はそれなりに大きい。
あ、そういえば画質の悪いDVDを中心にした組物「ENGLAND DREAMING」(4枚組)に
収録されたCD「NASHVILLE FIGHT NIGHT」は76年4月26日公演のアナログ・
ブートレグを復刻したもので、これはこれで貴重か。

ま、過度の期待をせずに騙されたと思って手にするのが精神衛生上、よろしいという
ことである。それにしても何年騙され続けているのだろう。(笑)

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真夜中の7インチ

2016-08-28 00:42:34 | ROCK

毎年というわけではないが、ジミ・ヘンドリックス関連の発掘録音は世に出続けている。
今年はバンド・オブ・ジプシーズのデビュー公演とのことだが、12月31日の
ファースト・セットの完全版は初登場。かつてのLPや2枚組CDとは違った流れで
楽しむことができるのは嬉しい。

2000年以降、ジミの7インチは何がしかの再発がある時やRSD絡みでそれなりの数が
リリースされている。CLASSIC RECORDSが出した盤やTシャツ付きの盤はスルーした
のだが、今となってはそれらも手元にあったらと思う。ま、それは後の祭りという
ヤツである。(笑)

       
この2枚は「VALLEYS OF NEPTUNE」リリース時の物だが、B面曲は共にアルバム
未収録。
       
『FIRE』は4枚組CD「WEST COAST SEATTLE BOY」リリース時に合わせた物で
これのB面曲も4枚組に未収録。『JOHNNY B. GOODE』はアルバム「HENDRIX 
IN THE WEST」再発時の物でB面の『PURPLR HAZE』はこれまたアルバム未収録。
         
       この3枚はEXPERIENCE HENDRIXが
SUNDAZEDから出した盤で個人的にジャケット・デザインが気に入っているシリーズ。
        
13年に出た「PEOPLE , HELL AND ANGELS」「MIAMI POP FESTIVAL」関連の
7インチ。『SOMEWHERE』のB面曲は例によってアルバム未収録。
       
最後の2枚は共にRSDでリリースされた物。『PURPLE HAZE』は昨年リリースの
アトランタ・ポップ・フェスティヴァルをCD化した「FREEDOM」からのカット。

というわけで、何を期待しているかと言うともうすぐ出る「MASCHINE GUN : THE
FILLMORE EAST FIRST SHOW」に合わせた7インチが出ないかなと・・・。(笑)

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PICK IT UP

2016-08-27 12:12:52 | ROCK

      
      

ポール・ウェラーの7インチも相変わらず買い続けている。12年発売のアルバム
「SONICK KICK」関連の7インチ・リリースには数の多さには何とかついていった
感じだが、昨年のアルバム「SATURNS PATTERN」関連の7インチも結局4枚も
リリースされた。

「SONICK KICK」関連の7インチに関しては13年4月の当ブログに記したが、
前回と同じように一連の7インチのジャケットのデザインに統一感のようなものが
感じられるのが良い。今回はカラー・ヴィニールではないし、前回のように
カスタム・レーベルでもないが、黒地に黄色文字で格調高くPARLOPHONEと記され
更にあのトレード・マークがあれば、有難味が増す気がする。

アルバム「SATURNS PATTERN」はいい盤であったが、こうして7インチで
A面曲を1曲ずつ聴いていくと、いい曲が揃っていたことに改めて気付く。
尚且つB面曲の全てがアルバム未収録であるのが、7インチ収集に拍車をかけさせる。
ま、いずれはまとめられてCDになるのだろうけど。(笑)

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DYLAN'S MOOD

2016-08-24 20:12:21 | ROCK

         

この2枚も購入当時に取り上げなかった。面倒くさかったんだね、きっと。(笑)

掲載写真左は、日本盤7インチで来日記念盤。4曲入りの赤盤で限定2500枚のみと
いうこともあって、あっという間に売り切れてしまった。実の処、近年の2作品は
それほど私の好みでは無く、歌唱の深みや演奏の渋みはわからないでもないが、できれば
オリジナル曲を演奏してほしいとの思いが強いので、何度も繰り返して聴いてはいない。

しかし、7インチでしかも赤盤、尚且つ世界に先駆けて日本のみでのリリース(後に
RSD用にリリース)ということで、アイティム的に所持して非常に嬉しい1枚で
あることに変わりない。

掲載写真右はドイツ版ローリング・ストーン誌15年11月号に添付されていた7インチ。
共に「ブートレグ・シリーズVOL.12」収録曲からでオリジナル・アルバムとは
別バージョン。B面の『DESOLATION ROW』は2分弱のピアノ・デモ・バージョンが
選ばれている。

で、これは個人的にはがっかりなことに、雑誌から剥がす際に急いてしまってリア・
ジャケを破ってしまった。(笑)ストーンズの7インチが添付されていた時は綺麗に
剥がせたのに、今回はミスってしまいちょっと後悔。もし、何年か後に(できれば
何十年後がいいな)リア・ジャケが破れたコレを見かけたら、それは私が所持していた
ヤツかもしれない。(笑)

ただでさえ7インチは可愛いヤツなのに、ちょっとレアな仕様のヤツを手元に
置けるというのは、嬉しい限りである。さて、今夜も聴くとしますか・・・。

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SUN DEVIL

2016-08-22 00:39:38 | REGGAE

       

未発表ダブ・プレートというだけで、血眼になって飛びつくのは余程のレゲエ好きな方
であろうと思う。私なんかは最早1曲のバージョン違いのために燃えるような体力と
熱心さはなく、ましてそれがレゲエに於けるそれならキリがないだろうという半ば
諦めの感情が先に立ってしまう。

それでも、それがジャケ付き7インチでのリリースであるなら、燃え方が違ってくる。
掲載写真のアップセッターズの2枚の7インチは今年のRSDでリリースされた盤で
見ての通り日本主導のリリースである。世界中のマニアが欲しがるといっても過言では
ないのではないだろうか。

『SUN IS SHINING』はリー・ペリーがウェイラーズの録音に手を貸した曲で
歌唱はボブ・マーリー。ボブは後年、アルバム「KAYA」で再録音する。オリジナルを
元にしたダブは編集盤で聴けたが、ここに収録された2曲は初登場のダブ。
物珍しさはあるが、マーリーの声が好きな私にとっては若干やりすぎな感じもするが
それがリー・ペリーということなのだろう。

『DISCO DEVIL』は元々は、歌唱を担当したマックス・ロメオと共にリー・ペリーが
作った『CHASE THE DEVIL』が、アップセッターズの『CROAKING LIZARD』と
なり、それに更に手を加えて出来たもので、ペリーのファンには人気の高い曲というか
バージョンである。それの更に未発表ダブが7インチで出たというのだから、
これは堪らんと思った方がいても不思議ではない。

B面曲『KEEP ON MOVIN'』はインプレッションズの曲でコンポーザーは勿論、
カーティス・メイフィールド。ペリー制作のウェイラーズ盤が馴染みであるが、
ここに収録されたオーガスタス・パブロとアップセッターズによる録音(初登場)も
素晴らしい。

ま、何れにせよ私がジャケットに惹かれてこの2枚を購入したのは間違いない。
それにしても何でRSDの時に取り上げなかったのだろう。
面倒くさかったんだろうね、きっと。(笑)

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真夏の朝の7インチ

2016-08-21 08:10:55 | ROCK

       

なんだかんだと言いながら結局オリンピックを見ている。それほど熱心に見ている
わけではなく、興味のある種目の時は音声を出して、それ以外は単に画面が点いている
だけである。それでも、録画したドラマを消化するのが遅れるし下手すればCDを
聴くのさえ億劫になる。ましてや酒が進んでいれば尚更のこと。

そこで、敢えて短い時間であるが音楽を聴くことが出来、ひっくり返すという面倒な
作業がある7インチを暫くの間、意識して取り上げることにした。

掲載写真はアン・ブリッグスの4曲入り7インチ「FOUR SONGS」。左がフロント・
ジャケで、右はインナー・スリーブ。66年のにBBCのラジオ番組に出演した際の
録音曲が3曲と65年の録音が1曲収録されていて、何れも無伴奏独唱である。

英国フォークの盤には無伴奏独唱は珍しくないのだが、あまり得意ではない。(笑)
しかし、アン・ブリッグスのそれとなると別である。

    64年に出た「THE HAZARDS OF
LOVE」と題された4曲入り7インチも無伴奏独唱であった。数年前に
再発されたので私はそれを手に入れたのだが、アンの声の深みと抑揚の素晴らしさと
ジャケットの魅力がこの盤を特別な物としている。

今回の「FOUR SONGS」収録曲は「THE HAZARDS OF LOVE」と2曲重なっている
ので聴き比べるのも一興。暫くは並べて飾ることにしよう。

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DANCE IF POSSIBLE

2016-08-17 21:07:00 | 日本のロック・ポップス

     

掲載写真左はサニーデイ・サービスの「DANCE TO YOU」、右は坂本慎太郎の
「できれば愛を」。共に今夏にリリースされた新譜である。両者とも昔からファン
なので盤が出れば買い続けている。

特に何が凄いとかいうわけではないが、両者にしか出せない味わいがある。
今では、若いがセンスと学習能力でスティーリー・ダンやシュガー・ベイブ辺りが
目指したであろう音を再構築したような音を出すバンドやユニットが結構な数で
存在する。そして、そんな彼らは世間的には「センスがいい」と評される。
便利なことに今は簡単にいろいろと試聴できるので、幾つものバンドの
音を聴いたことがあるが気に入ったのは一つか二つしかなかった。

数多くの後続が、少なくとも私の中でサニーデイ・サービスや坂本慎太郎の盤を
超えられないのは何故か暫し考えてみる。結論は微熱を孕んでいないという
ことに落ち着いた。

演奏は失礼ながら大して上手くはないが、バンドのみが持つ微熱、或いはぎこちなさ
故のフレーズの反復が生み出す緩やかなファンク。サニーデイを聴いてファンク
なんていうと「お前、阿呆やろ。」との誹りを免れない(笑)が、サニーデイの
持つ微熱とリズムとメロディーの反復には記名性があり、そこが数多の後続の
似たようなバンドやユニットとの差異を生んでいると思う。

坂本の盤も然り。今回の盤は聴きこみがまだ足りないせいか、前回より地味なように
思えるが何度も書くが地味は滋味なり、である。パーカッションやスティール・
ギターをフィーチャーしてのリズムとメロディーの反復がこれほど気持ちいいことに
気付かされると、これは最早発明ですらある。

どちらの盤も気に入っている。サニーデイはドラマーが体調不良で2曲しか参加
していなく、今はバンドから離脱状態にある。いつの日か戻ってくることを願う。

さて、今日ネットで見つけた面白いネタを一つ。

○むら、かと○、○○ぎ、なか○、そして、い○○○・・・
○に漢字を入れても平仮名を入れてもいいのだが、私がこの表記を見て即座に
思い浮かべるのはS○APではないのであった・・・。(笑)

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地獄の季節

2016-08-15 22:07:17 | ROCK

 デヴィッド・ボウイの13枚組、ピンク・フロイドの27枚組、イアン・ハンターの
30枚組と懐直撃弾を被弾しまくりの中、ストーンズも60年代のスタジオ録音盤を
モノラル仕様の15枚組ボックスでリリースするという。

何を今更、いややっとか・・・。ビートルズのステレオ箱とモノラル箱の両方を
買った私がストーンズをスルーするわけにはいくまい。ビートルズは「THE U.S.
BOX」も買ったじゃないか、ストーンズをスルーしていい訳が無い。
いやいや、比べるなって。(笑)

では、一番安い処で輸入盤でも、と思いとりあえずオーダーしてみた。
国内盤はクリア・ファイルが特典だって?いらんわ、そんなもん。7インチ仕様の
紙ジャケ?興味ねぇ。7インチサイズの紙ジャケにCD入れるのかなあ?
初回盤帯の再現?08年の17枚組「IN THE 60'S 」ボックスのヤツがあるから
もういいよ。

国内盤特典のクリア・ファイルは1STから3RDまでのジャケをあしらった
3枚セットのようだが、HMVだと「FLOWERS」、amazonだと「OUT OF
OUR HEADS (US)」、タワーだと「AFTERMATH (UK)」「BETWEEN
THE BUTTONS」「THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST」の3枚が更に
上乗せされる。これを全部欲しがるダイ・ハードな人もいたりして。

え、赤黒では日本盤ジャケを使った「テル・ミー c/w かわいいキャロル」の
復刻7インチが付くの?で、クリア・ファイルは元々の3枚か。何々、世界9か国で
実施されるスペシャル企画?う~む。世界9か国で1種ずつの7インチが付いた
ボックスが売り出されるということなのだろうか?

それではここは、7インチを一網打尽といこうじゃないか。
クリア・ファイルはいらない。(笑)

というわけで、最初のオーダーはキャンセルし、掲載写真にあるように15枚のCDと
9枚の7インチがセットになったヤツを購入することにした。送料込の235£也。

    
     

AND MORE . . .

それぞれの7インチのプレス枚数は1000枚とのこと。
後は到着を待つのみ。思い切りのいいことをした後は、何だか清々しい。
懐は寒々しいが・・・。(笑)

 

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ROCK THEATER

2016-08-14 06:35:24 | 日本のロック・ポップス

昨年リリースされた「ROLLY'S ROCK CIRCUS」に続いて、70年代の日本の
ロックの名曲をカバーしたアルバム「ROLLY'S ROCK THEATER」が登場。
今回はUFOの「STRANGERS IN THE NIGHT」を意識したジャケットなのが
笑える。

かつてトータス松本がカバー集「TRAVELLER」を出した時もそうであったが、
レコード会社のディレクターから、こういった企画を持ちかけられるというのは
ミュージシャン冥利に尽きるのではないだろうか。MIX TAPEを作るとき以上に
選曲に燃えるROLLYの姿が目に浮かぶ。

前回は他者の曲に紛れて自身の曲をセルフ・カバーしていたが、今回はオリジナルを
1曲収録。初めて見たロック・コンサートの興奮を曲の中で表現しているが、
そこでの体験が如何に素敵だったのかが手に取るようにわかるのが我が事のように
嬉しい気持ちにさせる。そういえば私が初めてコンサートを見たのも「市民会館」
だった。(笑)曲間の台詞にバッドフィンガーの『NO ONE KNOWS』からの
引用があるのもROLLYらしくて良い。

今回の選曲は前作以上に私好み。何せ『燃えろいい女』に『てぃーんず・ぶるーす』
だから。(笑)PVも作り歌唱も世良公則の熱さを過剰に再現したアルバムの
オープナーである『燃えろいい女』のくどさこそROLLYそのもの。原田真二や
チューリップの良さを見落とさないのが素敵なのだが、今回は遂にというか待望の
ウォッカ・コリンズ・カバーまである。アラン・メリルの歌唱の節回しを明瞭な
日本語で歌うところが「ROLLYオリジナル」という感じで、ここにもROLLYっぽさが
表現されている。

乱魔堂の『可笑しな世界』もよくぞ取り上げてくれたという名曲。RCサクセション・
カバーは選曲が選曲だけに出来を危惧した(笑)が安心した。というのも、この
手垢のついた感のある曲は、様々なイベントで最後に出演者が総登場し楽しそうだが
クオリティーの低いぐだぐだな場面を多く見聞きしていただけに、バシっとキまると
当たり前だが格好いい。ZKの『いとこの結婚式』を選ぶのもらしくて、尚且つ
ROLLY言うところの「スレイド風味」のアレンジがいい出来のカバーである。

このところカバー・アルバムをよく見かけるが、選曲の全てを気に入るカバー集は
そうはない。大抵半分くらいは「え?」という、まあそれは私の守備範囲の狭さを
認めるにすぎないことなのだが気に入らない曲が選ばれているものだ。
今作のように全てを気に入るカバー集は、滅多にない。

で、ROLLY。次はTHE 卍で新譜を出すことを期待します。
って、これは去年の今頃も同じことを書いたなぁ。(笑)

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 73

2016-08-13 00:35:00 | 日本のロック・ポップス

私は本やCDを販売する仕事に3年ほど従事したことがある。仕事に就いてひと月も
経たない、とある日の上司との会話で私は当時の我が国のポピュラー・ミュージックの
動向を思い知る。

「ハリー君、日本で一番売れるCDって何か知ってるか?」
唐突な質問に答えることが出来なかった。洋楽や日本のロックのようなものを
少しは聴いていたが、いざ一番売れるのが何か聞かれると答えに窮してしまい、
「井上陽水ですか?」なんて言いそうになったが、言葉を飲みこんでしまった。

「年末商戦、クリスマス商戦を見据えて出される松任谷由実が一番売れるんや、
よお覚えとき。」いやいや、ただの1枚もレコード聴いたことないんですけど。(笑)

実際、私がCD販売の現場にいた88年の「Delight Slight Light KISS 」は
滅茶苦茶売れた。小さなチェーン店が新譜の初回配分或いはバックオーダーをかける
時の枚数なんて知れているのだが、普通の新譜の10~20倍の勢いで売れたのだから
それは衝撃であった。翌89年の「LOVE WARS」然り・・・。
私は絶対にこんなCDは手元に置かないと心に決めた。(笑)

荒井由実のデビュー・アルバムである「ひこうき雲」を名盤と言う人は多い。
その称号は、メロディーや歌詞の冴えよりもキャラメル・ママが紡ぐ芳醇な音に対する
賛辞のように思えるのは私が荒井由実の熱心なファンでないからかもしれない。
いや、やはりメロディーも歌詞も素晴らしいのだ。ただ、後々の妙にディテールに
こだわったように思える歌詞の印象が私の目と耳を曇らせているに過ぎないのかも。

初めて森田童子を聴いた時から20年近く経って、初めて「ひこうき雲」を手にした。
知っている曲は『きっと言える』だけで、その曲は何となく好きだった。
で、冒頭の曲『ひこうき雲』を聴いてひっくり返りそうになる。ああ、やはりここにも
死の匂いがある。空に憧れなんか持てないよ・・・。

あれ、俺がスタジオ・ジブリのアニメーションを苦手にするのもコレが理由か?
飛行機に乗るのが怖いのもコレが理由か?

昨夜から飲み続けながらわけのわからないことを書き続けている。
恋愛ミストレス(そんな言葉はないか)の女の細かい欲求或いは要求につきあって
みたいと思う瞬間が時折訪れるのだが、それは現実に遭遇していないから間抜けにも
そんなことを夢想してしまうのだろう。

かつては「SURF & SNOW」は天敵であった。今はそんなことはない。
どちらにも無縁であることに変わりはないが、私は大人になったのだ。(笑)

それでも88,9年当時に私が抱いた思いは今も頑なに守られている。
だって、私の手元には荒井由実の盤が4枚あるだけなのだから。(笑)

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 72

2016-08-12 22:22:35 | 日本のロック・ポップス

例えば仮に、私と同世代かそれより少し年上の人に「よく聴いていたのは、
中島みゆきと山崎ハコと森田童子です。」なんて言えば、「こいつ・・・」という
感じで見られるかもしれない。三者三様の違いがあるにも関わらず、更には今も
現役バリバリの中島みゆきの音を聴いていないにも関わらず「暗いヤツ」と思われる
かもしれない。ま、それは私も以前当ブログで書いたが「好きなのはストーンズと
フーとキンクスです。」なんていうと「ああ、あの手のヤツね。」と軽く
あしらわれるのと同じといえば同じなのかも。(笑)

少し前に森田童子の盤が久しぶりに市場に並んだ。私はコピーしたCDRを数枚
持っているだけだったので、いい機会だとばかりに何枚か手にした。

実は「青」が苦手であった。子供の頃から「青」が嫌いだったのだ。
広大な海や空を見ていると気が遠くなりそうだったのだ。そんなものだから、青を
基調にしたシャツを着たことなんかなかったし、まして掲載写真の発狂したような
ジャケットには恐怖すら感じ、盤を買うこともなかったのだが、それでも音には
興味があったのでCDRで所持していたのである。

アルバム「マザー・スカイ」に収録された曲の多くには「夏」「青」という言葉が
出てくる。夏は暑苦しいはずなのだが、この盤で描かれる夏はひんやりと訪れる。
冷夏とは違う。体温いや体感する空気が冷たいのだ。
蝉の鳴き声が増幅されるに従い、やさしく発狂するのは美しいのではないか、
いや、「青」から逃れるために曇天を、夕立を待っているのではないか・・・。

リアルタイムでは聴いていないのだが、この盤に収録された曲の幾つかは、
76年ではなく81年に少年だった私のある側面の一部分であったように思える。
そう思える心の余裕が今は有り難い。昨年から、青を基調にしたアロハを
着ることに抵抗がなくなったし。(笑)

翌年リリースしたアルバム「A BOY ボーイ」収録の『G線上にひとり』の中で
森田は「夏の空はヒコーキ雲」と歌う。あぁ、ダメだやっぱり。夏の空は「死」を
連想させる。

飲み過ぎてしまった。面倒くさい女の心の闇につきあってみたいと思う瞬間が
時折訪れるのだが、それは現実に遭遇していないから間抜けにもそんなことを
夢想してしまうのだろう。

彼女は今、何をしているのだろう。

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眠れないTONIGHT

2016-08-09 20:47:37 | DAY BY DAY

子供の時分、なかなか寝付けないときに母親が絵本を読んでくれた・・・なんてことは
後にも先にも一度もなく、自分で本を読んで目が疲れて眠りについたような記憶はある。
耳元で艶めかしい小説を読んでくれるお店があるのを知ったのは、もういい歳になって
からで流石にそこで寝るわけにもいかず未だ未経験である。面白そうではあるが、
時間と金は大事に使いたいものだ。

掲載写真はデヴィッド・ボウイがナレーションを担当した管弦楽による「ピーターと
狼」。78年のリリースでLPのA面に「ピーターと狼」を収録し、B面には
ボウイとは全く無関係なクラシックを収録。もともと当時ボウイが所属していたRCAの
クラシック部門の企画であり、当時6歳だった息子を喜ばせるためにボウイは
この企画に参加したという。

私自身はクラシックに興味は無いのだが、流石に「ピーターと狼」の有名なフレーズ
くらいは知っているし嫌いではない。それに声だけとはいえ一応ボウイ関連ということで
この盤を手元に置いているが、これを眠れない夜に流しながら寝ようと思ったことはない。

試してみればわかるのだが、音の強弱の振れ具合が大きいクラシックは睡眠導入には
不向きだと思う。如何にボウイ様のナレーションが流暢であっても時に大きく入ってくる
管楽器やその他諸々の楽器の音に耳が過剰に反応してしまうのだ。

一見、いや一聴して音数の少なげなピアノ・トリオも寝入りばなに聴くには不向きな
音だと思う。つい集中してしまい、ピアノの高音と低音の差の大きさと言うか深さに
気が立ってしまう。まあ、そんなの私だけかもしれないが。

眠れない夏の暑い夜は、しこたま酒を飲んでAC/DCかZZ TOPを聴くに限る。(笑)
夜中にトイレに立つのはAC/DCのせいでもZZ TOPのせいでもありません。それは
酒を飲み過ぎたか、爺になった証にすぎないのだから。(笑)

もし、新しい彼女を見つける機会があれば、枕元で本を読んでもらえないか
頼んでみることにしよう。その時は「花のワルツ」を流しながら彼女が選んだ
フランス書院の逸品を読んでもらおう。

あぁ、また眠れねぇ、暑い夏・・・。

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風呂むせて脳わやや

2016-08-07 11:54:15 | ROCK

高校野球やオリンピックが始まったのだが、テレビはほとんどの時間で音声を消している
ので何がどう進行しているのかさっぱりわからない。これでは明日以降の会話に支障を
きたす恐れがあるので後でナニしてソレして追いつかないといけない。(笑)

休みの日でもいつもと同じように起きる(その代り昼寝をする)のだが、今日はFZ三昧。
怪しいCDが集まってきているので一挙聴きである。普通にHMVやamazonで買える
これらのCDはオフィシャル盤ではないのだが、とりあえず気になったものは手元に
置くようにしている。100%満足保障とはいかないのが常であるが。

FZのブートレグ情報について詳しいわけでもないので、全てCDに記載された情報を
元に以下のCDについて記すと・・・。

    
70年6月18日オランダはアデルでの演奏を収録した「THE NEW MATERNITY」は
FM放送音源。フロ&エディー在籍時の録音で、初期マザーズの名曲をいい音で
聴くことができる。「SON OF ORANGE COUNTY」と題された74年の演奏を
収録した盤は、曲間にギャップが数か所あり音質もそれほど良くはない。何より
宣伝に偽りありで、トム・ウェイツは参加していない。(笑)CDに明記はされて
いないが、74年11月9日のアーリー・ショーを収録。

         
75年4月26日のプロヴィデンス大学に於ける演奏を収録した2枚組「THE MUFFIN
MAN GOES TO COLLEGE」は2か月に及んだキャプテン・ビーフハートを帯同しての
ツアーから。比較的良い音質で2時間強にわたっての演奏を満喫できる。
77年10月31日のパラディアムでのラジオ放送したものが収録されているのが
「HOLLOWEEN IN THE BIG APPLE」。78年10月28日から31日までの4日間で
行われた6公演が映画及びCD「BABY SNAKES」となるのだが、それらとダブる曲や
そうでない曲を聴き分けるもよし、気軽に1枚もののライブ盤として楽しむもよし。

        

FZはロッテルダムのアホイをよく訪れているが、掲載写真は80年5月24日の演奏を
収録したCD「DUTCH COURAGE」。良好な音質であるが、ボーナス扱いのような
ディスク2に収録された別公演は少し音質が落ちる。
81年11月17日のリッツ公演を収録した「PUTTIN' ON THERITZ」は2曲で
アル・ディ・メオラがゲスト参加し尚且つクリストファー・クロスの「RIDE LIKE THE
WIND」をカバーしているのが面白い。音質はまずまず。

何れも昔からブートレグで出ている音源ではあろうが、それらを所持していないので
有り難く拝聴した次第。脳はわやにはならない。FZは極めて脳内を優しく揉み解して
くれるのであった。

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世の中ワンダフル

2016-08-06 07:36:37 | DAY BY DAY

予定通りなら今日はロック・イン・ジャパンの初日を見に行くはずであった。
毎年、4人で車で出掛ける段取りであったが、今年は3か月前から暗雲が立ち込めた。
まずメンバーの一人が脳梗塞で倒れてしまった。幸い現在は日常生活に復帰しているが
車に乗ることができず体調は好調には程遠い。

代替メンバーのメドをつけるべく調整していたのだが、5日前にはメンバー中最年少の
チケット手配師兼テント供給係が、仕事中に車に追突され骨折。流石に黄金のカルテット
(笑)の半分が欠けると気分が萎える。元々がコンサートを見に行くという目的以上に
懇親会の要素が大きいのだから、ここは断念するのが正解だろうということでチケットは
定価で転売し、こうしてつまらない日記をつけているというわけである。

今日は何だか暑そうだ。汗だくになってTシャツを何枚も交換して、ビールとポカリを
交互に飲んでヘロヘロになり、土埃に塗れたであろう一日が怠惰な何の変哲も無い一日と
なるが、それもいいだろう。

こんな暑い日は、ブルーズを聴いて朝から酒を飲もう。このところ所持しているLPを
聴きなおす習慣ができてしまい(笑)スリーピー・ジョン・エスティスやマディーの
ニュー・ポートでのライブ盤とかを繰り返し聴いていた。高まったブルーズ熱を更に
沸点に近づけるべく今度はこのCDを聴こう。

結成は96年だというから今年は20周年なんてことも言えそうだが、アルバムは
14年に出た1枚のみ。(ライブ会場と通販限定でのライブ盤が1枚あり)
デルタ兄弟のブルーズは濃い。おそろしく暑苦しくも野太いボーカルと、ブルーズの
遺産を現代に届けるべく最高の解釈で届ける演奏。これもまた私が聴きたかった、
或いはずっと聴き続けるであろうブルーズである。

昼はうどんを食べよう。国産キムチと揚げ玉をぶちこんで汗だくになりながら、
とっておきの熱いヤツを食べよう。暑苦しいブルーズを聴きながらビールを飲もう。

ところで。車を横転させて積み荷の新巻鮭を崩壊させたことがあるだろうか。
俺は・・・ある。20年ちょっと前の話だけど。
夜の散歩中に、路上でビール瓶を何本も割って道をガラスだらけにしたことが
あるだろうか。俺は・・・ある。30年ちょっと前の話だけど。

過去の愚行を反省するには今日は暑すぎる・・・。

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LIVING LEGEND

2016-08-02 21:41:25 | 日本のロック・ポップス

掲載写真は昨年6月28日に全労済ホール / スペース・ゼロで行われたコンサートの
DVDで、タイトルは勇ましく「伝説のロッカー達の祭典」。
個人的にはちょっと「え?」という感じのタイトルであるが、THE 卍、頭脳警察、
外道といった面々の演奏を目当てで購入した。

LEGENDと言われると悪い気はしないだろうが、安易にそこに乗っかると無様だし
だからといって歴史を作ってきた人たちに対して何の尊敬の念も抱けないのも
おかしい。そんなわけでコンサートとDVDのタイトルに若干の居心地の悪さを感じたが
多少の編集の粗さを感じつつも私は十分にこのDVDを楽しんだ。

少し前に当ブログで、このDVDの発売にあたりクラウドファンディングが行われた
ことを書いた。結果を見る限りでは十分な資金が集まったとは言い難いが、予想通り
普通にDVDは市場に出た。ま、そうしないと初期投資額さえ回収できないから当然の
ことではあっただろうけど。

で、同時に私は何がしかの「賛同」をしたと書いた。そこでしか入手できない特典DVD
(3曲の演奏を収録)があったのが最大の目当てであったが、他にも色々と特典が
あったので、「賛同」した。

企画した会社の商品の賞味期限切れ(失礼)の販促グッズ(ステッカーやポストカード)
の数々に混じって1枚のDVDが同梱されていた。これは予定外の梱包物である。

     それがこれ。04年にリリースされた
時に定価で購入したのだけど、8190円もしたのね。(笑)
今回のクラウドファンディングに「賛同」したお礼であるとのことが書いてあったが
何となく複雑な気分になったの事実。もらって嬉しくないはずがないのに。

       頭脳警察と外道。
今、存在するだけで驚きのバンドだと思うのは私だけか。(笑)彼らが新譜を
出す限り付き合い続けることができる醒めない愛情が、私の中に燃え続けることを
願っている。

できるだけ長く・・・。


 

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