薩摩今和泉は、今をときめく天璋院篤姫の実家である今和泉島津家の別邸があった土地として、すっかり観光名所と化しているらしい。駅周辺には、篤姫ゆかりの場所というのが点在している。ちょうど鹿児島中央駅へ戻る電車まで1時間あるので、珍しく観光をすることにした。が、そこには普通の田舎街の風景が広がっているだけである。とても観光名所とは思えないところが良い。道のところどころに矢印が立っていて、「今和泉島津家別邸跡(現在は小学校)⇒」だとか「今和泉島津家墓地⇒」だとかをたどって行く。行く先々にはそれなりの記念碑のようなものがあるのだけれど、何が素敵かと言えば、それはやはりこの土地の空気ということになる。江戸時代に栄えたという街並が、当時のままの空気を今に伝えているような気がする。
こういうところで暮らす人々の生活は、いったいどんな感じなのか?ちょっと想像ができなかった。でもきっと、時間はゆっくり流れているよなあと思う。
こういうところで暮らす人々の生活は、いったいどんな感じなのか?ちょっと想像ができなかった。でもきっと、時間はゆっくり流れているよなあと思う。