HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

RATED XX

2017-07-26 21:53:32 | DAY BY DAY

前回お知らせしたとおり、今回は女人禁制です。(それが、よろしかろう)

このコンテンツは貴方を不快にさせる要素を含んでいます。事実をありのまま受け入れる
ことの出来ない方、ある種のユーモアや笑いに寛容でない方はここから先へ進むことなく
御退席願います。

なんてことをダラダラ書きながらも、世の中には人の度胆を抜くようなとんでもないヤツが
いることへの驚きと、私が逆立ちしても到達することの出来ない領域に軽々と辿り着ける
度量へのほんの少しの憧れを抱きつつ、話を先に進める。

数多あるレコードやCDには様々なジャケットが添えられ、それが格好良かったり
美しかったり形が変わっていたりすれば、それはジャケ買いの対象になる。人の好みは
様々だが、私だと「木ジャケ」(バリエーションとして「森ジャケ」)に弱い。
「動物ジャケ」や「車ジャケ」を集めている人はいるだろうが、「木ジャケ」が好きな人は
それほど多くはないだろう。

ちょっといい感じの「セクシー・ジャケ」や、これはどうなの?的な「エロ・ジャケ」も
稀に(笑)収集の対象になるが、この手の物でジャケ買いが成功する例はそれほど多くはない。
ま、仕方あるまい。(笑)

プリンスの新譜を楽しみにしていた時期があったが、その頃に登場した「LOVESEXY」の
ジャケは微妙だった。世間で騒がれたそのジャケットは、横たわる全裸のプリンスと微妙な
位置に描かれた花柱の柱頭が何やら怪しげであったが、個人的にはそれほどいやらしさを
感じなかった。ビキニパンツ一丁の写真をそれまでに見たことがあり、そのインパクトが
強かったせいかもしれない。

 さて、これはどうだろう。

全裸で横たわる機長の股間には飛行機の模型、取り囲むのはこれも全裸のC.A.(笑)。
男前にも程がある。

ルディ・レイ・ムーアの盤は過去にLPで1枚、CDで1枚買ったことがあるが、
内容を気に入った盤は無い。(笑)基本、コメディアンの喋りのアルバムであり、
バックの演奏はそれなりにファンキーなのだが、音量は小さくミックスされているので
演奏を楽しむ余裕は無く、このおっさんのダミ声の喋りを延々聴かされるわけで、
ネイティブであれば面白いとか恥ずかしいとか思えるのかもしれないが、私は単に
いかがわしさに幻惑されてジャケ買いするだけである。(笑)

で、この人にはもっととんでもないジャケの盤が存在する。CD販売店のHPでは
局部を隠して掲載しているところもあるが、普通に流通しているのと私自身が猥褻と
思わないのでありのままを掲載すると・・・。

 ま、こんな感じですね。(笑)
ドイヒーです。今回は飛行機無しです。自分自身を余すところなく世間様にお披露目した
というところでしょうが、私にはこんな真似はできません。
ルディ・レイ・ムーアの掲載盤2種は今年になってCDで再発されたので、気になる方は
店頭で手に取り、レジに持って行ってください。間違ってもこれらのCDの上に
別のCDを乗せるなんて、レンタルビデオ屋(古っ)あるあるみたいな事はしないように。

そうそう、ロック者の中にはもっと凄い盤を目にして手にして複雑な気分になったことが
あるかもしれません。もう、お判りですね。

 いやいや。(笑)

包み隠さずにも程があります。というか、包まれていて驚いたのです。
レッド・ツェッペリンの「IN THROUGH THE OUT DOOR」を袋から出して「ああ、
ジョン・レノン以来だなぁ。」と全6種あるジャケのどれが出てくるかで、驚いた
わけではありません。ただ、包まれていて驚いたのです。これも私には真似できません。

ただ・・・。大らかで自然体な人のことは羨ましく思います。
羨ましいので、少しだけ酔っぱらうことにしました。

それでは次回から、再び限定解除ということでお会いしましょう。

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HOMEMADE SIN

2017-07-25 20:26:46 | ROCK

ま、そんなにいないと思いますが、今回は女人禁制。(笑)

最近はそれほど出歩かないしキョロついてもいないので、所謂パ○チラというものに
なかなか出くわさない。いや、別に出くわさなくてもいいのだが、不意にそんな場面に
遭遇すると、いい歳をしてドキドキしてしまうのだから全くしょうもないヤツである。

もう、十数年前の話である。靴屋で靴を見ていると、いきなり目の前の若い女性が
前かがみになって試し履きを始めたので、私の眼前にパ○チラならぬパ○モロの光景が
現出してしまった。(笑)可愛らしい顔の娘だったので、しばしガン見してしまったのだが
ふと横に相方がいたことに気付いて「俺、なんぼか払わんといかんのやろか?」と
言って何とか笑かそうとして、助平心を見透かされまいと振る舞った情けない記憶が
蘇ってきた。え、何の話って?。パ○モロの話ですよ。お好きですよね?。

掲載写真はダン・ベアード&ホームメイド・シンの新作「ROLLERCOASTER」。
今年はソロ・アルバムも出しているのに、たて続けにバンド名義の盤を出すその精力には
驚くばかりである。

これも、昔から好きな人の新作の例に違わず、いつも通りの期待通りの盤。真新しいこと
なんざ何一つないけれど日常に宿るロックンロールとして、これほど解りやすく爽快な
気分にさせるサンプルは無い。ダンの声が若い頃と比べてもそれほど衰えていないのと、
アップテンポの曲が多いこともあって、カーステにぶちこんで気分良く聴くのが相応しい。

いや、車でなくアルバム・タイトルのローラーコースターに乗ったような気分にさせる
といった方がいいのかもしれない。ジェットコースターなんて言ったら駄目だぜ。
徒に高さや速さを競う近年の遊具ではなく、例えれば浅草花やしきにあるような、
「ちょっと、これ大丈夫?」的ないかがわしいスリルこそロックンロールであり、
今回のダン・ベアードの盤は正にそんな感じの一枚。

で、掲載写真のパ○チラである。明るく楽しくちっとも厭らしい感じがしない、この
写真もまたアルバムに相応しいロックンロールを体現している。

でもね。明るかろうが楽しかろうがパ○チラに出くわしたら、じ~っと見ちゃうかもね。
それが、男だろ?。(笑)それが俺所縁の罪ってヤツさ。

次回も女人禁制です。(笑)

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CAPTAIN DUB

2017-07-19 20:11:22 | REGGAE

トラディションの「CAPTAIN GANJA AND THE SPACE PATROL」がLP再発される
というニュースは衝撃でネットでそれを目にするやいなや、各所を探し回ったが早々に
売切れ状態で、オークションでは早くも高値を付ける始末。某所では何度か再入荷があったが
それも縁なく正に完敗。それがこうしてCDになりボーナス・トラックまで付いていると
いうのだから、神はきっと世界のレゲエ好きに御加護を与えたもうたのだ。(笑)

この盤については11年に触れている。つまり、音は持っていたのだがこういう凄盤は
フィジカルで欲しいというもので。元ネタになっている「ALTERNATIVE ROOTS」こそ
ソウルとレゲエの架け橋ともいうべき盤で愛すべきジャケット共々素敵なのだが、そんな
盤をダブワイズするには、ここまで音やエフェクトを加えるしかなかったのも当然か。

CAPTAIN GANJAとは、トラディションのキーボード・プレイヤーでほとんどの楽曲を
手掛けているポール・トンプスンを指す。他のメンバーにもSTAR SHOOTERとか
WEED BIOLOGISTとか、スターシップに乗り込む七曲署のクルー(笑)のような
ニック・ネームが付けられているのが面白い。

音を文字で説明するのは難しいので、これは聴くのが一番手っ取り早いのだが、11年に
書いた記事を引用して、改めて紹介文とする。

「ホーンやキーボードに過度にかけられたディレイに、木霊が連れてきた山彦のような
ボーカルが被さり、エレピが天の川の如く流れるとアルバム・タイトルではないが、
宛ら宇宙旅行をしているような感覚に陥る。
私にとってのダブは優れたサイケのアルバムと同じく、非日常の表現に他ならず、
このダブも最長の飛行距離を誇る。通年常用のハード・ドラッグと呼ぶに相応しい1枚。」

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T . REXTASY

2017-07-18 12:42:59 | ROCK



掲載写真左はT.レックスのライブ盤「T. REXTASY」。私は2枚組CDで入手したが
電気の武者も思わず武者震いする格好いいジャケット(笑)なのでLPで買っても
よかったかなと思っている。コーティングされた紙製ジャケットのCDでも十分に
美しいのだけど。

掲載写真右は発売元のEASYACTIONでLPを購入した先着100名に送られた
パンフレットなのだが、有り難いことにCDを購入した私にも送られてきた。本来は
10ポンドで発売している商品なのでこれは嬉しかった。

このCDは普通に流通していて日本盤も出た。amazonのレビューとかだと音質が
いまいちとかの声もあるが、全く問題ありません。(笑)この音質で不満なら
T. レックスのファンは務まりません。(笑)ケチをつけるなら内容かも。いや、
内容にケチをつけるようでもT. レックスのファンは務まりません。(笑)



今回のライブ盤は04年に出た5枚組CD+DVDの「TOTAL T.REX 1971-1972」と
07年に出たこれも同じく5枚組CD+DVDの「THE ELECTRIC BOOGIE NINETEEN SEVENTY ONE」からの抜粋なので、
この2つのボックスを所持する方には無用かもしれない。けど、選曲と配置の妙を
楽しみジャケットを愛でるという新たな楽しみ方もある(笑)ので、これはこれで
いいと思う。



T. レックスのアナログ盤リリースはまだまだ続く。掲載写真左は今春のRSD用に
リリースされた7インチ「ROCK 'N' ROLL E.P.」。赤黒とかでは早々に売り切れたが
まだ普通に買えます。(笑)掲載写真右は未発表のアメリカ放送用音源で構成された
LP「IN AMERICA」。イエロー・ヴィニールで両面とも20分超えで6曲を収録。
正確な演奏の日付は書かれていないが、これもおそらくは寄せ集めだろう。

この後も7インチと10インチが控えている。10インチの方は映像ではリリース
されたことがあるがレコードとしては初登場かもしれないので、購入予定。
ボラン・ブギーは終わらない・・・。

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由美子はいない

2017-07-17 20:34:05 | 日本のロック・ポップス

夏バテである。
早くも夏バテである。まだ夏は長いというのに。

そんな夏バテを吹き飛ばすべくパワー漲る音を・・・というわけで取り出したのが
THE MANJIの3枚目のアルバム「TRIPLED」。過去2作はTHE 卍という表記であったが
今作からTHE MANJI表記となった。

様々な側面を持つROLLYであるが、一番ロック魂(笑)が炸裂するのがトリオ形態の
バンドであるTHE MANJIなので個人的には待望の1枚であった。
前作から8年ぶりというのも驚きだが、初のメジャー盤というのも意外であった。
ま、今の時代は、それくらいメジャー云々を意識せずに音楽を聴いているということか、
と改めて思うことしきり。

今作はROLLY以上にドラムスの高橋ロジャー和久の魅力が全開で、パワフルなドラムスと
共に2曲の歌唱(1曲は語り・・・)で笑わせてくれる。ザ・フーのようなサウンドに
のせて同級生の女性の思い出を延々と語るなんていう芸当は、このバンドでしかできまい。
(笑)勿論、今作でも佐藤研二のベースのうねりは最高である。

松本隆のパロディーじゃないけれど、ですます調の歌詞を見て「ああ、ROLLYだ」と
思う瞬間もあるし、サバスやレッド・ツェッペリンのエッセンスを隠し味に使った
曲にニンマリする瞬間もある。

夏は恋の季節。恋をしようぜBABY!といきたいところだが、調子にのって街で
はしゃいでいると怖いお兄さんにでくわすこともあったり。そうやって大人になって
いくのである。ジャケットのイメージから失礼ながら肝試し的なことを想起して
楽しむのもいいだろう。

夏なんです。

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放蕩息子

2017-07-09 19:03:07 | ROCK

掲載写真はエリオット・マーフィーの新作「PRODIGAL SON」。2、3年に1枚の割合で
新作を定期的に届けてくれるという意味で、マーフィーはファンにとって期待を持って
安心して待っていられるミュージシャンということが言える。

今作も、期待通りのアルバム。若さや勢いに任せた性急さは無くとも、十分にドライヴする
ロックと、抑制された中にも緊張感と柔和な表情を交互に覗かせるバラッドの配置に
いちいち感心してしまう。良質な映画のサントラとして機能するアルバムと言っても
過言ではない。

ゴスペル風のコーラスが荘厳なイメージを喚起する曲があれば、ピアノやバイオリンの
役割が重要な曲もあり、ここらは単にラウドなギターが鳴っていればロックっぽい雰囲気を
出せるというスタンスのバンドとは一線を画す。マーフィー史上、最長の11分超えの曲が
あるのも驚きで、マーフィーの挑戦は終わらないことを見事に示す。

それにしても。逆光ジャケのレイ・デイヴィスにしても、後姿のピーター・ペレットも
影を使ったエリオット・マーフィも、何だか皆、奥ゆかしいジャケットなので、つい
笑みが漏れてしまう。(笑)

ズバリ、良いアルバム。3枚組を出した御大もこれくらいのオリジナル・アルバムを
作ってくれないかなぁ。(笑)

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西部開拓史

2017-07-05 21:22:43 | ROCK



お馴染みの足ジャケ。(笑)


あれ、右側のジャケは馴染みがないぞ。(笑)

どうでもいい書き出しではあるが、この馴染みのないジャケットこそピーター・ペレット
の新作「HOW THE WEST WAS WON」の見開きリア・ジャケットである。

取り立てて何処がどうのこうのと言うことに意味は無く、いつも通りのピーターの
声を新しい曲で聴くことができるという、その一点に意味がある。

プロデューサーは大物クリス・キムジーで録音場所はコンク・スタジオ。失礼ながら
ピーターさんに、これらの諸条件をセッティングできる能力と資金があったのかと
驚いているが、ピーターの為なら一肌脱ごうかという動きがあったのなら、それは
それで嬉しい気分になる。

今年の1月にマイク・ケリーの訃報があり、オンリー・ワンズの再編は事実上無理に
なった今、ピーター・ペレットの新作が出るとは思ってもみなかった。
特段目新しいことなど無いのだが、溌剌(という表現も似つかわしくないが)とした
ロックンロールが目の前で展開されているだけで満足である。

クレジットを見るまで気にしたこともなかったが、コンク・スタジオが健在である
ことを知り、それもまた嬉しい話である。売却か取り壊しか覚えていないが、数年前に
スタジオの存続に関して微妙な話を目にしたことがあったので。

オンリー・ワンズのライブを見た後にメンバーにサインを貰った話は09年に記事にした。
ピーターさんの新作発売記念(笑)として、その時貰ったサインを掲載する。

 因みにピーターのサインの下にある
「BEST WISHES」の文字はジョン・ペリーさんが書いたものである。(笑)
この頃は、近日中にオンリー・ワンズの新作が出ると言われていたのになぁ。

 おっと、フロント・ジャケを掲載しなければ。

おお、レイ・デイヴィスさんの新作と並ぶ、渋いお姿です。猫背気味なのもピーターさんらしいし。(笑)
息子がバンドマンになり父親のレコーディングをサポートする、なんて図は珍しいことでは
ないが、親父の過去の素行を思えばよくぞ立派に成長して新作リリースに貢献してくれた、
なんてことも思わずにはいられない1枚である。

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PRINCE CHARMING

2017-07-03 00:49:07 | SOUL

プリンス・チャーミングなんてタイトルにすると、別のバンドのことを書かなければ
いけないのだが。(笑)掲載写真はプリンスが84年にリリースしたアルバム「PURPLE
 RAIN」のデラックス・エクスパンデッド・バージョンで3枚のCDと1枚のDVDで
構成される。

1枚目はオリジナル・アルバム、2枚目は11曲の未発表曲を収録したレアリティーズ、
3枚目はシングルB面曲や12インチ・バージョン等を集めてあり、DVDはかつて
VHSでリリースされたことがある85年3月30日の演奏を収録してある。

未発表曲が11曲というのは少ないようにも思えるが、良い音質でこれだけの尺
(何せ1曲が長い)で11曲も聴くことができるのは幸せというべきだろう。
プリンスの未発表曲は数多くのブートレグになっているが、やはりオフィシャルの
底力には敵わない。

DVDはドンピカの画質では無いが、VHSを見たことがなかった私にすれば
最も急角度で上昇曲線を描いていた時期の、雑然とした中から溢れる大量の力を放射する
映像を見られただけで満足である。演りたい事や見せたい事が沢山あるんだ、という
プリンスの未整理な意欲がぶちまけられたステージは、スタイリッシュには程遠いが
そこにソウル・ミュージックから食み出てロック・シーンを凌駕した力を感じる。

オリジナル・アルバムはそれこそ何回聴いたかわからないが、久しぶりに聴くと
単純に良いアルバムであることを感じるのと、リアルタイムで聴いたあの当時を
思い出す。リアルタイムといっても、このアルバムがリリースされたのは6月であり
私が購入したのは12月(笑)だったので、そこらを含めての思い出ではある。

このアルバムからは2曲の全米NO.1シングルが生まれている。『WHEN DOVES
CRY』と『LET'S GO CRAZY』がその2曲で、『PURPLR RAIN』は2位止まりで
あった。

ビートルズの『STRAWBERRY FIELDS FOR EVER c/w PENNY LANE』が全英
チャートの2位止まりだった時の1位が誰だったのか思い出せないのはさておき、
以前も記事にしたがジョージア・サテライツの「KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF」
が1位になるのを阻止したのは私にとってはどうでもいいバンドであった。
『PURPLR RAIN』の1位を阻んだのはワム!の『WAKE ME UP BEFORE YOU GO
- GO』であるのだが、今思えば楽しい80年代前半だったのかもしれない。

プリンスが残した未発表曲やデモは山のようにあるようなので、これからどんな形で
登場するのか非常に楽しみだ。

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MOVEMENT OF JAH PEOPLE

2017-07-02 20:43:48 | REGGAE

掲載写真はボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズが77年にリリースしたアルバム
「EXODUS」の40周年記念盤。縦型の薄い本のような装丁で3枚のCDが収録されて
いる。1枚目はオリジナル・アルバム、2枚目には残された当時の録音に幾許かの
新録音を加えてジギー・マーリーが再構築した新装「EXODUS 40」、そして3枚目は
77年6月のレインボーシアターでのライブ「EXODUS LIVE」という構成である。

「EXODUS」は01年に2枚組のデラックス盤がリリースされている。それと比べると
オリジナル・アルバムに該当する部分は01年盤の方が音圧が高く、聴き馴染んだせいか
そっちの方が良いような気がしたが、これは好みの問題だろう。

それよりも好き嫌いが別れる可能性があるのが2枚目の「EXODUS 40」かもしれない。
ピュアリストが、オリジナルの音源に新録音を加えずにそのままリリースして欲しいと
思っても不思議ではないし、私も数多くの未発表音源があるのならそれを聴いてみたい。

しかし、ここでの趣旨は40年後の「EXODUS」である。残された未使用パートの
中から良いものを精査し組み合わせ新たな手を加える作業は、趣こそ違えどレゲエでは
お馴染みのダブの作業と近しいと思えば、それほど違和感は無い。

実際、私は今回の「EXODUS 40」を気に入った。当時のボブを取り巻く環境のためか
卑近な表現で情けないが、オリジナルにあったカラっとした中にも少しだけ感じられた
仄暗い雰囲気が薄れ、40年後の今に音を純粋に楽しむための盤として提出するには
十分な楽しさと魅力が加わった盤である。オリジナルと比べてどっちが優れているか
なんてことは置いておき、「EXODUS」の「バージョン」を楽しむ方が正しいだろう。
実際、音をスっと抜かれる瞬間等、スリリングな場面は多い。

01年の「EXODUS」DX盤のディスク2には77年6月4日の録音とクレジットされた
5曲のライブが収録されていた。今回の「EXODUS LIVE」には8曲が収録され、
そのうちの7曲が初登場とあるが、録音日は「6月1、3、4日」と曖昧な表記である。
ここらはどうにかならなかったかという疑問が残る。

 75年録音の名盤「LIVE!」と同じジャケット
なので、つい勘違いしそうだが有名な映像作品「LIVE! AT THE RAINBOW」も
この3日間での演奏である。映像はともかく、3日全ての録音があるならそれも
聴いてみたいところである。

長々と書いたが、今回の40周年盤の目玉は、やはり再構築された「EXODUS 40」と
いうことになる。

ARE YOU SATISFIED ?

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TROUBLE EVERY DAY

2017-07-01 06:03:49 | 日本のロック・ポップス

掲載写真はサンハウスの2枚組ライブ盤「SON HOUSE SHOW 1973 . 3 . 12」。
サンハウス初のワンマンショーを2時間超えの完全収録で、しかも会場録音ではなく
サウンドボード録音で聴くことができるとは、なんて凄いことなんだろう。

コンサートの前に摩訶不思議なオープニングSEにウイリアム・テル序曲が流れるという
演出の部分からしっかり録音されていて、それを聴くだけでワクワクするし、初の
ワンマンショーに対する意気込みというか仕掛けの妙に感心する。オープニング曲が
これまで聴いたこともなかったオリジナルの『サンハウス・ショー』であるのも特記
すべきで、ライナーによるとこの日のみ演奏された曲ということであり、そのことも
今回リリースされたライブ盤が特別なもののような気にさせる。

演奏は二部構成で前半はブルーズ・カバーで、後半はオリジナル曲を16曲演奏し
再びカバー大会となる。長時間のライブで尚且つバンド史上初期ということもあるためか
ここまでまとまったブルーズ・カバーを聴くことができるのは珍しいのではなかろうか。

第二部はキンクスの『TOP OF THE POPS』のMCに続いて間髪入れずにギターが
鳴り響く『キングスネーク・ブルース』でスタート。この演出も個人的には
面白いと思ったのだが、ライナーでは不評だったように書かれている。

オリジナルの曲名を見て、今更ながら思ったことがある。『つらい浮世』という曲名
から思い浮かぶのは、それがマザーズ・オブ・インベンションの『TROUBLE EVERY
DAY』の邦題であるということだ。TROUBLE COMIN' EVERY DAYと最初期は表記され
日本でもシングル盤が出ている。更に『毎日トラブルがやって来る』という曲名から
察すれば、サンハウスの連中もマザーズを聴いていたのかなぁ、なんてことを想像して
ニヤニヤしてしまうのである。

それにしても、数々のブルース・スタンダードと並べてもサンハウスの楽曲が全く
聴き劣りしないのが、このバンドが特別であったことを見事に証明してくれる。
こんなに素敵で歴史的価値のある音源が限定500枚のリリースでいいのだろうか。(笑)

この後、72年の演奏のリリース予定があるようなので、そちらも是非実現させて
ほしいと願っている。

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ええじゃないか

2017-06-26 00:13:06 | ROCK



3月にMTVが80年代洋楽PVを「80年代洋楽ヒットパレード」と称して20時間
ぶっ続けで放送したことを記事にした。で、先週の金曜日の朝6時から今度は40時間の
80年代洋楽PV特集が放送され、そのすべてを見た。勿論、リアルタイムではなく
録画したものを早送りを交えつつ(笑)見た。

で、前回も書いたのだが、今回もお約束のようにエイジアのPVは1曲も流れなかった。
別にエイジアのファンではないが、流石に何曲かヒット曲はよく聴いたので、1曲も
流れないのは違和感がある。ニュー・オーダーやエコー&ザ・バニーメンが3曲ほど
オン・エアされたのに、エイジアは1曲もない。ラットやドッケンやツイステッド・
シスターズがオン・エアされたのにエイジアは1曲もないのである。(笑)

もうこうなってくると、全ては私の勘違いなのである。実はエイジアの曲なんて
ヒットしなかったのである。実際に私のレコード収納箱をくってみても、掲載写真の
7インチは出てきたが『HEAT OF THE MOMENTS』なんて曲は出てこなかった。

いや、エイジアなんてグループが存在したことさえ怪しい。かつて在籍した名店から
引き抜きの際に「お前の店の客を連れて移籍して来い」なんて言われたものの、結局は
思いとどまったのだ。そうに違いない。

正確に数えたわけではないが、一番多くPVが放送されたのはフィル・コリンズ
かもしれない。もうこれは、番組制作者の趣味が反映されているのかも。
キング・クリムズンもイエスもEL&Pも80年代にはお呼びでなく、ジェネシスと
フィル・コリンズだけがプログレ・サバイバーだったのだ。(笑)
そういえば、エイジアには『SOLE SURVIVOR』という曲があった。
いやいや、エイジアなんてグループは存在しなかったんだって。

そんなわけないか。(笑)エイジアなくてもええじゃないか。
というわけで、今回も楽しみました。

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CRACKED ACTOR

2017-06-25 10:13:22 | ROCK

今春のRSDでリリースされた2種のデヴィッド・ボウイのレコードは瞬時に売り切れた。
そのうちの一つが3枚組LPでリリースされた「CRACKED ACTOR」であったが、
特に買い逃したことによる残念感(笑)はなかった。

これまでのRSD限定盤を謳ってアナログ盤が出た物の幾つかは、後日CD化されて
いるので、これもそうなるだろうと踏んでいたのと、昔からブートレグでは名高い音源で
あり初めて聴く演奏でないということ、後は値段が高い(笑)とか様々な理由をつけて
自分の物欲を鎮めていたということである。



74年9月5日のL.A.公演はBBCがドキュメンタリー・フィルムとして撮影しており、
断片的ながらも魅力的なステージの様子を見ることができた。その一環としてかどうかは
わからないが、サウンドボードで録音されたブートレグが広く出回っていた。
この由緒正しい(?)音源がオフィシャル発売されることで普通に聴くことができるように
なったのは喜ばしい。

74年のライブといえば7月に複数回行われたフィラデルフィアでの演奏から選ばれた
「DAVID LIVE」がある。ボウイのコンディションが必ずしも良いとは言えない中での
録音であったので評価が分かれるライブ盤であったが、05年に新装版が出たことで、
リリース当初の評価が一段上がったように思えたものだ。

74年のツアーは「DIAMOND DOGS」ツアーと銘打たれて7月にスタートしたがメンバーが
若干入れ替わり、後に「THE PHILY DOGS TOUR」と呼ばれるようになる。どこから
そう変わるのかは様々な見解があろうが、2回目のメンバー・チェンジがあった10月以降を
そう捉える見方が大勢かもしれない。

そうするとこの録音は両方のツアーの過渡期にあたるものであり、尚且つこのメンバーでは
9月の1か月間だけしか演奏をしていないので、様々な意味で貴重な録音ということになる。
演奏はソウル色を強め、『WATCH THAT MAN』『PANIC IN DETROIT』といった
ロック色の強い「ALADDIN SANE」収録曲をセット・リストから外すことで新たな舵を
きったボウイの英断を感じる機会を逃してはならない。

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ISLE OF WIGHT

2017-06-24 20:45:02 | ROCK

掲載写真はザ・フーの「LIVE AT THE ISLE OF WIGHT FESTIVAL 2004」。数種の
フォーマットでリリースされたが私はDVDと2枚のCDで構成される商品を選択。
輸入盤で購入したがDVDは普通に国産プレイヤーで見ることが出来る。

ワイト島のフーと言えば70年の演奏が映像とCDでリリースされているが、69年の
映像も画質は悪いが裏モノで見ることができる。ワイト島のフェス自体は68年から3回
開かれたのみであったが02年に再開し、フーとしては34年ぶりの帰還となった。



04年のフーはTV出演用の演奏を除けば全部で18回のコンサートを行い、その全てが
CDでオフィシャル・リリースされていたので、6月12日に行われたワイト島での
演奏も聴くことができたが、映像がオフィシャルでリリースされるとは思いもよらなかった。

04年ツアーのセット・リストにおいて必ずしもレギュラー曲ではない『BARGAIN』の
収録が嬉しいし、当時の新曲であった『REAL GOOD LOOKING BOY』とジョンの
遺作とでも言うべき『OLD RED WINE』が収録されているのもこの時期ならでは。

コンサートの中盤でピートのアコースティック・ソロ歌われる『DROWNED』、続けて
ロジャーもアコースティック・ギターを持ち二人で演奏する『NAKED EYES』は、
良いアクセントとなり、ここらは映像を見れば「あぁ、フーの存命するメンバーは
この二人だけなんだな。」と妙な感情が込み上げてくる。

因みに今回のCDとアンコール・シリーズでのCDは2枚のCDにおける曲の振り分けが
違っていて、アンコール・シリーズでは『NAKED EYES』までがディスク1に
収録されている。

今になって何で04年の映像をリリースしたのかはわからないが、04年でも13年も
前の出来事なのかと思うと月日の流れの速さを思い知る。

ワイト島での演奏の次が、フーが日本で初めてコンサートを行った横浜である。
あの暑い一日のことを思い出しながら、酒でも飲むことにしよう・・・。

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I LOVE THIS LABEL

2017-06-19 20:51:06 | JAZZ

私がもしミュージシャンなら、仮に契約してくれるとしたら印税やプロモーションや
その他諸々の条件が良いレコード会社或いはレーベルを選ぶだろう。それは当然の
ことなのだが、そういう条件を抜きにしても格好いいレーベルや憧れのレーベルが
あるわけで、自分の作品にそういったレーベルのロゴが刻まれる、つまりそこから
作品を出せるというのが悦びであるのも間違いない。

配給の関係で好むと好まざるとそうなったのかもしれないが、日本のミュージシャンで
ヴァーティゴ・レーベルから盤を出したミッキー・カーティスやかまやつひろし、
アサイラムから盤を出した伊藤銀次や泉谷しげる、アトランティックから盤を出した
内田裕也や近年のウルフルズ、なんて処を思い浮かべると洋楽中心のリスナーだった
私にしてみれば「格好いい」と思ってしまうのだ。

掲載写真は「CHARLIE WATTS MEETS THE DANISH RADIO BIG BAND」と題された
盤で、ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツが2010年にデンマークの
ビッグ・バンドと共演したライブ盤である。

トリオやカルテットでなく、あくまでビッグ・バンドなのでドラムスが目立って何かをすると
いうことはないのだが、全体を包む上品なアンサンブルの中でジャズを演奏するチャーリーは
粋人の極みではなかろうか。私を含めた多くのストーンズ・ファンは「チャーリーが参加
している」というエクスキューズでこの盤を手にしたかもしれないが、それを抜きにしても
聴いていて気持ちの良い音である。

ストーンズのカバーが3曲収録されているので、ストーンズ・カバーを集めているという
理由で購入したとしても、良質な盤に行き着いたという気分になると思う。

エルヴィン・ジョーンズに捧げたチャーリー自作の組曲で幕を開ける盤が、インパルス
から出るというのも凄いというか神の御加護というか運命というか、これほどの組み合わせは
そうはない。ワン・ショットの契約だろうがインパルスから自分のジャズ・アルバムを
出せることをチャーリーは心底喜んだだろう。ストーンズ者として私も嬉しい。
IMPULSEが活動を再開していて本当に良かった。(笑)

ところで、私がエルヴィン・ジョーンズの名前を最初に知ったのは多分ソニー・ロリンズの
「A NIGHT AT THE VILLAGE VANGUARD」だったと思う。曲が終わって「THANK
YOU, THANK YOU, ELVIN JONES ON DRUMS」というMCが入っていたのはこの盤
だったような。何故かその一節を似せて呟くのが楽しかったのだ。(笑)
おっと、これはBLUE NOTEの盤だった。

 「CHARLIE WATTS , CHARLIE WATTS , LADIES AND GENTLEMEN」
今はこの一節が妙に嬉しいのだ。

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NOW I'M HERE

2017-06-18 19:07:54 | DAY BY DAY

相変わらずの遅まきながら最近になって知った言葉に「かのじょとデートなう。」というのが
ある。(「彼女」は敢えて平仮名表記にしました)自分がTwitterをやっているわけでは
ないのだが、最近ハマっているAV女優(笑)のTwitter上で自分の写真に添えられた
キャプションに上記のような言葉が添えられ、「使っていいよ」とあったので何のことだろうと
調べてみたわけだ。(笑)

なるほど。女性(男性も)が自分の「ええ感じ」の写真を仮想デート相手として使っていいよ
とすることで、自己顕示欲を露呈させているという解釈はつまらないのだろうが、そうすると
そこに個人の趣味や好みが出てくるわけで、「使っていいよ」とされた写真に「使えるか?」
みたいな反応があっても不思議でも無い。それでも、そんな悪意も了解済みで自分の写真を
掲載する方々には恐れ入る。私も、もう少し自信とユーモアのセンスがあればなぁと自身の
小心を恥じ入る日々である。(笑)

掲載写真はプリシラ・パリスが69年にリリースした「PRISCILLA LOVES BILLY」。
夜、ホテルのラウンジでの「デートなう。」での使用に耐えうる可愛らしいジャケットである。
アルバムはパリスが敬愛するビリー・ホリデイに捧げられたものであるが、ジャケットの
綴りが「BILLY」とあるために少々間が抜けてしまい、「誰か気付かなかったのか」と
思わずにいられないが、中身は演奏を含めて立派なボーカル・アルバムである。

ビリー・ホリデイ作詞の『GIRLS WERE MADE TO CARE OF BOYS』の歌詞の本意を
掴みかねているが、パリスに歌われると複雑な中にも嬉しいような感情が沸き起こるのは
私がダメな男だからかも。全ての男がそうだとは言わないが男が女を必要としているのは
理解しているので、ここでのGIRLSとBOYSを入れ替えたシチュエーションに対応できる
ように心がけたい。(笑)

 さて。

今週末は3人の女性を伴って深酒の予定である。男は私一人である。
3人とも可愛らしい女性であるので、嫌われたくない。早速『BOYS WERE MADE TO
CARE OF GIRLS』を実践する所存である。(笑)

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