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WC デンマーク vs 日本 (NTV)

2010-06-25 | football
FIFAワールドカップ・南アフリカ大会 グループE 第3戦
2010年6月24日(木)27:30キックオフ
ルステンブルグ(NTV)
デンマーク 1 - 3 日本


気持ちを押し出したような本田のFKと、気持ちを押し殺したような遠藤のFK。あまりに対照的な2つのゴールが、日本を決勝トーナメントへ導いた。

絶対的自信が「気持ち」となってTVの画面からも伝わってくる。日本の先制点は、そんな本田の無回転シュートだった。あそこで自分がもっとも得意とするプレーを披露できるとは、やはり持ってるねえといった感じである。もしかしたら、評価されるべきは3点目の岡崎へのアシストかもしれない。自ら狙うこともできる状況で、より確率の高い味方選手へのパスを選択したこと。チームとして戦う姿勢も垣間見ることができる。またしても結果を出した彼こそが、日本のエースであることに異論はない。

そして2点目。あの場面に遠藤がピッチに立っていたこと。先制点を決めた本田ではなく自ら蹴ったこと。そしてもちろん、美しい軌道を描いた素晴らしいゴールを決めたこと。それらの事実が意味することを考えると、本当に涙が出るくらい感動的であった。大会前、主力と目されていた選手が次々とスタメンから消えていく中で、最後まで自ら築いたそのポジションを譲ることはなかった。決して感情を表に出すことはないけれど、それは試合に出られなかった4年前から抱き続けた彼の意地だった。深い。あまりに深い。人の「気持ち」というのはこれほどまで深くなるものなのか。

「気持ち」を出すか出さないか、そんなことはどうでもいい。「気持ち」を持っているか持っていないか、それが大切なこと。どんな形であれ「気持ち」だけは持っていなければならない。
コメント
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