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懐かしの「キング・世界の名曲1000シリーズ」から

2009-08-27 01:42:52 | 協奏曲
 以前にも紹介したことがある懐かしの「キング・世界の名曲1000シリーズ」LP盤からN響桂冠名誉指揮ウォルフガング・サヴァリッシュがコーラント・ハンセンと録音したチャイコフスキー、ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23を取り上げてみたいと思う。このシリーズはLPレコードがまだ高価な時代であった1970年初頭に1枚1000円で発売された廉価盤シリーズの一つである。廉価盤ということもあり当時としてはマイナー・アーティストや録音が古いものが中心であったが中には現在聴いても遜色ない隠れた名盤も数多く存在していたことも事実である。このサヴァリッシュとハンセンのチャイコフスキーもそんな1枚かも知れない。
 ハンセンと言えばフルトヴェングラー/ベルリン・フィルと戦時中のコンサート・ライヴ、メロディア原盤のベートーヴェン、ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58(1943年)を思いつく。筆者もこのメロディア・シリーズのほとんどを購入したが確かに凄い演奏である。その彼が若きサヴァリッシュとRIAS交響楽団と1955年前後に録音したレコードがこのチャイコフスキーのピアノ協奏曲であった。このオーケストラは後にベルリン放送交響楽団そして現在ベルリン・ドイツ交響楽団と改称されたが当時西ベルリンのアメリカ軍占領地区放送局(Rundfunk im amerikanischen Sektor)の頭文字をとって通称RIAS交響楽団と呼ばれていた。原盤は「独オイロディスク」でこのレーベルは「アナログ録音名盤の宝庫」とも呼ばれ最近でもヴィンテージ・コレクション・シリーズがCD化されコレクターの間では人気がある。何十年かぶりに針をおろして見たが録音も良好で演奏も立派なものである。何か昔の古き良き時代が甦った気分になった。たまには昔のコレクションを聴き直してみるのもなかなかオツなものである。
 


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